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【発明の名称】 映像信号処理装置
【発明者】 【氏名】田中 和人

【要約】 【課題】低速なROMに記録された補正データを高速に読み出す手段を提供する。

【構成】ROMデータ転送回路20は、サブフィールド直交変換処理と映像データのフレーム遅延処理に用いる第1の記録手段7にROM8に記録された画像処理に用いる制御データを書き込む。第1のROMデータ読み出し制御回路24は、第1の記録手段7に記録された変換データの中から毎フールドで必要なデータを垂直ブランキング等に読み出し第2の記録手段25に書き込み、第2のROMデータ読み出し制御回路26にて読み出し利用するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の読み出し及び書き込みの要求を受けて第1の記録手段へのデータの読み出し及び書き込み制御を行うデータ調停回路と、
前記データ調停回路と前記第1の記録手段により映像信号をフレーム遅延制御するフレーム遅延制御回路と、
前記データ調停回路と前記第1の記録手段によりサブフールドデータの直交変換を行うサブフィールド直交変換回路と、
映像信号処理に必要なデータをROMから読み出し前記データ調停回路を用いて前記第1の記録手段に記憶するROMデータ転送回路と、
前記データ調停回路を用いてフレームごとに映像処理に必要なデータのみ前記第1の記録手段から読み出し第2の記録手段に書き込む第1のROMデータ読み出し制御回路と、
前記第2の記録手段から映像信号に従って必要なデータを逐次読み出す第2のROMデータ読み出し制御回路を備え、
前記第1の記録手段は前記ROMに比べて高速に動作することを特徴とした映像信号処理装置。
【請求項2】
前記データ調停回路は、前記第1の記録手段に対して、前記ROMデータ読み出し制御回路から出力される書き込み要求と、前記サブフィールド直交変換回路から出力される読み出し及び書き込み要求と、前記フレーム遅延制御回路から出力される読み出し及び書き込み要求と、前記第1のROMデータ読み出し制御回路から出力される読み出し要求を入力として前記第1の記録手段に対するデータの読み出し及び書き込み制御の調停を行うことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。



【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)の映像信号処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
PDP(プラズマディスプレイパネル)や液晶パネルを用いた映像表示装置は、薄型化および大画面化が可能であるという利点を有し、開発が進められている。
【0003】
PDPや液晶パネルを用いた映像表示装置は、従来から映像表示装置のデバイスとして用いられてきたCRTと比べて、表示デバイスの入出力の非直線特性と映像の階調を適正に再現するためガンマ補正回路等で補正を加える処理がなされる。またこの補正処理は、映像信号のレベル等により、補正回路が参照するテーブル変換データを動的に変更する必要がある。
【特許文献1】特開2001−184016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ガンマ補正回路等で必要とされるテーブル変換データは、例えば10ビットの映像信号を16ビットの信号に変換するテーブル変換データは映像の輝度レベル1024段階に対して16ビットの映像レベルのデータを持つ必要があり、合計16384ビットの大きさのテーブル変換データとなる。さらに、このテーブル変換データを赤、青、緑の3原色それぞれに持つと、単色の3倍の合計49152ビットの大きさのテーブル変換データとなる。
【0005】
このような大きさのテーブル変換データを映像信号の特徴に応じて低速なROMから読み出す際には、垂直ブランキング期間などに比較的高速なSRAM等にデータを一時的に記録し、映像信号処理時にSRAMから高速にデータを読み出す。ところが、低速なROMからガンマ補正回路等の大量のテーブル変換データの読み出しには時間がかかり、垂直ブランキング期間等に読み出し動作を完了することが困難となってきている。また、ハイビジョン放送等で用いられる1080Iや720Pの映像フォーマットは、従来のNTSCのフォーマットに比べて、1フレーム中の垂直ブランキング期間の占める割合が極端に短くなってきており、垂直ブランキング期間での低速なROMからのテーブル変換データの読み出しは非常に困難となってきている。
【0006】
一方、ガンマ変換用のテーブル変換データのような大きなデータは、複数のフレームに分けて低速なROMから高速なSRAMに転送する方法を考えられているが、映像信号の特徴により毎フレームごとにガンマ変換用のテーブル変換データを切り替えることが不可能となり、応答性が悪化してしまう。
