| 【発明の名称】 |
デジタル放送受信端末 |
| 【発明者】 |
【氏名】酒匂 禎裕
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| 【要約】 |
【課題】一般の据え置き型(固定設置型)、車載用、更には、携帯電話、PDA等の携帯用のいずれのデジタル放送受信端末にも適用可能なデジタル放送の選局手段を提供することが可能なデジタル放送選局システムを構成するデジタル放送受信端末を提供すること。
【構成】放送受信端末100は、EPG要求情報151と共に送信された受信環境条件に応じて受信可能なチャンネル・番組に関するEPG情報を提供する通信局106に対し、少なくとも放送受信端末100の現在位置における電波の受信に影響を与える位置情報を前記受信環境条件として、EPG情報の提供を求めるEPG要求情報151に含めて通信局106へ送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 EPG要求情報と共に送信された受信環境条件に応じて受信可能なチャンネル・番組に関するEPG情報を提供する通信局に対し、少なくともデジタル放送受信端末の現在位置における電波の受信に影響を与える位置情報を前記受信環境条件として、EPG情報の提供を求めるEPG要求情報に含めて前記通信局へ送信することを特徴とするデジタル放送受信端末。 【請求項2】 前記位置情報は、デジタル放送受信端末の現在位置が地下であるか否かに関する情報であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信端末。 【請求項3】 前記位置情報は、デジタル放送受信端末の現在位置がビルの陰であるか否かに関する情報であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信端末。 【請求項4】 前記デジタル放送受信端末の現在位置を取得するGPS処理部、及び/又は、当該現在位置を入力するGUIを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル放送受信端末。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、デジタル放送受信端末に関するものであり、一般の固定設置(据え置き)型、車載用、更には、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯用のいずれのデジタル放送受信端末にも適用可能な選局手段を提供するデジタル放送選局システムを構成するデジタル放送受信端末に関する。 【背景技術】 【0002】 現在、全国で視聴されているアナログ地上放送に代わる新しい地上デジタル放送の準備が進んでいる。この地上デジタル放送は2003年に関東、近畿、東海の3大都市圏で開始され、2006年には全国へ拡大させる計画である。これに伴い、現行のアナログ地上放送も2011年には廃止される予定である。 【0003】 かかる地上デジタル放送の技術規格ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)においては、変調方式に多数の搬送波(キャリア)を使うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用され、ビルによる反射など複数の伝播経路(マルチパス)によるゴースト妨害も抑制が可能となる。また、ISDB−Tには、キャリア間隔を規定する伝送モードやキャリア毎の変調方式、有効シンボル長毎に設ける時間軸方向のガードインターバルが、それぞれ複数規定されており、極めて多数の信号形式が規格の上では許容されている。実際には、これらの多数の信号形式の中から、固定受信や移動受信などのサービスに応じて最適な形式が選択されることになる。 【0004】 また、ISDB−Tでは、1つのチャンネル(帯域約5.6MHz)を13セグメント(1セグメント=約430kHz)に分割し、分割されたセグメントを単位として変調方式を変えることになる。これによって、1つのチャンネルで音声放送とハイビジョン放送、標準固定放送と移動体放送といったように、放送局は任意に信号構成を決定することができる。 【0005】 更に、ISDB−Tは、時間軸方向のインターリーブを取り入れており、利用する電波も移動体への伝送に適していることから、車載テレビなどの移動受信機やPDAや携帯電話などの携帯端末であっても安定した受信が可能となることが大きな特徴の一つとして挙げられている。今後、このような移動受信や携帯受信を想定した放送サービスも大いに期待されている。 【0006】 この点、車載テレビ等の移動受信機においては、ある程度表示容量の大きなディスプレイを搭載可能であり、格別、小型軽量化の必要もなく、十分な電力供給源も備わっていることから、広帯域の受信に対応可能である。例えば、図7に示す放送形態のように、データセグメント701において、1セグメントの音声受信703、6セグメントからなる広帯域の移動受信704、残り6セグメントのSDTV(標準テレビ)705というように13セグメントを割り当てるサービスを想定することができ、車載テレビに対して、十分な情報量を得ることができる。なお、データセグメント701は周波数軸の伝送スペクトル(OFDMセグメント)702へと変換され、1セグメント受信706の部分(A階層)は13セグメントの中央のセグメントへ配置される。 【0007】 また、図8に示す放送形態においては、データセグメント801のうち1セグメントを携帯端末向けの携帯受信803に、残りの12セグメントすべてをハイビジョンTV受信804に割り当てている。図7と同様に、データセグメント801は周波数軸の伝送スペクトル(OFDMセグメント)802へと変換され、1セグメント受信805の部分(A階層)は13セグメントの中央のセグメントへ配置される。なお、図8に示す例においては、携帯受信803以外の残りの12セグメントすべてをハイビジョンTV受信に割り当てているが、6セグメントずつのSDTV2チャンネル分に分割して割り当てる等その分割形態は任意に選定し得る。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 確かに、アナログテレビ放送は、電波の伝送経路において様々な電波障害の影響を受け、ノイズ・画面の欠落・同期異常等が発生し易く、移動受信や携帯受信には不向きであり、一方、地上デジタル放送は、上述したように、移動受信や携帯受信に適した方式を採用しており、アナログ地上放送に比べ安定した受信が可能となる。 【0009】 しかしながら、地上デジタル放送であるからといって、いかなる環境下でも常に良好な映像を享受できるわけではない。