| 【発明の名称】 |
放送受信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 正実
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| 【要約】 |
【課題】使用者への報知を行いつつ、識別信号を検出して起動した直後の消費電力を低減できる放送受信装置を提供する。
【構成】この放送受信装置1は、第1の処理系統7に給電する第1の電源部3と、第2の処理系統11に給電する第2の電源部9と、第3の処理系統17に給電する第3の電源部15とを備えており、第1の処理系統7が識別信号を検出した場合に、第2の電源部9がオンされて第2の処理系統11が起動されて音声出力が行われ、更に操作入力手段(ここではリモコン受信部7c)への操作入力が有った場合に、第3の電源部15がオンされて第3の処理系統17が起動されて映像表示が行われるので、即ち、識別信号を検出して起動した直後は消費電力の少ない音声出力のみ行い、その後、操作入力手段7cへの操作入力に応じて消費電力の大きい映像表示を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電源を常時供給する第1電源部と、 前記第1の電源部からの給電を受けて常時作動し、受信信号中から、選局されているチャンネルの帯域信号の抽出および識別信号の検出を行い、前記識別信号を検出した場合に特定のチャンネルを選局してそのチャネルの帯域信号を抽出する第1の処理系統と、 前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合に、その給電がオンされる第2の電源部と、 前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合に、前記第2の電源部からの給電を受けて起動して、前記第1の処理系統で抽出された前記特定のチャンネルの帯域信号に含まれる音声信号を音声出力する第2の処理系統と、 操作入力を受け付ける操作入力手段と、 前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合で、更に前記操作入力手段への操作入力が有った場合に、その給電がオンにされる第3の電源部と、 前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合で、更に前記操作入力手段への操作入力が有った場合に、前記第3の電源部からの給電を受けて起動して、前記第1の処理系統で抽出された前記特定のチャンネルの帯域信号に含まれる映像信号を映像表示する第3の処理系統と、 を備えることを特徴とする放送受信装置。 【請求項2】 設定選択スイッチを更に備え、 前記設定選択スイッチでの設定の選択に応じて、前記第2の電源部の給電のオンと共に前記第3の電源部の給電がオンされ、これにより前記第2の処理系統による前記特定のチャンネルの音声信号の音声出力と共に前記第3の処理系統による前記特定のチャンネルの映像信号の映像表示が行われることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。 【請求項3】 前記第2の処理系統は、前記特定のチャンネルの音声信号を音声出力する際の音量設定値が所定値未満の場合は、その音量設定値を前記所定値に置き換えて、前記特定のチャンネルの信号中の音声信号を音声出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放送受信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、緊急警報放送受信機能を備えたテレビ等の放送受信装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の緊急警報放送受信機能を備えた放送受信装置では、その受信復調部が、常に放送局からの放送波を受信し続け、その放送波中に、放送局が緊急警報放送を実施する場合のみ送出する識別信号が含まれているか否かを監視する。 【0003】 そして緊急警報放送が実施されて、放送受信装置が放送波中から識別信号を検出した場合に、放送受信装置が視聴状態でなく電源オフの状態(スタンバイ状態)にある場合は、放送受信装置は、そのデコード部、音声出力部および映像表示部の電源を自動的に起動して緊急警報放送を提示して、使用者に緊急警報を報知する。 