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【発明の名称】 画像処理システム、及びその制御方法
【発明者】 【氏名】嶋立 紀世子

【氏名】青木 貴

【要約】 【課題】管理者による画像処理装置のトラブルの解消を支援する画像処理システムを提供する。

【構成】画像処理システム10は、画像処理装置1と支援装置2とを含む。画像処理装置1は、所定の処理における不具合の発生を支援装置2に通知し、支援装置2は、管理者による所定の操作を受けて、不具合を解消するための対処データを出力する。そして、画像処理装置1は、支援装置2によって出力された対処データを取得し、当該対処データに基づいて、不具合を解消する処理を実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置と、当該画像処理装置の処理における不具合の解消を支援する支援装置とを含む画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、所定の処理における不具合の発生を前記支援装置に通知する通知手段を備え、
前記支援装置は、管理者による所定の操作を受けて、前記画像処理装置で生じた不具合を解消するための対処データを出力する出力手段を備え、
前記画像処理装置は、前記支援装置によって出力された前記対処データを取得する取得手段と、当該取得手段によって取得された前記対処データに基づいて、不具合を解消する処理を実行する解消手段と、を備える、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
前記支援装置は、複数の前記対処データを記憶する記憶手段と、前記複数の対処データから、前記画像処理装置から通知される不具合に応じた前記対処データを選択する選択手段と、をさらに備え、
前記支援装置の前記出力手段は、前記選択手段によって選択された前記対処データを出力する、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、複数の前記対処データを予め保持する記憶手段と、前記複数の対処データから、前記所定の処理で生じた前記不具合に応じた前記対処データを選択する選択手段と、前記選択された前記対処データを前記支援装置に送信する送信手段と、をさらに備え、
前記支援装置の前記出力手段は、前記画像処理装置から受信した前記対処データを出力する、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
前記支援装置の前記出力手段は、前記対処データとともに、当該対処データを認証するための認証データを出力し、
前記画像処理装置において、前記取得手段は、前記対処データとともに前記認証データを取得し、前記解消手段は、前記認証データに基づいて前記対処データを認証した上で、当該対処データに基づく処理を実行する、
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
画像処理装置と、当該画像処理装置の処理における不具合の解消を支援する支援装置とを含む画像処理システムを制御する方法であって、
前記画像処理装置が、所定の処理における不具合の発生を前記支援装置に通知するステップと、
前記支援装置が、管理者による所定の操作を受けて、前記画像処理装置で生じた不具合を解消するための対処データを出力するステップと、
前記画像処理装置が、前記支援装置によって出力された前記対処データを取得し、当該対処データに基づいて、不具合を解消する処理を実行するステップと、を含む、
ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機や、プリンタ、スキャナ、複合機などの画像処理装置を含む画像処理システムに関し、特に画像処理装置の処理の過程で生じたトラブルを解消する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置の処理の過程でトラブルが生じた場合、ユーザは専門の管理者にトラブルの解消を依頼する場合がある。また、予め想定されるトラブルについては、画像処理装置が自動的に対処する場合もある。
【0003】
例えば、機密情報を管理するなどの理由で、使用が認められるユーザのIDが予め登録される画像処理装置がある。このような画像処理装置を未登録のユーザが使用しようとすると、未登録であるためにエラーが発生する。この場合、一般的には、ユーザは管理者に連絡して、新規ユーザとして登録してもらう。
【0004】
