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【発明の名称】 表示処理装置および表示処理プログラム
【発明者】 【氏名】中村 明子

【氏名】和田 典大

【要約】 【課題】電子化された画像をサムネイル化して表示する場合に、その基となる画像のサイズに拘らずに、その内容把握が容易となるサムネイル表示を可能にする。

【構成】電子化された画像をサムネイル化して表示するための表示処理装置1において、前記電子化された画像のサイズをサムネイル表示のために設定された基準サイズと比較するサイズ判定手段1bと、前記画像のサイズが前記基準サイズを超えていれば、当該画像の一部をサムネイル表示領域に表示するとともに、当該表示が前記画像の一部であることを示すシンボル画像を付加表示するサムネイル制御手段1cとを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子化された画像をサムネイル化して表示するための表示処理装置であって、
前記電子化された画像のサイズをサムネイル表示のために設定された基準サイズと比較するサイズ判定手段と、
前記画像のサイズが前記基準サイズを超えていれば、当該画像の一部をサムネイル表示領域に表示するとともに、当該表示が前記画像の一部であることを示すシンボル画像を付加表示するサムネイル制御手段と
を備えることを特徴とする表示処理装置。
【請求項2】
前記サムネイル制御手段は、前記シンボル画像に対する所定操作があると、当該シンボル画像が付加表示されているサムネイル表示領域を拡げて、拡げた後のサムネイル表示領域に前記画像の全体を表示するように、表示態様を遷移させる
ことを特徴とする請求項1記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記サムネイル制御手段は、サムネイル一覧表示に対応し得るとともに、ある画像についての表示態様を遷移させる場合に、当該遷移後の表示を他の画像についての表示の上に重ねて行う
ことを特徴とする請求項2記載の表示処理装置。
【請求項4】
電子化された画像をサムネイル化して表示するための表示処理プログラムであって、
コンピュータを、
前記電子化された画像のサイズをサムネイル表示のために設定された基準サイズと比較するサイズ判定手段と、
前記画像のサイズが前記基準サイズを超えていれば、当該画像の一部をサムネイル表示領域に表示するとともに、当該表示が前記画像の一部であることを示すシンボル画像を付加表示するサムネイル制御手段
として機能させることを特徴とする表示処理プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、サムネイル画像の表示を行うための表示処理装置および表示処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スキャナやデジタルカメラ等の普及に伴い、電子化された文書画像やイメージ画像(以下、単に「画像」という)をパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」という)内に取り込んで管理することが広く行われている。そして、その場合には、PC内における画像の存在およびその内容を容易に把握し得るようにすべく、当該画像をサムネイル化して一覧表示することが多い。画像のサムネイル化とは、当該画像の縮小画像であるサムネイル画像を表示し、そのサムネイル画像を通じて当該画像のファイルデータにアクセス可能にすることをいう。なお、ここでいうサムネイル画像は、必ずしも一覧表示されるには限られず、単独で表示されるものであってもよい。
【0003】
ところで、サムネイル画像の表示(以下、単に「サムネイル表示」という)の基になる電子化された画像には、様々なサイズのものが混在していることが考えられる。具体的には、ある画像はA4サイズであるのに対して、他の画像はA3サイズであり、さらに他の画像はいわゆるパノラマサイズ(横長のワイドサイズ)であるといった具合である。このことから、サムネイル表示にあたっては、その基になる画像のサイズに応じてサムネイル画像を得るための縮小率を変更し、これにより基の画像サイズがどのようなものであっても、予めサムネイル表示のために規定された表示フレーム枠内にサムネイル画像を表示し得るようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−186334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来におけるサムネイル表示では、基になる画像のサイズが大きいほど、サムネイル表示のために小さく縮小されることになるが、余りに小さく縮小すると、すなわちサムネイル画像を得るための縮小率が大きくなると、その内容の把握が困難になってしまうことが考えられる。その一方で、縮小率を抑えると、サムネイル画像を表示するために大きな領域を必要としてしまい、サムネイル表示を行う上では好ましくない。
