| 【発明の名称】 |
撮像システム |
| 【発明者】 |
【氏名】野中 修
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| 【要約】 |
【課題】デジタルカメラにGPS受信機器を内蔵しなければ、GPS受信機器をデジタルカメラとともに持ち歩いて、常に起動しておく必要がある。GPS受信機器をデジタルカメラに内蔵させて、撮影時に撮影画像に位置情報を関連付ければ、構成、プログラムなどが大規模化する。
【構成】S11でレリーズSWの操作の有無が判断され、操作されていればS12でAF制御が行なわれ、S13で撮像(撮影)が行なわれる。また、撮影時の時間情報TがS14で得られ、S15で電波情報がすでに取得済みであるかが判断され、取得済みであれば、画像データとともに時間情報T、位置情報PをS16で記録する。デジタルカメラでは、位置情報、時間情報の取得、記録のステップのみがなされ、位置情報を演算して画像への地名や地図の関連付けは外部のパソコンなどでなされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影した被写体の画像を記録する第1の記録手段と、GPS衛星からの電波を受信する受信手段と、上記電波受信結果を記録する第2の記録手段と、を有する撮像装置と、 上記撮像装置と通信して、上記第1、第2の記録手段の内容から、上記撮影画像と上記GPSから得られた位置情報とを関連付ける外部装置と、 を備えることを特徴とする撮像システム。 【請求項2】 上記外部装置は、上記関連付け結果を上記第1の記録手段に記録させる記録制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の撮像システム。 【請求項3】 撮影画像に対応したGPS衛星からの電波信号を取得し、これを記憶するステップを有する撮像装置と、 上記撮像装置のGPS電波信号から上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して上記撮像装置の位置データを算出するステップと、上記位置データから上記電波信号取得時に上記撮像装置のあった地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示するステップと、を有する外部装置と、 を備えることを特徴とする撮像システム。 【請求項4】 撮影画像に対応したGPS衛星からの電波信号を取得し、これを記録する制御手段を有する撮像装置と、 上記撮像装置のGPSの電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して、位置データを算出し該位置データから上記電波信号取得時に上記撮像装置のあった上記撮像装置の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示する制御手段とを有する外部装置と、 を備えることを特徴とする撮像システム。 【請求項5】 撮影時の時間情報を取得するステップと、上記撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するステップと、を有する撮像装置と、 上記撮像装置の複数のGPS電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出するステップと、上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、該地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示するステップと、を有する外部装置と、 を備えることを特徴とする撮像システム。 【請求項6】 撮影時の時間情報を取得し、該撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得する制御手段を有する撮像装置と、 上記撮像装置の複数のGPS電波情報から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出し上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、該地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示する制御手段を有する外部装置と、 を備えることを特徴とする撮像システム。 【請求項7】 GPSを利用する撮像装置を有する撮像システムにおいて、 撮像装置による撮影時の時間情報を取得するステップと、 上記撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するステップと、 上記撮像装置の複数のGPS電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出するステップと、 上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、該地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示するステップと、 を備えることを特徴とする撮像システム。 【請求項8】 GPSを利用する撮像装置を有する撮像システムにおいて、 撮像装置による撮影時の時間情報を取得して上記撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するGPS信号取得手段と、 上記撮像装置の複数のGPS電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出する位置データ算出手段と、 上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、位置情報である該地点の地名情報もしくは地図情報を第2のデータベースから取得する位置推定手段と、 上記位置推定手段で得られた上記位置情報と上記撮影画像と関連付けて表示する表示手段と、 を備えることを特徴とする撮像システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、GPS衛星からの電波を利用して、そこから得られた位置情報を撮影画像とともに記録する撮像システムに関する。 【背景技術】 【0002】 複数の例えば3つのGPS衛星からの受信データを地上の受信機器(GPS受信機器)で受信し、それらの受信データから受信機器の三次元の位置を測定して地図上の位置と対応づける高精度の測位システムが、GPS(Global Positioning System)として知られている。 GPSの技術は、カーナビゲーションのシステムとして広く応用されているが、デジタルカメラなどの撮像装置に応用した撮像システムも提案されている。この撮像システムにおいては、撮像装置で撮影した画像の撮影場所をその撮影時刻におけるGPS受信機器の位置と関連付けることによって撮影場所の特定、記録を可能としている。 