| 【発明の名称】 |
デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 興志
【氏名】福島 道弘
|
| 【要約】 |
【課題】デジタル放送を受信するときのチャンネル切替え後の番組が視聴できるようになるまでに要する時間を短縮する。
【構成】デジタル放送受信装置1は、トランスポートストリームに含まれる各チャンネルのTSパケットに対応するパケットIDを記憶する識別情報記憶手段と、トランスポートストリームから各チャンネルのパケットIDを取得して識別情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を有する。また、デジタル放送受信装置1は、チャンネルが切り替わったときにおいて、切替後チャンネルが識別情報記憶手段にパケットIDが記憶されているチャンネルと一致しているときは、識別情報記憶手段に記憶されているパケットIDを用いて映像または音声を出力するように制御する制御手段を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 デジタル放送の放送波を選択して受信する受信手段と、該受信手段が受信した放送信号を復調してトランスポートストリームを生成する復調手段とを備えたデジタル放送受信装置であって、 前記復調手段により生成された前記トランスポートストリームに含まれる各チャンネルのトランスポートパケットを識別するためのパケット識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、 チャンネルが切り替わったときにおいて、該切り替わった後の切替後チャンネルが前記識別情報記憶手段に前記パケット識別情報が記憶されているチャンネルと一致しているときは、前記識別情報記憶手段に記憶されている前記パケット識別情報を用いて映像または音声を出力するように制御する制御手段とを有することを特徴とするデジタル放送受信装置。 【請求項2】 前記トランスポートストリームから前記パケット識別情報を取得して前記識別情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。 【請求項3】 前記記憶制御手段は、前記パケット識別情報を映像信号、音声信号およびその他に分けて前記パケット識別情報を記憶させることを特徴とする請求項2記載のデジタル放送受信装置。 【請求項4】 チャンネルが切り替わったときに、前記切替後チャンネルが前記識別情報記憶手段に前記パケット識別情報が記憶されているチャンネルと一致しているか否かを判定する判定手段を更に有し、 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のデジタル放送受信装置。 【請求項5】 前記記憶制御手段が前記パケット識別情報を前記識別情報記憶手段に記憶させてからの経過日時が閾値を超えているか否かを判定する経過日時判定手段と、 前記経過日時判定手段によって前記経過日時が前記閾値を超えていると判定されたときに、前記パケット識別情報を記憶させることによって前記識別情報記憶手段を更新する更新制御手段とを更に有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載のデジタル放送受信装置。 【請求項6】 前記パケット識別情報が設定されるPIDフィルタと、 チャンネルが切り替わったときに、前記識別情報記憶手段から、記憶されている前記パケット識別情報を読み出して前記PIDフィルタに設定するパケット識別情報設定手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のデジタル放送受信装置。 【請求項7】 デジタル放送の放送波を選択して受信する受信手段と、該受信手段が受信した放送信号を復調してトランスポートストリームを生成する復調手段とを備えたデジタル放送受信装置におけるデジタル放送受信方法であって、 前記復調手段により生成された前記トランスポートストリームに含まれる各チャンネルのトランスポートパケットを識別するためのパケット識別情報を記憶しておき、 チャンネルが切り替わったときにおいて、該切り替わった後の切替後チャンネルが前記パケット識別情報が記憶されているチャンネルと一致しているときは、前記記憶されていた前記パケット識別情報を用いて映像または音声を出力するように制御することを特徴とするデジタル放送受信方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、地上デジタル放送、衛星放送等の放送波を受信して復調処理を行い、映像信号および音声信号を再生するデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、地上デジタル放送や、BS(Broadcasting Satellite)放送、110度CS(Communication Satellite)放送といった衛星デジタル放送の放送波を受信して、デジタル化された映像信号および音声信号を再生するデジタル放送受信装置が普及している。 