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【発明の名称】 カメラ装置
【発明者】 【氏名】田代 圭

【氏名】阿部 達朗

【氏名】池畑 達彦

【氏名】萩原 剛

【氏名】長岡 史朗

【要約】 【課題】バックアップを取っていない画像データの誤消去およびバックアップを取った画像データの複数回のバックアップを防止できるようにしたカメラ装置を提供する。

【構成】本発明の一実施形態に係るカメラ装置1は、光学画像を取込み、画像データを生成する画像データ生成手段10と、画像データに応じた画像を表示する画像表示手段20と、画像データを外部の装置に転送する画像データ転送手段50とを有する。このカメラ装置1は、画像データ転送手段50が画像データを外部の装置に転送するときに、画像データが転送されたことを示す転送情報を生成する転送情報生成手段90と、画像表示手段20が画像データに応じた画像を表示するときに、転送情報に基づいて、画像データが外部の装置へ転送されているか否かを画像データに応じた画像とともに表示させる表示制御手段90とを有することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学画像を取込み、画像データを生成する画像データ生成手段と、該画像データ生成手段により生成された前記画像データに応じた画像を表示する画像表示手段と、前記画像データ生成手段により生成された前記画像データを外部の装置に転送する画像データ転送手段とを有するカメラ装置であって、
前記画像データ転送手段が前記画像データを前記外部の装置に転送するときに、前記画像データが転送されたか否かを示す転送情報を生成する転送情報生成手段と、
前記画像表示手段が前記画像データに応じた画像を表示するときに、前記転送情報生成手段により生成された前記転送情報に基づいて、前記画像データが前記外部の装置へ転送されているか否かを前記画像データに応じた画像とともに前記画像表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とするカメラ装置。
【請求項2】
入力操作が行われたときに、該入力操作に応じた入力操作情報を出力する入力操作情報出力手段と、
前記画像データを記憶する画像データ記憶手段とを更に有し、
前記表示制御手段は、前記入力操作情報出力手段から出力される前記入力操作情報が前記画像データ記憶手段からの前記画像データの消去を示し、かつ前記転送情報生成手段により生成された転送情報が転送されていないことを示すときは、前記画像データが前記外部の装置へ転送されていないことを前記画像表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記画像データ転送手段により転送される前記画像データに、該画像データに応じた画像の表示に用いられるヘッダ部を付加した画像ファイルを生成する画像ファイル生成手段と、
該画像ファイル生成手段により生成された前記画像ファイルにおける前記ヘッダ部に前記転送情報生成手段により生成された前記転送情報を書き込む転送情報書込手段とを更に有することを特徴とする請求項1または2記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記転送情報生成手段によって前記転送情報が生成されていない未転送画像データを前記画像データ転送手段が前記外部の装置へ転送するように制御するピックアップ転送制御手段を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記画像データ転送手段が前記画像データを前記外部の装置に転送する前に、前記転送情報生成手段により生成された前記転送情報を退避させて退避転送情報として保存させる退避手段と、
前記転送手段によって前記画像データの転送が正常に行われなかったときは、前記退避手段によって退避された前記退避転送情報を用いて前記転送情報生成手段により生成された前記転送情報を復元する転送情報復元手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のカメラ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データのバックアップ機能を備えたデジタルカメラ、ビデオカメラ等のカメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、被写体の光学画像を静止画(静止画像)または動画(静止画像)として取込み、撮影した画像を画像データに変換して電子的に保存するカメラ装置(電子カメラ装置ともいう)が知られている。従来のカメラ装置には、静止画の撮影を主体とするデジタルカメラと、動画の撮影を主体とするビデオカメラとがある。
【0003】
