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【発明の名称】 輪郭調整のための画像データ処理装置及び画像データ処理方法
【発明者】 【氏名】宮沢 弘俊

【要約】 【課題】主信号の伝送系路を単一の系路に確保し比較的簡単な回路構成で実現できる輪郭補正装置を得る。

【構成】異なる画像の画像データを合成した主合成画像信号を得る合成部と、前記異なる画像の画像データにそれぞれ識別フラグを挿入するフラグ挿入部と、前記主合成画像信号を用い基準合成画像信号を出力すると共に、複数の輪郭補正用合成画像信号を選択信号に応じて選択して出力する画像端処理部を有する。フラグデコーダは前記識別フラグを判別し、前記異なる画像の画像データの輪郭補正用合成画像信号が混在しないように前記選択信号を得ると共に、前記識別フラグに応じて輪郭補正パラメータ選択信号を生成する。前記画像端処理部からの前記基準合成画像信号と前記複数の輪郭補正用合成画像信号を用い輪郭補正成分を生成し、選択されたパラメータで前記輪郭補正成分を調整する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる画像の画像データを画面上に割り当てる合成を行い、主合成画像信号を得る合成部と、
前記異なる画像の画像データに対して、それぞれ識別用の識別フラグを挿入するフラグ挿入部と、
前記主合成画像信号を遅延する複数の遅延器を含み、基準合成画像信号を出力すると共に、この基準合成画像信号に対して前位相と後位相に位置する複数の輪郭補正用合成画像信号を、画像端処理制御信号に応じて選択して出力する画像端処理部と、
前記主合成画像信号の前記識別フラグを判別し、前記異なる画像の画像データの前記輪郭補正用合成画像信号が混在して処理されるのを防ぐように前記画像端処理制御信号を生成すると共に、前記識別フラグに応じて少なくとも輪郭補正パラメータ選択信号を生成するフラグデコーダと、
前記画像端処理部からの前記基準合成画像信号と前記複数の輪郭補正用合成画像信号を演算処理して輪郭補正成分を生成し、前記輪郭補正パラメータ選択信号により選択されたパラメータで前記輪郭補正成分を調整する輪郭成分抽出部と
を有することを特徴とする輪郭調整のための画像データ処理装置。
【請求項2】
前記画像端処理部が有する垂直端処理部は、
入力合成画像信号を順次遅延する複数の直列接続されたラインメモリと、
前記複数の直列接続されたラインメモリのうち、途中のラインメモリから前記基準合成画像信号を取り出す遅延器と、
前記基準合成画像信号よりもライン単位で遅れている複数の合成画像信号と、ライン単位で進んでいる少なくとも1つの合成画像信号とが入力され、第1グループをなす複数のラインセレクタと、
前記基準合成画像信号よりもライン単位で進んでいる複数の合成画像信号と、ライン単位で遅れている少なくとも1つの合成画像信号とが入力され、第2グループをなす複数のラインセレクタとを有し、
前記画像端処理制御信号は、前記第1と第2グループをなす複数のラインセレクタの選択状態を制御することを特徴とする請求項1記載の輪郭調整のための画像データ処理装置。
【請求項3】
前記輪郭成分抽出部が有する垂直輪郭成分抽出部は、
前記第1グループをなす複数のラインセレクタからの各輪郭補正用合成信号が入力される第1のラインセレクタと、
前記第2グループをなす複数のラインセレクタからの各輪郭補正用合成信号が入力される第2のラインセレクタと、
前記基準合成信号が入力されるライン乗算器と
前記第1と第2のラインセレクタが選択した第1、第2の輪郭補正用合成信号と、前記ライン乗算器で処理された基準合成信号を加算するライン加算器と、
前記ライン加算器の出力を増幅するライン増幅器と、を有し、
前記第1と第2のラインセレクタは、垂直フィルタ特性切り替え信号により、選択状態が切り替えられ、前記ライン増幅器は、前記輪郭補正パラメータ選択信号により選択されたパラメータにより利得が設定されることを特徴とする請求項2記載の輪郭調整のための画像データ処理装置。
【請求項4】
前記画像端処理部が有する水平端処理部は、
前記基準合成画像信号を順次画素単位で遅延する複数の直列接続された遅延素子と、
前記複数の直列接続された遅延素子のうち、途中の遅延素子から前記基準合成画像信号を取り出す遅延器と、
前記基準合成画像信号よりも画素単位で遅れている複数の合成画像信号と、画素単位で進んでいる少なくとも1つの合成画像信号とが入力され、第1グループをなす複数の画素セレクタと、