【0003】 例えば、特開平06−067282号公報では、撮影場所の位置情報が得られない場所での撮影においても、撮影場所に関連する位置情報を取り込んで記録する構成が提案されている。 また、特開2001−094916号公報には、デジタルカメラ(撮像装置)とは別にGPS受信機器を用意し、デジタルカメラは画像データとともに時刻情報を記録し、GPSからの位置情報、時刻情報とデジタルカメラの時刻情報付の画像データとをリアルタイムで関連付ける構成が提案されている。 【特許文献1】特開平06−067282号公報 【特許文献2】特開2001−094916号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 デジタルカメラ(撮像装置)は撮影のために携帯するものであり、携帯性の面から軽量、小型であることが望まれる。上記特開2001−094916号公報の構成では、デジタルカメラ(撮像装置)とともにGPS受信機器を持ち歩く必要があり、GPS受信機器がかさばるとともに、GPS受信機器を常に起動しておく必要がある。また、上記特開平06−067282号公報の構成のようにGPS受信機器(GPS受信回路)をデジタルカメラに内蔵し、電波信号から位置情報を取得して撮影時点で地名情報に換算すれば、その構成、プログラムなどが大規模化し、ハード、ソフトのいずれの面からも複雑化して、小型化、コストの点から好ましくない。 さらに、上記2つの公開公報のいずれにおいても、撮影のたびに、GPS衛星からの電波信号を詳細に解析して緯度経度をその都度算出すると、演算やサーチに時間を要して、デジタルカメラのエネルギーを消費したり、シャッターチャンスを逃すおそれがある。 【0005】 また、地名などは町村合併などによって変化することもあり、微妙な境界線やGPS受信機器の精度の問題もある。さらに、ユーザの求める正確さについても好みや状況による違いもあり、すべてのユーザが満足する適切なシステムをデジタルカメラに内蔵することは無理がある。例えば、地名なら名所、旧跡のような細かい内容から市町村単位の方が分かりやすい場合もあれば、海外旅行のように国別で十分な場合もあり得る。さらにそれを表記する言語もユーザによって多種多様であり、日本語でも漢字、アルファベットや、それらの字体(フォント)に対する様々な好みもあり得る。 【0006】 さらに、地図を関連付ける考え方もあり、行った場所を地図表示するニーズや地図から撮影画像を検索するニーズがあり、撮影画像と地図とをマルチ表示するような工夫が考えられる。地図を関連付ける場合でも、簡易地図に始まって、メルカトル図法から円錐図法、航空写真や立体写真といった地図自体に対する要求もあり得る。このような膨大なニーズを、デジタルカメラの中に取り込むのは現実的でなく、仮に幾つかのニーズを満足させるようにシステムを組んでも、デジタルカメラのユーザは不満をいずれ持つこととなる。 【0007】 このように種々なニーズに応えるためにシステム構成が大規模化すると、インターフェースが複雑になり、使いにくいデジタルカメラになる。また、GPSの受信回路やデータの記録回路などが複雑化、大型化して、回路の消費電力も無視できず、撮影可能枚数に影響を及ぼすこともある。また、その処理のためのソフト(ソフトプログラム)も膨大なものとなる。 本発明は、単純なシステム構成のもとで、撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けを可能とする撮像システムの提供を目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 そのため、請求項1記載の本発明によれば、撮影した被写体の画像を記録する第1の記録手段と、GPS専用衛星からの電波を受信する受信手段と、上記電波受信結果を記録する第2の記録手段とを有する撮像装置と;上記撮像装置と通信して、上記第1、第2の記録手段の内容から、上記撮影画像と上記GPSから得られた位置情報とを関連付ける外部装置と;を備えることを特徴としている。 【0009】 請求項3記載の本発明によれば、撮影画像に対応したGPS衛星からの電波信号を取得し、これを記録するステップを有する撮像装置と;上記撮像装置のGPS電波信号から上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して上記撮像装置の位置データを算出するステップと、上記位置データから上記電波信号取得時に上記撮像装置のあった地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示するステップと、を有する外部装置と;を備えることを特徴としている。 【0010】 請求項4記載の本発明によれば、撮影画像に対応したGPS衛星からの電波信号を取得し、これを記録する制御手段を有する撮像装置と;上記撮像装置のGPSの電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して、位置データを算出し該位置データから上記電波信号取得時に上記撮像装置のあった地上記撮像装置の点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示する制御手段とを有する外部装置と;を備えることを特徴としている。 【0011】 請求項5記載の本発明によれば、撮影時の時間情報を取得するステップと上記撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するステップとを有する撮像装置と;上記撮像装置の複数のGPS電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出するステップと上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、該地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示するステップとを有する外部装置と;を備えることを特徴としている。 【0012】 請求項6記載の本発明によれば、撮影時の時間情報を取得し、該撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得する制御手段を有する撮像装置と;上記撮像装置の複数のGPS電波情報から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出し上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、該地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示する制御手段を有する外部装置と;を備えることを特徴としている。 