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【発明の名称】 画像読み取り装置
【発明者】 【氏名】深田 宏

【要約】 【課題】ステッピングモータの数より少ない数のモータコントローラで制御する方法を提供する。

【構成】ひとつのステッピングモータコントローラの信号を切り替える手段を設けて2つのステッピングモータを切り替えて駆動制御する。例えばADF給紙モータとキャリッジ駆動モータを切り替えて使用する
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のステッピングモータを持つ画像読み取り装置において、
少なくともひとつモータ駆動信号発生部と、
ステッピングモータに1対1で対応しモータ駆動信号に従ってステッピングモータを直接駆動する複数のモータドライブ回路と、
前記モータ駆動信号発生部の出力する信号入力と切り替え信号入力と複数のモータ駆動信号出力を持つ信号切り替え手段と、
によって構成され、
前記信号切り替え手段は前記モータ駆動信号発生部の出力するモータ駆動信号を切り替え信号入力に従って選択的にひとつのモータ駆動信号出力をモータドライブ回路へ接続・出力するとともに、
選択切り替えによって切断されるモータ駆動信号出力を切り替え直前の信号状態を保持するように制御する、
ことを特徴とする画像読み取り装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プラテン読みと自動原稿給紙(ADF)読みとをそれぞれ行うことが可能な読み取り機構を有する画像読み取り装置に関する提案である。
【背景技術】
【0002】
従来、単一のモータドライバ回路を複数のモータのモータドライバ回路として切り換えて使う術提案がなされている。(特許文献1)
【特許文献1】特開2002−101695号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来提案は次のような欠点をもつ。
【0004】
・モータドライバを共通とするため、トルクなど同等のモータ同士の切り替えにしか向かない
・単純に信号を切り替える構成のため、切断された側のモータについて考慮がされていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
複数のステッピングモータを持つ画像読み取り読取装置において、
少なくともひとつモータ駆動信号発生部と、
ステッピングモータに1対1で対応しモータ駆動信号に従ってステッピングモータを直接駆動する複数のモータドライブ回路と、
前記モータ駆動信号発生部の出力する信号入力と切り替え信号入力と複数のモータ駆動信号出力を持つ信号切り替え手段と、
によって構成され、
前記信号切り替え手段は前記モータ駆動信号発生部の出力するモータ駆動信号を切り替え信号入力に従って選択的にひとつのモータ駆動信号出力をモータドライブ回路へ接続・出力するとともに、
選択切り替えによって切断されるモータ駆動信号出力を切り替え直前の信号状態を保持するように制御する、
事により、従来例の課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、ひとつのステッピングモータコントローラの信号を切り替える手段を設けて2つのステッピングモータを切り替えて駆動制御することによって、無駄な論理回路(コントローラ)を省略できるためコストダウンが図れる、という効果を生じる。
【0007】
更には本発明により、切り替え後に切断された側の出力信号を切り替え直前の信号状態を保持することによって、確実にモータの固定を行なう事が可能になる、という効果を生じる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施例の図面を参照し説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施例による読み取り装置のステッピングモータ駆動に関するブロック図である。
【0010】
図2は、本発明の実施例による読み取り装置のステッピングモータ配置に関する概略図である。
【0011】
図3は、本発明の実施例による読み取り装置の自動原稿給紙部(ADF)の断面概略図である。
【0012】
図4は本発明の実施例による読み取り装置のADF読み取り時の制御の流れを表すフローチャートである。
【実施例1】
【0013】
図1は本発明の実施例の読み取り装置のステッピングモータ駆動回路を表すブロック図であり、図に沿って各構成の説明をする。
【0014】
10と11はステッピングモータの駆動信号を生成出力するコントローラ部1・2である。ステッピングモータ駆動信号は主に2相の正・逆信号と各相の電流量を制御するためのPWM信号から成っている。
【0015】
12は本発明のもっとも特徴的な部分である、10コントローラ部の出力するステッピングモータ駆動信号を切り替えるためのスイッチング部である。ステッピングモータ駆動信号は通常のディジタル信号であるため、大まかにはスイッチング部に入力したステッピングモータ駆動信号をやはり外部から入力した切り替え信号によって2組の信号組出力のどちらかに接続する制御を行っている。加えて、切り替え切断された側の出力信号は切り替え直前の状態を保持するように制御される仕組みを持つ。
【0016】
13と14と15はステッピングモータを直接駆動するドライバ部1・2・3であり、入力したステッピングモータ駆動信号に従って電流波形を生成してステッピングモータを励磁回転させるものである。