【0007】
本発明の目的は、ガンマ変換等に用いるテーブル変換データが低速なROMに記録されている際にも、高速にテーブル変換データを利用することを可能とする映像信号処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る映像信号処理装置は、複数の読み出し及び書き込みの要求を受けて第1の記録手段へのデータの読み出し及び書き込み制御を行うデータ調停回路と、データ調停回路と第1の記録手段により映像信号をフレーム遅延制御するフレーム遅延制御回路と、データ調停回路と第1の記録手段によりサブフールドデータの直交変換を行うサブフィールド直交変換回路と、映像信号処理に必要なデータをROMから読み出しデータ調停回路を用いて第1の記録手段に記録するROMデータ転送回路と、データ調停回路を用いてフレームごとに映像処理に必要なデータのみ第1の記録手段から読み出し第2の記録手段に書き込む第1のROMデータ読み出し制御回路と、第2の記録手段から映像信号に従って必要なデータを逐次読み出す第2のROMデータ読み出し制御回路を備えるものである。
【0009】
また、第1の記録手段はROMに比べて高速に動作し、データ調停回路は、第1の記録手段に対して、ROMデータ読み出し制御回路から出力される書き込み要求と、サブフィールド直交変換回路から出力される読み出し及び書き込み要求と、フレーム遅延制御回路から出力される読み出し及び書き込み要求と、第1のROMデータ読み出し制御回路から出力される読み出し要求を入力として第1の記録手段に対するデータの読み出し及び書き込み制御の調停を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低速なROMに記録されているデータに高速に読み出すことが可能となる。また、毎フレーム毎に映像信号の特徴に応じて補正に使用するデータの高速な切替も可能となる。さらに、サブフィールド直交変換に必須である記録手段を用いることにより、コストアップなく実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る映像信号処理装置の一例としてプラズマディスプレイ装置における映像信号処理装置について説明する。
【0012】
図2は、本発明の一実施の形態に係る映像信号処理装置の全体の構成を示すブロック図である。図2の映像信号処理装置は、ADコンバータ1、走査線変換回路2、ガンマ補正回路3、画質補正回路4、サブフィールド変換回路5、データ制御回路6、第一の記録手段7、ROM8を含む。
【0013】
ADコンバータ1には、映像信号VDが入力される。また、水平同期信号H及び垂直同期信号Vが入力され、映像信号VDをデジタル信号に変換する。その画像を走査線変換回路2に入力し、プラズマディスプレイパネルの走査線数に応じた走査線変換が行われる。走査線変換後の映像データはガンマ補正回路3に入力される。
【0014】
データ制御回路6は、映像信号の特徴に応じた複数のガンマ補正データ等のテーブル変換データを記録したROM8から、プラズマディスプレイ装置の電源立ち上げ時等にROM8に記録している全てのテーブル変換データRDIを読み出し、第1の記録手段7に記録する。ガンマ補正回路3は、入力された走査線変換後の映像データの特徴に応じて、データ制御回路6からガンマ補正データGOを読み出す。この際、データ制御回路6は、ガンマ補正データGOとして、ROM8から読み出し第一の記録手段7に記録したテーブル変換データをガンマ補正回路3に入力される映像信号に応じて読み出す。この際、データ制御回路6は、ガンマ補正回路3に入力される映像信号に応じて第一の記録手段7に記録したテーブル変換データの所望の領域をガンマ補正データGOとして読み出す。
【0015】
ガンマ補正回路3は、走査線変換後の映像データとデータ制御回路6から読み出されるガンマ補正データGOにより映像信号のガンマ補正を行い、ガンマ補正後の映像信号を画質補正回路4へ入力する。画質補正回路4では、映像信号DIの1フレーム遅延した遅延映像信号DOを用いた画質補正処理を行う。水平同期信号H及び垂直同期信号Vに従って、映像データDIをデータ制御回路6へ出力し、1フレーム遅延した遅延映像信号DOを受け取る。水平同期信号H及び垂直同期信号Vと映像信号DIと遅延映像信号DOにより画質補正処理を行い、補正後の映像データをサブフィールド変換回路5へ入力する。サブフィールド変換回路5では、水平同期信号H及び垂直同期信号Vと画質補正回路4から出力される画質補正後の映像信号を入力として、映像信号をサブフィールド変換処理を行い、サブフィールドデータSFDをデータ制御回路6に入力する。サブフィールド変換処理の詳細に関しては、後述する。
【0016】