また、履歴データ(例えば、画像データや、ユーザID、画像データの取得日時など)を保持する画像処理装置においては、その記憶装置の空き容量がなくなるというトラブルが生じる場合がある。この場合、専門の管理者は、それまでに保存した履歴データを消去するなどの対処を行う。また、このようなトラブルに対しては、自動的に最も古い履歴データに新たな履歴データを上書きすることで対処する画像処理装置も開示されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−297777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の画像処理装置では、以下のような問題があった。すなわち、処理の過程でトラブルが生じた場合には、管理者によってトラブルが解消されるまで、画像処理装置の使用が制限される。そのため、ユーザによる連絡が遅れたり、管理者が円滑にトラブルに対処できない場合には、画像処理装置を使用できない期間が長くなる。
【0006】
また、画像処理装置が自動的にトラブルに対処する場合には、当該対処が必ずしも適切でない場合がある。例えば、上述した記憶装置の空き容量が不足している場合の対処では、本来保存されるべきデータを画像処理装置が消去してしまう恐れがある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、画像処理装置における処理の過程でトラブルが生じた場合に、管理者によるトラブルの解消を支援し、円滑にトラブルを解消することのできる画像処理システム、及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理システムは、画像処理装置と、当該画像処理装置の処理における不具合の解消を支援する支援装置とを含む画像処理システムであって、前記画像処理装置は、所定の処理における不具合の発生を前記支援装置に通知する通知手段を備え、前記支援装置は、管理者による所定の操作を受けて、前記画像処理装置で生じた不具合を解消するための対処データを出力する出力手段を備える。また、前記画像処理装置は、前記支援装置によって出力された前記対処データを取得する取得手段と、当該取得手段によって取得された前記対処データに基づいて、不具合を解消する処理を実行する解消手段と、を備える。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る制御方法は、画像処理装置と、当該画像処理装置の処理における不具合の解消を支援する支援装置とを含む画像処理システムを制御する方法であって、前記画像処理装置が所定の処理における不具合の発生を前記支援装置に通知するステップと、前記支援装置が管理者による所定の操作を受けて、前記画像処理装置で生じた不具合を解消するための対処データを出力するステップと、前記画像処理装置が前記支援装置によって出力された前記対処データを取得し、当該対処データに基づいて、不具合を解消する処理を実行するステップと、を含む。
【0010】
本発明によれば、画像処理装置は、処理において不具合が生じると、該不具合の発生通知を支援装置に通知する。そして、支援装置から出力された対処データに基づく処理を実行することで、不具合を解消する。したがって、不具合の発生から不具合の解消までに要する時間が短縮され、不具合が円滑に解消される。また、支援装置は、管理者による所定の操作を受けて、対処データを出力するので、管理者が認めていない不適切な対処が防止される。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記支援装置は、複数の前記対処データを記憶する記憶手段と、前記複数の対処データから、前記画像処理装置から通知される不具合に応じた前記対処データを選択する選択手段と、をさらに備え、前記支援装置の前記出力手段は、前記選択手段によって選択された前記対処データを出力してもよい。この態様によれば、不具合の内容に応じた適切な対処がなされる。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記画像処理装置は、複数の前記対処データを予め保持する記憶手段と、前記複数の対処データから、前記所定の処理で生じた前記不具合に応じた前記対処データを選択する選択手段と、前記選択された前記対処データを前記支援装置に送信する送信手段と、をさらに備え、前記支援装置の前記出力手段は、前記画像処理装置から受信した前記対処データを出力してもよい。この態様によれば、不具合の内容に応じた適切な対処がなされる。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記支援装置の前記出力手段は、前記対処データとともに、当該対処データを認証するための認証データを出力し、前記画像処理装置において、前記取得手段は、前記対処データとともに前記認証データを取得し、前記解消手段は、前記認証データに基づいて前記対処データを認証した上で、当該対処データに基づく処理を実行してもよい。この態様によれば、解消手段は、対処データを認証した上で、対処データに基づく処理を実行するので、支援装置によって出力された正規の対処データに基づく対処が実行される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態の例である画像処理システム10の構成図である。画像処理システム10は、画像処理装置1と、当該画像処理装置1の処理における不具合の解消を支援する支援装置2とを含んでいる。画像処理装置1は、例えば、複写機や、プリンタ、これらの機能を備える複合機などである。支援装置2は、例えば、管理サーバなどの情報処理装置である。画像処理装置1と支援装置2とは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどで構成されるネットワーク3を介して接続されている。なお、ネットワーク3には、画像処理装置1に印刷を指示する情報処理装置4が接続されている。
