| 【発明の名称】 |
画像読取装置及び画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 正久
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| 【要約】 |
【課題】ファクシミリ装置の設置に必要な面積を少なくし、且つ取り扱い容易にする。
【構成】装置本体2の下部に、その前方に引出し可能な給紙カセット3を備え、且つ該給紙カセットから給送された用紙がUターン状の用紙給送路体9を介して記録部7を通過して装置本体の前面に排出する。記録部7より上方に、原稿画像読取装置22を備える。装置本体2の上面に操作パネル部20が配置され、原稿供給トレイ33が操作パネル部20の上面と、その後部の原稿導入口29とを覆う倒伏姿勢となるように回動可能に連結されている。装置本体2の上面一側部位には、ハンドセット36を起立状態で収納可能なハンドセット置き台37が設けられ、装置本体2の側面視において、起立状態のハンドセット36が起立姿勢の原稿供給トレイ33よりも前側に位置させ、且つ起立姿勢の原稿供給トレイ33の後端が装置本体2の後端より突出しないように形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装置本体の表面に設けられた操作パネル部と、原稿を所定の搬送方向に案内する原稿搬送板と、この原稿搬送板によって案内された原稿を搬送しつつ原稿の画像を読み取る読取部と、この読取部により画像が読み取られる原稿が載置される原稿供給トレイと、を備えた画像読取装置であって、 前記原稿供給トレイは前記装置本体の表面に倒伏する倒伏姿勢と、原稿を載置可能に起立する起立姿勢と、の間で回動可能に設けられ、前記原稿供給トレイの載置面は、前記所定の搬送方向上流側に設けられた第1の載置面と、前記所定の搬送方向下流側に設けられた第2の載置面とからなり、 前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるとき、前記第1の載置面によって前記操作パネル部の少なくとも一部が覆われ、前記第2の載置面によって前記原稿搬送板の少なくとも一部が覆われ、 前記原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、前記第1の載置面と前記第2の載置面との境界部を通り前記装置本体が設置される設置面に対する鉛直線として設定される仮想直線と第1の載置面とがなす第1の角は、前記仮想直線と第2の載置面とがなす第2の角よりも小さく、前記第2の載置面は前記原稿搬送板の表面とほぼ同一平面上に配置されることを特徴とする画像読取装置。 【請求項2】 装置本体の下部に設けられ積層収納された複数の記録媒体を一枚ずつ分離してUターン経路に向けて搬送する給紙部と、このUターン経路を経て搬送された被記録媒体に画像を記録する記録部と、この記録部を経て搬送された被記録媒体を前記装置本体外に向けて排出する排出部と、を備えた画像形成装置であって、前記記録部の上方に請求項1に記載の画像読取装置が備えられたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項3】 装置本体の下部に設けられ積層収納された複数の被記録媒体を一枚ずつ分離してUターン経路に向けて搬送する給紙部と、このUターン経路を経て搬送された被記録媒体に画像を記録する記録部と、この記録部を経て搬送された被記録媒体を第1の搬送方向に排出する排出部と、前記記録部の上方に配置され原稿を第2の搬送方向に案内する原稿搬送板と、この原稿搬送板によって案内された原稿を搬送しつつ原稿の画像を読み取る読取部と、この読取部の上面に配置された操作パネル部と、前記装置本体の上面に配置され前記原稿搬送板と前記操作パネル部との間に設けられている原稿導入口に原稿を供給する原稿供給トレイと、を備えた画像形成装置であって、 前記原稿供給トレイは、前記装置本体の上面に倒伏する倒伏姿勢と、原稿を載置可能に起立する起立姿勢と、の間で回動可能に設けられ、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるとき、前記原稿供給トレイは前記操作パネル部の上面のうち少なくとも一部と、前記原稿搬送板と、前記原稿導入口と、を覆い、前記原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、前記装置本体の平面視において、前記原稿供給トレイは前記装置本体の投影面積内に配置されることを特徴とする画像形成装置。 