トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 広告提示方法、広告提示装置
【発明者】 【氏名】エルダーリン,チャールズ,エー.

【氏名】フリッキンガー,グレゴリー,シー.

【氏名】ハミルトン,ジェフリー,エス.

【要約】 【課題】広告機会を識別し、それらの機会を広告主へ提示し、広告に関する情報を受け取り、広告を挿入する広告提示方法及び広告提示装置を提供すること。

【構成】広告を提示する広告提示方法であって、広告機会特性化モジュール104が、広告機会を含むビデオ・ストリームを受け取るステップと、広告特性化モジュール102が、広告を受け取るステップと、広告機会販売モジュール112が、広告機会及び前記広告をリンクするようリンク情報を受け取るステップと、広告機会販売モジュール112が、リンク情報に基づいて広告機会及び広告を動的にリンクするステップと、を含むことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告を提示する広告提示方法であって、
広告機会特性化モジュールが、広告機会を含むビデオ・ストリームを受け取るステップと、
広告特性化モジュールが、広告を受け取るステップと、
広告機会販売モジュールが、前記広告機会及び前記広告をリンクするようリンク情報を受け取るステップと、
広告機会販売モジュールが、前記リンク情報に基づいて前記広告機会及び前記広告を動的にリンクするステップと、
を含む広告提示方法。
【請求項2】
更に、前記リンク情報は前記広告のためのID情報を含む、請求項1に記載の広告提示方法。
【請求項3】
更に、前記リンク情報は前記ビデオ・ストリームにおける前記広告機会のためのID情報を含む、請求項1に記載の広告提示方法。
【請求項4】
前記ID情報は、前記広告又は前記ビデオ・ストリームのための仮想パス識別子/仮想チャネル識別子、MPEGプログラムID、又はTCP/IPアドレスの何れか1つである、請求項3に記載の広告提示方法。
【請求項5】
更に、前記リンク情報は前記ビデオ・ストリーム、前記広告機会、前記広告又は加入者のための少なくとも1つの特性情報を含む、請求項1に記載の広告提示方法。
【請求項6】
更に、前記特性情報からの相関の結果に基づいて少なくとも1つの広告を選択するステップを含む、請求項5に記載の広告提示方法。
【請求項7】
広告を提示する広告提示装置であって、
該装置は、
広告機会、広告、及びリンク情報を伴うビデオ・ストリームを受け取って該広告機会及び該広告をリンクするトランシーバと、
前記ビデオ・ストリーム、前記広告、及び前記リンク情報を記憶するメモリと、
前記リンク情報に基づいて前記広告機会及び前記広告を動的にリンクするリンクユニットと、
を含む広告提示装置。
【請求項8】
更に、前記ビデオ・ストリーム及び前記広告を提示するディスプレイを含む、請求項7に記載の広告提示装置。
【請求項9】
更に、前記リンク情報は前記広告のためのID情報を含む、請求項7に記載の広告提示装置。
【請求項10】
更に、前記リンク情報は前記ビデオ・ストリームにおける前記広告機会のためのID情報を含む、請求項7に記載の広告提示装置。
【請求項11】
前記ID情報は、前記広告又は前記ビデオ・ストリームのための仮想パス識別子/仮想チャネル識別子、MPEGプログラムID、又はTCP/IPアドレスの何れか1つである、請求項9又は10に記載の広告提示装置。
【請求項12】
更に、前記リンク情報は前記ビデオ・ストリーム、前記広告機会、前記広告又は加入者のための少なくとも1つの特性情報を含む、請求項7に記載の広告提示装置。
【請求項13】
更に、前記特性情報からの相関の結果に基づいて少なくとも1つの広告を選択する、請求項12に記載の広告提示装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
広告は、放送ビデオ(テレビ)、ラジオ、及び印刷媒体を含む放送番組の重要な部分を形成する。広告主から支払われる収入は、加入者が受け取る番組を補助し、或る場合にはその全体を補償する。例えば、無線放送番組(非ケーブル・テレビ)は、視聴者へ完全に無料で提供され、視聴される番組の中に置かれた広告によって本質的に補償される。ケーブル・テレビ・システム及び衛星ベース・システムにおいても、広告からの収入は番組のコストを補助し、広告が存在しないとすれば、ケーブル・テレビの毎月の加入者料金は、現在の料金よりも何倍も高いであろう。同様に、ラジオも、広告料の支払いに基づいて無料の番組を提供する。新聞及び雑誌の低いコストは、広告料収入からのレポーティング、印刷、及び配布コストの補助に基づいている。
【0002】
前もって記録されたスポット・メッセージを放送伝送の中へ挿入するテクニックは知られている。一般的に、放送ビデオ・ソース(即ち、TVネットワーク、スペシャル・インタレスト・チャネルなど)は、2種類の情報を使用して放送時間をスケジュールする。2種類の情報とは、知識又は娯楽の提供を目的とする「番組」と、広告を目的とする「広告機会(avail)」である。広告機会は全体の伝送時間の約20%〜25%を占めるかも知れず、通常は15秒、30秒、又は60秒の、より小さな時間間隔へ分割される。
【背景技術】
【0003】
多くの従来技術のシステムにおいて、広告を広告機会へ挿入することは、キュートーン(cue−tone)検出器、スイッチング機器、及び広告素材を保持するテープ・プレーヤの組み合わせによって処理される。挿入コントローラは、キュートーンを受け取ると、広告を含むテープ・プレーヤを自動的にオンにする。続いて、スイッチング機器は、システム出力を、番組ソースから受け取られたビデオ及びオーディオ信号からテープ・プレーヤの出力へ切り替える。テープ・プレーヤは、広告の持続時間の間オンのままであり、その後で、挿入コントローラは、スイッチング機器が番組ソースのビデオ及びオーディオ・チャネルへ切り替わるようにする。切り替えられたとき、これら番組及び広告の連続的セグメントは、通常、加入者へ提供するため無線周波数(RF)変調器へ送られる。
【0004】
多くの加入者テレビ・システム、例えば、ケーブル・テレビは、現在、ディジタル機器へ変換されつつある。これらの新しいディジタル・システムは、例えば、モーション・ピクチャ・エキスパート・グループ2(MPEG2)圧縮を使用して広告データを圧縮し、圧縮データをディジタル・ファイルとして1つの大型ディスク・ドライブ(又は幾つかのドライブ)上に記憶し、続いて、キュートーンを受け取ったとき、ファイルをドライブから解凍器へスプール(「放映」)する。ビデオ及び付随するオーディオ・データは、標準のビデオ及びオーディオへ解凍され、加入者へ引き渡すためにRF変調器のビデオ/オーディオ・フィードへ切り替えられる。
