| 【発明の名称】 |
カラー画像形成システム、カラー画像形成方法、プログラム及び記憶媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】広瀬 英樹
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| 【要約】 |
【課題】送信元のカラー画像形成装置からレジストレーションずれの異なる送信先のカラー画像形成装置に画像データを送信しても、該送信先で正常な画像を印刷することができるとともに、画像データの無駄な補正処理をなくしてシステム全体のパフォーマンスを向上させることができるカラー画像形成システムを提供する。
【構成】このカラー画像形成システムは、所定の画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、送信先から取得した情報(ステップS1201)に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する(ステップS1202及びステップS1203)。そして、該判断結果に基づいて、送信元で補正画像データを補正して送信先に送信するか、送信先に補正処理のための所定の情報を送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 静電潜像を現像する複数色の現像手段と、各現像手段にて形成された複数色の画像を順次転写する転写手段とを備えたカラー画像形成装置が、通信回線を介して複数台接続されたカラー画像形成システムであって、 少なくとも一つの前記カラー画像形成装置が、前記転写手段に転写された複数色の画像の色毎のレジストレーションずれ量を記憶するレジストレーションずれ量記憶手段と、 該レジストレーションずれ量記憶手段に記憶されたレジストレーションずれ量に基づいてレジストレーションずれ補正量を演算するレジストレーションずれ補正量演算手段と、 該レジストレーションずれ補正量演算手段の演算結果に基づいてレジストレーションずれを補正する第1の補正手段と、 該第1の補正手段によってレジストレーションずれが補正された補正画像データを格納する格納手段と、 前記通信回線を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する情報取得手段と、 前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、前記情報取得手段により取得された情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する判断手段と、 該判断手段による判断結果に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す第2の補正手段と、 該第2の補正手段により補正処理が施された画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する送信手段と、を備える ことを特徴とするカラー画像形成システム。 【請求項2】 前記判断手段は、前記情報取得手段により取得された情報に基づいて、前記送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要とするか否かを判断するとともに、該再補正処理を必要する場合に、前記再補正処理を前記送信先のカラー画像形成装置側で行うか否かを判断し、 前記送信手段は、前記再補正処理を必要とする場合、前記判断手段による判断結果を前記送信先のカラー画像形成装置に送信する、 ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成システム。 【請求項3】 前記第2の補正手段は、前記判断手段が前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行わないと判断した場合に、前記情報取得手段から取得した再補正情報に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項2に記載のカラー画像形成システム。 【請求項4】 前記第2の補正手段は、前記判断手段が前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行わないと判断した場合に、前記情報取得手段によって取得した前記送信先のカラー画像形成装置側のレジストレーションずれ量と前記レジストレーションずれ量記憶手段に記憶された送信元のレジストレーションずれ量との差分に基づいて、レジストレーションずれを再補正して前記補正画像データに補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成システム。 【請求項5】 前記第2の補正手段は、前記判断手段が前記送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要としないと判断した場合に、前記補正画像データに予め定められた補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のカラー画像形成システム。 【請求項6】 前記第2の補正手段は、前記判断手段が前記送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要しないと判断した場合に、前記補正画像データに対して逆補正処理を施して、前記第1の補正手段による補正処理前の画像データに戻す、 ことを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成システム。 【請求項7】 前記送信手段は、前記判断手段が前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行うと判断した場合に、再補正情報を前記送信先のカラー画像形成装置に送信する、 ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のカラー画像形成システム。 【請求項8】 前記送信手段は、前記判断手段が前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行うと判断した場合に、前記レジストレーションずれ量記憶手段に記憶された送信元のレジストレーションずれ量及び前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信し、 該送信先のカラー画像形成装置は、前記送信先のレジストレーションずれ量と前記送信元のレジストレーションずれ量との差分に基づいて、レジストレーションずれを再補正して前記補正画像データに補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項7に記載のカラー画像形成システム。 【請求項9】 複数色の静電画像を現像する現像手段から転写手段に転写された複数色の画像の色毎のレジストレーションずれ量の記憶情報に基づいてレジストレーションずれ補正量を演算するレジストレーションずれ補正量演算ステップと、 該レジストレーションずれ補正量演算ステップの演算結果に基づいてレジストレーションずれを補正する第1の補正ステップと、 該第1の補正ステップによってレジストレーションずれが補正された補正画像データを格納する格納ステップと、 前記通信回線を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する情報取得ステップと、 前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、前記情報取得ステップにより取得された情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する判断ステップと、 該判断ステップによる判断結果に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す第2の補正ステップと、 該第2の補正ステップにより補正処理が施された画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する送信ステップと、を備える ことを特徴とするカラー画像形成方法。 