| 【発明の名称】 |
コンテンツ再送信方法、コンテンツ受信方法及びコンテンツ受信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小池 将一
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| 【要約】 |
【課題】再送信システムにおいて、受信要求直後から、コンテンツのデコードを可能にする。
【構成】受信要求を発生するステップと、前記受信要求に応答してコンテンツ再送信装置から同報送信されたコンテンツストリームを受信する同報受信ステップと、前記受信要求に応答してコンテンツ再送信装置から個別に送信されたキャッシュデータであって、前記コンテンツストリームの復号開始可能位置を含むキャッシュデータを受信する個別受信ステップと、前記個別受信ステップにより受信したキャッシュデータと前記同報受信ステップにより受信したコンテンツストリームとを合成する合成ステップとを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンテンツストリームを受信するステップと、 受信された前記コンテンツストリームを逐次記憶更新することにより、前記コンテンツストリームの復号開始可能位置を含むデータをキャッシュデータとして保持するキッシュステップと、 受信された前記コンテンツストリームを同報送信する再送信ステップと、 所定のコンテンツ受信装置から受信要求が発生すると、前記キャッシュステップにより保持されたキャッシュデータを、前記受信要求を発生したコンテンツ受信装置に個別に送信する個別送信ステップと を具備したことを特徴とするコンテンツ再送信方法。 【請求項2】 前記キャッシュステップによる前記キャッシュデータの記憶前に、受信された前記コンテンツストリームをデスクランブル処理するステップと、 前記個別送信ステップによる前記キャッシュデータの送信前に、前記キャッシュデータを再デスクランブル処理するステップと を具備したことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再送信方法。 【請求項3】 受信要求を発生するステップと、 前記受信要求に応答してコンテンツ再送信装置から同報送信されたコンテンツストリームを受信する同報受信ステップと、 前記受信要求に応答してコンテンツ再送信装置から個別に送信されたキャッシュデータであって、前記コンテンツストリームの復号開始可能位置を含むキャッシュデータを受信する個別受信ステップと、 前記個別受信ステップにより受信したキャッシュデータと前記同報受信ステップにより受信したコンテンツストリームとを合成する合成ステップと を具備したことを特徴とするコンテンツ受信方法。 【請求項4】 前記合成ステップにより合成されたコンテンツストリームをデスクランブル処理するステップを具備したことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ受信方法。 【請求項5】 受信要求を発生する制御手段と、 コンテンツ再送信装置からのストリームを受信する受信手段と、 前記受信要求に応答して前記コンテンツ再送信装置から同報送信されたコンテンツストリームが前記受信手段によって受信されると、受信された前記コンテンツストリームを記憶する同報ストリーム記憶手段と、 前記受信要求に応答して前記コンテンツ再送信装置から個別に送信されたキャッシュデータであって前記コンテンツストリームの復号開始可能位置を含むキャッシュデータが前記受信手段によって受信されると、受信された前記キャッシュデータを記憶する個別ストリーム記憶手段と、 前記個別ストリーム記憶手段によって記憶されたキャッシュデータと前記同報ストリーム記憶手段によって記憶されたコンテンツストリームとを合成する合成手段と を具備したことを特徴とするコンテンツ受信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、デジタル放送を受信して再送信する再送信システムに好適なコンテンツ再送信方法、コンテンツ受信方法及びコンテンツ受信装置に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、デジタル方式で送受信を行なうデジタル放送が開始されている。デジタル放送においては、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式が採用されるようになっている。MPEG方式は、動画像信号のフレーム間の差分を取ることにより時間方向の冗長度を低減し、更に、離散コサイン変換(DCT)等の直交変換処理を行って周波数方向の冗長度を低減することで高能率な圧縮を可能としている。 【0003】 ところで、MPEG規格に従って圧縮された符号列は、GOP(Group of Picture)と呼ばれる構造を有する。GOPは、数枚の画像フレームで構成される。GOP内には、フレーム内符号化されたIピクチャ、片方向予測符号化されたPピクチャ及び両方向予測符号化されたBピクチャを含む。 【0004】 P,Bピクチャは、前後のフレームを参照して符号化を行うものであり、デコード時には前後のフレームを用いて復号化する必要がある。一方、Iピクチャはフレーム内の情報のみを用いて符号化を行っているので、デコード時にもフレーム内の情報のみによって復号化可能である。そこで、GOP内に必ず1枚のIピクチャを設けて、GOP内で符号化を完結させるようになっている。従って、復号化時には、GOPの先頭のデータからでなければ、完全にデコードすることはできない。 【0005】 ところで、近年、インターネットプロトコル(IP)を用いたデジタル放送の番組配信が研究されている。デジタル放送を一旦再送信装置で受信し、IPパケットを用いてインターネット経由で送信するIP再送信についても実施化されようとしている。