【0013】 請求項7記載の本発明によれば、GPSを利用する撮像装置を有する撮像システムにおいて、撮像装置による撮影時の時間情報を取得するステップと;上記撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するステップと;上記撮像装置の複数のGPS電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出するステップと;上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、該地点の地名もしくは地図を第2のデータベースから取得して上記撮影画像と関連付けて表示するステップとを備えることを特徴としている。 【0014】 請求項8記載の本発明によれば、GPSを利用する撮像装置を有する撮像システムにおいて、撮像装置による撮影時の時間情報を取得して上記撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するGPS信号取得手段と;上記撮像装置の複数のGPS電波信号から、上記電波信号取得時の上記GPS衛星の軌道情報を第1のデータベースから取得して複数の位置データを算出する位置データ算出手段と;上記複数の位置データから上記撮影時点における上記撮像装置のあった地点を推定し、位置情報である該地点の地名情報もしくは地図情報を第2のデータベースから取得する位置推定手段と;上記位置推定手段で得られた上記位置情報と上記撮影画像と関連付けて表示する表示手段と;を備えることを特徴としている。 【発明の効果】 【0015】 請求項1記載の本発明では、撮像装置はGPS衛星からの電波を受信してその受信結果を記録するにすぎず、受信記録の内容から得られた位置情報の撮影画像への関連付けは撮像装置でなく、外部装置で行なっている。そのため、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる。 【0016】 請求項3記載の本発明では、撮像装置はGPS衛星からの電波信号を取得して記録するステップを有しているにすぎず、電波信号から撮影時での撮像装置の位置データを算出するステップや、地名、地図を取得して撮影画像に関連付けるステップは撮像装置でなく、外部装置で行なっている。そのため、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる 【0017】 請求項4記載の本発明では、撮像装置はGPS衛星からの電波信号を取得して記録する制御手段を有し、電波信号の軌道情報を取得して位置データを算出し、撮影時での撮像装置の地名、地図を取得して撮影画像に関連付けて表示するための制御手段は、撮像装置でなく、外部装置が有している。そのため、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる 【0018】 請求項5記載の本発明では、撮像装置は撮影時の時間情報を取得してその撮影時間を挟む時点での電波情報を取得するステップを有しているにすぎず、電波信号の軌道情報を取得して位置データを算出し、撮影時での撮像装置の地点を推定して地名、地図を取得し撮影画像に関連付けて表示するステップは撮像装置でなく、外部装置で行なっている。そのため、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる。また、撮影時での撮像装置の地点を推定しているため、撮影時の位置情報を取得できない例えば屋内などにおいても、撮影画像と地名、地図との関連付けが可能となる。 【0019】 請求項6記載の本発明では、撮像装置は撮影時の時間情報を取得してその撮影時間を挟む時点での電波情報を取得する制御手段を有しているにすぎず、電波信号の軌道情報を取得して位置データを算出し、撮影時での撮像装置の地点を推定して地名、地図を取得し撮影画像に関連付けて表示する制御手段は撮像装置でなく、外部装置が有している。そのため、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる。また、撮影時での撮像装置の地点を推定しているため、撮影時の位置情報を取得できない例えば屋内などにおいても、撮影画像と地名、地図との関連付けが可能となる。 【0020】 請求項7記載の本発明では、撮影時の時間情報を取得するステップと、その撮影時間を挟む時点での電波情報を取得するステップのみを撮像装置で行なうこととすることができ、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる。また、撮影時での撮像装置の地点を推定しているため、撮影時の位置情報を取得できない例えば屋内などにおいても、撮影画像と地名、地図との関連付けが可能となる。 【0021】 請求項8記載の本発明では、撮影時の時間情報を取得して撮影時間を挟む複数の時点におけるGPS衛星からの電波信号を取得するGPS信号取得手段のみを撮像装置が備えることとすることができ、ハード、ソフトの両面から撮像装置の構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けの可能な撮影システムが得られる。また、撮影時での撮像装置の地点を推定しているため、撮影時の位置情報を取得できない例えば屋内などにおいても、撮影画像と地名、地図との関連付けが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 本発明によれば、デジタルカメラなどの撮像装置は、被写体の画像を撮影して記録するとともに、撮影画像の撮影時におけるGPS衛星からの電波情報を取得して記録するのみであり、撮像装置に記録したGPS衛星からの電波信号からGPS衛星の位置情報を算出して撮影画像に関連付けする操作は、パーソナルコンピュータ(パソコン)などの外部の関連付け装置で行なうこととしている。 【実施例】 【0023】 以下図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。 図1は本発明の一実施例に係る撮像システムの主要部の概略ブロック図を示す。 撮像装置1は、例えばデジタルカメラとされ、デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、撮像素子3、AFE(アナログフロントエンド)回路4、画像処理回路5、記録手段6、メモリ7を有して構成されている。撮影レンズ2は入射した被写体20の像を画像素子3に結像する。撮像素子3は、CCDやMOSからなり、結像された被写体像を電気信号に変換する。AFE回路4は、撮像素子3からの画像信号を読み出し、読み出した画像信号にAGC処理、CDS処理やAD変換などを施してデジタル画像データとして出力する。また、AFE回路4は、撮像素子3の駆動も制御する。 【0024】 画像処理回路に色補正や信号圧縮、信号伸張などの各種の処理を行なう。ここで、画像処理回路5の圧縮回路は、画像データを不図示の記録媒体に記録するために、例えばJPEG圧縮やMPEG圧縮を行ない、また音声圧縮の機能も持つ。画像処理回路5の伸張回路は、圧縮された画像データを元に戻す処理を行なう。記録手段6は、画像処理回路5で画像処理された画像をメモリ7に記録する。また、記録手段6は、後述する音声処理回路からの音声および位置情報や時間情報を画像情報とともにメモリ(第1の記録手段)7に記録する。