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【発明の名称】 画像形成装置、画像形成システムおよびファイル管理方法
【発明者】 【氏名】羽田 学

【要約】 【課題】共有領域内のファイルを整理する際、誤って削除されたファイルを復元できる画像形成装置を提供する。

【構成】画像ファイルの削除指示を受け付けると(S11)、その画像ファイルを一時退避領域に退避させる(S12)。削除指示があった画像ファイルが格納されている共有BOXに登録されているメールアドレスを確認し(S13)、共有BOX内の画像ファイルが削除されたことを通知する(S14)。送信したメールに対する返信が届いた場合、返信されたメールのヘッダ部を解析し、いずれのユーザがいずれのメール削除通知に対して返信してきたのかを認識する(S17)。解析の結果、得られたメールアドレス宛に、一時退避領域に退避しておいた画像ファイルを送信する(S18)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルが格納される領域であり格納されたファイルに対して複数のユーザが利用可能な共有領域を有する記憶装置を備え、前記共有領域に格納されたファイルに従って画像を形成する画像形成装置であって、
前記共有領域に格納されたファイルを削除する指示を受け付ける受信手段と、
前記受信手段によって削除指示が受信された場合、削除が指示されたファイルを退避領域に退避させる退避手段と、
前記削除指示が受信された旨を、前記共有領域を利用可能なユーザに通知する削除通知手段と、
前記通知に対して返信された前記ファイルの削除拒否を受け取る削除拒否受取手段と、
前記受け取った削除拒否に応じて、前記退避領域に退避しておいたファイルを復元させる復元手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ファイルを退避させてから設定時間が経過した場合、当該ファイルを前記退避領域から削除する削除手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記復元手段は、前記退避領域に退避しておいたファイルを、前記削除拒否を返信したユーザの情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記憶装置は、前記共有領域の他、個々のユーザがファイルを格納可能な個人領域を有し、
前記復元手段は、前記退避手段に退避しておいたファイルを、前記削除拒否を送信したユーザに該当する前記個人領域に移動させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記削除通知手段は、前記共有領域に登録された前記複数のユーザのメールアドレスを取得し、前記取得したメールアドレス宛に前記ファイルが削除された旨をメールで通知し、
前記削除拒否受取手段は、前記通知に対して返信された受取拒否をメールで受け取り、
前記復元手段は、前記受け取ったメールから、該当する削除されたファイルおよびメールアドレスを取得し、前記取得したメールアドレス宛に前記退避しておいたファイルをメールに添付して送信することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】
ファイルが格納される領域であり格納されたファイルに対して複数のユーザが利用可能な共有領域を有する記憶装置を備え、前記共有領域に格納されたファイルに従って画像を形成する画像形成装置、およびユーザによって操作される情報処理装置がネットワークを介して接続された画像形成システムであって、
前記画像形成装置の操作部からの指示、あるいは前記情報処理装置からの指示に従って、前記共有領域に格納されたファイルを削除する指示を受け付ける受信手段と、
前記受信手段によって削除指示が受信された場合、削除が指示されたファイルを退避領域に退避させる退避手段と、
前記削除指示が受信された旨を、前記共有領域を利用可能なユーザの情報処理装置に通知する削除通知手段と、
前記通知に対し、前記削除されたファイルの削除拒否を前記画像形成装置に返信する返信手段と、
前記ユーザの情報処理装置から返信された前記ファイルの削除拒否を受け取る削除拒否受取手段と、
前記受け取った削除拒否に応じて、前記退避領域に退避しておいたファイルを復元させる復元手段とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
ファイルに従って画像を形成する画像形成装置に設けられた記憶装置内の、ファイルが格納される領域であり格納されたファイルに対して複数のユーザが利用可能な共有領域に格納されたファイルを管理するファイル管理方法であって、
前記共有領域に格納されたファイルを削除する指示を受け付ける受信ステップと、
前記受信ステップで削除指示が受信された場合、前記削除が指示されたファイルを退避領域に退避させる退避ステップと、
前記削除指示が受信された旨を、前記共有領域を利用可能なユーザに通知する削除通知ステップと、
前記通知に対して返信された前記ファイルの削除拒否を受け取る削除拒否受取ステップと、
前記受け取った削除拒否に応じて、前記退避領域に退避しておいたファイルを復元させる復元ステップとを有することを特徴とするファイル管理方法。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを有するプログラム。