IP再送信においては、受信したデジタル放送をIPパケット化して、マルチキャストでインターネットに再送信するようになっている。 【0006】 このようなIP再送信においても、GOPの先頭からのデータがなければ、完全なデコードは不可能である。従って、デジタルテレビジョン受信機においては、デコード開始のタイミングによっては、最大で受信開始から1GOP分だけ遅延してデコードが開始されることがある。 【0007】 なお、特許文献1においては、チャネル変更時間を低減するために、チャネル変更コマンドに応じて着信データストリームをキャッシュし、この着信データストリームに含まれる番組特定情報(PSI)を探索しPSIに応じてキャッシュ・データ・ストリームを復号化する技術が開示されている。 【0008】 しかしながら、この特許文献1においても、デコード処理は、受信開始から最大で1GOP分遅延して開始されることがある。 【特許文献1】特表2005−522953号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 このように、従来、デジタル放送を受信する場合には、受信開始から最大で1GOP分デコード処理が遅延して開始されることがある。このため、テレビジョン受信機において受信開始から番組が表示されるまでに比較的長時間を要してしまうという問題があった。 【0010】 本発明は、受信開始直後からのデコードによって番組を表示することができるコンテンツ再送信方法、コンテンツ受信方法及びコンテンツ受信装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明に係るコンテンツ受信方法は、受信要求を発生するステップと、前記受信要求に応答してコンテンツ再送信装置から同報送信されたコンテンツストリームを受信する同報受信ステップと、前記受信要求に応答してコンテンツ再送信装置から個別に送信されたキャッシュデータであって、前記コンテンツストリームの復号開始可能位置を含むキャッシュデータを受信する個別受信ステップと、前記個別受信ステップにより受信したキャッシュデータと前記同報受信ステップにより受信したコンテンツストリームとを合成する合成ステップとを具備する。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、受信開始直後からのデコードによって番組を表示することができるという効果を有する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ再送信方法及びコンテンツ受信方法を実現する再送信システムを示すブロック図である。 【0014】 本実施の形態において、再送信システムは、図1に示すように、放送コンテンツの再送信側と受信側との間のデータ伝送に、IP網20を利用することで、再送信を可能にしている。 【0015】 再送信側は、コンテンツ再送信装置としてのデジタル放送装置10によって構成される。一方、受信側は、コンテンツ受信装置としてのセットトップボックス40によって構成される。図1では受信側については、1つのコンテンツ受信装置のみを示しているが、各家庭等に設置されてIP網20に接続可能な複数台のセットトップボックス40によって構成される。 【0016】 デジタル放送装置10は、チューナ11、マルチキャストサーバ12及びキャッシュサーバ13によって構成される。チューナ11は放送を受信し、放送データをマルチキャストサーバ12及びキャッシュサーバ13に送出する。マルチキャストサーバ12は、放送データをマルチキャストでIP網20に送信する。即ち、デジタル放送装置10は、デジタル放送を受信し、IPネットワーク網に同報的に再送信することができるようになっている。また、キャッシュサーバ13は、放送データの一部をユニキャストでIP網20に送信する。 【0017】 IP網20は、インターネット等のIPプロトコルによる通信が可能なネットワークである。再送信を行うデジタル放送装置10からのデータはIP網20を介してルータ30に転送される。また、ルータ30からのデータはIP網20を介してデジタル放送装置10に転送される。 【0018】 受信側のセットトップボックス40は、ルータ30に対して受信要求(CH受信要求)を発生することができる。ルータ30はIP網20と受信側のセットトップボックス40との間で通信パケットの中継を行う。ルータ30はマルチキャストサーバ12が送信したマルチキャストデータを、CH受信要求を発したセットトップボックス40に対して選択的に転送する機能を備える。 【0019】 セットトップボックス40は、再送信放送の受信端末として、例えば各家庭に配置され、再送信されたデジタル放送を受信して再生する。 【0020】 次に、図1乃至図5を参照してデジタル放送装置10の具体的な構成について説明する。図2はTTSパケットを示す説明図であり、図3は図1中のマルチキャストサーバ12の動作を説明するための説明図である。また、図4は図1中のキャッシュサーバ13の具体的な構成を示すブロック図である。図5は図1中のキャッシュサーバ13の動作を説明するための説明図である。 【0021】 チューナ11にはデジタル放送信号が入力される。デジタル放送においては、MPEG2方式が採用されるようになっている。MPEG2は、複数の画像、音声及びデータ等の時分割多重を容易にするために、パケット単位で伝送データを伝送するようになっている。1パケットは同一種類のデータによって構成され、各パケットにデータの種類を示す識別信号が付加される。MPEG2規格では、188バイト長のトランスポートパケット(TSパケット)を伝送単位とするトランスポートストリーム(TS)によって信号が伝送される。また、映像データ及び音声データ等の各ストリームは、エレメンタリストリーム(ES)によって伝送される。 