【0006】
そこで、本発明は、画像内容の把握は必ずしも画像全体を要するとは限らず、画像の一部だけが表示されていれば十分なこともある点に着目し、基となる画像のサイズに拘らずに、その内容把握が容易となるサムネイル表示を行うことのできる表示処理装置および表示処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために案出された表示処理装置である。すなわち、電子化された画像をサムネイル化して表示するための表示処理装置であって、前記電子化された画像のサイズをサムネイル表示のために設定された基準サイズと比較するサイズ判定手段と、前記画像のサイズが前記基準サイズを超えていれば、当該画像の一部をサムネイル表示領域に表示するとともに、当該表示が前記画像の一部であることを示すシンボル画像を付加表示するサムネイル制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された表示処理プログラムである。すなわち、電子化された画像をサムネイル化して表示するための表示処理プログラムであって、コンピュータを、前記電子化された画像のサイズをサムネイル表示のために設定された基準サイズと比較するサイズ判定手段と、前記画像のサイズが前記基準サイズを超えていれば、当該画像の一部をサムネイル表示領域に表示するとともに、当該表示が前記画像の一部であることを示すシンボル画像を付加表示するサムネイル制御手段として機能させることを特徴とする。
【0009】
上記構成の表示処理装置および表示処理プログラムでは、サムネイル化の基になる画像のサイズが、サムネイル表示のために設定された基準サイズを超えていれば、当該画像の一部をサムネイル表示領域に表示するので、サムネイル画像が極端に小さく縮小されてしまうことがない。しかも、そのサムネイル画像にはシンボル画像が付加表示されるので、その表示が画像の一部であること、すなわち画像の全部ではないことが、容易に把握可能となる。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明に係る表示処理装置および表示処理プログラムによれば、サムネイル画像が極端に小さく縮小されることがなく、またサムネイル画像として画像の一部が抽出表示されてもそのことが容易に把握可能なので、基となる画像のサイズに拘らずに、その内容把握を容易に行うことのできるサムネイル表示が可能となり、結果として利用者にとっての利便性を従来よりも高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面に基づき本発明に係る表示処理装置および表示処理プログラムについて説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る表示処理装置が用いられるシステム構成例を示すブロック図である。図例のように、本実施形態で説明する表示処理装置1は、記憶装置2、表示装置3および操作装置4と接続して用いられる。
【0013】
記憶装置2は、磁気ディスク装置や光ディスク装置等からなるもので、情報の記憶蓄積を行うものである。記憶蓄積する情報としては、画像ファイル2aや付加画像データ2b等がある。画像ファイル2aは、文書画像やイメージ画像等についての電子データに相当するものであるが、そのデータ形式は特に限定されるものではない。また、付加画像データ2bは、詳細を後述するシンボル画像を表示出力するための画像データである。なお、付加画像データ2bは、記憶装置2内ではなく、表示処理装置1内の所定記憶領域にあっても構わない。
【0014】
表示装置3は、CRT(Cathode Ray Tube)やFPD(Flat Panel Display)等からなるもので、情報の表示出力を行うものである。表示出力する情報としては、記憶装置2が記憶蓄積する画像ファイル2aの内容、すなわち電子化された画像そのものや、これを縮小したサムネイル画像等がある。
