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【発明の名称】 映像監視システム
【発明者】 【氏名】尾井 秀朗

【要約】 【課題】監視ノードとセンタ装置との接続に有線LANを利用することによる監視場所の設置上の問題や、広域に亘る監視場所での運用上の問題を解決することができる映像監視システムを提供する。

【構成】各監視ノード40、50、60に無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45を設けて無線LANによるネットワークを構成するとともに、各監視ノード40、50、60の無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45それぞれにおける通信状況を取得するネットワーク管理装置15を設ける。これにより、センタ装置10と各監視ノード40、50、60との間の無線化による設置性の向上が図れるとともに、無線LANを導入した場合に避けることができない伝送品質の低下や障害に対する耐性の強化が図れる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象を撮影するカメラ装置及び無線LAN装置を有する監視ノードを複数備えるとともに、複数の監視ノードのうちルータを有する監視ノードとインターネットを介して接続されるセンタ装置を備え、
前記複数の監視ノードは、互いに無線LAN装置でネットワークを構成し、それぞれの前記カメラ装置で撮影された画像の前記センタ装置への転送を可能とし、
前記センタ装置は、前記ルータを有する監視ノードの前記カメラ装置で撮影された画像を前記インターネットを介して取得するとともに、前記ルータを有しない全ての監視ノードの前記カメラ装置で撮像された画像については前記ルータを有する監視ノードを経由して取得し、取得した画像を前記インターネットを介して前記インターネットに接続された利用者の端末へ送信する映像監視システム。
【請求項2】
前記センタ装置は、前記複数の監視ノードとのネットワーク接続を管理するネットワーク管理装置を備える請求項1に記載の映像監視システム。
【請求項3】
前記ルータを有する監視ノード以外の残りの全ての監視ノードのうち、少なくとも1つは、周辺の前記監視ノードの無線LAN使用状況を収集する無線LANモニタ装置を有し、
前記ルータを有する監視ノードは、前記無線LANモニタ装置を有する監視ノードで収集された無線LAN使用状況を前記センタ装置へ送信する請求項1又は請求項2に記載のい映像監視システム。
【請求項4】
前記ネットワーク管理装置は、前記センタ装置と前記複数の監視ノードそれぞれとの間の通信状況を把握し、必要に応じて前記複数の監視ノードそれぞれの無線LAN装置の動作設定を変更する請求項2に記載の映像監視システム。
【請求項5】
前記ネットワーク管理装置は、前記無線LANモニタ装置を有する監視ノードからの無線LAN使用状況も含めて通信状況を把握し、必要に応じて前記複数の監視ノードそれぞれの無線LAN装置の動作設定を変更する請求項4に記載の映像監視システム。
【請求項6】
前記複数の監視ノードは、前記無線LAN装置として、利用する周波数帯の異なる複数の無線LAN装置を有し、
前記ネットワーク管理装置は、通信状況に応じて前記複数の無線LAN装置のうちの最適なものを選択する請求項4又は請求項5に記載の映像監視システム。
【請求項7】
無線LAN装置を有し、前記監視ノード間の無線LANによるデータ伝送を中継する中継ノードを備える請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の映像監視システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者がパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)や携帯電話等の端末を使用して送った指示に従い、複数の監視ノードに搭載したカメラ装置が撮影した画像を有線LAN又は無線LANのネットワークを介して利用者端末に配信する映像監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、従来の映像監視システムの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、従来の映像監視システムは、複数の箇所に設置されるカメラ装置100を備えた複数の監視ノード110と、インターネットを含む有線LAN(Locol Area Network)を介して各監視ノード110と接続され、各監視ノード110から送られてくるカメラ装置100の画像を利用者に提供するセンタ装置120とから構成されており、利用者は自己のパソコンや携帯電話等の端末をセンタ装置120に接続することで各監視ノード110のカメラ装置100を通して画像を得ている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−339708号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の映像監視システムにおいては、監視ノード110とセンタ装置120との間の接続に有線LANを利用しているため、有線LANの敷設工事が難しい箇所や、有線LANでは対応が難しい広域に亘る監視場所では運用できないという問題がある。