【0016】
画像処理装置1は、制御部11と、記憶部12と、画像形成部13と、インターフェース部14と、表示部15と、操作部16と、メディアインターフェース部17とを備えている。
【0017】
画像形成部13は、プリンタエンジンであり、制御部11から出力される画像データに基づいて、用紙に画像を形成する。
【0018】
メディアインターフェース部17は、例えば、可搬性の記憶媒体と画像処理装置1との間でのデータの入出力を制御するI/O(input output)コントローラである。メディアインターフェース部17は、制御部11の指示にしたがって、可搬性の記憶媒体にデータを書き込んだり、当該記憶媒体からデータを読み込み制御部11に出力する。なお、可搬性の記憶媒体とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリや、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、光学ディスク、磁気ディスクであって、画像処理装置1からの取り外しが可能な記憶媒体である。
【0019】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部12に格納されているプログラムを実行し、画像処理装置1の全体を制御する。また、本実施形態においては、制御部11は、メディアインターフェース部17に接続された可搬性の記憶媒体が保持するデータを読み込んで、該データに基づく処理をも実行する。制御部11が実行する処理については後において説明する。
【0020】
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクなどを備えている。記憶部12は、制御部11が実行するプログラムを記憶するとともに、制御部11のワークメモリとしても機能する。また、本実施の形態では、記憶部12は、制御部11が実行する処理の過程で生じる不具合(例えば、記憶容量の不足など)の内容に対応付けられた不具合コードを保持している。なお、この不具合コードは、不具合の発生時に、後述する制御部11の処理によって、支援装置2に送信され、画像処理装置1における不具合の発生が通知される。
【0021】
インターフェース部14は、例えば、ネットワークアダプタなどのインターフェースであり、情報処理装置4から受信した印刷ジョブや、支援装置2から受信したデータを制御部11に出力したり、制御部11の指示に従ってデータを送信する。
【0022】
表示部15は、例えば、ディスプレイであり、制御部11の指示に従って、メッセージを表示する。
【0023】
操作部16は、例えば、タッチパネルであり、ユーザの操作内容に応じた信号を制御部11に出力する。
【0024】
支援装置2は、制御部21と、記憶部22と、インターフェース部23と、メディアインターフェース部24、表示部25と、操作部26と、を備えている。
【0025】
制御部21は、CPUを備え、記憶部22に格納されているプログラムを実行し、支援装置2の全体を制御する。制御部21が実行する処理については後において説明する。
【0026】
記憶部22は、例えば、RAMや、ROM、ハードディスクなどを備えている。記憶部22は、制御部21が実行するプログラムを記憶するとともに、制御部21のワークメモリとしても機能する。本実施の形態において、記憶部22は、画像処理装置1の処理における不具合を解消するための複数の対処データを予め保持している。対処データは、例えば、不具合を解消するプログラム(例えば、記憶内容の一部を消去するプログラムなど)である。
【0027】
インターフェース部23は、例えば、ネットワークアダプタなどのインターフェースであり、ネットワーク3を介して受信したデータを制御部21に出力したり、制御部21の指示に従ってデータを送信する。
【0028】
メディアインターフェース部24は、例えば、可搬性の記憶媒体と支援装置2との間でのデータの入出力を制御するI/Oコントローラである。メディアインターフェース部24は、制御部21の指示にしたがって、可搬性の記憶媒体にデータを書き込んだり、当該記憶媒体からデータを読み込み制御部21に出力する。
【0029】
