| 【発明の名称】 |
画像処理装置と画像処理方法とプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 智司
【氏名】川本 啓之
【氏名】吉田 知行
【氏名】戸上 敦
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| 【要約】 |
【課題】画像データに対して像域分離情報を用いた処理を蓄積前に実施し、かつ、蓄積後に必要な領域を再度生成しそれを先に蓄積した画像データと共に蓄積することにより、それらの蓄積した画像データを用いて出力用途に最適な画像処理を施せるようにする。
【構成】読取画像補正部11は、画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、その抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別し、その判別された領域の種類に基づいて領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正し、HDD16にその補正された画像データに上記抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存し、蓄積画像処理部12がHDD16に保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を画像書込部13に応じたデータ特性に補正する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、該抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別手段と、該像域判別手段によって判別された領域の種類に基づいて前記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正手段と、該第1の補正手段によって補正された画像データに前記像域判別手段によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存手段と、該保存手段に保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を前記出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正手段と、該第2の補正手段によって補正された画像データを前記出力先へ出力する出力手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 前記同じ特徴の画像は、文字部分の画像であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記領域内の画像の特徴の種類の判別は、前記文字部分が黒文字か否かの判別であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記領域内の画像の特徴の種類の判別は、有彩か無彩かの判別であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項5】 前記領域内の画像の特徴の種類の判別は、黒文字、色文字、文字以外の有彩、文字以外の無彩のいずれであるかの判別であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項6】 前記第2の補正手段は、前記同じ特徴の画像が網点の画像の場合、前記画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性の補正をしない手段であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項7】 画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、該抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別工程と、該像域判別工程によって判別された領域の種類に基づいて前記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正工程と、該第1の補正工程によって補正された画像データに前記像域判別工程によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存工程と、該保存工程によって保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を前記出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正工程と、該第2の補正工程によって補正された画像データを前記出力先へ出力する出力工程とからなることを特徴とする画像処理方法。 