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【発明の名称】 ファクシミリ通信システムおよび画像処理装置
【発明者】 【氏名】藤田 房之

【要約】 【課題】ファクシミリ通信に関する通信情報の漏洩を防止する。

【構成】ファクシミリサーバは、ファクシミリ通信に関する通信情報を管理する。画像処理装置は、ファクシミリサーバに接続して、通信情報を取得する。通信情報の一部だけが表示され、利用者は送信先を選択する。画像処理装置は、指定された送信先と画像データをファクシミリサーバに送信して、ファクシミリ通信を依頼する。ファクシミリサーバは、指定された送信先に画像データを送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置とファクシミリ通信機能を有するサーバとが通信可能に接続され、サーバは、ファクシミリ通信に関する通信情報を管理する管理手段を有し、画像処理装置は、通信情報を参照して、サーバにファクシミリ通信を依頼する送信要求手段を有することを特徴とするファクシミリ通信システム。
【請求項2】
画像処理装置は、送信要求手段によってサーバから取得した通信情報の表示に制限を加える情報規制手段を有することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ通信システム。
【請求項3】
画像処理装置の情報規制手段は、通信情報に含まれる送信先名称および送信先番号のうち、いずれか一方を表示することを特徴とする請求項2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項4】
画像処理装置の送信要求手段は、取得した通信情報から送信先を指定するとともに、画像データをサーバに送信し、サーバは、指定された送信先に画像データをファクシミリ通信することを特徴とする請求項2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項5】
サーバの管理手段は、依頼されたファクシミリ通信の送信履歴情報を作成することを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項6】
サーバの管理手段は、送信履歴情報を管理し、送信履歴情報へのアクセスを制限することを特徴とする請求項5記載のファクシミリ通信システム。
【請求項7】
通信情報は共有とされ、複数の画像処理装置が、通信情報を参照可能とされたことを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項8】
サーバの管理手段は、登録された利用者ごとに通信情報を管理し、画像処理装置は、操作した利用者に関する利用者情報をサーバに送信し、サーバは、操作した利用者に対応する通信情報を画像処理装置に送信することを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ通信システム。
【請求項9】
ファクシミリ通信機能を有するサーバと通信可能に接続された画像処理装置であって、サーバから取得した通信情報を参照して、サーバにファクシミリ通信を依頼する送信要求手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
送信要求手段によってサーバから取得した通信情報の表示に制限を加える情報規制手段を有することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
【請求項11】
情報規制手段は、通信情報の一部を加工して表示することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを通じて画像処理装置とサーバとが接続され、サーバを通じてファクシミリ通信を行えるファクシミリ通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置は、多機能化され、コピー、プリント、スキャナ、ファクシミリといった処理を行える。そして、この画像処理装置は、サーバ、パーソナルコンピュータ等の外部装置とネットワークを通じて通信可能に接続される。外部装置が画像処理装置に画像データを出力すると、画像処理装置は、画像データを処理して、印刷、ファクシミリ通信等により出力する。
【0003】
ここで、画像データをファクシミリにより送信するとき、特許文献1に記載されているように、外部装置としてファクシミリサーバを用いたり、特定の画像処理装置を用いる。このファクシミリサーバあるいは特定の画像処理装置を通じて、ファクシミリ通信が行われる。複数の画像処理装置やファクシミリサーバをネットワークによって接続することにより、ファクシミリ通信システムが形成される。