【0005】
広告及び実際の番組を提供する従来技術(現在のモデル)は、リンクされたスポンサーシップ(sponsorship)に基づいている。リンクされたスポンサーシップにおいて、広告は、視聴者/加入者に関連した人口統計的情報に基づいて、実際の番組へ挿入される。しかし、情報をディジタル的に伝送する能力は、番組及び広告が、様々な地理的ロケーションから運送されることを可能にし、最適の番組が加入者へ提供されるように配列されることを可能にする。
【0006】
ディジタル時代への推移は、いわゆる直交(orthogonal)スポンサーシップに基づく新しい広告方法へ移行することを可能にする。直交スポンサーシップでは、広告が加入者の関心を引くかどうか、及び加入者は広告されている製品又はサービスを最終的に購入する可能性があるかどうかを決定することによって、広告が加入者へターゲットされる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特表2001−507194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ディジタル・システムは、リンクされたスポンサーシップ、直交スポンサーシップ、及びこれらの組み合わせを処理することができる。しかし、必要となるものは、広告機会を識別し、それらの機会を広告主へ提示し、広告に関する情報を受け取り、広告を挿入する能力を決定し、広告を挿入し、ディジタル・ビデオ・アリーナで番組へ戻る方法及び装置である。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑み、広告機会を識別し、それらの機会を広告主へ提示し、広告に関する情報を受け取り、広告を挿入する広告提示方法及び広告提示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題に鑑み、本発明は、広告を提示する広告提示方法であって、広告機会特性化モジュールが、広告機会を含むビデオ・ストリームを受け取るステップと、広告特性化モジュールが、広告を受け取るステップと、広告機会販売モジュールが、広告機会及び広告をリンクするようリンク情報を受け取るステップと、広告機会販売モジュールが、リンク情報に基づいて広告機会及び広告を動的にリンクするステップと、を含むことを特徴とする。
〔発明の開示〕
本発明は、ディジタル環境で広告を管理する方法及び装置であって、加入者のプロフィールに基づいて適切な広告を選択し、ターゲットの(選択された)広告を番組ストリームの中に挿入するか、番組ストリーム内の既存の広告をターゲットの広告で置換する方法を含む。
【0010】
本発明の広告管理システム(AMS)は、ケーブル・テレビ、スイッチド・ディジタル・ビデオ、及びストリーミング・ビデオ(インターネット)ベース環境におけるディジタル・ビデオ広告(今後、「広告」と呼ぶ)の販売及び挿入を管理する。広告管理システムは、ターゲット市場の人口動勢、必要な広告バンド幅、広告持続時間、及び他の広告特定パラメータに関して広告を記述する能力を広告主に提供する。
【0011】
広告管理システムは、前述したパラメータの幾つか又は全てを含む広告記述を受け取り、広告を、番組ストリーム内で利用可能な広告機会(「avail」)と照合する。広告管理システムは、広告機会の持続時間及びバンド幅を含めてさまざまな広告機会を追跡し、多数の計画を使用して、広告機会の中に広告を置くことができるかどうかを決定する。1つの実施形態において、広告は最小の圧縮を有する高解像度状態で受け取られ、所定のバンド幅へ圧縮される。
【0012】
広告管理システムの重要な機能の1つは、スイッチド・ディジタル・ビデオ又はストリーミング・ビデオ環境で、加入者のグループ(例えば、ケーブル・テレビ環境におけるノード)又は個々の加入者へ広告をマッチさせることのできる能力である。サービスは加入者/コンシューマへ費用なしに提供される。しかし、経済的効率が作り出され、これはケーブル・オペレータ、プロファイラ、及び広告サービス・オペレータへ収益ストリームを提供するように使用されてよい。
【0013】
本発明の他の重要な様相は、生のコンシューマ/加入者データが、セキュリティ相関サーバ(SCS)で秘密に保持される1つ又は複数のプライバシー機能である。生のコンシューマ/加入者データは、販売に利用することはできず、又は第三者によってアクセスされることはできない。従って、広告管理システムはマッチング・サービスの役割を形成する。その場合、広告主は、加入者、プロファイラ(ビデオ・サーフストリーム(surfstream)・プロファイラ、インターネット・プロファイラ、及びリテール・アウトレット)、及びネットワーク・オペレータと一緒になって働き、加入者のプライバシーを保護しながら、より多くのターゲットされた広告を加入者に受け取らせる。ネットワーク・オペレータはケーブル、ディジタル加入者線(DSL)、又は衛星ネットワークのオペレータであってよい。利点として、加入者は、小売業者及びサービス・プロバイダからディスカウントを受け取ることに加えて、そのライフスタイルへ的確にターゲットされた広告を受け取ることができる。
【0014】
更に、ターゲットの広告を実際の番組ストリーム(ディジタル・ビデオ・ストリーム)の中に挿入するため、複数の異なった方法が使用されてよい。1つの実施形態において、広告がディジタル・ビデオ・ストリームの中へ同時に置かれる同期広告挿入方法が提示される。同期挿入方法は、コンスタント・ビット・レート(constant bit rate、CBR)技術又はアベイラブル・ビット・レート(available bit rate、ABR)技術を使用して実行されてよい。広告がタイミング・ウィンドウの中に挿入される時間近接(plesiochronous)方法も使用されてよい。更に、コンスタント・ビット・レート技術又はアベイラブル・ビット・レート技術は、時間近接広告挿入方法で使用されてよい。代替的に、広告がビデオ・ストリームの中へ非同期的に挿入される非同期広告挿入方法が使用されてよい。
【0015】
広告を運送するためには、バンド内チャネルが使用されてよい。バンド内チャネルは、挿入の瞬間にリアルタイムで広告を引き渡し、広告は記憶媒体の中に前もって記憶されていない。代替的に、広告は、バンド外チャネルを介して運送されてよく、後で番組ストリームの中へ挿入するため記憶媒体の中に記憶されていてよい。
【0016】
更に、本発明は、番組のバンド幅を監視し、そのバンド幅の中に広告を置いてよいかどうかを決定するために使用されてよい。一般的に、広告は、最小の圧縮を有する高解像度状態で受け取られ、挿入の時点で所定のバンド幅へ圧縮される。
【0017】