メモリ7は、後述する電波情報を記録するための領域(第2の記録手段)7aを持つ。 【0025】 さらに、デジタルカメラ1は、表示制御回路8、表示手段9、中央制御回路10、ストロボ手段11、AF制御回路12、ROM13、マイク手段14、音声処理回路15、一連のスイッチ群16を有している。表示制御回路8は、画像処理回路5で画像処理された画像を表示手段9に表示するための制御を行なう。表示手段9は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)から構成され、撮影時の撮像素子3からの画像は、表示制御手段8で制御されて、表示手段にスルー動画像(ライブビュー画像)としてリアルタイムに表示される。また、撮影前のスルー動画像だけでなく、再生時には、メモリ7に記録された画像信号が画像処理回路5で伸長されて液晶ディスプレイ(LCD;表示手段)9に表示される。また、地図や地名の情報も液晶ディスプレイ9に表示される。 【0026】 中央制御回路(制御手段)10は、CPU、MOSなどからなり、所定のプログラムに従ってデジタルカメラ1の撮影や再生等の操作を全体的に制御し、後述するように、制御用のプログラムはROM13に格納される。つまり、中央制御回路10は、記録制御回路10a、作動制御回路10b、屋外判断回路10c、位置決定回路10dを機能回路として持ち、AFE回路4、画像処理回路5、記録手段6、表示制御手段8、AF制御回路12などのデジタルカメラ1の構成部材を中央制御回路10が集中的に制御する。例えば、中央制御回路10は、表示手段9の表示とスイッチ16の入力状況とからユーザの操作を判断し、その判断結果からデジタルカメラ1のシーケンスをROM13のプログラムに従って制御する。ストロボ手段11は、露光不足の場合に発光して補助光を供給する。AF制御回路12は、アクチュエータ、位置エンコーダを持ち、画像処理回路5からの画像のコントラスト値に基づいて合焦位置を検出し、光軸に沿った撮影レンズ2の移動を制御して合焦する。ROM13は、不揮発性のメモリ、例えばフラッシュメモリからなり、デジタルカメラ1における処理を制御するプログラを格納する。マイク手段14は、内蔵マイクまたは外付けのマイクなどからなり、撮影時の音声情報を検出する。音声処理回路15は、マイク手段14で検出した音声信号をデジタル化して記録手段6に出力する。 【0027】 一連のスイッチ群16は、パワースイッチ(パワーSW)16a、レリーズスイッチ(レリーズSW)16b、メニューキー16c、決定キー(OKキー)16d、ズームスイッチ(ズームSW)16e、モードキー16fなどからなる。メニューキー16cは、例えば十字キーとされ、左右上下の選択キーを兼ね、メニューキーで選択された設定は決定キー(OKキー)16dによって決定される。 【0028】 また、デジタルカメラ1は、GPS受信回路17、時計回路18、センサ19a、検出回路19bを有している。GPS受信回路(受信手段;GPS信号取得手段)17は、GPS衛星からの電波を受信するアンテナを持ち、アンテナからの信号から電波発信のタイミングやGPS衛星の軌道情報などからなる電波信号を判断するために増幅処理などを施して、中央制御回路10に入力する。時計回路18は、撮影時やGPS(位置)判断時の時間情報Tを検出する。センサ19aは、太陽光を受光するためのセンサであり、検出回路19bは、センサ19aの出力から太陽光の存在を検出する。 GPS衛星からの電波信号は、受信した時間の情報(時間情報)Tに関する時間信号や受信時のGPS衛星の位置の情報(位置情報)Pに関する位置信号を含む。 【0029】 中央制御回路の記録制御回路10aは、記録手段6を制御して、撮影時の時間情報Tや位置情報Pを画像データとともにメモリのメモリ領域7aに記録する。また、屋外判断回路10cは、デジタルカメラ1が屋外に有るか否かを判断する。屋外判断回路10cは、撮影時にはAF制御回路12からの距離情報、画像処理回路5からの露出情報、音声処理回路15からの音声信号に基づいて、デジタルカメラ1が屋外にあるか否かを判断し、撮影時以外には検出回路19bからの信号に基づいて屋外にあるか否かを判断する。作動制御回路10bは、屋外判断回路10cでの判断によって屋外判断回路から出力された起動信号に応じてGPS受信回路17の動作を制御する。GPS受信回路17で電波情報が取得できなければ、位置決定回路10dは、前後に撮影された画像の時間信号と位置信号に基づいて時間情報T、位置情報Pを決定する。 【0030】 また、中央制御回路10は通信回路10eを持ち、この通信回路を介して、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)30の通信回路30aに接続される。撮像装置(デジタルカメラ)1と外部の装置(パソコン)30とから撮像システムが構成される。各々の画像に対応付けられてメモリの領域7aに記録された電波情報は、中央制御回路の通信回路10eを介してパソコンの通信回路30aに出力される。パソコン30は、演算回路30b、インターネット通信回路(NET回路)30cをさらに持ち、NET回路を介して得られたインターネット(NET)40上のGPS情報40aを第1のデータベースとして参照しながら、演算回路(位置データ演算手段)が緯度経度情報などの地名情報40bを算出する。つまり、演算回路30bは位置データ演算手段として機能する。そして、この緯度経度情報を利用しNET40を介して、地図等の情報を有する販売会社などのデータベースである第2のデータベースの地名データから、選択された画像の撮影ポイントの地名や地図画像が対応付けられる。 【0031】 この構成では、刻々と移動するGPS衛星の位置データをNET40から、簡単、正確に入手できる。また、地名、地図の文字や言語、画像などをNET40上でいろいろなサイトが魅力的なコンテンツを用意して、日々更新しているため、ユーザが高い自由度でコンテンツを選択できる。また、パソコン30の大きな画面やキーボードなどの使いやすいユーザインターフェースの利用によって、ユーザは多彩なコンテンツをNET40から容易に活用できる。そのため、ユーザの種々なニーズに対応でき、ユーザを満足させる撮影システムが容易に得られ、ユーザが不満を持つことなく撮影システムを利用できる。 【0032】 このように画像に対して地名や地図などがパソコン(外部装置)30で関連付けられる。そして、パソコン30は関連付けた結果をデジタルカメラ1に送って記録させる記録制御手段(図示しない)を持ち、その結果をデジタルカメラ1側に送れば、中央制御回路10がメモリ7内の個々の画像データに関連付けて記録し、必要に応じて液晶ディスプレイ(表示手段)9に表示される。なお、GPSシステムは微弱なGPS衛星の信号を受信して位置検出するシステムであるため、ビルの中やビルの影では正確な位置検出ができない。そのため、正確な位置検出が困難であれば、中央制御回路10は時間情報Tを参照して撮影時のポイントを推定するとよい。 