【0003】 従来から様々なデジタル放送受信装置が知られているが、例えば特許文献1には、チャンネルを切り替えたときに、切り替え後のチャンネルの番組が視聴できるようになるまでに要する時間を短縮するデジタル放送受信装置が開示されている。このデジタル放送受信装置は、複数の放送受信手段のいずれかを視聴受信状態か、またはユーザが指定した優先視聴チャンネルの放送を受信する待機受信状態に設定し、ユーザの希望放送チャンネルが優先視聴チャンネルに一致したときは、待機受信状態に設定されている放送受信手段からの映像、音声が出力されるようになっている。 【特許文献1】特開2005−354283号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 デジタル放送で配信される映像信号および音声信号は、MPEG−2と呼ばれる符号化方式によって符号化されている。そのため、デジタル放送受信装置では、復調処理を行った後、デマルチプレクサにおいて、MPEG−2で符号化されている映像信号および音声信号を処理する必要がある。 【0005】 しかし、従来のデジタル放送受信装置では、MPEG−2の仕組み上、デマルチプレクサや、Iピクチャ待ち時間、VBV−delay(MPEG−2ビットストリーム中に記述されるもので、デコーダにおいて、各ピクチャのpicture start codeがVBVバッファに入力されてから復号開始までの遅延時間を規定するもの)などが不可避であった。そのため、上記した特許文献1に開示されているデジタル放送受信装置でも、デジタル放送を受信するときは、アナログ放送を受信するときよりも、チャンネルの切り替えた後の番組が視聴できるようになるまでに時間がかかるという課題が解決されていなかった。 【0006】 そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法において、デジタル放送を受信するときのチャンネル切替え後の番組が視聴できるようになるまでに要する時間を短縮することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するため、本発明は、デジタル放送の放送波を選択して受信する受信手段と、その受信手段が受信した放送信号を復調してトランスポートストリームを生成する復調手段とを備えたデジタル放送受信装置であって、復調手段により生成されたトランスポートストリームに含まれる各チャンネルのトランスポートパケットを識別するためのパケット識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、チャンネルが切り替わったときにおいて、その切り替わった後の切替後チャンネルが識別情報記憶手段にパケット識別情報が記憶されているチャンネルと一致しているときは、識別情報記憶手段に記憶されているパケット識別情報を用いて映像または音声を出力するように制御する制御手段とを有するデジタル放送受信装置を特徴とする。 【0008】 また、本発明は、デジタル放送の放送波を選択して受信する受信手段と、その受信手段が受信した放送信号を復調してトランスポートストリームを生成する復調手段とを備えたデジタル放送受信装置におけるデジタル放送受信方法であって、復調手段により生成されたトランスポートストリームに含まれる各チャンネルのトランスポートパケットを識別するためのパケット識別情報を記憶しておき、チャンネルが切り替わったときにおいて、その切り替わった後の切替後チャンネルがパケット識別情報が記憶されているチャンネルと一致しているときは、記憶されていたパケット識別情報を用いて映像または音声を出力するように制御するデジタル放送受信方法を提供する。 【発明の効果】 【0009】 以上詳述したように、本発明によれば、デジタル放送を受信するときのチャンネル切替え後の番組が視聴できるようになるまでに要する時間を短縮することが可能なデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。 【0011】 図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、デジタル放送受信装置1はチューナ2と、復調回路3と、デマルチプレクサ4と、PIDメモリ10と、デスクランブラ12と、デコーダ14とを有している。また、デジタル放送受信装置1は、映像処理部15と、音声処理部16と、表示装置17と、スピーカ18とを有している。 【0012】 チューナ2は、図示しない地上デジタル放送用のアンテナ(本実施の形態では、地上デジタル放送用のアンテナを想定しているが、衛星デジタル放送用のアンテナでもよい)が受け取った放送波が供給される。チューナ2は、アンテナから供給される放送波から、指定されたチャンネルに対応する所定周波数の信号成分を選択して受信する受信処理を行い復調回路3に出力する。 