本発明のこれら及び他の特徴及び目的は、好ましい実施形態を詳細に説明する以下の説明から、より完全に理解されるであろう。この説明は、付随する図面を考慮して読まれるべきである。
【発明の効果】
【0018】
広告機会を識別し、それらの機会を広告主へ提示し、広告に関する情報を受け取り、広告を挿入する広告提示方法及び広告提示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明に組み込まれて、その一部分を形成する添付の図面は、本発明の実施形態を図解し、説明と一緒になって原理を明瞭にするために役立つ。
【0020】
図面に示された本発明の好ましい実施形態を説明する場合、明確にするため特別の用語が使用される。しかし、本発明は、そのように選択された特別の用語に限定されることを意図しない。各々の特別の用語は、同様の目的を達成するために同様の様式で動作する全ての技術的同等物を意味することを理解すべきである。
【0021】
全体としての図面、具体的には図1〜図14を参照すると、本発明の方法及びシステムが開示される。
【0022】
概略的には、本発明の原理に従った広告管理システム(AMS)は、広告の特性化、広告機会(「avail」)の決定、加入者の特性化、広告と加入者又は加入者グループとの相関、及び従来の配置(販売)、インターネット・ベース販売、又はインターネット・ベース競売のいずれかによる広告販売を可能にする1つ又は複数のサブシステムから構成される。
【0023】
図1に示されるように、広告管理システム100は、広告特性化モジュール102、広告機会モジュール104、加入者特性化モジュール108、相関モジュール110、及び広告機会販売/競売モジュール112を含む。更に、広告管理システム100は、広告挿入モジュール114と通信するように構成される。広告挿入モジュール114は、広告管理システム100の中に置かれるか、外部的に置かれてよいことに注意されたい。
【0024】
広告特性化モジュール102は、1つ又は複数の広告主が広告及びターゲット市場に関して重要な特性化データを入力できるようにする。広告機会モジュール104は、番組ストリームのコンテンツ・プロバイダ/制作者が、番組ストリーム内で利用可能な様々な広告機会、番組ストリームの基本的特性、及び番組ストリームを置換できる範囲を指定できるようにする。加入者特性化モジュール108は、加入者データの収集を可能にする。加入者データは、システムの外部にある私的データベース又は加入者に関連した情報を含む公開データベースを含む様々なソースから収集されることができる。
【0025】
私的データに関しては、加入者は、一般的に、このデータへのアクセスに対して代償を受けている。例えば、加入者は、製品プレゼント又は他の提供品を受け取るかも知れない。更に、加入者は、自分の私的データへのアクセスを提供される。加入者は、私的データにアクセスして、データの完全性、例えば、データが加入者の関心事及びライフスタイルを正確に反映しているかを確認してよい。
【0026】
加入者データは、個々の加入者、加入者のグループ、世帯、又は世帯のグループに基づくものであってよい。放送区域を特定の広告に関連づけるため、加入者及び加入者グループの粗い区別を大きなグループへ展開する技術を使用することができる。例えば、ケーブル・テレビ・システムでは、特定の光学分配ノードに関連づけられた加入者グループが、特定の言語を話すものと決定されるかも知れない。その場合、この知識を使用して、特定の広告セットをそのノードへ向けてよい。1つの例として、スペイン語を話す個人に関連づけられたノードは、番組ストリームの中にスペイン語の広告を挿入されることができる。
【0027】
更に、具体的なターゲットは、住宅価格の中央値又は初回住宅価格のような公開情報に基づいて定めることができる。更に、これらの価格は、図2A及び図2Bに示されるように、郵便番号に関連づけることができる。公開利用データは、加入者に特定されたものであってよい。図3は、広告の適用を決定する場合のファクタとして使用できる税金評価データの例を示す。税金評価データの場合、加入者の名前、住所、及び税金区画番号が、不動産の評価値と共に知られる。不動産の評価値は、家族の近似的所得範囲を決定して、広告を具体的にターゲットするために使用することができる。
【0028】
公開利用データは、図2及び図3に示されるような不動産データに限定されず、世帯年齢の中央値、世帯の所得、人種、及びグループ又は個人レベルで決定することのできる他の特性を含む様々な人口統計データを含むことができる。
【0029】
私的データも収集され、加入者の詳細な視聴習慣又は購買記録を含むことができる。代替的に、加入者は、ライフスタイル、製品の選択、及び以前の購買を示すアンケート及び用紙を完成してよい。全ての利用可能な私的及び公開情報は、1つ又は複数の加入者を特性化するために加入者特性化モジュール108によって使用される。加入者の特性は、幾つかの既知の機能に基づくものであってよい。例えば、ニールセン・データは、特定のTV番組を見ている世帯の数を追跡する。本発明の原理に従えば、そのような情報は、加入者の1つ又は複数の特性を特性化するのに使用されてよい。
【0030】
広告特性化モジュール102は、広告主の広告を特性化して広告特性化ベクトルを形成するために使用されるパラメータを広告主が入力できるようにする広告主インタフェース、例えば、ウェブ(ブラウザ)インタフェースを有する。広告主は、ブラウザ・インタフェースを介して有用な情報を入力することによって、広告特性化ベクトルを手作業で作り出してよい。この場合、広告特性化ベクトルは、各々のカテゴリーのために簡単な決定論的値(0又は1)を含む。代替的に、ベクトルは確率分布を含んでよく、ターゲットされる市場のために、より複雑なモデルを広告主に展開させてよい。本発明の原理は柔軟であり、簡単な決定論的値又は複雑なモデルのいずれかを使用して動作してよい。更に、広告特性化ベクトルを生成するために、発見的規則を定義してよい。これらの発見的規則は、広告特性化ベクトルの形成を助ける論理規則又は条件付き確率である。論理形式の発見的規則は、外部の研究から学習された一般法則をシステムに適用させる。条件付き確率の場合、決定は、広告特性化ベクトルを定義する統計的確率に基づいて行われる。
【0031】
更に、広告特性化モジュール102は、広告をターゲットして広告ベクトルを作り出すため広告主によって使用される1つ又は複数のパラメータの入力をサポートする。これらのパラメータの選択項目は、ブラウザ内でグラフィカル・ユーザ・インタフェースを使用するプルダウン選択として提示されてよい。
【0032】
例示のケースとして、次のカテゴリーが使用されてよい。
広告持続時間:10s;15s;30s;60s