【0015】
操作装置4は、キーボードやマウス等からなるもので、ユーザ操作による情報入力を行うためのものである。例えば、操作装置4では、表示装置3で表示出力すべき画像ファイル2aの選択等が行われる。
【0016】
このような記憶装置2、表示装置3および操作装置4と接続して用いられる表示処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の組み合わせにより構成されるPC本体からなるもので、各種情報処理に加えて、記憶装置2が記憶蓄積する画像ファイル2aについて、そのサムネイル画像を表示装置3に表示出力させるための表示処理制御を行うものである。そのために、表示処理装置1は、少なくとも、サムネイル画像生成手段1a、サイズ判定手段1bおよびサムネイル制御手段1cとしての機能を備えている。
【0017】
サムネイル画像生成手段1aは、記憶装置2が記憶蓄積する画像ファイル2aについて、そのサムネイル画像を生成するものである。ただし、サムネイル画像生成手段1aでは、サムネイル画像の生成を、記憶装置2が記憶蓄積する画像ファイル2aの画像表示サイズ、すなわち電子化された画像の本来のサイズ(A4サイズ、A3サイズ等)に依らずに、全て一律の縮小率で行うようになっている。
【0018】
サイズ判定手段1bは、記憶装置2が記憶蓄積する画像ファイル2aの画像表示サイズを、サムネイル表示のために設定された基準サイズと比較するものである。画像ファイル2aの画像表示サイズは、その画像ファイル2aの属性情報に基づいて認識することが考えられる。また、サムネイル表示のために設定された基準サイズとは、操作装置4でのユーザ操作による設定されたサイズ、またはデフォルト設定されたサイズのことをいい、サムネイル画像を表示する際の表示領域がどの画像サイズに相当するかを特定するためのものである。
【0019】
サムネイル制御手段1cは、表示装置3でのサムネイル表示の態様を制御するものである。例えば、記憶装置2が記憶蓄積する複数の画像ファイル2aについてサムネイル表示を行う場合であれば、各画像ファイル2aについてサムネイル画像生成手段1aが生成したサムネイル画像を、表示装置3の表示画面上に並べて一覧表示するといった具合である。ただし、サムネイル制御手段1cは、単に表示装置3にサムネイル表示を行わせるだけではなく、サイズ判定手段1bでの判定結果に応じて、詳細を後述するように、当該サムネイル表示の態様を可変させるようになっている。具体的には、サムネイル画像生成手段1aが生成したサムネイル画像の全部ではなく一部のみ表示を行ったり、シンボル画像の付加表示を行ったりする。シンボル画像とは、サムネイル表示が画像の一部であることを示す画像であり、記憶装置2が記憶蓄積する付加画像データ2bに基づいて表示出力される画像のことをいう。また、シンボル画像の付加表示後においても、操作装置4でのユーザ操作(例えば、当該シンボル画像のクリック)に応じて、詳細を後述するようなサムネイル表示の態様の遷移を行うようになっている。
【0020】
これらの各手段1a〜1cは、表示処理装置1におけるコンピュータとしての機能が、所定プログラムを実行することによって実現されるものとする。すなわち、表示処理装置1内にインストールされた所定プログラム、または表示処理装置1がアクセス可能な記憶装置2内の記憶された所定プログラムによって、上述した各手段1a〜1cが実現される。ただし、各手段1a〜1cを実現する所定プログラムは、予め表示処理装置1内または記憶装置2内に用意されたものではなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または有線若しくは無線による通信手段を介して配信されるものであってもよい。つまり、上述した構成の表示処理装置1は、当該表示処理装置1におけるコンピュータを当該表示処理装置1として機能させる表示処理プログラムによっても実現可能である。
【0021】
次に、以上のように構成された表示処理装置1における処理動作例、特にサムネイル表示を行う際の処理動作例について説明する。
【0022】
図2は、サムネイル表示を行う際の処理動作例を示すフローチャートである。図例のように、サムネイル表示にあたっては、先ず、記憶装置2が記憶蓄積する画像ファイル2aの中からサムネイル表示の対象となるものが選択される(ステップ11、以下ステップを「S」と略す)。選択は、操作装置4でのユーザ操作によるものであっても、あるいは予め設定された規則等に従うものであってもよい。そして、例えば操作装置4でのユーザ操作によりサムネイル表示の開始指示があると、サムネイル画像生成手段1aが、選択された画像ファイル2aについて、そのサムネイル画像の生成を行う(S12)。なお、サムネイル画像の生成手法については、公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