【特許文献1】特開2003−283742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ファクシミリ通信システムにおいて、ファクシミリ通信するとき、送信先名称、送信先番号といったファクシミリ通信に関する通信情報に基づいて送信先が選択される。通信情報は、1つの画像処理装置において、記憶装置に記憶され登録される。そして、ファクシミリ通信を行うとき、記憶装置から読み出された通信情報が表示される。表示された送信先のリストから、目的の送信先が選択される。
【0005】
このように通信情報は閲覧できることから、悪意を持った第三者により、容易に通信情報を持ち出される危険性がある。
【0006】
また、複数の画像処理装置は、それぞれ通信情報を個別に登録している。そのため、装置によっては、登録されていない送信先に対する通信情報がある。他の画像処理装置からファクシミリによる送信を行おうとしたとき、目的とする送信先に対する通信情報が表示されないことがある。この場合、送信先番号を入力しなければならず、通常のファクシミリ通信による操作と何ら変わらず、ファクシミリ通信システムにするメリットが乏しい。
【0007】
しかも、各画像処理装置に、共通の通信情報が登録されている場合、通信情報を更新すると、全ての画像処理装置に対して個別に更新処理しなければならず、この作業が煩雑となる。
【0008】
本発明は、上記に鑑み、通信情報を一元的に管理して、通信情報の保護を図れるファクシミリ通信システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、画像処理装置とファクシミリ通信機能を有するサーバとが通信可能に接続され、サーバは、ファクシミリ通信に関する通信情報を管理する管理手段を有し、画像処理装置は、通信情報を参照して、サーバにファクシミリ通信を依頼する送信要求手段を有するものである。
【0010】
画像処理装置は、通信情報を保有しなくてすみ、画像処理装置から通信情報が持ち出されて、情報が漏洩するといった問題は起こり得ない。サーバは、通信情報を一元的に管理でき、新規登録や更新のメンテナンスを行うことにより、画像処理装置は、最新の通信情報を参照できる。
【0011】
画像処理装置がファクシミリによる送信を行うとき、サーバを利用する。送信要求手段がサーバに通信情報を要求すると、サーバは通信情報を送信する。この通信情報を参照して、送信先を指定できる。送信要求手段が送信先の情報および画像データをサーバに送信することにより、ファクシミリ通信が依頼される。サーバは、指定された送信先に画像データを送信する。
【0012】
画像処理装置は、送信要求手段によってサーバから取得した通信情報の表示に制限を加える情報規制手段を有する。通信情報を参照するとき、通信情報が表示される。このとき、情報規制手段は、通信情報の一部を加工して表示する。例えば、通信情報に含まれる送信先名称および送信先番号のうち、いずれか一方を表示する。すなわち、通信情報の表示に制限が加えられることになり、第三者に通信情報を見られても、第三者は送信先を特定できない。これによって、通信情報は第三者から保護される。
【0013】
サーバの管理手段は、依頼されたファクシミリ通信の送信履歴情報を作成する。そして、管理手段は、送信履歴情報を管理し、送信履歴情報へのアクセスを制限する。送信履歴情報にアクセスできる者は、許可された者だけとなり、この情報の漏洩も防止できる。
【0014】
通信情報は共有とされ、複数の画像処理装置が、通信情報を参照可能とされる。いずれの画像処理装置からでも通信情報を参照できる。そのため、利用者は、各画像処理装置からファクシミリ通信を依頼することができる。
【0015】
サーバの管理手段は、登録された利用者ごとに通信情報を管理し、画像処理装置は、操作した利用者に関する利用者情報をサーバに送信し、サーバは、操作した利用者に対応する通信情報を画像処理装置に送信する。このように、利用者ごとに通信情報を管理して、ファクシミリ通信を行うことにより、個人情報を保護できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、サーバにおいて、ファクシミリ通信に関する通信情報を一元的に管理でき、画像処理装置には、通信情報を記憶させないので、画像処理装置からの情報の漏洩を防止できる。したがって、情報の保護を図れ、セキュリティ性のシステムを形成できる。
【0017】