【0004】 この様な放送受信装置に関連する先行技術として特許文献1に記載されたものがある。 【0005】 【特許文献1】特開2005−51501号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 従来の放送受信装置では、緊急警報放送によって自動起動することで、深夜などでも緊急警報を報知できる反面、留守時の様に緊急警報の報知の必要のない場合でも起動するため、電力が無駄消費されるという欠点があった。 【0007】 そしてこの欠点により、或る地域に緊急警報放送が実施された場合に、留守宅など報知の必要がない放送受信装置までが一斉に起動して映像・音声を出力することとなって当該地域の電力が無駄消費され、特に緊急警報放送の開始直後(即ち識別信号を検出して起動した直後)は、当該地域の電力安定供給に影響を与える可能性があるという欠点を招く。 【0008】 そこで、この発明の課題は、使用者への報知を行いつつ、識別信号を検出して起動した直後の消費電力を低減できる放送受信装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、電源を常時供給する第1電源部と、前記第1の電源部からの給電を受けて常時作動し、受信信号中から、選局されているチャンネルの帯域信号の抽出および識別信号の検出を行い、前記識別信号を検出した場合に特定のチャンネルを選局してそのチャネルの帯域信号を抽出する第1の処理系統と、前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合に、その給電がオンされる第2の電源部と、前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合に、前記第2の電源部からの給電を受けて起動して、前記第1の処理系統で抽出された前記特定のチャンネルの帯域信号に含まれる音声信号を音声出力する第2の処理系統と、操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合で、更に前記操作入力手段への操作入力が有った場合に、その給電がオンにされる第3の電源部と、前記第1の処理系統が識別信号を検出した場合で、更に前記操作入力手段への操作入力が有った場合に、前記第3の電源部からの給電を受けて起動して、前記第1の処理系統で抽出された前記特定のチャンネルの帯域信号に含まれる映像信号を映像表示する第3の処理系統と、を備えるものである。 【発明の効果】 【0010】 請求項1に記載の発明によれば、第1の処理系統に給電する第1の電源部と、第2の処理系統に給電する第2の電源部と、第3の処理系統に給電する第3の電源部とを備えており、第1の処理系統が識別信号を検出した場合に、第2の電源部がオンされて第2の処理系統が起動されて音声出力が行われ、更に操作入力手段への操作入力が有った場合に、第3の電源部がオンされて第3の処理系統が起動されて映像表示が行われるので、即ち、識別信号を検出して起動した直後は消費電力の少ない音声出力のみ行い、その後、操作入力手段への操作入力に応じて消費電力の大きい映像表示を行うので、使用者への報知を行いつつ、識別信号を検出して起動した直後の消費電力を低減できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 実施の形態1. この実施の形態に係る放送受信装置1は、図1の様に、電源を常時供給する第1の電源部3と、第1の電源部3からの給電を受けて常時作動し、アンテナ5で受信された受信信号中から、選局されているチャンネルの帯域信号の抽出および緊急警報放送識別信号(以後、識別信号と呼ぶ)の検出を行い、前記識別信号を検出した場合に特定のチャンネル(当該緊急警報放送を行っているチャンネル)を選局してそのチャネルの帯域信号を抽出する第1の処理系統7と、第1の処理系統7が識別信号を検出した場合に、その給電がオンにされる第2の電源部9と、第1の処理系統7が識別信号を検出した場合に、第2の電源部9からの給電を受けて起動して、第1の処理系統7で抽出された特定のチャンネルの帯域信号に含まれる音声信号を音声出力する第2の処理系統11と、操作入力を受け付ける操作入力手段(ここではリモコン受信部)7cと、第1の処理系統7が識別信号を検出した場合で、更にリモコン受信部7cへの操作入力が有った場合に、その給電がオンにされる第3の電源部15と、第1の処理系統7が識別信号を検出した場合で、更にリモコン受信部7cへの操作入力が有った場合に、第3の電源部15からの給電を受けて起動して、第1の処理系統7で抽出された特定のチャンネルの帯域信号に含まれる映像信号を映像表示する第3の処理系統17とを備える。