| 【発明の名称】 |
画像読取装置及び画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 安良
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| 【要約】 |
【課題】原稿が原稿載置台に載置されてから早期に、原稿が正規の載置位置に対して傾いていることを検知し、原稿搬送時における紙詰まり防止に供する。
【構成】画像読取装置1Aは、原稿載置台3に載置された原稿を原稿読取位置に向けて搬送する原稿搬送機構4と、原稿搬送機構4による搬送状態にある原稿の画像を、原稿搬送方向に直交する方向に延びる1以上の走査ライン毎に、原稿搬送方向先端部から順次読み取る読取装置5と、読取装置5によって原稿の画像が原稿搬送方向先端部から順次読み取られる度に、当該読み取られた原稿の画像データに基づいて、当該原稿が原稿載置台3における基準位置に対して傾いていることを検出する原稿傾き検出部1Dとを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿載置台に載置された原稿を原稿読取位置に向けて搬送する原稿搬送手段と、 前記原稿搬送手段による搬送状態にある原稿の画像を、原稿搬送方向に直交する方向に延びる1以上の走査ライン毎に、原稿搬送方向先端部から順次読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段によって前記原稿の画像が原稿搬送方向先端部から順次読み取られる度に、当該読み取られた原稿の画像データに基づいて、当該原稿が前記原稿載置台における基準位置に対して傾いていることを検出する原稿傾き検出手段と を備える画像読取装置。 【請求項2】 前記原稿傾き検出手段によって前記原稿の傾きが検出された時点で、前記原稿搬送手段による当該原稿の搬送動作を停止させる制御手段を更に備える請求項1に記載の画像読取装置。 【請求項3】 前記原稿載置台に載置された原稿について原稿搬送方向に直交する方向のサイズを検出する原稿サイズ検出手段を更に備え、 前記原稿傾き検出手段は、 前記走査ライン上で、前記基準位置にある原稿の画像データが存在すると想定される基準画像領域を、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズに基づいて算出する基準画像領域算出部と、 前記基準画像領域算出部によって算出された基準画像領域に、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域に原稿画像データが存在しない場合には、前記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する傾き検出部とを備える請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。 【請求項4】 前記原稿載置台に載置された原稿について原稿搬送方向に直交する方向のサイズを検出する原稿サイズ検出手段を更に備え、 前記原稿傾き検出手段は、 前記走査ライン上で、前記基準位置にある原稿の画像データが存在すると想定される基準画像領域を、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズに基づいて算出する基準画像領域算出部と、 前記基準画像領域算出部によって算出された基準画像領域外に、前記画像読取手段によって読み取られた原稿画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域外に原稿画像データが存在する場合には、前記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する傾き検出部とを備える請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。 【請求項5】 前記画像読取手段によって読み取られた画像のデータをシェーディング補正するシェーディング補正手段を更に備え、 前記シェーディング補正手段は、前記傾き検出部にシェーディング補正後の画像データを送出するためにシェーディング補正を行う場合、シェーディング補正に用いる白基準データを最大値に固定し、 前記傾き検出部は、前記シェーディング補正手段による白基準データを最大値としたシェーディング補正がされた原稿先端部の原稿画像データに基づいて、前記基準位置に対して原稿が傾いているか否かの検出を行う請求項3又は請求項4に記載の画像読取装置。 