【0013】 なお、本実施の形態の場合、チューナ2は地上デジタル放送用に構成されているが、衛星デジタル放送用に構成されていてもよい。また、デジタル放送受信装置1は地上デジタル放送用に構成されたチューナと、衛星デジタル放送用に構成されたチューナとを双方ともに有していてもよい。 【0014】 復調回路3は、チューナ2によって抽出された信号成分について、所定の復調処理を施し、さらに誤り訂正等の処理を施して、トランスポートストリーム(Transport Stream)TSを生成する。生成されるトランスポートストリームTSは、デマルチプレクサ4に入力される。 【0015】 デマルチプレクサ4は、トランスポートストリームTSの各パケット(TSパケット)に付加されているパケット識別情報(パケットID,PIDともいう)を参照して、各TSパケットのペイロードに含まれる映像、音声、その他のデータの種類を判別する。 【0016】 デマルチプレクサ4には、図1に示すように、PIDフィルタ5,6,7が設けられている。PIDフィルタ5,6,7には、PIDメモリ10からチャンネルが切り替わったときに読み出されたパケットIDが、映像、音声、その他のデータ(放送される番組の番組名、放送時間など)といったデータの種別に応じて設定されるようになっている。 【0017】 また、デマルチプレクサ4は、トランスポートストリームTSからパケットIDを取得して、PIDメモリ10の後述するPIDテーブル20に記憶させる記憶制御手段としての機能を有している。 【0018】 さらに、デマルチプレクサ4は後述するPAT、PMTを取得することによって、受信すべき映像および音声等のパケットIDを認識し、認識したパケットIDと一致するパケットIDのTSパケットを映像信号、音声信号に分けてデスクランブラ12に出力する。なお、トランスポートストリームTSは暗号化されているため、デスクランブラ12による解読処理が施される。 【0019】 ここで、PAT(Program Association Table)とは、放送番組に関連するPMTを伝送するTSパケットのパケットIDを指定する機能を有している。このPATはPMTとともに本発明におけるパケット指定情報を構成している。 【0020】 また、PMT(Program Map Table)とは、放送番組を構成する各符号化信号(映像信号、音声信号など)を伝送するTSパケットのパケットIDおよび有料放送の関連情報のうち、共通情報(例えばECM:Entitlement Control Message;番組に関する情報とデスクランブルのための鍵など)を伝送するTSパケットのパケットIDを指定する機能を有している。 【0021】 デスクランブラ12は、解読カード19から暗号解読に必要な暗号鍵情報を入力し、その暗号鍵情報を用いて、デマルチプレクサ4から出力される暗号化されたTSパケットを解読し、解読したTSパケットをデコーダ14に出力する。 【0022】 デコーダ14は、映像デコーダ13a、音声デコーダ13bを有している。映像デコーダ13aは入力されるTSパケットに復号化処理を施してデジタル映像信号を生成し、映像処理部15に出力する。音声デコーダ13bは入力されるTSパケットに復号化処理を施してデジタル音声信号を生成し、音声処理部16に出力する。 【0023】 映像処理部15は、映像デコーダ13aから出力されるデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換するなどの処理を行い、アナログ映像信号を表示装置17に出力する。音声処理部16は、音声デコーダ13bから出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するほか、増幅などの処理を行い、アナログ音声信号をスピーカ18に出力する。表示装置17は液晶表示パネルなどを備え、入力してアナログ映像信号に応じた映像を晶表示パネルなどに表示する。スピーカ18は、アナログ音声信号を入力して音声を出力する。 【0024】 解読カード19は、B−CAS(BS−Coditional Access SystemS、)カードであって、デジタル放送で配信される番組の著作権保護や有料放送の視聴等に利用するためのカードである。このB−CASカードは、株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズにより提供される受信限定方式(B−CAS方式)で使用され、デジタル放送受信装置1に備えられた所定のカードスロットに挿入して使用される。 【0025】 この解読カード19には、デマルチプレクサ4から出力される暗号化されているTSパケットを解読するときに必要な暗号鍵情報が記憶されている。受信限定が行われている放送番組では、解読カード19が必要であり、解読カード19を挿入することが必須となっている。 【0026】 ここで、図2を参照してPIDメモリ10に記憶されているPIDテーブル20について説明する。図2はPIDテーブル20の構成の一例を示す図である。