前記基準合成画像信号よりも画素単位で進んでいる複数の合成画像信号と、画素単位で遅れている少なくとも1つの合成画像信号とが入力され、第2グループをなす複数の画素セレクタとを有し、
前記画像端処理制御信号は、前記第1と第2グループの複数の画素セレクタの選択状態を制御することを特徴とする請求項2記載の輪郭調整のための画像データ処理装置。
【請求項5】
前記輪郭成分抽出部が有する水平輪郭成分抽出部は、
前記第1グループをなす複数の画素セレクタからの各輪郭補正用合成信号が入力される第1の画素セレクタと、
前記第2グループをなす複数の画素セレクタからの各輪郭補正用合成信号が入力される第2の画素セレクタと、
前記基準合成信号が入力される画素乗算器と
前記第1と第2の画素セレクタが選択した第1、第2の輪郭補正用合成信号と、前記乗算器で処理された基準合成信号を加算する画素加算器と、
前記加算器の出力を増幅する画素増幅器と、を有し、
前記第1と第2の画素セレクタは、水平フィルタ特性切り替え信号により、選択状態が切り替えられ、前記画素増幅器は、前記輪郭補正パラメータ選択信号により選択されたパラメータにより利得が設定されることを特徴とする請求項4記載の輪郭調整のための画像データ処理装置。
【請求項6】
合成部にて、異なる画像の画像データを画面上に割り当てる合成を行い、主合成画像信号を生成し、
フラグ挿入部にて、前記異なる画像の画像データに対して、それぞれ識別用の識別フラグを挿入し、
画像端処理部にて、前記主合成画像信号を複数の遅延器で遅延し、基準合成画像信号を出力すると共に、この基準合成画像信号に対して前位相と後位相に位置する複数の輪郭補正用合成画像信号を、画像端処理制御信号に応じて選択して出力し、
フラグデコーダにて、前記主合成画像信号の前記識別フラグを判別し、前記異なる画像の画像データの前記輪郭補正用合成画像信号が混在して処理されるのを防ぐように前記画像端処理制御信号を生成すると共に、前記識別フラグに応じて少なくとも輪郭補正パラメータ選択信号を生成し、
輪郭成分抽出部にて、前記画像端処理部からの前記基準合成画像信号と前記複数の輪郭補正用合成画像信号を演算処理して輪郭補正成分を生成し、前記輪郭補正パラメータ選択信号により選択されたパラメータで前記輪郭補正成分を調整する
を有することを特徴とする輪郭調整のための画像データ処理方法。
【請求項7】
画像信号の画質を制御する画質制御部において、
輪郭補正成分を抽出するフィルタと、
フィルタから抽出した輪郭補正成分の増幅部と、
画像信号のあらかじめ設定した複数の領域に対して上記フィルタの特性を設定する制御信号と前記増幅部の利得を制御するパラメータとを用意し、前記フィルタ及び増幅部を制御する手段と
を有することを特徴とする画像データ処理装置。
【請求項8】
前記複数の領域は、1画面内に異なる画像が合成された領域であることを特徴とする請求項7記載の画像データ処理装置。
【請求項9】
前記複数の領域は、1画面内に予め分割されて設定された領域であり、画像信号がアスペクト比を変換された信号であることを特徴とする請求項7記載の画像データ処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、輪郭調整のための画像データ処理装置及び画像データ処理方法に関するもので、その構成を簡単にすることができる。
【背景技術】
【0002】
画像データ処理装置には、輪郭補正処理部が設けられる。輪郭補正処理を行う場合、異なる画像の画像データが混在した場合、各画像データに応じて輪郭補正特性が設定されている(例えば特許文献1)。ここでは、種類の異なる画像の画像データのために、帯域分割フィルタバングを用意する。即ち、複数の帯域フィルタを用意して、入力画像データの領域毎の周波数分布を判別している。そして種類の異なる画像の画像データの存在を判別し、判別結果に応じて輪郭成分を抽出している。このため輪郭成分の抽出を各画像の種類に応じて設定することができる。
