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【発明の名称】 撮像装置
【発明者】 【氏名】三由 貴史

【氏名】小坂 明生

【氏名】岩城 秀和

【氏名】研野 孝吉

【要約】 【課題】カメラの台数を減らしつつ環境画像と眼球画像とを撮像可能な撮像装置を提供すること。

【構成】結像光学系(結像レンズ22)と、結像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子27と、撮像素子27で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する視野分割光学系(第1ミラー21)とを具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
結像光学系と、
前記結像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する視野分割光学系と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記視野分割光学系は、前記結像光学系の前段に、前記結像光学系に対して所定の傾きを持たせて配置され、前記結像光学系の視野を少なくとも2分する反射ミラーであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記反射ミラーは、負のパワーを持つ光学系からなることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記反射ミラーは、凸面ミラーであることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項5】
前記反射ミラーは、凹屈折面と、少なくとも前記凹屈折面よりも曲率半径の大きい反射面とを持つ透過反射型のミラーレンズであることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項6】
前記反射ミラーは、正のパワーを持つ光学系からなることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
【請求項7】
前記反射ミラーは凹面ミラーであることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記反射ミラーは、凸屈折面と、少なくとも前記凸屈折面よりも曲率半径の小さい反射面とを持つ透過反射型のミラーレンズであることを特徴とする6記載の撮像装置。
【請求項9】
結像光学系と、
前記結像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する視野分割光学系と、
前記視野分割光学系により分割された視野により、眼球正面から撮像するための屈曲光学系と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
前記視野分割光学系は、前記結像光学系の前段に、前記結像光学系に対して所定の傾きを持たせて配置され、前記結像光学系の視野を少なくとも2分する反射ミラーであり、前記屈曲光学系は、前記2分された視野をさらに所定角度屈曲させる反射ミラーであることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項11】
第1の結像光学系と、
前記第1の結像光学系により結像された被写体像を撮像する第1の撮像素子と、
前記第1の撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する第1の視野分割光学系と、を具備する第1の撮像装置と、
第2の結像光学系と、
前記第2の結像光学系により結像された被写体像を撮像する第2の撮像素子と、
前記第2の撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する第2の視野分割光学系と、を具備する第2の撮像装置と、から構成され、
前記第1の撮像装置と第2の撮像装置とは互いに一方が他方を撮像可能なように対向して配置されていることを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
前記第1の撮像装置および第2の撮像装置の少なくともいずれか一方には、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置間の位置変動を検出するためのマーカーが設置されていることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に関し、特に、1つの撮像素子で環境画像と眼球画像とを撮像可能な撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
装着者の正面と眼球の両方を撮影する撮像装置が知られていた。例えば特開2004−181233には、眼鏡に眼球撮影カメラを装着して視線、瞳孔径を測定することで画像中の重要領域を決定する画像処理方法が提案されている。