受信環境条件は様々であり、電波の受信電力が微弱な場合やノイズの重畳が著しい場合、受信信号の強度が時間経過と共に変化するといったフェージングの影響が大きい場合等においては、良好な映像を再生することができなくなる。 【0010】 ここで問題となるのが、特に移動受信や携帯受信においては、各放送局の放送サービスエリアを画一的に規定することができず、受信可能な放送番組を正確に示すEPG(Electronic Program Guide)を視聴者へ提供できなくなってしまうことである。即ち、移動受信や携帯受信においては、ある限定された地域において放送サービスが行なわれるとしても、視聴者の周囲環境、視聴者の移動速度・移動方向、視聴者付近の気象状況、更には、受信端末の機種(種類)によって、視聴の可否が異なってしまい、受信可能な放送番組を示すEPGを画一的なものとして利用することは不可能である。 【0011】 また、デジタル放送受信においては、アナログ放送のような「ほどほどに映る」、「見難いが、大体見える」というような中間状態が存在せず、受信可能か不可能かのほとんど二値しか存在しない(受信の可否に明確な閾値が存在する)といったことから発生する問題もある。 【0012】 即ち、アナログ放送であれば、画面を見ながら乱れた映像に対してアンテナの方向を調整したり、受信位置を変えたりして、放送受信に好適な環境を検索することができる。しかし、地上デジタル放送においては、視聴者が受信できない環境下にいる場合、現在の環境がどの程度放送受信に適した環境なのか、どの方向に場所を移せば受信可能となるのか、EPGも画一的に規定できない以上、その判断に用いる指標が全く存在しないことになる。 【0013】 本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、一般の据え置き型(固定設置型)、車載用、更には、携帯電話、PDA等の携帯用のいずれのデジタル放送受信端末にも適用可能なデジタル放送の選局手段を提供することが可能なデジタル放送選局システムを構成するデジタル放送受信端末を提供せんとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0014】 第1の技術手段は、EPG要求情報と共に送信された受信環境条件に応じて受信可能なチャンネル・番組に関するEPG情報を提供する通信局に対し、少なくともデジタル放送受信端末の現在位置における電波の受信に影響を与える位置情報を前記受信環境条件として、EPG情報の提供を求めるEPG要求情報に含めて前記通信局へ送信することを特徴とするデジタル放送受信端末である。 【0015】 第2の技術手段は、第1の技術手段に記載のデジタル放送受信端末において、前記位置情報は、デジタル放送受信端末の現在位置が地下であるか否かに関する情報であることを特徴とする。 【0016】 第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段に記載のデジタル放送受信端末において、前記位置情報は、デジタル放送受信端末の現在位置がビルの陰であるか否かに関する情報であることを特徴とする。 【0017】 第4の技術手段は、第1〜3の技術手段のいずれかに記載のデジタル放送受信端末において、前記デジタル放送受信端末の現在位置を取得するGPS処理部、及び/又は、当該現在位置を入力するGUIを備えていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0018】 本発明により、デジタル放送局からの地上デジタル放送を受信し、かつ、通信局と通信することができるデジタル放送受信端末の利用者は、デジタル放送受信端末の現在位置などを含む受信環境条件に基づいて、受信可能とする放送番組に関する選択EPG(即ち、受信環境条件に基づいて選択されたEPG)を取得することができるので、デジタル放送受信端末としては、位置を移動するような車載用の移動端末であっても、視聴者が携行する携帯電話などの携帯端末であっても、建物内などに固定設置される固定設置型端末であっても、受信した選択EPGにより視聴可能な放送番組を選択し、受信することができる。 【0019】 また、デジタル放送受信端末の現在位置などを含む受信環境条件に基づいて選択される対象として、受信可能な放送番組を示す選択EPGの代わりに、現在位置あるいは該現在位置の周辺において受信可能な放送サービスエリアを放送チャンネル毎に地図情報(放送サービスエリアマップ)として表示させることも可能であり、地上デジタル放送受信端末の視聴者は、現在位置に基づく受信環境条件に対応した放送サービスエリアマップを確認して、各放送チャンネルを受信可能とする放送サービスエリアに対する自分の相対位置を知ることが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 図1は、地上デジタル放送選局システムにおける各種信号の流れを示す模式図である。 ここで、デジタル放送を受信する放送受信端末100の一例として、地上デジタル放送受信機能を備えた携帯電話を用いて以下に説明することとするが、本発明に適用されるデジタル放送受信端末としては、かかる携帯電話のみに限定されるわけではなく、デジタル放送が受信可能であり、かつ、通信機能を搭載している端末であれば、車載用端末やPDA,モバイルPCなどの携帯用端末、あるいは、ディスクトップPC、一般の据え置き型テレビなどの固定設置型端末であっても、本発明の対象となり得る。 【0021】 図1において、まず、受信可能な放送番組を示すEPGを取得して放送を視聴せんと試みる視聴者は、放送受信端末100に搭載されている通信機能を用いて、自分の現在位置を示す位置情報151a1等を含む環境情報151a(即ち、受信環境条件を示す情報)と、該環境情報151aが示す受信環境条件において受信可能な放送番組を示すEPGの送信を要求するEPGリクエスト151bとを、EPG要求情報151として基地局104に送信し、該環境情報151aを付加したEPGリクエスト151bからなるEPG要求情報151を受信した基地局104は、EPG要求情報151を、通信回線網105を介して通信局106へ送信する。 【0022】 このとき、環境情報151aを構成している放送受信端末100の現在位置を示す位置情報151a1は、放送受信端末100の表示画面上のGUI(Graphical User Interface)を介して視聴者が直接入力する方法も考えられるが、好ましくは、放送受信端末100に搭載されているGPS(Global Positioning System)処理部100aから得られる位置情報を自動的に抽出して位置情報151a1として送信する方法を用いても良い。 