【0017】
4と6と5はステッピングモータであり、詳細は後述する。
【0018】
図2は本発明の実施例による読み取り装置のステッピングモータ配置に関する概略図であり、図に沿って各構成の説明をする。
【0019】
1は自動原稿給紙部で以後ADFと呼ぶ。3はADFの原稿給紙部に配置された原稿置き台である。ADFは3の原稿置き台に重ねて置かれた複数枚の原稿を先頭ページ側から順番に1枚づつ分離・搬送して実際に読み取りデバイスで読み取る位置まで移動させ、原稿置き台の真下付近にある原稿排紙部に読み取った順番にスタックするものである。
【0020】
2は主にプラテンガラスと読み取りデバイスを擁する、読み取り本体部である。
【0021】
4はADFの原稿給紙部で原稿分離・ピックアップを行う機構の動力源となるステッピングモータ(以後 ピックアップモータと呼ぶ)である。
【0022】
5はADFのピックアップモータによる機構から搬送されてくる読み取り位置までの本搬送と原稿排紙部までの排紙搬送を行う機構の動力源となるステッピングモータ(以後 ADFモータと呼ぶ)である。
【0023】
6は読み取り本体部に配置され、読み取りデバイスをプラテンガラスに置いた原稿の副走査方向にプラテンガラスに沿って移動するための動力源となるステッピングモータ(以後 ブックモータと呼ぶ)である。
【0024】
図3は本発明の実施例による読み取り装置の自動原稿給紙部(ADF)の断面概略図であり、図に沿って各構成の説明をする。
【0025】
7はピックアップローラであり、ピックアップモータによって駆動される。ピックアップローラは原稿置き台に置かれた複数の原稿の先頭ページ側から一枚づつ分離と搬送を行うための機構である。
【0026】
8は給紙ローラであり、ADFモータによって駆動される。給紙ローラはピックアップローラから搬送されてくる原稿を原稿読み取り位置までの本搬送を行うための機構である。
【0027】
9は排紙ローラであり、ADFモータによって駆動される。排紙ローラは原稿読み取り位置で読み取りが終了した原稿をADFの原稿排紙部まで搬送するための機構である。
【0028】
図4は本発明の実施例による読み取り装置のADF読み取り時の制御の流れを表すフローチャートであり、図に沿って説明を行う。
【0029】
S1はブックモータを駆動して読み取りデバイスをプラテンガラスの裏側に貼り付けた白基準板を読み取ってシェーディングデータを生成する手順である。
【0030】
S2はシェーディングデータ生成の後に、ブックモータを駆動して読み取りデバイスをADFによる流し読み取り位置まで移動する手順である。
【0031】
S3は12スイッチング部をブックモータ側からピックアップモータ側に切り替える手順である。またこの手順の以後にブックモータ(実際はドライバ)への相信号とPWM信号は切り替え直前の状態を保持するため、ブックモータは励磁固定され読み取りデバイスはADFによる流し読み取り位置で固定されることになる。
【0032】
S4はピックアップモータを駆動して原稿置き台に置かれた原稿の先頭ページ側の1枚の原稿をピックアップする手順である。
【0033】
S5はピックアップローラから搬送されてくる原稿を、ADFモータを駆動し給紙ローラによって本搬送して原稿読み取り位置まで搬送する手順である。
【0034】
S6は本搬送される原稿を原稿読み取り位置で読み取る手順である。
【0035】
S7は原稿読み取り位置で読み取られた原稿を、ADFモータを駆動して排紙ローラで原稿排紙部まで搬送する手順である。
【0036】
S8は原稿置き台に原稿が残っているか否かを判定する手順であり、もし原稿が残っている場合にはS4の手前にもどって処理を行う。
【0037】
S9はS8で原稿が残っていない場合に処理する手順で、再び12スイッチング部をピックアップモータ側からブックモータ側へ切り替える手順である。
【0038】
S10はブックモータを駆動して読み取りデバイスをホームポジションへ移動する手順である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例によるステッピングモータ駆動に関するブロック図。
【図2】本発明の実施例によるステッピングモータ配置に関する概略図。
【図3】本発明の実施例による自動原稿給紙部の断面概略図。
【図4】本発明の実施例によるADF読み取りフローチャート。
【符号の説明】
【0040】
1 自動原稿給紙部(ADF)
2 読み取り本体部
3 原稿置き台
4 ピックアップモータ
5 ADFモータ
6 ブックモータ
7 ピックアップローラ
8 給紙ローラ
9 排紙ローラ
10 モータコントローラ1
11 モータコントローラ2
12 スイッチング部
13 モータドライバ1
14 モータドライバ2
15 モータドライバ3
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年7月5日(2006.7.5)
【代理人】 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三

【識別番号】100096965
【弁理士】
【氏名又は名称】内尾 裕一


【公開番号】 特開2008−17120(P2008−17120A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−185631(P2006−185631)