【請求項4】 前記原稿供給トレイの載置面は、前記第2の搬送方向上流側に設けられた第1の載置面と、前記第2の搬送方向下流側に設けられた第2の載置面と、からなり、前記原稿供給トレイの側断面形状は、前記第1の載置面と前記第2の載置面との境界部で、前記第1の載置面と第2の載置面との間の角度が鈍角をなすように屈曲形成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 【請求項5】 前記装置本体において、前記所定の搬送方向上流側又は前記第2の搬送方向上流側を後側とする画像形成装置であって、前記装置本体の上面一側部位には、送受話器を起立状態で載置可能な送受話器置き台が設けられ、前記装置本体の側面視において、前記送受話器置き台に前記起立状態で載置されている送受話器は、前記起立姿勢の前記原稿供給トレイよりも装置本体の前側に位置することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記装置本体の上面であって、前記起立姿勢における前記原稿供給トレイの下方には、前記記録部の少なくとも一部を露出可能な開口部と、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるときに、前記開口部を閉塞する閉塞姿勢と、前記開口部を開放する開放姿勢と、の間で回動可能な開閉扉と、が設けられていることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、スキャナ装置等の画像読取装置および、スキャナ装置、ファクシミリ装置、コピー装置、等の画像形成装置に係り、より詳しくはコンパクトで取り扱いの容易な画像読取装置および画像形成装置の構成に関するものである。 【背景技術】 【0002】 ファクシミリ装置である、特許文献1及び2の装置では、本体ケースの上面のうち前寄り部位には、表面に操作パネル部が形成された操作部カバー体を備えており、この操作部カバー体の下面側の本体ケース内には画像読取部とその下方にインクジェット式等の画像記録部(プリンタ部)とが配置されている。画像読取部よりも後部側の本体ケースには、原稿を載置して画像読取部に給送するための原稿トレイと、受信した画像などのデータを印刷して記録するための記録紙(用紙)を複数枚載置するための給紙トレイとが、互いに略平行であって前下りの傾斜状(後方に行くに従って高くなる後傾状)に立設している。 【0003】 上記の構成では、読み取られた原稿及び印刷済みの記録紙は本体ケースの前面に上下2段にて設けられた、原稿排出トレイ及び記録紙排出トレイに向かって排出される構成であった。 【0004】 また、これらのファクシミリ装置では相手側のファクシミリもしくは電話との通信(通話)の必要から、電話のテンキー付き送受話器(ハンドセット)を備えているが、本体ケース(ハウジング)の一側に、ハンドセットをその長手方向が本体ケースの前後方向と略平行となるようにして寝かせて載置するための載置台が設けられている。 【0005】 他方、特許文献3のファクシミリ装置のように、装置本体の下部には、その前方向から挿入可能な給紙カセットが配置されており、図示しない記録部で印刷された用紙を装置本体の後部に後向きに突出させた記録紙排出スタッカ部に排出する構成のものがある。なお、特許文献3の構成では、録紙排出スタッカ部の上側に原稿トレイが配置されており、読取部を通過して読み取られた原稿は本体装置の前方に排出される。 【特許文献1】特開2003−92651号公報(図1及び図2参照) 【特許文献2】特開2002−320058号公報(図1参照) 【特許文献3】特開2003−158592号公報(図1参照) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、上記特許文献1及び2の画像記録装置(ファクシミリ装置)のように、原稿トレイ及び給紙トレイが後傾状に起立されていると、特に後側のトレイの上端部は本体ケースの後端面よりも後側に位置することになるので、上記後側のトレイの機能を発揮させる正しい後傾姿勢で当該トレイを配置させるには、本体ケースの後端面と室内の壁面との間に大きい隙間(デッドスペース)ができてしまう。換言すると、本体ケースをコンパクトに形成したとしても、画像記録装置(ファクシミリ装置)の使用中では、大きい空間が必要となるという問題があった。 【0007】 特許文献3では、記録済みの用紙を本体装置の後方に排出するので、この場合も本体ケースの後端面と室内の壁面との間に大きい空間を必要とする。 