データ制御回路6では、サブフィールドデータSFDを第一の記録手段7に記録し、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGにより開始する第1の記録手段7からの読み出し制御により、サブフィールド直交変換データSFDOが出力される。サブフィールド直交変換処理の詳細に関しては、後述する。
【0017】
データ制御回路6は、第1の処理として、ROM8に記録されている全てのテーブル変換データをプラズマディスプレイ装置の電源立ち上げ時等に第1の記録手段7に書き込む処理と、第2の処理として、ガンマ補正回路3からの要求により、映像データの特徴に応じたガンマ補正用のテーブル変換データを映像信号の垂直ブランキング期間等に第1の記録手段7から読み出し、ガンマ補正回路3に供給する処理と、第3の処理として、画質補正回路4から入力される映像データDIを第1の記録手段7に書き込み、1フレーム遅延した遅延映像信号DOを読み出し画質補正回路4に供給する処理と、第4の処理として、サブフィールド変換回路5から供給されるサブフィールドデータSFDを第1の記録手段7に書き込み、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGに従って第1の記録手段7からサブフィールドデータを読み出すことによりサブフィールドデータ直交変換データSFDOを出力する。このように、データ制御回路6では、第1の記録手段7に対して4種類の独立した処理の調停行う。なお、データ制御回路6における調停処理の詳細に関しては後述する。
【0018】
上記のように、映像信号VDを入力として、データ制御回路6が第1の記録手段7に対して調停処理を行うことにより、テーブル変換データを用いるガンマ変換処理等の処理と、映像データの1フレーム遅延信号を用いた映像処理と、サブフィールドデータの直交変換を1つの記録手段である第1の記録手段7を用いて行うことが可能となる。
【0019】
図1は、図2に示す映像信号処理装置におけるデータ制御回路6のブロック図である。データ制御回路6、第1の記録手段7、ROM8は図2に示すものと同じものである。
【0020】
図1のデータ制御回路は、ROMデータ転送回路20、サブフィールド直交変換回路21、フレーム遅延制御回路22、データ調停回路23、第1のROMデータ読み出し制御回路24、第2の記録手段25、第2のROMデータ読み出し制御回路26を含む。
【0021】
データ調停回路23は第1の記録手段7に対して、4種類の回路からの要求(要求1)ROMデータ転送回路20からの書き込み要求と、(要求2)フレーム遅延制御回路22からの書き込み及び読み出し要求と、(要求3)サブフィールド直交変換回路21から書き込みおよび読み出し要求と、(要求4)第1のROMデータ読み出し制御回路24からの読み出し要求の調停を行う。データ調停回路23の調停処理に関する詳細は説明は後述する。
【0022】
ROMデータ転送回路20は、プラズマディスプレイ装置の起動時等にROM8に記録されているガンマ補正データ等のテーブル変換データを読み出しデータ調停回路23へ入力する。データ調停回路23は、ROMデータ転送回路20から入力されるテーブル変換データを第1の記録手段7に書き込む。なお、第1の記録手段7の記録容量に応じて、ROM8に記録されている全てのテーブル変換データを第1の記録手段7に記録してもよいし、一部のテーブル変換データを記録してもよい。ROM8に記録されている全てのテーブル変換データを第1の記録手段7に記録する場合には、プラズマディスプレイ装置の起動時等に一度だけROM8から第1の記録手段7へのデータ転送を行い、プラズマディスプレイ装置が動作している間には、データ転送を行う必要はない。また、ROM8に記録されている一部のテーブル変換データを第1の記録手段7に記録する場合には、例えばユーザ設定の変更により、第1の記録手段7に記録されていないテーブル変換データの参照が必要となる場合に、必要となるテーブル変換データが含まれている一連のテーブル変換データをROM8から第1の記録手段7に転送した後、第1の記録手段7に新たに記録された所望のテーブル変換データを参照してガンマ変換処理等を行う。
【0023】
第1の記録手段7に記録されたテーブル変換データは、毎フレーム必要となるテーブル変換データを映像信号の垂直ブランキング期間等に通常の映像信号処理が行われていない期間に、第1のROMデータ読み出し制御回路24からデータ調停回路23に読み出し要求を出力する。データ調停回路23は、第1のROMデータ読み出し制御回路24の要求に従い、第1の記録手段7から所望のテーブル変換データを読み出し、第1のROMデータ読み出し制御回路24に対して出力する。第1のROMデータ読み出し制御回路24は、データ調停回路23から入力される毎フレーム必要となるテーブル変換データを、第2の記録手段25に記録する。第2のROMデータ読み出し制御回路26は、第2の記録手段25に記録されたテーブル変換データを映像信号のレベルに応じて逐次読み出し、ガンマ変換等の処理を行う。
【0024】