最小広告バンド幅:2Mb/s、4Mb/s、6Mb/s、8Mb/s、10Mb/s
世帯の所得:<$30K、$31K〜$50K、$51K〜$75K、$76K〜$100K、>$100K、選択しない
世帯の大きさ:1、2、3〜4、4〜6、>6、選択しない
世帯年齢の中央値:<25、25〜35、36〜45、46〜55、>56、選択しない
民族グループ:白人、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、アジア太平洋系、選択しない
1つの実施形態において、「選択しない」の選択が選ばれ、特定の人口統計的パラメータの各々のカテゴリーへ、等しい加重が与えられる。1つの例として、世帯の所得が選択されず、従って、世帯の所得の全てのカテゴリーへ0.2の値が割り当てられる(カテゴリーの数、この場合は5で、1を除算したもの)。加重が全てのカテゴリーへ割り当てられた後、1つ又は複数の広告特性化ベクトルが、加重されたカテゴリーに基づいて生成されてよい。これらの広告特性化ベクトルは、様々な広告の特性化を助ける。これらのベクトルのグラフ表現の例が、図4A〜図4Dに提示される。人口統計的ファクタ、社会経済的ファクタ、及び消費ファクタ(購買情報)に基づく他のカテゴリーも使用されてよい。
【0033】
広告機会モジュール104は、オペレータ又はビデオ番組マネージャが、特定の広告機会をリストして番組ストリームの中に組織化することができるようにする。広告機会モジュール104は、データを手作業で入力するために使用されるインタフェース、又はネットワーク又は他のコンテンツ関連データベースから広告機会データを収集するために使用されるインタフェースを含む。広告機会データは伝送細目、例えば、持続時間、放送時間などを含む。更に、広告機会データは、広告機会を有する番組を見ている視聴者に関連した人口統計的データ、例えば、世帯の所得、民族グループなどを含む。広告機会データは、1つ又は複数の広告機会特性化ベクトルを形成するために使用されてよい。これらの広告機会特性化ベクトルは、どのように広告機会が広告と相関されるかを決定するため、広告特性化ベクトルと相関される。この相関(広告機会相関)の結果は、どれくらい良好な相関が、広告と広告機会との間に存在するかを示す向上した尺度である。1つ又は複数の発見的規則が、広告機会特性化ベクトルを生成するために定義されてよい。これらの発見的規則は、論理規則及び条件付き確率の用語で表現されてよい。
【0034】
例示的なケースでは、広告機会モジュール104はグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を有してよく、オペレータは、広告機会情報の生成を助ける次のメニューを提示されてよい。
番組機会:広告機会が置かれている番組(例えば、バフィーの吸血鬼退治、又は、月曜日のサッカーの夕べ)に関して行を埋める。
広告機会の持続時間:広告機会の正確な持続時間(例えば、30s)
最初のバンド幅:広告機会へ与えられて、最初の広告が最大に圧縮される最小バンド幅。
【0035】
1つの例として、もし広告が、最初、6Mb/sへ圧縮された番組ストリームの中に置かれるならば、広告機会の最初のバンド幅は6Mb/sである。
【0036】
スケジュールされた最初の放送時間:広告機会が現れる最初の日付/時間(世界共通標準時間、UST)
ローカル優先権の許可:このチェック・ボックスは、広告機会をローカル・レベルで置換できるかどうか、又は、そのような置換が禁止されるかどうかを示す。
世帯の所得:<$30K、$31K〜$50K、$51K〜$75K、$76K〜$100K、>$100K、指定されない
世帯の大きさ:1、2、3〜4、4〜6、>6、指定されない
世帯年齢の中央値:<25、25〜35、36〜45、46〜55、>56、指定されない
民族グループ:白人、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、アジア太平洋系、指定されない
加入者特性化モジュール108は、スイッチド・ディジタル・ビデオ(SDV)モード又は非SDVモードで加入者を特性化する能力をオペレータへ提供する。非SDVモードでは、オペレータは、プルダウン・メニューを使用してノード特性を手作業でプログラムできるか、データをファイルからインポートできるようにするノード人口動勢インタフェースを提示される。ノード特性は、オペレータによって手作業で収集された情報、又は公開利用ソースから情報を収集するエージェントを使用して集められた情報から決定される。
【0037】
非SDVモードでは、ノード人口動勢インタフェースは、入力画面及びノード特性画面を提示する。ここで、ノード特性画面は、更にノード人口動勢のグラフ表現を含む。一般的に、ブラウザ・ベースのインタフェースは、オペレータが入力特性を分析し、ノードを特性化できるようにする。入力及び表示される特性は、次の項目を含む。
【0038】
世帯の所得:<$30K、$31K〜$50K、$51K〜$75K、$76K〜$100K、>$100K
世帯の大きさ:1、2、3〜4、4〜6、>6
世帯年齢の中央値:<25、25〜35、36〜45、46〜55、>56
民族グループ:白人、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、アジア太平洋系
更に、ブラウザ・ベース・インタフェースは、加入者特性化モジュール108がパラメータの各々のために統計値を充填できるようにする。プルダウン・メニューは、0.1の増分を有するように使用されてよい。もしオペレータが、合計されたとき1を超える一連の値を生成すれば、正規化エラー・メッセージが生成されてよい。もしオペレータが、合計して1.0にならない値を入力すれば、他の正規化エラー・メッセージが生成及び表示されてよい。1つの例として、もし世帯の所得が、等しい確率で前述した範囲の1つにあるものとして、オペレータがノードを特性化すれば、各々のカテゴリーに入力されるべき値は0.2である。
【0039】
SDVモードでは、オペレータは加入者情報インタフェースを提示される。このインタフェースを使用することによって、システムは、各々の加入者/世帯のために人口統計的及び製品選択特性を(独自の加入者IDによって)検索することができる。一般的に、プライバシーを保護するため、加入者の私的情報は、加入者IDの中で使用されず、従って、加入者はIDによって識別されることはできない。人口統計的及び製品選択特性は、ローカルに記憶されてよく、又は広告管理システム100と直接通信するように構成された1つ又は複数のネットワーク・データベースの中に記憶されてよい。
【0040】