【特許文献1】特開2003−244481号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明に係る実施の形態では、主信号の伝送系路を単一の系路に確保して、比較的簡単な回路構成で実現できる輪郭調整のための画像データ処理装置及び画像データ処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明に係る実施の形態では、異なる画像の画像データを画面上に割り当てる合成を行い、主合成画像信号を得る合成部と、前記異なる画像の画像データに対して、それぞれ識別用の識別フラグを挿入するフラグ挿入部と、前記主合成画像信号を遅延する複数の遅延器を含み、基準合成画像信号を出力すると共に、この基準合成画像信号に対して前位相と後位相に位置する複数の輪郭補正用合成画像信号を、選択信号に応じて選択して出力する画像端処理部と、前記主合成画像信号の前記識別フラグを判別し、前記異なる画像の画像データの前記輪郭補正用合成画像信号が混在して処理されるのを防ぐように前記選択信号を生成すると共に、前記識別フラグに応じて輪郭補正パラメータ選択信号を生成するフラグデコーダと、前記画像端処理部からの前記基準合成画像信号と前記複数の輪郭補正用合成画像信号を演算処理して輪郭補正成分を生成し、前記輪郭補正パラメータ選択信号により選択されたパラメータで前記輪郭補正成分を調整する輪郭成分抽出部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
上記の手段によると、複数のソースからの画像が混在する主合成画像信号に対する輪郭補正の自由度が高く、かつ主合成画像信号の系路が1つであり、回路規模が比較的小さく、経済的であり、集積回路化が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明が適用されたテレビジョン受信機を示している。このテレビジョン受信機は、例えば衛星放送用チューナ11、地上波デジタル放送用チューナ12、地上アナログ放送用チューナ13、などを搭載し、各種の放送信号を受信することができる。また外部入力端子14も備える。さらに記録再生装置15からの入力部も備える。選択及び復号処理部21は、チューナ及び外部入力端子14などからの信号を選択し、信号処理部22に入力する。
【0007】
信号処理部22は、合成処理部を含み、システム制御部41からの制御信号に応じて、複数の異なる画像の画像信号を、1画面の領域に割り当てた合成を行なうことができる。また、信号処理部22は、縮小処理部、拡大処理部を含み、指定された画像信号の画像を縮小或いは拡大することができる。信号処理部22で、ソースが異なる画像の画像データを合成したものを主合成画像信号とする。
【0008】
上記主合成画像信号は、フラグ挿入部30に入力され、ここで例えば画素データ毎に画像データを識別するためのフラグが挿入される。主合成画像信号の構成、つまり異なる画像の画像信号の配置状態などは、システム制御部41により把握されている。したがって、システム制御部41は、フラグ発生部31を制御することにより、異なる画像の画像信号の画素データがフラグ挿入部30に取り込まれる毎に、画像信号を識別する例えばフラグ1、フラグ2、フラグ3などの識別フラグを発生させる。挿入部32は、画素データに対して拡張領域を設定し、この部分に上記のように発生した識別フラグを挿入する。
【0009】
この結果、フラグ挿入部30から出力された主合成画像信号の各画素データには、合成された異なる画像の画像信号を識別するための識別フラグが含まれる。この主合成画像信号は、画像端処理部33に入力される。この画像端処理部33は、複数の遅延器を含み、後述するように、時間軸上で基準となる基準合成画像信号を出力する。また同時に、この基準合成画像信号に対して前位相(進み時間)と後位相(遅れ時間)に位置する複数の輪郭補正用合成画像信号を、画像端処理制御信号に応じて選択して出力する。
【0010】
画像端処理制御信号は、先の識別フラグを検出して、デコード処理を行うフラグデコーダ34から出力される。この画像端処理制御信号は、複数の輪郭補正用合成画像信号を得るための重要な信号である。つまり、フラグデコーダ34は、主合成画像信号の前記識別フラグを判別し、異なる画像の画像データの輪郭補正用合成画像信号が混在して処理されるのを防ぐように画像端処理制御信号を生成する。また同時に、識別フラグに応じて輪郭補正パラメータ選択信号も生成する。
【0011】
画像端処理部33から出力され基準合成画像信号と複数の輪郭補正用合成画像信号は、輪郭補正部35に入力されて演算処理される。輪郭補正部35は、輪郭成分抽出部35Aと加算器400を有する。輪郭成分抽出部では、輪郭補正成分が生成され、輪郭補正パラメータ選択信号により選択されたパラメータで輪郭補正成分が調整される。そして、調整された輪郭補正成分が基準合成画像信号に多重される。
