| 【発明の名称】 |
テレビジョン放送受信機、チャンネルリスト作成方法、及び、チャンネルリスト作成プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 友教
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| 【要約】 |
【課題】移動体に搭載された地上波デジタルTV放送用の受信機においてより適切なチャンネルリストを作成する。
【構成】各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知手段と、該検知された受信状態が良好か否かを判定する受信状態判定手段と、所定の情報を参照して、該良好と判定された物理チャンネルに対応付けられた選局番号を取得する選局番号取得手段と、該良好と判定された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録手段とを具備し、該良好と判定された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、受信状態検知手段による検知結果を参照して、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録するよう対応情報登録手段を動作させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地上波デジタルテレビジョン放送を受信してそのチャンネルリストを作成可能なテレビジョン放送受信機において、 地上波デジタルテレビジョン放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知手段と、 該検知された受信状態が良好か否かを判定する受信状態判定手段と、 所定の情報を参照して、その受信状態が良好と判定された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得手段と、 該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録手段と、を具備し、 前記対応情報登録手段は、該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、前記受信状態検知手段による検知結果を参照して、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録すること、を特徴とするテレビジョン放送受信機。 【請求項2】 前記受信状態検知手段は、地上波デジタルテレビジョン放送に含まれる階層の中の少なくとも1つの階層のBER(Bit Error Rate)の値を取得すること、を特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送受信機。 【請求項3】 該少なくとも1つの階層が、移動体に搭載された受信機向けの放送データを伝送する階層であること、を特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送受信機。 【請求項4】 受信した地上波デジタルテレビジョン放送を復調する復調手段を更に具備し、 該所定の情報は、該復調後に得られるNIT(Network Information Table)であること、を特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のテレビジョン放送受信機。 【請求項5】 前記選局番号は該復調後に得られるリモコンIDであること、を特徴とする請求項4に記載のテレビジョン放送受信機。 【請求項6】 地上波デジタルテレビジョン放送を受信してそのチャンネルリストを作成可能なテレビジョン放送受信機において、 地上波デジタルテレビジョン放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知手段と、 所定の情報を参照して、その受信状態が検知された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得手段と、 その受信状態が検知された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録手段と、を具備し、 前記対応情報登録手段は、該受信状態が検知された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録すること、を特徴とするテレビジョン放送受信機。 【請求項7】 移動体に備えられていること、を特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のテレビジョン放送受信機。 