【0022】 チューナ11はデジタル放送を受信し、放送信号からデータストリームを抽出する。チューナ11は、データストリームを構成する各TSパケットを、32ビットのタイムスタンプを付加したTTS(図2参照)に変換する。このタイムスタンプは、図示しないカウンタによって所定クロックをカウントすることで生成されるものであり、カウンタの周期範囲以内では各TSに一意の値が割り当てられる。TTS化されたデータストリーム(TTSデータ)(図3参照)は、キャッシュサーバ13及びマルチキャストサーバ12に送出される。 【0023】 マルチキャストサーバ12は、TTSを所定の個数毎にパケット化してマルチキャスト送信する。マルチキャストされるデータは、図3に示すように、RFC1889で定義されるRTPパケットにパケット化され、更に、RTPパケットは、RFC768、RFC791で定義されるUDP/IPパケットにパケット化される。RTPパケットにはRTPパケットのシーケンス番号が含まれる。IPパケットには送信元のアドレスとマルチキャストアドレスが含まれる。 【0024】 マルチキャスト送信されたIPパケットがIP網20を介して配信される。こうして、デジタル放送のIP再送信が可能となる。 【0025】 本実施の形態においては、デジタル放送装置10はキャッシュサーバ13を有している。キャッシュサーバ13は、受信したTTSをキャッシュデータとして記憶する。また、キャッシュサーバ13はキャッシュデータを受信側のセットトップボックス40からの要求に基づいて個別に送信するようになっている。 【0026】 図4において、キャッシュサーバ13は、制御部15、受信部16、データキャッシュ部17及び通信部18によって構成される。制御部15は、キャッシュサーバ13の各部を制御する。受信部16はチューナ11からのTTSデータを受信し、データキャッシュ部17に送出する。データキャッシュ部17はTTSデータをキャッシュデータとして順次記憶する。また、データキャッシュ部17は制御部15の制御に従って、記憶したキャッシュデータを通信部18に送出する。 【0027】 通信部18は、IP網20を介して受信側からのキャッシュデータ送信要求を受信すると、このキャッシュデータ送信要求を制御部15に伝達する。制御部15は、キャッシュデータ送信要求を受領すると、キャッシュデータ送信要求元に対するキャッシュデータの送信をデータキャッシュ部17及び通信部18に指示する。これにより、通信部18はデータキャッシュ部17のデータをパケット化してIP網20にユニキャストで送信するようになっている。なお、データキャッシュ部17は、予め最新のデータを所定量記憶するものであり、記憶量が所定量を超えると、古いデータから消去するようになっている。 【0028】 図5に示すように、データキャッシュ部17は、入力されたデータストリームを順次記憶して、例えば、最新の1GOP分以上のデータストリームをキャッシュデータとして記憶する。これにより、キャッシュデータには、常時、GOPの先頭部分のデータが含まれる。マルチキャストサーバ12の通信部18は、データキャッシュ部17が記憶した例えば1GOP分のキャッシュデータを、ユニキャストデータとして送信する。 【0029】 通信部18は、マルチキャストサーバ12からのマルチキャストデータと略同様に、キャッシュデータを先頭から順にRTPパケットにパケット化し、更に、RTPパケットをUDP/IPパケットにパケット化することによりユニキャストデータを得る。この場合には、通信部18は、IPパケットの送信宛先として、マルチキャストアドレスではなくキャッシュデータ送信要求を発した受信側のセットトップボックス40のIPアドレスを設定するようになっている。 【0030】 キャッシュサーバ13の送信処理とマルチキャストサーバ12の送信処理との遅延時間差を無視すれば、通信部18が送信するユニキャストデータには、キャッシュデータ送信要求の発生時点においてマルチキャストデータが属するGOPの先頭部分を含む1GOP分のデータが含まれる。 【0031】 次に、図6を参照してテレビジョン受信機の具体的な構成について説明する。図6は図1中のセットトップボックス40を具体的な構成を示すブロック図である。 【0032】 セットトップボックス40には制御部49が設けられている。制御部49はセットトップボックス40内の各部を制御する(図示省略)。ルータ30からのパケットは通信部41に与えられる。通信部41は、制御部49に制御されて、CH受信要求をルータ30に対して送信する。また、通信部41は、ルータ30からの放送コンテンツのパケットを受信する。通信部41は受信パケットのうちマルチキャストパケットについてはマルチキャストバッファ42に出力し、ユニキャストパケットについてユニキャストバッファ43に出力する。 【0033】 本実施の形態においては、通信部41は、制御部49に制御されて、選局要求時にキャッシュデータ送信要求を送信する。この場合には、通信部41は、IPアドレスによって送信先のキャッシュサーバを指定するようになっている。なお、制御部49は、キャッシュサーバのIPアドレスを事前に取得して記憶しており、通信部41は制御部49から指定されたIPアドレスを用いる。送信されたキャッシュデータ送信要求は、ルータ30及びIP網20を経由してデジタル放送装置10のキャッシュサーバ13に与えられる。通信部41は、ルータ30からのキャッシュデータを受信すると、受信したことを示す通知を制御部49に出力する。制御部49は、通信部41によるキャッシュデータの受信を検知すると、受信されたキャッシュデータからPAT(Program Association Table )及びPMT(Program Map Table )を検索して解析する。制御部49はこの解析結果に基づいて、選択すべきESを多重分離部45に設定する。