【0005】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、監視ノードとセンタ装置との接続に有線LANを利用することによる監視場所の設置上の問題や、広域に亘る監視場所での運用上の問題を解決することができる映像監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は下記構成により達成される。
本発明の映像監視システムは、監視対象を撮影するカメラ装置及び無線LAN装置を有する監視ノードを複数備えるとともに、複数の監視ノードのうちルータを有する監視ノードとインターネットを介して接続されるセンタ装置を備え、前記複数の監視ノードは、互いに無線LAN装置でネットワークを構成し、それぞれの前記カメラ装置で撮影された画像の前記センタ装置への転送を可能とし、前記センタ装置は、前記ルータを有する監視ノードの前記カメラ装置で撮影された画像を前記インターネットを介して取得するとともに、前記ルータを有しない全ての監視ノードの前記カメラ装置で撮像された画像については前記ルータを有する監視ノードを経由して取得し、取得した画像を前記インターネットを介して前記インターネットに接続された利用者の端末へ送信する。
【0007】
この構成により、各監視ノードに無線LAN装置を設けて無線LANによるネットワークを構成したので、センタ装置と各監視ノードとの間の無線化による設置性の向上が図れる。
【0008】
本発明の映像監視システムは、前記センタ装置は、前記複数の監視ノードとのネットワーク接続を管理するネットワーク管理装置を備える。
【0009】
この構成により、各監視ノードの無線LAN装置における通信状況を取得するネットワーク管理装置を備えるので、無線LANを導入した場合に避けることができない伝送品質の低下や障害に対する耐性の強化が図れる。
【0010】
本発明の映像監視システムは、前記ルータを有する監視ノード以外の残りの全ての監視ノードのうち、少なくとも1つは、周辺の前記監視ノードの無線LAN使用状況を収集する無線LANモニタ装置を有し、前記ルータを有する監視ノードは、前記無線LANモニタ装置を有する監視ノードで収集された無線LAN使用状況を前記センタ装置へ送信する。
【0011】
この構成により、ルータを有する監視ノード以外の残りの全ての監視ノードのうち、少なくとも1つに周辺の監視ノードの無線LAN使用状況を収集する無線LANモニタ装置を設けたので、無線LANチャンネルを変更する際に最も好ましい選択ができるとともに、一時的な障害か変更を要する障害かを判断でき、不必要な無線LANの切り替えを抑制することができる。
【0012】
本発明の映像監視システムは、前記ネットワーク管理装置は、前記センタ装置と前記複数の監視ノードそれぞれとの間の通信状況を把握し、必要に応じて前記複数の監視ノードそれぞれの無線LAN装置の動作設定を変更する。
【0013】
この構成により、ネットワーク管理装置が、センタ装置と複数の監視ノードそれぞれとの間の通信状況に応じて各監視ノードの無線LAN装置の動作設定を変更するので、伝送品質の低下や障害に対する耐性の強化が図れる。
【0014】
本発明の映像監視システムは、前記ネットワーク管理装置は、前記無線LANモニタ装置を有する監視ノードからの無線LAN使用状況も含めて通信状況を把握し、必要に応じて前記複数の監視ノードそれぞれの無線LAN装置の動作設定を変更する。
【0015】
この構成により、ネットワーク管理装置が、無線LANモニタ装置を有する監視ノードからの無線LAN使用状況も含めた通信状況に応じて各監視ノードの無線LAN装置の動作設定を変更するので、更に伝送品質の低下や障害に対する耐性の強化が図れる。
【0016】
本発明の映像監視システムは、前記複数の監視ノードは、前記無線LAN装置として、利用する周波数帯の異なる複数の無線LAN装置を有し、前記ネットワーク管理装置は、通信状況に応じて前記複数の無線LAN装置のうちの最適なものを選択する。
【0017】