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関し、特に、原稿読取基準位置に対して原稿が傾いているか否かを検出する技術に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、原稿載置台に載置された原稿を、原稿自動搬送機構(Auto Document Feeder)によってスキャナの原稿読取位置まで搬送し、原稿上の画像データを読み取る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置を備えた画像形成装置として、例えば、下記特許文献1に示されるように、原稿載置台に載置された原稿を、原稿自動搬送機構によりフラットベッドスキャナの原稿読取位置に搬送し、この原稿読取位置における正規の読取基準位置に対する原稿の傾斜を検出する画像形成装置が提案されている。 【特許文献1】特開平10−63043号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記特許文献1に記載の画像形成装置の場合、原稿をフラットベッドスキャナまで搬送し、このフラットベッドスキャナ上における原稿エッジの座標軸に基づいて原稿の傾斜を検出するため、フラットベッドスキャナへの原稿搬送開始前に、原稿載置台に載置された時点で原稿が既に正規の載置位置に対して傾いていると、原稿自動搬送機構によって原稿をフラットベッドスキャナに搬送する際に紙詰まりが生じる虞がある。 【0004】 本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、原稿が原稿載置台に載置されてから早期に、原稿が正規の載置位置に対して傾いていることを検知し、原稿搬送時における紙詰まり防止に供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の請求項1に記載の発明は、原稿載置台に載置された原稿を原稿読取位置に向けて搬送する原稿搬送手段と、 前記原稿搬送手段による搬送状態にある原稿の画像を、原稿搬送方向に直交する方向に延びる1以上の走査ライン毎に、原稿搬送方向先端部から順次読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段によって前記原稿の画像が原稿搬送方向先端部から順次読み取られる度に、当該読み取られた原稿の画像データに基づいて、当該原稿が前記原稿載置台における基準位置に対して傾いていることを検出する原稿傾き検出手段と を備える画像読取装置である。 【0006】 この構成によれば、原稿搬送手段によって搬送状態にある原稿の画像が、画像読取手段によって原稿搬送方向先端部から順次読み取られる度に、原稿傾き検出手段が、当該読み取られた原稿の画像データに基づいて、当該原稿が原稿載置台における基準位置に対して傾いていることを検出するので、原稿載置台上の原稿の原稿搬送方向先端部が画像読取手段の原稿読取位置に到達した時点で、原稿が上記基準位置に対して傾いていることが検出される。そのため、原稿読取動作が開始されてから早期に、原稿が正規の載置位置(基準位置)に対して傾いていることを検知でき、ひいては、原稿搬送時における紙詰まり防止制御に供することが可能になる。 【0007】 また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記原稿傾き検出手段によって前記原稿の傾きが検出された時点で、前記原稿搬送手段による当該原稿の搬送動作を停止させる制御手段を更に備えるものである。 【0008】 この構成によれば、制御手段が、原稿傾き検出手段によって原稿の傾きが検出された時点で、原稿搬送手段による当該原稿の搬送動作を停止させるので、原稿の搬送が開始されてから早期に原稿搬送が停止され、原稿搬送路における紙詰まりの発生を従来よりも確実に防止することができる。 【0009】 また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置であって、前記原稿載置台に載置された原稿について原稿搬送方向に直交する方向のサイズを検出する原稿サイズ検出手段を更に備え、 前記原稿傾き検出手段は、 前記走査ライン上で、前記基準位置にある原稿の画像データが存在すると想定される基準画像領域を、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズに基づいて算出する基準画像領域算出部と、 前記基準画像領域算出部によって算出された基準画像領域に、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域に原稿画像データが存在しない場合には、前記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する傾き検出部とを備えるものである。 【0010】 この構成では、原稿傾き検出手段の基準画像領域算出部が、原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズに基づいて上記基準画像領域を算出し、傾き検出部が、当該基準画像領域に原稿画像データが存在しないことをもって、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する。