また、画像処理装置はファクシミリ通信をサーバを通じて行うことができ、その分、他の処理を優先して行うことが可能となる。利用者にとって、ファクシミリ通信できる画像処理装置が増えることになり、利便性がよくなる。画像処理装置においても、処理効率の向上となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本実施形態の画像処理装置を図1に示す。本画像処理装置1は、コピーモード、プリントモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを実行するMFPであり、原稿を読み取って画像データを入力するスキャナ部2と、画像データを処理する画像データ処理部3と、認証情報等の入力された情報を処理する情報処理部4とを備えている。
【0019】
画像データ処理部3は、入力された画像データの編集、記憶、出力処理を行う画像処理部5と、ネットワーク6を介してデータ通信を行うネットワーク通信部7と、画像データを印刷して出力するプリント部8と、装置全体の制御情報や設定情報等を記憶している管理部9と、装置全体の制御を司る機器制御部10とを有する。画像処理部5は、画像データを保存するハードディスク装置およびメモリを備えている。
【0020】
情報処理部4は、入力操作用の操作部11と、操作画面を表示する表示部12と、USB機器やICカード等の携帯端末機器と通信を行うインターフェース部13と、入力された認証情報に対する認証を行う認証部14と、認証情報等の情報を記憶するメモリ15と、入力された操作情報や認証情報の処理を行う制御部16とを有する。インターフェース部13による通信は、有線に限らず無線であってもよい。
【0021】
操作部11および表示部12は、操作パネルに設けられる。操作部11は、各種の操作キーを備えている。表示部12は、液晶ディスプレイからなり、タッチパネルとされる。表示部12に表示される操作画面内にタッチキーが形成され、これらも操作キーとして機能する。
【0022】
そして、図2に示すように、複数の画像処理装置1が、LAN、WANといったネットワーク6に接続されている。ネットワーク6には、複数の外部装置が接続されている。外部装置としては、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置20やサーバとされる。なお、サーバには、ファクシミリサーバ21があり、さらにシステム全体を管理する管理サーバや利用者を認証する認証サーバ等がある。ネットワーク6は、ルータから電話回線や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。画像処理装置1は、外部装置とネットワーク6を通じて所定の通信プロトコルによって通信可能とされる。また、画像処理装置1同士も通信可能とされる。なお、ネットワーク6内での通信は有線でも無線でもよい。
【0023】
ファクシミリサーバ21は、ファクシミリ通信機能を有し、モデム装置を搭載したコンピュータ装置である。モデム装置に電話回線が接続される。ファクシミリサーバ21は、ファクシミリ装置とデータ通信を行える。したがって、これらの画像処理装置1および外部装置によって、ファクシミリ通信システムが形成される。
【0024】
また、画像処理装置1は、モデム装置を有し、モデム装置に電話回線が接続される。これによって、個々の画像処理装置1においても、ファクシミリ通信を行える。さらに、情報処理装置20にモデム装置を搭載して、ファクシミリ通信可能としてもよい。画像処理装置1および外部装置は、ネットワークを通じてインターネットファクシミリによるデータ通信も行える。
【0025】
なお、画像処理装置1は、モデム装置を搭載しない機種であってもよい。この機種では、単独でファクシミリ通信はできないが、ファクシミリサーバ21を通じてファクシミリによる送信ができる。
【0026】
機器制御部10は、画像データの入力があると、操作部11からの入力情報や入力された画像データのヘッダ情報に含まれる処理条件に基づいてプリントモード、コピーモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかの処理を実行する。
【0027】
画像データは、外部装置からネットワーク6を通じて画像処理装置1に送信される。画像処理装置1のネットワーク通信部7が、画像データを受信して入力する。ファクシミリによる受信の場合は、モデム装置が画像データを入力する。また、スキャナ部2からも画像データが入力される。
【0028】
プリントモードやコピーモードでは、画像処理部5において画像データの画像処理を行ってから、プリント部8により記録シートに画像を印刷する。スキャナモードでは、画像データをハードディスク装置に記憶し、外部装置からの呼び出しによってネットワーク通信部7を通じて画像データを外部装置に送信する。ファクシミリモードでは、モデム装置を通じて画像データをファクシミリ装置に送信する。コピーモード、スキャナモードおよびファクシミリモードによる処理は、装置単独で実行できる処理であり、これらの処理は装置固有の処理である。