【請求項9】
請求項8記載のプログラムを格納した記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザからのファイルをユーザ毎に管理可能な共有領域を有する記憶装置を備え、ファイルに従って画像を形成する画像形成装置、画像形成システムおよびファイル管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、この種の画像形成装置として、本来のコピー機能の他に、プリンタ機能、ファクシミリ機能、電子メール送受信機能等を搭載した複合装置(マルチファンクションプリンタ:MFP)が登場している。ユーザは、このMFPを使用することで、オフィスワークの作業効率を向上させることができる。一方、MFP開発メーカは、より一層のユーザの作業効率向上を図るため、MFPの多機能化を行っている。最近では、MFPの多機能化により、ストレージ(記憶装置)容量の増大化が迫られている。
【0003】
しかし、ストレージ容量の増大化の弊害として、つぎのようなことが起っていた。即ち、ありとあらゆる画像ファイル(画像データ)をMFP内のストレージに入れ、かつ利用価値が無くなっても入れっぱなしにしているので、増大したにもかかわらず容量がすぐに枯渇してしまっていた。また、データが整理されていないので、ストレージ内で探しにくくなっていた。また、管理者あるいは共有者が共有領域内のデータを整理する際、知らないうちに画像ファイルを消去してしまうことが発生していた。
【0004】
このような状況において、従来、ファイルの更新状況を配信する検索サービス方法が知られている(特許文献1参照)。この検索サービス方法では、利用者が端末のWWWブラウザから通信ネットワークを介してアクセスされる検索サービスシステムに対し、予め継続的に検索を行う検索条件を登録しておく。検索サービスシステムは、登録されている検索条件に該当するWWWページの更新情報を利用者の通知先に継続的に通知する。
【特許文献1】特開2002−197100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来例では、対象となるURLで特定されるファイルが更新や削除された後で利用者への通知が行われており、一度削除されてしまったものを保護することができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、共有領域内のファイルを整理する際、誤って削除してしまった場合や他のユーザによって削除された場合、その削除されたファイルを復元できる画像形成装置、画像形成システムおよびファイル管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、ファイルが格納される領域であり格納されたファイルに対して複数のユーザが利用可能な共有領域を有する記憶装置を備え、前記共有領域に格納されたファイルに従って画像を形成する画像形成装置であって、 前記共有領域に格納されたファイルを削除する指示を受け付ける受信手段と、前記受信手段によって削除指示が受信された場合、削除が指示されたファイルを退避領域に退避させる退避手段と、前記削除指示が受信された旨を、前記共有領域を利用可能なユーザに通知する削除通知手段と、前記通知に対して返信された前記ファイルの削除拒否を受け取る削除拒否受取手段と、前記受け取った削除拒否に応じて、前記退避領域に退避しておいたファイルを復元させる復元手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の画像形成システムは、ファイルが格納される領域であり格納されたファイルに対して複数のユーザが利用可能な共有領域を有する記憶装置を備え、前記共有領域に格納されたファイルに従って画像を形成する画像形成装置、およびユーザによって操作される情報処理装置がネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像形成装置の操作部からの指示、あるいは前記情報処理装置からの指示に従って、前記共有領域に格納されたファイルを削除する指示を受け付ける受信手段と、前記受信手段によって削除指示が受信された場合、削除が指示されたファイルを退避領域に退避させる退避手段と、前記削除指示が受信された旨を、前記共有領域を利用可能なユーザの情報処理装置に通知する削除通知手段と、前記通知に対し、前記削除されたファイルの削除拒否を前記画像形成装置に返信する返信手段と、前記ユーザの情報処理装置から返信された前記ファイルの削除拒否を受け取る削除拒否受取手段と、前記受け取った削除拒否に応じて、前記退避領域に退避しておいたファイルを復元させる復元手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明のファイル管理方法は、ファイルに従って画像を形成する画像形成装置に設けられた記憶装置内の、ファイルが格納される領域であり格納されたファイルに対して複数のユーザが利用可能な共有領域に格納されたファイルを管理するファイル管理方法であって、前記共有領域に格納されたファイルを削除する指示を受け付ける受信ステップと、前記受信ステップで削除指示が受信された場合、前記削除が指示されたファイルを退避領域に退避させる退避ステップと、前記削除指示が受信された旨を、前記共有領域を利用可能なユーザに通知する削除通知ステップと、前記通知に対して返信された前記ファイルの削除拒否を受け取る削除拒否受取ステップと、前記受け取った削除拒否に応じて、前記退避領域に退避しておいたファイルを復元させる復元ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、ファイルが削除された旨を、共有領域を利用可能なユーザに通知し、この通知に対して返信されたファイルの削除拒否を受信し、この受信した削除拒否に応じて、退避しておいたファイルを復元させる。