デジタルカメラ、ビデオカメラのいずれについても従来から様々なものが普及しているが、中には、撮影した静止画または動画の画像データを外部の装置に転送したり、外部記憶媒体や内蔵している別の記憶媒体に記憶させるなどして保存するいわゆるバックアップ機能を有するカメラ装置がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、デジタルカメラの収納部を備えたステーションおよびケーブルを介して画像蓄積装置が接続され、その画像蓄積装置にステーションおよびケーブルを介して蓄積されている画像データが自動転送されるデジタルカメラが開示されている。
【特許文献1】特開2000−354218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したカメラ装置は、撮影して得られる画像データを外部の装置に転送するなどして別の記憶媒体に記憶させることによって、画像データのバックアップを取ることが可能である。
【0006】
しかし、画像データのバックアップを取ったとしても、バックアップを取った後になって、カメラ装置からパーソナルコンピュータやメモリカードといった別の記憶媒体に画像データを保存させたかどうかがわからなくなり、ユーザがバックアップを取っていない画像データを誤って消去してしまうことがあった。また、すでにバックアップを取った画像データを再び記憶媒体に保存させるといった複数回のバックアップが行われ、記憶媒体の記憶容量が無駄に使用されることもあった。
【0007】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、バックアップを取っていない画像データの誤消去およびバックアップを取った画像データの複数回のバックアップを防止できるようにしたデジタルカメラ、ビデオカメラ等のカメラ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のカメラ装置は、光学画像を取込み、画像データを生成する画像データ生成手段と、該画像データ生成手段により生成された画像データに応じた画像を表示する画像表示手段と、画像データ生成手段により生成された画像データを外部の装置に転送する画像データ転送手段とを有する。このカメラ装置は、画像データ転送手段が画像データを外部の装置に転送するときに、画像データが転送されたか否かを示す転送情報を生成する転送情報生成手段と、画像表示手段が画像データに応じた画像を表示するときに、転送情報生成手段により生成された転送情報に基づいて、画像データが外部の装置へ転送されているか否かを画像データに応じた画像とともに前記画像表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上詳述したように、本発明によれば、バックアップを取っていない画像データの誤消去およびバックアップを取った画像データの複数回のバックアップを防止できるようにしたデジタルカメラ、ビデオカメラ等のカメラ装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係るカメラ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すカメラ装置1は、静止画像の撮影を主体とし、動画像も撮影することが可能なデジタルカメラ装置である。
【0012】
このカメラ装置1は、画像データ生成部10と、画像表示部20と、音声データ処理部30と、画像圧縮・伸張処理部40と、データ記憶処理部50とを有している。また、カメラ装置1は、転送処理部60と、メモリコントローラ70と、ワークメモリ75と、操作部80およびCPU(Central Processing Unit)90とを有している。
【0013】
画像データ生成部10は、図1に示すように、レンズ11と、CCD(Charge Coupled Device)12と、A/D変換部13と、CCD信号処理部14を有している。この画像データ生成部10は、レンズ11により被写体の光学画像を結像してCCD12に取り込み、CCD12によって被写体の画像を電気信号に変換する。また、画像データ生成部10はCCD12から出力されるアナログの電気信号をA/D変換部13によってデジタル信号に変換する。このデジタル信号はCCD信号処理部14に出力される。CCD信号処理部14は入力されるデジタル信号に画像処理を施して画像データを生成する。生成された画像データはメモリコントローラ70を経由して一旦ワークメモリ75に格納される。
【0014】
画像表示部20は、画像表示処理部21と表示装置22とを有している。画像表示処理部21は、メモリコントローラ70によってワークメモリ75から取り出した画像データを表示装置22のインターフェースに適合した表示信号に変換する。表示装置22は、画像表示処理部21から出力される表示信号を用いて画像を表示する。