【0023】
このとき、サイズ判定手段1bは、サムネイル画像生成手段1aでのサムネイル画像生成の基になった画像ファイル2aの画像表示サイズを、サムネイル表示のために設定された基準サイズと比較する。そして、画像表示サイズが基準サイズを超えているか否かを判断する(S13)。
【0024】
その結果、画像表示サイズが基準サイズを超えていなければ、サムネイル制御手段1cは、サムネイル画像生成手段1aが生成したサムネイル画像の全体を、そのサムネイル画像のためのサムネイル表示領域に貼り付ける(S14)。この場合におけるサムネイル表示のための制御の詳細(サムネイル表示領域の特定等)については、従来と同様に公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
【0025】
一方、画像表示サイズが基準サイズを超えている場合には、サムネイル制御手段1cは、予め設定された基準(例えば、画像の左上位置基準)に従いつつ、サムネイル画像生成手段1aが生成したサムネイル画像の一部を、そのサムネイル画像のためのサムネイル表示領域に貼り付ける(S15)。例えば、画像表示サイズがA3サイズであるのに対して基準サイズがA4サイズである場合には、サムネイル画像の左上位置を基準にしてA4サイズに相当する画像部分を抽出し、その画像部分についてのみA4サイズ相当のサムネイル表示領域に貼り付けるといった具合である。さらに、サムネイル制御手段1cは、サムネイル表示領域に隣り合うようにして、シンボル画像の付加を行う(S16)。なお、シンボル画像の付加位置については、画像表示サイズと基準サイズとの関係に基づいて決定すればよい。例えば、画像表示サイズがA3横であるのに対して、基準サイズがA4縦であり、サムネイル画像の左上位置を基準にして画像部分の抽出を行った場合であれば、サムネイル表示領域に隣り合う右側の近傍領域に、シンボル画像を付加するといった具合である。
【0026】
そして、以上のような一連の処理を、選択された画像ファイル2aの全てについて終了したら(S17)、サムネイル制御手段1cは、サムネイル表示領域にサムネイル画像を貼り付けたサムネイル表示画面について、その表示出力を行うように、表示装置3に指示を与える。これにより、表示装置3の画面上には、例えば複数の画像ファイル2aが選択された場合であれば、これらの画像ファイル2aについてのサムネイル画像の全体または一部が、一覧表示されることになる。
【0027】
図3は、サムネイル表示後における処理動作例を示すフローチャートである。図例のように、サムネイル表示後においては、サムネイル制御手段1cは、ユーザ操作による操作装置4からの情報入力状態を監視しており、シンボル画像の付加表示を行った場合であれば、そのシンボル画像の表示領域に対してダブルクリック等の所定操作があるか否かを判断する(S21)。所定操作があるか否かの判断は、公知のGUI(Graphical User Interface)技術を利用して行えばよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0028】
そして、シンボル画像の表示領域に対する所定操作があると、サムネイル制御手段1cは、そのシンボル画像が付加されているサムネイル画像について、そのサムネイル表示の態様の遷移を行う。すなわち、シンボル画像が付加表示されているサムネイル表示領域を拡げて、拡げた後のサムネイル表示領域にサムネイル画像の一部ではなく全体を表示するように、表示態様を遷移させるのである(S22)。以下、サムネイル表示領域を拡げた後の表示態様を「開状態」という。
【0029】
このときのサムネイル表示領域の拡大量は、画像表示サイズと基準サイズとの関係に基づいて決定すればよい。例えば、画像表示サイズがA3サイズであるのに対して基準サイズがA4サイズである場合には、サムネイル画像の全体表示し得るように、サムネイル表示領域をA4サイズ相当から倍の大きさであるA3サイズ相当に拡大するといった具合である。また、サムネイル表示領域の拡大方向についても、画像表示サイズと基準サイズとの関係に基づいて決定すればよく、例えばシンボル画像を付加した位置の方向に向けて、サムネイル表示領域を拡大するといったことが考えられる。