従って、共有領域内のファイルを整理する際、誤って削除してしまった場合や他のユーザによって削除された場合、その削除されたファイルを復元できる。このように、保護対策がとられているので、管理者等が共有領域内のファイルをどんどん消してしまってもよくなり、無駄なファイルがいつまでも共有領域内に滞留することがなくなり、ファイル管理が容易になる。
【0011】
請求項2に係る画像形成装置によれば、退避させておいたファイルを退避領域から自動的に完全に削除することができ、退避領域の容量を抑えることができる。請求項3に係る画像形成装置によれば、返信してきたメールアドレス宛にファイルを送信するので、ファイルの消失を確実に防止できる。さらには、より使い易くすることができる。
【0012】
請求項4に係る画像形成装置によれば、個人領域が設定されている場合、そこに退避しておいたファイルを移動するだけで済むので、極めて簡単にファイルを復元できる。請求項5に係る画像形成装置によれば、メールで簡単に問い合わせが行えるので、あらゆるファイルを記憶装置に格納しておくことによってその容量の減少が起った場合でも、手軽にファイルを削除できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の画像形成装置、画像形成システムおよびファイル管理方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の画像形成装置は、マルチファンクションプリンタ(MFP)に適用される。
【0014】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態のMFPが接続されたネットワークシステムの構成を示す図である。インターネット通信網200には、ウェブサーバ201、電子マネーサーバ202、ファイアーウォール203、サービスプロバイダ204等が接続されている。
【0015】
ウェブサーバ201は、インターネット200に接続され、インターネットユーザに特定のサービスを提供する。電子マネーサーバ202は、金融機関と消費者クライアントの間の決済処理などを行う。サービスプロバイダ204は、個人ユーザの端末とインターネット200との接続処理を行う。ファイアウォール203は、LAN3000内部と外部通信網(インターネット200)とを接続し、セキュリティ管理などを行う。
【0016】
LAN3000には、機器管理サーバ210、ファイルサーバ211、MFP220、プリンタ214、パソコン(PC)105〜108等が接続されている。機器管理サーバ210は、LAN3000に接続された各種機器を管理する。ファイルサーバ211は、LAN3000に接続された複数のユーザ(PC)に提供されるデータを共有する。
【0017】
MFP220は、画像の入出力機能を有するデジタル複写機として構成され、コントローラ30、スキャナ10、プリンタ20、リーダ/ライタ600および操作部140を有する。操作部140は、ユーザが各種の操作を行うためのものである。イメージスキャナ10は、操作部140やパソコン105〜108からの指示に従って画像を読み取る。プリンタ20は、パソコン105〜108やファイルサーバ211からのデータを用紙に印刷する。
【0018】
コントローラユニット30は、操作部140やパソコン105〜108からの指示に従って、スキャナ10やプリンタ20に対する画像データの入出力を制御する。例えば、コントローラユニット30は、スキャナ10によって取り込まれた画像データをコントローラユニット30内部のメモリに蓄積したり、PC105〜108に出力したり、プリンタ20で印刷する等の制御を行う。
【0019】
プリンタ214は、PC105〜108やファイルサーバ211からの画像データを記録媒体に印刷する。PC105〜108は、端末装置としてLAN3000に接続され、インターネット200を介してウェブサーバ201から提供された情報を閲覧したり、画像データをMFP220やプリンタ214に出力する。リーダ/ライタ600は、無線タグ(図示せず)とデータの送受信を行う。
【0020】
なお、上記実施形態では、LAN3000は、ファイアウォール203を介してインターネットに接続されるが、ファイアウォールが接続されたサービスプロバイダを介してインターネットに接続されてもよい。
【0021】
図2はMFP220の構成を示す縦断面図である。MFP220は、スキャナ10およびプリンタ20から主に構成される。スキャナ10には、原稿自動送り装置142が搭載されている。原稿自動送り装置142から順次給送された原稿は、原稿台ガラス901の所定位置に載置される。原稿照明ランプ902は、例えばハロゲンランプから構成され、原稿台ガラス901に載置された原稿を露光する。走査ミラー903、904、905は、光学走査ユニット(図示せず)に収容され、往復動しながら原稿からの反射光をCCDユニット906に導く。CCDユニット906は、撮像素子(CCD)908、原稿からの反射光をCCDに結像させる結像レンズ907、および撮像素子908を駆動するCCDドライバ909から構成される。撮像素子908からの画像信号出力は、例えば8ビットのデジタルデータに変換された後、コントローラユニット(部)30に入力される。