【0015】
音声データ処理部30は、音声入出力処理部31と、マイク32およびスピーカ33を有している。音声入出力処理部31は、マイク32で集音された音声を音声データに変換する。この音声データは、CPU90の指示にしたがいメモリコントローラ70を経由してワークメモリ75に格納される。また、音声入出力処理部31は、メモリコントローラ70によってワークメモリ75から取り出した音声データを音声信号に変換してスピーカ33に出力する。スピーカ33は音声信号を入力して音声を出力する。
【0016】
画像圧縮・伸張処理部40は、メモリコントローラ70によってワークメモリ75から取り出した画像データを圧縮して圧縮画像データとする。また、画像圧縮・伸張処理部40は、圧縮画像データを伸長する。圧縮画像データは、CPU90の指示にしたがいメモリコントローラ70を経由してワークメモリ75に格納される。
【0017】
データ記憶処理部50は、本発明における画像データ記憶手段であって、記録メディアインターフェース51と、HDD(Hard Disc Drive)52と、メモリカード53とを有している。記録メディアインターフェース51は、メモリコントローラ70によってワークメモリ75から取り出した画像データおよび音声データをHDD52またはメモリカード53の記録形式に変換し、HDD52またはメモリカード53に記録させる。HDD52は、内蔵しているHD(Hard Disc)に画像データおよび音声データを記録する。メモリカード53は、例えば、SDメモリカード(Secure Digital memory card)などの外部記憶媒体である。
【0018】
転送処理部60は、本発明における画像データ転送手段であって、USBコントローラ61、USB端子62、LANコントローラ63、LAN端子64を有している。USBコントローラ61は、CPU90の指示にしたがい、メモリコントローラ70によってワークメモリ75から取り出した画像データをUSB端子62を介して接続される図示しない外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)へ転送する。また、USBコントローラ61は、USB端子62を介して外部の装置から取り込んだ画像データをワークメモリ75に出力する。
【0019】
また、LANコントローラ63は、CPU90の指示にしたがい、メモリコントローラ70によってワークメモリ75から取り出した画像データをLAN端子64を介して接続される図示しない外部の装置(例えば、DVDレコーダやHDDレコーダ)へ転送する。また、LANコントローラ63は、LAN端子64を介して外部の装置から取り込んだ画像データをワークメモリ75に出力する。
【0020】
メモリコントローラ70は、CPU90の指示にしたがい作動して、ワークメモリ75に対する画像データ、音声データの読み書き等を制御する。
【0021】
ワークメモリ75には、CPU90の指示にしたがい、後述する画像ファイル100が形成されている。なお、ワークメモリ75に記憶されている画像ファイル100は、メモリコントローラ70、CPU90、記録メディアインターフェース51によって読み出され、HDD52やメモリカード53に記憶される。
【0022】
操作部80は、本発明における入力情報出力手段であって、カメラ装置1における各種操作ボタンを有し、これらの操作ボタンの押下、タッチなどの操作に応じた入力操作情報として操作信号をCPU90に出力する。
【0023】
CPU90は、図示しないROMに記憶されているプログラムにしたがい本発明の特徴とする各種手段(転送情報生成手段、表示制御手段、画像ファイル作成手段、転送情報書込手段、ピックアップ転送制御手段、退避手段、転送情報復元手段)として作動する。また、CPU90は、他の構成要素との信号の入出力を行い、カメラ装置1全体の動作制御や各シーケンスの制御、操作部80から入力される操作信号に基づくスイッチ操作等の検出を行う。
【0024】
次に、カメラ装置1が形成する画像ファイル100の構成について説明する。図2は、画像ファイルの構成を示す図である。図2に示すように、画像ファイル100は、データ部110、ヘッダ部120およびフッタ部130を有している。データ部110には、画像データが記憶される。このデータ部110は、静止画像ファイルでは圧縮画像データを含み、動画像ファイルでは圧縮画像データおよび音声データを含む。ヘッダ部120には、画像データの長さや、記録時の日時情報といった画像データの再生(画像データに応じた画像の表示装置22における表示)に用いられる情報が書き込まれる。フッタ部130には、画像ファイルの終端などの情報が書き込まれる。
【0025】