【請求項10】 前記判断ステップは、前記情報取得ステップにより取得された情報に基づいて、前記送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要とするか否かを判断するとともに、該再補正処理を必要する場合に、前記再補正処理を前記送信先のカラー画像形成装置側で行うか否かを判断し、 前記送信ステップは、前記再補正処理を必要とする場合、前記判断ステップによる判断結果を前記送信先のカラー画像形成装置に送信する、 ことを特徴とする請求項9に記載のカラー画像形成方法。 【請求項11】 前記第2の補正ステップは、前記判断ステップが前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行わないと判断した場合に、前記情報取得ステップによって取得した再補正情報に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項10に記載のカラー画像形成方法。 【請求項12】 前記第2の補正ステップは、前記判断ステップが前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行わないと判断した場合に、前記情報取得ステップによって取得した前記送信先のカラー画像形成装置側のレジストレーションずれ量と前記レジストレーションずれ量記憶ステップに記憶された送信元のレジストレーションずれ量との差分に基づいて、レジストレーションずれを再補正して前記補正画像データに補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項11に記載のカラー画像形成方法。 【請求項13】 前記第2の補正ステップは、前記判断ステップが前記送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要としないと判断した場合に、前記補正画像データに予め定められた補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載のカラー画像形成方法。 【請求項14】 前記第2の補正ステップは、前記判断ステップが前記送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要しないと判断した場合に、前記補正画像データに対して逆補正処理を施して、前記第1の補正ステップによる補正処理前の画像データに戻す、 ことを特徴とする請求項13に記載のカラー画像形成方法。 【請求項15】 前記送信ステップは、前記判断ステップが前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行うと判断した場合に、再補正情報を前記送信先のカラー画像形成装置に送信する、 ことを特徴とする請求項9〜14のいずれか一項に記載のカラー画像形成方法。 【請求項16】 前記送信ステップは、前記判断ステップが前記送信先のカラー画像形成装置側で前記再補正処理を行うと判断した場合に、前記レジストレーションずれ量記憶ステップに記憶された送信元のレジストレーションずれ量及び前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信し、 該送信先のカラー画像形成装置は、前記送信先のレジストレーションずれ量と前記送信元のレジストレーションずれ量との差分に基づいて、レジストレーションずれを再補正して前記補正画像データに補正処理を施す、 ことを特徴とする請求項15に記載のカラー画像形成方法。 【請求項17】 複数色の静電画像を現像する現像手段から転写手段に転写された複数色の画像の色毎のレジストレーションずれ量の記憶情報に基づいてレジストレーションずれ補正量を演算するレジストレーションずれ補正量演算モジュールと、 該レジストレーションずれ補正量演算モジュールの演算結果に基づいてレジストレーションずれを補正する第1の補正モジュールと、 該第1の補正モジュールによってレジストレーションずれが補正された補正画像データを格納する格納モジュールと、 前記通信回線を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する情報取得モジュールと、 前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、前記情報取得モジュールにより取得された情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する判断モジュールと、 該判断モジュールによる判断結果に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す第2の補正モジュールと、 該第2の補正モジュールにより補正処理が施された画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する送信モジュールと、をコンピュータに実行させる、 ことを特徴とするカラー画像形成プログラム。 【請求項18】 請求項17に記載のカラー画像形成プログラムを格納した、 ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数色の現像手段にて形成された複数色の画像を転写手段によって順次転写する、所謂タンデム方式のカラー画像形成装置が、通信回線を介して複数台接続されたカラー画像形成システム、カラー画像形成方法、プログラム及び記憶媒体に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、電子写真方式のカラー画像形成装置における画像形成スピードの高速化のために、色材の数と同数の現像器及び感光ドラムを備え、画像搬送ベルト上や記録媒体上に順次異なる色の画像を転写するタンデム方式のカラー画像形成装置が増えている。 【0003】 このタンデム方式のカラー画像形成装置においては、レジストレーションずれを生じさせる複数の要因があることが既に知られており、それぞれの要因に対して様々な対処方法が提案されている。 【0004】 要因としては、例えば、偏向走査装置のレンズの不均一性や取り付け位置ずれ、偏向走査装置のカラー画像形成装置本体への組み付け位置ずれがあり、この場合、走査線に傾きや曲がりが生じ、その程度が色毎に異なることで、レジストレーションずれとなる。 【0005】 このレジストレーションずれへの対処方法として、偏向走査装置の組立工程において光学センサにより走査線の曲がり量を測定し、レンズを回転させて走査線の曲がりを調整した後、接着剤で固定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【0006】 また、偏向走査装置をカラー画像形成装置本体へ組み付ける工程において光学センサにより走査線の傾き量を測定し、偏向走査装置を傾かせて走査線の傾きを調整した上でカラー画像形成装置本体へ組み付ける方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 【0007】 更に、光学センサにより走査線の傾きと曲がりの大きさを測定し、それらを相殺するようにビットマップ画像データを補正し、その補正した画像を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。 【0008】 この方法は、画像データを電気的に処理して補正するため、機械的な調整部材や組立時の調整工程が不要となる点において、特許文献1,2に記載されている方法より安価にレジストレーションずれへの対処が可能になる。 