【請求項8】 地上波デジタルテレビジョン放送を受信してそのチャンネルリストを作成するためのチャンネルリスト作成方法において、 地上波デジタルテレビジョン放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知ステップと、 該検知された受信状態が良好か否かを判定する受信状態判定ステップと、 所定の情報を参照して、その受信状態が良好と判定された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得ステップと、 該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録ステップと、を含み、 前記対応情報登録ステップで、該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、前記受信状態検知ステップにおける検知結果を参照して、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録する、チャンネルリスト作成方法。 【請求項9】 前記受信状態検知ステップで、地上波デジタルテレビジョン放送に含まれる階層の中の少なくとも1つの階層のBER(Bit Error Rate)の値を取得すること、を特徴とする請求項1に記載のチャンネルリスト作成方法。 【請求項10】 受信した地上波デジタルテレビジョン放送を復調する復調ステップを更に含み、 該所定の情報は、該復調後に得られるNIT(Network Information Table)であること、を特徴とする請求項8又は請求項9の何れかに記載のチャンネルリスト作成方法。 【請求項11】 地上波デジタルテレビジョン放送を受信してそのチャンネルリストを作成するためのチャンネルリスト作成方法において、 地上波デジタルテレビジョン放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知ステップと、 所定の情報を参照して、その受信状態が検知された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得ステップと、 その受信状態が検知された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録ステップと、を含み、 前記対応情報登録ステップで、該受信状態が検知された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録する、チャンネルリスト作成方法。 【請求項12】 請求項8から請求項11の何れかに記載のチャンネルリスト作成方法をコンピュータに実行させるためのチャンネルリスト作成プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、地上波デジタルテレビジョン放送を受信してそのチャンネルリストを作成可能なテレビジョン放送受信機に関する。また、地上波デジタルテレビジョン放送を受信してそのチャンネルリストを作成するためのチャンネルリスト作成方法及びチャンネルリスト作成プログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 衛星デジタルTV放送では、各放送局の放送に割り当てられているサービスID(例えば物理チャンネルの情報)が全国的にユニークであり、サービスIDが表す番号と、リモコン上で視聴者が選局に用いる番号(以下、「選局用番号」と記す)とが一致する。これは、放送ネットワーク内に全てのTS(Transport Stream)が存在し、その中で全ての事業者がサービスの提供(ここでは「番組の放送」を意味する)を行っており、100から999までの3桁の値を使用するだけで全てのサービスをユニークに定義することができるためである。 【0003】 これに対して地上波デジタルTV放送では、地域毎にサービスを提供する事業者が異なるうえ、同一地域内であってもその受信環境により受信可能なTSが異なる。従って受信機の設置場所によって受信可能なTSが異なる。このような場合において全国の事業者の全サービスに対してユニークなサービスIDを割り当てたとき、それらは4桁の番号や視聴者になじみのない16進数で表さざるを得ない。このため地上波デジタルTV放送では、サービスIDと選局用番号とを一致させず、サービスIDとリモコンIDとの組み合わせに基づいて選局用番号を算出できるようにしている。これにより、各放送局の放送に割り当てられているサービスIDを全国的にユニークにすると共に、視聴者が3桁の選局用番号で選局することを実現可能としている。なおリモコンIDとは、地上波デジタルTV放送のNIT(Network Information Table)に含まれる情報であり、リモコン上での選局用の数値に相当する。従って実際には、視聴者はリモコンIDの数値をリモコン上で選択することになり、TV放送受信機内部でその入力が3桁の選局用番号として認識される。 【0004】 ところが、リモコンIDは地域単位ではユニークであるが全国的にはユニークではない。例えば関東ではテレビ埼玉、TVK、ちばテレビにリモコンID「3」が割り当てられている。地上波デジタルTV放送用の固定受信機では所定の地域番号をユーザが設定する。例えば埼玉県の視聴者はその地域番号を埼玉県に対応する番号に設定し、千葉県の視聴者はその地域番号を千葉県に対応する番号に設定することになる。これにより、固定受信機でチャンネルの設定操作が行われたとき、その設置場所が例えば埼玉県である場合、選局用番号「3」にはテレビ埼玉が割り当てられる。またその設置場所が例えば千葉県である場合、選局用番号「3」にはちばテレビが割り当てられる。 