【特許文献1】特開2004−181233
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術は、複数台のカメラを用いてシーン画像と、眼球画像を捉えているため小型軽量化しにくかった。また、人間に常時装着するウェアラブルカメラとして、消費電力が多く、長時間駆動という点について対応することができない。
【0004】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、カメラの台数を減らしつつ環境画像と眼球画像とを撮像可能な撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る撮像装置は、結像光学系と、 前記結像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する視野分割光学系と、を具備する。
【0006】
また、本発明の第2の態様に係る撮像装置は、第1の態様において、前記視野分割光学系は、前記結像光学系の前段に、前記結像光学系に対して所定の傾きを持たせて配置され、前記結像光学系の視野を少なくとも2分する反射ミラーである。
【0007】
また、本発明の第3の態様に係る撮像装置は、第1または第2の態様において、前記反射ミラーは、負のパワーを持つ光学系からなる。
【0008】
また、本発明の第4の態様に係る撮像装置は、第3の態様において、前記反射ミラーは、凸面ミラーである。
【0009】
また、本発明の第5の態様に係る撮像装置は、第3の態様において、前記反射ミラーは、凹屈折面と、少なくとも前記凹屈折面よりも曲率半径の大きい反射面とを持つ透過反射型のミラーレンズである。
【0010】
また、本発明の第6の態様に係る撮像装置は、第1または第2の態様において、前記反射ミラーは、正のパワーを持つ光学系からなる。
【0011】
また、本発明の第7の態様に係る撮像装置は、第6の態様において、前記反射ミラーは凹面ミラーである。
【0012】
また、本発明の第8の態様に係る撮像装置は、第6の態様において、前記反射ミラーは、凸屈折面と、少なくとも前記凸屈折面よりも曲率半径の小さい反射面とを持つ透過反射型のミラーレンズである。
【0013】
また、本発明の第9の態様に係る撮像装置は、結像光学系と、前記結像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する視野分割光学系と、前記視野分割光学系により分割された視野により、眼球正面から撮像するための屈曲光学系と、を具備する。
【0014】
また、本発明の第10の態様に係る撮像装置は、第9の態様において、前記視野分割光学系は、前記結像光学系の前段に、前記結像光学系に対して所定の傾きを持たせて配置され、前記結像光学系の視野を少なくとも2分する反射ミラーであり、前記屈曲光学系は、前記2分された視野をさらに所定角度屈曲させる反射ミラーである。
【0015】
また、本発明の第11の態様に係る撮像装置は、第1の結像光学系と、前記第1の結像光学系により結像された被写体像を撮像する第1の撮像素子と、前記第1の撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する第1の視野分割光学系と、具備する第1の撮像装置と、第2の結像光学系と、前記第2の結像光学系により結像された被写体像を撮像する第2の撮像素子と、前記第2の撮像素子で撮像する視野を環境撮像側視野と、眼球撮像側視野とに分割する第2の視野分割光学系と、を具備する第2の撮像装置と、から構成され、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置とは互いに一方が他方を撮像可能なように対向して配置されている。
【0016】
また、本発明の第12の態様に係る撮像装置は、第11の態様において、前記第1の撮像装置および第2の撮像装置の少なくともいずれか一方には、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置間の位置変動を検出するためのマーカーが設置されている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、カメラの台数を減らしつつ環境画像と眼球画像とを撮像可能な撮像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。ここでは本発明の撮像装置を眼球撮影機能付き頭部装着カメラに適用した場合について説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。第1実施形態の頭部装着カメラは、眼鏡状の左右の装着用治具29のうち、左側の装着用治具29のつるの部分に配置された撮像素子27と、撮像素子27上に結像するように設けられた結像レンズ22と、結像レンズ22に対して30°から60°の範囲の角度望ましくは45°で眼球を側方から捉えられる位置に設けられ、結像レンズ22の画角の略半分の光線を反射する凸面反射ミラー(第1ミラー)21とを具備する。さらに撮像素子27の前段にはローパス/赤外カットフィルタ23が配置されている。また、眼鏡状のため、装着用治具29には、装着用治具レンズ25が取り付けられており、図示せぬ鼻あてなどにより、顔面に安定して装着可能である。図2は、図1の一部を拡大して示す図である。また、図3は、撮像素子27により撮像される撮像イメージ図であり、左側は眼球撮像側視野20による画像であり、右側は環境撮像側視野24による画像である。