【0009】 この電気的なレジストレーションずれ補正は、1画素単位の補正と1画素未満の補正に分かれる。1画素単位の補正は、図19に示すように、走査線の傾きと曲がりの補正量に応じて画素を1画素単位で副走査方向へオフセットさせる。一方、1画素未満の補正は、図20に示すように、ビットマップ画像データの階調値を副走査方向の前後の画素で調整する。1画素未満の補正を実施することにより、1画素単位の補正により生じるオフセットさせた境界における不自然な段差を解消し、画像の平滑化を図ることができる。 【特許文献1】特開2002−116394号公報 【特許文献2】特開2003−241131号公報 【特許文献3】特開2004−170755号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 しかし、上記のようなレジストレーションずれ量は、カラー画像形成装置に完全に依存しており、スキャナユニット自体が持っている固有のずれ量に加え、スキャナユニットを装置本体に組み付けた時に生じる組み付け誤差によるずれ量も含まれる。従って、あるカラー画像形成装置で測定したレジストレーションずれ量は、他のカラー画像形成装置で測定したレジストレーションずれ量とは異なるはずである。 【0011】 ところで、近年、大容量のハードディスクの一部に画像データを一時保管し、所望のタイミングで画像データを読み出すボックス機能を有するカラー画像形成装置が多い。この場合、あるカラー画像形成装置のハードディスク(ボックス)に格納されたレジストレーションずれ補正処理後の画像データを、LAN等を介して他のカラー画像形成装置に送信すると、正常な画像が印刷出力されないことがある。即ち、上述したように、レジストレーションずれ量はカラー画像形成装置毎に異なるからである。 【0012】 そもそも、レジストレーションずれを補正する手段を持っていない送信先のカラー画像形成装置に対してレジストレーションずれの補正後の画像データをそのまま送信すると、傾いた画像や曲がった画像が印刷されてしまう問題が発生していた。この場合、レジストレーションずれを補正する前の画像データを送信元のハードディスク(ボックス)に格納しておけば問題の発生を回避することができる。 【0013】 しかし、低価格な製品では、ハーフトーン前の画像データを格納するメモリ容量が不足しているものが多い。また、低価格な製品では、PC側のプリンタドライバによってレジストレーションずれの補正処理を行うこともあり、このようなケースではレジストレーションずれを補正した後の画像データをボックスに格納せざるを得ない。 【0014】 更に、あるカラー画像形成装置でレジストレーションずれを補正した後の画像データを他のカラー画像形成装置に送信する場合、レジストレーションずれ補正後の画像データを逆補正して補正前の画像データに戻してから送信することも考えられる。 【0015】 しかし、この場合、送信元のカラー画像形成装置でレジストレーションずれ補正後の画像データを逆補正してから、送信先のカラー画像形成装置でも該装置に応じたレジストレーションずれの補正を行う必要があり、都合2度の補正処理を行わなければならない。 【0016】 このため、画像データの補正処理に無駄が生じ、複数台のカラー画像形成装置がLAN等を介して接続されたシステム全体のパフォーマンスを著しく悪化させてしまう原因になる。 【0017】 そこで、本発明は、送信元のカラー画像形成装置からレジストレーションずれの異なる送信先のカラー画像形成装置に画像データを送信しても、該送信先で正常な画像を印刷することができるカラー画像形成システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0018】 上記目的を達成するために、請求項1に記載のカラー画像形成システムは、静電潜像を現像する複数色の現像手段と、各現像手段にて形成された複数色の画像を順次転写する転写手段とを備えたカラー画像形成装置が、通信回線を介して複数台接続されたカラー画像形成システムであって、少なくとも一つの前記カラー画像形成装置が、前記転写手段に転写された複数色の画像の色毎のレジストレーションずれ量を記憶するレジストレーションずれ量記憶手段と、該レジストレーションずれ量記憶手段に記憶されたレジストレーションずれ量に基づいてレジストレーションずれ補正量を演算するレジストレーションずれ補正量演算手段と、該レジストレーションずれ補正量演算手段の演算結果に基づいてレジストレーションずれを補正する第1の補正手段と、該第1の補正手段によってレジストレーションずれが補正された補正画像データを格納する格納手段と、前記通信回線を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する情報取得手段と、前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、前記情報取得手段により取得された情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する判断手段と、該判断手段による判断結果に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す第2の補正手段と、該第2の補正手段により補正処理が施された画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。 【0019】 請求項9に記載のカラー画像形成方法は、複数色の静電画像を現像する現像手段から転写手段に転写された複数色の画像の色毎のレジストレーションずれ量の記憶情報に基づいてレジストレーションずれ補正量を演算するレジストレーションずれ補正量演算ステップと、該レジストレーションずれ補正量演算ステップの演算結果に基づいてレジストレーションずれを補正する第1の補正ステップと、該第1の補正ステップによってレジストレーションずれが補正された補正画像データを格納する格納ステップと、前記通信回線を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する情報取得ステップと、前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、前記情報取得ステップにより取得された情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する判断ステップと、該判断ステップによる判断結果に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す第2の補正ステップと、該第2の補正ステップにより補正処理が施された画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する送信ステップと、を備えることを特徴とする。 【0020】 請求項17に記載のカラー画像形成プログラムは、複数色の静電画像を現像する現像手段から転写手段に転写された複数色の画像の色毎のレジストレーションずれ量の記憶情報に基づいてレジストレーションずれ補正量を演算するレジストレーションずれ補正量演算モジュールと、該レジストレーションずれ補正量演算モジュールの演算結果に基づいてレジストレーションずれを補正する第1の補正モジュールと、該第1の補正モジュールによってレジストレーションずれが補正された補正画像データを格納する格納モジュールと、前記通信回線を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する情報取得モジュールと、前記補正画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、前記情報取得モジュールにより取得された情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する判断モジュールと、該判断モジュールによる判断結果に基づいて、前記補正画像データに補正処理を施す第2の補正モジュールと、該第2の補正モジュールにより補正処理が施された画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する送信モジュールと、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とする。 