【0012】
上記のパラメータは、パラメータメモリ36に各種用意されており、そしてパラメータセレクタ37により適切なパラメータが選択されて、輪郭補正部35に入力される。パラメータセレクタ37は、フラグデコーダ34からの輪郭補正パラメータ選択信号に応じて、パラメータを選択する。
【0013】
例えば、合成画像信号の中で、文字、字幕などを含む合成領域があったとすると、この部分は、垂直・水平高域周波数成分を強調する方が、文字の輪郭を明瞭にすることができる。このような場合は、輪郭補正成分は、基準画素の前後であって近くの画素(例えば前後ラインの画素、左右の隣の画素)を用いて生成されるほうがよい。また、生成された輪郭補正成分を増幅する増幅器では、ゲインを高くしたほうが好ましい。
【0014】
逆に、拡大処理を受けた例えば人物画の画像データの領域があったとする。この場合は、拡大処理を受けているために、高域成分が喪失している。このために、垂直・水平周高域波数成分を低減する方が好ましい。このような場合は、輪郭補正成分は、基準画素の前後であって遠くの画素(例えば2ライン離れた画素、2画素離れた画素)を用いて生成されるほうがよい。また、生成された輪郭補正成分を増幅する増幅器では、ゲインを抑制するほうが好ましい。
【0015】
上記のように輪郭成分を抽出する場合、その抽出フィルタ特性は、任意の特性に切換えられる。このフィルタ特性切り替え信号もフラグデコーダ34あるいはシステム制御部34から合成画像信号の各領域(異なる画像)に応じて出力されている。
【0016】
操作部42は、リモートコントローラを含むもので、利用者が画像合成などをおこなうとき、その操作入力を行う部分である。なお画像合成方法としては、各種の方法がある。例えば予め複数の異なる画像を合成する場合の合成パターンのサンプルが設定され、利用者はそのサンプルを選択する方法でもよい。例えば左右分割画面、上下分割画面、分割数などを設定するナビゲーションメニューが表示器に表示される方法であってもよい。また、利用者は、操作部42を操作することにより、画像輪郭の強調、抑制などの調整操作を行うこともできる。このときはパラメータの選択モードが切り替わることになる。
【0017】
図2には、画像端処理部33内の特に垂直端処理部301の具体的構成例を示している。合成画像信号は、入力端子302に供給される。合成画像信号は、直列接続されたラインメモリ303、304、305、306を介して、ラインセレクタ310に入力される。また入力端子302の合成画像信号は、ラインセレクタ307に入力される。
【0018】
ラインセレクタ307には、ラインメモリ303、304からの出力画像信号も入力されている。ラインセレクタ308には、ラインメモリ303、304の出力画像信号が入力されている。ラインセレクタ309には、ラインメモリ304、305の出力画像信号が入力されている。ラインセレクタ310には、ラインメモリ304、305、306の出力画像信号が入力されている。
【0019】
ラインセレクタ307、308、309、310は、それぞれフラグデコーダ34からの画像端処理制御に応じて、入力のいずれか1つを選択して出力する。ラインセレクタ307、308、309、310の出力は、それぞれ遅延器を介して垂直輪郭成分抽出部320に入力される。またラインメモリ304の出力は、遅延器311を介して垂直輪郭成分抽出部320に入力される。
【0020】
ここで、ラインメモリ304からの出力画像信号は、基準合成画像信号として取り扱われる。また、この基準合成画像信号(中央ライン)に対して前位相と後位相に位置する複数の輪郭補正用合成画像信号(上下の水平ライン)として、ラインセレクタ307,308、309、310の出力画像信号が用いられる。
【0021】
基準合成画像信号は、水平端処理部340にも入力される。この水平端処理部304の構成例については、後述する。この水平端処理部340からも基準合成画像信号(中央画素信号)と、その前位相と後位相に位置する複数の輪郭補正用合成画像信号(左右画素信号)は、水平輪郭成分抽出部351に入力される。加算器400では、主成分である基準合成画像信号に対して、垂直輪郭補正成分と、水平輪郭補正成分とが加算される。
【0022】