【0005】 ここで、地上波デジタルTV放送用の受信機が例えば車両等の移動体に具備されたものであるとき、以下の問題が生じ得る。例えば移動体が移動して放送エリアを跨ぐような場合(例えばある放送局がカバーする放送エリアから別の放送局がカバーする放送エリアに移動体が移る場合)、そのTV放送受信機が受信可能なサービスは変わる。従ってこのTV放送受信機において地域番号が埼玉県に対応したものに設定されている場合、例えばテレビ埼玉の受信状態が悪くちばテレビの受信状態が良好な放送エリアに車両が移動しても、選局用番号「3」には埼玉テレビが割り当てられたままである。このような観点から、移動体のTV放送受信機において地域番号を設定することは望ましくない。 【0006】 移動体のTV放送受信機には、各放送エリアに対応したサービスを受信するためのチャンネルスキャン機能が実装されている。例えば下記特許文献1には、車両の移動等に対応したチャンネルスキャン処理を実行するのに好適なTV放送受信機が開示されている。下記特許文献1によれば、例えばユーザ・オペレーションに呼応して全物理チャンネルに対する受信強度のスキャン処理を実行し、現状でその受信状態が良好な物理チャンネルと放送局との対応関係を示すリスト(以下、「チャンネルリスト」と記す)を作成する。そして移動体のTV放送受信機は、ユーザ・オペレーションによる選局に応じてチャンネルリストを参照し、適切なチューニング動作を実行することができる。これにより視聴者は、例えば現在位置する放送エリアで受信状態が良好なTV番組を視聴することができる。 【特許文献1】特開2006−13945号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかし、上記特許文献1に記載のTV放送受信機では、同一のリモコンIDが割り当てられた物理チャンネルを複数受信可能な場合(例えばテレビ埼玉とちばテレビとを受信可能な場合)、受信状態がより良好なものが登録されたチャンネルリストが作成されるとは限らない。これは、上記特許文献1に記載のTV放送受信機では、例えば各物理チャンネルの受信状態が所定の条件を満たすか否かに基づいてチャンネルリストを作成しているだけに過ぎず、両放送局がこの条件を満たす場合には、例えばユーザの操作によってテレビ埼玉又はちばテレビの何れかを選択することになるためである。 【0008】 そこで、本発明は上記の事情に鑑みて、移動体に搭載された地上波デジタルTV放送用の受信機においてチャンネルリストを作成するのに好適なTV放送受信機、チャンネルリスト作成方法、及び、チャンネルリスト作成プログラムを提供することを課題としている。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記の課題を解決する本発明の一態様に係るTV放送受信機は、地上波デジタルTV放送を受信してそのチャンネルリストを作成可能な受信機に関するものである。このTV放送受信機は、地上波デジタルTV放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知手段と、該検知された受信状態が良好か否かを判定する受信状態判定手段と、所定の情報を参照して、その受信状態が良好と判定された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得手段と、該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録手段とを具備したものであり、対応情報登録手段が、該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、受信状態検知手段による検知結果を参照して、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録することを特徴としたものである。 【0010】 このように構成されたTV放送受信機によれば、受信状態が良好であり同一の選局番号に対応付けられた物理チャンネルが複数存在する場合、その中で最も適切な物理チャンネルの情報をチャンネルリストに確実に登録することができる。 【0011】 ここで、上記受信状態検知手段は、例えば地上波デジタルTV放送に含まれる階層の中の少なくとも1つの階層のBER(Bit Error Rate)の値を取得することができる。この少なくとも1つの階層は、例えば移動体に搭載された受信機向けの放送データを伝送する階層である。 【0012】 なお上記TV放送受信機は、例えば受信した地上波デジタルTV放送を復調する復調手段を更に具備したものであっても良い。この場合、該所定の情報は、例えば該復調後に得られるNIT(Network Information Table)である。また、選局番号は該復調後に得られるリモコンIDであり得る。 【0013】 また上記の課題を解決する本発明の別の態様に係るTV放送受信機は、地上波デジタルTV放送を受信してそのチャンネルリストを作成可能な受信機に関するものである。