例示のケースでは、限定された数の加入者について情報が記憶され、インタフェースの上で検索可能及び表示可能にされてよい。表示される加入者情報の主な特性は、次の項目を含む。
【0041】
世帯の所得:<$30K、$31K〜$50K、$51K〜$75K、$76K〜$100K、>$100K
世帯の大きさ:1、2、3〜4、4〜6、>6
世帯年齢の中央値:<25、25〜35、36〜45、46〜55、>56
民族グループ:白人、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、アジア太平洋系
加入者特性は、前述した公開及び私的データの使用を含む複数の方法で決定されてよい。更に、これらの特性は、外部のサーフストリーム特性化モジュール(図示されていない)における確率的尺度に基づいて決定されてよい。サーフストリーム特性化モジュールは、加入者の視聴習慣を監視し、1つ又は複数の前もって決定された発見的規則を使用して加入者の選択を決定する。
【0042】
相関モジュール110は、広告特性化情報を加入者/ノード特性化情報へ相関させて人口統計的相関を生成し、更に、広告特性化情報を広告機会特性化へ相関させて広告機会相関を生成する。相関値は、各々の広告特性化ベクトル及び対応する加入者/ノード特性化ベクトル、並びに各々の広告特性化ベクトル及び広告機会特性化について計算されてよい。1つの実施形態では、相関は、ベクトルの対応する要素を乗算して結果を合計する(点乗積)ことによって生成される。異なった相関値は、結果の相関値が1へ正規化されるように正規化される。1の値は、最大相関が得られたことを示す。
【0043】
人口統計的相関の例示的ケースが図5に示される。広告機会相関の計算は、同じように実行されてよい。人口統計的及び広告機会相関の平均値(相関の合計を2で除算したもの)は、単に「結合相関」として知られる平均相関を生成するため計算されてよい。更に、インパクト値が計算されてよい。インパクト値は、概略的には、結合された相関値によって乗算された加入者の数(推定される視聴者数)に等しい。
【0044】
広告機会販売/競売モジュール112は、相関の結果と組み合わせて広告機会に関する情報を使用し、広告を広告機会とマッチさせ、トランザクションを完了する。概略的には、広告機会販売/競売モジュール112は、基本的な持続時間及びバンド幅特性にマッチする全ての広告機会に関する情報、広告機会が現在リンクされている番組に関する情報、及びリストされた広告と広告機会との結合相関に関する情報を収集する。図6は、そのような情報を表形式で示す。
【0045】
広告機会販売/競売モジュール112は、収集された情報に基づいて、提案された広告と様々な加入者との間の相関をグラフ表現で表示する。図7は、この情報をバー・グラフ及び数字インディケータとして示す。
【0046】
更に、広告機会販売/競売モジュール112は、後で説明するように、相関の程度及び価格計画に基づいて広告の配置を計算する。例示的ケースが図8に示される。この例では、広告の配置価格が相関へ線形に依存する簡単な価格計画が使用される。更に、相関の程度を使用して価格のディスカウントを提案してよい。相関が高くなれば、広告主へのディスカウントが低くなることを意味する。例えば、0.9の相関は、リストされた価格から0%のディスカウントを生じ、0.2の相関は30%のディスカウントを生じる。
【0047】
更に、価格計画は、広告機会及び広告の相関を、相関の程度の関数として降順でランク付けすることによって、広告機会の販売に利用されてよい。複数の広告が1つの広告機会に対して使用されるとき、最高の相関(及び、その対応する価格)を有する広告が、広告機会への配置に選択される。もし複数の広告が同じ程度の相関を示すならば、リスト内の最初の広告が、広告機会への配置に選択される。更に、広告機会を複数の広告主へ告知することによって、又は、利用可能な広告機会を様々な広告主又は広告ソースへ競売することによって、収益が最適化されてよい。
【0048】
図9は、広告機会販売/競売モジュール112が、広告機会を様々な広告主及び広告ソースへ告知する例示的ケースを示す。この告知はインターネットを介して行われてよい。広告主/広告ソースは、告知を受け取り、広告される製品/サービス、ターゲットされた市場の特性、ターゲットされた番組、広告の持続時間、及び広告を伝送するために必要な最小バンド幅に関する情報を含む1つ又は複数の広告特性を提示して応答する。
【0049】
広告管理システム100は、受け取られた広告特性に基づいて、視聴者数の推定又は正確な数を含めて利用可能なスロットの特性を決定する。広告管理システム100は、見ている視聴者に関するリアルタイム・レポート(即ち、その時点における視聴者の数)を報告してよい。ケーブル・ネットワークでは、アクティブな視聴者の数は、セット・トップ内のリターン・パス・データ・モデムを使用して、広告管理システム100へ(リアルタイムで)報告されることができる。例えば、ディジタル加入者線(xDSL)、FTTC(Fiber−To−The−Curb)、FTTH(Fiber−To−The−Home)伝送テクノロジに基づくスイッチド・ディジタル・ビデオ・システムでは、ビデオ番組の選択は中央局で行われ、システムは、任意の所与の時点における番組のアクティブ視聴者の数を決定することができる。
【0050】
代替の実施形態では、視聴者の正確な数は決定されず、ニールセン・データのような統計情報が広告主へ報告される。統計データは比較的頻繁に更新されることができ、広告主が受け取ったレポートが、番組視聴者の近似数について毎月、毎週、更には毎日の決定に基づくようにすることができる。
【0051】
一度、広告機会に関する情報が広告主/広告ソースへ伝送されると、広告主/広告ソースは、広告に対する1つ又は複数の適切な指値を提示してよい。広告機会販売/競売モジュール112は指値を受け取り、それを評価した後、指値を受容するか、指値を辞退する。広告に対する最高価格が広告管理システム100によって受け取られることを確実にするため、複数回の入札が利用されてよい。
【0052】
一度、入札プロセスが完了すると、広告機会販売/競売モジュール112は、リクエストしている広告主/広告ソースへ受容通知を伝送する。次に、広告主/広告ソースは、広告の実際のコンテンツを伝送する。次に、コンテンツは適切なフォーマットに配置され、実際の番組ストリーム(番組信号の集合)の中へ挿入するため広告挿入モジュール114へ送られる。これらの番組ストリームは、インターネット・ウェブ・トラフィック又はテレビ番組であってよい。
【0053】
広告は、バンド内広告チャネル又はバンド外広告チャネルの上を運送されてよい。広告挿入モジュール114において、広告は、1つ又は複数の番組ストリームの中で同期的、時間近接的、又は非同期的に多重化されてよい。いずれの場合でも、広告を番組ストリームの中に挿入するため動的リンキング・プロセスが使用される。