【0008】 また、特許文献1〜3のよう従来のファクシミリ装置では、原稿トレイ及び給紙トレイは一般に側面視で直線状に形成されているので、上記の後傾姿勢を採用すると、当該トレイの上端部が側面視にて本体ケースの後端面から離間する距離が益々大きくなるのであった。 【0009】 他方、上述のハンドセットを寝かせた状態で本体ケースの一側部もしくは一側部からはみ出させた載置台に載置することも、ファクシミリ装置(画像記録装置)の設置に必要な面積が大きくなるという問題があった。 【0010】 さらに、画像記録装置(ファクシミリ装置)の不使用時に、上記原稿トレイ及び給紙トレイを立てたままに放置しておくと、各トレイの表面(上面)や操作パネル部の表面、さらには原稿読取部や給紙部への用紙の入り口に埃が積もり、再度の使用に際してその埃を除去する清掃の手間が掛かるという問題もあった。 【0011】 本願発明は、上記の従来の技術的課題を解決することを目的になされたものであって、その一つは原稿トレイの断面形状及び配置を工夫したものであり、他の一つはハンドセットの載置姿勢及びハンドセットの配置位置を工夫したものである。 【課題を解決するための手段】 【0012】 前記課題を解決するための請求項1に記載の発明の画像読取装置は、装置本体の表面に設けられた操作パネル部と、原稿を所定の搬送方向に案内する原稿搬送板と、この原稿搬送板によって案内された原稿を搬送しつつ原稿の画像を読み取る読取部と、この読取部により画像が読み取られる原稿が載置される原稿供給トレイと、を備えた画像読取装置であって、前記原稿供給トレイは前記装置本体の表面に倒伏する倒伏姿勢と、原稿を載置可能に起立する起立姿勢と、の間で回動可能に設けられ、前記原稿供給トレイの載置面は、前記所定の搬送方向上流側に設けられた第1の載置面と、前記所定の搬送方向下流側に設けられた第2の載置面とからなり、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるとき、前記第1の載置面によって前記操作パネル部の少なくとも一部が覆われ、前記第2の載置面によって前記原稿搬送板の少なくとも一部が覆われ、前記原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、前記第1の載置面と前記第2の載置面との境界部を通り前記装置本体が設置される設置面に対する鉛直線として設定される仮想直線と第1の載置面とがなす第1の角は、前記仮想直線と第2の載置面とがなす第2の角よりも小さく、前記第2の載置面は前記原稿搬送板の表面とほぼ同一平面上に配置されるものである。 【0013】 請求項2に記載の発明の画像形成装置は、装置本体の下部に設けられ積層収納された複数の記録媒体を一枚ずつ分離してUターン経路に向けて搬送する給紙部と、このUターン経路を経て搬送された被記録媒体に画像を記録する記録部と、この記録部を経て搬送された被記録媒体を前記装置本体外に向けて排出する排出部と、を備えた画像形成装置であって、前記記録部の上方に請求項1に記載の画像読取装置が備えられたものである。 【0014】 請求項3に記載の発明の画像形成装置は、装置本体の下部に設けられ積層収納された複数の被記録媒体を一枚ずつ分離してUターン経路に向けて搬送する給紙部と、このUターン経路を経て搬送された被記録媒体に画像を記録する記録部と、この記録部を経て搬送された被記録媒体を第1の搬送方向に排出する排出部と、前記記録部の上方に配置され原稿を第2の搬送方向に案内する原稿搬送板と、この原稿搬送板によって案内された原稿を搬送しつつ原稿の画像を読み取る読取部と、この読取部の上面に配置された操作パネル部と、前記装置本体の上面に配置され前記原稿搬送板と前記操作パネル部との間に設けられている原稿導入口に原稿を供給する原稿供給トレイと、を備えた画像形成装置であって、前記原稿供給トレイは、前記装置本体の上面に倒伏する倒伏姿勢と、原稿を載置可能に起立する起立姿勢と、の間で回動可能に設けられ、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるとき、前記原稿供給トレイは前記操作パネル部の上面のうち少なくとも一部と、前記原稿搬送板と、前記原稿導入口と、を覆い、前記原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、前記装置本体の平面視において、前記原稿供給トレイは前記装置本体の投影面積内に配置されるものである。 