また、制御部49は、TS合成部44に対して、マルチキャストパケットとユニキャストパケットとの合成の指示及び合成されたパケットデータの多重分離部45への送出(TS送出)の指示を行う。 【0034】 TS合成部44は、TS送出開始の指示を受けて、ユニキャストバッファ43に記憶されているユニキャストデータ(キャッシュデータ)を読み出して、GOP先頭の頭出しを行う。TS合成部44は、GOP先頭のパケットを検出するまでデータを読み飛ばす。TS合成部44は、GOP先頭を検出しこのGOP先頭部分以降のキャッシュデータを、ユニキャストバッファ43から順に読み出し、MPEG2−TSの形式で多重分離部45に送出する。TS合成部44のキャッシュデータの読出し及び多重分離部45への送出は、ユニキャストバッファ43内の全キャッシュデータが読み出されるまで繰り返される。 【0035】 TS合成部44は、キャッシュデータの読み出しが完了したことを検知すると、データの読み出し元をユニキャストバッファ43からマルチキャストバッファ42に切り替える。即ち、TS合成部44は、キャッシュデータとマルチキャストデータとが連続するように読出しを行う。TS合成部44は、先ず、マルチキャストデータの連結位置を検索する。 【0036】 例えば、TS合成部44は、マルチキャストバッファ42からTSパケットを順次読出し、読み出したTSパケットが、ユニキャストバッファ43から最後に読み出したキャッシュデータのTSパケット(以下、最終TSパケットという)と同一のTSパケットか否かを判定する。TS合成部44は、TTSのタイムスタンプを比較することで、TSパケット同士の一致,不一致を判定することができる。TS合成部44は、マルチキャストバッファ42からのTSパケットが最終TSパケットに一致するまでマルチキャストデータを読み飛ばす。TS合成部44は、マルチキャストバッファ42から読み出したTSパケットが最終TSパケットに一致したことを検出すると、一致したTSパケットの直後のTSパケット(以下、連結先頭TSパケットという)の先頭を連結先頭位置とする。 【0037】 TS合成部44は、最終TSパケットに連結先頭TSパケットを連結し、以後、マルチキャストバッファ42から順次TSパケットを読み出し、多重分離部45に送出する。こうして、TS合成部44からは、CH受信要求のタイミングに対応したGOPの先頭部分を含むTSパケット以降のTSパケットが連続して順次出力されることになる。 【0038】 多重分離部45は、トランスポートストリームをデマルチプレクスして、制御部49が指定したPIDに応じたパケットのみを種別毎に抽出して出力する。即ち、多重分離部45は、ユーザが指定したPIDに対応する映像及び音声パケットを夫々、ビデオデコーダ46又はオーディオデコーダ47に与える。 【0039】 ビデオデコーダ46及びオーディオデコーダ47は、夫々入力された映像又は音声データをデコードして、映像信号及び音声信号を得る。映像信号は図示しないディスプレイ装置に供給され、音声信号は図示しないスピーカ等の機器に供給される。こうして、再送信された放送コンテンツの視聴が可能である。 【0040】 次に、このように構成された実施の形態の動作について図7及び図8を参照して説明する。図7は受信側におけるTS合成を説明するための説明図であり、図8は再送信システム全体の動作を説明するためのタイミングチャートである。 【0041】 図8の待機状態は、受信側において、デジタル放送信号を受信していない状態を示している。この状態においても、放送を配信するルータ30まではデジタル放送のIP再送信が行われる。即ち、デジタル放送10のチューナ11は、デジタル放送を受信し、データストリームの各TSパケットに32ビットのタイムスタンプを付加する。チューナ11は生成したTTSデータを、キャッシュサーバ13及びマルチキャストサーバ12に送出する。 【0042】 マルチキャストサーバ12は、TTSデータを所定個数毎にパケット化して、マルチキャスト送信する。このマルチキャストデータは、IP網20を介してルータ30に送信される。図8の2重線はこのマルチキャスト送信を示している。図8に示すように、待機状態においても、このマルチキャスト送信が繰り返される。 【0043】 一方、キャッシュサーバ13は、受信したTTSをキャッシュデータとして記憶する。キャッシュサーバ13内のデータキャッシュ部17内の内容は逐次更新され、常時、最新の1GOP分以上のデータが格納される。 【0044】 ここで、受信側の所定の受信端末であるセットトップボックス40がデジタル放送の受信を開始するものとする。セットトップボックス40内の制御部49は、ルータ30に対して、ユーザ操作に基づく選局を行うためのCH受信要求を発生する。ルータ30はCH受信要求を受信すると、対応するCHのマルチキャストデータを、CH受信要求を発したセットトップボックス40に対して選択的に送信する。 【0045】 また、制御部49は、CH受信要求と共に、キャッシュデータ要求送信も送信する。このキャッシュデータ要求送信は、ルータ30からIP網20を介してキャッシュサーバ13に供給される。 【0046】 キャッシュサーバ13の制御部15は、通信部18を介してキャッシュデータ要求送信を受信すると、データキャッシュ部17及び通信部18を制御して、記憶されているキャッシュデータを、キャッシュデータ要求送信を発したセットトップボックス40に対してユニキャスト送信する。 【0047】 セットトップボックス40においては、通信部41を介してルータ30から転送されるマルチキャストデータ及びユニキャストデータを受信する。通信部41は、マルチキャストデータをマルチキャストバッファ42に与えて記憶させ、ユニキャストデータをユニキャストバッファ43に与えて記憶させる。マルチキャストバッファ42は、逐次入力されるマルチキャストデータを、追加記憶しながら更新する。 【0048】 通信部41は、ルータ30からのキャッシュデータを受信すると、受信したことを示す通知を制御部49に出力する。 