【0029】
外部装置は、画像処理装置1に関連する各種のアプリケーションを有している。外部装置は、アプリケーションに応じた処理を行うとともに、アプリケーションにしたがって画像処理装置1を動作させる。したがって、本システムでは、外部装置のアプリケーションと画像処理装置1とを連携して動作させることができる。画像処理装置1は、装置固有の処理を行うだけでなく、アプリケーションによるカスタマイズされた各種の機能を実行することができる。
【0030】
アプリケーションは、外部ベンダによって開発されたものであり、1つあるいは複数のアプリケーションが各外部装置にインストールされている。アプリケーションによって実行される処理としては、色変換、解像度変換、変倍、RET、特定画像判別といった画像処理の関するもの、時刻指定送信、同報処理といった送信処理に関するもの、ファイル管理、OCR、翻訳といったドキュメントに関するもの、画像処理装置1の機能の設定や切替、ジョブプログラミング、操作のカスタマイズといった操作性に関するものがあげられる。ファクシミリ通信もアプリケーションによって実行される処理の1つである。
【0031】
このようなアプリケーションを利用したシステムをOSA(Open Systems Architecture)と称する。OSAでは、SOAPを用いたWebサービスを行う。SOAPを用いて、外部装置と画像処理装置1との間でHTTP、HTTPS、FTPやTCP/IPを利用した通信が行われる。
【0032】
この通信は、外部装置では、CPUからなる制御部が行い、画像処理装置1では、機器制御部10が行う。制御部および機器制御部10は、所定のプログラムにしたがって動作することにより、SOAPを用いた通信を実行して、メッセージを送受信する。SOAPは、XMLとHTTP等をベースとして、データやサービスを呼び出すためのプロトコルであり、制御のための指示を行える。
【0033】
ファクシミリサーバ21では、ファクシミリ通信を行うためのアプリケーションを有している。ファクシミリサーバ21の制御部は、アプリケーションにしたがってファクシミリ通信を実行する実行手段と、ファクシミリ通信に関する情報を管理する管理手段とを有する。
【0034】
実行手段は、画像処理装置1からファクシミリ通信の依頼を受けると、画像処理装置1から入力された画像データを目的の送信先に送信する。また、実行手段は、ファクシミリ装置から送信されてきた画像データを受信する。
【0035】
管理手段は、ファクシミリ通信に関する情報として、通信情報および通信履歴情報を管理する。通信情報は、送信先に関する情報であり、送信先名称、FAX番号、IPアドレス、メールアドレスである。利用者によって通信情報が画像処理装置1や情報処理装置20に入力されると、入力された通信情報は、ファクシミリサーバ21に送信される。管理手段は、受け取った通信情報をハードディスク装置等の記憶装置に記憶して、登録する。また、通信情報の変更、追加、削除等があれば、管理手段は、通信情報を更新する。さらに、利用者ごとおよび画像処理装置1ごとに通信情報をそれぞれ管理する。
【0036】
通信履歴情報は、送信履歴情報および受信履歴情報である。送信履歴情報は、送信先、送信時刻、送信した画像データ、送信元、利用者等に関する情報であり、受信履歴情報は、受信時刻、受信した画像データ、送信元等に関する情報である。管理手段は、ファクシミリによる送信、あるいは受信が行われたときに、それぞれの履歴情報を作成し、ハードディスク装置等の記憶装置に記憶する。
【0037】
管理手段は、通信履歴情報の閲覧、編集等のために、通信履歴情報へアクセスすることを制限する。すなわち、特定の権限を有する者、例えば管理者だけにアクセスする権限を付与し、他の者には、その権限を与えない。したがって、第三者は通信履歴情報を見ることができず、送信先や送信元に関する情報や画像データの漏洩を防止できる。
【0038】
画像処理装置1は、ファクシミリ通信を行うためのアプリケーションを利用して、ファクシミリサーバ21から画像データを送信する。そのために、機器制御部10は、目的のアプリケーションにアクセスするアクセス手段と、通信情報を参照して、ファクシミリサーバ21にファクシミリ通信を依頼する送信要求手段と、送信要求手段によってファクシミリサーバ21から取得した通信情報の表示に制限を加える情報規制手段を有する。
【0039】