【0054】
図10は、広告を番組ストリームへ同期的に挿入する方法を示す。図10に示されるように、番組ストリームは1つ又は複数のチャネルへ多重化されてよい。多重化動作を実行するため、多くの異なった方法又は標準が使用されてよい。そのような標準の1つは、ディジタル・ビデオ番組のためのモーション・ピクチャ・エキスパート・グループ(MPEG)である。MPEG標準は、統計的多重化を使用して、ディジタル信号を単一のチャネル(多重化ストリーム)へ多重化することができる。その場合、個々の番組の各々へ割り振られたバンド幅は、時間と共に変化する。これは図10に示される。図10では、番組2、3、4、5、6のラベルを付けられたディジタル番組ストリームの幾つかが、時間と共に変化する多重化ストリームの中でバンド幅を割り振られる。MPEG標準のこの特徴は、番組コンテンツの要件に従ってバンド幅を割り振ることを可能にする。例えば、シーンの中で多くのモーション又は変化を有する番組は、受動的シーンを有する番組、例えば、トークショーよりも、実質的に多くのバンド幅を多重化ストリーム内で割り振られる。
【0055】
統計的多重化を使用し、番組ストリームへ割り振られたバンド幅の大きさを変化させることのできる類似の他のディジタル・ビデオ・ストリーミング技術が存在する。これらの技術は、ビデオに限定されず、ディジタル・オーディオ及びマルチメディアへ等しく応用することができる。一般的に、これらの計画は、伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)のプロトコル、及び、例えば、プログレッシブ・ネットワークによって作り出され、REAL AUDIO及びREAL VIDEOの商標で販売されているアプリケーションを含む。これらは、現在、放送及び記録されたオーディオ並びにビデオを、インターネットを介して伝送するために使用されている。
【0056】
図10に示されるように、複数の番組ストリームが、1つ又は複数の広告を呈示するために中断される。図10において、広告はAD1、AD2、AD3、...、AD7の表示によって表される。ここで使用される広告の語は、番組ストリームの中へ挿入される単一の広告又は一連の広告を意味する。
【0057】
図示される方法は、同期コンスタント・ビット・レート(CBR)広告挿入である。この方法では、挿入される各々の広告は等しいバンド幅を有し、同期信号は各々の広告を挿入する適切な点を指示するために使用される。各々の番組ストリームは同時に中断され、各々の番組ストリームのビット・レートは、広告に適切なビット・レートへ設定される。従って、番組ストリームは、広告挿入の時点で、そのバンド幅を適合化することが必要である。更に、番組内の番組セグメントの各々(例えば、広告中断箇所)は、同じ長さでなければならない。例えば、もしMPEGマルチプレクサが使用されるならば、これらのマルチプレクサは、全ての広告の挿入を可能とするためバンド幅割り振りの迅速な変更に対処できなければならない。
【0058】
図11は、広告を番組ストリームの中へ時間近接的に挿入する方法を示す。この方法では、番組ストリームが中断され、各々の番組ストリームのバンド幅は、広告が実際に挿入される前に一定のビット・レートへ変更される。時間近接方法では、広告は完全には同期化されず、所定のウィンドウ(時間間隔)の中に挿入される。時間近接挿入方法は、番組セグメントが等しい長さであることを必要としないが、番組セグメントは類似の長さでなければならない。
【0059】
同期広告挿入方法及び時間近接広告挿入方法の双方は、アベイラブル・ビット・レート(ABR)技術を使用するように適合化されてよい。ここで使用されるアベイラブル・ビット・レートの語は、既存の番組ストリームと両立するビット・レートで広告を伝送することを意味する。
【0060】
同期アベイラブル・ビット・レート(ABR)方法では、広告挿入のプロセスは同期化されるが、番組ストリームのバンド幅は広告に対して調節されない。その代わりに、広告素材は、番組のレベルに等しいレベルへ圧縮される。図12は、アベイラブル・ビット・レート技術を使用する広告挿入を示す。図12で示されるように、一般的に、番組ストリームを同期化して広告挿入の同期化時間を選択するため、同期信号が使用される。
【0061】
図13は、同期化された時間ではなく適切に選択された時間に広告が挿入される非同期広告挿入方法を示す。このテクニックの利点は、制作者の希望に従って、又は、様々な所定の制作パラメータに従って、番組セグメント及び挿入時間を作り出せることである。例えば、番組ストリームの制作者は、広告を挿入するため番組コンテンツ内の適切な点を決定し、これらの点に関する情報を広告挿入システムへ転送してよい。
【0062】
非同期広告挿入方法は、アベイラブル・ビット・レート技術又はコンスタント・ビット・レート技術と一緒に使用されてよい。例示を目的として、図13は、アベイラブル・ビット・レート技術の使用に基づく非同期広告挿入方法の場合を示す。この例示的ケースにおいて、広告のバンド幅は、実際の挿入の前に、実際の番組のバンド幅と等しくされる。
【0063】
図14は、動的広告リンキングの方法を示す。動的広告リンキングでは、最初に番組ストリームへ関連づけられていない広告ストリームからの1つ又は複数の広告を、加入者によって見られるように番組ストリームの中へ挿入することができる。図14に示されるように、6つの異なった番組ストリームが一緒に多重化され、広告(AD1〜AD12)は別個のチャネル上を搬送される。動的リンキング・プロセスでは、広告は番組ストリームへ前もって割り当てられておらず、その代わりに、相関結果に基づいて動的にリンクされる。例えば、番組ストリーム1は、AD3をストリームの中へリアルタイムで挿入され、加入者によって見られることができる。同様に、番組ストリーム2は、広告AD7を番組ストリームへ動的に関連づけられてよい。番組ストリームの残りは、広告のいずれかを割り当てられてよい。動的リンキング・テクニックの利点は、多重化されたストリーム内に含まれた広告を選択して、視聴者へ向けることができる点である。広告は、もはや、番組ストリームへ最初に関連づけられた広告へ限定されない。
【0064】
動的リンキングは、多数の番組が27Mbpsデータ・ストリームへ多重化されるケーブル・テレビ・システムで使用されてよい。広告は、同期的広告挿入の時点で、広告に関連づけられた1つ又は複数の識別子を単純に再アドレスすることによって、番組ストリームへ動的にリンクされてよい。同期化システムの場合、広告の開始時における動的リンキングは、番組ストリームから選択される広告が、他の番組ストリームの中へ挿入されるときに起こる。1つの例として、番組1の視聴者は、広告ストリームAD7からの広告を、広告の開始時に向けられることができる。