【0033】 この情報の関連付けは、個々の画像データファイル内に、これらの電波情報(時間情報や位置情報を含む)を記録する領域を持たせるようにしてもよいし、また、画像ファイルとは別に、画像ファイルと地図を関連付ける関連付けファイルを持つようにしてもよい。この専用の関連付けファイル内に、検索表示用の縮小画像データ(サムネイル)を記録し、この縮小画像データと撮影画像とが関連付けられていることを利用して、関連付けファイル内で縮小画像データと付帯情報(電波情報や、電波情報から導いた地名や地図画像を示す情報)を記録してもよい。関連付けファイルに縮小画像データを記録した構成では、大きな画像ファイルを参照するよりも高速で、多くの画像や付帯情報を検索、表示できる。 【0034】 図2(A)(B)は、センサ19aの配置例を示すデジタルカメラ1の正面および背面の概略斜視図であり、例えば、カメラ前面には撮影レンズ2と、ストロポ手段11の窓とが配置され、カメラ背面には液晶ディスプレイ9の表示面が配置される。そして、デジタルカメラ1の上面にはレリーズSW16bとセンサ19aとが配置され、センサはレリーズSWより中央寄りの位置にカメラのボディ面より若干突出して設けられている。カメラ背面には、パワーSW16a、メニューキー16c、決定キー16d、モードキー16fも配置されている。もちろん、図示の配置は一例であり、これに限定されない。 【0035】 図3は、デジタルカメラ1のGPS信号検出処理のフローチャートの一例を示し、このフローチャートの処理は、プログラムに従って、主に中央制御回路10、特に、中央制御回路の記録制御回路10a、作動制御回路10b、屋外判断回路10cによって実行される。 【0036】 まず、S11でレリーズSW16aの操作の有無が判断され、レリーズSWが操作されたと判断されると、S12でAF制御回路12によってAF制御が行なわれる。AF制御は、被写体20の像信号のコントラストを画像処理回路5の出力からAF制御回路12が判断し、最も高いコントラストとなる位置(合焦位置)に撮影レンズ2を移動するように制御してなされる。撮影レンズ2の合焦位置から、被写体20の距離なども判断される。AF制御の後、S13で撮像が行なわれる。また、撮影時の時刻を合わせて記録するために、時計回路18を利用して時間情報TがS14で得られる。 【0037】 また、撮影位置の記録のために、画像に付加して位置情報も取得、記録される。そのために、S15で電波情報がすでに取得済みであるかが判断される。これは、撮影のたびにGPS受信回路17を起動させて電波信号を取得して位置情報を算出すると、時間的にも電力的にも不利だからである。電波情報を取得済みであれば、記録手段6によって撮影した画像データとともに位置情報P、時間情報TをS16でメモリ7に記録する。一方、電波情報が未取得であれば、GPS衛星からの電波を受信可能で電波情報の取得できる屋外に、現在いるか否かを判断する。つまり、S17でシーン判断を行なう。 【0038】 図4は、屋外シーンを判断処理するためのサブルーチンを示し、中央制御回路の屋外判断回路10cが、撮影時の情報に基づいて図4のフローチャートでGPS電波情報検出の可能な屋外シーンか否かを判断する。ここでは、S12の合焦時にAF制御回路12から出力された撮影距離が屋外シーンの判断に利用される。 【0039】 まず、撮影距離が所定の距離(例えば、10m)よりも遠いかを否かがS41で判断され、所定距離より遠ければ、風景撮影と推定して屋外にいると判断する。次に、撮影時の被写体の明るさが所定値以上あるか否かをS42で判断する。所定値以上で明るければ、S43で屋外と判断する。屋外では室内と比較にならない程度に太陽光があるからである。次に、画面の上半分が明るいか否かをS43で判断し、画面の上半分が明るければ、S45で屋外と判断する。空が撮影されていれば、画面の上半部が明るくなるからである。これらの明るさは、画像処理回路5の露出制御部からの出力信号によって判断する。 以上3つの何れにも当てはまらなければ、つまり、S41、S42、S43でいずれもNOであれば、S44で屋外でなく屋内と判断される。そして、図4のS44から図3のメインルーチンのS18に進む。 【0040】 図3のS18で現在の位置が屋外であるか否かが判断され、屋外と判断されれば、S19でGPS信号の入手を実行する。 【0041】 図5は、GPS信号入手の手順を説明するサブルーチンを示す。GPS信号の入手(取得)は、状況によってある程度の時間を要することがある。そこで、この実施例では、遅延を考慮してGPS電波信号を入手する処理を行なっている。すなわち、まず、作動制御回路10bの制御のもとでGPS受信回路17によってGPS衛星からの電波信号の検出をS51で開始する。電波信号の検出開始後、レリーズSW16bの操作の有無をS52で判断する。信号検出中にレリーズ操作があれば、GPS衛星からの電波信号の検出を中止して、このサブルーチンを終了する。そして、図3のS12以降の撮影操作を実行する。シャッタータイミングを逸することを防止するためである。 【0042】 S52でレリーズ操作がなければ、S53で位置情報検出中である旨を液晶ディスプレイ(表示手段)9に表示して、位置情報、時間情報を含む電波情報を検出中であることをユーザ(撮影者)に通知する。次に、GPS衛星からの電波信号の検出の有無がS54で判断され、GPS衛星からの電波信号が検出されれば、その信号を用いて電波情報をS55で取込む。電波情報の取込みによって、現在位置の緯度や経度を算出するための元データが得られる。S56で所定時間が経過したか否かが判断され、GPS衛星の電波検出とそれにもとづく電波情報の取込みは、所定時間が経過するまで継続する。GPS信号を検出しないで所定時間が経過すると、S57で取込めなかった旨の警告信号や表示がなされる。そして、図3のメインルーチンのS20に進む。 【0043】 図5のサブルーチンでGPS信号に基づく電波情報が取得できたか否かがS20で判断される。電波情報が取得できなければ、撮影データとして時間情報Tのみを画像データとともにS21で記録して終了する。電波情報が取得できれば、撮影データとして時間情報T、位置情報Pを画像データとともにS16で記録して終了する。 【0044】 一方、S11でレリーズ操作がなされず、撮影が行われなければ、S22で再生操作の有無が判断される。再生操作があれば、S23で再生処理を行ない、再生操作がなければ、S24の所定のタイミングのたびに、GPS信号の検出を行なう。GPS情報は撮影タイミング以外のタイミングでも適当な時間において入手可能とされる。GPS信号が撮影時には取得できないこともあるからである。この所定のタイミングは、図6のサブルーチンで説明する。 【0045】 図6は、撮影時以外にGPS受信回路17を起動させるタイミングを説明するサブルーチンを示し、このフローチャートのもとで作動制御回路10bがGPS受信回路17の起動タイミングを決定する。これは、前回のGPS信号を入手したタイミングを考慮して、今回のGPS受信回路17の起動タイミングを決めるものである。 【0046】 前回のGPS信号を入手した時問(時刻)をTgφとし、S61でこのTgφを求めてメモリ7に記録する。