また、ヘッダ部120は、指定領域121とユーザ領域122とを有している。指定領域121は、ファイルフォーマットにより決められた情報が書き込まれる領域である。一方、ユーザ領域122は、各製造者の付随情報などを書き込める自由記述可能な領域である。本実施形態では、ユーザ領域122には、情報A〜情報Nのn個の情報(nは自然数)を書き込めるようになっている。情報Aには、バックアップフラグ(例えば、「0:バックアップ未実施」または「1:バックアップ実施済」)が書き込まれ、情報Bには、バックアップ日時(例えば、年/月/日/時/分/秒、など)が書き込まれる。また、情報Cには、バックアップ先(例えば、メモリカード、USB経由でPC、またはLAN経由でHDDレコーダ、など)が書き込まれ、情報Dには、バックアップ回数(例えば、m回(mは正の整数)、など)が書き込まれる。
【0026】
(画像撮影)
次に、動画像撮影時のカメラ装置1の動作について説明する。操作部80における図示しない撮影用の操作ボタンの操作が行われると、CPU90が、操作部80からの操作信号に応じて、カメラ装置1の各構成要素を統括制御する。
【0027】
すると、画像データ生成部10によって、被写体の光学画像から画像データが生成される。この画像データは、メモリコントローラ70を経由して一旦ワークメモリ75に格納される。ワークメモリ75に格納された画像データは、メモリコントローラ70を経由し画像表示処理部21によって表示信号に変換され、表示装置22に表示される。また、ワークメモリ75に格納された画像データは、メモリコントローラ70を経由し画像圧縮・伸張処理部40によって圧縮画像データに変換され、メモリコントローラ70を経由しワークメモリ75に格納される。一方、マイク32で集音された音声は、音声入出力処理部31によって音声データに変換され、CPU90、メモリコントローラ70を経由し、ワークメモリ75に格納される。
【0028】
すると、CPU90は画像ファイル生成手段として動作し、圧縮画像データおよび音声データをデータ部110に書き込み、そのデータ部110にヘッダ部120およびフッタ部130を付加してワークメモリ75に画像ファイル100を生成する。その後、CPU90は転送情報生成手段として動作し、画像ファイル100のヘッダ部120におけるユーザ領域122の情報Aに、バックアップフラグ「0」を生成し、その生成した情報を書き込む。本実施形態では、ヘッダ部120のユーザ領域122に書き込まれる情報が本発明の転送情報であり、情報Aのバックアップフラグが「0」である状態を、バックアップが取られていないバックアップ未実施状態とし、転送されていない状態とする。ワークメモリ75内の画像ファイル100は、メモリコントローラ70およびCPU90を経由し記録メディアインターフェース51によってHDD52やメモリカード53などに記録される。
【0029】
なお、静止画像撮影時には、カメラ装置1では、音声データ処理部30による音声データ生成が行われない。静止画像撮影時のカメラ装置1の他の動作は、動画像撮影時のカメラ装置1の動作と同一であるので説明を省略する。
【0030】
(画像再生)
次に、動画像再生時のカメラ装置1の動作について説明する。例えば、動画像再生のときには、動画像再生のときには、動画像チャプターのサムネイル一覧が表示装置22へ表示される。ユーザがそのサムネイル一覧表示中に、操作部80を用いて再生しようとする動画像チャプターを選択した上で、再生用の操作ボタン操作が行われると、CPU90が、操作部80からの操作信号に応じて、カメラ装置1の各構成要素を統括制御する。
【0031】
すると、対応する画像ファイルがメモリカード53またはHDD52から読み出され、一旦ワークメモリ75に格納される。この画像ファイル100のヘッダ部120から書き込まれている情報をCPU90が読み取り、圧縮されている画像データを画像圧縮・伸張処理部40へ出力する。画像圧縮・伸張処理部40は、圧縮されている画像データを伸張し、メモリコントローラ70を介してワークメモリ75へ記憶させる。また伸張された画像データは、メモリコントローラ70を経由し画像表示処理部21にて表示信号へ変換され、表示装置22に表示される。なお、カメラ装置1のサムネイル一覧表示の動作については後述する。また、同様にして、ワークメモリ75に格納された音声データは、画像データに同期してワークメモリ75からメモリコントローラ70、CPU90、音声入出力処理部31を経由し、スピーカ33から送出される。
【0032】
なお、静止画像再生時には、カメラ装置1では、音声データ処理部30による音声出力が行われない。静止画像再生時のカメラ装置1の他の動作は、動画像再生時のカメラ装置1の動作と同一であるので説明を省略する。
【0033】
(画像転送)
次に、動画像または静止画像の画像データを外部装置に転送してバックアップをとるときのカメラ装置1の動作について、図3を参照しながら説明する。図3は、画像転送時のカメラ装置の動作を示すフローチャートである。例えば、画像のサムネイル一覧表示中に、操作部80を用いて再生しようとする動画像チャプターを選択した上で、転送用の操作ボタン操作が行われると、CPU90が、操作部80からの操作信号に応じて、カメラ装置1の各構成要素を統括制御する。
