| 【発明の名称】 |
データ処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤岡 卓郎
|
| 【要約】 |
【課題】高速シリアルバスを利用して信頼性の高いデータ転送を実現することができるデータ処理装置を提供すること目的とする。
【構成】送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したレーンを複数有する信号伝送手段を、ユニット間通信に用いるデータ処理装置であって、一方のユニットから他方のユニットに前記信号伝送手段を用いてひとまとまりのデータを送信する際、複数のレーンを使用し、前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータを比較するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したレーンを複数有する信号伝送手段を、ユニット間通信に用いるデータ処理装置であって、 一方のユニットから他方のユニットに前記信号伝送手段を用いてひとまとまりのデータを送信する際、複数のレーンを使用し、前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータを比較するようにしたことを特徴とするデータ処理装置。 【請求項2】 前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータについて、1つ以上のレーンの受信データが相違している場合には、受信エラーと判断して、前記一方のユニットへ再送要求することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。 【請求項3】 前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータについて、1つ以上のレーンの受信データが相違している場合には、受信エラーと判断して、前記一方のユニットへ再送要求し、 前記一方のユニットは、データ再送時に使用する前記複数レーンの組合せを、前回の送信時とは異なる組合せとすることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。 【請求項4】 送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したレーンを複数有する信号伝送手段を、ユニット間通信に用いるデータ処理装置であって、 一方のユニットから他方のユニットに前記信号伝送手段を用いてひとまとまりのデータを送信する際、第1のレーンでは、前記ひとまとまりのデータを送信するとともに、第2のレーンでは、前記ひとまとまりのデータについて形成したパリティデータを送信し、 前記他方のユニットは、前記第1のレーンで受信したデータについてパリティデータを作成して、前記第2のレーンで受信したパリティデータと比較するようにしたことを特徴とするデータ処理装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したレーンを複数有する信号伝送手段を、ユニット間通信に用いるデータ処理装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、様々な画像データを扱う画像処理装置内でPCI−Express等の高速シリアル転送を行う場合、データの種類、容量によって利用するPCI−Expressバスのレーン数を自動的に変更することでスケーラブルなデータ転送機能を提供していた(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2005−210653号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、このような従来装置では、高速シリアルバスを利用して転送するデータの信頼性を確保する機能は有していない。 【0004】 本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、高速シリアルバスを利用して信頼性の高いデータ転送を実現することができるデータ処理装置を提供すること目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したレーンを複数有する信号伝送手段を、ユニット間通信に用いるデータ処理装置であって、一方のユニットから他方のユニットに前記信号伝送手段を用いてひとまとまりのデータを送信する際、複数のレーンを使用し、前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータを比較するようにしたものである。 【0006】 また、前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータについて、1つ以上のレーンの受信データが相違している場合には、受信エラーと判断して、前記一方のユニットへ再送要求するようにしたものである。 【0007】 また、前記他方のユニットは、受信した複数レーンのデータについて、1つ以上のレーンの受信データが相違している場合には、受信エラーと判断して、前記一方のユニットへ再送要求し、前記一方のユニットは、データ再送時に使用する前記複数レーンの組合せを、前回の送信時とは異なる組合せとするものである。 【0008】 また、送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したレーンを複数有する信号伝送手段を、ユニット間通信に用いるデータ処理装置であって、一方のユニットから他方のユニットに前記信号伝送手段を用いてひとまとまりのデータを送信する際、第1のレーンでは、前記ひとまとまりのデータを送信するとともに、第2のレーンでは、前記ひとまとまりのデータについて形成したパリティデータを送信し、前記他方のユニットは、前記第1のレーンで受信したデータについてパリティデータを作成して、前記第2のレーンで受信したパリティデータと比較するようにしたものである。 