【0022】
一方、プリンタ20には、感光ドラム910が設けられており、画像形成に備え、前露光ランプ912によって除電される。1次帯電器913は、感光ドラム910を一様に帯電させる。露光部917は、半導体レーザからなり、コントローラ部30で処理された画像データに従って感光ドラム910を露光し、静電潜像を形成する。現像器918は、黒色の現像剤(トナー)を収容する。転写前帯電器919は、現像されたトナー像を用紙に転写する前に感光ドラム910上に高圧を加える。
【0023】
また、給紙ローラ921、923、925、943、945の駆動により、手差し給紙ユニット920および給紙ユニット922、924、942、944からそれぞれ転写用紙が装置内に給送されると、レジストローラ926で一旦停止する。そして、感光ドラム910上に現像された画像との書き出しタイミングがとられると、転写用紙は再給送される。転写帯電器927は、感光ドラム910に現像されたトナー像を給送される転写用紙に転写する。分離帯電器928は、転写動作の終了した転写用紙を感光ドラム910から分離する。クリーナ911は、転写されずに感光ドラム910上に残ったトナーを回収する。
【0024】
搬送ベルト929は、転写プロセスの終了した転写用紙を定着器930に搬送し、転写されたトナー像を熱により転写用紙に定着させる。フラッパ931は、定着プロセスの終了した転写用紙の搬送パスをソータ932または中間トレイ937のいずれかに制御する。給送ローラ933〜936は、一度定着プロセスの終了した転写用紙を、多重印刷用に反転させた状態で、あるいは両面印刷用に非反転させた状態で中間トレイ937に給送する。再給送ローラ938は、中間トレイ937に載置された転写用紙を再度、レジストローラ926の位置まで搬送する。
【0025】
また、コントローラユニット30は、後述するマイクロコンピュータ、画像処理部等を有し、マンマシンインタフェースである操作部140等からの指示に従って、前述した画像形成動作を制御する。
【0026】
図3はMFP220内のコントローラユニット30の構成を示す図である。コントローラユニット30は、スキャナ10およびプリンタ20に接続されるとともに、LAN3000や公衆回線(WAN)1251等に接続され、画像情報やデバイス情報の入出力を行うための各部を有する。
【0027】
コントローラユニット30内のシステムバス1207には、以下の各部が接続される。CPU1201は、システム全体を制御する。RAM1202は、CPU1201が動作する際のワークメモリであり、画像データを一時記憶させる画像メモリでもある。ROM1203はブートROMであり、ROM1203には、システムのブートプログラムが格納されている。ハードディスク装置(HDD)1204はストレージであり、HDD1204には、システムソフトウェア、画像データ、ソフトウェアカウンタ値等が格納される。ソフトウェアカウンタ値が格納される領域として、用紙サイズ別カウンタ領域およびデータ処理容量別カウンタ領域が設定されている。CPU1201が処理したデータ容量に基づき、予め設定された任意の基準容量値を基準にカウント値が算出され、カウントアップが行われる。カウンタ値は、HDD1204に限らず、電源が切れても記憶・保持可能である限り、EEPROM等の記憶領域に記憶されてもよい。
【0028】
操作部I/F1206は、操作部(UI)140とのインターフェース部であり、操作部140に表示される画像データを出力する。また、操作部140から使用者が入力した情報をCPU1201に伝える。ネットワーク(Network)1210は、LAN3000に接続され、電子メールの送受信やホストコンピュータ(パソコン)105〜108からのPDLデータの入出力を行う。
【0029】
モデム(Modem)1250は、公衆回線1251に接続され、情報の入出力を行う。音声入出力ユニット500は、スピーカに音声を出力したり、ハンドセットに対して音声の入出力を行う。スキャナ・プリンタ通信I/F1216は、スキャナ10やプリンタ20と通信を行う。タイマ1211は、後述する設定時間等を計時する。リーダ/ライタ600は、無線タグ(図示せず)との間でデータの送受信を行い、システムバス1207を介してCPU1201にそのデータを送る。
【0030】
イメージバス(Image Bus)I/F1205は、画像データを高速で転送する画像バス1208およびシステムバス1207間に接続され、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス1208は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。
【0031】
画像バス1208には、以下の各部が接続される。ラスタイメージプロセッサ(RIP)1260は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部1220は、画像入出力デバイスであるスキャナ10およびプリンタ20に接続され、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0032】