これにより、簡単な処理で、画像読取手段による原稿の読取開始時から早期に、上記基準位置に対して原稿が傾いていることを検出することができる。 【0011】 また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置であって、前記原稿載置台に載置された原稿について原稿搬送方向に直交する方向のサイズを検出する原稿サイズ検出手段を更に備え、 前記原稿傾き検出手段は、 前記走査ライン上で、前記基準位置にある原稿の画像データが存在すると想定される基準画像領域を、前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズに基づいて算出する基準画像領域算出部と、 前記基準画像領域算出部によって算出された基準画像領域外に、前記画像読取手段によって読み取られた原稿画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域外に原稿画像データが存在する場合には、前記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する傾き検出部とを備えるものである。 【0012】 この構成では、原稿傾き検出手段の基準画像領域算出部が、原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズに基づいて上記基準画像領域を算出し、傾き検出部が、当該基準画像領域外に原稿画像データが存在することをもって、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する。これにより、簡単な処理で、画像読取手段による原稿の読取開始時から早期に、上記基準位置に対して原稿が傾いていることを検出することができる。 【0013】 また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の画像読取装置であって、前記画像読取手段によって読み取られた画像のデータをシェーディング補正するシェーディング補正手段を更に備え、 前記シェーディング補正手段は、前記傾き検出部にシェーディング補正後の画像データを送出するためにシェーディング補正を行う場合、シェーディング補正に用いる白基準データを最大値に固定し、 前記傾き検出部は、前記シェーディング補正手段による白基準データを最大値としたシェーディング補正がされた原稿先端部の原稿画像データに基づいて、前記基準位置に対して原稿が傾いているか否かの検出を行うものである。 【0014】 この構成によれば、傾き検出部は、白基準データを最大値としたシェーディング補正により、原稿先端部の原稿画像データの値を増幅させる。これにより、傾き検出部による原稿画像データと白基準データとが一致するか否かの判断の正確性を向上させることができる。 【0015】 また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置である。 【発明の効果】 【0016】 請求項1に記載の発明によれば、原稿読取動作が開始されてから早期に、原稿が正規の載置位置に対して傾いていることを検知でき、ひいては、原稿搬送時における紙詰まり防止制御に供することが可能になる。 【0017】 請求項2に記載の発明によれば、原稿の搬送が開始されてから早期に原稿搬送が停止され、原稿搬送路における紙詰まりの発生を従来よりも確実に防止することができる。 【0018】 請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、簡単な処理で、画像読取手段による原稿の読取開始時から早期に、上記基準位置に対して原稿が傾いていることを検出することができる。 【0019】 請求項5に記載の発明によれば、原稿先端部の原稿画像データの値が増幅するので、原稿画像データと白基準データとが一致するか否かの判断の正確性が向上する。 【0020】 請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明によって得られる効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の一実施形態に係る画像読み取り装置及び当該画像読取装置を備えた画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能を備えた複合機である。画像形成装置1は、画像読取装置1Aと、画像処理部1Bと、画像形成機構1Cと、原稿傾き検出部1Dと、操作部1Eとを備える。画像読取装置1Aは、原稿サイズ検出部2と、原稿載置台3と、原稿搬送機構4(説明の都合上、CPU13の近傍にも図示)と、読取装置5と、排出トレイ6とを備える。 