このTV放送受信機は、地上波デジタルTV放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知手段と、所定の情報を参照して、その受信状態が検知された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得手段と、その受信状態が検知された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録手段とを具備したものであり、対応情報登録手段が、該受信状態が検知された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録することを特徴としたものである。 【0014】 また上記TV放送受信機は例えば移動体に備えられたものであっても良い。 【0015】 また上記の課題を解決する本発明の一態様に係るチャンネルリスト作成方法は、地上波デジタルTV放送を受信してそのチャンネルリストを作成するための方法である。このチャンネルリスト作成方法は、地上波デジタルTV放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知ステップと、該検知された受信状態が良好か否かを判定する受信状態判定ステップと、所定の情報を参照して、その受信状態が良好と判定された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得ステップと、該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録ステップとを含んだものであり、対応情報登録ステップで、該受信状態が良好と判定された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、受信状態検知ステップにおける検知結果を参照して、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録する方法である。 【0016】 このように構成されたTV放送受信方法によれば、受信状態が良好であり同一の選局番号に対応付けられた物理チャンネルが複数存在する場合、その中で最も適切な物理チャンネルの情報をチャンネルリストに確実に登録することができる。 【0017】 ここで、上記受信状態検知ステップでは、例えば地上波デジタルTV放送に含まれる階層の中の少なくとも1つの階層のBER(Bit Error Rate)の値を取得され得る。 【0018】 なお上記TV放送受信方法は、例えば受信した地上波デジタルTV放送を復調する復調ステップを更に含んだものであっても良い。この場合、該所定の情報は、例えば該復調後に得られるNIT(Network Information Table)である。 【0019】 また上記の課題を解決する本発明の別の態様に係るチャンネルリスト作成方法は、地上波デジタルTV放送を受信してそのチャンネルリストを作成するための方法である。このチャンネルリスト作成方法は、地上波デジタルTV放送の各物理チャンネルを受信してその受信状態を検知する受信状態検知ステップと、所定の情報を参照して、その受信状態が検知された物理チャンネルに対応付けられたユーザ・オペレーション用の選局番号を取得する選局番号取得ステップと、その受信状態が検知された物理チャンネルの情報と該選局番号とを対応付けた情報をチャンネルリストに登録する対応情報登録ステップとを含んだものであり、対応情報登録ステップで、該受信状態が検知された物理チャンネルの中で選局番号が重複するものがあるとき、その中で受信状態が最も良好な物理チャンネルの情報を当該選局番号に対応付けてチャンネルリストに登録する方法である。 【0020】 また上記の課題を解決する本発明の一態様に係るチャンネルリスト作成プログラムは、上記チャンネルリスト作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。 【発明の効果】 【0021】 本発明によれば、例えば移動体に搭載された地上波デジタルTV放送用の受信機においてチャンネルリストを作成するのに好適なTV放送受信機、チャンネルリスト作成方法、及び、チャンネルリスト作成プログラムが提供される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態のTV放送受信機の構成及び作用について説明する。 【0023】 図1は、本発明の実施の形態のTV放送受信機を具備した映像音声出力装置100の構成を示したブロック図である。映像音声出力装置100は例えば移動体である車両に搭載されている。映像音声出力装置100は地上波デジタルTV放送を受信して処理できるよう構成されている。 【0024】 映像音声出力装置100は、制御部10、デジタルTV用アンテナ11、デジタルTV用チューナ12、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調部13、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ14、音声D/Aコンバータ21、オーディオアンプ24、メモリ40、ディスプレイ50、スピーカ60R、60L、及び、受光部70を具備する。また入力インタフェースとしてリモート・コントローラ(以下、「リモコン」と記す)80を具備する。 【0025】 リモコン80には映像音声出力装置100を操作するための操作キーが設けられている。例えば上記リモコンIDに対応した選局用番号を入力するためのテンキー「0」乃至「9」が設けられている。