【0021】 請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項17に記載のカラー画像形成プログラムを格納した、ことを特徴とする。 【発明の効果】 【0022】 本発明によれば、所定の画像データを前記送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、送信先から取得した情報に基づいて、該送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する。そして、該判断結果に基づいて、送信元で補正画像データを補正して送信先に送信するか、送信先に補正処理のための所定の情報を送信する。 【0023】 これにより、送信元のカラー画像形成装置からレジストレーションずれの異なる送信先のカラー画像形成装置に画像データを送信しても、該送信先で正常な画像を印刷することができる。また、画像データの無駄な補正処理をなくして、システム全体のパフォーマンスを向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。 【0025】 図1は、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体28を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置の断面図である。 【0026】 図1に示すように、このカラー画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のステーション毎に感光体22Y,22M,22C,22Kを帯電させるための4個の注入帯電器23Y,23M,23C,23Kを備える。各注入帯電器23Y,23M,23C,23Kには、それぞれスリーブ23YS,23MS,23CS,23KSが配設されている。 【0027】 感光体22Y,22M,22C,22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布されたもので、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて図の反時計周り方向に回転する。また、感光体22Y,22M,22C,22Kの表面には、スキャナ部24Y,24M,24C,24Kより露光光が選択的に照射され、これにより、静電潜像が形成される。 【0028】 この静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器(現像手段)26Y,26M,26C,26Kが着脱自在に配置されている。各現像器26Y,26M,26C,26Kには、それぞれスリーブ26YS,26MS,26CS,26KSが配設されている。 【0029】 感光体22Y,22M,22C,22Kに対向する位置には、一次転写ローラ(転写手段)27Y,27M,27C,27Kが配置されている。一次転写ローラ27Y,27M,27C,27Kが回転することにより、中間転写体28が図の時計回り方向に回転して、感光体22から中間転写体28に単色トナー像が転写(一次転写)される。この場合、一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加すると共に感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度とに差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体28上に転写することができる。 【0030】 そして、ステーション毎に単色トナー像が重ね合わされて多色トナー像とされ、該多色トナー像は中間転写体28の回転により、二次転写ローラ(転写手段)29まで搬送される。 【0031】 一方、二次転写ローラ29には給紙トレイ21からシート11が挟持搬送されており、該シート11に中間転写体28上の多色トナー像が転写(二次転写)される。この二次転写ローラ29には、適当なバイアス電圧が印加されており、これにより、静電的にシートにトナー像が転写される。なお、二次転写ローラ29は、シート11上に多色トナー像を転写している間は図の29aの位置でシート11に当接し、転写処理後は図の29bの位置に離間する。 【0032】 シート11上に転写された多色トナー像は、定着装置31によって該シート11上に溶融定着させられる。この定着装置31は、シート11を加熱する定着ローラ32と、シート11を定着ローラ32に圧接させる加圧ローラ33とを備えている。 【0033】 定着ローラ32及び加圧ローラ33は中空状に形成されており、内部にそれぞれヒータ34,35が内蔵されている。多色トナー像を保持したシート11を定着ローラ32と加圧ローラ33とによって挟持搬送して、熱及び圧力を加えることにより、多色トナー像をシート11上に定着させる。トナー像定着後のシート11は、その後、図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出され、これにより、画像形成動作が終了する。 【0034】 なお、中間転写体28上に形成された4色の多色トナー像をシート11に転写した後に該中間転写体28に残留する廃トナーは、クリーニング手段30のブレードによって掻き落とされて、クリーナ容器に蓄えられる。 【0035】 中間転写体28に対向する位置には、レジストレーション検知センサ41が配置されている。このレジストレーション検知センサ41は、中間転写体28上に形成されたレジストレーション検知用パッチ64を検知するもので、該検知信号に基づいて各色のレジストレーションずれの量が判断される。 【0036】 レジストレーション検知センサ41は、例えば、図2に示すように、LEDなどの赤外発光素子51と、フォトダイオードなどの受光素子52と、受光データを処理するICなどの処理部と、これらを収容する図示しないホルダーとを備える。 【0037】 受光素子52は、レジストレーション検知用パッチ64からの反射光強度を検出する。なお、受光素子52は、図2では、正反射光を検出しているが、これに限るものではなく、乱反射光を検出してもよい。また、発光素子51と受光素子52との結合のために図示しないレンズなどの光学素子が用いられることもある。 【0038】 図3は、走査方向に3個のレジストレーション検知センサ41a,41b,41cを配置した例を示しており、各センサ41a,41b,41cの真下にC,M,Y,K各色のレジストレーション検知用パッチ64が通過する。このように、走査方向の左・中央・右の3箇所でレジストレーションずれを検知することにより、走査線の傾き及び湾曲の大きさが分かる。なお、走査方向の左右2箇所のみにレジストレーション検知センサ41を配置した場合は、走査線の傾きの大きさのみが分かる。 【0039】 次に、図4を参照して、走査線のレジストレーションずれについて説明する。 【0040】 図中301は理想的な走査線であり、感光体22の回転方向に対して垂直に走査が行われる。図中302は感光体22の位置精度や径のずれ、および各色のスキャナ部24における光学系の位置精度に起因する、傾きおよび湾曲が発生した実際の走査線である。 【0041】 このような走査線の傾きおよび湾曲の大きさがC,M,Y,Kの画像ステーション毎に異なるため、中間転写体28上に全色のトナー像を転写した画像においてレジストレーションずれが発生する。 【0042】 本実施の形態では、主走査方向(X方向)において、印字領域の走査開始位置となるポイントAを基準点として、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)で、理想的な走査線301と実際の走査線302との副走査方向のずれ量を測定した。