以下、これらの構成要素について詳説する。 【0012】 第1の処理系統7は、受信復調部7aと、副制御部7bと、上記のモコン受信部7cとから構成されている。受信復調部7a、副制御部7bおよびモコン受信部7cは、第1の電源部3からの給電を受けて常時作動している。 【0013】 受信復調部7aは、アンテナ5で受信された受信信号(放送波)中から、選局されているチャンネルの帯域信号の抽出および識別信号の検出を行うと共に、抽出した帯域信号を復調して第2の処理系統11に出力する。 【0014】 副制御部7bは、第2の処理系統11および第3の処理系統17の起動/停止を制御する。より詳細には、副制御部7bは、受信復調部7aが識別信号を検出しない場合(即ち通常動作の場合)は、リモコン受信部7cからの指示に応じて、第2の電源部9をオン/オフして第2の処理系統11の起動/停止を制御すると共に、その第2の処理系統11の起動/停止に同期する様にして、第2の処理系統11を介して第3の電源部15をオン/オフして第3の処理系統17の起動/停止を制御する。 【0015】 また副制御部7bは、受信復調部7aが識別信号を検出した場合(即ち緊急警報放送の場合)は、その識別信号の検出の開始/終了を契機として自動的に、第2の電源部9をオン/オフして第2の処理系統11の起動/停止を制御する。そして副制御部7bは、第3の処理系統17を起動させる場合は、第2の処理系統11の起動後に更にリモコン受信部7cへの操作入力(例えば任意の操作入力)が有った場合に、第2の処理系統11を介して第3の電源部15をオンにして第3の処理系統17を起動させ、他方、第3の処理系統17を停止させる場合は、通常動作の場合と同様に、第2の処理系統11の停止に同期する様にして、第2の処理系統11を介して第3の電源部15をオフにして第3の処理系統17を停止させる。 【0016】 第2の処理系統11は、デコード部11aと、音声出力部11bと、それらを制御する主制御部11cとから構成されている。デコード部11a、音声出力部11bおよび主制御部11cは、第2の電源部9からの給電を受けて作動し、第2の電源部9のオン/オフに応じて、それらの起動/停止が制御される。 【0017】 デコード部11aは、受信復調部7aで抽出された帯域信号を、例えば映像信号・音声信号・データ放送信号などの各メディア毎に分離して復号処理する。 【0018】 音声出力部11bは、デコード部11aで複号された音声信号を増幅し、音量設定値に基づき音量調整した上で音声出力する。 【0019】 主制御部11cは、受信復調部7aでの選局の制御、第3の処理系統17の起動/停止の制御および音声出力部11bの音声設定値の制御を行う。 【0020】 より詳細には、受信復調部7aでの選局の制御については、主制御部11cは、受信復調部7aが識別信号を検出しない場合(即ち通常動作の場合)は、副制御部11bを介して受け取るリモコン受信部7cからの指示に応じて、副制御部7bを介して受信復調部7aに対し、リモコン受信部7cからの指示で指定されたチャンネルを選局させ、他方、受信復調部7aが識別信号を検出した場合(即ち緊急警報放送の場合)は、副制御部7bからの通知(識別信号を検出した事の通知)を受け取ると自動的に、副制御部7bを介して受信復調部7aに対し、特定のチャンネル(当該緊急警報放送が行われているチャンネル)を選局させる。 【0021】 また、第3の処理系統17の起動/停止の制御については、主制御部11cは、通常動作の場合は、副制御部7bを介して受け取るリモコン受信部7cからの指示に応じて、第3の電源部15をオン/オフして第3の処理系統17の起動/停止を制御し、他方、緊急警報放送の場合は、副制御部7bを介してリモコン受信部7cから操作入力(例えば任意の操作入力)の信号を受け取ると、第3の電源部15をオンにして第3の処理系統17を起動させ、副制御部7bからの通知(識別信号の検出の終了の通知)を受けると、第3の電源部15をオフにして第3の処理系統17を停止させる。 