スキャナ画像処理部1280は、入力画像データに対し、補正、加工および編集を行う。プリンタ画像処理部1290は、プリント出力画像データに対し、プリンタの補正や解像度変換等を行う。画像回転部1230は、画像データの回転を行う。画像圧縮部1240は、多値画像データに対してJPEGの圧縮伸張処理を行い、2値画像データに対してJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。
【0033】
図4はMFP220内のHDD1204に設定された複数のフォルダ(BOX)およびフォルダ内の画像データが削除された際の処理を示す図である。ストレージであるHDD1204には、共有BOX100、個人BOX101、102、103等からなる複数のフォルダおよび一時退避領域が設定されている。
【0034】
共有BOX100には、この共有BOXを利用可能な使用者(PC)の4つのメールアドレス「A@Y.CO.JP」、「B@Y.CO.JP」、「C@Y.CO.JP」、「D@Y.CO.JP」が登録されている。個人BOX101には、使用者Bのメールアドレス「B@Y.CO.JP」が登録されている。個人BOX102には、使用者Cのメールアドレス「C@Y.CO.JP」が登録されている。個人BOX103には、使用者Dのメールアドレス「D@Y.CO.JP」が登録されている。一時退避領域104には、操作部140における操作、あるいはLAN3000に接続されたPCのリモートUIによる操作により、削除された画像ファイルが一時的に待避される。
【0035】
図中、破線aは各PC105、106、107、108にメールを送信する処理を示す。破線bは、PC108(共有BOX使用者D)がMFP220から送信されてきたメールに対して返信する処理を示す。破線cは、MFP220がメールを返信してきたPC108(共有BOX使用者D)に一時待避領域104に格納された削除ファイルをメールに添付して送信する処理を示す。
【0036】
図5は事前登録処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、コントロールユニット30内の記憶媒体(HDD1204、ROM1203)に格納されており、CPU1201によって所定周期毎に実行される。まず、使用者(PC)から事前登録要求があったか否かを判別する(ステップS1)。事前登録要求がなかった場合、そのまま本処理を終了する。一方、事前登録要求があった場合、要求されたBOXに使用者(PC)のメールアドレスを登録する(ステップS2)。さらに、ファイルの削除後、一時退避領域104に削除ファイルを格納しておく時間を設定する(ステップS3)。この設定された一時退避時間は記憶媒体(RAM1202、HDD1204)に登録される。この後、本処理を終了する。
【0037】
この事前登録処理により、本実施形態では、共有BOX100に、「A@Y.CO.JP」、「B@Y.CO.JP」、「C@Y.CO.JP」および「D@Y.CO.JP」の4つのメールアドレスが登録される。個人BOX101には、「B@Y.CO.JP」のメールアドレスが登録される。個人BOX102には、「C@Y.CO.JP」のメールアドレスが登録される。個人BOX103には、「D@Y.CO.JP」のメールアドレスが登録される。また、共有BOX100には、タイマ1211の設定時間として、例えば2時間が設定される。その他の個人BOXにも、同様のタイマ時間が設定される。なお、各BOXにタイマ時間を設定しなくてもよく、その場、ファイルの削除後、一時退避領域に退避されることなく、即座にファイルは消去される。
【0038】
図6はファイル削除動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、コントロールユニット30内の記憶媒体(HDD1204、ROM1203)に格納されており、CPU1201によって所定周期毎に実行される。
【0039】
まず、CPU1201は、使用者A、B、C、Dの誰かが操作部140あるいは自分の使用しているPCのリモートUI機能を用いて行った画像ファイルの削除指示を受け付ける(ステップS11)。削除指示を受け付けると、その画像ファイルを一時退避領域104に退避させる(ステップS12)。ここでは、共有BOX100に格納されている画像ファイルが削除指示されたものとする。
【0040】
削除指示があった画像ファイルが格納されている共有BOX100に登録されているメールアドレスを確認する(ステップS13)。そして、登録されたメールアドレス「A@Y.CO.JP」、「B@Y.CO.JP」、「C@Y.CO.JP」、「D@Y.CO.JP」に対し、共有BOX100内の画像ファイル(ここでは、画像ファイルX)が削除されたことを通知する(ステップS14)。そして、事前登録されている設定時間(ここでは、2時間)を計測するためのタイマ1211を起動する(ステップS15)。
【0041】
ここで、メールを受信した共有BOXの各使用者は、そのファイルが削除されてしまってもかまわないものであるか、それとも削除されると困るものであるかを判断する。削除されてしまうと困ると判断した場合、MFP220が送信してきた削除通知メールに対して返信する。ここでは、PC108(共有BOX使用者D)が返信した場合を示す。
【0042】