【請求項8】 コンピュータに、画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、該抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別手順と、該像域判別手順によって判別された領域の種類に基づいて前記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正手順と、該第1の補正手順によって補正された画像データに前記像域判別手順によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存手順と、該保存手順によって保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を前記出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正手順と、該第2の補正手順によって補正された画像データを前記出力先へ出力する出力手順とを実行させるためのプログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、画像データに各種の処理を施す複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置を含む画像処理装置と、その画像処理装置で実施される画像データに各種の処理を施す画像処理方法と、コンピュータに画像データに各種の処理を施す手順を実行させるためのプログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 CCDユニットからなるラインセンサ読み取り装置やレーザ光による書込み装置の発展により、アナログ複写機からデジタル化された画像データの処理を行うデジタル複写機が登場した。 そのデジタル複写機は、コピー機能の他に、スキャナ機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を含む各種の機能を搭載して、マルチ・ファンクションを制御することもできるので、デジタル複合機(「MFP」と略称される)と呼ばれている。 上記のようなMFPは、ネットワークと通信可能に接続することにより、MFP内のHDDを含む記憶装置に画像データを保存し、その記憶装置に記憶させた画像データをネットワークを介して外部の複写機、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ(「PC」と略称される)を含む各種の装置へ送受信することもできる。 【0003】 上記のようなMFPは、オフィスの中での使われ方も多種多様化している。 例えば、小型のMFPでは、PCの横にPCとペアになるように設置し、各職務者が手軽に複写機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、及びスキャナ機能を使用することができる。 また、中型のMFPでは、部署や課単位の複数で共有され、ある程度の生産性やソート、パンチ、ステープル等の機能が使用できる。 さらに、企業の中で複写関連業務を集中して行う部署、もしくは複写関連業務そのものを生業とする会社では、多機能で高生産性且つ高品位な大型のMFPが多用されている。 このように小型から大型までの各クラスで多様化してきているMFPであるが、各クラスに亘って共有できる機能もある一方、クラス毎に要求が強い機能も存在する。 【0004】 例えば、大型MFPでは、パンチ、ステープル、紙折り等の印刷後の紙に対する後加工や、複写業務と同時に電子ファイリング化すること等の機能がより強く求められ、小型MFPでは、インターネットFAXやPC−FAX等の充実や、パーソナル的な使用目的として、専用紙に対する高品位画像印刷等の機能が多く求められる。 また、MFPはネットワークの発展とともに、MFP同士がネットワークを介して分散処理したり、全MFPでデータの共有ができることが望まれている。 例えば、あるPCからのデータのプリント出力を大量に行う場合、それら出力作業をネットワークで接続されたそれぞれのMFPに対して、そのときにジョブ(JOB)状況に応じて処理分散する。 【0005】 このように多種多様化してきているMFPに対して、従来は各クラスに必要な機能をセットにしたシステムを構築し、販売、提供していた。 ところで、ビジネスにおける情報価値の重要性は既に認知されており、情報を早く、正確に、確実に伝えるだけでなく、分かりやすく且つ効果的に伝えることも要求されている。また、通信技術の高速化と普及化、メモリの大容量化と低コスト化と小型化、PCの高性能化にともない、デジタルデータを利用した情報を効率的に扱う新しい機能が提供されてきており、デジタルデータの一部であるデジタル画像データを扱うMFPにも、新機能の提供や融合が望まれてきている。 ここで、コピーやスキャンする原稿にはさまざまな特徴を備えている。 【0006】 従来、原稿の画像データから特徴的な部分を抽出し、その抽出した結果を用いてフィルタ処理や色補正処理、中間調処理を施している画像処理装置(例えば、特許文献1,2参照)があった。 