表示部25は、例えば、ディスプレイであり、制御部21の指示に従って、メッセージを表示する。
【0030】
操作部26は、例えば、キーボードであり、ユーザの操作内容に応じた信号を制御部21に出力する。
【0031】
ここで、画像処理装置1において、制御部11が実行する処理について詳細に説明する。画像処理などの所定の処理で不具合が生じると、制御部11は、当該不具合の発生を支援装置2に通知する。その後、制御部11は、支援装置2において保持されている対処データを取得し、該対処データに基づく処理を実行することで、不具合を解消する。なお、対処データは、後述する支援装置2における処理によって、記憶部22に格納される複数の対処データから、不具合の内容に応じて選択されたデータである。
【0032】
図2は、制御部11において実行される処理を機能的に示すブロック図である。制御部11は、履歴データ生成格納部11a、画像形成処理部11bと、不具合通知部11cと、不具合解消部11dとを含んでいる。
【0033】
履歴データ生成格納部11aは、ユーザによる画像処理装置1の使用状況を管理するための履歴データを生成し、記憶部12に格納する。履歴データは、例えば、ユーザIDや日時情報などを含む管理データと、それに対応付けられる画像データなどである。履歴データ生成格納部11aは、例えば、情報処理装置4から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブに基づいて、管理データと画像データとを生成し、記憶部12に格納する。
【0034】
画像形成処理部11bは、印刷ジョブに基づいて印刷に係る処理を実行する。例えば、画像形成処理部11bは、情報処理装置4から受信した印刷ジョブに基づいて、ビットマップ形式の画像データを生成する。そして、該画像データに基づいて、画像形成部13を駆動するための信号を生成し、画像形成部13に出力する。
【0035】
不具合通知部11cは、制御部11が実行する所定の処理において不具合が生じた場合に、不具合の内容を支援装置2に通知する。具体的には、不具合通知部11cは、制御部11が実行する処理の過程で生じた不具合を検知し、該不具合の内容に対応する不具合コードを支援装置2に送信する。不具合の発生通知は、例えば、次のように実行される。
【0036】
不具合通知部11cは、記憶部12の空き容量を監視する。そして、履歴データ生成格納部11aによって生成された履歴データのデータ量より空き容量が小さい場合には、空き容量が不足する不具合が生じたと判断し、当該不具合を示す不具合コードを支援装置2に送信する。
【0037】
また、使用が認められたユーザのIDが予め画像処理装置1に登録されている場合、不具合通知部11cは、印刷を指示したユーザのIDが登録済みであるか否かを判定してもよい。そして、当該IDが未登録である場合には、未登録ユーザから印刷が指示される不具合が発生したと判断し、当該不具合を示す不具合コードを支援装置2に送信してもよい。なお、不具合通知部11cが通知する不具合は、これらに限られず、例えば、画像形成処理部11bの処理の過程で生じる不具合であってもよい。
【0038】
不具合解消部11dは、上述したような不具合が生じた場合に、支援装置2に保持されている対処データを取得し、該対処データに基づく処理を実行して、不具合を解消する。例えば、不具合解消部11dは、管理者によって可搬性の記憶媒体がメディアインターフェース部17に接続されると、該記憶媒体に格納される対処データを読み込む。そして、対処データに基づく処理を実行して、不具合を解消する。不具合解消部11dは、例えば、次のような不具合の解消処理を実行する。
【0039】
上述したような記憶部12の空き容量が不足する不具合が生じた場合、不具合解消部11dは、記憶部12に格納されている履歴データの一部を、対処データの内容に従って、支援装置2やネットワーク3に接続される情報処理装置4に転送したり、消去したりして、空き容量を回復させる。
【0040】
また、上述したような未登録のユーザから印刷ジョブを受信する不具合が生じた場合には、不具合解消部11dは、例えば、該ユーザのIDを新規に記憶部12に格納し登録する。
【0041】
なお、不具合解消部11dは、対処データについての認証処理を実行した上で、不具合の解消処理を行う。すなわち、不具合解消部11dは、可搬性の記憶媒体に格納されている対処データが、画像処理装置1で生じた不具合を解消するために支援装置2によって格納されたものであることを確認した上で、当該対処データに基づく不具合の解消処理を行う。この認証処理については後において詳細に説明する。
【0042】
ここで、支援装置2の制御部21が実行する処理について詳細に説明する。記憶部22には、不具合の内容を示す複数の不具合コードと、複数の対処データとを対応付ける対処リストが予め格納されている。制御部21は、画像処理装置1から不具合の発生通知を受けると、複数の対処データから該不具合の内容に応じた対処データを選択し、可搬性の記憶媒体に格納する。この格納された対処データは、該記憶媒体が画像処理装置1のメディアインターフェース部17に接続されることで、該画像処理装置1に読み込まれる。