【0015】 請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記原稿供給トレイの載置面は、前記第2の搬送方向上流側に設けられた第1の載置面と、前記第2の搬送方向下流側に設けられた第2の載置面と、からなり、前記原稿供給トレイの側断面形状は、前記第1の載置面と前記第2の載置面との境界部で、前記第1の載置面と第2の載置面との間の角度が鈍角をなすように屈曲形成されているものである。 【0016】 請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記装置本体において、前記所定の搬送方向上流側又は前記第2の搬送方向上流側を後側とする画像形成装置であって、前記装置本体の上面一側部位には、送受話器を起立状態で載置可能な送受話器置き台が設けられ、前記装置本体の側面視において、前記送受話器置き台に前記起立状態で載置されている送受話器は、前記起立姿勢の前記原稿供給トレイよりも装置本体の前側に位置するものである。 【0017】 請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記装置本体の上面であって、前記起立姿勢における前記原稿供給トレイの下方には、前記記録部の少なくとも一部を露出可能な開口部と、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるときに、前記開口部を閉塞する閉塞姿勢と、前記開口部を開放する開放姿勢と、の間で回動可能な開閉扉と、が設けられているものである。 【発明の効果】 【0018】 請求項1に記載の発明によれば、原稿供給トレイは前記装置本体の表面に倒伏する倒伏姿勢と、原稿を載置可能に起立する起立姿勢と、の間で回動可能に設けられているので、原稿供給トレイは、使用時の原稿載置の機能と、不使用時のカバーとしての機能を兼用できるという効果を奏する。 【0019】 そして、原稿供給トレイの載置面は、前記所定の搬送方向上流側に設けられた第1の載置面と、前記所定の搬送方向下流側に設けられた第2の載置面とからなり、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるとき、前記第1の載置面によって前記操作パネル部の少なくとも一部が覆われ、前記第2の載置面によって前記原稿搬送板の少なくとも一部が覆われ、前記原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、前記第1の載置面と前記第2の載置面との境界部を通り前記装置本体が設置される設置面に対する鉛直線として設定される仮想直線と第1の載置面とがなす第1の角は、前記仮想直線と第2の載置面とがなす第2の角よりも小さく、前記第2の載置面は前記原稿搬送板の表面とほぼ同一平面上に配置されるものであるから、第1の載置面によって原稿を読取部に搬送する力が与えられる。搬送性能が優れているので、安定した読み取りを行うことができるという効果を奏する。 【0020】 また、第2の載置面は、原稿搬送板とほぼ同一平面上に配置されているので、原稿は第2の載置面から原稿搬送板へとスムーズに導入されるという効果を奏する。 【0021】 請求項2に記載の発明の画像形成装置は、装置本体の下部に設けられ積層収納された複数の記録媒体を一枚ずつ分離してUターン経路に向けて搬送する給紙部と、このUターン経路を経て搬送された被記録媒体に画像を記録する記録部と、この記録部を経て搬送された被記録媒体を前記装置本体外に向けて排出する排出部と、を備えた画像形成装置であって、前記記録部の上方に請求項1に記載の画像読取装置が備えられたものである。 【0022】 請求項3に記載の発明の画像形成装置によれば、装置本体の下部に設けられ積層収納された複数の被記録媒体を一枚ずつ分離してUターン経路に向けて搬送する給紙部と、このUターン経路を経て搬送された被記録媒体に画像を記録する記録部と、この記録部を経て搬送された被記録媒体を第1の搬送方向に排出する排出部と、前記記録部の上方に配置され原稿を第2の搬送方向に案内する原稿搬送板と、この原稿搬送板によって案内された原稿を搬送しつつ原稿の画像を読み取る読取部と、この読取部の上面に配置された操作パネル部と、前記装置本体の上面に配置され前記原稿搬送板と前記操作パネル部との間に設けられている原稿導入口に原稿を供給する原稿供給トレイと、を備えた画像形成装置であって、前記原稿供給トレイは、前記装置本体の上面に倒伏する倒伏姿勢と、原稿を載置可能に起立する起立姿勢との間で回動可能に設けられ、前記原稿供給トレイが前記倒伏姿勢であるとき、前記原稿供給トレイは前記操作パネル部の上面のうち少なくとも一部と、前記原稿搬送板と、前記原稿導入口と、を覆い、前記原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、前記装置本体の平面視において、前記原稿供給トレイは前記装置本体の投影面積内に配置されるものである。 