【0023】 次に、基地局104、通信回線網105(又は、インターネット)を介して、環境情報151aを付加したEPGリクエスト151bからなるEPG要求情報151を受信した通信局106は、該通信局106内に備えられているデータベース107(放送番組を格納しているEPG108や、放送チャンネル毎の放送サービスエリアを地図情報として格納している放送サービスエリアマップ109)を、放送受信端末100から環境情報151aとして受信した位置情報151a1などの受信環境条件に基づいて検索して、放送受信端末100の位置情報151a1などの受信環境条件において受信可能とする放送番組に関するEPGを選択EPG154aとして抽出して、あるいは、放送受信端末100の位置情報151a1などの受信環境条件において受信可能とする放送チャンネルの放送サービスエリアを示す放送サービスエリアマップを選択放送サービスエリアマップ154bとして抽出して、前述したEPG要求情報151とは逆の経路を辿って、選択情報154として放送受信端末100へ返信する。 【0024】 ここに、データベース107は、放送受信端末が置かれる位置情報を含む受信環境条件毎に受信可能とする放送番組を格納しているEPG108や、前記位置情報を含む受信環境条件毎に放送サービスを受信可能とする領域(放送サービスエリア)を放送チャンネル毎に示す地図情報を格納している放送サービスエリアマップ109(例えば、チャンネル1の放送サービスエリアマップ109−1、チャンネル2の放送サービスエリアマップ109−2など)などから構成されているデータベースである。 【0025】 なお、データベース107を構成する受信環境条件毎のEPG108や放送サービスエリアマップ109は、実地試験やシミュレーションを行なって各受信環境条件に応じて作成するものである。 また、ここでは、通信局106がデータベース107を備えて、放送受信端末100からのEPG要求情報151に基づいて地上デジタル放送に関する選択情報154を応答する配信サービスが行なわれている例を示している。 【0026】 しかし、本発明においては、かかる場合に限ることなく、データベース107を別のサービス業者の情報サービスセンタや放送局自体に備えるようにしても良く、通信局106は、放送受信端末100から受信したEPG要求情報151を、データベース107を備えている別のサービス業者の情報サービスセンタや放送局に対して更に転送することにより、転送された別のサービス業者の情報サービスセンタや放送局が、前記放送受信端末100の受信環境条件において、受信可能なEPG108(場合によっては、放送サービスエリアマップ109)を、選択EPG154a(場合によっては、選択放送サービスエリアマップ154b)として抽出して、放送受信端末100へ選択情報154として返信することも可能である。 【0027】 最後に、視聴者は、返信されてきた選択情報154を放送受信端末100上で確認し、例えば、画面表示された選択EPG154aの中から直接所望の放送番組を選局し、近くの電波塔A101からの放送電波110を受信して視聴する。 かくのごとく、通信局106などから選択EPG154aを受信することにより、例えば、現在位置における視聴者の放送受信端末100においては、放送電波を送信する近傍の電波塔A101からの放送番組Aは、障害物の影響を受けて受信することができないが、少し遠くの位置にある電波塔B102から送信されてくる放送番組Bは受信することができるなど、それぞれの受信環境条件に基づいて受信可能な放送番組を、選択EPG154aを受信して初めて視聴者が気付くこともある。 【0028】 なお、データベース107に蓄積されているEPG108や放送サービスエリアマップ109を検索する際に用いる受信環境条件の一つである位置情報151a1としては、放送受信端末100が位置する緯度及び経度という二次元情報(平面的位置情報)だけでも十分であるが、より正確な選択EPG154aの取得を可能とするために、更に、放送受信端末100が位置する高度及び/又は移動速度・移動方向に関する情報も加味して含めることとしても良い。 【0029】 而して、視聴者が位置するいわゆる二次元的位置(緯度・経度の平面的な位置)のみでなく、高さ方向の情報も含めた三次元的位置や視聴者の動きに関する情報も位置情報として与えることができ、通信局は、視聴者の視聴により適したEPGを提供することが可能となる。 例えば、二次元的には同じ場所にいるとしても、ビルの屋上にいる人と地下にいる人、また、静止している人と新幹線で移動中の人とでは受信可能な放送番組は当然異なったものになる。このような各視聴者の置かれている局所的な環境にも対応して、各受信環境条件において、視聴に適したEPGの提供が可能となる。 【0030】 即ち、たとえ、放送受信端末100が同じ二次元上の位置に所在していたとしても、かかる高度や移動速度・移動方向などの外部変数に応じて、放送電波の受信状況が異なるからである。例えば、同じ電波塔から放送電波が配信されている場合であっても、変調方式や誤り耐性が異なる複数の放送電波が配信される場合においては、高度や移動速度・移動方向などの外部変数が異なるような受信環境条件によって、放送電波の受信の可否も異なってくる。従って、放送受信端末100から送信するEPG要求情報151に含まれる環境情報151aを構成する位置情報151a1としては、図1に示すように、緯度・経度の二次元情報のみならず、高度や移動速度・移動方向をも含む情報を用いることとしても良い。 【0031】 (実施例) 図2には、様々な受信環境条件を想定した地上デジタル放送選局システムの一実施例として、受信環境条件が異なる4箇所の屋外の位置で、それぞれ地上デジタルテレビの視聴を所望する4人の視聴者の場合について比較して示している。 【0032】 図2には、電波塔A201aの近傍で、かつ、見通しも良い位置に所在している視聴者A211,ビル街202の中に所在している視聴者B212,移動する車内203の車載用テレビを使用している視聴者C213、電波塔A201aからは比較的離れた位置であるが、電波塔B201bを遠くに望むことができる郊外の公園204にいる視聴者D214の4人の視聴者の場合について示している。なお、ここで、地上デジタル放送端末として、視聴者C213は車載用テレビを使用しているが、一方、視聴者A211,視聴者B212及び視聴者D214は、地上デジタル放送を受信可能な携帯電話を使用しているものと仮定する。 【0033】 電波塔A201aからの放送電波を直接受信できる視聴者A211は、電波塔A201aから配信されてくる1セグメント放送をすべて受信可能であり、視聴者A211が送信した位置情報を含むEPG要求情報に応答して通信局から受信する選択EPG211aとしては、例えば、電波塔A201aから放送されている「チャンネル1の大相撲」,「チャンネル2のグルメ番組」,「チャンネル4の巨人・阪神戦」,「チャンネル7のドラマ」及び「チャンネル9のニュース・天気予報」の5つのチャンネル全ての放送番組を受信可能な放送番組として表示している。 