【0022】 原稿載置台3は、複写のための読取対象となる原稿をセットするための台である。原稿搬送機構(原稿搬送手段)4は、いわゆる原稿自動搬送機構(Auto Document Feeder)である。原稿搬送機構4は、複数のローラ等を備え、原稿載置台3にセットされた原稿を、読み取りのため1枚ずつ搬送する。 【0023】 読取装置(画像読取手段)5は、例えばスキャナからなり、搬送される原稿を読み取る。読取装置5は、ランプ7と、光学系8と、CCD9とを備えている。ランプ7は、読取装置5の原稿読取位置にある原稿の面を照射するものである。光学系8は、ランプ7により照らされて、読取装置5で反射する光をCCD9に向けて反射させる。CCD9では、光学系8で導かれる光が結像される。この実施形態では、光学系8のランプ7は移動可能であり、原稿読取ガラス面(図略)上に載置された原稿面の画像を端部から照射して読み取ることも可能であるが、以下の説明は、原稿搬送機構4によって搬送される状態にある複数の原稿を連続して読み取るときに、ランプ7が図示の位置に固定されている場合の原稿読取動作を説明する。読取装置5は、ランプ7が図示の位置に固定されている場合、原稿搬送機構4によって搬送されている原稿の画像を、原稿搬送方向に直交する方向(本実施形態では、主走査方向と同方向)に延びる走査ライン毎に原稿搬送方向先端部から順次読み取る(1以上の走査ラインであればよく、複数ラインを同時に読み取っても構わない)。この走査ラインは、原稿搬送方向に直交する方向(原稿幅方向)に延びる。排出トレイ6は、読み取り後の原稿が排出される台である。 【0024】 画像処理部1Bは、アナログ回路10、A/D変換回路11及び画像処理回路12を備える。画像読取装置1AのCCD9からの出力は、これらアナログ回路10、A/D変換回路11及び画像処理回路12によって処理され、画像形成機構1Cに送られる。画像処理回路12は、装置全体を制御するCPU13により制御される。 【0025】 画像形成機構(画像形成手段)1Cは、例えば電子写真方式の画像形成機構であり、帯電部、露光部、現像部、転写部等を備える。画像形成機構1Cは、CPU(制御手段)13により制御される。 【0026】 原稿傾き検出部1Dは、読取装置5によって原稿の画像が原稿搬送方向先端部から走査ライン毎に順次読み取られる度に、当該読み取られた原稿の画像データに基づいて、当該原稿が原稿載置台3における基準位置に対して傾いていることを検出する。この基準位置とは、原稿搬送機構4によって、原稿搬送方向に対して、原稿載置台3上の原稿を、その両側端部のラインがほぼ平行になる姿勢で搬送できる位置(正規の載置位置)を示す。 【0027】 原稿傾き検出部1Dは、基準画像領域算出部21と、傾き検出部22とを備える。基準画像領域算出部21は、原稿サイズ検出部2によって検出された原稿幅サイズ(原稿搬送方向に直交する方向の原稿サイズ)に基づいて、読取装置5の走査ラインにおける有効画像領域のうち、上記基準位置にある原稿を読取装置5で読み取った場合に原稿画像データが存在すると想定される領域(以下、基準画像領域)を算出する。すなわち、読取装置5の走査ラインの有効画像領域は、読取対象となる原稿の幅サイズよりも通常大きく設けられ、原稿を読み取った場合、原稿画像データは、有効画像領域の一部にのみ存在するので、基準画像領域算出部21は、原稿サイズ検出部2が示す原稿サイズから、当該原稿幅サイズに応じた各基準画像領域を算出する。 【0028】 傾き検出部22は、基準画像領域算出部21によって算出された基準画像領域に原稿画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域に原稿画像データが存在しない場合に、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する。 【0029】 原稿サイズ検出部2は、原稿載置台3に載置された原稿のサイズを検出するものである。原稿サイズ検出部2は、例えば、読取対象となる原稿が原稿載置台3に載置されている場合に、原稿載置台3に配設された用紙端検出センサ(図略)により原稿搬送方向における原稿端部の位置を測定する等によって、原稿の原稿搬送方向のサイズ(原稿長さ)を算出する。さらに、原稿サイズ検出部2は、原稿幅方向にスライド移動自在に原稿載置台3に配設された原稿揃え部材31(図4)を原稿幅に合わせてセットすると、当該セット後の原稿揃え部材31の位置に基づいて原稿幅方向サイズ(原稿幅)を検出する。原稿サイズ検出部2は、このように算出された原稿長さと原稿幅とに基づいて、原稿載置台3に載置された原稿がA3、A4、B3等の定形サイズのうち、どの定形サイズに該当するかを判定する。原稿サイズ検出部2から基準画像領域算出部21には、原稿サイズ情報して、少なくとも上記原稿幅情報が送出される。 