次に、現在の時刻をTg1とし、S62でこの現時刻Tg1を時計回路18から入手する。そして現在の時刻と前回の時刻との差(Tg1−Tgφ)を求め、S63でこの差が所定時間△Tg以上か否かを判断する。△Tgは、例えば2時間とされる。この差が△Tg以上であれば、S64で例えば10分ごとにGPS信号を検出する。前回検出時より一定時問以上経過しているので、ユーザが移動して位置が大きく変化している可能性が高いからである。 【0047】 逆に、その差が△Tg未満であれば、前回のGPS信号の入手時点からさほど時間が経過していないため、S65で長いインターバル、例えば1時間ごとにGPS信号を検出する。細かく検出すると、電力をむやみに消耗するからである。10分ごと(S64)または1時間ごと(S65)にGPS信号を検出すると、図3のメインルーチンのS25に進む。 【0048】 S25〜S27は、主に中央制御回路の屋外判断回路10cで処理される。S25では、デジタルカメラ1が太陽光の下にあるか否かをセンサ手段19aで判断する。GPS衛星からの電波に対して遮蔽物のないオープンスペースでは、昼間は太陽光があるため、太陽光を検出すれば、現在、屋外にあるか否かが判断できる。なお、室内の窓際でも、太陽光がふりそそぐことがあるとはいえ、窓ガラスで紫外線などの特定波長の光線が吸収されるため、検出回路19bで波長成分まで判断すれば、室内の窓際と室外とを区別できる。また、曇った天気でも屋外では通常の室内では得ることのできない量の光がセンサ手段19aに入射するため、センサ手段の受光量からも室外であることを判断できる。また、室内でも強力な人口光が照射されることがある。しかし、人口光は太陽光とは異なる波長成分を持つ光であるため、センサ手段19aに波長依存性の光学フィルタを用いて分割センサで受光するなどの工夫をすれば、検出回路19bで人口光を太陽光と区別できる。 【0049】 また、夜間は太陽光を受光することができないため、マイク手段14が利用される。つまり、S26でマイク手段14を利用して音声信号から判断する。マイク手段14から入力された音声信号に、例えば屋外特有の幹線道路沿いの騒音や鉄道の音などが検出されれば、現在の位置を屋外と判断できる。 【0050】 以上のように太陽光、音声信号から、S27で現在の位置が屋外か否かを判断する。屋外と判断すれば、S28でGPS信号の入手を実行する。つまり、前述のGPS信号の入手のための図5のサブルーチンを実行する。S29で、GPS信号に基づく電波情報の入手の有無が判断され、電波情報が入手されれば、S30で時間情報、と位置情報Pがメモリ7に記録される。ここでは、時間情報T、位置情報Pは撮影画像データと無関係に記録される。 【0051】 S24、S27、S29において、NOと判断すると、S11に戻ってレリーズ操作の有無が判断される。なお、前述の現在位置が屋外であるかを判断するS18においても、太陽光判断(S25)、音声判断(S26)を適用してもよい。また、S24の所定のタイミングについても、GPS信号の検出の可能時と不可能時とで、切換えるのが望ましい。つまり、検出不可能であれば、なるべく早く位置決定するのが好ましいため、S25に頻繁に進むようにする。また、検出可能であれば、次のGPS検出までの間に、少し時間を置くようにしてもよい。S21のように撮影データが位置情報Pを持たないで記録される場合に、GPS信号の検出を頻繁に行なってもよい。 【0052】 GPS情報は、複数のGPS衛星からの微弱な信号を検出して増幅し、信号の発信源の位置や時間差から位置を求めるものであるため、屋内などでは検出が難しく、検出のための一連の過程が時間のかかるものとなる。そして、GPS情報の検出を念入りに行なうと、そのためのGPS受信回路17の消費電流も無視できない。しかしながら、実施例では、GPS情報の入手が効率よくできるタイミングでのみ実行しているため、タイムラグや電力消費の問題を解決し、即写性などの応答性に優れ、撮影枚数などの電池の長寿命性に優れたデジタルカメラ1が得られる。このような構成のデジタルカメラ1に対し、パソコン30は、図7のようなフローチャートのプログラムのもとで地名や地図の関連付けを行なう。 【0053】 図7は、地名や地図の関連付けのためのプログラムのもとでのパソコン処理を示すフローチャートの一例を示す。 まず、S71でユーザが地名、地図の関連付けを望むか否かが判断され、ユーザが地名、地図の関連付けを望めば、S72で地図のデザインや地名の言語表示のうち好ましいものがパソコン30のディスプレイ(表示手段)に表示され、その中から選択される。この選択によって、そのコンテンツを提供するNET40のサイトや、カメラメーカーのサイトの提供する適切なサービス環境にNET回路30cによって接続される。ここで、地名のみを添付するか、地図画像まで記録するかを切替え可能としておくとよい。 【0054】 パソコン30がデジタルカメラの中央制御回路(CPU)10と通信することによって、パソコンとデジタルカメラとの接続をS73で判断する。接続されていないと判断されると、S74で接続を促す警告、例えば「カメラと接続されていません」などの警告がパソコン30のディスプレイに表示される。接続されていれば、S75で、前述のサムネイル群を記録した関連付けファイルを参照してそのサムネイルの画像情報を読出し、一覧にして表示する。このとき、パソコン30の画面(ディスプレイ)は、図8(A)のような表示となる。 【0055】 適当な入力手段、例えばマウスを操作しS76で所定の画像を選択してクリックすれば、その画像について地図や地名の関連付けが行われる。つまり、一覧表示されたサムネイル画像の中から、選択した画像のみに地名や地図を関連付ける場合、パソコン30は上述のような操作を判断して、S77で選択された対応画像の電波情報をメモリから読み出す。そして、S83で所定の時間にどのGPS衛星がどこにあったか、そしてそれらのGPS衛星がどのような信号を出していたかという情報から、緯度や経度を割り出すサービスを持つNET40のサイトにこの情報を送って緯度や経度を取得する。 【0056】 また、S83で得られた緯度や経度の情報を用いて、S84で希望のコンテンツを取得できるサイトからの情報を用いて地名や地図のデータを入手する。地名ならテキストデータを関連付けファイルにサムネイル画像と一緒に記録してもよいし、地図なら画像データをファイル化し、そのファイル名を関連付けデータに記録するようにすればよい。地名や地図のデータを入手すると、S85で終了してよいか否かが判断され、終了してよければパソコン30の処理が終了する。S76で画像選択をしなければ、S81で各画像の情報を順次入手して、S82で地名や地図のデータがないか否かが判断され、データのない画像に対してはS83〜S85のフローを実行する。S82でデータがあると判断されれば、S85に飛んで終了の是非が判断される。S85で終了しなければ、S81に戻ってS85で終了と判断するまで、S81〜S85が繰り返される。 【0057】 フローチャートによって各画像に地名などが関連付けられると、図8(B)のように画像の下に地名が表示される。