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【発明の名称】 画像処理装置及び画像処理方法
【発明者】 【氏名】小林 誠

【氏名】外山 猛

【氏名】伊藤 博康

【氏名】犬飼 恭平

【要約】 【課題】どのような動画像データが録画されているかを、使用者がより容易に認識できるサムネイル画像の生成を可能にする。

【構成】使用者の操作内容を操作履歴として記録し、該操作内容に対して所定の重み付け、及び演算を行い、その結果に基づいてサムネイル画像を生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像データからサムネイル画像を生成する画像処理装置において、
動画像データに対して行われる操作内容を操作履歴として記録する操作履歴記録手段と、
前記操作履歴記録手段にて記録された操作内容に対して、予め設定されている重み付けを行う履歴演算手段と、
前記履歴演算手段の結果求められた前記動画像データの一部から前記サムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記履歴演算手段は、操作の種類及び操作から前記サムネイル画像生成までの経過時間の少なくとも一方に応じて前記重み付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
操作を行う使用者を特定する特定手段を有し、
前記操作履歴記録手段は使用者毎に操作内容を記録するとともに、
前記サムネイル画像生成手段は使用者毎に前記サムネイル画像を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
外部に接続される機器と各種データ通信を行う入出力手段を有し、
前記機器から送られてくる動画像データから前記サムネイル画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
動画像データからサムネイル画像を生成する画像処理方法において、
動画像データに対して行われる操作内容を操作履歴として記録する操作履歴記録工程と、
前記操作履歴記録工程にて記録された操作内容に対して、予め設定されている重み付けを行う履歴演算工程と、
前記履歴演算工程の結果求められた前記動画像データの一部から前記サムネイル画像を生成するサムネイル画像生成工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】
前記履歴演算工程は、操作の種類及び操作から前記サムネイル画像生成までの経過時間の少なくとも一方に応じて前記重み付けを行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
【請求項7】
操作を行う使用者を特定する特定工程を有し、
前記操作履歴記録工程は使用者毎に操作内容を記録するとともに、
前記サムネイル画像生成工程は使用者毎に前記サムネイル画像を生成することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理方法。
【請求項8】
外部に接続される機器と各種データ通信を行う入出力工程を有し、
前記機器から送られてくる動画像データから前記サムネイル画像を生成することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像処理方法。
【請求項9】
動画像データからサムネイル画像を生成するプログラムにおいて、
動画像データに対して行われる操作内容を操作履歴として記録する操作履歴記録手順と、
前記操作履歴記録手順にて記録された操作内容に対して、予め設定されている重み付けを行う履歴演算手順と、
前記履歴演算手順の結果求められた前記動画像データの一部から前記サムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
前記履歴演算手順は、操作の種類及び操作から前記サムネイル画像生成までの経過時間の少なくとも一方に応じて前記重み付けを行うことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
操作を行う使用者を特定する特定手順を有し、
前記操作履歴記録手順は使用者毎に操作内容を記録するとともに、
前記サムネイル画像生成手順は使用者毎に前記サムネイル画像を生成することを特徴とする請求項9又は10に記載のプログラム。
【請求項12】
外部に接続される機器と各種データ通信を行う入出力手順を有し、
前記機器から送られてくる動画像データから前記サムネイル画像を生成することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、動画像データからその内容を容易に把握可能とするためのサムネイル画像を生成する画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の動画像データを録画、再生を行う録画再生装置においては、使用者がどのような動画像データが録画されているかを容易に認識できるようにするために、サムネイル画像の生成、表示を行っていた。即ち、各動画像データから任意のフレームを抽出、縮小処理し、それをサムネイル画像として、動画像データに付随するデータ、例えば、録画日時、タイトル等とともにリスト表示を行うことにより、使用者の利便性を高めていた。
【0003】