【0049】 制御部49は、通信部41によるキャッシュデータの受信を検知すると、受信されたキャッシュデータからPAT及びPMTを検索して解析する。制御部49はこの解析結果に基づいて、選択すべきESに対応するPIDを多重分離部45に設定する。また、制御部49は、TS合成部44に対して、マルチキャストパケットとユニキャストパケットとの合成の指示及び合成されたパケットデータの多重分離部45への送出(TS送出)の指示を行う。 【0050】 図7に示すように、デジタル放送装置10からルータ30に転送されるTSデータの所定のGOPの途中で、受信要求が発生するものとする。デジタル放送装置10のキャッシュサーバ13は、この受信要求と共に発生するキャッシュデータ要求送信のタイミングにおいて、保持している約1GOP分のキャッシュデータを送信する。これにより、ユニキャストバッファ43には、図7に示すように、受信要求のタイミングから略1GOP分前からのTTSデータが転送されて格納される。キャッシュデータには、GOP先頭のデータが含まれている。 【0051】 TS合成部44は、ユニキャストバッファ43に格納されているキャッシュデータからGOPの先頭パケットを検出し、このGOP先頭パケット以降のTSパケットを順次読み出す。即ち、図7のA1部分のパケットは読み出さずに、C1部分のパケットを読み出す。TS合成部44は、ユニキャストバッファ43のGOP先頭パケット以降の全TSパケットを読み出すと、次に、マルチキャストバッファ42からTSパケットを読み出す(図8参照)。 【0052】 この場合には、TS合成部44は、ユニキャストバッファ43から最後に読み出した最終TSパケットに一致するTSパケットを検索する。そして、TS合成部44は、最終TSパケットに一致するパケットの次のパケット(連結先頭TSパケット)以降から読出しを行う。即ち、A2部分のTSパケットを読み出さずに、連結先頭TSパケット以降のC2部分のパケットを読み出す。こうして、TS合成部44は、図7に示すように、GOP先頭からのTSパケットを含む一連のTSパケットを得る。 【0053】 こうして、多重分離部45には、GOP先頭からのTSストリームが与えられる。多重分離部45は、トランスポートストリームをデマルチプレクスして、制御部49が指定したPIDに応じたパケットのみを各種別毎に抽出して出力する。即ち、多重分離部45は、制御部49が指定したPIDに対応する映像及び音声パケットを夫々、ビデオデコーダ46又はオーディオデコーダ47に与える。ビデオデコーダ46及びオーディオデコーダ47は、夫々入力された映像又は音声データをデコードして、映像信号及び音声信号を得る。 【0054】 このように、本実施の形態においては、デジタル放送装置において、最新のキャッシュデータを保持し、キャッシュデータ送信要求が発生すると、キャッシュデータをユニキャストでキャッシュデータ送信要求を発した受信端末に送信するようになっている。即ち、受信要求が発生すると、この受信要求のタイミングを含むGOPの先頭データを含むキャッシュデータが受信端末に供給される。これにより、各受信端末において、受信要求の開始時にキャッシュデータを取り込み、キャッシュデータとマルチキャストデータとを合成することで、受信要求時に含まれるGOPの先頭データを取得して、GOP先頭からのデコードが可能である。これにより、受信要求開始直後において、GOP先頭からのデータのデコード及び再生表示が可能である。 【0055】 図9は本発明の第2の実施の形態を示すフローチャートである。 【0056】 第1の実施の形態においては、デジタル放送装置10はキャッシュサーバに、1GOP分以上のキャッシュデータを蓄積することで、GOPの先頭データが確実に記憶されるようにした。そして、受信側において、ユニキャストバッファ43に記憶されたキャッシュデータからGOPの先頭を検出することで、受信直後からのデコードを可能にした。これに対し、本実施の形態においては、GOP先頭からのキャッシュデータを記憶して送信可能とすることにより、受信側におけるGOP先頭の検出処理を省略可能にしたものである。 【0057】 本実施の形態はキャッシュサーバ13内のデータキャッシュ部17の制御方法が異なるのみであり、第1の実施の形態と同様のハードウェア構成によって実現可能である。 【0058】 図9はデータキャッシュ部17の制御方法を示すフローチャートである。 【0059】 キャッシュサーバ13内の制御部15は、TTSデータが受信された場合に、キャッシュデータが規定の形式となるように、データキャッシュ部17に記憶されるデータの制御を動的に行う。例えば、制御部15は、GOPの先頭から所定期間のデータをキャッシュデータとして記憶させる。 【0060】 即ち、制御部15は、図9のステップS1の新規キャッシュデータの受信待機状態から新規データを受信すると、ステップS2においてキャッシュデータ先頭候補の判定を行う。制御部15は、ステップS3において新規データが先頭候補の条件を満たしているか否かを判定する。新規データが先頭候補の条件を満足している場合には、制御部15はデータキャッシュ部17に対して、該当するパケットを先頭候補として記憶させる(ステップS4)。なお、先頭候補は複数存在してもよい。例えば、GOPの先頭であることを先頭候補の条件とすることができる。 【0061】 次に、制御部15は、記憶されているキャッシュ先頭候補からキャッシュ先頭の判定を行う(ステップS5)。即ち、制御部15は、各先頭候補を新しい順にキャッシュ先頭の条件を満たすか否かを判定する。次に、制御部15は、キャッシュ先頭の条件を最初に満たした先頭候補を実際のキャッシュ先頭として確定し、このキャッシュ先頭をデータキャッシュ部17に記憶させる(ステップS6,S7)。 【0062】 例えば、制御部15は、GOP先頭を検出した時点で先頭の条件を満足するものと判定する。