【0023】 従って、倒伏姿勢、起立姿勢のいずれの状態でも、原稿供給トレイが装置本体の平面視における投影面積内に配置されるので、画像形成装置の設置に際して無駄な空間を少なくでき、画像形成装置の設置に必要な面積をコンパクトにできるという効果を奏する。また、装置本体を室の壁面に接近させて配置できるという効果を奏する。 【0024】 請求項4に記載の発明によれば、前記原稿供給トレイの側断面形状は、原稿の給送方向の中途部で鈍角状に屈曲形成されているものであるから、原稿供給トレイに原稿を載置した場合に、その中途部が自重により湾曲しても、その湾曲中途部が原稿供給トレイの上面の屈曲中途部に当接しないから、原稿の給紙時の摺接抵抗を少なくして、紙ジャムの発生を防止できる。さらに、上記屈曲中途部の存在により、前下り傾斜状の伏せ姿勢で操作パネル部の上面を原稿供給トレイの直線部分(起立姿勢の第1の載置面)にて覆うときに、操作パネル部との間に無駄な空間を生じさせないという効果を奏する。 【0025】 請求項5に記載の発明によれば、前記装置本体の上面一側部位には、送受話器を起立状態で収納可能な送受話器置き台が設けられ、前記装置本体の側面視において、前記起立状態の送受話器が起立姿勢の前記原稿供給トレイよりも前側に位置するように設けられているものであるから、送受話器の取り扱い時に、ユーザーの指が原稿供給トレイの側部と干渉することがなく、送受話器の取り扱いが容易になるという効果を奏する。 【0026】 請求項6に記載の発明によれば、原稿供給トレイが倒伏姿勢と起立姿勢との間で開閉回動可能に設けられているので、原稿供給トレイの下のスペースを利用でき、原稿供給トレイが倒伏姿勢であるときに、記録部の少なくとも一部を露出可能である開放状態と、前記記録部を隠蔽する閉塞状態との間で開閉回動可能な開閉扉を設けることができる。従って、原稿供給トレイを倒伏姿勢にし、開閉扉を開放状態にすることによって、記録部のジャム処理ができる。すなわち、原稿供給トレイが倒伏姿勢と起立姿勢との間で開閉回動可能に設けられているので、原稿供給トレイと、開閉扉と、を上下に立体的に配置することができる。よって、限られたスペース内に原稿供給トレイと、開閉扉と、を配置することができるので、省スペース化を図ることが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1はファクシミリ装置の原稿供給トレイを起立させた状態の外観斜視図、図2は同右側面図、図3は図1の III−III 線矢視断面図、図4は原稿供給トレイを閉じて後ろカバー体を開いた状態の左側面図、図5は原稿供給トレイを閉じて後ろカバー体を開いた状態の側断面図、図6はファクシミリ装置の背面図、図7は原稿供給トレイを起立させた状態の平面図、図8は原稿供給トレイ及び後ろカバー体を閉じた状態の平面図、図9は原稿供給トレイを閉じて後ろカバー体を開き、且つUターン状の用紙給送路体を外した状態の平面図である。 【0028】 本発明のファクシミリ装置1の装置本体2は合成樹脂製の射出成形品であり、図3及び図5に示すように、装置本体2の下部に画像記録部(以下、記録部という)7が備えられている。そして、装置本体2の底部のカセット収納部に対して、装置本体2の前側に開口された挿入口2aから挿抜可能(実質上水平方向に出し入れ可能)な給紙カセット3が配置されている。以下、装置本体2の挿入口2aがある側を前側または前方といい、これを基準に装置の前側、左右側、後側(奥側)という。 【0029】 本実施形態では、給紙カセット3の挿抜方向を副走査方向(Y軸方向)といい、後述するキャリッジ5が往復移動する方向を主走査方向(X軸方向)という(図1参照)。給紙カセット3は、例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ等にカットされた被記録媒体としての用紙が複数枚積層(堆積)されて収納できる収容部3aを備えている。 【0030】 給紙カセット3挿入方向の奥側端には、用紙分離用の傾斜分離板8が設けられ、この傾斜分離板8の上側に隣接して装置本体2には、側面視でUターン状の用紙給送路体9が配置されている(図3及び図5参照)。 