サムネイル画像の生成に使用されるフレームとしては、各動画像データの最初のフレームを使用する、或いは、使用者が動画像データの再生、スロー再生、コマ送り、ポーズ等の操作を行い、任意のシーンのフレームを選択するのが一般的である。
【0004】
更に、使用者が録画開始後の所定の時間を指定し、その時間のフレームを使用することにより、録画開始時のコマーシャルや、繰り返し録画される番組の同じ開始画面等、無意味なサムネイル画像を作成してしまうといった問題を回避する技術がある。このような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0005】
また、使用者の再生履歴を記録し、その履歴から重要なシーンを求め、そのシーンの代表画面を使用することにより、使用者の好みが反映されたサムネイル画像の生成が可能となる技術がある。このような技術は、例えば、特許文献2に記載されている。
【0006】
具体的には、動画像データを複数のシーンに分割し、分割された各シーンから代表する代表画面を選択するとともに、使用者の再生履歴を記録する。そして、その再生履歴に記録されている再生の速度(スロー再生、高速再生等)、及び各再生の回数から各シーンの重み付けを行い、最も重要なシーンを選択する。この最も重要なシーンにおける代表画面を使用して、サムネイルの生成を行っている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−336443号公報
【特許文献2】特開2000−350165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の技術では、必ずしも使用者にとって最適なサムネイル画像を表示しているとはいえないという問題があった。
【0009】
具体的には、各動画像データの最初のフレームを使用していたのでは、録画開始時のコマーシャルや、繰り返し録画される番組の同じ開始画面等、無意味なサムネイル画像を作成してしまうという問題があった。
【0010】
また、使用者が任意のシーンのフレームを選択する、或いは使用者に録画開始後の所定の時間を指定させ、その時間のフレームを使用する場合でも、使用者にとって煩わしいという問題があった。
【0011】
更に、上述のように、最も重要なシーンを選択し、この最も重要なシーンにおける代表画面を使用する場合でも、動画像データを複数のシーンに分割する際に最適な分割が行われないことがあるといった問題があった。
【0012】
また、単純に再生の速度と回数だけで重み付けを行っても、最適なシーンの選択が行われないことがあるといった問題があった。特に人の記憶としては、時間の経過とともに記憶が薄れていくということを考慮していないといった問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、どのような動画像データが録画されているかを、使用者がより容易に認識できるサムネイル画像の生成を可能にした画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、動画像データからサムネイル画像を生成する画像処理装置において、動画像データに対して行われる操作内容を操作履歴として記録する操作履歴記録手段と、前記操作履歴記録手段にて記録された操作内容に対して所定の重み付けを行う履歴演算手段と、前記履歴演算手段の結果求められた前記動画像データの一部から前記サムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置等、を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、使用者の操作内容を操作履歴として記録し、該操作内容に対して所定の重み付け、及び演算を行い、その結果に基づいてサムネイル画像を生成する。従って、本発明によれば、使用者にとってより容易に動画像データの内容を認識できる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1に、本実施形態におけるネットワークシステムの概略構成を示す。同図において、ビデオカメラ装置101には、既に撮影された動画像データが図示省略されたビデオカメラ装置101内の記録部に記録されている。ビデオカメラ装置101は、IEEE1394ケーブル102で通信アダプタ103と接続されており、通信アダプタ103は無線通信で携帯可能な表示端末(ディスプレイ装置)104と各種データ通信を行う。即ち、表示端末104からの指示に従って、ビデオカメラ装置101に記録されている動画像データは、通信アダプタ103でのプロトコル変換を含む所定の処理が行われた後、表示端末104へ送られ、表示されることになる。以上が、本実施形態におけるネットワークシステムの概略構成である。
【0017】
次に、図2に、本実施形態の画像処理装置である通信アダプタ103の概略構成を示す。画像処理装置はその他単一のコンピュータ装置で実現してもよい。
【0018】
同図において、201は通信アダプタ103全体を制御するCPU(Central Processing Unit)である。202はプログラムやパラメータ、及び各種データを記録したり、バッファとして使用されるRAM(Random Access Memory)である。
【0019】
RAM202には使用者毎の操作履歴、及びIEEE1394ケーブル102で接続される装置、即ち、ここではビデオカメラ装置101に記録されている動画像データのサムネイル画像が記録される。そして、RAM202に記録されているプログラムに基づいて、CPU201は、各種演算処理、サムネイル画像生成処理、使用者及びファイル名の特定等の処理を行う。