【0043】
図3は、制御部21が実行する処理を機能的に示すブロック図である。制御部21は、機能的には、選択処理部21aと、出力格納部21bと、送信処理部21cと、含んでいる。
【0044】
選択処理部21aは、画像処理装置1から不具合コードを受信すると、記憶部22に予め格納されている複数の対処データから、当該不具合の内容に応じた対処データを選択する。
【0045】
図4は、不具合コードと、対処データとを対応付ける対処リストの例を示す図である。なお、同図では、説明のため、各不具合コードが示す不具合の内容も記されている。対処リストでは、例えば、記憶部12の空き容量が不足する不具合に対しては、記憶部12に格納されている履歴データの一部を消去する対処データと、可搬性の記憶媒体へ履歴データを格納する対処データと、支援装置2へ転送する対処データと、が対応づけられている。また、未登録のユーザから印刷ジョブを受信した場合の不具合に対しては、当該ユーザのIDを登録する対処データが対応付けられている。
【0046】
選択処理部21aは、画像処理装置1から不具合コードを受信すると、対処リストを参照して、不具合を解消するための対処データを選択する。このとき、対処リストにおいて、同一内容の不具合について複数の対処データが設けられている場合には、選択処理部21aは、当該複数の対処データの内容を表示部25に表示してもよい。そして、管理者による操作部26の操作内容に従って、いずれかの対処データを選択してもよい。
【0047】
例えば、図4に示す対処リストでは、画像処理装置1の記憶部12の空き容量が不足する不具合に対しては、上述した3つの対処データが設けられている。したがって、このような不具合が生じた場合、選択処理部21aは、これらの対処データの対処内容を表示部25に表示して、管理者の操作内容に従って、いずれかの対処データを選択してもよい。
【0048】
また、選択処理部21aは、一つの不具合に対して複数の対処データを選択してもよい。例えば、記憶部12の空き容量が不足する不具合が生じた場合、消去及び可搬性の記憶媒体への格納を実行する2つ対処データを選択し、各対処データの処理対象となる履歴データを指定してもよい。
【0049】
出力格納部21bは、管理者による所定の操作を受けた場合に、選択処理部21aの処理によって選択された対処データを可搬性の記憶媒体に格納する。例えば、出力格納部21bは、選択された対処データの内容を表示部25に表示する。そして、当該対処データに基づく対処についての管理者の許可を示す信号が操作部26から入力された場合に、選択された対処データを可搬性の記憶媒体に格納する。また、出力格納部21bは、管理者によって可搬性の記憶媒体がメディアインターフェース部24へ接続された時点で、選択された対処データを該記憶媒体に格納してもよい。
【0050】
また、出力格納部21bは、対処データとともに、画像処理装置1が当該対処データを認証するための認証データを記憶媒体に格納する。すなわち、上述した対処データの認証処理において、不具合解消部11dは、認証データに基づいて、可搬性の記憶媒体に格納される対処データが、不具合の解消処理に供するために支援装置2によって出力されたデータであることを確認する。例えば、不具合解消部11dは、後述する送信処理部21cの処理によって、支援装置2からネットワーク3を介して受信した認証データと、可搬性の記憶媒体に格納されている認証データとを照合する。そして、こられのデータが一致している場合には、認証データとともに記憶媒体に格納されている対処データに基づく不具合の解消処理を実行する。なお、認証データは、例えば、パスワードや、対処データを記憶媒体に格納する日時などであり、画像処理装置1から不具合の通知がある度に異なる認証データが生成される。
【0051】
送信処理部21cは、上述したように、出力格納部21bが可搬性の記憶媒体に格納した認証データと同一のデータを、ネットワーク3を介して画像処理装置1に送信する。なお、送信処理部21cは、認証データとともに、対処データを画像処理装置1に送信してもよい。この場合、画像処理装置1の不具合解消部11dは、受信した認証データ及び対処データと、可搬性の記憶媒体に格納される認証データ及び対処データとを照合してもよい。
【0052】
ここで、画像処理装置1の処理で発生した不具合を解消する処理の例について、図5に示すシーケンス図に基づいて説明する。
【0053】
不具合通知部11cは、制御部11が実行する処理の過程で不具合が生じると、該不具合の内容に応じた不具合コードを支援装置2に送信する(S101)。例えば、履歴データ生成格納部11aが生成した履歴データのデータ量が、記憶部12の空き容量より大きい場合には、不具合通知部11cは、空き容量が不足する不具合が生じたものと判断して、その旨の不具合コードを支援装置2に送信する。