【発明の効果】 【0009】 したがって、本発明によれば、データ転送時のエラーを検出して、再送要求するので、信頼性の高いデータ転送を実現することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0011】 図1は、本発明の一実施例にかかる画像形成装置の構成例を示している。 【0012】 同図において、コントローラ1は、この画像形成装置の全体の制御を行うとともに、外部装置とのインタフェースを実現するものであり、操作表示部2は、この画像形成装置をユーザが操作するためのマンマシンインタフェースを構成するためのものであり、磁気ディスク装置3は、種々のファイルデータを保存するためのものであり、一時的な画像データの蓄積や電子データとして保管するファイルサーバ機能も有する。 【0013】 スキャナユニット4は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタユニット5は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、エンジン制御部6は、スキャナユニット4およびプロッタユニット5の動作を制御するとともに、コントローラ1との間で種々のデータをやりとりするためのものである。 【0014】 また、エンジン制御部6は、スキャナユニット4で得られた画像データの各種画像処理およびデータ圧縮等を行って、コントローラ1に転送する。 【0015】 また、コントローラ1で作られたデジタル画像データは、エンジン制御部6へ転送され、エンジン制御部6は、受信したデジタル画像データを、プロッタユニット5の書き込み線速に合わせて、プロッタユニット5にデータを転送する。 【0016】 図2は、コントローラ1の内部構成の一例を示している。 【0017】 同図において、CPU(中央処理装置)11は、この画像形成装置全体の制御を統括的に行う中央制御ユニットであり、プログラムに従って各部の制御を行う。 【0018】 メモリ12は、プログラムのワークメモリや画像データ用のフレームメモリとして使用されるものであり、周辺デバイス13は、パーソナルコンピュータ装置やサーバ装置等の端末装置とのインターフェイス制御やプログラム、ログ情報の格納等の制御、処理を行うためのものである。デジタル画像処理デバイス14は、種々の画像処理を実行するためのものである。 【0019】 メモリコントロールユニット15は、CPU11、メモリ12、周辺デバイス13、および、デジタル画像処理デバイス14の間のデータの送受信を制御するためのものである。 【0020】 ここで、メモリコントロールユニット15とデジタル画像処理デバイス14との間は、PCI−Expressバス16を介して接続されており、また、デジタル画像処理デバイス14の出力データは、PCI−Expressバス17を介して、エンジン制御部6へ出力される。 【0021】 また、メモリコントロールユニット15のアービター回路15aは、CPU11、周辺デバイス13、および、デジタル画像処理デバイス14からの要求に応じて、データの転送パスの決定や優先順位、時分割調停を行う回路ユニットである。 【0022】 また、送信バッファ15bは、アービター回路15aの出力データを送り出すためのものであり、受信バッファ15cは、アービター回路15aへの受信データを受け入れて、アービター回路15aへ送り出すためのものである。 【0023】 図3は、PCI−Expressバス16,17構成の一例として、4レーン構成とした場合の電気的な接続形態を示した図である。ここで、レーンとは、送信シリアル伝送路と受信シリアル伝送路を対にして形成したものである。 【0024】 この場合、電気的には4レーンで構成されるが、コンフィグレーション設定によって実際にデータ転送される経路の信号線を1レーン(x1レーン(1対の信号線を用いる))、2レーン(x2レーン(2対の信号線を用いる))、4レーン(x4レーン(4対の信号線を用いる))に設定および選択することが可能となっている。 【0025】 このコンフィグレーション設定によって接続形態を変えられる機能によって、例えば画像データのように単位時間あたりのデータ転送量(バンド幅)要求が大きい場合は4レーンフルに使ってデータ転送を行うが、装置の制御コマンドのようにデータ転送量は小さい場合は任意の1レーンのみで転送するように、論理的な接続形態を変更することが可能なバス構成となっている。 【0026】 図4は、例えば、デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6との間のコマンドデータの転送処理の一例を示している。 【0027】 コマンドデータ転送が要求された場合(処理101)、デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6に接続されているPCI−Expressバス17から任意の2レーンを選択する(処理102)。 【0028】 次いで、各々のデバイス(デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6)のコンフィグレーション設定処理を行って、選択された2レーンの論理的な接続を確立させる(処理103)。 【0029】 そして、このときに選択した2レーンを用いて、送信側は、それぞれ全く同じデータを送信する(処理104)。 