ユーザがリモコン80を操作すると、その操作に応じた制御パルスがリモコン80から出力される。この制御パルスは例えばIrDA規格に準拠した信号である。受光部70はこの制御パルスを受信すると、それを制御部10に渡す。なおリモコン80が操作されているときには、例えばディスプレイ50の表示が操作画面に切り替わるようにしても良く、或いは、操作に関する文字情報がディスプレイ50に表示中の画像に重畳表示されるようにしても良い。 【0026】 制御部10は映像音声出力装置100全体の統括的な制御を司る。制御部10は、例えば自己に実装された各種プログラム及び受光部70からの制御パルスに基づいて各構成要素を制御するよう動作する。 【0027】 ここで、映像音声出力装置100における一連の信号処理について説明する。 【0028】 デジタルTV用アンテナ11は、地上波デジタルTV放送の各物理チャンネルのRF(Radio Frequency)信号を受信する機能を有する。デジタルTV用アンテナ11で受信された各RF信号は、デジタルTV用チューナ12に入力する。 【0029】 デジタルTV用チューナ12は、入力された各RF信号の中から制御部10により指定された選局用番号に対応する物理チャンネル(以下、「選局チャンネル」と記す)のRF信号を選択して周波数変換を行う。具体的には、安定動作や選択特性が改善される中間周波数すなわちIF(Intermediate Frequency)信号に変換する。周波数変換後のIF信号は、図示しないBPF(Band Pass Filter)により不要な周波数成分が除去された後、OFDM復調部13に入力する。 【0030】 上記選局チャンネルは、例えばユーザ・オペレーションによる選局に従って決定される。具体的には、ユーザがリモコン80を操作して選局を行うと、その操作で入力された選局用番号を示す制御パルスがリモコン80から出力される。受光部70がこの制御パルスを受信して制御部10に渡すと、制御部10は、その選局用番号に対応した選局チャンネルのRF信号を選択するようデジタルTV用チューナ12に命令を出す。デジタルTV用チューナ12はこの命令に従ってチューニング処理を実行する。なおユーザ・オペレーションにより選択可能なチャンネルは、後述のチャンネルスキャン処理で作成されるチャンネルリストに含まれているものである。 【0031】 なお制御部10は、デジタルTV用チューナ12に命令を出すと共に選局チャンネルの情報をメモリ40に書き込む。従ってメモリ40には、常に、ユーザが最後に選択したチャンネルの情報(以下、「ラストチャンネル」と記す)を保持されることになる。ユーザによる選局操作が行われていない場合(例えば電源投入直後等)、制御部10はメモリ40を参照して、ラストチャンネルに対応するRF信号を選択するようデジタルTV用チューナ12に命令を出す。 【0032】 OFDM復調部13は、入力されたIF信号をA/D変換してデジタル信号に変換する。次いで、変換されたデジタル信号を例えば数千のキャリアに分割し、各キャリア毎に位相を合わせて合成(例えば周知の最大比合成)処理を行った上で復調する。これにより、MPEG−2トランスポートストリーム信号(以下、「TS信号」と記す)が得られる。このTS信号はMPEGデコーダ14に出力される。 【0033】 またOFDM復調部13は、受信した物理チャンネルの品質を表すBER(Bit Error Rate)を制御部10に渡す。ここで、地上波デジタルTV放送では階層伝送が採用されている。この「階層伝送」とは、同一伝送帯域内でサービス内容に応じて複数の伝送性能による放送を可能とする伝送方式である。このような階層伝送には例えば「強階層」、「中階層」、「弱階層」から成る3階層の伝送方式がある。本実施形態における階層伝送は3階層のものであるとする。また例えば「強階層」は携帯受信階層、「中階層」は固定受信階層、「弱階層」は移動受信階層であるものとする。携帯受信階層は、携帯電話向けの放送データ(所謂ワンセグ)を伝送する階層である。また固定受信階層は、家庭用TV向けの放送データを伝送する階層である。また移動受信階層は、車両等の移動体に搭載されたTV放送受信機向けの放送データを伝送する階層である。OFDM復調部13は、各階層のBERを制御部10に渡す。 【0034】 MPEGデコーダ14は、入力されたTS信号をデコードする。これによりTS信号が、デジタルTV放送の映像信号及びデジタルフォーマットの音声信号にデコードされる。デコードされた映像信号はディスプレイ50に出力される。また音声信号は音声D/Aコンバータ21に出力される。 【0035】 MPEGデコーダ14から出力された映像信号がディスプレイ50に入力することで、地上波デジタルTV放送の番組がディスプレイ50の画面に表示される。 【0036】 音声D/Aコンバータ21は、MPEGデコーダ14からの音声信号をD/A変換してオーディオアンプ24に出力する。 【0037】 オーディオアンプ24は音声切替スイッチ23からの音声信号を増幅してスピーカ60R及び60Lに出力する。これにより、地上波デジタルTV放送の番組の音声がスピーカ60R及び60Lで再生される。 【0038】 次に、本実施形態の映像音声出力装置100で実行されるチャンネルスキャン処理について説明する。図2に示されたフローチャートを参照して、本実施形態のチャンネルスキャン処理について説明する。