【0031】 装置本体2側には、給紙カセット3より上方に給紙手段としての給紙ローラ6bが設けられている。給紙手段における給紙アーム6aの上端部に駆動軸34を備え、この駆動軸34を中心として上下方向に回動可能な給紙アーム6aが装着されている。この給紙アーム6aの下端に設けられた給紙ローラ6bと、傾斜分離板8とが協働することにより、給紙カセット3に堆積された被記録媒体である用紙Pが一枚ずつ分離給送される。そして、用紙給送路体9を介して、給紙カセット3の上方に配置された記録部7に用紙Pが配送されて画像記録された後、給紙カセットの上方の空間である排出部10に記録済みの用紙Pが送られ、上記挿入口2aと共通の排出口10aから装置本体2の外に排出される(図5参照)。 【0032】 記録部7は、図5に示すように、上面開放された金属製枠状のメインフレーム11における左右一対の側板(図示せず)にて支持され、X軸方向(主走査方向)に延びる横長の板状(プレート状)の第1ガイド部材12、第2ガイド部材13と、これら両ガイド部材12、13に跨がって摺動自在に支持(搭載)されて往復移動可能に構成されたキャリッジ5と、インクジェット式の記録ヘッド(図示せず)が下面に搭載されたキャリッジ5を往復移動させるために第2ガイド部材13の上面にそれと平行状にて、プーリに巻回配置された無端ベルトとしてのタイミングベルト(図示せず)と、そのタイミングベルトを駆動するCR(キャリッジ)モータ(実施形態ではDCモータであるが、ステッピングモータ等他のモータでもよい。図示せず)と、記録ヘッドの下面側にて搬送される用紙Pを支持する板状のプラテン16と、主走査方向に沿って延びるように配置されてキャリッジ5のX軸方向(主走査方向)の位置とその方向の移動速度を検知するための光学式リニアエンコーダの構成部品であるテープスケール(図示せず)等を備える。なお、プラテン16上で用紙Pが通過する方向での用紙搬送方向の上流側に、第1ガイド部材12が配置され、下流側に第2ガイド部材13が配置されることになる。 【0033】 また、プラテン16よりも搬送上流側には、搬送作用とレジスト作用を兼用させるレジストローラ対17が配置されている。駆動ローラと従動ローラとからなるレジストローラ対17は用紙Pを記録ヘッド4の下面のノズル面とプラテン16との隙間に搬送する。プラテン16よりも下流側には、用紙Pの上面に接する拍車と下面側の駆動する駆動ローラとからなる排紙ローラ対18が配置されている。この排紙ローラ対18により記録済みの用紙Pを排紙部10へと搬送する。 【0034】 装置本体2の上面のうち前寄り部位には、テンキー等の各種操作ボタン20aや液晶表示部20b等を備えた操作パネル部20が設けられている。この操作パネル部20は前下りの傾斜状に形成され、操作パネル部20の前端部のヒンジ21を介して装置本体2に対して上下開閉回動可能に枢着されている(図1、図3参照)(CISの上流側に搬送ローラ対が、CISの下流側に原稿排出ローラ対がそれぞれ設けられているので、原稿を安定して搬送することが出来る。 【0035】 画像読取装置22は操作パネル部20の下方の装置本体2内に配置されている。即ち、図5に示すように、装置本体2における記録部7より上方前部には、操作パネル部20とほぼ平行状(前下りの傾斜状)に原稿搬送板23が配置されており、原稿搬送板23には、画像読取装置22を構成する原稿給紙ローラ24と原稿分離板(分離パッド)25と、原稿搬送ローラ対26と原稿読取のためのイメージスキャナ27とその下流側の原稿排出ローラ対28とが、原稿の搬送方向(給送方向)の上流側から下流側に向けて順に配置されている。イメージスキャナ(密着型イメージセンサ、CIS:Contact Ima-ge Sensor )27は、図5の紙面と直交する方向(主走査方向、X軸方向)に長いCCD素子(固体撮像素子)等にて構成されている。イメージスキャナ27が本発明におけるコピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための読取部に相当する。 【0036】 原稿搬送板23は操作パネル部20の下面側にて上流側に延設されており、操作パネル部20と原稿搬送板23との隙間が原稿導入口29となる。原稿排出ローラ対28の下流側には装置本体2の前面に開口する原稿排出口30が形成され、これに続いて、装置本体2の前方に延びる原稿排出トレイ31が上下回動可能に設けられている。