CPU1201は、ネットワークI/F1210を介して送信したメールに対する返信が届いたか否かを判別する(ステップS16)。返信が届いた場合、返信されたメールのヘッダ部を解析し、いずれのユーザがいずれのメール削除通知に対して返信を送信してきたのかを認識する(ステップS17)。即ち、メールのヘッダに含まれる「Subject:」や「メールアドレス」の部分から、解析が行われる。そして、解析の結果、得られたメールアドレス(ここでは、「D@Y.CO.JP」)宛に、一時退避領域104に退避しておいた画像ファイル(ここでは、画像ファイルXとする)をメールに添付して送信する(ステップS18)。この後、ステップS19の処理に進む。
【0043】
一方、ステップS16で返信が届いていない場合、あるいはステップS18を処理した後、タイマ1211がステップS3で設定された時間に達したか否かを判別する(ステップS19)。設定時間に達していない場合、返信が届くかも知れないので、ステップS16の処理に戻る。一方、設定時間に達している場合、一時退避領域104に退避しておいた画像ファイルXを完全に消去する(ステップS20)。
【0044】
このように、第1の実施形態のMFPによれば、共有BOX内の画像ファイルを整理する際、誤って削除してしまった場合、他のユーザによって削除されてしまった場合、その削除された画像ファイルを復元できる。また、返信してきたメールアドレス宛に画像ファイルをメールに添付して送信するので、画像ファイルの消失を確実に防止できる。また、メールで簡単に問い合わせが行えるので、あらゆる画像ファイルをHDD内に入れておくことによってHDD容量の減少が起った場合、手軽に画像ファイルを削除できる。
【0045】
このように、保護対策がとられているので、管理者が共有BOX内のファイルをどんどん消してしまっても、無駄なファイルがいつまでも共有BOX内に滞留することがなくなり、ファイル管理が容易になる。
【0046】
また、退避させておいたファイルを退避領域から自動的に完全に削除することができ、退避領域の容量を抑えることができる。また、返信してきたメールアドレス宛にファイルを送信するので、ファイルの消失を確実に防止できる。さらには、より使い易くすることができる。また、個人領域が設定されている場合、そこに退避しておいたファイルを移動するだけで済むので、極めて簡単にファイルを復元できる。また、メールで簡単に問い合わせが行えるので、あらゆるファイルをハードディスク装置に格納しておくことによってその容量の減少が起った場合でも、手軽にファイルを削除できる。
【0047】
[第2の実施形態]
第2の実施形態のネットワークシステムの構成およびMFPの構成は、前記第1の実施形態と同じであるので、同一の符号を用いることによりその説明を省略する。
【0048】
図7は第2の実施形態におけるMFP220内のHDD1204に設定された複数のフォルダ(BOX)およびフォルダ内の画像ファイルが削除された際の処理を示す図である。第2の実施形態のMFPは、共有BOX内の画像ファイルが削除された際、前記第1の実施形態と異なる処理を行う。図中、破線dは、返信されてきたメールのメールアドレスと同じメールアドレスのみが設定されている個人BOX103に、一時待避領域104に格納された削除ファイルを移動することを示す。
【0049】
図8はファイル削除動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、コントロールユニット30内の記憶媒体(HDD1204、ROM1203)に格納されており、CPU1201によって所定周期毎に実行される。前記第1の実施形態と同一のステップ処理については、同一の符号を付すことによりその説明を省略する。
【0050】
ステップS17で返信されたメールのヘッダを解析した結果、そのメールのメールアドレス(例えば、「D@Y.CO.JP」)のみが設定されている個人BOXがHDD1204内にあるか否かを判別する(ステップS17A)。その個人BOXがHDD1204内に設定されていなかった場合、ステップS18で、前記第1の実施形態と同様、一時退避領域104に退避しておいた画像ファイル(例えば、画像ファイルX)をそのメールアドレスに送信する。この後、ステップS19の処理に進む。
【0051】
一方、その個人BOXがHDD1204内に設定されていた場合、一時退避領域104に退避しておいた画像ファイルXを、その個人BOX(ここでは、個人BOX103)に移動する(ステップS18A)。この後、ステップS19の処理に進む。
【0052】
そして、ステップ19でMFP220は、他にも返信が届くか否かタイマに設定されている時間だけ待ち、設定時間に達すると、ステップS20で一時退避領域104に退避しておいた画像ファイルXを完全に消去する。
【0053】
このように、第2の実施形態のMFPによれば、前記第1の実施形態と同様、共有BOX内の画像ファイルを整理する際、誤って削除してしまった場合、他のユーザによって削除されてしまった場合、その削除された画像ファイルを復元できる。また、個人BOXが設定されている場合、そこに退避しておいた画像ファイルを移動するだけで済むので、極めて簡単に画像ファイルを復元できる。
【0054】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0055】
