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【発明の名称】 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム
【発明者】 【氏名】吉井 雅之

【氏名】森川 武

【氏名】亀井 伸雄

【氏名】重久 慶

【氏名】小林 美奈子

【要約】 【課題】ファイルの検索を効率的に行なうことができる画像形成装置を提供する。

【構成】ネットワークに接続されたMFP1〜4は、ファイルの検索履歴情報を共有する。MFP1からファイルの検索が行なわれるときに、MFP1はMFP1内のファイルを検索すると共に、MFP2〜4へ検索条件を送信し、応答を待つ。MFP3からの応答がなく、検索履歴情報にMFP3内にファイルが存在することが記録されている時には、MFP3の電源がオフであると判断し、その旨を表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のファイルを保存することが可能な第1の記憶手段と、
ファイルを保存することが可能な他の画像形成装置との間で通信を行なう通信手段と、
ファイルの検索条件とその検索条件による検索結果とを対応付けた情報を記憶する第2の記憶手段と、
ファイルの検索条件を入力する入力手段と、
前記入力手段で入力された検索条件に基づいて、前記第1の記憶手段および前記他の画像形成装置内のファイルの検索を行なう検索手段と、
前記検索手段の検索結果と、前記第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいてファイルの検索結果の表示を行なう表示手段とを備えた、画像形成装置。
【請求項2】
前記他の画像形成装置は、前記第2の記憶手段に記憶された情報と同じ情報を共有していることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検索手段の検索結果に基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された情報を更新する更新手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記更新された情報を、前記他の画像形成装置に送信する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記検索手段の検索結果と、前記第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記他の画像形成装置の稼動状態を判断する判断手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記判断手段で判断された稼動状態をファイルの検索結果と併せて表示することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
複数のファイルを保存することが可能な第1の記憶手段と、
ファイルを保存することが可能な他の画像形成装置との間で通信を行なう通信手段と、
ファイルの検索条件とその検索条件による検索結果とを対応付けた情報を記憶する第2の記憶手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、
ファイルの検索条件を入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力された検索条件に基づいて、前記第1の記憶手段および前記他の画像形成装置内のファイルの検索を行なう検索ステップと、
前記検索ステップの検索結果と、前記第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいてファイルの検索結果の表示を行なう表示ステップとを備えた、画像形成装置の制御方法。
【請求項7】
複数のファイルを保存することが可能な第1の記憶手段と、
ファイルを保存することが可能な他の画像形成装置との間で通信を行なう通信手段と、
ファイルの検索条件とその検索条件による検索結果とを対応付けた情報を記憶する第2の記憶手段とを備えた画像形成装置の制御プログラムであって、
ファイルの検索条件を入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力された検索条件に基づいて、前記第1の記憶手段および前記他の画像形成装置内のファイルの検索を行なう検索ステップと、