このように、第2の記録手段25に記録するテーブル変換データは毎フレームごとに更新可能であり、複数のテーブル変換データと他の映像データを記録している第1の記録手段7の記録容量に比べて、第2の記録手段25の記録容量は遥かに小さな容量でよく、映像信号のガンマ変換等の高速な読み出し処理が必要な場合にも比較的高価なSRAMを用いることが可能となる。また、第1の記録手段7は、高速に動作し記憶容量も大きい必要があり、DRAMやSDRAMを用いることが可能である。さらに、プラズマディスプレイ表示装置においては後述するサブフィールド直交変換が必須の処理である。サブフィールド直交変換には、サブフィールドデータを最低1フレーム分記録する必要があり、サブフィールドデータを記録する第1の記録手段7は必ず必要でありかつ記録容量も大きなものが必要となる。サブフィールド直交変換処理に必要な大容量の第1の記録手段7の記録領域の一部にROM8のテーブル変換データを記録することにより、ROMに記録されている比較的大きなデータを記録するための専用の記録手段を用意する必要がない。このように、コストを上げることなく、低速なROM上のテーブル変換データを高速な動作可能な第1の記録手段7に記録することにより、垂直ブランキング期間等の限られた期間に毎フレーム毎に必要となるテーブル変換データを高速に読み出すことが可能となる。なお、本実施の形態では、第1のROMデータ読み出し制御回路24によりガンマ補正データを第2の記録手段25に記録する例の説明を行ったが、ガンマ補正データ以外の画質補正等に必要なテーブル変換データが複数必要な場合においても、第2の記録手段25と第2のROMデータ読み出し制御回路26を複数持つことにより対応可能である。
【0025】
フレーム遅延制御回路22は、水平同期信号H及び垂直同期信号Vに従って映像信号DIをデータ調停回路23に入力する。データ調停回路23は、フレーム遅延制御回路22から入力される映像信号を第1の記録手段7に記録する処理と、1フレーム遅延した遅延映像信号DOを読み出しフレーム遅延制御回路22へ出力する処理を行い、結果として映像信号DIに対して1フレーム遅延した遅延映像信号DOを得る。なお、本実施の形態では、1フレーム遅延した映像信号を画質補正回路4で使用しているが、走査線変換回路2において使用してもよい。
【0026】
サブフィールド直交変換回路21は、サブフィールドデータSFDとサブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGと水平同期信号H及び垂直同期信号Vを入力として、サブフィールドデータSFDをデータ調停回路23に入力する。データ調停回路23は、水平同期信号H及び垂直同期信号Vに従ってサブフィールド直交変換回路21から入力されるサブフィールドデータSFDを第1の記録手段7へ書き込む処理を行う。また、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGに従って、第1の記録手段7からサブフィールドデータを読み出し、結果としてサブフィールドデータを直交変換したサブフィールド直交変換データSFDOを得る。
【0027】
図3にサブフィールドデータの直交変換処理のタイミングチャートを示す。図3のタイミングチャートにおいて、映像データ入力は画質補正回路4から出力されサブフィールド変換回路5に入力される映像信号を(図3の(1))、SFDはサブフィールド変換回路5にて映像データ入力をサブフィールド変換後のサブフィールドデータを(図3の(2))、1次直交変換出力はサブフィールド直交変換回路21にてサブフィールドデータSFDを時系列にサブフィールド毎に並べかえられた1次直交変換出力を(図3の(3))、SFTRGはサブフィールドデータ読み出しトリガを(図3の(4))、SFDOはサブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGに従って直交変換されたサブフィールド直交変換データを示す(図3の(5))。なお、図3のタイミングチャートでは、映像データ入力は4ビットの映像信号で、サブフィールド数も4の場合で、16画素の映像データ入力が入力された場合のタイミングチャートを示している。映像データ入力の分解能と画素数及びサブフィールド数が図3のタイミングチャートの例と異なる場合においても、同様な方式でサブフィールドデータの直交変換は可能である。
【0028】