【0054】
支援装置2が不具合コードを受信すると、選択処理部21aは、対処リストを参照して、複数の対処リストから不具合の内容に応じた対処データを選択する(S102)。このとき、図4に示す対処リストのように、1つの不具合(ここでは、空き容量の不足)に対する対処データが複数ある場合には、選択処理部21aは、当該複数の対処データの内容を表示部25に表示して、管理者による操作部26の操作内容に従って、いずれかの対処データを選択する。
【0055】
出力格納部21bは、選択された対処データに基づく対処について管理者の許可を受けた上で、当該対処データと認証データとを可搬性の記憶媒体に格納する(S103)。また、送信処理部21cは、出力格納部21bが可搬性の記憶媒体に格納した対処データ及び認証データと同一のデータを、ネットワーク3を介して画像処理装置1に送信する(S104)。
【0056】
画像処理装置1において、不具合解消部11dは、管理者によって可搬性の記憶媒体がメディアインターフェース部17に接続されると、該記憶媒体に格納される対処データ及び認証データを読み取り(S105)、ネットワーク3を介して受信した対処データと認証データと照合する(S106)。
【0057】
不具合解消部11dは、ネットワーク3を介して受信したデータと、可搬性の記憶媒体から取得したデータとが一致している場合には、対処データに基づいて不具合の解消処理を実行する(S107)。
【0058】
例えば、記憶部12の空き容量が不足しているとの不具合に対しては、不具合解消部11dは、対処データに基づいて、履歴データの一部を支援装置2に転送し、該履歴データの一部を記憶部12から消去する処理を実行する。また、不具合解消部11dは、履歴データの一部を可搬性の記憶媒体に格納する処理を実行してもよい。なお、この場合、管理者によって支援装置2のメディアインターフェース部24に当該記憶媒体が接続された時に、支援装置2は、当該記憶媒体に格納される履歴データを読み込み、記憶部22に格納してもよい。
【0059】
以上説明した画像処理システム10によれば、画像処理装置1の処理の過程で、記憶容量の不足などの不具合が発生した場合に、画像処理装置1は該不具合の発生を支援装置2に通知する。そして、画像処理装置1は、支援装置2によって可搬性の記憶媒体に格納された対処データに基づいて、該不具合を解消する処理を実行する。そのため、不具合の発生から、その解消までの時間が短縮される。
【0060】
なお、本発明は以上説明した画像処理システム10に限られず、種々の変形が可能である。
【0061】
例えば、これまでの説明では、画像処理装置1において、不具合解消部11dは、可搬性の記憶媒体に格納された対処データに基づいて、不具合の解消処理を実行した。しかしながら、不具合解消部11dは、ネットワーク3を介して支援装置2から受信した対処データに基づいて、不具合の解消処理を実行してもよい。この場合、支援装置2は、出力格納部21bで実行される処理に替えて、対処データをネットワーク3を介して画像処理装置1に送信してもよい。
【0062】
また、複数の対処データは、画像処理装置1の記憶部12に予め格納されていてもよい。図6は、この形態に係る画像処理システム10において実行される処理の例を示すシーケンス図である。
【0063】
画像処理装置1において、制御部11は、例えば、履歴データ生成格納部11aの処理の過程で不具合が生じると、記憶部12に予め格納されている複数の対処データから、当該不具合を解消するための対処データを選択する(S201)。不具合通知部11cは、不具合の内容の旨を示す不具合コードとともに、選択された対処データを、支援装置2に送信する(S202)。支援装置2において、出力格納部21bは、選択された対処データに基づく対処について管理者の許可を受けた場合に、当該対処データを、認証データとともに可搬性の記憶媒体に格納する(S203)。また、送信処理部21cは、認証データを画像処理装置1に送信する(S204)。画像処理装置1において、可搬性の記憶媒体が管理者によってメディアインターフェース部17に接続されると、不具合解消部11dは、当該記憶媒体に格納される対処データ及び認証データとを読み込む(S205)。そして、受信した認証データと記憶媒体に格納された認証データとを照合し(S206)、これらが一致している場合には、該記憶媒体に格納された対処データに基づく処理を実行して、不具合を解消する(S207)。なお、この形態において、例えば、支援装置2の記憶部22が複数の対処データを予め保持し、画像処理装置1の起動時に、支援装置2が全ての対処データを画像処理装置1に送信してもよい。そして、不具合の発生時には、画像処理装置1において制御部11は、受信した複数の対処データから不具合の内容に応じた対処データを選択してもよい。
【0064】