また、スキャンした画像データ、及び、その特徴的な領域を示す識別信号も一緒にHDDに蓄積してその後、出力用途に応じた画像処理を施す画像処理装置(例えば、特許文献3参照)があった。 【特許文献1】特開平9−134438号公報 【特許文献2】特開平10−42130号公報 【特許文献3】特開2001−223828号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、従来の画像処理装置では、蓄積された画像データはスキャナの特性そのままであり、その画像データを他の機器と共有するためには、例えば、その機器の特徴を処理するための機器に伝える、いわゆるプロファイルをつけて送信するなどを施す必要があるという問題があった。 また、蓄積する際には非可逆な圧縮、例えばJPEGなどを用いるのだが、原稿が網点原稿である場合、圧縮率は悪くなり、また、圧縮との干渉を発生させ、意図しないモアレなどを発生させ、極端な画像劣化を生じることがあるという問題があった。 さらに、圧縮率が悪くなることとしては、読取装置によって読み取られた画像データには、原稿のノイズや人が意識しない白地のデータが残っていると画質が悪くなるという問題もあった。 【0008】 上述のように圧縮率の低下に関しては、その後のデータ処理速度や記憶装置の記憶領域の圧迫などを引き起こすことになる。 この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、画像データに対して像域分離情報を用いた処理を蓄積前に実施し、かつ、蓄積後に必要な領域を再度生成しそれを先に蓄積した画像データと共に蓄積し、それら蓄積した画像データを用いて出力用途に最適な画像処理を施せるようにすることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 この発明は上記の目的を達成するため、次の画像処理装置と画像処理方法とプログラムを提供する。 (1)画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、その抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別手段と、その像域判別手段によって判別された領域の種類に基づいて上記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正手段と、その第1の補正手段によって補正された画像データに上記像域判別手段によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存手段と、その保存手段に保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を上記出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正手段と、その第2の補正手段によって補正された画像データを上記出力先へ出力する出力手段を備えた画像処理装置。 【0010】 (2)上記のような画像処理装置において、上記同じ特徴の画像が、文字部分の画像である画像処理装置。 (3)上記のような画像処理装置において、上記領域内の画像の特徴の種類の判別は、上記文字部分が黒文字か否かの判別である画像処理装置。 (4)上記のような画像処理装置において、上記領域内の画像の特徴の種類の判別は、有彩か無彩かの判別である画像処理装置。 (5)上記のような画像処理装置において、上記領域内の画像の特徴の種類の判別は、黒文字、色文字、文字以外の有彩、文字以外の無彩のいずれであるかの判別である画像処理装置。 (6)上記のような画像処理装置において、上記第2の補正手段は、上記同じ特徴の画像が網点の画像の場合、上記画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性の補正をしない手段である画像処理装置。 【0011】 (7)画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、その抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別工程と、その像域判別工程によって判別された領域の種類に基づいて上記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正工程と、その第1の補正工程によって補正された画像データに上記像域判別工程によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存工程と、その保存工程によって保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を上記出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正工程と、その第2の補正工程によって補正された画像データを上記出力先へ出力する出力工程とからなる画像処理方法。 