【0030】 操作部1Eは、操作者からコピー動作開始指示等の操作指示の入力を受け付けるものであり、コピー動作開始指示の入力を受け付けるコピーボタンや、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり操作者に対するメッセージを表示する表示パネル等を備える。 【0031】 図2は、画像処理回路12の詳細な構成を示すブロック図である。画像処理回路12には、白基準データ生成回路14と、シェーディング補正処理回路15と、変倍処理回路16と、フィルタ処理回路17と、γ補正処理回路18と、階調処理回路19とが備えられている。 【0032】 白基準データ生成回路14は、CCD9によって読み取られアナログ回路10を経てA/D変換回路11から入力されるディジタルの原稿画像データに基づき、白基準データを逐次生成して記憶する。すなわち、白基準データ生成回路14は、CCD9が白基準板を読み取って得られる白基準情報に基づいて、ランプ7の現時点における光量等に応じた白基準データを生成する(この白基準データ生成は既知)。 【0033】 白基準データ生成回路14は、シェーディング補正処理回路15が画像形成機構1Cによる画像形成のために原稿画像データをシェーディング補正する場合は、上記のようにしてCCD9からの白基準情報に基づいて白基準データを生成する。一方、白基準データ生成回路14は、シェーディング補正処理回路15が原稿の傾き有無の検出のためにシェーディング補正を行って、当該シェーディング補正後の画像データを傾き検出部22に対して送出する場合には、上記白基準データ生成は行わず、白基準データを最大値(例えば、256階調の場合、255)に固定し、この最大値とした白基準データをシェーディング補正処理回路15に送出する。 【0034】 シェーディング補正処理回路15は、白基準データ生成回路14で生成された白基準データに基づき、入力画像データのシェーディング補正を行う。このシェーディング補正は、具体的には、原稿搬送機構4によって搬送される原稿を読み取る位置にある読取装置5の画像読取位置に一様な反射率からなる白色板(白基準板)を配設し、原稿読取(スキャニング)開始前に白基準(I_w)をサンプリングする。また、ランプ7を消灯して黒基準 (I_b)をサンプリングする。そして、例えば、256階調の場合、次の式を用いた画像処理を行い、画像データを校正するものである。なお、入力実データとは、読取装置5によって読み取られた実際の画像データであり、入力画像データ値(I_out)とは、シェーディング補正後の画像データである。 【0035】 入力画像データ値(I_out)= 256×(入力実データ(I_in)−黒基準データ(I_b))÷(白基準データ(I_w)−黒基準データ(I_b)) 変倍処理回路16は、シェーディング補正後の画像データに対して変倍処理を行う。フィルタ処理回路17は、変倍処理された画像データに対してフィルタ処理を行う。γ補正処理回路18は、フィルタ処理がされた画像データに対してγ補正処理を行う。階調処理回路19は、γ補正がされた画像データに対して階調処理を行う。階調処理回路19により階調処理された画像データは、画像形成機構1Cに送られる。なお、画像処理回路12は、図略のCPU−インタフェース部を介して、CPU13と接続されている。画像処理回路12は、CPU13の制御下におかれている。 【0036】 なお、本発明の一実施形態に係る画像読取装置1Aは、原稿搬送機構4と、読取装置5と、原稿傾き検出部1Dと、CPU13と、原稿サイズ検出部2と、白基準データ生成回路14と、シェーディング補正処理回路15とを備える。但し、これらの構成に限定する趣旨ではない。 【0037】 次に、画像読取装置1Aによる原稿の傾き有無の検出処理について説明する。図3は画像読取装置1Aによる原稿の傾き有無の検出処理を示すフローチャート、図4は原稿載置台上の基準位置に原稿が適正に載置されている状態を示す平面図、図5は原稿載置台上の基準位置に載置されている原稿を読取装置で読み取った場合における画像処理回路12内のメモリ領域を示す概念図、図6は原稿載置台上の基準位置に対して原稿が傾いて載置されている状態を示す平面図、図7は原稿載置台上の基準位置に対して傾いて載置されている原稿を読取装置で読み取った場合における画像処理回路12内のメモリ領域を示す概念図である。 【0038】 操作者が原稿載置台3に原稿を載置し、原稿揃え部材31を原稿幅に移動させると、原稿サイズ検出部2が、当該原稿揃え部材31の位置に基づいて原稿幅方向サイズを検出し、さらに、原稿端検出センサが示す原稿端位置情報に基づいて原稿搬送方向長さ情報を検出して、これらから原稿サイズを算出する(S1)。 【0039】 そして、原稿傾き検出部22の基準画像領域算出部21は、原稿サイズ検出部2から送られてくる原稿幅方向サイズの情報から、読取装置5の走査ラインにおける基準画像領域を算出する(S2)。