また、選択処理部21aによる対処データの選択処理と、出力格納部21bによる可搬性の記憶媒体への格納処理は、それぞれ別個の装置において実行されてもよい。図6は、この形態に係る画像処理システムの例を示す構成図である。図7において、画像処理システム100は、画像処理装置1と、第1の支援装置2aと、第2の支援装置2bとを備えている。第1の支援装置2aは、例えば、画像処理装置を管理するサーバであり、制御部21aと、記憶部22aと、インターフェース部23aと、表示部25aと、操作部26aとを備えている。また、第2の支援装置2bは、例えば、管理者による携帯が可能な情報処理装置であり、制御部21bと、記憶部22bと、インターフェース部23bと、メディアインターフェース部24bと、表示部25bと、操作部26bとを備えている。これらの構成は、それぞれ支援装置2の制御部21と、記憶部22と、インターフェース部23と、メディアインターフェース部24と、表示部25と、操作部26と同様であるので、その詳細な説明を省略する。画像処理システム100における処理は、例えば次の様に実行される。
【0065】
第1の支援装置2aの記憶部22aには、予め複数の対処データが格納されている。画像処理装置1の処理において不具合が生じると、画像処理装置1は、該不具合に対応する不具合コードを第1の支援装置2aに送信する。第1の支援装置2aにおいて、制御部21aは、記憶部22aに格納される複数の対処データから、不具合の内容に応じた対処データを選択する。そして、該対処データと認証データとを、第2の支援装置2bと画像処理装置1とに送信する。
【0066】
対処データを受信した第2の支援装置2bにおいて、制御部21bは、当該対処データに基づく対処について管理者の許可を受けた場合に、当該対処データと認証データとを可搬性の記憶媒体に格納する。対処データを受信した画像処理装置1は、管理者によって可搬性の記憶媒体がメディアインターフェース部17に接続されると、該記憶媒体に格納される認証データと、ネットワーク3を介して受信した認証データとを照合する。そして、それらが一致する場合に、対処データに基づく処理を実行して、不具合を解消する。
【0067】
また、以上の説明において、対処データは、不具合を解消するためのプログラムであった。しかしながら、対処データは、例えば、プログラムに対応する識別情報であってもよい。この場合、画像処理装置1の記憶部12には、対処データである識別情報に対応付けて、不具合を解消するためのプログラムが予め格納される。そして、不具合解消部11dは、可搬性の記憶媒体に格納される対処データを読み込み、該対処データに対応するプログラムを実行する。
【0068】
また、本発明は、以上説明した画像処理システム10,100のように、不具合コードや対処データの送受信がLANなどのネットワークを介して行われるものに限られない。例えば、不具合コードや対処データの送受信は、電話やFAXなどのアナログ回線を介して行われてもよい。この場合、不具合コードや対処データに応じて生成されるアナログデータは、送信先の画像処理装置1又は支援装置2において、デジタルデータに変換され、不具合コード及び対処データとして認識される。また、送受信された不具合コードが示す不具合の内容や、対処データに基づく対処の内容は、画像処理装置1の表示部15に表示されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像処理システムの構成ブロック図である。
【図2】上記画像処理システムに含まれる画像処理装置が備える制御部の機能ブロック図である。
【図3】上記画像処理システムに含まれる支援装置が備える制御部の機能ブロック図である。
【図4】上記支援装置が保持する対処リストの例を示す図である。
【図5】上記画像処理システムにおいて実行される処理を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る画像処理システムにおいて実行される処理を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る画像処理システムの構成ブロック図である。
【符号の説明】
【0070】
1 画像処理装置、2 支援装置、3 ネットワーク、4 情報処理装置、10,100 画像処理システム、11 制御部、12 記憶部、13 画像形成部、14 インターフェース部、15 表示部、16 操作部、17 メディアインターフェース部、21 制御部、22 記憶部、23 インターフェース部、24 メディアインターフェース部、25 表示部、26 操作部。
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−11355(P2008−11355A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−181545(P2006−181545)