今、ラインメモリ303の入力画像信号SG1、出力画像信号SG2、ラインメモリ304の出力画像信号SG3、ラインメモリ305の出力画像信号SG4,ラインメモリ306の出力画像信号SG5とする。また画像信号SG1−SG5の各画素データに含まれるに識別フラグをFG1−FG5とする。
【0023】
識別フラグFG1−FG5は、フラグデコーダ34に入力される。この識別フラグFG1−FG5を解析することにより、フラグデコーダ34は、合成された異なる画像の境界付近を認識することができる。そして、垂直端処理部301から垂直輪郭成分抽出部320に入力される複数の画像信号内に、異なる画像の画像データが混在しないようにしている。
【0024】
水平端処理部340から水平輪郭成分抽出部351に入力される複数の画像信号内に、異なる画像の画像データ(画素)が混在しないようにしている。このために上記の画像端処理部33において作成される垂直輪郭成分、水平輪郭成分が異なる画像の画像データを用いて作成されることはなく、正確な輪郭成分が生成されている。
【0025】
図3は、上記したラインセレクタ307、308、309、310の選択条件を示している。
【0026】
今、フラグFG3とFG2が不一致であるとする。これはラインメモリ303と304の各出力画像信号が、異なる画像であることを示している。つまりラインメモリ303と304との間に画像の境界があることである。このときは、
ラインセレクタ307は、画像信号SG3を選択して導出する、
ラインセレクタ308は、画像信号SG3を選択して導出する、
ラインセレクタ309は、画像信号SG4を選択して導出する(SG3とFG4は同じソースの画像であるから)、
ラインセレクタ310は、画像信号SG4を選択して導出する(SG3とFG4とFG5は同じソースの画像であるから)、
次に、フラグFG2とFG1が不一致であるとする。これはラインメモリ303の入力側と出力側の各出力画像信号が、異なる画像であることを示している。つまりラインメモリ303の入力と出力の間に画像の境界があることである。このときは、
ラインセレクタ307は、画像信号SG2を選択して導出する、
ラインセレクタ308は、画像信号SG2を選択して導出する、
ラインセレクタ309は、画像信号SG4を選択して導出する(SG3とFG4は同じソースの画像であるから)、
ラインセレクタ310は、画像信号SG5を選択して導出する(SG3とFG4とFG5は同じソースの画像であるから)、
次に、フラグFG3とFG4が不一致であるとする。これはラインメモリ303の出力側とラインメモリ304の出力側の各出力画像信号が、異なる画像であることを示している。つまりラインメモリ304の入力と出力の間に画像の境界があることである。このときは、
ラインセレクタ307は、画像信号SG1を選択して導出する(FG3,FG2、FG1は同じソースの画像であるから)、
ラインセレクタ308は、画像信号SG2を選択して導出する(FG3,FG2は同じソースの画像であるから)、
ラインセレクタ309は、画像信号SG3を選択して導出する、
ラインセレクタ310は、画像信号SG3を選択して導出する、
さらに、フラグFG4とFG5が不一致であるとする。これはラインメモリ304の出力側とラインメモリ305の出力側の各出力画像信号が、異なる画像であることを示している。つまりラインメモリ305の入力と出力の間に画像の境界があることである。このときは、
ラインセレクタ307は、画像信号SG1を選択して導出する(FG3,FG2、FG1は同じソースの画像であるから)、
ラインセレクタ308は、画像信号SG2を選択して導出する(FG3,FG2は同じソースの画像であるから)、
ラインセレクタ309は、画像信号SG4を選択して導出する、
ラインセレクタ310は、画像信号SG4を選択して導出する。
【0027】
図4には、上記した選択動作による各セレクタ出力と、表示器の画面51上の合成画像の様子を模型で示している。図4において、領域51aが第1の画像の領域であり、領域51bが第2の画像の領域である。ブロック53a−58aは、ラインメモリ303−306に入出力する画像信号SG1−SG5が時々刻々と変化する様子を示している。この変化に応じて変化する、ラインセレクタ307−310の出力画像信号53b−55bを示している。この模型図からわかるように、領域51aと51bの境界付近の画像信号が処理されるときは、ラインセレクタ307−310から出力される複数の出力画像信号に、2つの領域の画像信号(ライン信号)が混在しない。したがって、このセレクタ出力を用いて輪郭補正成分を得る回路では、適正な輪郭成分を抽出することが可能である。