【0020】
図4は、撮像素子27からの撮像信号から画像を生成する画像処理部100の構成を示しており、画像エンジン50と、画像処理装置51と、眼球画像出力部52と、環境画像出力部53と、を備えている。
【0021】
ここでは、上記した結像レンズ22と、ローパス/赤外カットフィルタ23と、撮像素子27と、画像処理部100とからなる構成をカメラ部として定義する。
【0022】
次に、上記した構成の作用を説明する。装着用治具29の正面に存在する被写体像(図示せず)は、結像レンズ22の視野の略半分により結像されて撮像素子27により撮像される。このときの撮像画像を環境画像と呼ぶ。このときの撮影範囲を図1、2では、環境撮像側視野20としている。
【0023】
一方、結像レンズ22の視野の残り半分の視野は、第1ミラー21により、顔面側方から目周囲を撮影するのに用いられ、図1、2では眼球撮像側視野24と呼ぶ。ここで、第1ミラー21は画角を拡大するために凸面鏡になっており、クローズアップレンズと同様の効果を持たせ、近接撮影ができるように構成されている。これにより、近接している目の周囲部と、眼鏡正面に離れて存在する被写体との双方に合焦した画像を撮像することができる。
【0024】
撮像素子27で撮像された画像は、画像処理部100の画像エンジン50に入力されて所定の画像データに変換される。画像処理装置51は、環境画像及び眼球画像の領域の切り出し、画像回転、拡大縮小などの処理を行う。眼球画像出力部52及び環境画像出力部53はそれぞれ所望の画像フォーマットにて眼球画像及び環境画像を出力する。出力された眼球画像は、視線・瞳孔径計測装置に入力される。ここで眼球の半球像から、左右どちらを主に見ているか、目を開けているか閉じているか、などを判定する。一方、出力された環境画像は、物体認識・記憶装置に入力される。
【0025】
なお、ここでは2つの画像を別個に出力するようにしたが、画像エンジン50で生成した画像をそのまま出力してもよい。また、ここでは、眼球画像は、視線・瞳孔径計測装置に入力され、環境画像は、物体認識・記憶装置に入力されるようにしたが、無線、有線のネットワークに配信する通信装置に入力するようにしてもよい。
【0026】
上記した構成によれば、一つの撮像素子により視野画像と眼球画像とを同時に記録することが可能になるので必要なカメラの台数を減らすことができる。すなわち、第1のミラー21を装着用治具29のつるの部分に設置して、結像レンズ22の視野の半分を当該第1のミラー21で反射させることにより、視野の折り曲げと共に近接撮影を可能とし、これによって顔面、主に眼球近傍を撮影可能としている。同時に、結像レンズ22の視野の他の半分では装着者の頭部前方の環境画像が撮影される。
【0027】
なお、この発明の実施の形態の各構成は、当然、各種の変形、変更が可能である。例えば、図1、2では、眼鏡の近視用レンズ(凹レンズ)を示したが、パワーのないレンズでもよく、また、この部分がHMD(ヘッドマウントディスプレイ)になっているものでもよい。画像処理部と撮像素子とは無線接続されていてもよい。
【0028】
図5は、第1実施形態の第1変形例を示しており、凹レンズによる焦点、画角補正を行う構成となっている。第1実施形態では画角を大きくするために第1ミラー(反射ミラー)21を凸面鏡としたが、装着用治具レンズ25の一部の曲率を変える(例えば頭部の向いている方向(前方画像)の光線の透過路に凹レンズ領域30を設ける)ことで眼球像と前方画像の焦点が双方に合うように構成することができる。
【0029】
図6は、第1実施形態の第2変形例を示しており、アフォーカル光学系による広角化を行う構成となっている。図6に示すように、負レンズや、アフォーカルに組んだワイドコンバージョンレンズ31(図6では凹レンズ31−1及び凸レンズ領域31−2)を装着用治具レンズ25の部分に追加することで環境画像を広視野で撮影することができる。
【0030】
図7は、第1実施形態の第3変形例を示している。本実施の形態では、一眼であるが、図7のように、反対の眼球前にHMD(ヘッドマウントディプレイ)32を装着したことを特徴とする。
【0031】
図8は、本実施形態に係るカメラ部の拡大図である。ここでは図7に示すように、例えば、押しひきネジ6点からなる調整ネジ(光軸調整装置)33を設けて第1ミラー21の位置を調整し、これによって眼球画像を撮影できるようにしている。
【0032】