上記原稿給紙ローラ24の上面に対向する原稿分離板(分離パッド)25と、原稿搬送ローラ対26の従動ローラ(ピンチローラ)と、原稿排出ローラ対28の従動ローラ(ピンチローラ)と、イメージスキャナ27の上面に対向する原稿押圧板32とは、操作パネル部20の下面側に取付けられている。 【0037】 原稿搬送板23の頂点部分等の装置本体2には、複数枚の原稿Gを載置するための原稿供給トレイ33の基端部がヒンジ34を介して前後開閉回動可能に枢着されている(図3及び図5参照)。原稿供給トレイ33は第1の載置面33bと第2の載置面33cとによって構成されている。第1の載置面33bと第2の載置面33cとの境界部33aでは、第1の載置面33bと第2の載置面33cとが互いに接近される方向に鈍角状(角度θ3)にて屈曲形成されている。 【0038】 原稿供給トレイ33は、図5のごとく、原稿導入口29及び画像読取装置12が下面側に配置された操作パネル部20の上面全体を覆う倒伏姿勢と、図1及び図5のごとく、原稿Gを載置可能に起立する起立姿勢とに選択的に回動可能に構成されている。これにより、原稿供給トレイ33は、読取るべき原稿Gを載置する原稿載置部としての機能と、不使用時に原稿導入口29及び操作パネル部20の上面を覆って埃よけとしての機能とを兼用させることができるものである。原稿供給トレイ33の倒伏姿勢では第1の載置面33bによって操作パネル部20が覆われ、第2の載置面33cによって、原稿搬送板23と原稿挿通口29とが覆われる(図5及び図8参照)。 【0039】 原稿供給トレイ33が起立姿勢であるときの、原稿供給トレイが前記起立姿勢であるとき、第1の載置面33bと第2の載置面33cとの境界部33aを通り装置本体が設置される設置面に対する鉛直線として設定される仮想直線Sと第1の載置面33bとの夾角(第1の角)をθ1とし、仮想直線Sと第2の載置面33cとの夾角(第2の角)をθ2とするとき、第1の角θ1は、第2の角θ2よりも小さく、第2の載置面33cは原稿搬送板23の表面とほぼ同一平面上に配置されるものである。 【0040】 この構成により、第1の載置面33bで原稿に原稿端を読取部側に押し込む力を与える。第2の載置面33cは、原稿搬送板とほぼ同一平面上に配置されているので、原稿は第2の載置面33cから原稿搬送板へとスムーズに導入される。 【0041】 また、原稿供給トレイ33は起立姿勢及び倒伏姿勢のいずれの状態でも、平面視において装置本体2の投影面積内に配置されるように形成されている(図7及び図8参照)。 【0042】 なお、原稿排出トレイ31は透明な樹脂板にて形成されており、この原稿排出トレイ31を上向き回動させて、操作パネル部20の上面とほぼ平行になるように折り畳むことができ、その後、原稿供給トレイ33を上記折り畳んだ原稿排出トレイ31の上面とほぼ平行になるように倒伏姿勢を採ることができる。そして、原稿供給トレイ33の中央部に穿設形成された窓部33dを通して、操作パネル部20における液晶表示部20bを観察することができるものである。この窓部33bは有していなくても良い。 【0043】 原稿供給トレイ33の側断面形状は、第1の載置面33bと第2の載置面33cとの間の角度θ3、つまり原稿Gの給送方向の中途部が鈍角状(角度θ3が120度〜145度程度)に屈曲形成されているものである。装置本体2の側面視において、起立姿勢の原稿供給トレイ33の上端は装置本体2の後端よりも前側に位置するものとする。そして、原稿供給トレイ33が起立姿勢にあるとき、第2の載置面33cが原稿搬送板23とほぼ同一平面上に配置される。第1の載置面33bは仮想直線Sよりも装置後方側に配置される。 【0044】 起立姿勢の原稿供給トレイ33の上面に載置された原稿Gの給送方向の中途部が自重により湾曲しても、その湾曲中途部が原稿供給トレイ33の上面の屈曲中途部(境界部)33aに当接しないから、原稿供給トレイ33の側断面が下向き凸湾曲形成されている場合に比べて、また、原稿供給トレイ33の表面(上面)に給紙方向に細長いリブを形成しなくても、原稿Gの給送時の搬送抵抗(摺接抵抗)を低減することができる。なお、原稿搬送板23には、原稿導入口29の近傍に、原稿Gの左右両側縁を案内する一対の側ガイド板35が設けられている(図1参照)。 【0045】 装置本体2の上面一側部位(原稿供給トレイ33の配置位置の一側方)には、コードレス式のハンドセット36(送受話器:テンキー等の操作ボタン付き)を起立状態で収納可能なハンドセット置き台37が凹み形成され、装置本体2の側面視において、ハンドセット置き台37にて起立状態で収納されたハンドセット36が起立姿勢の原稿供給トレイ33よりも前側に位置するように設けられているものである(図2及び図3参照)。