この場合、前記先頭候補は即時キャッシュ先頭として記憶される。 【0063】 次に、制御部15は、ステップS8において、キャッシュ更新条件の判定を行う。制御部15は、キャッシュ更新条件を満たすときキャッシュ更新と判定する。例えば、制御部15は、GOP先頭を検出した場合に、キャッシュ更新条件を満たしたものと判定する。この場合には、先頭候補の検出タイミングで即時キャッシュ更新条件を満たすものとみなされることになる。 【0064】 キャッシュ更新条件を満たす場合には、制御部15は、ステップS9からステップS10に処理を移行して、キャッシュ更新を実行する。この場合には、制御部15は、更新動作として、キャッシュデータ先頭より古いデータの削除を行う。 【0065】 図10はこのようなデータキャッシュの制御によって、データキャッシュ部17に記憶されるキャッシュデータを説明するための説明図である。上述したように、制御部15は、新規に入力されるTTSデータが、GOP先頭であるか否かによってキャッシュ先頭とするか否かを判定している。これにより、図10に示すように、データキャッシュ部17に記憶されるキャッシュデータは、GOPの先頭から所定期間のデータとなる。 【0066】 なお、上述した説明では、先頭候補の条件、キャッシュ先頭の条件及びキャッシュ更新条件の全てを、GOP先頭であることとしたことから、GOP先頭を検出すると即時にキャッシュ先頭が更新された。これに対し、制御部15は、これらの条件の設定を変更してもよい。これにより、制御部15は、キャッシュデータとして種々の形式のデータを記憶させることができる。例えば、制御部15がキャッシュ更新条件をGOP検出から100msec後とすることにより、キャッシュデータとして最低100msec分のデータを記憶させることが可能である。 【0067】 図11は第2の実施の形態において採用される再送信システムの動作を説明するためのタイミングチャートである。また、図12は受信側におけるTS合成を説明するための説明図である。 【0068】 図11の例は受信側のユニキャストバッファ43(図6参照)からの読出しに際して、GOP先頭の頭出しを省略した点が、図8のタイミングチャートと異なる。 【0069】 図8に示すように、ユニキャストバッファ43には、GOP先頭から所定期間のキャッシュデータが記憶される。従って、TS合成部44は、受信要求後に、ユニキャストバッファ43に蓄積されたキャッシュデータの先頭データから順に読み出せばよい。従って、TS合成部44及びユニキャストバッファ43におけるGOP先頭頭出し処理(図8参照))を省略することができる。 【0070】 他の作用は、第1の実施の形態と同様である。 【0071】 このように、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 【0072】 図13は本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。図13において図4と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。 【0073】 本実施の形態はスクランブル機能を有する再送信システムに適用した例である。本実施の形態は再送信側において、キャッシュサーバ13に代えてキャッシュサーバ50を有するデジタル放送装置を採用した点が図4の実施の形態と異なる。 【0074】 キャッシュサーバ50は、デスクランブル部51及び再スクランブル部52を付加した点がキャッシュサーバ13と異なる。チューナ11(図1参照)に入力されるデジタル放送信号は、図示しない放送局によってスクランブル処理が施されている。スクランブル処理が施されたストリームでは、GOPの先頭を検出することができない。そこで、本実施の形態においては、データキャッシュ部17の書込み、読出しを制御するために、デスクランブル処理を施す。 【0075】 即ち、デスクランブル部51は、受信部16からのTTSデータにデスクランブルを施して復号化する。なお、デスクランブル部51は、例えばARIB規格におけるECM(Entitlement Control Message)等の所定の限定受信方式における鍵情報を復号することで、デスクランブル鍵を取得する。 【0076】 デスクランブル部51は、デスクランブル処理後のTTSデータをデータキャッシュ部17に出力する。こうして、データキャッシュ部17の書込み及び読出し制御は、デスクランブルされたTTSデータに対して行われる。これにより、制御部15において、GOPの先頭を検出することができ、キャッシュデータとしてGOP先頭から所定期間のデータを設定することができる。 【0077】 再スクランブル部52は、データキャッシュ部17からのTTSデータに、スクランブル鍵を用いてスクランブル処理を施して通信部18に出力する。なお、再スクランブル部52は、デスクランブル部51において用いたデスクランブル鍵を利用する。 【0078】 このように本実施の形態においては、デジタル放送信号にスクランブルが施されている場合でも、GOP中の所定の位置のデータをキャッシュデータとして記憶することが可能である。 【0079】 なお、キャッシュデータとしてGOPの先頭が含まれているだけでキャッシュデータ内におけるGOP先頭の位置を規定する必要がない場合には、放送信号にスクランブルが施されていたとしても、本実施の形態によるデスクランブル処理、再スクランブル処理は不要である。 【0080】 図14は本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。図14において図6と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。 【0081】 本実施の形態はスクランブル機能を有する再送信システムに適用した例である。