【0030】
また、このときに、複数の画像ファイル2aのサムネイル画像を一覧表示しており、ある画像ファイル2aについてサムネイル表示領域を拡げると、他の画像ファイル2aについてサムネイル表示領域と干渉することになる場合には、サムネイル制御手段1cは、表示態様を遷移させるものを他に優先して表示する。具体的には、「開状態」に遷移するサムネイル表示領域およびサムネイル画像についての表示を、他のサムネイル表示領域およびサムネイル画像の上に重ねて行うようにする。
【0031】
さらに、サムネイル制御手段1cは、サムネイル画像の表示態様を「開状態」に遷移させた後においても、シンボル画像の付加表示を行う。ただし、ここで付加表示するシンボル画像は、上述したシンボル画像とは異なり、サムネイル画像の表示態様を「開状態」であることを示す画像である。このシンボル画像についても、上述したサムネイル表示が画像の一部であることを示すシンボル画像と同様に、記憶装置2が記憶蓄積する付加画像データ2bに基づいて、その表示出力を行えばよい。
【0032】
このようにして、サムネイル画像の表示態様を「開状態」に遷移させた後には、サムネイル制御手段1cは、ユーザ操作による操作装置4からの情報入力状態を監視し、「開状態」であることを示すシンボル画像の表示領域に対してダブルクリック等の所定操作があるか否かを判断する(S23)。そして、シンボル画像の表示領域に対する所定操作があると、サムネイル制御手段1cは、所定操作があったシンボル画像が付加されているサムネイル画像について、そのサムネイル表示の態様の遷移を行う。すなわち、シンボル画像が付加表示されているサムネイル表示領域を拡大前の状態に縮めて、縮めた後のサムネイル表示領域にサムネイル画像の一部のみを表示するように、表示態様を元の状態に遷移させるのである(S24)。以下、サムネイル画像の一部のみを表示する元の表示態様を「閉状態」という。
【0033】
つまり、サムネイル制御手段1cは、サムネイル表示後においては、操作装置4を用いたユーザ操作に応じて、「開状態」と「閉状態」を遷移させるのである。
【0034】
次に、以上のような手順の処理動作例によって制御されるサムネイル表示について、具体例を挙げて説明する。図4〜図6は、サムネイル表示の具体例を示す説明図である。
【0035】
サムネイル表示にあたり、画像表示サイズが基準サイズを超えている場合には、図4(a)に示すように、シンボル画像5aが付加された「閉状態」の表示態様によって、サムネイル表示領域5b内にサムネイル画像の一部を表示する。このときに付加するシンボル画像5aとしては、図例のような用紙が折り畳まれた状態を示す画像が考えられる。紙文書であれば大きい用紙サイズのものは折り畳まれ保管される場合が多いことため、折り畳まれた状態を示すことで、サムネイル画像の一部のみが表示されていることが視覚的に容易に認識し得るようになるからである。
【0036】
そして、「閉状態」の表示態様において、サムネイル表示領域5bの内部に対して、ダブルクリック等の所定操作があると、従来におけるサムネイル表示の場合と同様に、サムネイル表示された画像ファイル2aが記憶装置2内から取り出され、表示装置3にて表示出力(ビューア表示)されることになる。一方、シンボル画像5aの表示領域に対してダブルクリック等の所定操作があると、図4(b)に示すように、「開状態」の表示態様によって、拡大後のサムネイル表示領域5c内にサムネイル画像の全体を表示する。このときに付加するシンボル画像5dとしては、図例のような用紙を捲れば折り畳むことが可能であることを示す画像が考えられる。
【0037】
この「開状態」の表示態様においても、サムネイル表示領域5cの内部に対して、ダブルクリック等の所定操作があると、サムネイル表示された画像ファイル2aが記憶装置2内から取り出され、表示装置3にて表示出力(ビューア表示)されることになる。一方、シンボル画像5dの表示領域に対してダブルクリック等の所定操作があると、再び元の状態、すなわち図4(a)に示すような「閉状態」の表示態様に遷移することになる。
【0038】