【0022】 また、音声出力部11bの音声設定値の制御については、ここでは、通常動作の場合も緊急警報放送の場合も、主制御部11cは、幅制御部7bを介して受け取るリモコン受信部7cからの指示に応じて、音声出力部11の音声設定値を調整する。 【0023】 第3の処理系統17は、映像表示部17aにより構成されている。 【0024】 映像表示部17aは、デコード部11aによって復号された映像信号およびデータ放送信号を映像として表示出力する。この映像表示部17aは、例えばブラウン管、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示装置として構成されている。 【0025】 尚、映像表示部17aは、放送受信装置1の中では最も電力を多く消費する部分である。それは、ブラウン管、プラズマディスプレイは言うまでもなく、液晶ディスプレイについてもバックライトを点灯するため、表示方式に依らず同様のことが言える。 【0026】 次に図2に基づき、この放送受信装置1の動作(音声出力および映像表示してない状態(以後、電源オフの状態と呼ぶ。)で緊急警報放送を受信した場合の動作)の概略を説明する。尚、図2は、放送受信装置1が電源オフの状態で緊急警報放送を受信した場合の電源状態の変化、映像表示・音声出力の状態および消費電力の変化を時系列で示した図である。 【0027】 まず放送受信装置1が電源オフの状態(即ち使用者に視聴されていない状態)では、第1の電源部3のみがオンになっており、第2の電源部9および第3の電源部15はオフになっている。これにより、第1の処理系統7のみが第1の電源部3からの電源供給を受けて作動しており、第2の処理系統11および第3の処理系統17は停止している。この状態では、受信復調部7aが、アンテナ5からの受信信号中から、選局されているチャンネルの帯域信号の抽出および識別信号の検出を行っており、副制御部7bが、リモコン受信部7cからの起動信号の有無や受信復調部7aによる識別信号の検出の有無を常に監視している。 【0028】 そして放送局から識別信号を含む緊急警報放送が発信されると、受信復調部7aが、アンテナ5からの受信信号中から前記識別信号を検出する。そして副制御部7bが、その検出を契機として第2の電源部9をオンにして第2の処理系統7を起動させると共に、その検出した事を主制御部11cに通知する。そして、その通知を受けた主制御部11cが、副制御部7bを介して受信制御部7aに対し、特定のチャンネル(当該緊急警報放送が行われている)を選局させる。これにより、受信復調部7aで特定のチャンネルの帯域信号が抽出され、そのチャンネルの音声信号がデコード部11aおよび音声出力部11bを介して音声出力される。この状態では、緊急警報放送の音声信号が音声出力部11bから音声出力されるが、映像信号は、まだ映像表示部17aから出力されない。ここで出力される音声の放送内容としては、警告音や「○○警報が発令されました」など緊急警報放送が開始されたことが認識できる内容が想定される。 【0029】 そしてこの放送受信装置1が普及している場合には、この緊急警報放送の開始と同時に第2の電源部9が受信地域で一斉にオンとなり、受信地域で一斉に音声出力を開始するが、放送受信装置1の電力消費の大半を占める映像表示部17aはまだ起動していないため、この瞬間に受信地域の電力安定供給に与える影響は大幅に軽減される。 【0030】 そして放送受信装置1が緊急警報放送の音声信号を出力開始することにより、使用者は、緊急警報放送が開始されたことを認識し、放送受信装置1の操作(例えばリモコンによる任意の操作)を行う。 【0031】 そしてその使用者による操作入力(任意の操作入力)があると、その操作入力の信号がリモコン受信部7cおよび副制御部7bの順に処理され、その操作入力が有った事が副制御部7bから主制御部8に通知される。 【0032】 そして緊急警報放送の音声出力の最中にその通知を受けた主制御部8は、第3の電源部11をオンにして映像表示部17aを起動させる。これにより、デコード部11aで復号された緊急警報放送の映像信号およびデータ放送信号が映像表示部27aで表示開始される。 【0033】 そして緊急警報放送が終了すると、受信復調部7aが、アンテナ5からの受信信号中から識別信号が検出されない事(即ち識別信号の停止)を検出する。そしてその検出を契機として、副制御部7bが、主制御部11cを介して第3の電源部15をオフにして映像表示部17aによる映像信号およびデータ放送信号の表示を停止させると共に、第2の電源部9をオフにして第1の処理系統7を停止させて音声出力部11bによる音声出力を停止させる(即ち元の電源オフの状態に戻す)。 