【0028】
図5には、垂直輪郭成分抽出部320の具体的構成例を示している。2倍の乗算器323には、基準合成画像信号が入力される。ラインセレクタ321には、ラインセレクタ307とラインセレクタ308からの出力画像信号が入力される。またラインセレクタ322にはラインセレクタ309とラインセレクタ310からの出力画像信号が入力される。ラインセレクタ321とラインセレクタ322で選択された信号及び2倍ライン乗算器323からの信号は、ライン加算器324に入力されて加算される。ライン加算器324の出力は、(1/4)ライン割り算器325に入力され、その結果がライン増幅器326に入力される。このライン増幅器326の出力が垂直輪郭補正成分である。
【0029】
今、垂直周波数が高い輪郭成分を処理する必要があるときは、ラインセレクタ321と322が基準合成画像信号の水平ラインに対して±1ラインの信号を選択する。逆に垂直周波数の周波数成分として高い成分が含まれていない場合は、ラインセレクタ321と322が基準合成画像信号の水平ラインに対して±2ラインの信号を選択する。この選択動作を得るための選択信号は、垂直フィルタ特性切り替え信号と称され、フラグデコーダ34からの出力或いは、パラメータメモリ36の出力を選択するセレクタ37から得られている。セレクタ37の選択動作は、フラグデコーダ34からの制御信号により行なわれる。
【0030】
また輪郭のゲインを高くする、或いは輪郭のゲインを抑制する際のパラメータもフラグデコーダ34の制御に基づいてパラメータメモリ36の中から選択されて出力される。さらにフラグデコーダ34に対しては、システム制御部41から輪郭補正のための調整信号が入力される。つまり、利用者が操作部42を介して輪郭調整操作を行うと、その調整情報がシステム制御部41で解釈される。そしてシステム制御部41は、調整情報に応じて、フラグデコーダ34がパラメータを選択するパターンを切換える。
【0031】
図6には、水平端処理部341の構成例を示している。遅延器311からの画像信号は、画素セレクタ346、画素単位を遅延する遅延素子342に入力される。遅延素子324は、遅延素子343,344,345と直列接続されている。遅延素子342−345は、それぞれ1画素分のデータ遅延を行なう。今、入力画素をPx1,各遅延素子342、343、344、345の出力画素をPx2,Px3,Px4,Px5とする。画素セレクタ346には、入力画素Px1,画素Px2,Px3が入力される。画素セレクタ347には、画素Px2,Px3が入力される。画素セレクタ348には、画素Px3,Px4が入力される。画素セレクタ349には、画素Px3,Px4、Px5が入力される。
【0032】
遅延素子343の出力は、基準画素信号として扱われ、遅延器350を介して、水平輪郭成分抽出部351の2倍の乗算器354に入力される。画素セレクタ346と347の出力は、水平輪郭抽出部351の画素セレクタ352に入力される。また画素セレクタ348と349の出力は、水平輪郭抽出部351の画素セレクタ353に入力される。
【0033】
画素セレクタ353、353で選択された画素信号は、画素加算器355に入力される。またこの画素加算器355には、2倍の画素乗算器354の出力も入力されている。
【0034】
画素加算器355の出力は、(1/4)画素割り算器356に入力される。この(1/4)画素割り算器356の出力(水平輪郭成分)が画素増幅器357に入力されて利得調整される。ここで調整された水平輪郭成分は、加算器400に入力される。ここでは、先に説明したように主合成画像信号に対して垂直輪郭補正成分及び水平輪郭補正成分が加算される。画素セレクタ346−349はそれぞれいずれか1つの入力画像信号を選択して出力する。この場合、画像端処理制御信号は、フラグデコーダ34から与えられ、異なる画像の領域の画素が同時に混在しないようになっている。また画素セレクタ352、353に対する制御信号は、セレクタ37から与えられる。
【0035】
今、水平周波数が高い輪郭成分を処理する必要があるときは、画素セレクタ352と353が基準合成画像信号の中心画素に対して左右の画素の信号を選択する。逆に水平周波数の周波数成分として高い成分が含まれていない場合は、画素セレクタ352と353が基準合成画像信号の中心画素に対して±2画素はなれた位置の画素を選択する。この選択動作を得るための選択信号は、水平フィルタ特性切り替え信号と称され、フラグデコーダ34からの出力或いは、パラメータメモリ36の出力を選択するセレクタ37から得られている。セレクタ37の選択動作は、フラグデコーダ34からの制御信号により行なわれる。