【0034】 一方、ビル街202の中にいる視聴者B212が受信する選択EPG212aとしては、電波塔A201aから放送されている放送番組のうち、情報量は少ないか、あるいは、誤り耐性が強い2つのチャンネル、例えば、「チャンネル2のグルメ番組」と「チャンネル9のニュース・天気予報」との2つの放送番組のみを表示している。即ち、誤り耐性の強い放送番組を構成する放送コンテンツとしては、受信電波状態が悪いビル街202の中などの環境に位置している視聴者にとってもより利便性もしくは必要性が高い放送コンテンツであること、あるいは、情報量が比較的少ない放送コンテンツであることが想定される。 【0035】 更に、郊外の公園204にいる視聴者D214が受信する選択EPG214aとしては、見通しの悪い電波塔A201aからの放送電波を一部(例えば、チャンネル1,チャンネル4,チャンネル7の放送電波を)受信することができないが、見通しが良く、遠くに望むことができる電波塔B201bからの放送電波も一部(チャンネル3やチャンネル10の放送電波を)受信することができ、「チャンネル2のグルメ番組」,「チャンネル3の競馬中継」,「チャンネル9のニュース・天気予報」及び「チャンネル10のミュージック」の4つの放送番組を表示している。 【0036】 また、公園204において、放送電波を受信する場合、気象条件に依存することが一般的に知られている。例えば、木々の葉が雨に濡れると、電波妨害の効果が生じ、受信感度が悪化する。また、湿度や風速によっても、受信状態は変化し、受信可能な放送番組を提示する選択EPG214aの内容を変更する必要がある。よって、前述の図1に示すように、環境情報151aを含むEPG要求情報151を受信した通信局106においては、受信したEPG要求情報151に含まれている放送受信端末100の位置情報151a1から、該放送受信端末100の位置における気象情報153を、例えば、インターネット上の気象情報Webサイト103から入手し、該放送受信端末100の放送電波の受信に影響を及ぼす環境変数の1つとして使用することがより好ましい。 【0037】 即ち、図1において、通信局106が受信した位置情報151a1に基づいて入手される気象情報153を、位置情報151a1を含む環境情報151aとリンクさせて、データベース107のEPG108を検索する検索条件として用いることとする。なお、かかる場合においては、通信局106側においては、当然のことながら、環境変数としての気象情報153を含む受信環境条件毎にそれぞれに対応して受信可能とする放送番組を示すEPG108を、予め、データベース107に用意しておく必要がある。 【0038】 また、図2において、車内203で視聴している視聴者C213の選択EPG213aとしては、電波塔A201aからの放送電波を一部(例えば、チャンネル2やチャンネル7の放送電波を)受信することができないが、3セグメント放送(又は、12セグメント放送)の交通情報を、新たに受信可能なチャンネル11として表示している。 【0039】 車載用テレビ端末や携帯電話などのごとく、地上デジタル放送受信端末の機種に依存する受信性能によっても、受信可能とする選択EPGは異なるため、図1に示すように、環境情報151aを含むEPG要求情報151を送信する放送受信端末100は、当該放送受信端末100の位置情報151a1のみではなく、EPG要求情報151の環境情報151aとして、当該放送受信端末100の端末機種情報151a2も合わせて送信することが好ましい。かかる場合においても、当然に、通信局106側には、環境変数としての端末機種情報151a2を含む受信環境条件毎にそれぞれに対応して受信可能とする放送番組を示すEPG108を、予め、データベース107に用意しておく必要がある。 【0040】 なお、車や電車、新幹線等の移動体に搭載されている車載用端末にて受信する場合においては、該移動体の進行方向や移動速度も、放送電波の受信環境に影響を及ぼすことになるであろうし、更には、放送サービスエリア間をまたがって移動するといった問題もある。例えば、図3に示すように、高速道路を走行する車に乗車した視聴者313が、電波塔A301へ向かう方向αを進路とする場合と、電波塔B302へ向かう方向βを進路とする場合とにおいては、同じ位置で選択EPGを取得しても、車内303に搭載されている車載用端末にて受信可能とする放送電波(即ち、受信すべき選択EPGの内容)は全く違ったものになる可能性が大きい。ここに、図3は、本発明に係る地上デジタル放送選局システムの他の実施例として、車載用端末における放送電波の受信における問題点を示す模式図である。 【0041】 即ち、方向βへ移動中の移動体である場合には、電波塔B302からの放送電波は問題なく受信できるであろうが、電波塔A301からの放送電波はほとんど受信できない可能性が高い。一方、方向αに進んでいる場合は、その逆になるであろう。よって、前述した図1に示す位置情報151a1に記載しているように、移動体の移動方向(進路)や移動速度に応じて、より正確な選択EPGを配信するシステムを考えるならば、放送受信端末100から送信するEPG要求情報151の環境情報151aに含まれる位置情報151a1には、放送受信端末100の現在位置(緯度・経度)だけではなく、高度や移動速度・移動方向に関する情報も環境変数として考慮に入れるシステムが好ましい。 【0042】 以上に説明したように、同じ地域内に所在していたとしても、局所的には、放送電波の受信環境条件が大きく異なり、受信できる放送番組も異なる。前述のごとく、気象情報153や、端末機種情報151a2や、高度・移動速度・移動方向を含む位置情報151a1などからなる環境情報151aに基づいて、選択EPGを取得することが可能な本発明に係る地上デジタル放送選局システムにおいては、受信可能な放送電波に関するより正確なEPGを取得することが可能となる。 【0043】 (EPG表示に関する実施例) 選択EPGの表示形態については様々なものが考えられるが、一般的には、新聞に掲載されているテレビ欄の形態が知られている。しかしながら、携帯用端末機器等のごとく、ディスプレイサイズが小さく制限されている場合には、図2に示す選択EPG211a乃至214aのごとき、チャンネル番号と該チャンネル番号において現在放送中の放送番組名との二つを簡潔に表示する形態がより好ましい。かかる場合においては、チャンネル番号を選択すると、該チャンネル番号において現在放送中の放送番組を受信可能とするが、一方、放送番組名を選択した場合には、例えば、インターネットを介して、当該放送番組に関する詳細な番組紹介を閲覧可能とする応用例も考えられる。 【0044】 更に、小型ディスプレイの場合を考慮して、選択EPGとして、放送番組名も省き、受信可能な放送局(即ち、チャンネル番号)の一覧表のみを表示したり、あるいは、図4に示すように、放送局のチャンネル番号を示すチャンネルアイコン403を、選局した放送番組の放送映像を表示する受信映像領域401とは別のアイコン表示領域402(図4においては、受信映像領域401の下側領域)に表示する形態としても良い。