さらに、原稿サイズ検出部2は、画像形成の対象とする記録紙のサイズを、上記算出された原稿サイズと同じサイズに設定する(S3)。 【0040】 操作者によって操作部1Eのコピーボタンが押下されると(S4でYES)、CPU13は、読取装置5を動作させて白基準板を読み取らせ、画像処理回路12の白基準データ生成回路14が、当該白基準板を読み取って得られる白基準情報に基づいて、現時点におけるランプ7の光量等に応じた白基準データを生成する(S5)。この白基準データ生成後、CPU13は、原稿搬送機構4に原稿載置台3上の第1枚目の原稿を読取装置5の読み取り位置に向けて搬送を開始させ(S6)、原稿先端部が当該読取位置に搬送されるタイミングで読取装置5に画像読取を開始させる(S7)。 【0041】 読取装置5によって原稿の画像が原稿搬送方向の先端部から読み取られていくと、画像処理回路12は、読み取られた原稿画像データを原稿先端部の走査ラインから順に、基準画像領域内に、原稿画像データが存在するか否かを判断する(S8)。すなわち、画像処理回路12のシェーディング補正処理回路15は、読み取られた原稿画像データを原稿先端部の走査ラインから順に、原稿傾き有無検出のためのシェーディング補正を行う。このとき、上述したように、白基準データ生成回路14は、S5で生成した白基準データを用いずに、最大値に固定された白基準データを用いてシェーディング補正を行う。そして、原稿傾き検出部1Dの傾き検出部22は、このシェーディング補正後の画像データに基づき、走査ラインの基準画像領域内に原稿画像データが存在しているか否かを判断する。 【0042】 例えば、図4に示すように、原稿が原稿載置台の基準位置に対して適正に載置されている場合、有効画像領域のメモリ領域には、図5に示すように、原稿の原稿搬送方向先端部が走査ラインに沿ってほぼ平行に読み取られるため、基準画像領域内の各画素は、原稿が読取装置5の読取位置に到達する前は、白基準板を読み取った画像を示す値となり、原稿到達後は、原稿を読み取った画像(原稿画像データ)を示す値となる。しかし、図6に示すように、原稿が原稿載置台の基準位置に対して傾いて載置されている場合、有効画像領域のメモリ領域には、図7に示すように、原稿の原稿搬送方向先端部が走査ラインに対して平行に読み取られず、基準画像領域内の各画素は、原稿が読取装置5の読取位置に到達する前は、白基準板を読み取った画像を示す値となるが、原稿到達後は、原稿を読み取った画像(原稿画像データ)を示す値と、白基準板を読み取った画像を示す値とが混在する。これに基づいて、傾き検出部22は、原稿搬送方向先端部が読取装置5に到達したと想定できる時点から予め定めたライン数分(例えば、20ライン)の走査ラインの画像データについて、基準画像領域内に原稿を読み取った画像を示す値以外の画素が存在する場合には(すなわち、原稿画像データが存在しない場合には)、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する。 【0043】 S8で、傾き検出部22によって、原稿が傾いていると判断された場合は(S8でYES)、CPU13は、操作部1Eの表示パネルに、例えば、「紙詰まりの可能性あり」又は「原稿が傾いて載置されています」等の警告メッセージを表示させる(S10)。この警告メッセージの表示後、原稿載置台3の原稿揃え部材31の位置情報、原稿端検出センサが示す原稿端位置情報に基づいて、操作者により原稿載置台3に原稿が置き直された(原稿の載置位置が修正された)ことがCPU13により検出されると(S11でYES)、処理はS4に戻る。原稿が置き直されない間は(S11でNO)、CPU13は、上記警告メッセージの表示を続けさせる(S10)。 【0044】 また、S8で、傾き検出部22によって、原稿が傾いていないと判断された場合には(S8でNO)、シェーディング補正処理回路15が、その時点で既に読み取られている走査ラインの原稿画像データと、この時点以降に順次読み取られる走査ラインの原稿画像データとを取り込んで(S12)、S5で生成した白基準データを用いて、画像形成のためのシェーディング補正を行う(S13)。このとき、白基準データ生成回路14は、S5で生成した白基準データをシェーディング補正処理回路15に送出する。 【0045】 画像形成用に原稿1枚分の読み取り及びシェーディング補正処理が終了すると(S14でYES)、他の原稿が原稿載置台3にある場合は(S15でYES)、S5に戻って、S5以降の処理を繰り返し、読取対象の原稿が無くなった場合は(S15でNO)、処理を終了する。 