本実施形態のチャンネルスキャン処理は、例えばチャンネルスキャン処理開始のユーザ・オペレーションによる入力信号をトリガーとして開始される。 【0039】 制御部10にはカウンタ部10aが内蔵されている。チャンネルスキャン処理開始のユーザ・オペレーションが成されると、制御部10は、カウンタ部10aのカウント値nを初期値にセットする(ステップ1、以下、明細書及び図面においてステップを「S」と略記)。本実施形態ではスキャンすべきチャンネルが例えばUHF(Ultrahigh Frequency)帯(「13」乃至「62」チャンネル)であるものとし、カウント値nは初期的には「13」にセットされる。 【0040】 制御部10はS1の処理に次いで、nが最大値(ここでは「62」)であるか否かを判定する(S2)。nが62であると判定されるとき(S2:YES)、制御部10は、全ての物理チャンネルに対するスキャンが終了してチャンネルリストが作成されたものと判断し、本フローチャートを終了させる。これに対してnが62でないと判定されるとき、(S2:NO)、制御部10は、全ての物理チャンネルに対するスキャンがまだ終了していないと判断してS3の処理に進む。 【0041】 S3の処理において制御部10は、カウント値nに対応する物理チャンネルを選局するようデジタルTV用チューナ12を制御する。デジタルTV用チューナ12は、当該物理チャンネルに対応したRF信号を選択してIF信号に変換する。そして変換されたIF信号をOFDM復調部13に出力する。 【0042】 上記IF信号が地上波デジタルTV放送のものであるとき、OFDM復調部13はフレーム同期情報を取得することができ、それを制御部10に渡す。制御部10は、OFDM復調部13からフレーム同期情報を受け渡されると(S4:YES)、選局中の物理チャンネルが地上波デジタルTV放送であると判断する。次いで、選局中の物理チャンネルの各階層のBERをOFDM復調部13にリクエストする。OFDM復調部13はこのリクエストに呼応して、各階層のBERを制御部10に渡す(S5)。 【0043】 また制御部10は、OFDM復調部13からフレーム同期情報を受け渡されなかったとき(S4:NO)、選局中の物理チャンネルが地上波デジタルTV放送でないと判断する。次いでカウント値nを1インクリメントし(S12)、次に選局され得る物理チャンネルに対する処理を実行するためS2の処理に復帰する。 【0044】 制御部10はS5の処理に次いで、「弱階層」のBERが第一の閾値以下か否かを判定する(S6)。「弱階層」のBERが第一の閾値以下であると判定されるとき(S6:YES)、制御部10は、選局中の物理チャンネルの受信状態が良好であると判断してS7の処理に進む。また「弱階層」のBERが第一の閾値よりも高いと判定されるとき(S6:NO)、制御部10は、選局中の物理チャンネルの受信状態が悪いと判断してカウント値nを1インクリメントし(S12)、S2の処理に復帰する。ここでいう第一の閾値とは、例えば受信限界(地上波デジタルTV放送の受信強度が低下して当該放送の音声・映像を正常に出力できない状態)におけるBERに相当するものである。 【0045】 本実施形態では映像音声出力装置100が車両に搭載されたものであり、種々の放送エリア間を移動し得るためS6の判定処理で「弱階層」(すなわち移動受信階層)のBERを用いるよう設定されている。なおユーザが車両で遠出することが殆どない場合には、映像音声出力装置100の設置場所が単一の放送エリア内に留まっているとみなすことができる。このような場合、例えば「弱階層」の代替として「中階層」のBERを用いてS6の判定処理を行うよう設定することもできる。また映像音声出力装置100がワンセグ対応のものであれば、「弱階層」の代替として「強階層」のBERを用いてS6の判定処理を行うよう設定することもできる。S6の判定処理で何れの階層のBERを用いるかについては例えば所定のユーザ・オペレーションにより設定可能である。 【0046】 OFDM復調部13の出力信号(すなわちTS信号)は、上述したようにMPEGデコーダ14でデコードされる。このときMPEGデコーダ14は比較的短い固定長のTSパケットという信号形式を用いてTS信号を処理する。そしてこの処理で取得されるNITを制御部10に渡す。制御部10はMPEGデコーダ14からNITを受け渡されると(S7:YES)、S8の判定処理に進む。また制御部10は、MPEGデコーダ14からNITを受け渡されなかったとき(S7:NO)、選局中の物理チャンネルの受信が失敗であると判断してカウント値nを1インクリメントし(S12)、S2の処理に復帰する。 【0047】 S8の処理において制御部10は、NITに基づいて選局中の物理チャンネルのリモコンIDを取得する。そして、当該リモコンIDに関連付けられた物理チャンネルの情報がチャンネルリストに既に登録済みか否かを判定する。上記物理チャンネルの情報がチャンネルリストに登録されていない(すなわちこれまでに選局した他の物理チャンネルの中で当該リモコンIDを割り当てられたものがない)場合(S8:NO)、制御部10は、チャンネルリストに当該リモコンIDと選局中の物理チャンネルとを関連付けた情報を登録する(S9)。次いで、カウント値nを1インクリメントし(S12)、S2の処理に復帰する。 