【0034】
すると、CPU90が退避手段として動作し、画像ファイル100が転送される前に、元画像ファイル100のヘッダ部120に書き込まれている情報、すなわち転送情報を、記録メディアインターフェース51、CPU90、メモリコントローラ70を経由し、ワークメモリ75に退避させて退避転送情報として保存させる(ステップS01)。なお、HDD52またはメモリカード53に記憶されている画像ファイル100そのものがワークメモリ75に保存されてもよい。
【0035】
次いで、CPU90が転送情報生成手段として動作し、USB端子62,LAN端子64経由で外部装置に画像ファイルを転送する際、その転送開始直前に、画像データが転送されバックアップをとったことを示す転送情報を生成する。具体的には、CPU90が、バックアップフラグ「1」、現在日時、バックアップ先の装置情報、およびバックアップ回数など、バックアップ転送に必要な情報を取得する(ステップS02)。
【0036】
次いで、CPU90が転送情報書込手段として動作し、データ記憶処理部50に記憶されている画像ファイル100のヘッダ部120のユーザ領域122に、ステップS02において生成された転送情報を書き込む。具体的には、CPU90は、情報Aのバックアップフラグに「1」を書き込み、情報Bにはバックアップ日時を書き込む。また、CPU90は、情報Cにバックアップ先の装置情報を書き込み、情報Dにはバックアップ回数を書き込む(ステップS03)。
【0037】
次いで、ステップS03においてヘッダ部120に転送情報が書き込まれた画像ファイル100が転送処理部60によって外部装置へ転送される(ステップS04)。
【0038】
次いで、転送が終了した後、CPU90によって、転送が正常に行われたか否かが判定される(ステップS05)。転送が正常に行われたと判定された場合には、画像データ転送処理が終了する。
【0039】
一方、転送が正常に行われなかったと判定された場合には、CPU90が転送情報復元手段として動作し、ワークメモリ75に退避された退避転送情報を用いて、データ記憶処理部50に記憶されている画像ファイル100の書き換えられた転送情報を復元する。具体的には、CPU90は、ワークメモリ75に退避してあった退避転送情報を用いて、データ記憶処理部50に記憶されている画像ファイル100のヘッダ部120の該当する領域に上書きする処理を行う。
【0040】
このように、バックアップ途中で何らかの要因によりバックアップが正常に行われなかったときには、バックアップを開始する直前に書き換えられたバックアップ情報が画像ファイル100には記載されており、このままではこのファイルはバックアップされたと判断されてしまうので、バックアップが失敗した際には、今回書き込んだバックアップ情報を全て元に戻す。
【0041】
(サムネイル一覧表示)
次に、サムネイル一覧表示時のカメラ装置1の動作について説明する。図4は、サムネイル一覧表示時のカメラ装置の動作を示すフローチャートであり、図5は、表示装置によるサムネイル一覧表示画面を示す図である。操作部80における一覧表示ボタン用の操作ボタンの操作が行われると、CPU90が、操作部80からの操作信号に応じて、カメラ装置1の各構成要素を統括制御する。
【0042】
すると、データ記憶処理部50に記憶されている全ての画像ファイルが、記録メディアインターフェース51、CPU90、メモリコントローラ70を経由し、一旦ワークメモリ75に格納される。これらの画像ファイル100のデータ部110における圧縮画像データの各々は、メモリコントローラ70を経由し画像圧縮・伸張処理部40に送られる。圧縮画像データは、画像圧縮・伸張処理部40によって伸張されて画像データが再生され、画像データは、メモリコントローラ70を経由して一旦ワークメモリ75に格納される。その後、画像データは、メモリコントローラ70を経由し画像表示処理部21にて表示信号に変換され、表示装置22にサムネイル一覧が表示される。
【0043】
一方、CPU90が、ワークメモリ75に格納された各画像ファイル100のユーザ領域122に書き込まれている転送情報を読み出す(ステップS11)。
【0044】
次いで、CPU90によって、ユーザ領域122における情報Aのバックアップフラグが「1」であるか否かが判定される(ステップS12)。情報Aのバックアップフラグが「1」であると判定された場合には、CPU90は、表示制御手段として動作し、ワークメモリ75に格納されている画像ファイルのデータ部110のデータ(画像データ)に応じた対応画像と共にバックアップアイコンを表示装置22へ表示させる。例えば、図5に示すように、CPU90は、対応画像A,B,Dの左上の画像上に、(「バックアップ」との文字が表示されている)バックアップアイコンZをオーバーレイして表示する(ステップS13)。