前記検索ステップの検索結果と、前記第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいてファイルの検索結果の表示を行なう表示ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関し、特にファイル検索機能を備えた画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のMFP(Multi Function Peripherals)がネットワークを介して接続され、それぞれのMFP内にファイルを格納する環境を提供することが考えられる。このような環境において、MFP内に格納されたファイルは、ネットワーク上の他のMFPから検索可能である。
【0003】
情報検索の技術に関し、下記特許文献1は、ピア・ツー・ピア方式で情報検索する複数の装置で、ネットワークトラフィック量が閾値を超えたと判定した装置は、動作状態をピュア型からインデックスサーバに切り替える技術を開示している。
【特許文献1】特開2005−92784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術において、MFPの電源が入っていない場合や、MFPが故障している場合には、そのMFP内のファイルを検索することができず、ユーザは、ファイルの有無やその所在を知ることができなかった。
【0005】
図8は、MFPネットワークのシステムを示す図である。
図を参照して、複数のMFP1〜4がネットワークに接続されている。ユーザがMFP1に検索条件“ファイル名「C12」を含む”を入力し、ファイル検索を実行することを想定する。
【0006】
MFP1は、MFP1内のHDD(Hard Disk Drive)を検索するとともに、MFP2〜4に検索条件を送信する。この送信に対して、MFP2およびMFP4からは応答があり、ファイルが見つけられなかった旨の検索結果が通知されたものとする。
【0007】
MFP3は、検索条件“ファイル名「C12」を含む”に合致する所望のファイルを格納しているものとする。しかし、MFP3の電源が入っていないと、MFP1からのファイル検索に応答することができない。従って、ネットワーク上に所望のファイルがあるにも拘わらず、検索条件に当てはまるファイルをネットワーク内で見つけることができない、という検索結果となってしまう。
【0008】
このように従来のシステムにおいては、MFP3の電源が投入され、再度同じ検索条件が与えられなければ、ユーザはファイルの所在を知ることができないという問題がある。
【0009】
ファイルの所在とともに、ネットワークに接続されている全てのMFPの稼動情報(例えば、電源が入っている、省電モード中、電源オフなど)を知ることができれば、「所定ファイルがどこに格納されているか」、「それを格納しているMFPが稼動しているか」という判断を行なうことが可能となり、MFPネットワークの利便性は大いに向上する。
【0010】
上記のようなファイルの所在情報とMFP稼動情報の管理を実現するためには、別途管理専用サーバを設置することが一般的である。しかしながら、専用サーバを設置すると、管理工数が発生すること、専用サーバ1台が動作しないだけでネットワーク全体の情報システムが機能しなくなるなど、欠点も少なくない。
【0011】
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、ファイルの検索を効率的に行なうことができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像形成装置は、複数のファイルを保存することが可能な第1の記憶手段と、ファイルを保存することが可能な他の画像形成装置との間で通信を行なう通信手段と、ファイルの検索条件とその検索条件による検索結果とを対応付けた情報を記憶する第2の記憶手段と、ファイルの検索条件を入力する入力手段と、入力手段で入力された検索条件に基づいて、第1の記憶手段および他の画像形成装置内のファイルの検索を行なう検索手段と、検索手段の検索結果と、第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいてファイルの検索結果の表示を行なう表示手段とを備える。
【0013】
好ましくは他の画像形成装置は、第2の記憶手段に記憶された情報と同じ情報を共有していることを特徴とする。
【0014】
好ましくは画像形成装置は、検索手段の検索結果に基づいて、第2の記憶手段に記憶された情報を更新する更新手段をさらに備える。
【0015】
好ましくは画像形成装置は、更新された情報を、他の画像形成装置に送信する。
好ましくは画像形成装置は、検索手段の検索結果と、第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいて、他の画像形成装置の稼動状態を判断する判断手段をさらに備え、表示手段は、判断手段で判断された稼動状態をファイルの検索結果と併せて表示することを特徴とする。
【0016】