そして、そのずれ量を測定したポイントごとに複数の領域(Pa−Pb間を領域1、Pb−Pc間を領域2、Pc−Pd間を領域3とする)に分割し、各ポイント間を結ぶ直線(Lab,Lbc,Lcd)により、各領域の走査線の傾きを近似した。従って、各ポイント間のずれ量の差(領域1はm1,領域2はm2−m1,領域3はm3−m2)が正の値である場合、該当領域の走査線は右上がりに傾き、負の値である場合、右下がりに傾くことになる。 【0043】 図5は、図1に示すカラー画像形成装置の制御ブロック図である。 【0044】 カラー画像形成装置の制御系は、画像形成部401とプリンタコントローラ402とにより構成され、プリンタコントローラ402でビットマップ画像情報を生成し、それに基づき画像形成部401が上述したシート11上への画像形成に関連する制御を行う。 【0045】 プリンタコントローラ402は、NIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部417を備えている。NIC部417はLAN等のネットワークを介して外部装置であるコンピュータとコア部403との間のインターフェースとして機能する。 【0046】 また、プリンタコントローラ402は、スキャナ部406、FAX部407、操作部408、RAM416、コア部403、ハードディスク制御部409、ハードディスク410、画像処理部、及びレジストレーションずれ再補正部430等を備える。なお、レジストレーションずれ再補正部430については、後述する。 【0047】 スキャナ部406は原稿の画像を読み取り、読み取った原稿画像に応じた画像データをIP部405に転送する。IP部405は、画像処理部であり様々な画像処理を施すことができる。 【0048】 FAX部407は、電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長されたデータをコア部403に転送し、また、コア部403で圧縮された画像データを電話回線を介して送信する。送受信する画像データは、ハードディスク410に一時的に保存することができる。 【0049】 操作部408は、様々なユーザインターフェースを備えており、操作することによって画像形成装置に所望の動作をさせることができる。 【0050】 RAM416は、スキャナ部406もしくはNIC部417から送信されてきた画像データを一時的に保存したり、CPUのワークメモリとして使用される。 【0051】 コア部403は、AICで構成されており、NIC部417、IP部405、FAX部407、操作部408、PWM部415C〜415K、ハードディスク制御部409とのそれぞれの間のデータの流れを制御する。そして、画像形成装置における各種機能に応じてバスの切り替えを行う。コア部403には、その他にCPUや圧縮・伸長回路、メモリコントローラ等が含まれている。 【0052】 ハードディスク制御部409はハードディスク410が接続されており、コア部403で圧縮された画像データを検索ID(識別子)番号と共にハードディスク410に記憶させる。また、ハードディスク制御部409はコア部403を介して転送されたコードデータに基づいて、ハードディスク410に記憶されている圧縮データを検索し、該検索された圧縮画像データを読み出してコア部403へ転送する。コア部403は、圧縮画像データを伸長して各制御部へ転送する。また、ハードディスク410には、画像形成装置を動作させるための制御プログラムが格納されていてもよい。 【0053】 次に、プリンタコントローラ402における画像処理部の処理について説明する。 【0054】 不図示のコンピュータ等から受信する印刷データより、画像生成部419が印刷処理可能なラスターイメージデータを生成し、RGBデータおよび各画素のデータ属性を示す属性データとして画素毎に出力する。前記RGBデータは色変換手段404により、画像形成部401のトナー色にあわせてCMYKデータに変換され、CMKYデータと属性データとがRAM416に格納される。 【0055】 RAM416は、上述したように、印刷処理を行うラスターイメージデータを一旦格納するものであり、1ページ分のイメージデータを格納するページメモリ、または、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリである。 【0056】 その後、補正処理部411によって補正されたビットマップ画像は、RAM416を介してPWM(Pulse Width Modulation)415C,415M,415Y,415Kで画像形成部401側のスキャナ部24C,24M,24Y,24Kの露光時間に変換される。 【0057】 次に、図5を参照して、レジストレーションずれの補正方法について詳述する。レジストレーションずれの補正は、次の(A)〜(C)によって行われる。 【0058】 (A)レジストレーションずれ量記憶手段420へレジストレーションずれプロファイル情報413C,413M,413Y,413Kを格納する。 【0059】 (B)レジストレーションずれプロファイル情報413C,413M,413Y,413K及びエンジンプロファイル情報414に基づき、レジストレーションずれ補正量演算手段412C,412M,412Y,412Kにて、各色各画素の補正量を演算する。 【0060】 (C)計算された各画素の補正量に基づき、補正処理部(第1の補正手段)411C,411M,411Y,411Kによって、ビットマップデータの補正を行う。 【0061】 以下、(A)〜(C)について詳述する。 【0062】 (A)では、レジストレーションずれプロファイル情報413を、画像形成部401に搭載されたレジストレーションずれ量記憶手段420へ格納する。プロファイルの形式は、例えば色毎に複数のポイントで測定した実際の走査線302と理想的な走査線301との副走査方向のずれ量である。 【0063】 図6に、レジストレーションずれ量記憶手段420に記憶される情報の一例を表として示す。この表は図4の領域1〜領域3に対応している。なお、プロファイルの形式はこれに限ることはなく、走査線の傾きおよび湾曲の特性が分かるものであればよい。 【0064】 レジストレーションずれ量記憶手段420に記憶されるレジストレーションずれプロファイル情報413の取得方法は、いくつかの方法がある。第一の方法は、カラー画像形成装置の製造工程において、レジストレーションのずれ量を測定して取得する方法である。第二の方法は、上述したレジストレーション検知センサ41を用いて、中間転写体28上に形成したレジストレーション用検知パッチ64の検出結果から取得する方法である。第三の方法は、図7に示すように、レジストレーションずれ測定用チャートを画像形成装置で出力し、市販のイメージスキャナなどで画像を電子情報化し、その情報からプロファイル情報を取得する方法である。 【0065】 図7は、シート21上に、レジストレーションずれ測定用パッチ65を形成したものである。図7(a)に示すように、走査線66上にC,M,Y,K各色のパッチが並ぶように画像を形成しているものの、実際には図7(b)に示すように走査線66からずれてしまう。そこで、電子情報からそのずれ量を測定して、プロファイル情報を取得する。 【0066】 (B)では、レジストレーションずれ量記憶手段420に記憶されたレジストレーションずれプロファイル情報413に基づき、レジストレーションずれ補正量演算手段412がレジストレーションずれを相殺する補正量を算出して、補正処理部411へ出力する。 【0067】 主走査方向の座標データをx(ドット)、副走査方向のレジストレーションずれ補正量をΔy(ドット)とした場合、図4における各領域の演算式を以下に示す(画像形成解像度をr(dpi)とする。)。 