この構成により、利用する周波数帯の異なる複数の無線LAN装置を有し、通信状況に応じて複数の無線LAN装置のうちの最適なものを選択するので、複数の無線LAN装置が同時に障害を受ける確率を減らし、かつ通年に亘り又は昼夜で変化する通信状況に合わせて最適な無線LAN装置を使用することができる。
【0018】
本発明の映像監視システムは、無線LAN装置を有し、前記監視ノード間の無線LANによるデータ伝送を中継する中継ノードを備える。
【0019】
この構成により、中継ノードによる遠隔地の監視場所へのネットワーク構築が可能となり、広域に亘って監視ノードを設置し、利用することが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、各監視ノードに無線LAN装置を設けて無線LANによるネットワークを構成したので、センタ装置と各監視ノードとの間の無線化による設置性の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像監視システムの概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態の映像監視システムは、センタ装置10と、パソコン21や携帯電話22等の端末20と、インターネット30を介してセンタ装置10及び端末20と有線接続される監視ノード40と、監視ノード40と無線接続され、無線LANモニタ機能を有する監視ノード50と、監視ノード40と無線接続され、無線LANモニタ機能を有しない複数の監視ノード60とを備えている。
【0023】
センタ装置10は、ルータ11と、HUB(ハブ)12と、WEB(World Wide Web)サーバ13と、データサーバ14と、ネットワーク管理装置15とを備えている。ルータ11は、センタ装置10をインターネット30に接続する。HUB12は、ルータ11にWEBサーバ13とデータサーバ14とネットワーク管理装置15を接続する。WEBサーバ13は、パソコン21や携帯電話22等の端末20に設けられたWEBブラウザなどのクライアントソフトウェアからの要求に応じて、該端末20にインターネット30を通じてHTML(HyperText Markup Language)文書や画像などの情報を送信する。データサーバ14は、パソコン21や携帯電話22等の端末20の利用者70の登録情報や過去の画像データや本映像監視システムの運用状況を蓄積する。
【0024】
ネットワーク管理装置15は、本実施の形態の映像監視システムにおけるネットワーク状況を管理するものであり、各監視ノード40、50、60の無線LAN装置(A)44と無線LAN装置(B)45のそれぞれについて、通信状況(使用チャンネル、無線変調方式、最大接続速度、最大再送回数、送信電力、受信感度、パケット損失率、データエラー率など)を定期的に取得し、最新の通信状況と過去の通信状況と、各監視ノード40、50、60の2つの無線LAN装置(A)44と無線LAN装置(B)45のうちどちらを使用しているのかを通信状況として蓄積する。また、監視ノード50の無線LANモニタ装置51によって、定期的に周辺の無線LANの使用状況を収集し、各無線LAN装置(A)44のチャンネル毎及び各無線LAN装置(B)45のチャンネル毎の受信レベルを把握し蓄積する。因みに、各監視ノード40、50、60に対する疎通確認は、PING(Packet Internet Groper)を送信することで実現可能である。
【0025】
ここで、通信状況が例えばパケット損失率が10%を超えた場合、ネットワーク管理装置106は、通信状況が不良と判定して適切な設定へと変更する。例えば「送信電力を上げる」、「最大再送回数を増やす」、「最大接続速度を下げる」、「無線変調方式を変更する」、「使用チャンネルを変更する」、「無線LAN装置を切り替える」など、予め指定した通信状況になるように設定変更を行う。
【0026】
また、無線LAN装置(A)44と無線LAN装置(B)45それぞれが利用する周波数帯を異ならせることで、例えば一方の無線LANを2.4GHz帯によるアドホックネットワーク回線、他方の無線LANを4.9GHz帯を利用したピア・ツー・ピアなネットワークブリッジ回線とすることで、周波数帯によるものと、無線LAN装置のネットワーク構成による違いから特性の異なる無線LANを利用できることとなり、2つ同時に障害を受ける確率を減らすことができる。更に、通年に亘り、又は昼夜で変化する通信状況に合わせて無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45を選択することができる。
【0027】
また、受信レベルが一定レベルでもパケット損失率が高くなかった場合は、一時的な障害物による伝播障害でありチャンネル変更は必要ないが、近接無線LANチャンネルに過去にない高レベルの無線局を確認できた場合は無線LANチャンネル変更が必要となる。