【0045】
一方、情報Aのバックアップフラグが「0」であると判定された場合には、図5に示すように、非対象画像C,E,F上にバックアップアイコンZが表示されない。
【0046】
(画像消去確認)
次に、画像消去時のカメラ装置1の動作について説明する。図6は、カメラ装置の消去確認処理の動作手順を示すフローチャートであり、図7は、表示装置による画像消去確認画面を示す図である。サムネイル一覧画面において、操作部80によって画像が選択され、画像データの消去用の操作ボタン操作が行われると、CPU90が、操作部80からの操作信号に応じて、カメラ装置1の各構成要素を統括制御する。
【0047】
すると、CPU90が表示制御手段として動作し、ワークメモリ75に記憶された対応画像ファイル100のヘッダ部120のユーザ領域122の転送情報を読み出す(ステップS21)。
【0048】
次いで、CPU90によって、ユーザ領域122における情報Aのバックアップフラグが「1」であるか否かが判定される(ステップS22)。
【0049】
情報Aのバックアップフラグが「1」でないとき、すなわち「0」であると判定された場合には、CPU90は、図7に示す対応画像Gを表示装置22に拡大表示させると共に、対応画像G上の中央に警告メッセージ「この画像はバックアップされていません。」H、削除確認メッセージ「消去してもよろしいですか?」I、および選択アイコン「はい」J,「いいえ」Kを表示装置22に表示させる(ステップS23)。
【0050】
次いで、CPU90によって、選択アイコンJ,Kのうち何れのアイコンが選択されたかが判定される(ステップS24)。選択アイコン「いいえ」Kが選択された場合には、消去確認処理を終了する。
【0051】
一方、選択アイコン「はい」Jが選択された場合には、CPU90は、HDD52またはメモリカード53における対象画像ファイル100を削除する。また、ステップS22において、情報Aのバックアップフラグが「1」であると判定された場合にも、HDD52またはメモリカード53における対象画像ファイル100が削除される(ステップS25)。
【0052】
(ピックアップ転送)
次に、ピックアップ転送時のカメラ装置1の操作について説明する。図8は、ピックアップ転送時のカメラ装置の動作を示すフローチャートであり、図9は、表示装置によるピックアップ転送選択画面を示す図である。操作部80によって一括転送ボタンの押下操作が行われると、CPU90が、操作部80からの操作信号に応じて、カメラ装置1の各構成要素を統括制御する。
【0053】
すると、図9に示すように、CPU90が、一括転送とピックアップ転送との選択画面を画像表示部20に表示させる。具体的には、CPU90は、一括転送を示す選択アイコン「すべて選択」Lおよびピックアップ転送を示す「未バックアップのみ選択」Mを画像表示部20に表示させる。次いで、CPU90によって、選択アイコンL,Mのうち何れのアイコンが選択されたかが判定される(ステップS31)。
【0054】
ステップS31において、選択アイコン「すべて選択」Lが選択された場合には、CPU90は、データ記憶処理部50に記憶されているすべての画像ファイルを選択し、ステップS37へ処理を進める。例えば、CPU90は、すべての画像ファイルのヘッダ部のユーザ領域の情報Eに、選択したことを示すフラグ「1」を書き込む(ステップS32)。
【0055】
一方、ステップS31において、選択アイコン「未バックアップのみ選択」Mが選択された場合には、CPU90がピックアップ転送制御手段として動作し、データ記憶処理部50に記憶されている何れか一つの画像ファイル100のヘッダ部120のユーザ領域122の情報、すなわち転送情報を読み込む(ステップS33)。
【0056】
次いで、CPU90によって、画像ファイル100のヘッダ部120のユーザ領域122における情報Aのバックアップフラグが「1」であるか否かが判定される(ステップS34)。バックアップフラグが「1」であると判定された場合には、ステップS36へ処理を進める。
【0057】
一方、ステップS34において、バックアップフラグが「0」であると判定された場合には、CPU90が、この画像ファイル100を選択する。例えば、CPU90は、この画像ファイル100のヘッダ部120のユーザ領域122の情報Eに、選択したことを示すフラグ「1」を書き込む(ステップS35)。
【0058】
次いで、CPU90によって、データ記憶処理部50に記憶された画像ファイルをすべてスキャンしたか否かが判定される(ステップS36)。すべての画像ファイルをスキャンしていないと判定された場合には、ステップS33へ戻り、次の画像ファイルに対して、ステップS33〜S36の処理が行われる。