【0068】 領域1: Δy1=x*(m1/L1) 領域2: Δy2=m1/r+(x−(L1/r))*((m2−m1)/(L2−L1)) 領域3: Δy3=m2/r+(x−(L2/r))*((m3−m2)/(L3−L2)) L1,L2,L3は、印刷開始位置から領域1,領域2,領域3の図4の左端までの主走査方向の距離(mm)である。m1,m2,m3は領域1,領域2,領域3の図4の左端における理想的な走査線301と実際の走査線302とのずれ量である。 【0069】 各領域での傾きは、測定点での偏差から求まり、全領域内の各画素での露光ユニットプロファイルデータからのysは、 (0≦x<L1)では、 Δys=x*(m1/L1) (L1≦x<L1+L2)では、 Δys=m1/r+(x−(L1/r))*((m2−m1)/(L2−L1)) (L1+L2≦x≦(L1+L2+L3)では、 Δys=m2/r+(x−(L2/r))*((m3−m2)/(L3−L2)) このysを決定後、ysが画像形成解像度における整数ドット分に達するxの値を算出し、そのxにて図示しない座標変換手段の垂直方向の読み出し位置を変更する。 【0070】 エンジンプロファイル記憶手段414に格納されているエンジンプロファイル情報は、用紙サイズにおける基準点からのオフセット量情報、各色のビームの走査方向情報、記録媒体搬送速度等である。図8に、エンジンプロファイルの例と露光プロファイルとの関係を示す。 【0071】 走査方向が異なる場合には、それに応じて補正量に符号をつける必要がある。例えば、図9に示すレジストレーションずれ量に対して、走査方向がForward時の符号は負、Reverse時の符号は正として演算を行う。 【0072】 印刷の速度が異なる場合には、それに応じて補正量を変えることが必要な場合がある。例えば、画像形成スピードが通常の1/2倍速の場合、走査スピードは変えず、走査動作2回のうち1回分の走査で画像出力を行い、残り1回分では画像出力を行わない。この場合の補正量は、1倍速の時の1/2にする必要がある。また、用紙サイズに応じて、用紙サイズに応じた領域のプロファイルデータを用いて、補正量を算出する必要がある。 【0073】 (C)では、計算された各画素の補正量に基づいて、補正処理部411にて、ビットマップデータの補正を行う。補正処理部411は、主走査方向および副走査方向の座標位置データと、レジストレーションずれ補正量演算手段412より得られる補正量Δyとに基づき、1画素単位でのレジストレーションずれ補正を行い、出力画像データの再構成を行う。 【0074】 次に、図19を参照して、補正処理部411における補正処理について説明する。 【0075】 補正処理部411は、レジストレーションずれ補正量Δyの整数部分の値に応じて、RAM416に格納された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。レジストレーションずれ補正量Δyは、図19(a)を参照して、直線近似された走査線のレジストレーションずれ情報から求められる。 【0076】 例えば、図19(b)に示すように、副走査方向の座標位置がnライン目のデータを再構成する場合、主走査方向のX座標において、(1)の領域では、レジストレーションずれ補正量Δyが0以上1未満であるため、RAM416からnライン目のデータを読み出す。 【0077】 (2)の領域では、レジストレーションずれ補正量Δyが1以上2未満であり、1ライン分オフセットした位置のビットマップ画像、つまりRAM416からn+1ライン目のデータを読み出すように座標変換処理を行う。 【0078】 同様に(3)の領域では、n+2ライン目、(4)の領域では、n+3ライン目、(5)の領域では、n+4ライン目のデータを読み出すように座標変換処理を行う。以上の方法により出力画像データの再構成を行う。 【0079】 図19(c)は、補正処理部411により画素単位でのレジストレーションずれ補正をおこなった画像データを像担持体に露光した露光イメージである。以上が、本実施の形態におけるレジストレーションずれの補正に関する説明である。 【0080】 次に、図10を参照して、図5のレジストレーションずれ再補正部430について説明する。 【0081】 レジストレーションずれ再補正部430は、図10に示すように、情報取得手段431、判断手段432、第2の補正手段433及び送信手段434を備える。 【0082】 情報取得手段431は、LAN(通信回線)を介して送信先であるカラー画像形成装置側の情報を取得する。 【0083】 判断手段432は、所定の画像データを送信先のカラー画像形成装置に送信する前に、情報取得手段431により取得された情報に基づいて、送信先のカラー画像形成装置の状態を判断する。具体的には、判断手段432は、送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要とするか否かを判断するとともに、再補正処理を必要する場合に、該再補正処理を送信先のカラー画像形成装置側で行うか否かを判断する。 【0084】 ここで、送信先がレジストレーションずれの再補正処理を必要としない場合とは、送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれをプリンタコントローラで電気的に補正するのではなく、プリンタエンジンで光学的に補正する場合を意味する。 【0085】 第2の補正手段433は、判断手段432による判断結果に基づいて、補正処理部411によってレジストレーションずれが補正された後にハードディスク410の一部(格納手段)に一時的に格納された補正画像データに対して所定の補正処理を施す。 【0086】 具体的には、第2の補正手段433は、判断手段432が送信先のカラー画像形成装置側で再補正処理を行わないと判断した場合に、まず、情報取得手段431によって送信先のカラー画像形成装置側のレジストレーションずれ量を取得する。 【0087】 次に、取得した送信先のレジストレーションずれ量とレジストレーションずれ量記憶手段420に記憶されたレジストレーションずれ量との差分を計算し、この差分についてのみレジストレーションずれを再度補正して補正画像データに補正処理を施す。 【0088】 また、第2の補正手段433は、判断手段432が、送信先のカラー画像形成装置がレジストレーションずれの再補正処理を必要としないと判断した場合に、補正画像データに逆補正処理を施して、補正処理部411によって補正される前の画像データに戻す。 【0089】 送信手段434は、再補正処理を必要とする場合の判断手段432による判断結果、即ち、判断手段432による、再補正処理を送信先のカラー画像形成装置側で行うか否かの判断結果を送信先のカラー画像形成装置に送信して通知する。 【0090】 そして、送信手段434は、判断手段432が再補正処理を送信先のカラー画像形成装置側で行わないと判断した場合は、該判断結果を送信先のカラー画像形成装置に送信して通知する。かかる通知後、第2の補正手段433によって上述した補正画像データの補正処理が行われ、また、第2の補正手段433によって補正処理又は逆補正処理された画像データは送信手段434によって送信先のカラー画像形成装置に送信される。 【0091】 更に、送信手段434は、判断手段432が送信先のカラー画像形成装置側で再補正処理を行うと判断した場合に、該判断結果を送信先のカラー画像形成装置に送信して通知する。かかる通知後、送信手段434は、レジストレーションずれ量記憶手段420に記憶されたレジストレーションずれ量及びハードディスク410に格納された補正画像データを送信先のカラー画像形成装置に送信する。この場合、送信先のカラー画像形成装置は、送信元のカラー画像形成装置と同様の構成を備えている。 【0092】 そして、送信先のカラー画像形成装置は、送信先のレジストレーションずれ量と送信元のレジストレーションずれ量との差分を計算し、この差分についてのみレジストレーションずれを再度補正して補正画像データに補正処理を施す。 