【0012】 (8)コンピュータに、画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、その抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別手順と、その像域判別手順によって判別された領域の種類に基づいて上記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正手順と、その第1の補正手順によって補正された画像データに上記像域判別手順によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存手順と、その保存手順によって保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を前記出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正手順と、その第2の補正手順によって補正された画像データを上記出力先へ出力する出力手順を実行させるためのプログラム。 【発明の効果】 【0013】 この発明による画像処理装置と画像処理方法は、画像データに対して像域分離情報を用いた処理を蓄積前に実施し、かつ、蓄積後に必要な領域を再度生成しそれを先に蓄積した画像データと共に蓄積することにより、それらの蓄積した画像データを用いて出力用途に最適な画像処理を施すことができる。 また、この発明によるプログラムは、コンピュータに、画像データを用いて出力用途に最適な画像処理を施せるようにするための機能を実現させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 〔実施例〕 図1は、この発明の実施例のデジタル複写機の機能構成を示すブロック図である。 図2は、図1の読取画像補正部11の内部構成を示すブロック図である。 図3は、図1の蓄積画像処理部12の内部構成を示すブロック図である。 図4は、このデジタル複写機1における原稿の画像を読み取って紙に出力するまでの処理を示すフローチャート図である。 【0015】 図1に示すデジタル複写機1は、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによる制御部で実現される後述する各部を備えた、画像データに各種の処理を施す複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置を含む画像処理装置であり、複合機(マルチファンクションペリフェラル(「MFP」と略称される))とも呼ばれる。 上記制御部に、上記像域判別手順、上記第1の補正手順、上記保存手順、上記第2の補正手順、上記出力手順とを実行させるためのプログラムをインストールし、そのプログラムの実行による画像処理方法を実施することによって、後述する各手段の機能を果たす。 まず、このデジタル複写機1の各部の概略と、原稿を複写する際に原稿の画像を読み取って印刷出力するまでの一連の処理の内容について説明する。 まず、原稿の画像を読み取って、その画像を紙に出力するまでの過程を説明する。 【0016】 図1に示す画像読取部10は、スキャナ装置であり、原稿に光を照射してその反射光を画像信号に変換するCCD光電変換素子からなるラインセンサと、その画像信号をデジタルの画像データに変換するA/Dコンバータと、それらの駆動回路とを具備し、セットされた原稿の画像をスキャンすることで原稿面に記載された画像の濃淡情報をRGB各8ビットからなるデジタル画像データを生成して出力する(図4のステップ(図中「S」で示す)1の画像データの入力処理)。その読み取られた画像データを、読取画像補正部11へ送る。 【0017】 この読取画像補正部11について、図2を用いて詳しく説明する。 まず、画像読取部10によって読み取られた画像データは、図2に示す像域分離処理部30に入力され、その像域分離処理部30において、原稿の画像の持つ特徴的なエリアの抽出を行う。 例えば、一般的な印刷によって形成されている画像の網点部の抽出、文字などのエッジ部の抽出、その画像データの有彩と無彩の判定、背景画像が白であるかの白背景の判定、などを行う。 【0018】 すなわち、この像域分離処理部30は像域判別工程の処理を実行することによって、画像データから同じ特徴の画像で占められる領域を抽出し、その抽出した領域内の画像の特徴の種類を判別する像域判別処理を行う像域判別手段の機能を果たす。 一方、画像読取部10によって読み取られた画像データはスキャナγ処理部32へも入力され、そのスキャナγ処理部32では、画像読取部10のγ特性から出力する特性への画像γ変換を行う。その変換後の画像データをフィルタ処理部33へ送る。 【0019】 フィルタ処理部33は、画像データの持つ空間周波数を変換する役割を担う。また、像域分離処理部30での判別結果を用いて、その抽出したエリア部分毎に特徴的なフィルタ処理を施す。 