このように、サムネイル化の基になる画像ファイル2aについての画像表示サイズが、サムネイル表示のために設定された基準サイズを超えている場合には、サムネイル画像の一部をサムネイル表示領域5bに表示する「閉状態」の表示態様によって当該サムネイル画像の表示を行えば、当該サムネイル画像がサムネイル化によって極端に小さく縮小されてしまうことがない。しかも、そのサムネイル画像にはシンボル画像5aが付加表示されるので、その表示が画像の一部であること、すなわち画像の全部ではないことが、容易に把握可能となる。したがって、サムネイル画像が極端に小さく縮小されることがなく、またサムネイル画像として画像の一部が抽出表示されてもそのことが容易に把握可能なので、サムネイル化の基になる画像ファイル2aについての画像表示サイズに拘らずに、その内容把握を容易に行うことのできるサムネイル表示を行うことが可能となり、結果としてユーザにとっての利便性を従来よりも高めることが可能となる。
【0039】
また、単に、「閉状態」の表示態様によってサムネイル画像の表示を行うだけではなく、必要に応じて「閉状態」の表示態様と「開状態」の表示態様とを遷移させるので、サムネイル画像の一部表示と全体表示との切り替えを容易かつ適切に行うことができ、画像内容の把握を容易化する上で非常に好適なものとなる。すなわち、サムネイル画像の一部表示によって当該サムネイル画像が極端に小さく縮小されてしまうのを抑制しつつ、ユーザが所望するものについては全体表示に切り替え、より一層の画像内容把握の容易化を図るといったことが実現可能となり、更なるユーザにとっての利便性向上が期待できる。
【0040】
また、「閉状態」の表示態様から「開状態」の表示態様への遷移にあたり、図5に示すように、表示態様を遷移させるものを他に優先し、「開状態」に遷移するサムネイル表示領域およびサムネイル画像についての表示を、他のサムネイル表示領域およびサムネイル画像の上に重ねて行うようにすれば、「閉状態」の表示態様のときは、複数のサムネイル画像を小さな画像間隔で整然と並べて一覧表示することが可能となる一方で、ユーザが所望するものについては一時的に全体表示に切り替えて内容把握を容易化するといったことが実現可能となる。したがって、特に、複数の画像ファイル2aについてサムネイル表示を行う場合に非常に好適なものとなる。
【0041】
なお、本実施形態では、本発明の好適な実施具体例について説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、シンボル画像や「閉状態」と「開状態」の間の表示態様の遷移については、本実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、図6に示すような巻物が巻かれている状態を示すシンボル画像を用いて、そのシンボル画像に対する所定操作がある都度、所定量毎に領域を拡大または縮小して、「閉状態」と「開状態」の間で表示態様を遷移させるといったことも考えられる。つまり、表示態様を遷移させるための領域変化量や方向等については、適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る表示処理装置が用いられるシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る表示処理装置がサムネイル表示を行う際の処理動作例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る表示処理装置でのサムネイル表示後における処理動作例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る表示処理装置でのサムネイル表示の具体例を示す説明図(その1)である。
【図5】本発明に係る表示処理装置でのサムネイル表示の具体例を示す説明図(その2)である。
【図6】本発明に係る表示処理装置でのサムネイル表示の具体例を示す説明図(その3)である。
【符号の説明】
【0043】
1…表示処理装置、1a…サムネイル画像生成手段、1b…サイズ判定手段、1c…サムネイル制御手段、2…記憶装置、2a…画像ファイル、2b…付加画像データ、3…表示装置、4…操作装置、5a,5d…シンボル画像、5b,5c…サムネイル表示領域
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成18年7月5日(2006.7.5)
【代理人】 【識別番号】100086298
【弁理士】
【氏名又は名称】船橋 國則


【公開番号】 特開2008−17081(P2008−17081A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−185130(P2006−185130)