本実施の形態は受信側において、セットトップボックス55を採用した点が図1の実施の形態と異なる。セットトップボックス55は、多重分離部45に代えて多重分離・デスクランブル部56を採用した点がセットトップボックス40と異なる。 【0082】 チューナ11(図1参照)に入力されるデジタル放送信号は、図示しない放送局によってスクランブル処理が施されている。スクランブル処理が施されたストリームの復号には、ECMを取得する必要がある。更に、ECMを取得するためには、PMTを取得する必要がある。ECMは所定の周期で更新される。更新されたECMを取得しなければ、GOPの先頭データ以降のデータについてもデスクランブル処理することができない。 【0083】 そこで、本実施の形態においては、多重分離・デスクランブル部56は、TS合成部44からの出力に対する処理に先立って、マルチキャストバッファ42又はユニキャストバッファ43からPAT,PMT,ECMを取得するようになっている。 【0084】 多重分離・デスクランブル部56は、取得したECMを復号して、デスクランブル鍵を取得する。即ち、制御部49は、PAT,PMTの検索と共にECMの検索を行い、更に、取得したECMを所定の方式による暗号の復号を行い、復号結果からデスクランブル鍵を得る。多重分離・デスクランブル部56は、ES選択処理と同時に選択ESに対するデスクランブル鍵を用いて、TS合成部44の出力に対するデスクランブル処理を行う。これにより、TS合成部44からの送出に対して、多重分離・デスクランブル部56は、先頭のTSから順次デスクランブルを実行することができる。 【0085】 なお、多重分離・デスクランブル部56は、TS合成部44の1回目の出力でPAT,PMT,ECMを取得し、TS合成部44からの2回目の出力でデスクランブル処理を行うようにしてもよい。また、多重分離・デスクランブル部56は、マルチキャストバッファ42又はユニキャストバッファ43等に直接アクセスして、PAT,ECMを取得するようにしてもよい。 【0086】 図15は本発明の第5の実施の形態を説明するための説明図である。図15はキャッシュサーバ50の動作を説明するための説明図である。 【0087】 本実施の形態は図13と同様のハードウェア構成によって実現可能である。本実施の形態はスクランブル機能を有する再送信システムに適用した例である。 【0088】 上述したように、受信側でデスクランブル処理を行うためには、更新後のECM及びこのECMを取得するためのPMTが必要である。ECMが更新される場合には、2GOPに渡って、更新前後のECMがストリーム中に含まれる。従って、ECMが更新される場合には、各GOP先頭の直前のECM,PATを受信側で取得することで、GOP先頭からデスクランブル処理が可能である。 【0089】 そこで、本実施の形態においては、制御部15(図13参照)は、キャッシュデータとして、GOP先頭直前のPAT,PMT,ECMを含むように、データキャッシュ部17を制御する。 【0090】 即ち、図15に示すように、キャッシュデータは、先頭からPATのTTSパケット、PMTのTTSパケット、TTSパケット、ECMのTTSパケット、GOP先頭のTTSパケットの順となる。 【0091】 なお、このようなキャッシュデータの制御は、図9と処理フローによって実現することができる。即ち、図9において、PATの検出によって先頭候補の条件を満足するものとする。更に、PAT、PMTを順に検出することによってキャッシュ先頭の条件を満足するものとする。また、GOPを検出することによってキャッシュ更新条件を満足するものとする。これにより、図15のように、キャッシュデータは先頭からPAT−PMT−GOPの順番で出現するデータとなる。 【0092】 受信側では、図14の例では、TS合成部44の出力をデスクランブル処理する前に、ECMを取得して復号化するために、例えばTS合成部44から2回の出力を出力させる必要があった。これに対し、本実施の形態では、キャッシュデータとして、GOPの先頭データの前にPAT,ECMが多重分離・デスクランブル部56に入力されるので、ECMの復号処理を事前に行う必要等はなく、TS合成部44は合成データを1回のみ出力すればよい。 【0093】 図16は第5の実施の形態の変形例を説明するための説明図である。図16はキャッシュサーバ50の動作を示している。 【0094】 図15の実施の形態においては、制御部15(図13参照)は、キャッシュデータとして、GOP先頭直前のPAT,ECMを含むように、データキャッシュ部17を制御した。GOP先頭直前のPAT,PMT,ECMのみがキャッシュデータに含まれていればよい。そこで、図16の例では、制御部15は、GOP先頭直前のPAT,PMT,ECMのみ抽出して、PAT,PMT,ECMの順に配列しなおして、キャッシュデータとするようになっている。 【0095】 なお、制御部15は、PAT,PMT,ECMを除くTTSをキャッシュデータから消去する。PAT,PMT,ECMのタイムスタンプはそれに続くデータのタイムスタンプにより逆算した値を使用する。 【0096】 この例によれば、送信時に送信されるキャッシュデータの先頭は、PAT,PMT,ECM,GOP先頭の順となる。従って、この場合でも、受信側では、第5の実施の形態と同様の動作で再送信されたデータのデコードが可能である。 【0097】 図17は本発明の第6の実施の形態を説明するためのタイミングチャートである。図17は第6の実施の形態において採用される再送信システムの動作を示している。図17において図11と同一の手順については説明を省略する。本実施の形態においては、再送信側のキャッシュサーバとしては、図4又は図13のキャッシュサーバ13,50を採用することができ、受信側のセットトップボックスとしては、図14のセットトップボックス55を採用することができる。 