【0036】
また輪郭のゲインを高くする、或いは輪郭のゲインを抑制する際のパラメータもフラグデコーダ34の制御に基づいてパラメータメモリ36の中から選択されて出力される。さらにフラグデコーダ34に対しては、システム制御部41から輪郭補正のための調整信号が入力される。つまり、利用者が操作部42を介して輪郭調整操作を行うと、その調整情報がシステム制御部41で解釈される。そしてシステム制御部41は、調整情報に応じて、フラグデコーダ34がパラメータを選択するパターンを切換える。
【0037】
図7には、テレビジョン受信機の全体ブロックを示し、その中でこの発明が適用された部分が画質制御部23として示されている。画質制御部23では、輪郭補正、ノイズキャンセルなどが行なわれる。他のブロックは、さきに説明したブロックと同じであるから同一符号を付している。
【0038】
図8には、表示器の画面51において、領域1にハイビジョン放送による画像が合成され、領域2に通常放送による画像が合成された様子を示している。このような場合、本発明の装置であると、領域1、領域2に対して、適切な輪郭補正処理を行うことができる。
【0039】
この発明は、上記した実施の形態に限定されるものではない。上記の処理では異なる画像が合成された合成画像信号に対して輪郭補正を行なう例を説明した。しかし、画像信号に対してアスペクト変換処理を行った場合、輪郭補正特性を領域に応じて切換えたほうがよい場合もある。
【0040】
図9には、例えば4:3のアスペクト比の画像を16:9のアスペクト比の画像に変換して、画面51に表示した例を示している。このアスペクト比変換は、画面中央の領域1では、左右に対する画像伸長を行わず、中心から左右方向に離れるにしたがって、左右に画像を拡大伸長する変換処理である。つまり領域1に対して領域2L,2Rでは画像信号を左右に拡大伸長し、この外側の領域3L,3Rでは、さらに、領域2L,2Rよりも画像信号を左右に拡大処理している。これにより、全体として4:3のアスペクト比の画像を16:9のアスペクト比の画像に変換している。このような画像信号に対しても当然、領域1、領域2L,2R、領域3L,3Rでの輪郭補正特性を切換えることが好ましい。このような領域に対して輪郭補正特性を切り替える場合も、各領域で利用するパラメータを用意すれば、容易に適切な輪郭補正を行なうことができる。
【0041】
上記の装置において水平端処理及び水平輪郭成分抽出と垂直端処理及び垂直輪郭成分抽出の前後関係はいずれが先に処理されてもよい。
【0042】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1の画像端処理部の構成例を示す図である。
【図3】図2に示したセレクタ307−310の入力選択条件と出力の例を示す説明図である。
【図4】図2の回路の動作を模擬的に示す説明図である。
【図5】図2の垂直輪郭成分抽出部の具体的回路例を示す図である。
【図6】図1の画像端処理部と輪郭補正部に含まれる水平端処理部と水平輪郭成分抽出部の具体的構成例を示す図である。
【図7】この発明が適用されたテレビジョン受信機の全体構成を示す図である。
【図8】この発明が適用されたテレビジョン受信機の画面の例を示す図である。
【図9】この発明が適用されたテレビジョン受信機の画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
11…衛星放送受信チューナ、12…地上デジタル放送受信チューナ、13…地上アナログ放送受信チューナ、14…外部入力端子、15…記録再生装置、21…選択及び復号処理部、22…信号処理部、30…フラグ挿入部、33…画像端処理部、34…フラグデコーダ、35…輪郭補正部、36…パラメータメモリ、37…パラメータセレクタ、41…システム制御部、42…操作部。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−11418(P2008−11418A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−182194(P2006−182194)