【0020】
203はIEEE1394ケーブル102にて接続される装置と各種データ通信を行うIEEE1394コントローラである。
【0021】
207は無線通信を行うためのアンテナである。204は無線通信を行う無線通信部である。無線通信部204には、アンテナ207に接続され、送信する信号に対して、誤り訂正符号、パケットの組立、通信制御、変調等を実行して無線信号をアンテナ207から送信する無線送信部205が含まれている。無線通信部204には、更に、同様にアンテナ207に接続され、アンテナ207で受信した信号に対して、誤り訂正復号、パケット分解、通信制御、通信フレームのエラーチェック、ビットの同期処理、復調等を実行する無線受信部206も含まれている。以上が、本実施形態における画像処理装置である通信アダプタ103の概略構成である。
【0022】
次に、図3に、通信アダプタ103のRAM202に記録された操作履歴の一例を示す。
【0023】
同図において、RAM202に記録される操作履歴の項目としては、使用者名、ファイル名、操作日時、操作種別、スタートフレーム番号、エンドフレーム番号が挙げられている。
【0024】
使用者名は、ビデオカメラ装置101を通信アダプタ103経由で使用する操作者を特定する使用者名であり、使用者を特定できればそれ以外の識別情報等の情報を使用して実現してもよい。
【0025】
ファイル名は、通信アダプタ103経由で操作された、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データを特定するファイル名であり、動画像データを特定できればそれ以外の識別情報等の情報を使用して実現してもよい。
【0026】
操作日時は、通信アダプタ103経由で、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データに対して各種の操作が行われた日付、時刻を表す。
【0027】
操作種別は、通信アダプタ103経由で、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データに対して行われた操作内容を示し、再生、逆再生、早送り、巻き戻し、早送り再生、早送り逆再生、スロー再生等各種操作種別がある。
【0028】
スタートフレーム番号は、通信アダプタ103経由で行われた操作によって、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データのどの位置から操作が行われたかを示すフレーム番号である。操作の開始位置を特定できればそれ以外の時間情報等の情報を使用して実現してもよい。
【0029】
同様にエンドフレーム番号は、通信アダプタ103経由で行われた操作によって、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データのどの位置まで操作が行われたかを示すフレーム番号である。操作の終了位置を特定できればそれ以外の時間情報等の情報を使用して実現してもよい。
【0030】
以上が、通信アダプタ103のRAM202に記録された操作履歴の一例である。
【0031】
次に、図4に、通信アダプタ103におけるサムネイル画像生成時の演算処理による重み付け処理の一例を示す。
【0032】
同図において、図4(a)は図3の(a)の「再生」の操作によって重み付けがなされた状態を表している。具体的には、使用者「TARO」、ファイル名「010203.mpg」、操作日時「2005/05/20 09:24」の操作種別「再生」に応じて重み付けがされた状態を示している。この重み付けでは、スタートフレーム番号「0」からエンドフレーム「6103」までの各フレームに対して、「1」の重み付けがされている。
【0033】
なお、横軸はフレーム番号、縦軸は重み付けを表し、後述される図4(b)乃至図4(d)、かつ図4(a’)乃至図4(c’)に関しても、図示省略されているが同様に横軸はフレーム番号、縦軸は重み付けを表す。同様に、図4(b)は図3の(b)の「早送り再生」の操作、図4(c)は図3の(c)の「再生」の操作によって重み付けがなされた状態を表している。
【0034】
なお「巻き戻し」の操作に関しては、動画像データが再生さていないことから重み付けを行っていないが、行うように実現してもよい。逆に重み付けを行わない場合、図3において操作履歴に記録しないようにしてもよい。また、図4(b)の「早送り再生」の操作に関する重み付けを「0.5」としているが、それ以外の重み付けで実現してもよい。例えば、再生速度が2倍速なら「0.5」、4倍速ならば「0.25」、10倍速ならば「0.1」といった具合に、速度によって重み付けを変えるように実現してもよい。
【0035】
また、図4(a’)、(b’)、(c’)は、夫々図4(a)、(b)、(c)に表される重み付けに対して、夫々経過時間による重み付けの演算処理を行った結果を表している。即ち、図3(a)、(b)、(c)の各操作が行われてから、実際にサムネイル画像を生成までに経過した時間、及び/又は表示するまでに経過した時間に応じて、夫々図4(a)、(b)、(c)に示される重み付けに対して所定の演算処理を行う。
【0036】
本一例では、図3(a)の操作からの経過時間が、図3(b)、(c)の操作からの経過時間より大きいために、図3(a)の重み付けを「0.5倍」、図3(b)、(c)の重み付けを「0.8倍」にしている。
【0037】