【0048】 また上記物理チャンネルの情報がチャンネルリストに既に登録されている場合(S8:YES)、制御部10は、その登録済みの物理チャンネルの弱階層のBERと、現在選局中の物理チャンネルの弱階層のBERとを比較してその何れのBERが高いか否かを判定する(S10)。 【0049】 S10の処理において、現在選局中の物理チャンネルの弱階層のBERが高いと判定されるとき(S10:選局チャンネル)、制御部10は、当該物理チャンネルが登録済みの物理チャンネルよりもその受信状態が良好であると判断する。そしてチャンネルリストにおいて、登録済みの物理チャンネルの情報を現在選局中の物理チャンネルの情報に書き換えて登録する(S11)。次いで、カウント値nを1インクリメントし(S12)、S2の処理に復帰する。 【0050】 またS10の処理において、登録済みの物理チャンネルの弱階層のBERが高いと判定されるとき(S10:登録チャンネル)、制御部10は、当該物理チャンネルが現在選局中の物理チャンネルよりもその受信状態が良好であると判断する。そしてチャンネルリストを書き換えることなくカウント値nを1インクリメントし(S12)、S2の処理に復帰する。 【0051】 本実施形態のチャンネルスキャン処理により、全物理チャンネル(ここではUHF帯の全チャンネル)のうちの受信状態が良好とされる地上波デジタルTV放送のチャンネルリストが作成される。附言するに本実施形態では、例えば同一のリモコンIDが割り当てられた物理チャンネルが複数存在する場合、それらの特定の階層のBERの各々を比較して、その中で最も受信状態が良好とされる物理チャンネルの情報をチャンネルリストに登録している。 【0052】 すなわち本実施形態のTV放送受信機によれば、例えば同一のリモコンIDが割り当てられた物理チャンネルを複数受信可能な地域に車両が位置する場合であっても最適な物理チャンネルの情報をチャンネルリストに確実に登録することが可能となる。 【0053】 また従来のTV放送受信機には、特定の階層(例えば強階層)情報だけを参照してチャンネルリストを作成するものもある。この場合、本実施形態の如く強階層が携帯受信階層である場合、映像音声出力装置100が本来必要とすべき階層(すなわち移動受信階層)と異なるものを参照してチャンネルリストを作成することになり望ましくない。また階層伝送の形態によっては、強階層では例えばフルセグ(12のOFDMセグメント)のネットワーク情報を送信し、放送データ(すなわち映像・音声データ)を送信しないものもある。このような場合において、例えば強階層の受信状態が良好でも放送データを伝送する階層の受信状態が悪い物理チャンネルもあり得る。映像音声出力装置100がこのような物理チャンネルを受信してもその映像・音声を再生することはできない。 【0054】 本実施形態によれば、車両等の移動体に搭載されたTV放送受信機向けの放送データを伝送する階層のBERに基づいて、それに対応する物理チャンネルの受信状態の良否を判定している。すなわち適切な(換言するとTV放送受信機の形態に合った)階層のBERを用いて判定処理を実行している。このため、より適切な物理チャンネルの情報が登録されたチャンネルリストを作成することが可能となる。 【0055】 以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。 【0056】 なお、本実施形態のTV放送受信機を具備した映像音声出力装置は車載されたものであるが、別の実施の形態では人が携帯するような機器であっても良い。 【図面の簡単な説明】 【0057】 【図1】本発明の実施の形態のTV放送受信機を具備した映像音声出力装置の構成を示したブロック図である。 【図2】本発明の実施の形態の映像音声出力装置におけるチャンネルスキャン処理を示したフローチャートである。 【符号の説明】 【0058】 10 制御部 11 デジタルTV用アンテナ 12 デジタルTV用チューナ 13 OFDM復調部 14 MPEGデコーダ 21 音声D/Aコンバータ 24 オーディオアンプ 40 メモリ 50 ディスプレイ 60R、60L スピーカ 70 受光部 80 リモコン 100 映像音声出力装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001487 【氏名又は名称】クラリオン株式会社 【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】501348139 【氏名又は名称】株式会社 エイチ・シー・エックス
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078880 【弁理士】 【氏名又は名称】松岡 修平
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| 【公開番号】 |
特開2008−11315(P2008−11315A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−180985(P2006−180985) |
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