【0065】
動的リンキング方法は、ケーブル・テレビ・システム及び6MHzチャネル内の多重化ストリームに関して説明されたが、その使用はケーブル・システムに限定されず、2つ以上の番組を伝送する他の放送システム又はスイッチド・ディジタル・システムへ等しく応用することができる。
【0066】
一度、広告が広告挿入モジュール114によって番組ストリームの中に挿入されると、広告は、実際の番組ストリームと一緒に加入者へ伝送されて視聴される。一度、広告が伝送されると、関連づけられた費用が広告主へ請求される。次に、広告主は支払いを提供する。費用及び支払いを処理するため、請求モジュール(図示されていない)が付加されてよい。1つの実施形態において、費用及び支払いは、インターネットを介して電子的に伝送される。代替の実施形態において、通知及び支払いの従来の方法(例えば、インボイスを介する費用の通知、及び小切手を介する支払い)が使用されてよい。
【0067】
好ましい実施形態において、広告管理システム100は、サーバ・ベースのテクノロジで実現される。1つの例として、インテル(Intel)社によってPENTIUM(登録商標)の商標で提供されるプロセッサを、単一プロセッサ又は多数プロセッサ構成の中で使用することができる。マイクロソフト(Microsoft)社によってWINDOWS(登録商標)NT SERVERの商標で提供されるオペレーティング・システムを、プラットフォームの基礎として使用することができる。広告管理システムは、Java(登録商標)、C、及びC++を含むがそれらに限定されない多数のプログラミング言語によるソフトウェア手段として実現されることができる。1つの実施形態において、インターネットへインタフェースするシステム部分は、Java及びJavaスクリプトに基づいている。広告主との通信は、広告管理システムと広告主との間で情報を交換する1つ又は複数のJavaスクリプトを実行することによって起こることができる。ユニットの動作も、C言語で実現されてよい。
【0068】
加入者の側では、番組及びターゲット広告は、テレビ、テレビジョン・セット・トップ、又はパーソナル・コンピュータによって受け取られる。これらは、多重化されたビデオ番組をデコードし、それをテレビ又はモニタ上で表示する。セット・トップは、マイクロプロセッサを含むケーブル受信機及びMPEGビデオ解凍装置を基礎とすることができる。
【0069】
番組及び広告信号は、一般的に、ケーブル、衛星、ワイヤレス、xDSL、FTTC、又はFTTHネットワークを含む様々な伝送システムを介して加入者へ運送される。伝送システムの加入者側では、セット・トップ又はパーソナル・コンピュータは、ネットワークから信号を受け取るハードウェアを含み、ビデオ番組及び広告を受け取る多数のチューナ、並びに1つ又は複数のマイクロプロセッサ及び関連のランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことができる。ランダム・アクセス・メモリは、動的リンキング広告挿入技術によって要求される広告又はビデオ番組を記憶するために使用されることができる。広告を番組に関連づけるために必要な情報は、ビデオを伝送するために使用される同じチャネルを介して、広告マネージャから伝送されることができる。1つの実施形態において、MPEG標準がデータの伝送を可能にする。しかし、代替の技術を使用して、データをセット・トップへ伝送することが想定される。
【0070】
動的広告リンキングを実行するため、多数の他の実現技術が使用されてよい。このような実現技術の中には、視聴される広告の中へ番組識別子又は他の識別子を代入し、元の広告を含むパケットを代入広告で置換することが含まれる。適切な識別子は、バーチャル・パス識別子/バーチャル・チャネル識別子(VPI/VCI)の識別子、MPEG番組ID、又はTCP/IPアドレスを含む。識別子を代入し、広告を含む代入パケット内で多重化する方法は、当業者に良く知られている。
【0071】
更に、異なったシステム・オペレータ又はコンテンツ・プロバイダとのインタフェースが開発されてよい。これらのシステム・オペレータ又はコンテンツ・プロバイダは、表示の日付/時間、番組、及び最小バンド幅要件を含む広告機会の記述を提供してよい。インタフェース加入者がプライバシー機能に登録されていることを示す加入者/コンシューマ許可モジュール(図示されていない)と呼ばれる追加のモジュールが、付加されてよい。加入者/コンシューマ許可モジュールは、一般的に知られた請求システムと両立し、ディスカウント情報が請求システムへエクスポートされるのを可能にする。加入者/コンシューマ許可モジュールは、コンシューマが本発明のシステムを使用していることに基づいて資格を有するディスカウントを示す記録を、他のデータベース・システム(例えば、小売店データベース)へエクスポートすることができる。
【0072】
更に、広告管理システム100は、スイッチド・ディジタル・システムからサーフストリーム・プロフィールを受け取る能力を有するように構成されてよい。これらのサーフストリーム・プロフィールは、独自の加入者IDで識別される加入者/世帯特性化ベクトルの形式を有するであろう。プライバシーを保護するため、サーフストリーム・データはSDVシステムから広告管理システム100へ渡されない。
【0073】
更に、システムは実際の視聴者数情報を利用する能力を有するように構成されてよい。SDVシステムでは、この情報は、典型的には中央電話局に置かれた交換機(広帯域ディジタル端子)から容易に得ることができる。しかし、この交換機は現場に置くこともできる。従来のケーブル・システムでは、視聴者数情報は、加入者が同調させるチャネルを監視することによって、テレビジョン・セット・トップ内で収集されてよい。続いて、この情報は、予想された視聴者数に対立するものとして実際の視聴者数の情報を提供するため、ヘッド・エンドへ伝送される。視聴者数情報をヘッド・エンド又は他のロケーションへ伝送するため、DOCSIS(Data Over Cable System Interface Specification)で指定されるようなデータ・チャネルを使用することができる。
【0074】