【0034】 次に図3に基づき、上記の放送受信装置1の動作のうち、副制御部7bの動作について詳説する。 【0035】 副制御部7bは、第1の電源部3から電源供給を受けて常に動作している。そして副制御部7bは、ステップS102で、受信復調部7aが識別信号を検出したか否かを常に監視している。そして副制御部7bは、受信復調部7aが識別信号を検出していない場合は、ステップS103に進み、通常動作を行い、他方、受信復調部7aが識別信号を検出した場合は、ステップS104に進み、緊急警報放送の場合の動作を行う。 【0036】 ステップS103の通常動作では、既述の通り、副制御部7bは、リモコン受信部7cから指定に応じて、第2の処理系統11および第3の処理系統17の起動/停止の制御、受信復調部7aでの選局の制御および音声出力部11bの音量設定値を制御する。 【0037】 他方、ステップS104の緊急警報放送の場合の動作では、当該放送受信装置1が視聴中(即ち当該放送受信装置1が通常動作の下で映像表示および音声出力を行っている最中)であるか否かに応じて副制御部7bの動作は異なる。即ち、副制御部7bは、当該放送受信装置1が視聴中である場合はステップS105〜S106の動作を行い、当該放送受信装置1が視聴中でない場合(即ち電源オフの状態の場合)はステップS108〜S112の動作を行う。 【0038】 そしてステップS105に進んだ場合(即ち視聴中の場合)は、副制御部7bは、主制御部11cに対して、視聴中に識別信号の検出が開始された事(即ち緊急警報放送が開始された事)を通知する。これにより主制御部11cは、受信復調部7aでの選局の制御、第3の処理系統17の起動/停止の制御および音声出力部11bの音声設定値の制御について、既述の様に緊急警報放送の場合の動作をする。 【0039】 そしてステップS106で、受信復調部7aで識別信号が検出されなくなると(即ち識別信号の検出が終了すると)、ステップS107に進み、副制御部7bは、主制御部11cに対して、その旨(識別信号の検出が終了した事、即ち緊急警報放送が終了した事)を通知する。これにより主制御部11cは、受信復調部7aでの選局の制御、第3の処理系統17の起動/停止の制御および音声出力部11bの音声設定値の制御について、通常動作を行う。そしてステップS103に進む。 【0040】 他方ステップS104においてステップS108に進んだ場合(即ち電源オフの状態の場合)は、副制御部7bは、第2の電源部9をオンにして第2の処理系統11を起動させた上で、ステップS109〜S111でステップS105〜S106と同様の動作を行い、そしてステップS112で、第2の電源部9をオフにして第2の処理系統11を停止させて、当該放送受信装置1を元の電源オフの状態に戻してステップS103に進む。 【0041】 次に図4に基づき、上記の放送受信装置1の動作のうち、主制御部11cの動作について詳説する。 【0042】 ステップS202で、主制御部11cは、副制御部7bから識別信号の検出の開始の通知を受け取ったか否か(即ち受信復調部7aで識別信号が検出されたか否か)を常に監視している。そして主制御部11cは、副制御部7bから当該通知を受け取っていない場合は、ステップS203に進み、既述の様に通常動作を行ってステップS202に戻り、他方、副制御部7bから当該通知を受け取った場合は、ステップS204に進み、緊急警報放送の場合の動作を行う。 【0043】 そしてステップS204では、当該識別信号が放送受信装置の視聴中に検出されたのか、それとも放送受信装置1の電源オフの状態のときに検出されたのかに応じて、主制御部11cの動作が異なる。即ち、当該識別信号が放送受信装置1の視聴中に検出された場合は、主制御部11cは、例えばステップS205〜S208の動作を行い、他方、当該識別信号が放送受信装置1の電源オフの状態のときに検出された場合は、主制御部11cは、例えばステップS209〜S218の動作を行う。 【0044】 そしてステップS205に進んだ場合は、主制御部11cは、例えば、映像表示部17aに対し、緊急警報放送を検出したのでそのチャンネルを表示する旨のメッセージを現在表示中の映像上に表示させた後、ステップS206で、副制御部7bを介して受信復調部7aに対し、特定のチャンネル(当該緊急警報放送が行われているチャンネル)を選局させる。