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。第2実施形態では、第1実施形態の構成において、左側の装着用治具29のつるの部分にカメラ部を設けるのみならず、右側の装着用治具29のつるの部分にもカメラ部を設けた双眼型頭部装着カメラとなっている。ここで各カメラ部のミラー配置は左右対称に配置される。このような構成によれば左右両側からの撮影が可能になるので輻輳の計測や視線方向の推定が容易になる。
【0033】
また、環境画像をステレオ撮影することができるため、三次元再構成による被写体(図示しない)の立体的構成も捉えることが可能となる。
【0034】
図10は、このような双眼型頭部装着カメラにおいて、両眼の相対位置を正確に測定するための構成を示している。すなわち、ユーザが装着するメガネに2台のカメラを搭載した場合には当該めがねのゆがみにより2台のカメラの相対位置関係が変動することが考えられる。そこで、図10に示すように、一方のカメラが搭載された装着用治具29の第1ミラー21と一定の位置関係をもたせて複数のマーカー34を配置し、当該マーカーを他方のカメラにより撮像することにより、めがねのゆがみによる左右カメラ間の位置関係の変動を検出することができる。
【0035】
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。図12は、図11のカメラ部を拡大したときの側面図である。第3実施形態では、光束を絞るために第1ミラー21としての平凹ミラーレンズを用い、かつ、装着用治具レンズ25上の眼球28と対峙する位置に画角を広げるために第2ミラー36として凸ミラーを配置したことを特徴とする。
【0036】
第2ミラー36は熱可塑性樹脂からなる調整用治具37を介して装着用治具レンズ25に固着される。ここでの調整用治具37は、使用者によって瞳の位置が異なるので、調整用治具37により第2ミラー36の位置すなわち撮像範囲を変更するために用いる。すなわち、調整用治具37で第2ミラー36を支持し、取り付け治具のフィッティング時に熱可塑性樹脂からなる調整用治具37に熱を加えて、第2ミラー36の角度調整をユーザーごとに実施するようにしてもよい。第1ミラーを調整用治具で支持して上記と同様の調整を行っても良い。
【0037】
また、ここでのフィルタ23−1は環境撮像側視野に関してはローパス/赤外カットの機能をもち、眼球撮像側視野に関しては可視光カット/赤外透過の機能をもっている。
【0038】
第2ミラー36としての平凸ミラーレンズは、その平面側を鏡面にしたレンズで、正のパワーを持つ。このような構成により、眼球正面画像(正面瞳孔像)を撮影することができる。図13はこのときの撮像イメージ図であり、左側は眼球撮像側視野20による画像であり、右側は環境撮像側視野24による画像である。
【0039】
第3実施形態によれば、一枚の画像中に眼球画像と、装着者が見ているイメージの両方を撮像することが可能となる。また、輻輳、瞳孔径変動、視線などを計測しつつ、そのときに主に顔が向いている部分のステレオ映像の撮影も可能となる。
【0040】
(第4実施形態)
図14は、本発明の第4実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。第4実施形態では、第3実施形態の構成において、左側の装着用治具29のつるの部分にカメラ部を設けるのみならず、右側の装着用治具29のつるの部分にもカメラ部を設けた双眼型頭部装着カメラとなっている。ここで各カメラ部のミラー配置は左右対称に配置される。このような構成によれば左右両側からの撮影が可能になるので輻輳の計測や視線方向の推定が容易になる。
【0041】
また、環境画像をステレオ撮影することができるため、三次元再構成による被写体(図示しない)の立体的構成も捉えることが可能となる。
【0042】
(第5実施形態)
図15は、本発明の第5実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。また、図16は、図15のカメラ部を拡大したときの側面図である。また、図17は、図16に示す構成において眼球28の位置を図示したものである。
【0043】
上記した第3実施形態では、眼球の正面に第2ミラー36を配置しているのでユーザーの視野の妨げになる場合がある。そこで第5実施形態では、装着用治具レンズ25の眼球28に対峙する位置ではなく、装着用治具レンズ25の下方に設けたことを特徴とする。この構成では、眼球28からの画像は第2ミラー36に入射した後、第2ミラー36によって上方に反射され、その反射光が第1ミラー21に入射する。第1ミラー21は当該反射光が撮像素子27に入射するように反射する。
【0044】
図18は、第5実施形態における撮像イメージ図である。図16、図17の構成の場合、眼球撮像側視野24において得られる画像は反射ミラーの反射角度により像回転してしまう。そこで、撮像素子27を光軸を中心に画像回転に対応する角度だけ傾けて配置するようにする。これによって図18(A)に示すように、環境撮像側視野20では傾いた撮像イメージとなるが、眼球撮像側視野24では正しい撮像イメージが得られる。このときは、ステレオ視のエピポーララインに合わせて環境側撮像画像を回転させることが好ましい。