ここで、図3(b)、(c)両方とも等しく、「0.8倍」にしているのは、両方の操作が行われた時間が近く、夫々の経過時間の差が無視できるほど小さいからである。なお本一例では、単純に経過時間の増加に反比例して小さな倍数を乗算するようにしているが、人間の記憶のメカニズムを考慮したそれ以外の演算処理で実現してもよい。
【0038】
次に、図4(d)は図4(a)、(b)、(c)に表される夫々の重み付けを加算した結果を表している。その結果、フレーム番号「4048」からフレーム番号「6103」までの動画像データに対する重み付けが最も大きいことが判明する。従って、このフレーム番号「4048」からフレーム番号「6103」の動画像データから、使用者「TARO」に対する、ファイル名「010203.mpg」のサムネイル画像を生成する。
【0039】
なお、生成されるサムネイル画像が静止画サムネイル画像であれば、サムネイル画像生成に使用される画像データが、フレーム番号「4048」からフレーム番号「6103」の範囲の先頭のフレームであっても、範囲内のそれ以外のフレームで実現してもよい。また、生成されるサムネイル画像が動画サムネイル画像であれば、同様に、上記範囲内の所定の複数フレームから生成するように実現してもよいし、範囲内の全てのフレームから生成するように実現してもよい。また、動画サムネイル画像が前述の静止画サムネイル画像の位置から開始されるように動画サムネイル画像の生成を実現してもよい。
【0040】
以上が、通信アダプタ103におけるサムネイル画像生成時の演算処理による重み付け処理の一例である。
【0041】
次に、図5に、通信アダプタ103におけるサムネイル画像生成時の処理を表すフローチャートを示す。なお、このフローチャートに示される処理は、ディスプレイ装置104からサムネイル画像の要求を通信アダプタ103が受信したときに行われる。
【0042】
ステップS501では、使用者の特定を行う。即ち、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データの、サムネイル画像を表示させようとしている使用者を特定する情報を受信する。図3の一例では使用者名を用いて特定するが、それ以外の識別情報等の情報を用いて特定するように実現してもよい。なお、図4の一例では、使用者名に「TARO」が特定された場合を表している。
【0043】
ステップS502では、ファイル名の特定を行う。即ち、ビデオカメラ装置101内に記録されている動画像データから、サムネイル画像を表示させようとしている動画像データのファイルを特定する情報を受信する。図3の一例ではファイル名を用いて特定するが、それ以外の識別情報等の情報を用いて特定するように実現してもよい。なお、図4の一例では、ファイル名に「010203.mpg」が特定された場合を表している。
【0044】
ステップS503では、ステップS501で特定された使用者とステップS502で特定されたファイル名に対応する操作履歴が、通信アダプタ103のRAM202に記録されているかどうかチェックする。操作履歴が記録されていればステップS504へ移行し、記録されていなければステップS507へ移行する。
【0045】
ステップS504では、操作毎の重み付けを行う。即ち、ステップS501で特定された使用者が、ステップS502で特定されたファイルに対して、これまで行ってきた操作毎に、RAM202に記録されている操作履歴を参照して、重み付けを行うことになる。
【0046】
例えば、図3(a)の操作履歴に対して、即ち、使用者「TARO」、ファイル名「010203.mpg」、操作日時「2005/05/20 09:24」、操作種別「再生」の操作履歴を参照して、重み付けを行う。この重み付けでは、スタートフレーム番号「0」からエンドフレーム番号「6103」までの各フレームに対して「1」の重み付けが、図4(a)に示されるように行われる。また、それ以外の操作履歴、即ち、図3(b)、(c)の操作履歴に関しても同様の処理が、図4(b)、(c)に示されるように行われる。但し、操作種別「巻き戻し」等の操作履歴、即ち、サムネイル画像生成の参考としない操作履歴に関しては本ステップ、及び以下の処理は省略される。
【0047】
ステップS505では、経過時間による重み付けの演算処理が行われる。即ち、ステップS504にて重み付けのされた各結果に対して、各操作が行われてから、実際にサムネイル画像を生成するまでに経過した時間、及び/又は表示するまでに経過した時間に応じて、所定の演算処理を行うことになる。
【0048】
例えば、図3(a)の重み付けに対して、即ち「1」の重み付けが行われたスタートフレーム番号「0」からエンドフレーム番号「6103」までの各フレームに対する重み付けが行われる。即ち、その経過時間の大きさから、重み付けを「0.5倍」にする処理が、図4(a’)に示されるように行われる。また、それ以外の操作履歴の重み付け、即ち、図4(b)、(c)に対しても同様に、その経過時間に応じた乗算が、図4(b’)、(c’)に示されるように行われる。
【0049】
ステップS506では、加算処理よる領域の特定が行われる。即ち、ステップS504、及びステップS505で求められた各操作履歴の演算結果を加算し、最も重み付けが大きくなる領域を特定する。例えば、図4(a’)、(b’)、(c’)に示される各操作履歴の演算結果を加算し、図4(d)に示されるような結果が得られる。従って、フレーム番号「4048」からフレーム番号「6103」までの動画像データに対する重み付けが最も大きいことが判明する。このフレーム番号「4048」からフレーム番号「6103」の動画像データが、使用者「TARO」に対する、ファイル名「010203.mpg」の、サムネイル画像生成に使用される動画像データとして特定されることになる。