【0093】 図11は、本発明の実施の形態の一例であるにおけるカラー画像形成システムを示したものであり、複数台のカラー画像形成装置(以下、機器という)1110,1101,1102がLANを介して互いに接続されている。 【0094】 機器1100は、図1〜図10で説明したカラー画像形成装置であり、該機器1100にはハードディスク410が接続されている。機器1100のハードディスク410には、ボックス機能としてユーザーデータが格納されている。ハードディスク410に格納されているユーザーデータは、機器1100で測定されたレジストレーションずれ量に対して補正処理部411にて補正処理を行った補正画像データである。 【0095】 以下、図12〜図18を参照して、本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムの動作を説明する。なお、ここでは、送信先のカラー画像形成装置として機器1101を例に採る。 【0096】 まず、図15〜図18に、予め保存してあった機器1100のハードディスク(ボックス)内の補正画像データを選択し、送信先に機器1101を設定する際の操作部408の表示例を示す。 【0097】 図15は、操作部408上に表示されているTABからボックスのタブを選択した場合に表示される画面である。この画面上で、自分に割り当てられたボックス番号を選択すると図16に示す画面に切り替わる。この画面では、ユーザーに割り当てられたボックスの中身を見る事が可能であり、印刷したい文書名を選択する。ここでは、文書名「hogehoge」を選択し、プリントボタンを押下する。 【0098】 図16でプリントボタンを押下すると、図17示す画面に切り替わり、この画面では印刷出力したい機器を選択する。図17に示す画面では、LANに接続されているプリンタ名称の一覧が表示され、ユーザーはこの中から所望のプリンタを選択して印刷を行う。ユーザーが操作している操作部408を備えた機器1100でそのまま印刷出力したい場合は、「この機器でプリントする」を選択し、他の機器1101で印刷出力したい場合は、「機器1101」を選択する。 【0099】 図17の画面でプリンタが選択されると、図18に示すプリント設定画面が表示される。この画面で各種設定を行った後、プリント開始ボタンを押下することで、印刷動作が開始する。 【0100】 なお、ここでは、機器1100の操作部408上での操作手順を示したが、LANで接続された不図示のパーソナルコンピュータなどの情報端末装置上で動作するGUI上でのリモート操作によって操作部408と同様な操作をすることも可能である。 【0101】 次に、図12を参照して、本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムの印刷動作について説明する。ここで、図12において、ステップS1201は本発明の情報取得手段421、ステップS1202及びステップS1203は本発明の判断手段432、ステップS1204は本発明の送信手段434及び情報取得手段431にそれぞれ対応する。また、図12において、ステップS1205及びステップS1206は本発明の第2の補正手段、ステップS1207は本発明の送信手段434にそれぞれ対応する。 【0102】 まず、ステップS1200では、機器1100の操作部408において、図17に示す画面で印刷出力先(送信先)として出力機器1101が選択されて、図18に示すプリント設定画面でプリント開始ボタンが押下されると、ステップS1201に移行する。 【0103】 ステップS1201では、機器1100から機器1101に対して、レジストレーションずれの再補正処理が必要な機器か否かをネゴシエーションする。即ち、機器1101がレジストレーションずれの再補正処理を必要とするか否か、及び再補正処理を必要する場合に、再補正処理を機器1101側で行うか否かを判断するための情報を機器1101から取得する。 【0104】 ここで、機器1101がレジストレーションずれの再補正処理の必要のない場合とは、機器1101がレジストレーションずれをプリンタコントローラで電気的に補正するのではなく、プリンタエンジンで光学的に補正を行っていることを意味する。従って、機器1101がレジストレーションずれが生じない機器という意味ではない。 【0105】 ステップS1202では、機器1101がレジストレーションずれの再補正処理を必要とするか否かが判断され、必要と判断されると、ステップS1203に移行し、必要でないと判断されると、図14のステップS1400に移行する。 【0106】 ステップS1203では、レジストレーションずれの再補正処理を機器1100側で行うか、機器1101側で行うかが判断される。そして、ステップS1203で、レジストレーションずれの再補正処理を機器1100側で行うと判断されると、ステップS1204に移行し、レジストレーションずれの再補正処理を機器1101側で行うと判断されると、図13のステップS1300に移行する。 【0107】 次に、ステップS1204では、機器1100から機器1101に対して、機器1100側でレジストレーションずれの再補正処理を行う旨を通知し、該通知後、機器1101から機器1101側のレジストレーションずれ量の情報を取得する。 【0108】 ステップS1204で、機器1101側のレジストレーションずれ量を取得すると、ステップS1205に移行し、ステップS1205では、機器1100自身のレジストレーションずれ量と機器1101側のレジストレーションずれ量との差分を計算する。 【0109】 次いで、ステップS1206では、ステップS1205で計算された機器1100自身のレジストレーションずれ量と機器1101側のレジストレーションずれ量との差分のみについて、更にレジストレーションずれを再補正して補正画像データに補正処理を施す。ステップS1206で補正処理が施された画像データは、機器1101側で何の補正処理を施さなくても済む画像データになる。 【0110】 次いで、ステップS1207で、ステップS1206でレジストレーションずれの再補正がなされた画像データを機器1101に送信し、ステップS1208では、機器1101が受信した画像データを加工することなく印刷処理を行う。 【0111】 次に、図13を参照して、図12のステップS1203で、レジストレーションずれの再補正処理を機器1101側で行うと判断された場合について説明する。ここで、図13において、ステップS1300及びステップS1301は本発明の送信手段434、ステップS1302及びステップS1303は本発明の第2の補正手段433にそれぞれ対応する。 【0112】 まず、ステップS1300では、機器1100から機器1101に対して、機器1101側でレジストレーションずれの再補正処理を行う旨を通知して、ステップS1301に移行する。 【0113】 ステップS1301では、機器1100が、機器1101に対して、該機器1101で再補正処理を行うのに必要な機器1100側のレジストレーションずれ量の情報を送信する。また、これと同時に、機器1100の補正処理部411でレジストレーションずれの補正がなされた補正画像データを機器1101に送信して、ステップS1302に移行する。 【0114】 ステップS1302では、機器1101側で受信した機器1100側のレジストレーションずれ量と機器1101自身のレジストレーションずれ量との差分を計算して、ステップS1303に移行する。 【0115】 ステップS1303では、機器1101側で、機器1100と機器1101とのレジストレーションずれ量の差分のみについて、更にレジストレーションずれを再補正して受信した補正画像データに補正処理を施し、ステップS1304に移行する。 【0116】 ステップS1304で、ステップS1303でレジストレーションずれの再補正処理が施された画像データを印刷出力する。 【0117】 次に、図14を参照して、図12のステップS1202で、機器1101がレジストレーションずれの再補正処理を必要としないと判断された場合について説明する。