【0045】
また、これに代えて、撮像素子で撮影された画像を回転させて視線の上下、左右方向の動きを計測する座標軸、もしくは、ステレオ視のエピポーララインに合わせて、それぞれの撮像領域で画像を切り出した上で画像を回転させてもよい。
【0046】
また、環境側撮像画像を優先する場合は、眼球側撮像画像を画像処理により回転させるようにし、撮像素子自体は傾けず、エピポーララインに沿って配置するようにしてもよい。図19は撮像素子を傾けないときの撮像イメージである。この場合には、眼球撮像側視野24では傾いた撮像イメージとなるが、環境撮像側視野20では正しい撮像イメージが得られる。
【0047】
(第6実施形態)
図20は、本発明の第6実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。第6実施形態では、左側の装着用治具29のつるの部分にカメラ部を設けるのみならず、右側の装着用治具29のつるの部分にもカメラ部を設けた双眼型頭部装着カメラとなっている。ここで各カメラ部のミラー配置は左右対称に配置される。このような構成によれば左右両側からの撮影が可能になるので輻輳の計測や視線方向の推定が容易になる。
【0048】
(付記)
なお、この発明の実施の形態の各構成は、当然、各種の変形、変更が可能である。第2ミラーとしての凸ミラーは平凹レンズの平面側を鏡面にした平凹レンズミラーとしても良く、正負のパワー配分が同様な、凹ミラー、凸ミラーの組み合わせ、平凸ミラーレンズ、平凹ミラーレンズの組み合わせとしてもよい。
【0049】
特に、平凹ミラーレンズ、平凸ミラーレンズを使うと、ミラー蒸着面の保護には有効である。逆に、凹ミラー、凸ミラーの組み合わせは、反射面のみの組み合わせなので、色収差の発生がないという利点がある。
【0050】
また、液状の屈折材料を充填し、凹面の可変フィルム面と、平面の鏡面を持った可変焦点ミラーレンズなどを使うことで、ユーザーに合わせた曲率で、眼球より鮮明に撮像するよう構成したり、静電式の可変焦点ミラーを用いて、光軸調整と、焦点距離の調整を行い、取り付け治具の頭部へのフィッティングや、ユーザーの眼球位置に合わせた撮像位置の調整をするように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。
【図2】図2は、図1の一部を拡大して示す図である。
【図3】図3は、第1実施形態における撮像イメージ図である。
【図4】図4は、撮像素子27からの撮像信号から画像を生成する画像処理部100の構成を示す図である。
【図5】図5は、第1実施形態の第1変形例を示す図である。
【図6】図6は、第1実施形態の第2変形例を示す図である。
【図7】図7は、第1実施形態の第3変形例を示す図である。
【図8】図8は、本実施形態に係るカメラ部の拡大図である。
【図9】図9は、本発明の第2実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。
【図10】図10は、双眼型頭部装着カメラにおいて、両眼の相対位置を正確に測定するための構成を示す図である。
【図11】図11は、本発明の第3実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。
【図12】図12は、図11のカメラ部を拡大したときの側面図である。
【図13】図13は、第3実施形態における撮像イメージ図である。
【図14】図14は、本発明の第4実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。
【図15】図15は、本発明の第5実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。
【図16】図16は、図15のカメラ部を拡大したときの側面図である。
【図17】図17は、図16に示す構成において眼球28の位置を示す図である。
【図18】図18は、第5実施形態における撮像イメージ図である。
【図19】図19は撮像素子を傾けないときの撮像イメージである。
【図20】図20は、本発明の第5実施形態に係る頭部装着カメラの水平断面図である。
【符号の説明】
【0052】
20 環境撮像側視野
21 第1ミラー
22 結像レンズ
23 ローパス/赤外カットフィルタ
24 眼球撮像側視野
25 装着用治具レンズ
26 顔面
27 撮像素子
28 眼球
29 装着用治具
【出願人】 【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−11456(P2008−11456A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−182519(P2006−182519)