【0028】
端末20であるパソコン21や携帯電話22には、上述したWEBブラウザなどのクライアントソフトウェアを有し、このクライアントソフトを用いてセンタ装置10のWEBサーバ13にアクセスして各監視ノード40、50、60のカメラ装置43で撮影された画像を取得する。特に、センタ装置10にWEBサーバ13にアクセスする際には、データサーバ14に格納されている登録情報を基に認証が行われる。この認証により正当な利用であれば、各監視ノード40、50、60のカメラサーバ42へのアクセスが許可され、WEBサーバ13経由でカメラサーバ42に接続され、カメラ装置43を自由に制御することが可能となる。この場合、1つの監視ノード40、50又は60のカメラ装置43の操作は同時に1人のみとなるので、カメラサーバ42にて制御権の制御が行われる。制御権はカメラ制御を行う際に取得でき、制御終了後に返却することになり、制御権を返却するまでの間は、他の利用者70はカメラ制御を行うことはできない。制御権を返却した後、端末20のクライアントソフトでログアウトを行うことで、端末20とセンタ装置10との間の接続が切断される。
【0029】
監視ノード40は、ルータ41と、カメラサーバ42と、カメラ装置43と、無線LAN装置(A)44と、無線LAN装置(B)45とを備えている。ルータ41は、監視ノード40をインターネット30に接続する。カメラサーバ42は、センタ装置10のWEBサーバ14経由で接続される端末20に対して制御権を付与する制御を行い、制御権の付与後、該端末20からの指示に従ってカメラ装置43の画角(ズームも含む)調整を行うとともに、カメラ装置43で撮影された画像を取り込んでセンタ装置10のWEBサーバ14経由で端末20へ送信する。また、カメラサーバ42は、無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45それぞれの通信状況を監視する。ここで、監視する通信状況としては、使用チャンネル、無線変調方式、最大接続速度、最大再送回数、送信電力、受信感度、パケット損失率、データエラー率などである。
【0030】
カメラ装置43は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有し、撮像して得られた画像を符号化した画像データを出力する。無線LAN装置(A)44は、他の監視ノード50、60の無線LAN装置(A)44と無線LANを形成し、データの授受を行う。無線LAN装置(B)45は、他の監視ノード50、60の無線LAN装置(B)45と無線LANを形成し、データの授受を行う。
【0031】
監視ノード50は、カメラサーバ42と、カメラ装置43と、無線LANモニタ装置51と、無線LAN装置(A)44と、無線LAN装置(B)45とを備えており、無線LANモニタ装置51を除く他の部分は監視ノード40と略同様である。無線LANモニタ装置51は定期的に周辺の無線LANの使用状況を収集し、各無線LAN装置(A)44のチャンネル及び各無線LAN装置(B)45のチャンネル毎に受信レベルをモニタする。モニタした各チャンネルの受信レベルはセンタ装置10のネットワーク管理装置15によって収集される。監視ノード60は、無線LANモニタ装置51を備えていない以外、監視ノード50と同様の構成となっている。
【0032】
以上のように構成された映像監視システムについて、図2〜図5を用いてその動作を説明する。まず図2を用いて本実施の形態の映像監視システムの基本的な動作を説明する。同図は基本動作を示すフロー図である。まず利用者70がログインすると(ステップS10)、WEBサーバ13がデータサーバ14の利用者情報を参照して該利用者70の認証を行う(ステップS11)。即ち、利用者70が端末20を使用してインターネット30経由でセンタ装置10のWEBサーバ13にアクセスすると、WEBサーバ13はログインする利用者70が正当な利用者かどうかを認証する。この際、データサーバ14に登録されている利用者情報を参照してログインする利用者70を確認する。そして、利用者70に問題がなければ各監視ノード40、50、60のカメラサーバ42へのアクセスを許可し、端末20をインターネット30経由でカメラサーバ42に接続する(ステップS12)。ここで、監視ノード40のカメラサーバ(1)42に接続するものとする。
【0033】