例えば、画像の網点部と判別されたエリアでは、その網点部を平滑する平滑処理を施し、エッジ部で白背景で判別されたエリアならば、そのエリアは文字部であろうと推定して、MTF特性を良くするエッジ強調処理を施す。そのフィルタ処理後の画像データを色変換処理部34へ送る。 色変換処理部34は、像域分離処理部30での判別結果に基づいて、フィルタ処理後の画像データに出力特性にあった色変換処理を施す。 これが、図4のステップ2の画像データの像域判別処理と第1の補正処理である。 【0020】 さらに、このデジタル複写機1で処理された画像データは一旦蓄積する画像形成であるので、汎用RGBデータ、もしくは予め決められた空間へのRGBデータに変換する。 すなわち、この読取画像補正部11は第1の補正工程の処理を実行することにより、判別された領域の種類に基づいて上記領域内の画像データのデータ特性を所定のデータ特性に補正する第1の補正処理を行う第1の補正手段の機能を果たす。 【0021】 一方、領域変換部31では、像域分離処理部30で抽出された領域を示す像域分離情報(単に「領域情報」ともいう)を生成する。 そして、画像データ拡張バス制御部14を介して、読取画像補正部11から出力される画像データと像域分離情報とを対応させてメモリ15に格納し、さらにメモリ15を経由して一旦HDD16にも蓄積する(図4のステップ3の画像データの保存処理)。 すなわち、画像データ拡張バス制御部14が保存工程の処理を実行することにより、第1の補正手段によって補正された画像データに像域判別手段によって抽出された領域を示す領域情報を対応させて保存する保存手段の機能を果たす。 【0022】 ここで、HDD16に一旦蓄積するのは、画像読取部10によって画像が読み取られ続けている間、プロッタを含む画像書込部13に画像データを同タイミングで送り続けることができるなら良いが、実際、出力準備中などの場合は結果的に画像データが入力される一方で出力できない状態となってしまい、限りあるメモリ15の容量を超えてしまう。 そのメモリ15の容量が十分にあればいいが、単純にハードのコストアップとなってしまう。 そこで、大容量装置であるHDD16に一旦格納して、このメモリ容量オーバーを解消している。また、原稿から読み取って得た画像データを長期に保存することもできる。 HDD16やメモリ15に画像データを蓄積する際にそのまま蓄積するのでもよいが、メモリ領域を効率良く使うために所定の圧縮処理によって圧縮して蓄積するとよい。 【0023】 そのとき、画像データに対しては、多値画像を可逆圧縮するような方式でもよいが、圧縮率のよい非可逆圧縮でも可能である。例えばJPEG圧縮などの公知の技術を用いればよい。 しかし、領域信号に関しては、画素毎にその領域が示す状態が付加されているため、画像データの劣化があると誤検知になるので、可逆圧縮を用いるとよい。例えば、K8やMMRなどの公知技術を用いればよい。 また、上述の圧縮機能を備えている場合、図では省略しているが、読取画像補正部11の内部の最終段(領域変換部31と色変換処理部34の後)に圧縮器を、蓄積画像処理部12の前段部(後述するフィルタ処理部40の前)に伸張器を、または、画像データ拡張バス制御部14に別機能として圧縮器及び伸張器を備え、それぞれにおいてデータの圧縮、伸張ができるように備えておくようにしてもよい。 【0024】 HDD16に一旦画像データと像域分離情報を蓄積後、メモリ15から画像データ拡張バス制御部14を介して蓄積画像処理部12へと画像データと像域分離情報を送信する。 蓄積画像処理部12では、蓄積された画像データの特性から紙出力を行うための画像書き込み特性、例えば、カラー書込み装置だとするとCMYKデータへと変換する。 【0025】 この蓄積画像処理部12について、図3を用いて詳しく説明する。 蓄積画像処理部12に入力されるデータには、画像データと像域分離情報が含まれている。まず、図3に示すフィルタ処理部40において画像書込部13のMTF特性に合うようにフィルタ処理を施す。 上述した読取画像補正部11内のフィルタ処理部33におけるフィルタ処理では、メモリ15もしくはHDD16などに蓄積するために予め定められた特性に補正されているが、今回のフィルタ処理部40では、予め定められた蓄積画像特性から画像書込部13の画像特性へとなるように変換を行う。 また、そのとき像域分離情報で示される原稿の画像の特徴的な領域内の画像に対して、例えば、文字領域か否かを示す領域信号を用いてそれぞれに特徴的な変換を施す。そのフィルタ処理部40でフィルタ処理が行われた画像データを色変換処理部41へ送る。 【0026】 色変換処理部41では、像域分離情報に基づいて、例えば、黒文字と識別された領域内の画像に対しては、CMYK変換を行うときに墨単色処理を施す。その色変換処理部41で処理された画像データを解像度変換処理部42へ送る。 解像度変換処理部42では、画像データに任意の変倍処理を行った後、γ処理部43へ送る。 【0027】 プリンタγ処理部(γ処理部)43では、像域分離情報に基づいて画像データに予め定められた蓄積画像特性から出力特性のγ変換を行い、中間調処理部44へ送る。 