これにより、受信復調部7aで選局された特定のチャンネルの音声信号がデコード部11aおよび音声出力部11bを介して音声出力されると共に、その特定のチャンネルの映像信号がデコード部11aおよび映像表示部17aを介して映像表示される。 【0045】 そして主制御部11cは、ステップS207で、副制御部7bから当該識別信号の検出終了の通知を受け取ると(即ち受信復調部7aで当該識別信号が検出されなくなると)、ステップS208に進み、副制御部7bを介して受信復調部7aに対し、緊急警報放送前に選局されていた元のチャンネルを選局させる。これにより、音声出力部11bから元のチャンネルの音声が出力されると共に映像表示部17aから元のチャンネルの映像が表示される。そしてステップS202に戻る。 【0046】 他方ステップS204においてステップS209に進んだ場合(即ち放送受信装置1の電源オフの状態のときに当該識別信号が検出された場合)は、受信復調部7aで当該識別信号が検出されると、副制御部7bにより第2の電源部9がオンにされて第1の処理系統11が起動されると共に、副制御部7bから主制御部11cに当該識別信号が検出された事が通知される。そして主制御部11cは、その通知を受け取ると、ステップS209で、副制御部7bを介して受信復調部7aに対し、特定のチャンネル(当該緊急警報放送が行われているチャンネル)を選局させる。そしてステップS210で、受信復調部7aで選局された特定のチャンネルの音声信号がデコード部11aおよび音声出力部11bを介して音声出力され始める。 【0047】 この時点(ステップS210)では映像表示部17aは作動していないため、放送受信装置1は映像は真っ暗で音声だけが出力された状態となっているが、この状態でも一般の使用者に対して緊急警報放送が開始されたことを伝えることができると考える。しかしながら、一部の聴覚障害をもつ使用者には音声のみで緊急警報放送の開始を伝えることができないことも考えられる。 【0048】 そのためステップS211で、放送受信装置1の設定(ここでは例えばリモコン受信部(設定選択スイッチ)7cへの設定)により、「緊急警報放送の受信時に映像表示部17aを自動起動して緊急警報放送の受信後即時に(即ち音声出力と同期させて)映像表示するか(以後、この設定を聴覚障害者向けの設定と呼ぶ。)、それとも音声出力後に使用者の操作入力があった場合に映像表示部17aを起動して映像表示するか(以後、この設定を節電向けの設定と呼ぶ。)」が選択可能となっている。尚、節電のためには節電向けの設定を推奨するが、使用者の中に聴覚障害者が居る場合は聴覚障害者向けの設定を設定することが望ましい。尚、この視聴覚障害者向けの設定が行われた場合は、音声出力部の起動と映像表示部の起動とが同期するので、従来の放送受信装置と同様の動作となる。 【0049】 そしてステップS211で、節電向けの設定が選択されている場合は、ステップS212に進み、他方、聴覚障害者向けの設定が選択されている場合には、ステップS214に進む。 【0050】 そしてステップS212に進んだ場合(節電向けの設定の場合)は、主制御部11cは、副制御部7bを介してリモコン受信部7cから操作入力(例えば任意の操作入力)のリモコン信号を受け取ると、ステップS214に進み、第3の電源部15をオンにして映像表示部17aを起動させて、ステップS215で、受信復調部7aで選局された特定のチャンネルの映像信号を、デコード部11aを介して映像表示部17aから映像表示させる。 【0051】 そしてステップS216で、主制御部11は、副制御部7bから識別信号の検出の終了の通知を受け取ると(即ち受信復調部7aで識別信号が検出されなくなると)、ステップS217に進み、主制御部11cは、第3の電源部15をオフにして映像表示部17aを停止させる。そしてステップS218に進み、主制御部11cは動作を終了する。 【0052】 他方ステップS212で、主制御部11cは、副制御部7bを介してリモコン受信部7cから操作入力(例えば任意の操作入力)のリモコン信号を受け取っていない場合は、ステップS213に進む。 【0053】 そしてステップS213で、主制御部11cは、副制御部7bから識別信号の検出の終了の通知を受け取っていない場合(即ち受信復調部7aで識別信号が検出され続けている場合)は、ステップS212に戻り、他方、主制御部11cは、副制御部7bから識別信号の検出の終了の通知を受け取った場合(即ち受信復調部7aで識別信号が検出されなくなった場合)は、ステップS218に進み、主制御部11cは動作を終了する。 