なお、ハンドセット置き台37内には、ハンドセット36に対する充電器(図示せず)が設けられている。 【0046】 装置本体2の上面後側は後下り傾斜状に形成されており、その左右中央部の後側(原稿供給トレイ33の配置位置より後側)は記録部7に用紙搬送路が上から観察できるていどの大きい空間(開口部)が形成されている。この空間を覆う後カバー体38は、その上部より部位のヒンジ39を介して装置本体2に枢着されており、記録部7を含む用紙搬送路で紙ジャムが発生した場合に、用紙Pを除去できるようにしている(図5及び図9参照)。また、上記Uターン状の用紙給送路体9も、装置本体2の後面から取り外し可能に装着されており、給紙ローラから記録部7までの間で発生した紙ジャムを除去できるようになっている(図6、図9参照)。 【0047】 上記の構成により、ファクシミリ装置1の待機状態もしくは使用状態では図1に示すように、操作パネル部22の上面から開いた原稿供給トレイ33を起立姿勢となるように立ち上げると、当該原稿供給トレイ33の上端部は装置本体2の後端面よりも前側に位置するから(図3参照)、ファクシミリ装置1の装置本体2の後端面を室の壁等に密接させた状態でも使用可能となる。 【0048】 そして、上述したように、原稿供給トレイ33の方向中途部を鈍角状に屈曲形成したことと、起立姿勢の原稿供給トレイ33の上部側の水平に対する角度θ2が70度程度に大きいことから(図3参照)、当該原稿供給トレイ33に原稿を載置した場合に、その中途部が自重により湾曲しても、その湾曲中途部が原稿供給トレイ33の上面の屈曲中途部33aに当接しないから、原稿の給紙時の摺接抵抗を少なくして、紙ジャムの発生を防止できる。さらに、上記屈曲中途部33aの存在により、前下り傾斜状の伏せ姿勢で操作パネル部20の上面を原稿供給トレイ33の直線部分(起立姿勢の原稿供給トレイ33の上部側)にて覆うときに、操作パネル部20との間に無駄な空間を生じさせない。 【0049】 さらに、装置本体2の側面視において、起立姿勢の原稿供給トレイ33は、同じく起立姿勢のハンドセット36より後方に位置するので、ユーザーがハンドセット36をハンドセット置き台37から取り上げるときや置くときにユーザーの指が原稿供給トレイ33の側部と干渉することがなく、円滑な取り扱いが可能になる。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】ファクシミリ装置のトレイを起立させた状態の外観斜視図である。 【図2】同右側面図である。 【図3】図1の III−III 線矢視断面図である。 【図4】原稿供給トレイを閉じて後ろカバー体を開いた状態の左側面図である。 【図5】原稿供給トレイを閉じて後ろカバー体を開いた状態の側断面図である。 【図6】ファクシミリ装置の背面図である。 【図7】原稿供給トレイを起立させた状態の平面図である。 【図8】原稿供給トレイ及び後ろカバー体を閉じた状態の平面図である。 【図9】原稿供給トレイを閉じて後ろカバー体を開き、且つUターン状の用紙給送路体を外した状態の平面図である。 【符号の説明】 【0051】 1 ファクシミリ装置 2 装置本体 2a 挿入口 3 給紙カセット 7 記録部 20 操作パネル部 22 画像読取装置 29 原稿導入口 33 原稿供給トレイ 36 ハンドセット 37 ハンドセット置き台
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005267 【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079131 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 暁夫
【識別番号】100096747 【弁理士】 【氏名又は名称】東野 正
【識別番号】100099966 【弁理士】 【氏名又は名称】西 博幸
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| 【公開番号】 |
特開2008−11466(P2008−11466A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−182542(P2006−182542) |
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