【0059】
一方、ステップS36において、すべての画像ファイルをスキャンしたと判定された場合には、CPU90が、ステップS32またはステップS35において選択した画像ファイルを、転送処理部60によって外部装置へ転送させる。このようにして、CPU90は、選択アイコン「すべて選択」Lが選択されると、データ記憶処理部50に記憶されているすべての画像ファイル100を一括転送させ、一方、選択アイコン「未バックアップのみ選択」Mが選択されると、外部装置へ転送されていない画像ファイル100のみをピックアップ転送させる(ステップS37)。
【0060】
なお、ステップS33,S34,S35における処理は、上記した画像ファイル単位ではなく、フォルダ単位、またデータ記憶処理部50におけるメディア単位(HDD52またはメモリカード53)で行われてもよい。
【0061】
このように、本実施形態のカメラ装置1によれば、画像ファイル100を外部装置へバックアップする際に、CPU90が転送情報生成手段として動作し、バックアップしたことを示す転送情報を生成し、この画像ファイル100の画像データに応じた画像を再生する際には、CPU90が表示制御手段として動作し、転送情報に基づいて画像ファイル100が外部装置へバックアップされているか否かを、画像ファイル100の画像データに応じた画像と共に表示装置22に表示させている。なお、本実施形態のカメラ装置1では、画像ファイル100を外部装置へバックアップする際に、CPU90が画像ファイル生成手段として動作し、画像データを含むデータ部110にヘッダ部120を付加した画像ファイル100を生成し、CPU90が転送情報書込手段として動作し、この画像ファイル100のヘッダ部120のユーザ領域122に転送情報を書き込む。
【0062】
したがって、本実施形態のカメラ装置1によれば、ユーザが消去やバックアップのために画像を表示したときに、表示した画像がバックアップ済みであるか否かをユーザに通知することができ、ユーザは、どの画像がバックアップされているかどうかを一目で確認できるので、バックアップしていない画像のみ選択してバックアップすることが容易に行える。故に、バックアップを取っていない画像データの誤消去およびバックアップを取った画像データの複数回のバックアップを防止することが可能である。
【0063】
また、本実施形態のカメラ装置1によれば、画像を消去する際に、CPU90が表示制御手段として動作し、操作部80からの操作信号が画像データ記憶部50からの画像データの消去を示し、かつ転送情報が生成されていないときには(本実施形態では転送情報におけるバックアップフラグが「0」であるときには)、画像データが外部装置へバックアップされていないことを警告メッセージとして画像表示部20に表示させる。したがって、本実施形態のカメラ装置1によれば、ユーザがバックアップされていない画像を消去しようとしたときに、消去しようとしている画像がバックアップされていないことをユーザに通知することができ、バックアップを取っていない画像データの誤消去をより防止することが可能である。
【0064】
また、本実施形態のカメラ装置1によれば、CPU90がピックアップ転送制御部96として動作し、画像ファイル100のヘッダ部120の転送情報に基づいて、バックアップされていない画像ファイルを自動的に選択し、未バックアップ画像ファイルのみを転送させるので、複数回のバックアップを簡易に防止することが可能である。
【0065】
また、本実施形態のカメラ装置1によれば、CPU90が退避手段として動作し、画像ファイル100を転送する前に、画像ファイル100のヘッダ部120の元の転送情報を退避転送情報としてワークメモリ75に退避させ、CPU90が転送情報復元手段として動作し、転送が正常に行われなかったときには、退避転送情報を用いて、転送したことを示す転送情報を復元する、したがって、本実施形態のカメラ装置1によれば、転送が正常に行われなかった場合には、画像ファイル100のヘッダ部120の転送情報を転送前の状態に戻すことができ、カメラ装置1または外部装置の異常に起因する未バックアップファイルの消去を防止することができる。
【0066】
また、本実施形態のカメラ装置1によれば、CPU90が転送情報生成手段として動作し、画像ファイル100を転送する前に転送したことを示す転送情報を生成し、CPU90が転送情報書込手段として動作し、画像ファイル100を転送する前に画像ファイル100のヘッダ部120に転送情報を書き込むので、カメラ装置1の画像ファイル100と外部装置の画像ファイルとを一致させることができる。
【0067】