監視ノード40のカメラサーバ(1)42は、端末20と接続した後、端末20からカメラ制御要求があると(ステップS13)、他に利用者がいるかどうか判定し(ステップS14)、他に利用者がいなければ、利用者70の端末20にカメラ制御権を付与する。これに対して、他に利用者がいればステップS13に戻る。端末20にカメラ制御権が付与されると、カメラサーバ(1)42を介してカメラ装置43の画角(ズームを含む)の制御が可能となり、またカメラ装置43で撮影された画像を取得できる(ステップS15)。利用者70は、端末20を操作してカメラ装置43の画角を調整するとともに、カメラ装置43で撮影された画像(例えば、自分の子供71を撮影した画像)を取得する。利用者70が目的とする画像を取得した後、端末20を操作してカメラ制御権を開放する(ステップS16)。そして、ログアウトかどうか判定し(ステップS17)、ログアウトでなければステップS13に戻り、ログアウトであれば(ステップS18)、センタ装置10のWEBサーバ13は、端末20との間の接続を切断する。以上の動作は監視ノード40に対してであったが、監視ノード50,60でも同様である。
【0034】
次に、図3〜図5を用いてセンタ装置10のネットワーク管理装置15の動作を説明する。図3はネットワーク管理装置15の動作を示すフロー図である。同図において、まず各監視ノード40、50、60の無線LAN装置(A)44と無線LAN装置(B)45のそれぞれについての通信状況(使用チャンネル、無線変調方式、最大接続速度、最大再送回数、送信電力、受信感度、パケット損失率、データエラー率など)を定期的な時間をおいて(例えば、1分毎に)取得し(ステップS20)、最新の通信状況と過去の通信状況と、各監視ノード40、50、60にある複数の無線LAN装置のうちどちらを利用しているのかを通信状況として蓄積する(ステップS21)。また、監視モニタ50の無線LANモニタ装置51でも定期的に周辺の無線LAN使用状況を収集し、例えば図4のような各無線LAN装置(A)44のチャンネルと各無線LAN装置(B)45のチャンネル毎の受信レベルを把握、蓄積しておく。
【0035】
各拠点の通信状況を取得し蓄積した後、通信状況を判定し(ステップS22)、異常がなければ(即ち、OKであれば)、ステップS20に戻り、異常があれば(即ち、NGであれば)、無線LAN設定を変更する処理を行う(ステップS23)。そして、無線LAN切り替え変更処理を行い(ステップS24)、次いで回線変更があるかどうか判定する(ステップS25)。回線変更がない場合はステップS20に戻り、回線変更がある場合は回線切り替え処理を行う(ステップS26)。
【0036】
ここで、通信状況が、例えばパケット損失率が10%を超えたときに通信状況NGとネットワーク管理装置15が判定した場合、例えば「送信電力を上げる」、「最大再送回数を増やす」、「最大接続速度を下げる」、「無線変調方式を変更する」、「使用チャンネルを変更する」、「無線LAN装置を切り替える」など、適切な設定へと変更する。また、2つある無線LAN装置(A)44と無線LAN装置(B)45を、利用する周波数帯を異なるものに選択することで、例えば一方の無線LANを2.4GHz帯によるアドホックネットワーク回線、他方を4.9GHz帯を利用したピア・ツー・ピアなネットワークブリッジ回線とすることで、周波数帯によるものと、無線LAN装置のネットワーク構成による違いから特性の異なる無線LANを利用できることとなり、2つ同時に障害を受ける確率を減らしかつ通年に亘り、又は昼夜で変化する通信状況に合わせていずれか一方の無線LAN装置(A)44又は無線LAN装置(B)45を選択することができる。
【0037】
受信レベルが一定レベルあり、パケット損失率が高くなった場合は一時的な障害物による伝播障害でありチャンネル変更は必要ないが、近接無線LANチャンネルに過去にない高レベルの無線局が確認できた場合は無線LANチャンネル変更が必要となる。変更を行うにあたって、図4の現状の各無線LANチャンネル状態から該当チャンネルとひとつ上下の3チャンネルの平均受信レベルを計算し、図5の折れ線グラフのような平均受信レベルをもとに最も低いチャンネルを選択するのが好ましい。
【0038】
このように本実施の形態の映像監視システムによれば、各監視ノード40、50、60に無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45を設けて無線LANによるネットワークを構成するとともに、各監視ノード40、50、60の無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45それぞれにおける通信状況を取得するネットワーク管理装置15を備えるので、センタ装置10と各監視ノード40、50、60との間の無線化による設置性の向上が図れるとともに、無線LANを導入した場合に避けることができない伝送品質の低下や障害に対する耐性の強化が図れる。また、監視ノード50に無線LANモニタ装置51を備えるので、無線LANチャンネルを変更する際に最も好ましい選択ができるとともに、一時的な障害か変更を要する障害かを判断でき、不必要な無線LANの切り替えを抑制することができる。