映像データ入力は、時系列にimg0、img1、img2の順にサブフィールド変換回路5に入力される。各映像データは4ビットで構成されている。画素単位の映像データ入力をサブフィールド変換回路5にてサブフィールド変換し、画素単位のサブフィールドデータSFDが得られる。サブフィールドデータSFDは、映像データ入力と同様に、時系列にsf0、sf1、sf2の順に出力され、各データは4ビットのサブフィールドデータとして構成される。sf0[0]、sf0[1]、sf0[2]、sf0[3]はそれぞれ、映像入力データimg0のサブフィールド変換後のデータSF0におけるサブフィールド0から3の各サブフィールドのデータを示す。サブフィールドデータSFDをサブフィールド直交変換回路21にて1次直交変換し、1次直交変換出力が得られる。1次直交変換出力は、画素単位のサブフィールドデータSFDを4画素を一組にしてサブフィールド毎に並び替えたものとなる。つまり、最初の出力として0サブフィールドのデータを4画素分(SF0〜SF3に相当)を集めたデータとなっており、続くデータは1サブフィールド、2サブフィールド、3サブフィールドのデータを4画素分集めた形のデータが続く。その後、sf4〜sf7の4画素分のデータをサブフィールド順に並び替えたデータが続く。なお、本実施の形態においては、昇順にサブフィールドのデータを並べているが、降順に並べることも可能である。1次直交変換出力を第1の記録手段7に書き込み、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGに従ってサブフィールド毎のデータを連続して読み出す。0サブフィールドのデータを読み出す際には、sf0[0]からsf3[0]に続いて3回の読み出しによりsf15[0]までの4つのデータ(0サブフィールドの16画素分の連続データ)を連続して読み出す。同様にして、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGに従って全てのサブフィールドのデータを連続して読み出す。このようにして、映像データ入力は、サブフィールド変換後に1次直交変換を経て第1の記録手段7に書き込まれた後、同一サブフィールドのデータが連続するように読み出し制御を行い、結果としてサブフィールドデータの直交変換が行われる。なお、映像データ入力をサブフィールド変換する際に、サブフィールド変換テーブルデータをROM8に記録し、ガンマ補正データと同様に第1の記録手段に記録したサブフールド変換テーブルデータを使用して変換してもよい。
【0029】
図4に、図1のデータ制御回路におけるデータ調停回路のブロック図を示す。図4のデータ調停回路は、緩衝制御回路30と第1の緩衝記録手段31と第2の緩衝記録手段32と第3の緩衝記録手段33と第4の緩衝記録手段34と第5の緩衝記録手段35を含む。なお、第1の記録手段7とROM8とROMデータ転送回路20とフレーム遅延制御回路22とデータ調停回路23とサブフィールド直交変換回路21と第1のROMデータ読み出し制御回路24と第2の記録手段25は、図1及び図2に示すものと同一のものを示す。
【0030】
ROMデータ転送回路20は、ROM8から読み出したテーブル変換データRDIを第1の緩衝記録手段31に書き込む。第1の緩衝記録手段31は、ROMデータ転送回路20のデータ出力速度と第1の記録手段7の書き込み速度の差を吸収するために用いる。ROM8からテーブル変換データを読み出した後の第1の記録手段への書き込み処理は、他の第1の記録手段7への書き込みまたは読み出しに比べて最優先で行わる。
【0031】
緩衝制御回路30は、第1の記録手段7に記録されているテーブル変換データに関して、毎フレーム毎に必要となるテーブル変換データを垂直ブランキング期間等の映像信号が存在しない期間に第1の記録手段7から読み出し、第2の緩衝記録手段32に書き込む。このように、垂直ブランキング期間等の映像信号が存在しない期間に第1の記録手段7から読み出し動作を行うことにより、他の第1記録手段に対する書き込みまたは読み出し要求に対する処理が重ならないように考慮されている。第1のROMデータ読み出し制御回路24は第2の緩衝記録手段32に書き込まれたデータを所望のデータ系列に並べ直した後に第2の記録手段25に記録し、テーブル変換データを必要とするガンマ補正回路等が第2の記録手段25に記録されたデータを適時使用する。ここで、第2の緩衝記録手段32は、第1の記録手段の読み出し速度と第1のROMデータ読み出し制御回路24の動作速度の差を吸収するために使用する。なお、本実施の形態では、第1のROMデータ読み出し制御回路24と第2の記録手段25が1組存在する場合の動作説明を行ったが、第1のROMデータ読み出し制御回路24と第2の記録手段25が2組以上存在し、共通の第2の緩衝記録手段32を用いて第1の記録手段7に記録している別のテーブル変換データを読み出して使用することも可能である。
【0032】
フレーム遅延制御回路22は、映像信号DIを入力として、第3の緩衝記録手段33に映像信号を書き込む。緩衝制御回路30は第3の緩衝記録手段33に書き込まれた映像データを読み出し、第1の記録手段7に書き込む。さらに、緩衝制御回路30は、1フレーム遅延した映像データを第1の記録手段7から読み出し第4の緩衝記録手段34に書き込む。フレーム遅延制御回路22は、第4の緩衝記録手段34に書き込まれた1フレーム遅延した映像信号を読み出し、遅延映像信号DOとして出力する。第3の緩衝記録手段33はフレーム遅延制御回路22の書き込み速度と第1の記録手段7の書き込み速度の差を吸収するために使用する。第4の緩衝記録手段34はフレーム遅延制御回路22の読み出し速度と第1の記録手段7の読み出し速度の差を吸収するために使用する。