【0030】 データを受信したデバイスはそれぞれのレーンのデータをメモリに一時的に格納し(処理105)、格納したデータを全バイト比較する(処理106)。 【0031】 そして、完全に一致したかどうかを調べ(判断107)、完全一致した場合で判断107の結果がYESになるときには、データ転送を正常終了する。 【0032】 一方、格納したデータを比較した結果、1バイトでも一致しなかった場合で、判断107の結果がNOになるときには、送信側デバイスにリトライ要求を出す(処理108)。 【0033】 それにより、リトライ要求を受けた送信側のデバイスは、処理102で選択したレーンとは物理的に異なるレーンを選択する(処理109)。 【0034】 その後は、処理103に戻って、上述の処理フローを実行する。 【0035】 ここで、本制御フローのプログラムは周辺デバイス13内のROM等に格納される固定記憶媒体でもよいし、脱着可能な記憶媒体からメモリ12にダウンロードされるような方法であってもよい。 【0036】 このようにして、この場合、複数のレーンに同じデータを転送して、受信側で比較チェックする機能を有しているため、高速シリアルバスで転送されたデータの信頼性を向上させることができる。 【0037】 また、チェックした結果、転送されたデータにエラーがあると判断された場合には、自動的にリトライ要求を出す機能を有しているので、高速シリアルバスで転送されたデータの信頼性を向上させることが出来る。 【0038】 また、リトライ要求を受けた場合、先に転送したレーンとは物理的に異なるレーンでコンフィグレーションして再転送する機能を有しているので、高速シリアルバスで転送されたデータの信頼性を向上させることが出来る。 【0039】 図5は、例えば、デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6との間のコマンドデータの転送処理の他の例を示している。 【0040】 コマンドデータ転送が要求された場合(処理201)、デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6に接続されているPCI−Expressバス17から任意の2レーンを選択する(処理202)。 【0041】 次いで、各々のデバイス(デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6)のコンフィグレーション設定処理を行って、選択された2レーンの論理的な接続を確立させる(処理203)。 【0042】 そして、選択した2つのレーンの一方にはコマンドデータを送信し、もう一方のレーンにはコマンドデータに合わせた(例えばバイト単位毎の)パリティコードを送信する(処理204)。 【0043】 データを受信したデバイスはそれぞれのレーンのデータをメモリに一時的に格納し(処理205)、コマンドデータのパリティコードを算出し、それを受信したパリティコードと比較する(処理206)。 【0044】 次いで、パリティエラーがあったかどうかを調べ(判断207)、パリティエラーがなかった場合で、判断207の結果がYESになるときには、データ転送を正常終了する。 【0045】 一方、サムチェックエラーが一つでもあった場合で、判断207の結果がYESになるときには、送信側デバイスにリトライ要求を出す(処理208)。 【0046】 それにより、リトライ要求を受けた送信側のデバイスは、処理202で選択したレーンとは物理的に異なるレーンを選択する(処理209)。 【0047】 その後は、処理203に戻って、上述の処理フローを実行する。 【0048】 ここで、データをチェックするためのデータとしてはパリティコードに限らず、他のチェック用データでもかまわない。 【0049】 このようにして、この場合には、データ転送されるレーンと異なったレーンにパリティコード等のデータチェック用のデータを転送して、受信側でチェックする機能を有しているため、高速シリアルバスで転送されたデータの信頼性を向上させることが出来る。 【0050】 なお、上述した実施例では、画像形成装置の内部ユニットのデータ転送にPCI−Expressバスを用いた場合について説明しているが、それ以外のデータ転送にPCI−Expressバスを用いた場合であっても、本発明を同様にして適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】本発明の一実施例にかかる画像形成装置の構成例を示したブロック図。 【図2】コントローラ1の内部構成の一例を示したブロック図。 【図3】PCI−Expressバス16,17構成の一例として、4レーン構成とした場合の電気的な接続形態を示した回路図。 【図4】例えば、デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6との間のコマンドデータの転送処理の一例を示したフローチャート。 【図5】例えば、デジタル画像処理デバイス14とエンジン制御部6との間のコマンドデータの転送処理の他の例を示したフローチャート。 【符号の説明】 【0052】 1 コントローラ 6 エンジン制御部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
|
| 【出願日】 |
平成18年7月6日(2006.7.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083231 【弁理士】 【氏名又は名称】紋田 誠
【識別番号】100112287 【弁理士】 【氏名又は名称】逸見 輝雄
|
| 【公開番号】 |
特開2008−17175(P2008−17175A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−186515(P2006−186515) |
|