このように、地名が関連付けられることによって、どの画像がどこで撮影されたかをユーザは思い出すことができ、また、逆に、この地名情報Pから画像を検索することが可能となる。 【0058】 この関連付け結果がデジタルカメラのメモリ7に記録されるため、その液晶ディスプレイ9から検索や地名表示を見ながらの画像鑑賞などが楽しめる。また、地図が画像に関連付けられると、画像選択によって図8(C)のような地図表示がなされ、どこで撮影したか、どこに行ったかをビジュアルに楽しむことも可能となる。 【0059】 また、デジタルカメラの液晶ディスプレイ9での鑑賞を望まず、パソコン30でのみ鑑賞することを望むユーザに対しては、地名・地図の関連付けや記録を行なう必要はない。その場合には、ユーザの操作に従って、S71からS91に分岐する。地図アルバムのような鑑賞を一例として示すと、これは、デジタルカメラ1にオンラインされたパソコン30の大型画面(ディスプレイ)で、撮影画像を鑑賞する時の設定であり、まず、S91で地図アルバムの有無が判断される。地図アルバムがなければ、S92で他の鑑賞の有無が判断される。地図アルバムがあれば、S93で画像が選択され、選択された画像に対して、S81、83、84で説明したプロセスをリアルタイムで行なって、S94で画像と地図とを合成してパソコン30の画面に表示する。これは、図8(C)に示す表示となり、オンラインでリアルタイムにその内容を選択できるので、そのときのユーザの気分、好みなどによって地図の縮尺やデザイン、図法を変えて、いろいろな表示で楽しむことができる。例えば図8(D)のような地図表示の一例である路線図バージョンヘの切り変えなども容易に行なえる。 【0060】 他方、関連付けの結果をデジタルカメラのメモリ7に書込むモードでは、図8(C)に示すように、基本的には毎回、この形式の地図表示となる。そのため、特別な操作を必要としないで、デジタルカメラの液晶ディスプレイ9で楽しむことができる。 また、デジタルカメラ1に記録されているGPSの電波情報によって、他の楽しみ方も可能であり、説明を単純化するためにS92として表示した。具体的には、画像の並びを利用して、図8(D)のような路線図上に移動経路を表示する楽しみ方が考えられる。 【0061】 そして、デジタルカメラ1とは別の装置であるパソコン30で操作がなされるため、多少の誤差があってユーザが気づいて直せるものであれば、キーボードやマウスなどの入力手段を有効に活用して、間違いを容易に修正できる。 【0062】 撮影する場所が、建物の中や建物の影であれば、GPS衛星からの電波を受信できない状況になり得る。GPS電波を受信できない場合には、撮影タイミングと異なるタイミングで取得した電波情報を有効に活用する必要がある。 例えば、図9に示すように、室内にいた時刻t2の前後のタイミングt1、t3では屋外(場所B1、B3)にいたとする。この場合には、屋外にいるタイミングで得られたGPS衛星S1、S2、S3からの電波情報を利用して、時刻t1、t3間の時刻t2にデジタルカメラ1の存在した場所(撮影場所)B2を推定するような方法が有効となる。 【0063】 つまり、実施例の撮像システムによれば、時刻t1、t3における電波情報から、屋外にいる時刻t1、t3におけるデジタルカメラ1の位置B1、B3をパソコン30が判断できる。パソコン30は、撮影場所B2を推定する位置推定手段(図示しない)を有し、位置推定手段によって、例えば、位置B1、B3がほとんど同じ位置であれば、撮影場所も同じとみなし、大きな違いがあれば、時間的に近い方の場所を撮影場所B2としたり、その2つの場所B1、B3の中間ポイントを撮影場所B2と推定する。このような工夫によって、撮影時の位置情報を取得できない例えば屋内などにおいても、撮影画像と地名、地図との関連付けが可能となる。電波の受信が困難な状況下の撮影画像に対しても、場所情報(位置情報)を参照した所定の効果を有する画像の鑑賞方法が可能となる。 【0064】 図10は、GPS衛星から送られる電波のイメージの概略図を示す。30秒単位で送られる電波情報Pの1単位であるフレーム内には、いくつかのサブフレームが含まれる。サブフレームには、その電波を送信したGPS衛星のクロック補正情報や、そのGPS衛星自身の軌道情報(エフェメリス)が含まれ、別のサブフレーム内には、すべてのGPS衛星の軌道情報(アルマナック)や電離層の補正情報が含まれる。ここで、GPS衛星の仰角が低いと、電波が電離層を通過する距離が長くなって影響が生じる。しかし、電離層の補正情報によってその影響が補正される。 【0065】 上記の情報のうち、アルマナックはすべてのGPS衛星の情報を持っているため、一フレーム内には収まらず、25フレームの情報が必要となり、すべての情報を取得するには12.5分を要する(30秒×25フレーム=12.5分)。ただし、この信号はすべてのGPS衛星から発信されているので、一つのGPS衛星からの電波を検出すれば、それ以外のGPS衛星からアルマナックを入手する必要はない。 取得したアルマナック、エフェメリスから、他のGPS衛星からの電波受信を行なうのが一般的なGPSの位置検出方式となっている。そして、複数のGPS衛星からのエフェメリスから、GPS衛星の位置と、電波発信、受信の時間差による距離情報とによって、GPS受信機器(GPS受信回路17)は自らの位置を算出できる。 【0066】 この原則に従って、撮影時にその撮影場所で各GPS衛星の位置を検出すれば、上記のように12.5分の待ち時間を生じる。そのため、実施例では、このような手順は後で行なうこととし、まずは、GPS衛星からの電波をデジタル信号化したものだけを取得して記録し、12.5分間待つタイミングは、デジタルカメラの撮影以外の時間を利用することとし、図4のようなシーン判断によって、適当な状況を判断して電波を受信している。そのため、ユーザはシャッターチャンスを逃すことなくデジタルカメラ1で撮影できる。 【0067】 図11は、デジタルカメラ1に内蔵された信号取得部、およびその電波情報から位置を算出するパソコンの演算回路30bの概略図を示し、実施例では、デジタルカメラ1に設けられたGPS受信回路(信号取得部)17のGPSアンテナによって、GPS衛星からの電波を受信している。GPS衛星からの電波には搬送波が付加されているため、搬送波を除去するように、画像処理回路5のRFフロントエンド回路でダウンコンバートし、A/Dコンバータでデジタル化した信号をメモリ7に記録する。メモリ7は、演算前の素材情報を記録する容量を持つものとされる。デジタルカメラ1ではここまでの処理を行ない、信号の解析はパソコン30との接続時にパソコンの演算回路30bが行なう。 【0068】 図11に示すようにパソコンの演算回路30bは、信号捕捉、信号追尾、位置判断の3つのブロックからなる。まず、演算回路の信号追尾ブロックは、GPS衛星の発信するC/Aコード(軍事用のコードを補助する民間割当用コード)を検出するためのコード判定回路を持ち、C/Aコードを判定してどのGPS衛星からの信号かを判断するために逆スペクトル拡散の処理を行なって搬送波情報を得る。