【0033】
サブフィールド直交変換回路21は、サブフィールドデータSFDを入力として1次直交変換後のデータを第5の緩衝記録手段35に書き込む。緩衝制御回路30は、第5の緩衝記録手段35から1次直交変換後のデータを読み出し、第1の記録手段7に書き込む。サブフィールド直交変換回路21は、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGに従って、サブフィールドデータの読み出し要求を緩衝制御回路30へ出力し、緩衝制御回路30は第1の記録手段7からサブフィールドデータの読み出しを行い、結果として直交変換後のサブフィールド直交変換データSFDOを出力する。
【0034】
緩衝制御回路30は、フレーム遅延制御回路22とサブフィールド直交変換回路21から第1の記録手段7への書き込み及び読み出し要求に対して調停処理を行い、第1の記録手段への書き込み及び読み出し処理を制御する。
【0035】
なお、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGが、映像信号の同期信号とは無関係に発生する場合には、垂直ブランキング期間にサブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGが発生する場合がある。この場合、第1の記録手段7に対して、サブフィールドデータ読み出し要求と第1のROMデータ読み出し制御回路24からのデータ読み出し要求が重なるが、サブフィールドデータの読み出し要求は待たすことのないように、サブフィールドデータ読み出し要求の優先順位を高く設定する必要がある。これは、サブフィールドデータ読み出し要求が入力された場合には、一定期間中にサブフィールド直交変換データSFDOをプラズマディスプレイ装置のデータドライバーに出力する必要があるからである。このため、第1のROMデータ読み出し制御回路24がテーブル変換データを第1の記録手段7から読み出している期間に、サブフィールドデータ読み出しトリガSFTRGがサブフィールド直交変換回路21に入力された場合には、ROMデータ読み出し制御回路24によるテーブル変換データの読み出し処理を中断して、サブフィールド直交変換データSFDOの読み出し処理を開始する。サブフィールド直交変換データSFDOの読み出しが終了次第、ROMデータ読み出し制御回路24によるテーブル変換データの読み出し処理を再開する。
【0036】
なお、第1の記録手段としてSDRAMまたはDRAMを使用した場合には、緩衝制御回路30において、第1の記録手段に対して書き込みまたは読み出し制御が行われていない期間を利用して、SDRAMまたはDRAMのリフレッシュ処理を行う。
【0037】
以上のように、本発明にかかる映像信号処理装置は、低速なROMに記録されているデータに高速に読み出すことが可能となる。また、毎フレーム毎に映像信号の特徴に応じて補正に使用するデータの高速な切替も可能となる。さらに、サブフィールド直交変換に必須である記録手段を用いることにより、コストアップなく実現することができるものである。これにより、低階調部における階調性を改善することが可能になり、例えば、階調数を2048階調から3072階調などに増加させることが可能になる。また、調停を行うことにより、表示システムを破綻させることなく、階調性を向上することが可能になるものである。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)等の映像信号処理装置において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】データ制御回路のブロック図
【図2】本発明の一実施の形態に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図3】サブフィールドデータの直交変換処理のタイミングチャート
【図4】データ制御回路におけるデータ調停回路のブロック図
【符号の説明】
【0040】
6 データ制御回路
7 第1の記録手段
8 ROM
20 ROMデータ転送回路
21 サブフィールド直交変換回路
22 フレーム遅延制御回路
23 データ調停回路
24 第1のROMデータ読み出し制御回路
25 第2の記録手段
26 第2のROMデータ読み出し制御回路
H 水平同期信号
V 垂直同期信号
SFTRG サブフィールドデータ読み出しトリガ
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−17168(P2008−17168A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−186410(P2006−186410)