ここでの処理フローは、機器1101がプリンタエンジン側で光学的にレジストレーションずれの補正を行う機器の場合となる。ここで、図14において、ステップS1400は本発明の第2の補正手段433、ステップS1401は本発明の送信手段434にそれぞれ対応する。 【0118】 まず、ステップS140では、機器1100は、機器1101がレジストレーションずれの補正処理の必要のない機器であることから、機器1100の補正処理部411でレジストレーションずれの補正処理を行った補正画像データに逆補正処理を施す。これにより、補正画像データは、補正処理部411でレジストレーションずれの補正処理が行われる前の画像データに戻る。 【0119】 次に、ステップS1401では、機器1100が、ステップS1400で逆補正されて補正処理411で補正される前の状態に戻った画像データを機器1101に送信して、ステップS1402に移行する。 【0120】 ステップS1402では、機器1101側で、受信した補正前の画像データをそのまま印刷出力する。 【0121】 上記の説明から明らかなように、この実施の形態では、所定の画像データを送信先のカ機器1101に送信する前に、送信先から取得した情報に基づいて、該送信先の機器1101の状態を判断している。そして、送信先の機器1101の状態に応じて、送信元の機器1100でレジストレーションずれを再補正して補正画像データを補正するか、若しくは補正画像データを逆補正して送信先に送信している。また、送信先の機器1101の状態に応じて、送信先の機器1101にレジストレーションずれの再補正処理のための所定の情報を送信している。 【0122】 これにより、送信元の機器1100からレジストレーションずれの異なる送信先の機器1101に画像データを送信しても、該送信先で正常な画像を印刷することができる。 【0123】 また、レジストレーションずれの再補正処理を送信元の機器1100或いは送信先の機器1101で一度行うだけですむため、画像データの無駄な補正処理をなくして、システム全体のパフォーマンスを向上させることができる。 【0124】 次に、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給する場合を考える。ここで、本発明の目的は、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。 【0125】 この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。 【0126】 また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等を用いることができる。あるいは、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。 【0127】 また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合だけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。 【0128】 さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拠張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合を考える。この場合に、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。 【図面の簡単な説明】 【0129】 【図1】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを構成するカラー画像形成装置の概略断面図である。 【図2】レジストレーション検知センサの一例を説明するための説明図である。 【図3】レジストレーション検知用パッチの一例を説明するための説明図である。 【図4】レジストレーションずれを説明するためのグラフ図である。 【図5】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを構成するカラー画像形成装置の制御ブロック図である。 【図6】レジストレーションずれ量記憶手段に記憶される情報の一例を示す図である。 【図7】レジストレーションずれ測定用チャートの一例を示す図である。 【図8】エンジンプロファイル情報の一例を示す図である。 【図9】エンジンプロファイルと露光プロファイルの関係を示すグラフ図である。 【図10】レジストレーションずれ再補正部の機能ブロック図である。 【図11】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを説明するための概略斜視図である。 【図12】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムの動作(メインルーチン)を説明するためのフローチャート図である。 【図13】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムの動作(サブルーチン)を説明するためのフローチャート図である。 【図14】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムの動作(サブルーチン)を説明するためのフローチャート図である。 【図15】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを構成するカラー画像形成装置の操作部でボックス画面を表示した図である。 【図16】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを構成するカラー画像形成装置の操作部でユーザボックス画面を表示した図である。 【図17】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを構成するカラー画像形成装置の操作部で印刷装置選択画面を表示した図である。 【図18】本発明の実施の形態の一例であるカラー画像形成システムを構成するカラー画像形成装置の操作部でプリント設定画面を表示した図である。 【図19】1画素単位のレジストレーションずれ補正の方法を説明するための説明図である。 【図20】画素未満のレジストレーションずれ補正の方法を説明するための説明図である。 【符号の説明】 【0130】 401 画像形成部 402 プリンタコントローラ 403 コア部 404 色空間変換部 405 IP部 406 スキャナ部 407 FAX部 408 操作部 409 ハードディスク制御部 410 ハードディスク(格納手段) 411 補正処理部(第1の補正手段) 412 レジストレーションずれ補正量演算手段 413 レジストレーションずれプロファイル 414 エンジンプロファイル 415 PWM 416 RAM 417 NIC部 418 ハーフトーン処理部 419 画像生成部 420 レジストレーションずれ量記憶手段 431 情報取得手段 432 判断手段 433 第2の補正手段 434 送信手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月5日(2006.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100125254 【弁理士】 【氏名又は名称】別役 重尚
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| 【公開番号】 |
特開2008−17139(P2008−17139A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−185796(P2006−185796) |
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