この発明の他の局面に従うと画像形成装置の制御方法は、複数のファイルを保存することが可能な第1の記憶手段と、ファイルを保存することが可能な他の画像形成装置との間で通信を行なう通信手段と、ファイルの検索条件とその検索条件による検索結果とを対応付けた情報を記憶する第2の記憶手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、ファイルの検索条件を入力する入力ステップと、入力ステップで入力された検索条件に基づいて、第1の記憶手段および他の画像形成装置内のファイルの検索を行なう検索ステップと、検索ステップの検索結果と、第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいてファイルの検索結果の表示を行なう表示ステップとを備える。
【0017】
この発明の他の局面に従うと画像形成装置の制御プログラムは、複数のファイルを保存することが可能な第1の記憶手段と、ファイルを保存することが可能な他の画像形成装置との間で通信を行なう通信手段と、ファイルの検索条件とその検索条件による検索結果とを対応付けた情報を記憶する第2の記憶手段とを備えた画像形成装置の制御プログラムであって、ファイルの検索条件を入力する入力ステップと、入力ステップで入力された検索条件に基づいて、第1の記憶手段および他の画像形成装置内のファイルの検索を行なう検索ステップと、検索ステップの検索結果と、第2の記憶手段に記憶された情報とに基づいてファイルの検索結果の表示を行なう表示ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0018】
これら発明に従うと、ファイルの検索を効率的に行なうことができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPネットワークシステムの構成を示す図である。
【0020】
図を参照して、複数のMFPであるMFP1〜4がネットワークに接続されており、これらのMFP内にファイル(データ)が格納されている。ここでは、インデックス管理サーバを用いずにシステムを構成することとしている。
【0021】
全てのMFP1〜4は、それぞれ検索履歴情報I1〜I4を格納している。検索履歴情報I1〜I4の内容は、全て同じものである。検索履歴情報は、「1208」などのそれまでに入力された検索キーワード(検索条件の一種)と、「MFP1:Doc1208.TXT」などの、当該検索キーワードを用いた検索によってファイルが発見されたMFP、およびそのファイル名とを対応付けるための情報である。
【0022】
図1のようなネットワークシステムにおいて、MFP1からファイル検索を実施する場合を考える。
【0023】
ユーザがMFP1からファイルの検索条件(検索キーワードなど)を入力すると、MFP1は接続されているネットワークを介して、ネットワークに接続されたMFP1以外の全てのMFP2〜4に検索条件を送信する。またMFP1は同検索条件にて、MFP1内のHDDのファイルに対して検索を実行する。
【0024】
MFP2〜4は、送られた検索条件を用いてHDD内の検索を行ない、得られた検索結果をMFP1に対して応答する。
【0025】
前述の通り、ネットワークに接続されるすべてのMFP1〜4は共通のファイルの検索履歴情報I1〜I4を記憶している。ファイルの検索履歴情報は、これまで実施したファイル検索の条件と、その検索結果とを累積的に記憶したものであり、ネットワーク上の全MFPで実行された検索の条件とその結果とを集約した情報である。この検索履歴情報は、検索条件が入力されたMFPが作成し、ネットワーク上の全MFPに送信される。これにより、全てのMFPが個々に同じ検索履歴情報を記憶する。
【0026】
図1の例で説明すると、検索履歴情報として、
1208 MFP1:Doc1208.TXT
JPG MFP1:PIC001.JPG
JPG MFP4:IMG150.JPG
の情報が記録されていたものとする。
【0027】
この状態でMFP1に、“ファイル名「C12」を含む”という検索条件でのファイル検索の指示が入力された場合を想定する。MFP1はMFP1内のHDD内部を検索するとともに、MFP2〜4へファイル検索条件を送信する。
【0028】
その結果として、MFP3内に“DOC1234”という名前を有するファイルが見つかった場合、最新のファイル検索条件とその検索結果をこれまでの検索履歴情報に加える形で追加する。すなわち、新しい検索履歴情報として、
1208 MFP1:Doc1208.TXT
JPG MFP1:PIC001.JPG
JPG MFP4:IMG150.JPG
C12 MFP3:DOC1234 (←追加された履歴)