【0054】 他方ステップS211においてステップS214に進んだ場合(即ち聴覚障害者向けの設定の場合)は、映像表示部17aの起動を音声出力部11bの起動(従って第2の電源部9の起動)に同期させるべく、主制御部11cは、第2の電源部9がオンにされて自身が起動すると、その起動後即時に第3の電源部15をオンにして映像表示部17aを起動させる。これにより画像表示部17aの起動と音声出力部11bの起動とがほぼ同期する。そしてステップS215〜S217に進み、上記と同様の動作を行った後、ステップS218に進み、主制御部11cは動作を終了する。 【0055】 以上の様に構成された放送受信装置1によれば、第1の処理系統7に給電する第1の電源部3と、第2の処理系統11に給電する第2の電源部9と、第3の処理系統17に給電する第3の電源部15とを備えており、第1の処理系統7が識別信号を検出した場合に、第2の電源部9がオンされて第2の処理系統11が起動されて音声出力が行われ、更に操作入力手段(ここではリモコン受信部7c)への操作入力が有った場合に、第3の電源部15がオンされて第3の処理系統17が起動されて映像表示が行われるので、即ち、識別信号を検出して起動した直後(即ち緊急警報放送の開始直後)は消費電力の少ない音声出力のみ行い、その後、操作入力手段7cへの操作入力に応じて消費電力の大きい映像表示を行うので、使用者への報知を行いつつ、識別信号を検出して起動した直後(即ち緊急警報放送の開始直後)の消費電力を低減できる。 【0056】 そしてこの放送受信装置1を普及させることで、或る地域に緊急警報放送が実施された場合に、緊急警報放送の開始直後の電力消費は急には高まらず、且つ映像表示の起動のタイミングは各使用者の操作のタイミングに依存するため時間的に拡散し、これにより電力消費増大の瞬間的な集中を回避でき、当該地域の電力安定供給への影響が軽減できる。 【0057】 また、設定選択スイッチ(ここではリモコン受信部7c)での設定の選択に応じて、第2の電源部9の給電のオンと共に第3の電源部15の給電がオンされ、これにより第2の処理系統11による特定のチャンネルの音声信号の音声出力と共に第3の処理系統17による特定のチャンネルの映像信号の映像表示が行われるので、即ち、設定の選択によって、音声出力と同時に映像表示も行う様にできるので、音声出力だけで報知できない例えば聴覚障害を持つ使用者に対しては、設定の選択により映像表示で速やかに報知できる。 【0058】 実施の形態2. この実施の形態2は、上記の実施の形態1において、音声出力部11bから特定のチャンネルの音声信号を音声出力する際の音量設定値Aが固定値(所定値)Cより小さい場合は、その音量設定値Aを所定値Cに置き換えて、前記特定のチャンネルの音声信号を音声出力する様にしたものである。この置き換えは例えば主制御部11cにより行われる。 【0059】 図5は、この実施の形態2における主制御部11cの動作を示すフローチャートであり、図4(実施の形態1)のS201〜S208は共通のため、記載省略している。 【0060】 図5は、図4のフローチャートにおいて、ステップS209の次にステップS301およびS302が追加された点と、ステップS218の前にステップS303が追加された点が相違するだけで他の部分は同じである。以下、各ステップS301,S302,S303について詳説する。 【0061】 ステップS301では、主制御部11cは、音声出力部11bから特定のチャンネルの音声信号を音声出力する際の音量設定値Aが固定値Cより小さいか否かを判定し、その判定の結果、小さい場合(即ちA<Cの場合)は、ステップS302に進み、その音量設定値Aを固定値Cに置き換えて(即ち音量設定値Cとして)、ステップS210に進み、その音量設定値Cで、音声出力部11bから当該特定のチャンネルの音声信号を音声出力させる。 【0062】 他方、ステップS301での判定の結果、小さくない場合(即ちA>Cの場合)は、ステップS210に進み、主制御部11cは、その音量設定値Aのままで、音声出力部11bから当該特定のチャンネルの音声信号を音声出力させる。 【0063】 またステップS213の後およびステップS217の後、主制御部11cは、ステップS303で、音量設定値をCから緊急警報放送前の固定値Aに戻した後、ステップS218に進む。 