ここに、図4は、選択EPGの表示において、受信可能な放送局のチャンネルアイコンを表示する例を示す模式図である。 【0045】 ここで、例えば、図4(A)に示すCH4(チャンネル4)をアイコン表示領域402から選択しさえすれば、視聴者は、CH4(チャンネル4)の巨人・阪神戦の野球放送を、放送番組として、直ちに受信映像領域401に表示させて視聴することができるし、図4(B)に示すCH2(チャンネル2)をアイコン表示領域402から選択することにより、視聴者は、CH2(チャンネル2)のグルメ番組を、放送番組として、直ちに受信映像領域401に表示させて視聴することができる。 【0046】 なお、図1において前述したように、通信局106から返信される選択EPG154aとしては、個々の放送受信端末100の環境情報151aが示す受信環境条件に応じて、受信可能な放送番組をきめ細かく検索して、選択EPG154aとして返送することとしても良い。しかし、放送受信端末100が帰属するある広がりを有する地域を、選択EPGを検索する際の最小単位として単純化し、放送受信端末100が存在する地域(即ち、ある程度の広がりを有する地域)を示す予め定められた領域内において、通常状態にある限り受信可能である放送番組を検索して、選択EPGとして返送することとしても構わない。 【0047】 かくのごとく単純化することにより、データベース107の構築や選択EPGの検索・作成に関わる手間やコストを低減することが可能となり、また、受信可能な放送電波を抽出することができるそれなりの局所性(即ち、例えば、ある道路周辺では放送電波を受信することができないとか、この公園では放送電波を受信することができるなどと、大きく区分けされる程度の局所性)があるだけでも、十分効果的である場合が存在する。 【0048】 (放送サービスエリアマップに関する実施例) 図5には、図2で示した選択EPG211a乃至214aを表示する代わりに、EPG要求情報151の環境情報151aに示されている位置情報151a1に基づいて、放送番組を受信可能なサービス内エリアと受信不可能なサービス外エリアとを放送チャンネル毎の放送サービスエリアマップ(地図情報)として表示した場合の例を示している。 【0049】 図5に示すごとく、画面中央部には、現在位置501をほぼ中央に配置した地図上に、サービス外エリア502とサービス内エリア503とを放送チャンネル毎に放送サービスエリアマップとして表示し、画面下部のアイコン表示領域504には、放送番組を受信可能な放送チャンネル群を示すチャンネルアイコン505を表示している。ここで、例えば、アイコン表示領域504のチャンネルアイコン505のうち、放送サービスエリアマップを表示させたいいずれかのチャンネル番号を選択した場合、現在位置を中心にした地図上に、選択されたチャンネル番号の放送サービスエリアマップとして、サービス外エリア502(例えば、図5においては、背景空白の領域)とサービス内エリア503(例えば、図5においては、背景ハッチングの領域)とをそれぞれ区別して表示することが可能となっている。視聴者は、該放送サービスエリアマップを参照することによって、自分が視聴したいチャンネル番号の放送番組を受信できる場所にいるかどうか、また、受信が不可能であれば、どこへ移動したら受信可能となるかを知ることができる。 【0050】 例えば、図5(A)に示すCH4(チャンネル4)の放送サービスエリアマップの場合、視聴者は、現在、例えば街中の交差点に位置していて、かかる現在位置501の周辺では、CH4(チャンネル4)の放送電波が受信できない状態にあることがわかる。更に、該交差点の現在位置501から上下左右いずれかの方向に、少し離れた周辺位置まで移動すれば、サービス内エリア503となり、受信可能となることが容易に識別することができる。また、図5(B)に示すCH2(チャンネル2)の放送サービスエリアマップの場合、視聴者は、右下の方向に移動すれば、サービス内エリア503となり、受信可能であることがわかる。 【0051】 かくのごとき放送サービスエリアマップを表示させたい場合、図1に示す実施例において、現在位置を示す位置情報151a1を有する環境情報151aを含むEPG要求情報151として、選択EPG154aではなく、選択放送サービスエリアマップ154bの返送を要求する旨の情報を付加して通信局106に送信することにより、通信局106において、データベース107中の放送サービスエリアマップ109を検索して、放送受信端末100から受信した位置情報151a1に示されている位置又は該位置の周辺にて受信可能な放送チャンネルに該当する放送サービスエリアマップを、選択放送サービスエリアマップ154bとして返送することにより、放送受信端末100において、選択放送サービスエリアマップ154bの中から、選択したチャンネル番号の放送サービスエリアマップを表示させることができる。 【0052】 なお、放送サービスエリアマップを表示する場合、放送受信端末100の所在位置毎の、即ち、細かな局所的な場所毎の受信環境条件をも考慮に入れて、詳細な受信可能な放送チャンネルの放送サービスエリアマップを作成してデータベース107内の放送サービスエリアマップ109に蓄積することとすると、詳細な放送サービスエリアマップ109の作成に手間やコストがかかるのみならず、データベース107の記憶容量の面でも問題が生じるので、放送サービスエリアマップ109は、放送受信端末100の詳細な環境情報151a毎に対応したものよりも、ある程度の広がりを有する予め定められた領域(ブロック)を最小単位として、該領域(ブロック)を組み合わせた一般的な放送サービスエリアマップ109とすることとしても勿論構わない。 【0053】 ある程度の広がりを有する領域(ブロック)を最小単位とする放送サービスエリアマップ109を用いた場合、通常状態においては、確かに放送サービスが行なわれている(即ち、放送番組が受信可能な)放送サービス内エリアであるにも関わらず、局所的な特定の位置においては、放送番組が受信できないといった表示(例えば、携帯電話におけるアンテナ表示がないとの表示)がなされてしまう矛盾も発生する。 【0054】 しかし、逆に、放送サービスエリアマップ109を表示させることにより、現在位置の受信環境条件を少し変更すれば、受信することができる可能性があることを視聴者は確実に認識することができるという効果もある。 また、放送サービス外エリアにいる場合には、放送を受信可能とするために、現在位置からどちらの方向にどれだけ移動すればよいかという情報を視聴者は簡易に把握することができるという効果もある。 