【0046】 なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、傾き検出部22は、基準画像領域算出部21によって算出された基準画像領域に原稿画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域に原稿画像データが存在しない場合に、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出するが、傾き検出部22が、上記基準画像領域の領域外に原稿画像データが存在するか否かを判断し、当該基準画像領域外に原稿画像データが存在する場合に、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出するようにしてもよい。この場合、図3に示したS8の処理では、傾き検出部22は、原稿搬送方向先端部が読取装置5に到達したと想定できる時点から上記予め定めたライン数分の走査ラインの画像データについて、基準画像領域外に原稿を読み取った画像を示す値の画素が存在する場合には(すなわち、原稿画像データが存在する場合には)、上記基準位置に対して当該原稿が傾いていると検出する。 【0047】 また、本発明に係る画像形成装置1及び画像読取装置1Aの実施形態としては、上記に示した実施形態が好ましいが、例えば、(1)傾き検出部22が、白基準データ生成回路14及びシェーディング補正処理回路15によるシェーディング補正を行わない原稿画像データを用いて上述した原稿傾き有無の検出を行ったり、(2)白基準データ生成回路14及びシェーディング補正処理回路15によるシェーディング補正を行った原稿画像データを用いて原稿傾き有無の検出を行う場合であっても、S5で得た白基準データを用いてシェーディング補正を行った原稿画像データに基づいて、原稿傾き有無の検出を行うようにしてもよい。 【0048】 また、上記実施形態では、読取装置5の読取位置に原稿先端が到達するタイミングで、読取装置5による画像読取が開始されるものとして説明しているが、読取装置5の読取位置に原稿先端が到達するよりも若干早いタイミングで、CPU13が、読取装置5による画像読取を開始させるものとし、原稿先端部が読取装置5の読取位置に到着するタイミングに遅れないようにして、確実に原稿先端部を読み取るようにしてもよい。この場合、原稿搬送方向における最初の読取走査ラインから予め定めておいた数の走査ライン分、基準画像領域内のデータが、白基準板を読み取った画像を示す値のみとなっているか(原稿先端部が読取装置5の読取位置に到着する前)、又は原稿を読み取った画像(原稿画像データ)を示す値のみとなっているか(原稿先端部が読取装置5の読取位置に到着した後)を傾き検出部22が判断し、白基準板を読み取った画像を示す値と、原稿を読み取った画像(原稿画像データ)を示す値とが基準画像領域内に混在するときは、原稿が基準位置に対して傾いていると検出するようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 【図2】画像処理回路の詳細な構成を示すブロック図である。 【図3】画像読取装置による原稿の傾き有無の検出処理を示すフローチャートである。 【図4】原稿載置台上の基準位置に原稿が適正に載置されている状態を示す平面図である。 【図5】原稿載置台上の基準位置に載置されている原稿を読取装置で読み取った場合における画像処理回路内のメモリ領域を示す概念図である。 【図6】原稿載置台上の基準位置に対して原稿が傾いて載置されている状態を示す平面図である。 【図7】原稿載置台上の基準位置に対して傾いて載置されている原稿を読取装置で読み取った場合における画像処理回路内のメモリ領域を示す概念図である。 【符号の説明】 【0050】 1 画像形成装置 1A 画像読取装置 1B 画像処理部 1C 画像形成機構 1D 原稿傾き検出部 1E 操作部 2 原稿サイズ検出部 3 原稿載置台 4 原稿搬送機構 5 読取装置 12 画像処理回路 13 CPU 14 白基準データ生成回路 15 シェーディング補正処理回路 21 基準画像領域算出部 22 傾き検出部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006150 【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司
【識別番号】100096150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 孝夫
【識別番号】100099955 【弁理士】 【氏名又は名称】樋口 次郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−11363(P2008−11363A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−181645(P2006−181645) |
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