中間調処理部44では、像域分離情報に基づいてγ処理後の画像データを用いて、画像書込部13の特性に合うような階調処理を施す。例えば、ディザ処理や誤差拡散処理を行う。また、画像書込部13の階調の深さ(ビット数)の変換も行う。例えば、2ビット(bit)の出力であるならば、ここで、入力された8bitの信号に対してディザ処理を行いながら2bit化の処理も行う。 これが、図4のステップ4の画像データの第2の補正処理である。 【0028】 すなわち、この蓄積画像処理部12が第2の補正工程の処理を実行することにより、保存手段に保存された画像データのデータ特性を指定された出力先に応じたデータ特性に補正すると共に、その画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性を出力先に応じたデータ特性に補正する第2の補正手段の機能を果たす。 【0029】 こうして、蓄積画像処理部12で処理された信号は、一旦メモリ15とHDD16に保存する処理を経由して(図4のステップ5の画像データの保存処理)、画像書込部13に入力され、画像書込部13はCMYKからなるデジタル画像データを受け取るとレーザビームを用いた電子写真プロセスを使って、転写紙に受け取った画像データに基づく画像を印刷出力する(図4のステップ6の画像データの出力処理)。 すなわち、画像書込部13が出力工程の処理を実行することにより、第2の補正手段によって補正された画像データを出力先へ出力する出力手段の機能を果たす。 【0030】 ここで、画像読取部10、読取画像補正部11、蓄積画像処理部12、画像書込部13へと順に画像データを転送するには、画像データ拡張バス21を経由して、それぞれの入出力が行われる。 そのとき、これらを制御しているタイミングによっては、例えば、蓄積画像処理部12によって処理が施された画像データを画像書込部13で出力しようとしても、エンジンプロッタの状態では、まだ紙出力への準備ができていないことがある。そのような時は一旦、HDD16に画像データを保持する。 また、画像データ拡張バス21は、上記読取画像補正部11〜画像書込部13、メモリ15,HDD16の各モジュールが共有するので、その入出力を調整する画像データ拡張バス制御部14によって制御される。 ここでは、上述したRAMなどのメモリ15とHDD16もこの画像データ拡張バス制御部14に接続されている。 【0031】 実際には、画像読取部10におけるラインスキャナによって読み取られ、蓄積画像処理部12に転送する際、転送速度とそのときの処理、例えば、画像読取部10で読み取りしているときに、蓄積画像処理部12では別の処理が施されているときに、メモリ15に画像データを保持する。 その後、必要に応じて、HDD16へ画像データを格納して、その画像データの再利用に用いたりする。 上述の処理では、紙出力だけを目的とした場合について説明したが、原稿の画像を読み取って得た画像データを蓄積する処理の場合もある。 【0032】 次に、再利用を目的に、デバイス依存しない形式で蓄積することを目的とした画像処理について説明する。 画像読取部10において原稿の画像データを入力し、その画像データを読取画像補正部11においてデバイスに依存しない画像データに変換する。 このデバイスに依存しない画像データの特性としては、色空間であれば、例えば、標準色空間であるsYCCや、AdobeRGB空間、または、予め定められたRGB空間である。また、空間周波数なども同様に定める。 その後、画像データ拡張バス21を介して、画像データ拡張バス制御部14によってメモリ15を経由してHDD16に蓄積する。 【0033】 次に、HDD16に蓄積された画像データを用いて、紙出力するまでの処理を説明する。HDD16に蓄積された画像データを、メモリ15、画像データ拡張バス制御部14を介して蓄積画像処理部12へ転送する。 蓄積画像処理部12では、紙出力が目的であることから、画像データをデバイス依存しない形式の特性から画像書込部13の特性に合った画像処理変換を行う。 その後、一旦メモリ15を介してから、画像書込部13によって画像データに基づく画像の紙出力がされる。 この処理は、画像データを蓄積するまでなのか、画像の読み取りから紙出力するまでなのか、または、蓄積した画像データを紙出力するまでなのかの違いだけであり、基本的な画像処理は上述した処理と同じである。 【0034】 次に、画像読取部10による読み取りによって得られた画像データを外部へ出力する場合の処理を説明する。 まず、ネットワークで接続しているパーソナルコンピュータを含むPC2にRGBデータで配信する場合の処理を示す。 PC2に画像データを転送するときの処理として、RGBデータであり、300dpiの画像データを送信するものとする。 基本的な処理としては、今までのものと同じであり、特に原稿の画像の読み取りから画像データを蓄積するまでの経路は上述したものと同じであるので省略する。 