の情報が作成され、HDD内の古い検索履歴情報を更新するとともに、MFP2〜4へこの新しい検索履歴情報を送信する。MFP2〜4は受け取った新しい情報を用いて、個々の記憶している検索履歴情報を更新する。MFP1の表示部には、ファイルの検索結果が、
「検索結果 MFP3 DOC1234」
のように表示される。
【0029】
図2は、図1のMFPネットワークシステムにおいて、新たなファイル検索を行なう状態を示す図である。
【0030】
ここでは、図1で説明した処理により、MFP3内に格納されているファイルDOC1234を検索した実績があり、検索履歴情報に含まれる検索条件で、再度、ファイルを検索する場合を想定する。
【0031】
ユーザは、MFP1から検索条件“ファイル名「C12」を含む”を入力する。この条件でMFP1はMFP1内のHDDを検索するとともに、MFP2〜4に検索条件を送信する。その結果、目的のファイルがMFP3に格納されているという検索結果を得る。すなわち、「C12 MFP3:DOC1234」の検索結果が得られる。
【0032】
次に、MFP1は検索履歴情報から一致する情報を検索する。ここでは、図1の処理で追加された「C12 MFP3:DOC1234」が一致する情報に該当する。ここでは、実際のファイル検索結果と、検索履歴情報の検索結果が一致する結果となり、一致した検索結果に基づいて、MFP1の表示部には、ファイルの検索結果が、
「検索結果 MFP3 DOC1234」
のように表示される。検索履歴情報は実際のファイル検索情報と一致しているので更新されない。検索履歴情報が更新されないので、MFP1からMFP2〜4に検索履歴情報の送信もなされない。
【0033】
図3は、図1のMFPネットワークシステムにおいて、新たなファイル検索を行なう状態を示す図である。
【0034】
ここではMFP3の電源がオフの状態で、かつ検索対象のファイルがMFP3内に格納されている場合について説明する。ユーザはMFP1から検索条件“ファイル名「C12」を含む”を入力する。この条件でMFP1はMFP1内のHDDを検索するとともに、MFP2〜4に検索条件を送信する。その結果、MFP2とMFP4からは応答があり、電源オフのMFP3からは応答がない。目的のファイルはMFP3に格納されているので、この状態では検索条件に合致するファイルは見つからないという結果になる。
【0035】
次に、MFP1は検索履歴情報I1から一致する情報を検索する。ここでは、「C12 MFP3:DOC1234」が一致する情報となる。これにより検索結果として、「MFP3:DOC1234」を得ることができる。
【0036】
また、MFP3へのファイル検索要求に対して応答がなく、検索履歴情報から検索結果が得られていることから、MFP3が稼動していないと判断することができる。この情報を用いて、MFP1の表示部には、
「検索結果 MFP3(OFF) DOC1234」
のように、検索結果と合わせてMFPの稼働状況が表示される。ユーザは検索結果で見つかったファイルを読み出したい場合には、MFP3の稼動を確認し、電源を入れる。これにより、ファイルの活用が可能となる。
【0037】
図4は、図1のMFPネットワークシステムにおいて、新たなファイル検索を行なう状態を示す図である。
【0038】
ここでは、検索履歴情報と実際の検索結果とが異なる場合について説明する。ユーザはMFP1から検索条件“ファイル名「C12」を含む”を入力する。この条件でMFP1はMFP1内のHDDを検索するとともに、MFP2〜4に検索条件を送信する。検索結果として、MFP2内に検索条件に合致するファイルが見つかったことを想定する。すなわち、「C12 MFP2:DOC1234」の検索結果が得られる。
【0039】
次に、MFP1は検索履歴情報I1から一致する情報を検索する。ここでは、「C12 MFP3:DOC1234」が一致する情報となる。これにより検索結果は、「MFP3:DOC1234」となる。
【0040】
このように、この例では実際のファイル検索結果と、検索履歴情報の検索結果とが一致しない。この場合は、実際のファイル検索結果を最新情報と判断する。すなわち、MFP1の表示部には、
「検索結果 MFP2 DOC1234」
のように、新しい検索情報が表示される。一方、検索履歴情報の該当項目は実際のファイル検索情報(新しい検索情報)に置き換えられる。すなわち、新しい検索履歴情報として、
1208 MFP1:Doc1208.TXT
JPG MFP1:PIC001.JPG
JPG MFP4:IMG150.JPG
C12 MFP2:DOC1234 (←更新(修正)された履歴)
の情報が作成され、HDD内の古い検索履歴情報を更新するとともに、MFP2〜4へこの新しい検索履歴情報を送信する。MFP2〜4は受け取った新しい情報を用いて、個々の記憶している検索履歴情報を更新する。
【0041】
図5は、MFPの全体構成を示すブロック図である。