例えば、上記実施形態では、返信されたメールに対し、そのメールアドレス宛に、退避された画像ファイルをメールに添付して送信したり、あるいはメールアドレスに対応する個人BOXに画像ファイルを移動していた。この他、その画像ファイルに対して削除の禁止を設定したり、その画像ファイルをダウンロード可能に設定してもよい。また、一時退避領域に格納された画像ファイルを元の共有BOXに戻すようにしてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、共有BOXに格納された画像ファイルを削除した場合、必ず一時退避領域に退避させ、この削除動作から設定時間が経過しても何も返信が無かった場合、完全に削除していた。このような一時退避後に完全削除、即座に完全削除、削除禁止等のパラメータを、操作部から設定できるようにしてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、画像ファイルが削除された旨を、使用者が操作するPCのメールアドレス宛にメールで通知していたが、使用者が所持する携帯電話のメールアドレス宛にメールで通知してもよい。また、メールで通知する代わりに、電話等で通知してもよい。
【0058】
また、画像形成装置としては、MFPの他、本来の印刷装置、印刷機能を有するファクシミリ装置等であってもよいことは勿論である。
【0059】
また、上記実施形態では、複合装置の印刷方式を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、感熱方式、静電方式、放電破壊方式など各種印刷方式に適用することができる。
【0060】
また、上記実施形態では、ストレージであるハードディスク装置に画像ファイルを格納する場合を示したが、これに限定されることなく、例えば、光磁気ディスク、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ等であってもよい。
【0061】
また、本発明の目的は、以下によっても達成される。即ち、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給する。そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。
【0062】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになる。また、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0063】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RWを用いることができる。また、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、ネットワークを介してプログラムコードをダウンロードしてもよい。
【0064】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、以下の場合も含まれる。即ち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。このような処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0065】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。この後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。このような処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】第1の実施形態のMFPが接続されたネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】MFP220の構成を示す縦断面図である。
【図3】MFP220内のコントローラユニット30の構成を示す図である。
【図4】MFP220内のHDD1204に設定された複数のフォルダ(BOX)およびフォルダ内の画像ファイルが削除された際の処理を示す図である。
【図5】事前登録処理手順を示すフローチャートである。
【図6】ファイル削除動作処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態におけるMFP220内のHDD1204に設定された複数のフォルダ(BOX)およびフォルダ内の画像ファイルが削除された際の処理を示す図である。
【図8】ファイル削除動作処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
30 コントローラユニット
100 共有BOX
101〜104 個人BOX
104 一時退避領域
105〜108 パソコン(PC)
220 マルチファンクションプリンタ(MFP)
1201 CPU
1204 ハードディスク装置(HDD)
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年7月4日(2006.7.4)
【代理人】 【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚


【公開番号】 特開2008−17049(P2008−17049A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−184801(P2006−184801)