その後、HDD16に蓄積された画像データを蓄積画像処理部12で処理を施すわけだが、フィルタ処理部40で文字領域とそれ以外の領域でディスプレイの特性に合うように処理を施す。 【0035】 また、色変換処理部41では黒文字の領域のみR=G=Bになるように補正し、その他の領域は、ディスプレイの特性に合うように、例えば、sRGB空間になるように変換する。 その後、解像度変換処理部42において、例えば、入力画像が600dpiの場合、ここで300dpi化する。 その後、γ処理部43と中間調処理部44に関してはこの場合は必要なく、その後、これらの処理された画像データをメモリ15へ格納し、操作部20からユーザによって指定された画像フォーマット形式に変換し、例えばJPEG、TIFFを含む圧縮形式に変換した後、外部I/F制御部17、NIC18を通じて外部のPC2へと転送する。 また、上記画像データを外部のファクシミリ装置へ送信する場合は、操作部20によって入力された宛先のファクシミリ装置へ、メモリ15に格納した画像データをFAX部19を介してファックス送信する。 【0036】 次に、画像データの像域分離情報(像域分離信号)に関して説明する。 上述したとおり、像域分離処理部30では、一般的な印刷によって形成されている画像の網点部の抽出、文字などのエッジ部の抽出、その画像データの有彩と無彩の判定、背景画像が白であるか否かの白背景の判定の4つの判定を行っている。 この場合、データとしてはそれぞれの領域に対して成否を判定しているので、1画素あたり4bitのデータとなる。 しかし、蓄積画像処理部12で処理に必要としている領域情報は、黒文字であるか否か、文字であるか否かの2つの領域情報であり、その結果は2bitで表される領域の信号でよい。 このように、先に読取画像補正部11で領域毎の処理を施すことにより、蓄積画像処理部12で必要とされる領域情報である像域分離情報のみを保存すればよく、結果的に像域分離情報を蓄積する際のメモリ領域の削減をすることが可能になる。 【0037】 次に、蓄積画像処理部12で使用する像域分離情報が文字か否かを示す領域の場合の処理について説明する。 まず、読み取られた画像データに対して、読取画像補正部11では、網点部、文字部、それ以外の領域に対してフィルタ処理を施す。 そのとき、網点部はその原稿の画像の特徴である網点画像を一様のデータ領域となるような平滑化処理を施す。 このことにより、完全には一致しなくとも、網点領域がそれ以外の領域と同等な特性を持った領域とみなし、蓄積画像処理部12では文字部であるか文字以外の領域であるかでそれぞれ異なる処理を施す。 【0038】 例えば、フィルタ処理部40、γ処理部43及び中間調処理部44においてそれぞれの領域で特徴ある処理を行う。例えば、文字部ではシャープなくっきりした画像になるようにフィルタで強調を施し、中間調処理では線数の高いパターンや誤差拡散で画像を形成する。また、非文字の領域では、滑らかに表現されるようにフィルタで処理し、中間調処理でも線数の低いディザパターンで画像を形成する。 このようにして、画像を印刷する紙に対して領域毎の特性に応じた特徴ある画像処理を施す。 このとき、特に画像データがモノクロデータである場合は、カラーの領域を示す必要はない。 例えば、像域分離処理部30において黒文字か否かを判別する必要は無く、不必要な像域分離情報を蓄積しないで済み、メモリ容量を節約できる。 【0039】 次に、HDD16に蓄積された画像データを紙に印刷する際は、その画像データがカラー原稿から読み取った画像データの場合、色変換処理部41でRGBからCMYKに変換する。 このとき、黒画像を形成する原稿の画像の領域として、例えば、写真などに代表されるように人の髪の毛などの黒い領域と黒文字の領域がある場合、前者のような領域に対しては黒の単墨化することは無く、K+CMYで構成するとよい。一方、黒文字に対しては、Kのみで構成したほうがよい。 これは、単色で構成したほうが4色で構成するよりもにじみが無く、文字としてのシャープさも変わるからである。 したがって、蓄積画像処理部12では黒文字領域の像域分離情報が必要となる。 【0040】 また、PC2を含む外部機器に画像データを配信する場合の例もあげる。 画像読取部10で読み取られた画像データは黒の領域に対してR,G,Bのバランスは崩れている。そこで、その画像データに基づく画像をPC2で見るときのために、R=G=Bとなるように色変換処理を施す。 そのような処理を施すことにより、図示を省略したディスプレイを含む表示装置で見たときや、PC2で画像データを引き取ったあと、再度画像書込部13でプリント出力する際にも黒処理されることになり、黒文字の先鋭度を上げることができる。 このとき、像域分離情報は、黒文字、黒文字以外の文字(色文字)、それ以外と3つの領域がある。 【0041】 ここで、デコードするためには、以下のような領域に分けられる。 ・文字領域か否か ・無彩か否(有彩)か これらの結果を用いて、黒文字:文字領域で無彩の領域、色文字:文字領域で有彩の領域、それ以外の領域と判別することが可能になる。 