【0039】
なお、以上の説明では、図5の折れ線グラフを該当チャンネルとひとつ上下の3チャンネルの平均値で構成した例について説明したが、その他の計算方法、例えば合算値についても同様に実施可能である。
【0040】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る映像監視システムの概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態の映像監視システムは、実施の形態1の映像監視システムと同様の構成に、無線LAN装置(A)81と無線LAN装置(B)81を備えた中継ノード80を追加したものである。なお、無線LAN装置(A)81、無線LAN装置(B)82は、実施の形態1の無線LAN装置(A)44、無線LAN装置(B)45と同様のものである。
【0041】
中継ノード80を備えることにより、監視ノード間(例えば、監視ノード40と監視ノード50の間、監視ノード40と監視ノード60の間)の距離が無線LAN装置(A)44と無線LAN装置(B)45の通信限界距離を超える場合であっても監視ノードとして機能するとともに、無線LANモニタ装置51により一時的な障害か変更を要する障害かを判断することができ、また、一方の無線LAN装置(A)44による例えば2.4GHz帯によるアドホックネットワークによる経路の自由度が上がることにより、各監視ノード40、50、60と中継ノード80を含めた無線LAN構成としてネットワーク管理装置15によって最も好ましい無線LAN構成を選択することができる。
【0042】
なお、一方の無線LANを2.4GHz帯によるアドホックネットワークで構成した例について説明したが、その他の無線周波数帯による無線LAN手段でも同様に実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、監視ノードとセンタ装置との接続に有線LANを利用することによる監視場所の設置上の問題や、広域に亘る監視場所での運用上の問題を解決することができるといった効果を有し、携帯電話やパソコン等の端末からの指示に従ってカメラ装置が撮影した画像を該端末に配信する映像監視システムなどへの適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態1に係る映像監視システムの概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る映像監視システムの動作説明のためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態1に係る映像監視システムの動作説明のためのフロー図
【図4】本発明の実施の形態1に係る映像監視システムの動作説明のための図
【図5】本発明の実施の形態1に係る映像監視システムの動作説明のための図
【図6】本発明の実施の形態2に係る映像監視システムの概略構成を示すブロック図
【図7】従来の映像監視システムの概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0045】
10 監視センタ
11、41 ルータ
12 HUB
13 WEBサーバ
14 データサーバ
15 ネットワーク管理装置
20 端末
21 パソコン
22 携帯電話
30 インターネット
40、50、60 監視ノード
42 カメラサーバ
43 カメラ装置
44、81 無線LAN装置(A)
45、82 無線LAN装置(B)
51 無線LANモニタ装置
70 利用者
71 子供
80 中継ノード
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年7月4日(2006.7.4)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平

【識別番号】100115107
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 猛

【識別番号】100108589
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 利光

【識別番号】100119552
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 公秀


【公開番号】 特開2008−17029(P2008−17029A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−184606(P2006−184606)