【0055】 (内部構成に関する実施例) 次に、地上デジタル放送を受信することができる地上デジタル放送受信端末の一例として地上デジタル放送受信対応携帯電話の構成例と、EPG情報等を格納するデータベースを備えている回線交換ベースの通信局の構成例とを図6に示す。即ち、図6は、本発明に係る地上デジタル放送受信端末と通信局との一例として、地上デジタル放送受信対応携帯電話と回線交換通信局との全体構成例をそれぞれ示すブロック構成図である。 【0056】 まず、地上デジタル放送受信端末600においては、放送用アンテナ601により電波塔631から受信された地上デジタル放送信号が、チューナ602、OFDM復調器603、デコーダ604を経由して、音声信号と映像信号とに復元され、音声信号は音声信号処理部615を経由してスピーカ617で再生され、映像信号は映像信号処理部618へ入力され、ディスプレイ619で表示される。 【0057】 更に、通信用アンテナ610により通信局650から通信回線網633、基地局632を介して受信された携帯電話用通信信号は、RF処理部611、ベースバンド処理部613と電話音声AD/DA処理部614からなるW−CDMA処理部612を通じてマイク616及びスピーカ617にて再生される。該携帯電話用通信信号を用いて、通信局650から選択EPG情報や選択放送サービスエリアマップなどの各種情報を取得した場合や、インターネット接続をしてWebサイト(情報サービスセンタなど)から各種情報を取得した場合は、通信局650からの情報やインターネットからの情報は、ベースバンド部613からデコーダ604及び映像信号処理部618を経由して、ディスプレイ619にて表示させることも可能であるし、デコーダ604、バス623を介して、メモリ607に保存させることも可能である。 【0058】 例えば、通信局650から選択EPG(即ち、地上デジタル放送受信端末600からのEPG要求情報に基づいて、当該地上デジタル放送受信端末600の現在位置において受信可能な放送番組の一覧を通知してくるEPG情報)や、あるいは、選択放送サービスエリアマップ(即ち、地上デジタル放送受信端末600からのEPG要求情報に基づいて、当該地上デジタル放送受信端末600の現在位置又はその周辺において受信可能な放送チャンネル毎の放送サービスエリアを示す地図情報)が受信された場合には、ディスプレイ619に表示させたり、メモリ607に保存させたりすることができる。 【0059】 また、逆に、地上デジタル放送受信端末600から基地局632を経由して通信局650に対して、例えばEPG要求情報を送信するような場合、視聴者が操作部620を操作することにより、制御部609は、かかるEPG要求情報の送信要求を受け付けて、主記憶部606やメモリ607に格納されている情報(例えば、EPG要求情報607a、位置情報607b、端末機種情報607cなど)を読み出して、基地局632を介して通信局650に送信可能なEPG要求情報として編集した後、バス623、デコーダ604及びRF処理部611を介して、携帯電話用通信信号とされて、通信用アンテナ610から基地局632に対して送信される。 【0060】 また、地上デジタル放送受信端末600には、前述のごとく、当該地上デジタル放送受信端末600の現在位置を示すGPS衛星からのGPS位置情報を受信することができるGPS用アンテナ621とGPS処理部622とを備えていても良く、受信されたGPS位置情報はバス623を介してメモリ607に保存され、地上デジタル放送受信端末600の現在位置として、前述のEPG要求信号の編集の際に用いることができる。 【0061】 ここで、制御部609は、地上デジタル放送受信端末600全体を、主記憶部606に格納されている制御プログラムの動作に基づいて制御しており、制御プログラムの動作結果や地上デジタル放送受信端末600の各回路部の動作結果などの各種情報をメモリ607に格納したり、ディスプレイ619に表示させたり、視聴者が操作部620を介して選局した放送番組をディスプレイ619に表示させたり、あるいは、基地局632を介して、通信局650やインターネットのWebサイト(情報サービスセンタなど)との間で、各種情報を送受信させることができる。 また、現在時刻を計数するタイマー608や、アドレス帳、バックアッププログラムなどを格納している二次記憶媒体605等も備えられていて、必要に応じて、制御部609は、タイマー608から現在時刻を読み出したり、二次記憶媒体605から通信相手先のアドレス、例えば、通信局650宛の電話番号などの情報を読み出すことができる。 【0062】 一方、通信局650は、通信回線網633との間の通信回線を接続制御するための回線接続部651、653と、回線接続部651と回線接続部653との間の接続状態を任意に切り換えることができるスイッチ部652と、回線接続部651、653から受信した情報を抽出したり、逆に、回線接続部651、653に送信する情報を挿入したりすることができる情報授受部654とを備えており、通信制御部655の制御に基づいて、通信メモリ656やデータベース657との間で情報を授受することができる。 【0063】 例えば、情報授受部654において、回線接続部651から地上デジタル放送受信端末600からのEPG要求情報(地上デジタル放送受信端末600の現在位置において受信可能な放送番組を示すEPG情報の送信要求)が抽出された場合、通信制御部655は、バス658を介して通信メモリ656に該EPG要求情報を保存すると共に、該EPG要求情報に含まれている位置情報(緯度・経度情報、更に、場合によっては、高度や移動速度・移動方向に関する情報)などを含む環境情報を取り出して、該環境情報に基づいて、データベース657内にあるEPG657aを検索する。該環境情報が示す受信環境条件において受信可能な放送番組を示すEPGが抽出された場合、通信制御部655は、選択EPGとして編集した後、情報授受部654に送り、回線接続部653を介して返送する。 【0064】 ここで、EPG要求情報として、端末機種情報が含まれている場合に備えて、該端末機種情報に対応する形で作成されているEPG657aを検索することも可能であるし、あるいは、EPG要求情報として、地上デジタル放送受信端末600からの前記位置情報が示す場所の気象情報も考慮に入れて、受信可能な放送番組に関する情報を要求されている場合にも備えて、通信制御部655にて、かかるEPG要求情報が受信された場合は、前記位置情報が示す場所の気象情報を取得するために、例えば、情報授受部654を介して回線接続部653からインターネットへの回線接続を行ない、インターネットとの接続がなされた後に、前記位置情報が示す場所の気象情報を、インターネットの気象情報Webサイトから回線接続部651、情報授受部654を介して受信し、情報授受部654から得た該気象情報に基づいて、通信制御部655は、該気象情報に対応する形で作成されているEPG657aを検索することも可能である。 