【0098】 図17の例はデジタル放送装置において、キャッシュデータの送信前に、デスクランブル処理のための選局データを送信するものである。制御部15は、データキャッシュ部17からキャッシュデータ中のPAT,PMT,ECMを選局データとして抽出する。制御部15は、受信側からキャッシュデータ要求送信が発生すると、キャッシュデータ送信に先立って、選局データであるPAT,PMT,ECMを送信する。 【0099】 受信側の制御部49は、受信した選局データを多重分離・デスクランブル部56に与えてデータ解析させ、ES選択を行うと共に、デスクランブル鍵を設定する。次に、再送信側の制御部15は、GOP先頭を含むキャッシュデータを送信する。受信側の制御部49は、ユニキャストバッファ43に蓄積されたキャッシュデータとマルチキャストバッファ42に蓄積されたマルチキャストデータとを、TS合成部44によって合成させる。TS合成部44の出力に対して、多重分離・デスクランブル部56において、設定されたデスクランブル鍵を用いてデスクランブル処理が行われる。 【0100】 なお、受信側においては、記憶したキャッシュデータに対して、PAT,PMT検索及びこれに伴うES選択、デスクランブル鍵設定を行う必要はない。 【0101】 このように、本実施の形態においては、デジタル放送装置において、キャッシュデータの送信とは別に、抽出したPAT,PMT,ECMを送信する。受信側では受信したPAT,PMT,ECMを用いて、デスクランブル処理を行う。こうして、本実施の形態においても、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。 【0102】 図18は本発明の第7の実施の形態を説明するための説明図である。図18は受信側におけるTS合成を説明するためのものである。本実施の形態は、上記各実施の形態と同様のハードウェア構成によって実現することができる。 【0103】 上記各実施の形態においては、受信側において、キャッシュデータ中のTTSデータの最終データがマルチキャストデータ中のTTSデータ内に含まれるものとして構成されている。しかしながら、例えばマルチキャストデータの伝送遅延が生じた場合には、キャッシュデータからマルチキャストデータへの切り替わり時のデータが不連続となる虞がある。 【0104】 そこで、本実施の形態においては、マルチキャストデータの伝送遅延分を考慮して、受信要求後においてもキャッシュデータの記憶を続けて、十分な時間長のキャッシュデータを受信側に送信するようになっている。即ち、送信側では、キャッシュデータを送信した後も、順次蓄積されるキャッシュデータを継続分として継続的に送信することになる。 【0105】 図18は、受信要求に対して、伝送遅延時間だけ遅延してマルチキャストデータが受信されることを示している。一方、ユニキャストバッファには、送信開始当初の記憶分だけでなく、継続分のキャッシュデータが保存される。継続分の期間を伝送遅れ時間に対して十分な期間だけ確保することにより、ユニキャストバッファ内のTTSデータとマルチキャストバッファ内のTTSデータとを、データの不連続が生じることなくタイムスタンプが連続するように合成することができる。 【0106】 こうして、本実施の形態においては、マルチキャストパケット転送の開始が遅れても途切れなく受信を実行することができる。これにより、受信開始直後から、GOPの先頭を含むデータを確実にデコードすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0107】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ再送信方法及びコンテンツ受信方法を実現する再送信システム示すブロック図。 【図2】TTSパケットを示す説明図。 【図3】図1中のマルチキャストサーバ12の動作を説明するための説明図。 【図4】図1中のキャッシュサーバ13の具体的な構成を示すブロック図。 【図5】図1中のキャッシュサーバ13の動作を説明するための説明図。 【図6】図1中のセットトップボックス40を具体的な構成を示すブロック図。 【図7】受信側におけるTS合成を説明するための説明図。 【図8】再送信システム全体の動作を説明するためのタイミングチャート。 【図9】本発明の第2の実施の形態を示すフローチャート。 【図10】データキャッシュ部17に記憶されるキャッシュデータを説明するための説明図。 【図11】第2の実施の形態において採用される再送信システムの動作を説明するためのタイミングチャート。 【図12】受信側におけるTS合成を説明するための説明図。 【図13】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図。 【図14】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図。 【図15】本発明の第5の実施の形態を説明するための説明図。 【図16】第5の実施の形態の変形例を説明するための説明図。 【図17】本発明の第6の実施の形態を説明するためのタイミングチャート。 【図18】本発明の第7の実施の形態を説明するための説明図。 【符号の説明】 【0108】 10…デジタル放送装置、11…チューナ、12…マルチキャストサーバ、13…キャッシュサーバ、20…IP網、30…ルータ、40…セットトップボックス。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2008−11430(P2008−11430A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−182323(P2006−182323) |
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