PIDテーブル20は、本発明における識別情報記憶手段であって、チャンネル記憶部20aと、映像PID記憶部20bと、音声PID記憶部20c、ECM−PID記憶部20dおよび更新日記憶部20eを有している。PIDテーブル20は映像、音声、ECMをそれぞれ伝送するTSパケットのパケットIDと、それらを取得した日付がチャンネルごとに記憶されるようになっている。 【0027】 チャンネル記憶部20aには、チャンネルを特定するためのチャンネルコードが記憶される。映像PID記憶部20bには、映像信号を伝送するTSパケットのパケットIDがチャンネル記憶部20aに記憶されているチャンネルコードごとに記憶されている。また、音声PID記憶部20cには、音声信号を伝送するTSパケットのパケットIDがチャンネルコードごとに記憶され、ECM−PID記憶部20dには、ECMを伝送するTSパケットのパケットIDがチャンネルコードごとに記憶されている。更新日記憶部20eには、チャンネルコードごとの更新日が記憶されている。 【0028】 次に、以上の構成を有するデジタル放送受信装置1において、チャンネルが切り替わったときの動作の内容について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。図3はデジタル放送受信装置1において、チャンネルが切り替わったときに行われるPIDチェック処理の動作手順を示すフローチャートである。このPIDチェック処理は、チャンネルが切り替わったときにデマルチプレクサ4によって行われる。 【0029】 デマルチプレクサ4は、PIDチェック処理を開始すると、処理をステップ1に進めてパケット識別情報設定手段としての動作を行い、PIDメモリ10に記憶されているPIDテーブル20から、各チャンネルの各パケットIDを読み出し、PIDフィルタ5、6、7に設定する。 【0030】 続いて、デマルチプレクサ4は、処理をステップ2に進め、判定手段としての動作を行う。すなわち、デマルチプレクサ4は、ステップ1で設定した各パケットIDを用いて、現在受信中のチャンネル(切り替わった後のチャンネルで本発明における切替後チャンネル)が、PIDテーブル20にパケットIDが記憶されているチャンネル(記憶済チャンネル)と一致するか否かを判定する。 【0031】 ここで、デマルチプレクサ4は、切替後チャンネルが記憶済チャンネルと一致しなければ処理をステップ3に進めるが、一致するとき(双方のチャンネルが一致するチャンネル一致が成立したとき)は、制御手段としての動作を行いステップ7に処理を進める。デマルチプレクサ4は、処理をステップ7に進めると、ステップ1で設定したパケットIDを用いて映像または音声を出力するための処理を行う。 【0032】 次に、デマルチプレクサ4は処理をステップ3に進めると、必要に応じてトランスポートストリームを切り替え、PATを伝送するTSパケットを受信するまで待機し、PATを伝送するTSパケットを受信すると、処理をステップ4に進める。ここで、デマルチプレクサ4は、受信したTSパケットのPATにしたがい、該当サービス(本実施の形態では、地上デジタル放送の番組を想定している)のPMTを伝送するTSパケットのパケットIDを取得する。 【0033】 続いてデマルチプレクサ4は、処理ステップ5に進めると、ステップ4で取得したパケットIDに対応するTSパケットから、該当サービスのPMTを取得し、存在する映像信号、音声信号などのコンポーネントを確認する。また、デマルチプレクサ4は、処理をステップ6に進め、ステップ5で取得したPMTにしたがい、表示装置17の映像表示またはスピーカ18の音声出力によって提示すべきコンポーネントの符号化信号を選択する。これ以降の処理によって、PMTによって指定されるパケットIDのTSパケットがデスクランブラ12に出力されるようになる。 【0034】 以上のようにすることにより、必要とされる映像信号、音声信号などを取得するためのTSパケットが特定され、該当するTSパケットがデスクランブラ12に出力される。 【0035】 ここで、トランスポートストリームTSのうち、PATを伝送するTSパケットts1、PMTを伝送するTSパケットts2、地上デジタル放送の番組等該当サービスを提供するための符号化信号(映像信号、音声信号、ECMなど)を伝送するTSパケットts3の関係を図示すると図4のようになる。 【0036】 TSパケットts1は、パケットIDが“0x0000”で、ペイロードにPATが含まれている。このTSパケットts1に含まれるPATにより、PMTを伝送するTSパケットts2のパケットID“0x0009”が指定される。TSパケットts2のペイロードにはPMTが含まれている。このTSパケットts2に含まれるPMTにより、符号化信号を伝送するTSパケットts3のパケットID“0x0100”が指定される。 【0037】 このように、PATを受信することによってPMTが指定され、そのPMTによって、受信すべき放送番組を構成する各符号化信号および共通情報を伝送するTSパケットts3が指定されるようになっている。