アクセス手段は、ネットワーク通信部7を通じてファクシミリサーバ21との通信を確立して、通信可能な状態にする。送信要求手段は、ファクシミリサーバ21から通信情報を取得するとともに、指定した送信先と画像データをファクシミリサーバ21に送信する。情報規制手段は、通信情報に含まれる送信先名称およびFAX番号のうち、いずれか一方だけを表示させる。
【0040】
画像処理装置1がアプリケーションを利用して画像データを送信するときの動作を図3にしたがって説明する。画像処理装置1では、まず利用者がパスワードを入力したり、生体認証することにより、認証情報が入力されると、認証部14は、認証情報から登録されている利用者であることを確認して、利用者の認証を行う(S1)。
【0041】
機器制御部10は、登録されている利用者情報に基づいて、OSAによるアプリケーションを利用できるか確認する(S2)。確認後、図4に示すような入力用の操作画面を表示する。なお、利用者がOSAによるアプリケーションの利用することを許可されていない場合、利用できない旨の表示をして、利用者に警告する。ただし、このような利用者は、ファクシミリサーバを通じての送信はできないが、画像処理装置1において、ファクシミリモードによる処理が実行可能とされる。すなわち、FAX番号を入力すれば、画像データをファクシミリサーバ21から送信することができる。
【0042】
利用者が操作画面上のOSA用の接続キーを操作すると、機器制御部10は、図5に示すように、外部装置に接続して、通信可能な外部装置を特定する(S3)。ここでは、通信可能な外部装置は管理サーバとされる。
【0043】
機器制御部10は、管理サーバに接続して、通信を確立し、管理サーバに利用者情報を送信する。管理サーバでは、利用者ごとのアクセス可能なアプリケーションを登録した管理テーブルを保有している。管理サーバは、利用者情報が入力されると、管理テーブルに基づいて利用者が利用できるアプリケーションを選択する(S4)。管理サーバは、選択したアプリケーションの情報を画像処理装置1に送信する。画像処理装置1では、このアプリケーションの情報が入力されると、図6に示すように、選択されたアプリケーションの一覧が表示部12に表示される(S5)。
【0044】
利用者が操作画面のFAX送信を選択する(S6)と、この選択に応じて、機器制御部10は、ファクシミリサーバ21に接続して、通信を開始する。ファクシミリサーバ21では、画像処理装置1からのアクセスによって、ファクシミリ通信に関するアプリケーションを起動する。機器制御部10は、ファクシミリサーバ21に利用者情報を送信する。ファクシミリサーバ21は、利用者情報に基づいて、通信情報の中から送信可能な通信情報を選択し、選択した通信情報を画像処理装置1に送信する(S7)。
【0045】
画像処理装置1では、通信情報が入力されると、機器制御部10は、通信情報を表示する。このとき、通信情報の表示に制限がかけられる。すなわち、図7に示すように、操作画面に、通信情報のうち、送信先名称の一覧だけが表示され、FAX番号は表示されない。
【0046】
利用者は、表示された送信可能な送信先名称を参照して、目的の送信先を選択する(S8)。機器制御部10は、画像データを入力するように、メッセージを表示する。原稿の画像データを送信する場合、機器制御部10は、スキャナ部2により原稿を読み取って、画像データを入力する。ハードディスク装置に記憶されているファイルの画像データを送信する場合、機器制御部10は、指定されたファイルをハードディスク装置から読み出す(S9)。複数の送信先に画像データを送信する場合は、上記の送信先の選択および画像データの入力が繰り返される。
【0047】
利用者による送信の指示がある(S10)と、機器制御部10は、ファクシミリサーバ21に送信を依頼する。すなわち、機器制御部10は、指定された送信先および画像データをファクシミリサーバ21に送信する。
【0048】
ファクシミリサーバ21では、画像処理装置1からのデータを受信して(S11)、指定された送信先にダイアルアップして、画像データを送信する(S12)。このとき、ファクシミリサーバ21は、画像処理装置1に送信中であるという情報を送信し、画像処理装置1は、図8に示すように、表示部12に送信中であるメッセージを表示する。送信が終了する(S13)と、ファクシミリサーバ21は、画像処理装置1に送信終了であるという情報を送信し、画像処理装置1は、図9に示すように、表示部12に送信終了のメッセージを表示する。ファクシミリサーバ21は、図10に示すように、今回の送信に関する送信履歴情報を作成し、記憶装置に記憶する(S14)。
【0049】
なお、話中等によって画像データを送信できなかった場合、ファクシミリサーバ21は、再送信を行う。再送信によっても画像データを送信できなかった場合、ファクシミリサーバ21は、通信エラーとして、画像データを消去する処理を行い、画像処理装置1に通信エラーを報知する。画像処理装置1では、通信エラーの表示がされる。