図を参照してMFPは、原稿を読み取り、読み取った画像データを主制御部101に渡すスキャナ部105と、LAN等のネットワーク上のパケットデータを送受信し、データをPDL(プリンタ記述言語)解析部111や、E−Mail送受信部115に受け渡しするネットワークコントローラ部113と、ネットワークコントローラ部113で受信したPCなどからのプリントデータを解析し、画像データに変換して、主制御部に渡すPDL解析部111と、PCからネットワークを介して、E−Mailで送信された文書を画像データに変換し、主制御部101内の各処理部に通知するためのE−Mail送受信部115と、ログイン画面やBOX表示を行なったり、キー入力されたワーク設定を主制御部の各入力部分や表示部に通知する操作パネル部107と、文書データを用紙に印字するためのプリンタ部109と、属性に応じたワーク制御を行なうための主制御部101とから構成されている。
【0042】
また主制御部101は、読み取り、プリント、送信、受信処理全体のシーケンス制御も行なう。HDD(Hard Disk Drive)103は、主制御部101内の蓄積文書管理部が管理する文書データや機器全体の制御に必要な制御データを保存する。
【0043】
なお、図において実線の矢印で画像と制御情報の流れを示し、点線の矢印で制御情報の流れを示している。
【0044】
図6は、図5の主制御部101の構成を示すブロック図である。
なお、ここでは主制御部101のファイル検索に関係する機能のブロック図を示し、他の機能については省略している。
【0045】
図6を参照して主制御部101は、ユーザからの入力情報を処理する入力情報制御部201と、HDD103を制御するHDD制御部203と、ファイルの検索情報を処理するファイル検索情報処理部205と、ネットワークコントローラ部113を制御するネットワークコントローラI/F部207と、操作パネル107における表示を制御するパネル表示制御部209とを備えている。
【0046】
以下に、MFPの主制御部101にて実施されるファイル検索関係機能について説明する。
【0047】
ユーザが操作パネル部107から入力したファイル検索条件は、主制御部101内の入力情報制御部201に伝えられる。入力情報制御部は201は、ファイルの検索条件をファイル検索情報処理部205に伝達する。ファイル検索情報処理部205は、ファイル検索条件を受け取ると、その情報をHDD制御部203とネットワークコントローラI/F部207へ伝達する。ファイル検索条件を受け取ったHDD制御部203は、HDD103内のファイル検索を実施し、併せてHDD103内に記録されているファイルの検索履歴情報を読み取る。
【0048】
またネットワークコントローラI/F部207は、ネットワーク上の他のMFPに対して、ファイル検索条件を送信する。この情報を受け取ったMFPは、検索条件に基づいてファイル検索を実施する。
【0049】
ファイル検索の結果、HDD103内か、他のMFP内にファイルが発見された場合、HDD103から別途読み込んだファイルの検索履歴情報とその検索結果とを比較する。検索結果が検索履歴情報と一致している場合には、更新処理を行なわない。
【0050】
検索結果が検索履歴情報と異なる場合は、検索結果を反映した新しい検索履歴情報を作成する。新しく作成された検索履歴情報は、HDD103内に格納されると同時にネットワークコントローラI/F部207を介して、他MFPに送られて、最新の検索履歴情報として記憶される。
【0051】
ファイルを検索した結果、HDD103内にも他MFP内にも見つからない場合、そのファイルの検索条件がHDD103から読み込んだファイルの検索履歴情報に含まれるかを判定する。検索履歴情報に含まれる場合は、かつてファイル検索を行なった時点でMFPネットワーク内にファイルが存在したことを示している。そのため、検索結果は検索履歴情報から抽出し、併せて、そのファイルを格納しているMFPが電源オフや故障中などの理由で稼動していないと判断する。この場合は検索履歴情報は更新されない。
【0052】
ファイル検索情報処理部205で処理されたファイルの検索結果、またはMFPの稼動情報はパネル表示制御部209に伝達され、MFPの操作パネル部107の液晶モニタに表示される。
【0053】
図7は、検索条件が入力されたMFPの処理を示すフローチャートである。
ステップS101において、ユーザがMFPの操作パネル部107からファイル検索条件(この条件を「FC」とする)を入力すると、ステップS103において、そのMFPは、条件FCに基づいて、内蔵されたHDD103内のファイルを検索する(この検索を検索(1)と呼ぶ)。またそのMFPは、同じネットワークに接続されている他のMFPにファイルの検索条件FCを送信することで外部MFP内のファイル検索を行なう(この検索を検索(2)と呼ぶ)。検索(1)および(2)により得られた検索結果を、「FR」とする。