【0050】
ステップS507では、動画像データの先頭画像データを、サムネイル画像生成に使用される動画像データとして指定する。即ち、ステップS502で特定されたファイルの動画像データの先頭部分を用いて、その動画像データのサムネイル画像を生成するよう指定する。なお、本実施形態では、動画像データの先頭部分からサムネイル画像を生成するとしているが、それ以外の従来例の手法から、サムネイル画像を生成するのに使用する動画像データを指定するように実現してもよい。
【0051】
ステップS508では、サムネイル画像の生成を行う。即ち、ステップS506で特定された範囲、或いはステップS507で指定された動画像データの一部を用いて、ディスプレイ装置104に表示させるサムネイル画像を生成する。
【0052】
なお、本フローチャートは、ディスプレイ装置104からサムネイル画像の要求を受信したときに行われとしている。但し、通信アダプタ103が周期的にサムネイル画像の生成を行い、ディスプレイ装置104からのサムネイル画像の要求受信時に、作成済みのサムネイル画像を送信するように実現してもよい。この場合、通信アダプタ103は、RAM202に記録されている操作履歴を参照して、操作履歴に記録されている使用者とファイル毎にサムネイル画像を生成し、RAM202に記録しておくことになる。また、サムネイル画像生成毎に毎回使用者を特定することになるが、ステップS502で複数のファイル名を特定し、特定したファイル名の数だけステップS503以降をループするようにして、一度に複数のサムネイル画像の生成を行うように実現してもよい。
【0053】
以上が、通信アダプタ103におけるサムネイル画像生成時の処理の流れである。
【0054】
なお、本実施形態においては、ビデオカメラ装置101にて撮影された動画像データについて述べているが、それ以外の動画像データであってもよい。
【0055】
また、ビデオカメラ装置101の記録部は、内臓の固定されたハードディスク等記録媒体であってもよい。また、可搬型の記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等であってもよい。
【0056】
更に、本実施形態においては、動画像データの記録がビデオカメラ装置101、サムネイル画像の生成が通信アダプタ103と、個別の装置で実現しているが、同一の装置にて動画像データの記録とサムネイル画像の生成を行うように実現してもよい。
【0057】
なお、本発明の目的は、前述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体を、コンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0058】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0059】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0060】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーションシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0061】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードの指示に基づき、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。ここで、機能拡張ボードは、例えばコンピュータに挿入されたものであり、機能拡張ユニットはコンピュータに接続されたものである。また、プログラムコードは、例えば、読み出された後、一旦機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。
【0062】
即ち、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインタネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本実施形態のネットワークシステムの概略構成図である。
【図2】本実施形態の画像処理装置である通信アダプタ103の構成図である。
【図3】通信アダプタ103のRAM202に記録された操作履歴の一例を示す図である。
【図4】サムネイル画像生成時の演算処理による重み付け処理の一例を示す図である。
【図5】サムネイル画像生成時の処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0064】
101 ビデオカメラ装置
102 IEEE1394ケーブル
103 通信アダプタ
104 ディスプレイ装置
201 CPU
202 RAM
203 IEEE1394コントローラ
204 無線通信部
205 無線送信部
206 無線受信部
207 アンテナ
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦


【公開番号】 特開2008−11394(P2008−11394A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−182011(P2006−182011)