【0050】
また、ファクシミリサーバ21では、ファクシミリ装置からの画像データを受信できる。受信した画像データは、記憶装置に記憶され、受信履歴情報が作成され、記憶装置に記憶される。受信した画像データの宛先が登録されている利用者である場合、ファクシミリサーバ21は、この利用者を識別して、該当する利用者にファクシミリ受信のメッセージを電子メール等により報知する。
【0051】
利用者は、画像処理装置1あるいは情報処理装置20を操作して、ファクシミリサーバ21から画像データを転送するように指示する。画像処理装置1の機器制御部10は、ファクシミリサーバ21から入力された画像データを印刷する。利用者が情報処理装置20から指示した場合、ファクシミリサーバ21は、指定された画像処理装置1に画像データを送信し、画像処理装置1は、入力された画像データを印刷する。したがって、利用者は、近くの画像処理装置1において画像データを受け取ることができる。
【0052】
以上のように、ファクシミリサーバ21において、通信情報の登録、更新が行われ、通信情報が一元管理される。画像処理装置1では、通信情報を管理する必要がなくなり、しかも通信情報を共有することができる。これによって、画像処理装置1から通信情報が漏洩する危険性がなくなる。そして、ファクシミリによる送信を行う場合、画像処理装置1では、ファクシミリサーバ21から通信情報を取得するが、通信情報の表示に制限を加えることにより、通信情報の一部しか閲覧できない。そのため、第三者によって盗み見られても、全ての通信情報がわからず、通信情報の漏洩を防止できる。したがって、セキュリティ性の高いファクシミリ通信システムを形成できる。
【0053】
また、複数の画像処理装置1は通信情報を共有できることにより、認証された利用者は、いずれの画像処理装置1からでも、ファクシミリサーバ21を通じて画像データを送信できる。これによって、利用者の利便性がよくなる。画像処理装置1では、ファクシミリ通信に対する処理を外部に依頼することができる。その結果、コピーモードやプリンタモードの処理を集中して行うことが可能となり、処理効率のアップを図れる。
【0054】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。ファクシミリ通信システムにおいて、ファクシミリサーバの代わりに、特定の画像処理装置にサーバの機能を付加して、この画像処理装置をファクシミリサーバとして使用してもよい。
【0055】
通信情報の表示に制限を加えるとき、送信先名称かFAX番号のいずれかを表示したが、送信先名称と偽のFAX番号、FAX番号と偽の送信先名称といったように通信情報の一部を加工して、表示してもよい。また、利用者にしか知り得ない形態に加工して、表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の画像処理装置の概略構成を示す図
【図2】ファクシミリ通信システムの構成図
【図3】ファクシミリサーバを通じて画像データを送信するときのフローチャート
【図4】入力用の操作画面を示す図
【図5】外部装置に接続中の操作画面を示す図
【図6】選択可能なアプリケーションの一覧画面を示す図
【図7】送信先名称の一覧画面を示す図
【図8】ファクシミリによる送信中のメッセージの表示画面を示す図
【図9】送信終了のメッセージの表示画面を示す図
【図10】ファクシミリサーバにおいて作成された送信履歴情報のリストを示す図
【符号の説明】
【0057】
1 画像処理装置
2 スキャナ部
3 画像データ処理部
4 情報処理部
6 ネットワーク
7 ネットワーク通信部
10 機器制御部
11 操作部
12 表示部
20 情報処理装置
21 ファクシミリサーバ
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【代理人】 【識別番号】100077780
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 泰甫

【識別番号】100106024
【弁理士】
【氏名又は名称】稗苗 秀三

【識別番号】100106873
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 誠司

【識別番号】100135574
【弁理士】
【氏名又は名称】小原 順子


【公開番号】 特開2008−17190(P2008−17190A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−186746(P2006−186746)