ここで、上記の各領域のそれぞれに対して確認すれば、それぞれに対して検出することも可能である。 上記判別の種類の組み合わせとその使い方は用途に応じて使い分ければよく、また、2bitで形成される領域で使用する限り、蓄積時のメモリ使用量の増加にはつながらない。 なお、像域分離情報が領域のみでも画像として問題なく形成できるのは、網点領域などに対しては既に処理を施しているからである。 【0042】 次に、上述した処理では網点の画像は蓄積画像処理部12において必要としていない。 すなわち、蓄積画像処理部12では、同じ特徴の画像が網点の画像の場合、画像データに対応する領域情報で示される領域内の画像データのデータ特性の補正をしない。 それは、読取画像補正部11のフィルタ処理部33において、既に網点の部分に対して処理を施しているためでもある。 この網点の画像に対しては、蓄積画像処理部12で処理を行わない理由には、非可逆圧縮で蓄積すると、例えば、非可逆圧縮の一種であるJPEG形式で圧縮すると、画像中に網点の画像が残っていると圧縮率の大幅な劣化につながるためである。 【0043】 網点の画像のように画像の起伏が連続的に変化する画像に対しては、非可逆圧縮形式は適当ではない。また、伸張したときのデータ劣化もある。 そのため、特にカラーCCDで読み込まれた場合、画像読取部10でR,G,Bの各版における読み取りの色ずれなどが起こった場合、網点の画像部分でそれが発生するとそのままの状態であると色変わりが発生してしまう。 そこで、補正するために網点の画像に対しては平滑化処理を施すことによって、色変換での画像劣化が少なくてすむ。 しかし、平滑化処理を施さずに一旦JPEG形式で圧縮をし、それを伸張後に色変換を行うと、もともとJPEG形式での画像復元率のよくない画像であるため、その後に平滑化処理を施したとしても画像劣化は逃れられなくなる。 そのため、網点の画像に対しては、蓄積する前に処理を施す必要があり、網点の画像を抽出した領域を示す像域分離情報を保存する必要性はない。 【0044】 このデジタル複写機1は、原稿が読み取られた画像データに対して、原稿の特徴的な領域を検出し、それらの領域毎に画像処理を施し、その後、一旦蓄積された後に出力用途に応じて画像データの処理を施すわけだが、そのときも必要な特徴的な領域を選択して処理を施し、その領域データにはそのときに必要なデータのみしか蓄積しないので、画像データと共に蓄積時の像域分離情報の容量の削減につながり、蓄積先の記憶装置のメモリ容量を節約することができる。 また、既に蓄積前でも領域毎に処理を施すことによって、圧縮率の効率にもつながり、メモリ領域の削減と有効活用ができる。 さらに、領域内が網点の画像に関しては、蓄積する前にその画像の特性を他の領域の画像と類似できるように変換することにより、蓄積後の画像データに対する網点の画像の像域分離情報を保存する必要は無く、蓄積時のメモリ容量の削減へとつながり、また、画像データ蓄積時における画像劣化なども防ぐことが可能となる。 【産業上の利用可能性】 【0045】 この発明による画像処理装置、画像処理方法、プログラムは、ファクシミリ装置、スキャナ装置、パーソナルコンピュータにおいても適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】この発明の実施例のデジタル複写機の機能構成を示すブロック図である。 【図2】図1に示す読取画像補正部11の内部構成を示すブロック図である。 【図3】図1に示す蓄積画像処理部12の内部構成を示すブロック図である。 【図4】図1に示すデジタル複写機1における原稿の画像を読み取って紙に出力するまでの処理を示すフローチャート図である。 【符号の説明】 【0047】 1:デジタル複写機 2:PC 10:画像読取部 11:読取画像補正部 12:蓄積画像処理部 13:画像書込部 14:画像データ拡張バス制御部 15:メモリ 16:HDD 17:外部I/F制御部 18:NIC 19:FAX部 20:操作部 21:画像データ拡張バス 30:像域分離処理部 31:領域変換部 32:スキャナγ処理部 33,40:フィルタ処理部 34,41:色変換処理部 42:解像度変換処理部 43:γ処理部 44:中間調処理部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成18年7月4日(2006.7.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080931 【弁理士】 【氏名又は名称】大澤 敬
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| 【公開番号】 |
特開2008−17014(P2008−17014A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−184486(P2006−184486) |
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