PAT、PMTはいずれも所定の再送周期(100ms)で再送されており、デマルチプレクサ4がTSパケットts3を認識するためには、その再送周期で送信されるPATおよびPMTを受信するまで待って両者を特定する必要がある。 【0038】 しかしながら、デジタル放送受信装置1は、上記のような構成を有し、チャンネルが切り替わったときに上記のようにしてPIDチェック処理を行うから以下のような作用効果を奏するものである。 【0039】 デジタル放送受信装置1は、受信すべき映像信号、音声信号の取得に要するチャンネルのパケットIDをPIDメモリ10のPIDテーブル20に記憶している。また、デジタル放送受信装置1は、チャンネルが切り替わったときに行うPIDチェック処理で受信中のチャンネルが、PIDテーブル20にパケットIDが記憶されている記憶済チャンネルと一致するか否かを判定している。 【0040】 そして、両者が一致しているときは、PIDテーブル20に記憶されているパケットID(このパケットIDは、上記の説明では、PIDフィルタ5、6、7に設定されている)を用いることによって必要なTSパケットが得られるので、PATおよびPMTによってパケットIDを指定する必要がなく、PATおよびPMTを受信するまで待つ必要もない。 【0041】 つまり、デジタル放送受信装置1は、PATおよびPMTの受信を待たなくても、以後の処理を行えるから、チャンネル切り替えたときに必要とされるパケットIDの指定が簡略化され、その分、切替え後の番組が視聴できるようになるまでに要する時間を短縮できるようになっている。 【0042】 ただし、受信中のチャンネルと、PIDテーブル20にパケットIDが記憶されているチャンネルとが一致しないときは、PAT,PMTの受信を待たねばならないから、切り替えに要する時間は短縮されないこととなる。 【0043】 一方、各チャンネルのパケットIDは、所定日時が経過すると更新されるので、PIDメモリ10のPIDテーブル20に記憶されているパケットIDは定期的に更新することが望ましい。そのため、デマルチプレクサ4は、図5に示すフローチャートに沿って、パケットID更新処理を実行している。 【0044】 デマルチプレクサ4は、パケットID更新処理を開始すると、処理をステップ10に進め、経過日時判定手段としての動作を行う。この場合、デマルチプレクサ4は、パケットIDをPIDテーブル20に記憶させてからの経過日時が閾値としての所定日時(数日程度)が超えているか否かを判定し、経過日時が所定日時を超えていると判定したときは処理をステップ11に進めるが、そうでなければステップ11の処理を実行することなくパケットID更新処理を終了する。また、デマルチプレクサ4は、処理をステップ11に進めると、更新制御手段としての動作を行い、各チャンネルのパケットIDを取得してPIDテーブル20に記憶させてPIDテーブル20を更新する。 【0045】 このパケットID更新処理を実行することによって、PIDテーブル20に記憶されるパケットIDを常時最新状態に保つことができる。そのため、パケットIDの一致が成立してパケットIDの指定が簡略化されやすく、その分、切り替えに要する時間を短縮できるようになっている。 【0046】 以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。 【図面の簡単な説明】 【0047】 【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 【図2】PIDテーブルの構成の一例を示す図である。 【図3】デジタル放送受信装置において、チャンネルの切り替えが行われたときに行われるパケットIDチェック処理の動作手順を示すフローチャートである。 【図4】3つのTSパケットの関係を模式的に示す図である。 【図5】パケットID更新処理の動作手順を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0048】 1…デジタル放送受信装置、2…チューナ、3…復調回路、4…デマルチプレクサ、5,6,7…PIDフィルタ、10…PIDメモリ、20…PIDテーブル
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
|
| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088155 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷川 芳樹
【識別番号】100117558 【弁理士】 【氏名又は名称】白井 和之
|
| 【公開番号】 |
特開2008−11445(P2008−11445A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−182443(P2006−182443) |
|