【0064】 この様にすれば、当該放送受信装置1が緊急警報放送の音声出力を開始する際、音量設定が極端に低い設定になっていたり、消音の状態になっていても、音声により使用者に適切に緊急警報放送(特定のチャンネル)の開始を知らせる事ができる。 【0065】 図6は、上記の実施の形態1および実施の形態2の放送受信装置1が従来の放送受信装置と比較して地域の電力消費に与える影響を比較した説明図である。 【0066】 図6の例の前提として、緊急警報放送により自動起動する機能を備える本願の放送受信装置1が広く普及していること、緊急警報放送の実施時刻が深夜など、視聴中の放送受信装置1の台数が少ないこと、留守宅が在る事や1軒に複数台の放送受信装置1が在る等のため緊急警報放送が開始されても使用者が視聴しない放送受信装置1が無視できない比率で存在する事などが想定されている。 【0067】 図6において、従来の放送受信装置の場合の地域の電力消費は、破線aで表わすように緊急警報放送の開始と同時にピークの電力消費状態に達する。緊急警報放送が終了するまでピークが継続するのが基本だが、背景技術の特許文献1に示したような、緊急警報放送の開始から一定時間使用者による操作が無かった場合に電源オフする放送受信装置が一部存在する場合は、一点鎖線bに示すように、一定時間後の無駄な電力消費は軽減される可能性がある。しかし、緊急警報放送の開始から一定時間は特許文献1の節電効果は全く無く、むしろ電力の安定供給の観点からは、開始時の瞬間的な電力需要の上昇の方が問題となる可能性が高い。 【0068】 一方、本発明の放送受信装置1が普及した場合の電力消費の推移を図6に実線cで示す。緊急警報放送の開始直後は放送受信装置1は映像表示を行わず音声出力のみを開始するため、従来の点線(破線aおよび一点鎖線b)に比べ電力消費が大幅に抑えられる。その後は、音声によって緊急警報放送の実施を知った使用者がリモコン操作することにより各家庭で放送受信装置1の映像表示部17aが起動されていくので、電力の上昇のタイミングが分散され、グラフはなだらかな上昇を示す。また、留守宅その他の視聴不要の放送受信装置1は映像表示を開始されることはないため、電力消費のピークも抑えられる。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】実施の形態1に係る放送受信装置の構成概略図である。 【図2】実施の形態1の放送受信装置が、電源オフの状態で緊急警報放送を受信した場合の電源状態の変化と映像表示および音声出力の状態を時系列で示した説明図である。 【図3】実施の形態1の副制御部の動作を説明する図である。 【図4】実施の形態1の主制御部の動作を説明する図である。 【図5】実施の形態2の主制御部の動作を説明する図である。 【図6】実施の形態1および実施の形態2の放送受信装置と従来の放送受信装置との地域の電力消費に与える影響を比較した図である。 【符号の説明】 【0070】 1 放送受信装置、3 第1の電源部、5 アンテナ、7 第1の処理系統、7a 操作入力手段(リモコン受信部)、7b 副制御部、7c リモコン受信部、9 第2の電源部、11 第2の処理系統、11a デコード部、11b 音声出力部、11c 主制御部、15 第3の電源部、17 第3の処理系統、17a 映像表示部。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月5日(2006.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089233 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 茂明
【識別番号】100088672 【弁理士】 【氏名又は名称】吉竹 英俊
【識別番号】100088845 【弁理士】 【氏名又は名称】有田 貴弘
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| 【公開番号】 |
特開2008−17076(P2008−17076A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−185078(P2006−185078) |
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