他の実施形態では、広告管理システム100は、(後で説明するように)特定の広告をキャプチャし、これらの広告を後で表示するために記憶する能力を付加するように変更される。一般的に、広告データベースにアクセスする能力は、広告管理システム100の外部にあり、広告主自身によってメンテナンスされる。これらのデータベースは、広告特性化ベクトルを標準フォーマットで含む。しかし、この実施形態では、MPEGビデオ・ストリームから広告機会情報を抽出して広告機会パラメータを決定する能力は、広告管理システム100の内部に付加される。この実施形態において、結合された挿入システムへ広告を引き渡す能力、及び挿入モジュールにおいて広告をリアルタイムでキャプチャする能力は、広告管理システム100の内部に含められる。1つの例として、コカコーラは、全国向け広告をTNTで放送し、次に地域又はローカル市場で再放送することを希望してよい。この実現形式に従えば、広告をキャプチャしてサーバに記憶する必要はない。その代わりに、広告は「オンザフライ」(on
the fly)でキャプチャされ、所望の番組ストリームの中に付加されてよい。
【0075】
他の実施形態では、ノード/加入者人口動勢又は他の人口知能(AI)規準に基づいて各々のサーバ内の広告を選択的にキャプチャする能力も付加される。この実施形態では、広告はローカル・サーバで自動的にキャプチャされ、後続の競売へ提示される。使用されることのできる一組の規準は、広告(可能性として広告と一緒に伝送される広告特性化ベクトルに基づく)とノード/加入者人口動勢との相関である。1つの例として、高所得世帯へターゲットされた広告は、高所得区域に提供するヘッド・エンドに置かれたローカル・サーバに記憶されてよい。
【0076】
広告セグメントのソースとして役立つ「広告チャネル」を受け取る能力も付加される。「広告チャネル」は、ケーブル番組を提供する共通ケーブル衛星上のチャネルとして実現され、連続又は擬似連続の広告ストリームを含むであろう。
【0077】
広告の持続時間中に一定でない広告レートを指定する1つのアプローチは、番組運送ストリーム・パケット当たりの多数番組運送ストリーム(MPTS)パケットの数に関してレートを指定することである。これは、次の値が到着するまで最後の値を保持するタイム・リニア・スケール上で行うことができる。
【0078】
本発明の原理は柔軟であり、追加機能、例えば、「ローカル広告」をノードへ配分する能力、及び非コンスタント・バンド幅広告プロフィールを処理する能力の使用を可能にする。これらの機能は、PSIを変更して所望の広告を挿入するダウンストリーム・インサータ内で、複数広告の地域版及び全国版の「活性化」を可能にする。この実施形態では、サポートされるプロフィールは、前もって規定された広告機会プロフィールを含み、バンド幅は、広告機会の進行中に変化する。一般的に、バンド幅は所定の限度を超過しない。
【0079】
様々な様式で説明されたシステムは、主として当技術分野で周知のUML(Unified Modified Language)を使用して、提示及びモデル化されてよい。広告管理システム(AMS)100を実現するため、UML及び他の図、並びに随伴するテキストを使用することができる。
【0080】
ここで説明された実施形態は、当技術分野で通常の知識を有する者が広告管理システム100を実現(即ち、構築)することを可能にするが、それは決して実現の方法を制限するものではない。広告管理システム100は、当業者に明らかであるように、様々な開発言語、データベース、通信プロトコル、及びフレームワークを使用して、様々なハードウェア/ソフトウェア・プラットフォームの上で実現されることができる。更に、設計は、広告管理システム100の機能と要件を実行するため調整されることのできるビジネス・オブジェクト(クラス)の1つの集合のみを表す。当業者に明らかであるように、広告管理システム100を表現して、その要件に準拠し、ビジネス・クラスの他の集合及びそれらの調整を含む他の設計を構成することができる。
【0081】
本発明は、特定の実施形態を参照して説明されたが、本発明の範囲の中に入ることが明瞭である様々な変更及び修正を行ってよいことは、当業者に明らかであろう。本発明は、従属項の趣旨及び範囲の中で広く保護されるべきことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の1つの実施形態に従った広告管理システム(AMS)を示す図である。
【図2A】住宅価格の中央値に基づく公開情報の使用例を示す図である。
【図2B】初回住宅価格に基づく公開情報の使用例を示す図である。
【図3】広告の適用を決定するために使用できる税金評価データの例を示す図である。
【図4A】広告特性化ベクトルのグラフ表現の例を示す図である。
【図4B】広告特性化ベクトルのグラフ表現の例を示す図である。
【図4C】広告特性化ベクトルのグラフ表現の例を示す図である。
【図4D】広告特性化ベクトルのグラフ表現の例を示す図である。
【図5】人口統計的相関の例示的ケースを示す図である。
【図6】広告機会を相関データと結合し広告をマッチさせる例示的ケースを示す図である。
【図7】広告と加入者とを相関させるために使用されるバー・グラフ・インディケータを示す図である。
【図8】価格計画の例を示す図である。
【図9】広告機会販売/競売モジュールの機能図である。
【図10】広告がコンスタント・ビット・レート(CBR)で同期的に挿入される統計的多重化ストリームを示す図である。
【図11】広告が時間近接様式で挿入される統計的多重化ストリームを示す図である。
【図12】広告がアベイラブル・ビット・レート(ABR)で同期的に挿入される統計的多重化ストリームを示す図である。
【図13】広告がアベイラブル・ビット・レートで非同期的に挿入される統計的多重化ストリームを示す図である。
【図14】動的広告リンキングの例示的方法を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
100 広告管理システム
102 広告特性化モジュール
104 広告機会モジュール
108 加入者特性化モジュール
110 相関モジュール
112 広告機会販売/競売モジュール
114 広告挿入モジュール
【出願人】 【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【出願日】 平成19年7月25日(2007.7.25)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦

【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介

【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重


【公開番号】 特開2008−11544(P2008−11544A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2007−193122(P2007−193122)