【0065】 更には、EPG要求情報として、選択EPGではなく、その代わりに、受信可能な放送チャンネルの放送サービスエリアを示す選択放送サービスエリアマップの返送が要求されている場合に備えて、通信制御部655は、データベース657のEPG657aの代わりに放送チャンネル毎に用意されている放送サービスエリアマップ657bを前記位置情報に基づいて検索して、検索結果として抽出された放送サービスエリアマップを、選択放送サービスエリアマップとして、情報授受部654,回線接続部653を介して返送することも可能である。 【0066】 即ち、通信局650は、受信環境条件毎に受信可能な放送番組をEPGとして、及び/又は、前記受信環境条件毎に受信可能な放送サービスエリアを放送チャンネル毎に示す地図情報を放送サービスエリアマップとして格納しているデータベースと、前記EPG要求情報を受信するEPG要求情報受信手段と、前記データベースの検索結果である選択EPGや選択放送サービスエリアマップを示す選択情報を返信する選択情報返信手段とを備えている。 【0067】 なお、図6に示す実施例においては、EPG657aや放送サービスエリアマップ657bを格納しているデータベース657を、通信サービスを提供する通信局650に備えている場合を例示しているが、本発明は、前述のごとく、かかる場合に限るものではなく、例えば、放送局自身に、EPG657aや放送サービスエリアマップ657bの情報を格納するデータベース657を備えていても良いし、あるいは、他のサービス業者がインターネットなどの回線を介してサービスを提供する情報サービスセンタに備えることとしても良い。 【0068】 (その他) 通信局が、視聴者の受信位置などの受信環境条件に対応して、受信することが可能な放送番組を示す選択EPGを提供することによって、視聴者は現在位置において受信可能な放送番組を確認することができ、所望の放送番組の選局が可能となる。また、放送局にとっては、視聴者に対して提供している放送サービスの存在を知らせることができるので、より多くの視聴者を獲得することができ、更には、通信局にとっても、視聴者からのEPG要求情報に応答して有効な選択EPGの送信を行なうことに伴う通信回線の使用料を視聴者から徴収できるといったそれぞれのメリットを得ることができる。 【0069】 また、視聴者は自ら使用する地上デジタル放送受信端末の位置情報を自ら入力して送信する手間が不要となり、受信可能な放送番組を示すEPGの送信を要求するEPG要求情報を即時に通信局へ送信することが可能となる。 【0070】 また、通信局は、EPG要求情報を送信した地上デジタル放送受信端末の端末機種情報が示す受信性能に関する情報を得ることができ、該地上デジタル放送受信端末の受信感度に応じたEPGを提供することが可能となる。 例えば、固定設定型の固定用受信端末の屋外アンテナや据付型V字モノポールアンテナ、移動用受信端末の指向性アンテナやダイバーシティアンテナ、携帯用受信端末のロッドアンテナ等、地上デジタル放送受信端末の種類によって受信性能は異なる。かくのごとく受信性能が異なる各地上デジタル放送受信端末に応じて、それぞれ異なる受信感度に対応したEPGの提供が可能となる。 【0071】 また、視聴者をとりまく気象環境情報を加味して、より視聴者の視聴に適したEPGを提供することが可能となる。 例えば、同じ木陰で放送を受信していたとしても、一般に、雨天時では濡れた木の葉で放送電波が遮られて、受信感度が悪くなり、一方、晴天時では受信感度が良いといった差異がある。同様に、湿度や風速によっても電波伝播環境が異なることになる。かくのごとく、時間経過によっても変化するような、各視聴者の置かれている周囲の受信環境条件に対応したEPGの提供が可能となる。 【0072】 前述したごとく、受信する地上デジタル放送受信端末が置かれている詳細な環境情報に対応したEPGを提供せんとする場合、通信局(又は、通信回線を利用して本サービスを行なう放送局やサービス業者)にて、一度は、地上デジタル放送受信端末が置かれている様々な受信環境条件に対応した受信感度に関する情報を、実際に実地試験を行なったり、あるいは、大がかりなシミュレーションを行なったりすることにより獲得して、様々な局所的な受信環境条件にも対応可能なEPGのデータベースを作成しなくてはならない。 【0073】 而して、地上デジタル放送受信端末が帰属するある程度の広がりを有する予め定められた領域(例えば、EPGに関する通信に用いる基地局のカバーエリア(無線セル範囲))を最小単位として、単純に、該領域毎に通常状態にありさえすれば視聴可能と想定される選択EPGを配信する手段を経済的に実現することも有効である。 かかる手段を用いた場合、地上デジタル放送受信端末が置かれている受信環境条件によっては、受信した選択EPGが対応していない(受信可能なはずの放送を受信することができない等)の事態も発生する可能性があるが、逆に、該領域において通常状態である限り受信可能な一般的な選択EPGを受信しているため、地上デジタル放送受信端末の受信環境条件を少し変更することにより放送を受信することができる可能性があることを視聴者に通知するという効果もある。 【0074】 即ち、選択EPGを受信した地上デジタル放送受信端末が非常に特殊な環境に置かれている場合(例えば、たまたま妨害電波を発生させている電気機器等の近傍に視聴者が所在している場合等)であっても、選択EPGにより通知されている放送番組、即ち、該地域において通常状態にある限り視聴することが一般的に可能とされる放送番組を受信するために、現在の位置から多少移動して、受信可能な場所へ移ろうという動機を視聴者に与えることが可能となる。 【0075】 また、一般に、EPGの内容としては、現在受信可能な放送局(放送チャンネル)毎の放送番組の内容やタイムテーブルを指すが、本発明の地上デジタル放送受信端末に表示されるEPGは、受信可能な状態にある放送局名やチャンネル番号という放送局の一覧情報のみを表示する場合を想定している。而して、たとえ、放送番組の内容がわからなくとも、地上デジタル放送受信端末において、放送局毎の受信の可否がわかるシンプルなEPGとして表示することができれば、例えば、携帯用小型ディスプレイにであっても、表示文字数が少なく、反って見易い表示とすることができる。 【0076】 また、受信可能な放送局の一覧を簡明にチャンネルアイコンの一覧として、例えば、携帯用の地上デジタル放送受信端末の小型ディスプレイ上に小さく表示することが可能となる。 【0077】 また、視聴者は、通信局から返信されてくる選択放送サービスエリアマップが示す受信可能な場所を容易に知ることができ、選択放送サービスエリアマップが示す地上デジタル放送の受信可能な放送サービスエリアと自分の現在位置との相対的な位置関係を確認することが可能となる。 