このように、本実施形態のカメラ装置1によれば、カメラ装置1がマスターとなって画像ファイルを選択バックアップすることができると共に、画像ファイルの転送情報を管理することができる。カメラ装置1がスレーブであっても、カメラ装置1が画像ファイルの転送情報を管理することができる。カメラ装置がマスターとなるのは、カメラ装置1内蔵のHDD52からメモリカード53へコピーする場合や、LAN経由でDVDレコーダやHDDレコーダなどへ画像を転送する場合などである。一方、カメラ装置1がスレーブとなるのは、PCへUSB経由で画像を転送する場合などである。
【0068】
ところで、外部装置が持ち運びできない装置である場合や、好みの画像がある場合などは、バックアップ後もカメラ装置にしばらく残しておきたいといったことがある。本実施形態のカメラ装置1によれば、バックアップ後のどのタイミングでも、画像ファイルがバックアップされているか否かがユーザに通知されるので、ユーザの意思で削除タイミングを選択することができる。
【0069】
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。
【0070】
(変形例)
本実施形態では、データ部、ヘッダ部およびフッタ部から構成される画像ファイルを例示したが、例えば、DVDビデオ形式では、1つのコンテンツがデータファイルとデータファイルのための情報ファイル、その他付随するファイルにて構成される。図10は、画像ファイル群の構成を示す図である。図10に示すように、画像ファイル群100Aは、データファイル110A、情報ファイル120A、およびその他付随するファイル130Aから構成される。データファイル110Aには画像圧縮データおよび音声データが含まれており、情報ファイル120Aには、ヘッダ部120と同様に、画像データの長さや、記憶時の日時情報などの画像データの再生に必要な情報が記載されている。情報ファイル120Aは、ヘッダ部120と同様に、ユーザ領域122を有している。
【0071】
本実施形態の画像ファイル100に代えて画像ファイル群100Aが用いられる場合、画像ファイル群100Aの情報ファイル120Aのユーザ情報122に転送情報を書き込むと共に、ユーザ情報122から転送情報を読み出す。変形例によるファイル構成であっても、本実施形態と同様の利点を得ることが可能であることは明らかである。
【0072】
また、本実施形態では、メモリカードを内部記憶装置として用いたが、メモリカードを外部記憶装置として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】画像ファイルの構成を示す図である。
【図3】画像転送時のカメラ装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】サムネイル一覧表示時のカメラ装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】表示装置によるサムネイル一覧表示画面を示す図である。
【図6】カメラ装置の消去確認処理の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】表示装置による画像消去確認画面を示す図である。
【図8】ピックアップ転送時のカメラ装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】表示装置によるピックアップ転送選択画面を示す図である。
【図10】画像ファイル群の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0074】
1…カメラ装置、10…画像データ生成部(画像データ生成手段)、11…レンズ、12…CCD、13…A/D変換部、14…CCD信号処理部、20…画像表示部(画像表示手段)、21…画像表示処理部、22…表示装置、30…音声データ処理部、31…音声入出力処理部、32…マイク、33…スピーカ、40…画像圧縮・伸張処理部、50…データ記憶処理部(画像データ記憶手段)、51…記録メディアインターフェース、52…HDD、53…メモリカード、60…転送処理部(画像データ転送手段)、61…USBコントローラ、62…USB端子、63…LANコントローラ、64…LAN端子、70…メモリコントローラ、75…ワークメモリ、80…操作部(入力操作情報出力手段)、90…CPU(転送情報生成手段、表示制御手段、画像ファイル生成手段、転送情報書込手段、ピックアップ転送制御手段、退避手段、転送情報復元手段)。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹

【識別番号】100117558
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 和之


【公開番号】 特開2008−11421(P2008−11421A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−182228(P2006−182228)