この情報から、どのGPS衛星カがどのような信号を出しているかの判断(信号追尾)が可能となる。そして、判断結果から、衛星軌道、衛星クロック、衛星位置からなる航法データが得られ、各GPS衛星の位置、距離から、デジタルカメラ1の位置算出が可能となる。 【0069】 このように、撮影時に必ずしも行わなくてもよいプロセスは、デジタルカメラ1とは別の外部装置、例えばパソコン30やネット上のサービスで行なうこととして、デジタルカメラは、撮影した時点近辺の電波情報のみを取得することに専念させている。そのため、撮像システムのためのデジタルカメラ1のシステム構成をハード、ソフトの両面から単純化できる。 もちろん、パソコン30で演算、算出したデジタルカメラ1の位置情報をデジタルカメラに記録してもよく、位置情報は、例えばデジタルカメラに着脱自在に装着される外部メモリに記録される。 【0070】 なお、GPS衛星からの信号の発信時刻、受信時刻が分かれば、その差と電波の速度から、各GPS衛星までの距離が分かる。 また、軌道情報からGPS衛星の位置が分かり、GPS衛星の位置と距離の計算によって、GPS信号受信時のデジタルカメラ1の位置が計算できる。しかし、電波の示す信号から、まず、時間情報や軌道情報を弁別し、その軌道情報からGPS衛星の位置を求める演算や、各GPS衛星の位置からデジタルカメラ位置を求める演算や、誤差を補正する演算などを行うと、膨大な演算量となる。これは、必ずしも、撮影のタイミングでリアルタイムに行なう必要のあるものではない。 【0071】 つまり、画像鑑賞時に正しく検索できるように用意されればよい。そのため、実施例では、デジタルカメラ1には電波を復調した結果のみを記録し、その結果から信号内容の分離・弁別や各種演算は、デジタルカメラよりはるかに演算能力や使用できるデータの入手、流用の可能なパソコン30、ネット40などによって、デジタルカメラから分離して実行可能としている。 従来のGPS利用機器では、カーナビゲーションや、携帯用ナビなど、リアルタイムな位置判断が重要とされるが、デジタルカメラでは、画像検索用に位置情報が分かればよく、リアルタイムな位置判断は重要でないため、こうした工夫が有効となる。 【0072】 上記のように、本発明によれば、デジタルカメラなどの撮像装置による画像の撮影時には撮影情報が取込まれているにすぎず、撮影情報を解析してなされる撮影画像への関連付けは、パソコンなどの外部の装置で行なうこととしている。そのため、ハード、ソフトの両面から撮像装置のシステム構成が単純化され、単純なシステム構成のもとで撮影画像と撮影時の位置情報との関連付けが可能となる。 【0073】 また、撮影時での撮像装置の地点を推定することにより、撮影時の位置情報を取得できない、例えば屋内などにおいても、撮影画像と地名、地図との関連付けが可能となる。 【0074】 そして、撮像装置が単純化されて小型化、低コスト化されることにより、撮像システムそのものの小型化、低コスト化も可能となり、撮影画像に関連付けた地名や地図を有効に利用して画像を楽しむことの可能な撮像システムが得られる。 【0075】 撮像装置のシステム構成の単純化によって、撮影時の処理スピードを高速化でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。また、システム構成が簡易であるため、撮像システムのための消費エネルギーを低減され、撮影枚数を減らすことなく多彩なコンテンツを楽しめる撮像システムが得られる。 【0076】 上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。 例えば、実施例では、撮像装置の具体例としてデジタルカメラについて述べている。しかしながら、撮像装置はデジタルカメラに限定されず、例えば、デジタルビデオカメラはもちろん、カメラ機能を持つ携帯電話、ノートパソコンなどのカメラ付モバイルツールも撮像装置に含まれる。 【産業上の利用可能性】 【0077】 本発明は、カメラ機能を持つGPSセンサ付の各種の撮像装置にパソコンなどの外部装置を組み合わせて広範囲に応用できる。 【図面の簡単な説明】 【0078】 【図1】本発明の一実施例に係る撮像システムの主要部の概略ブロック図を示す。 【図2】(A)(B)は、センサの配置例を示すデジタルカメラ(撮像装置)の正面および背面の概略斜視図を示す。 【図3】デジタルカメラのGPS信号検出処理のフローチャートの一例を示す。 【図4】屋外シーンを判断処理するためのサブルーチンを示す。 【図5】GPS信号入手の手順を説明するサブルーチンを示す。 【図6】撮影時以外にGPS受信回路を起動させるタイミングを説明するサブルーチンを示す。 【図7】地名や地図の関連付けのためのプログラムのもとでのパソコン処理を示すフローチャートの一例を示す。 【図8】撮影画像、位置情報の関連付けの一例を示し、(A)は関連付けの対象となる撮影画像の一覧表示(サムネイル表示)、(B)は地名との関連付け、(C)は地図との関連付け、(D)は路線図との関連付けを示す。 【図9】GPS電波を受信できない状況での撮影場所の推定方法の説明図を示す。 【図10】GPS衛星から送られる電波のイメージの概略図を示す。 【図11】GPS電波情報を取得するデジタルカメラの信号取得部、およびその電波情報から位置を算出するパソコンの演算回路の概略図を示す。 【符号の説明】 【0079】 1 デジタルカメラ(撮像装置) 2 撮影レンズ 3 撮像素子(CCD) 4 AFE回路 5 画像処理回路 6 記録手段 7 メモリ(第1、第2の記録手段) 8 表示制御回路 09 表示手段(液晶ディスプレイ、LCD) 10 中央制御回路(CPU;制御手段) 10a 記録制御回路 10b 作動制御回路 10c 屋外判断回路 10d 位置決定回路 10e 通信回路 12 AF制御回路 16 スイッチ群 17 GPS受信回路(受信手段、GP信号受信手段) 19a センサ 19b 検出回路 20 被写体 30 パーソナルコンピュータ(パソコン;外部装置) 30a 通信回路 30b NET回路 30c 演算回路(位置データ演算手段) 40 インターネット(ネット)
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| 【出願人】 |
【識別番号】504371974 【氏名又は名称】オリンパスイメージング株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086195 【弁理士】 【氏名又は名称】藁科 孝雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−11346(P2008−11346A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−181493(P2006−181493) |
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