例えば、視聴者の現在位置が放送サービス外エリアであり、すぐ近傍に放送を視聴することができる放送サービス内エリアが存在する場合、放送を受信するために、現在位置から受信可能な場所へ移動せんとする動機を与えることができる。 【0078】 また、特に、車載用端末や携帯用端末は、様々な受信環境下で使用されるため、一般的には、地上デジタル放送を受信できない場面も多い。しかし、本発明の地上デジタル放送受信端末から構成される地上デジタル放送選局システムとすることにより、地上デジタル放送受信端末が、固定設置型端末だけに限らず、車載用端末や携帯用端末の場合であっても、有効に利用可能となる。 【0079】 また、視聴者は現在位置において受信可能な放送番組や放送サービスエリアを確認することができ、所望の放送番組の選局が可能となる。 【0080】 また、通信局が、視聴者の受信位置に対応して、受信することが可能な放送番組を示す選択EPGや選択放送サービスエリアマップを提供することによって、視聴者からのEPG要求情報に応答して有効な選択EPGや選択放送サービスエリアマップの送信を行なうことに伴う通信回線の使用料を視聴者から徴収できるといったメリットを得ることができる。 【0081】 また、地上デジタル放送局そのものが、視聴者の受信位置に対応して受信することが可能な放送番組を示す選択EPGを提供することによって、視聴者に対して提供している放送サービスの存在を知らせることができるので、より多くの視聴者を獲得することができる。 【0082】 また、通信局が、視聴者の受信位置などの受信環境条件に対応して、受信することが可能な放送番組を示す選択EPGを提供することによって、視聴者は現在位置において受信可能な放送番組を確認することができ、所望の放送番組の選局が可能となる。また、放送局にとっては、視聴者に対して提供している放送サービスの存在を知らせることができるので、より多くの視聴者を獲得することができ、更には、通信局にとっても、視聴者からのEPG要求情報に応答して有効な選択EPGの送信を行なうことに伴う通信回線の使用料を視聴者から徴収できるといったそれぞれのメリットを得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0083】 【図1】地上デジタル放送選局システムにおける各種信号の流れを示す模式図である。 【図2】受信環境条件が異なる4箇所の屋外の位置で、それぞれ地上デジタルテレビの視聴を所望する4人の視聴者の場合について比較して示した模式図である。 【図3】車載用端末における放送電波の受信における問題点を示す模式図である。 【図4】選択EPGの表示において、受信可能な放送局のチャンネルアイコンを表示する例を示す模式図である。 【図5】放送番組を受信可能なサービス内エリアと受信不可能なサービス外エリアとを放送チャンネル毎の放送サービスエリアマップとして表示した場合の例を示す模式図である。 【図6】地上デジタル放送受信システムを構成する地上デジタル放送受信端末と通信局との一例として、地上デジタル放送受信対応携帯電話と回線交換通信局との全体構成例をそれぞれ示すブロック構成図である。 【図7】地上デジタル放送サービスの放送形態の一例を示す概念図である。 【図8】地上デジタル放送サービスの放送形態の他の例を示す概念図である。 【符号の説明】 【0084】 100…放送受信端末、100a…GPS処理部、101…近傍の電波塔A、102…遠くの電波塔B、103…気象情報Webサイト、104…基地局、105…通信回線網、106…通信局、107…データベース、108…EPG、109…放送サービスエリアマップ、109−1…CH1(チャンネル1)の放送サービスエリアマップ、109−2…CH2(チャンネル2)の放送サービスエリアマップ、110…放送電波、151…EPG要求情報、151a…環境情報、151a1…位置情報、151a2…端末機種情報、151b…EPGリクエスト、153…気象情報、154…選択情報、154a…選択EPG、154b…選択放送サービスエリアマップ、201a…電波塔A、201b…電波塔B、202…ビル街、203…車内、204…公園、211…視聴者A、211a…視聴者Aの選択EPG、212…視聴者B、212a…視聴者Bの選択EPG、213…視聴者C、213a…視聴者Cの選択EPG、214…視聴者D、214a…視聴者Dの選択EPG、301…電波塔A、302…電波塔B、303…車内、313…車内の視聴者、α,β…方向、401…受信映像領域、402…アイコン表示領域、403…チャンネルアイコン、501…現在位置、502…サービス外エリア、503…サービス内エリア、504…アイコン表示領域、505…チャンネルアイコン、600…地上デジタル放送受信端末、601…放送用アンテナ、602…チューナ、603…OFDM復調器、604…デコーダ、605…二次記憶媒体、606…主記憶部、607…メモリ、607a…EPG要求情報、607b…位置情報、607c…端末機種情報、608…タイマー、609…制御部、610…通信用アンテナ、611…RF処理部、612…W−CDMA処理部、613…ベースバンド部、614…電話音声AD/DA処理部、615…音声信号処理部、616…マイク、617…スピーカ、618…映像信号処理部、619…ディスプレイ、620…操作部、621…GPS用アンテナ、622…GPS処理部、623…バス、631…電波塔、632…基地局、633…通信回線網、650…通信局、651…回線接続部、652…スイッチ部、653…回線接続部、654…情報授受部、655…通信制御部、656…通信メモリ、657…データベース、657a…EPG、657b…放送サービスエリアマップ、658…バス、701…データセグメント、702…伝送スペクトル(OFDMセグメント)、703…音声受信、704…移動受信、705…SDTV受信、706…1セグメント受信、801…データセグメント、802…伝送スペクトル(OFDMセグメント)、803…携帯受信、804…ハイビジョンTV受信、805…1セグメント受信。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年8月24日(2007.8.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079843 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 明近
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| 【公開番号】 |
特開2008−11563(P2008−11563A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2007−217867(P2007−217867) |
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