【0054】
次にステップS105で、検索条件が入力されたMFPは、これまで実行したファイルの検索履歴を示す情報である検索履歴情報({FH}とする)を読込む。{FH}は、ネットワークに接続されているMFP全てが共有している情報である。
【0055】
検索結果FRにおいてファイルが見つかった場合(S107でYES)、ステップS109において、その検索結果が検索履歴情報{FH}の該当項目FHと一致するか、判定する。
【0056】
一致する場合(S109でYES)、検索履歴情報{FH}を更新することなく、そのまま次の動作に進む。すなわち、ステップS111において、検索条件が入力されたMFPの操作パネル部107に検索結果を表示する。
【0057】
一致しない場合は(S109でNO)、ステップS119で検索履歴情報{FH}の該当項目をFRに基づいて更新する。該当項目が{FH}内に存在しない場合は、項目を追加する。その後、ステップS111において表示パネルに検索結果を表示する。また、ステップS113において、更新された検索履歴情報を他のMFPに通知する(なお、このとき検索履歴情報全てを送信してもよいし、更新部分のみを送信してもよい)。
【0058】
検索結果FRにおいてファイルが見つからない場合(S107でNO)、ステップS115で、検索条件FCが検索履歴情報{FH}に含まれるかを判定する。{FH}∋FC、つまり検索条件FCが{FH}に含まれる場合は、従来の検索ではファイルが見つかったことを示している。従って、今回の検索時にはファイルを格納しているMFPが稼動していないと判断し、そのこと(MFPn:OFF)を記憶したあと(S117)、MFPの操作パネル部107に検索結果を表示する(S111)。
【0059】
一方、検索条件FCが{FH}に含まれない場合は(S115でNO)、初めての検索であることを示すので、実際の検索結果FRを優先して、ファイルは存在しないと判断する。検索結果は操作パネル部111に表示される。
【0060】
[実施の形態における効果]
上記実施の形態によると、ネットワークに接続されるMFP内に格納されるファイルを一度検索すると、その検索条件と検索結果はネットワーク上のMFP全てで共有される。これにより、ファイルが格納されたMFPの稼働状況によらず、ファイルの検索が可能となる。
【0061】
さらに、ファイルの検索結果と過去の検索結果とを比較することでMFPの稼働状況を判断することができる。
【0062】
また、上記実施の形態においては、ファイルの所在情報と全MFPの稼動情報とを管理サーバを用いない柔軟な構成で把握することが可能である。
【0063】
[その他]
本発明はMFP、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、PCなどの画像処理装置を含む画像形成装置に対して実施することができる。
【0064】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0065】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0066】
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるMFPネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】図1のMFPネットワークシステムにおいて、新たなファイル検索を行なう状態を示す図である。
【図3】図1のMFPネットワークシステムにおいて、新たなファイル検索を行なう状態を示す図である。
【図4】図1のMFPネットワークシステムにおいて、新たなファイル検索を行なう状態を示す図である。
【図5】MFPの全体構成を示すブロック図である。
【図6】図5の主制御部101の構成を示すブロック図である。
【図7】検索条件が入力されたMFPの処理を示すフローチャートである。
【図8】MFPネットワークのシステムを示す図である。
【符号の説明】
【0068】
1〜4 MFP、101 主制御部、103 HDD、105 スキャナ部、107 操作パネル部、109 プリンタ部、111 PDL解析部、113 ネットワークコントローラ部、115 E−mail送受信部、201 入力情報制御部、203 HDD制御部、205 ファイル検索情報処理部、207 ネットワークコントローラI/F部、209 パネル表示制御部。
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−11372(P2008−11372A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−181755(P2006−181755)