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【発明の名称】 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム
【発明者】 【氏名】井上 伸夫

【氏名】岸本 一

【氏名】袖浦 稔

【氏名】上田 健次

【氏名】横森 富夫

【氏名】佐藤 厚

【要約】 【課題】カラー画像と白黒画像とを隣接させる場合でも隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくした画像処理装置を提供する。

【構成】色判定部11は、入力された画像がカラーか白黒かを判定する。調整部12は、色判定部11によりカラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合に、隣接させる画像の隣接部分に形成すべき絵柄部が存在するか否かを調べ、存在しているときには、カラーと判定された画像について墨量が増加するように調整し、または、隣接部分に存在する絵柄部が白黒であれば、墨のみで形成されるように調整する。あるいは、白黒と判定された画像について、隣接部分に存在する絵柄部をカラーとして調整を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像がカラーか白黒かを判定する色判定手段と、前記色判定手段によりカラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合に、隣接させる画像の隣接部分に形成すべき画像部分が存在するとき、カラーと判定された画像について墨量を調整する調整手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記調整手段は、黒色において墨量が100%となるようにカラーと判定された画像について墨量を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記調整手段は、カラーと判定された画像の白黒と判定された画像と隣接する部分に存在する画像について、墨量の調整を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記調整手段は、カラーと判定された画像の白黒と判定された画像と隣接する部分に存在する白黒の画像について、墨のみを使用して画像が形成されるように調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
入力された画像がカラーか白黒かを判定する色判定手段と、前記色判定手段によりカラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合に、隣接させる画像の隣接部分に形成すべき絵柄部分が存在するとき、白黒と判定された前記画像についてカラーとして調整を行う調整手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置と、該画像処理装置から出力される画像を形成する形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置で処理を行った複数の画像を隣接させて合成する合成手段と、前記合成手段で合成した画像を形成する形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
コンピュータに、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりカラー画像を形成可能な画像形成装置では、形成する画像がカラー画像か白黒画像かを判断して、それぞれの画像に応じた画像形成を行っている。例えば特許文献1においては、原稿画像を複数ページの画像として読み取ったとき、それぞれのページの画像についてカラー画像であるか白黒画像であるかを判別している。
【0003】
一般にカラー画像を形成する際にはC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(墨)などの墨を含む複数色の画像形成材を用いて画像を形成する。カラー画像中の黒の部分についても、複数色の画像形成材を用いて形成している。これに対して白黒画像の場合には、黒の部分について墨の画像形成材のみにより画像を形成している。
【0004】
このように、カラー画像か白黒画像かによって、黒の部分の画像を形成する際に用いる画像形成材が異なる。これによって、再現された黒をユーザが参照したときの色は、カラー画像として形成されるか白黒画像として形成されるかによって異なってくる。
【0005】
【特許文献1】特開平9−186852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、カラー画像と白黒画像とを隣接させる場合でも隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくした画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の画像処理装置は、入力された画像がカラーか白黒かを判定する色判定手段と、前記色判定手段によりカラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合に、隣接させる画像の隣接部分に形成すべき画像部分が存在するとき、カラーと判定された画像について墨量を調整する調整手段を有することを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、調整手段は、黒色において墨量が100%となるようにカラーと判定された画像について墨量を調整することを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の画像処理装置は、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、調整手段は、カラーと判定された画像の白黒と判定された画像と隣接する部分に存在する画像について、墨量の調整を行うことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、調整手段は、カラーと判定された画像の白黒と判定された画像と隣接する部分に存在する白黒の画像について、墨のみを使用して画像が形成されるように調整を行うことを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載の画像処理装置は、入力された画像がカラーか白黒かを判定する色判定手段と、前記色判定手段によりカラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合に、隣接させる画像の隣接部分に形成すべき絵柄部分が存在するとき、白黒と判定された前記画像についてカラーとして調整を行う調整手段を有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置と、該画像処理装置から出力される画像を形成する形成手段を有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置で処理を行った複数の画像を隣接させて合成する合成手段と、前記合成手段で合成した画像を形成する形成手段を有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項8に記載の画像処理プログラムは、コンピュータに、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくすことができるという効果がある。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接部分における色の違いをほぼなくすことができるという効果がある。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接する部分に存在する画像について色の違いをほぼなくし、他のカラーと判定された部分については調整を行わずにカラーに最適な色再現を実現することができるという効果がある。
【0018】
請求項4に記載の発明についても、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接する部分に存在する画像について色の違いをほぼなくし、他のカラーと判定された部分については調整を行わずにカラーに最適な色再現を実現することができるという効果がある。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくすことができるという効果がある。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくした画像を形成することができるという効果がある。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させて合成する場合でも、隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくした画像を形成することができるという効果がある。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合でも、隣接部分における色の違いを低減し、あるいはなくした画像を生成する処理をコンピュータに実行させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。図中、11は色判定部、12は調整部である。この実施の形態において、入力される画像はどのようなものでもよいが、複数の画像を隣接させることを想定した画像であるものとする。例えば、1枚の原稿を画像読み取り装置によって複数の部分に分割して読み取った画像でよい。あるいは、1つの画像を複数の画像に分割したものであってもよい。もちろん、それぞれが別々に作成された画像であってもよい。
【0024】
色判定部11は、入力された画像がカラーか白黒かを判定する。判定は、画像単位で行うことができる。あるいは、画像中の領域ごとに行い、またはカラー領域と白黒領域の認識処理を行ってもよい。判定結果と入力された画像を調整部12に渡す。
【0025】
調整部12は、色判定部11によりカラーと判定された画像と白黒と判定された画像とを隣接させる場合に、隣接させる画像の隣接部分に形成すべき画像部分が存在するか否かを調べ、存在しているときには、カラーと判定された画像について墨量を調整し、あるいは白黒と判定された画像についてカラーとして調整を行う。調整は、画像全体に対して行うほか、隣接部分に存在する画像部分に対して行うことができる。
【0026】
カラーと判定された画像に対する墨量の調整は、例えば、無彩色において墨量が100%となるように調整することができる。また、カラーと判定された画像であっても、隣接部分に存在する画像部分は白黒である場合もある。このような場合には、その隣接部分に存在する画像部分については墨のみを使用して画像が形成されるように調整を行うことができる。例えば黒色については墨を100%とし、他の色成分を0%とすればよい。
【0027】
白黒と判定された画像に対する調整は、墨とともに他の色の画像形成材を用いて画像が形成されるように、墨の色成分とともに他の色成分も含めて調整すればよい。
【0028】
なお、画像を隣接させる旨やどのように各画像を隣接させるかについては、あらかじめ設定されているものとしている。
【0029】
図2は、本発明の実施の一形態における動作の一例を示すフローチャートである。S51において、色判定部11は入力された画像についてそれぞれカラーか白黒かを判定する。なお、この時点ですべての画像がカラーであったり、あるいはすべて白黒であった場合には、以降の調整部12による処理を行わないように制御してもよい。
【0030】
調整部12は、S52において、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とが隣接する隣接部分に形成すべき画像部分、特に絵柄部分が存在するか否かを調べる。隣接部分に画像部が存在する場合には、S53において、カラーと判定された画像中の当該画像部、あるいは白黒と判定された画像中の当該絵柄部に対して調整を施す。隣接部分に画像部が存在しない場合には、調整処理は行わない。なお、S52及びS53の処理は、隣接する画像の組み合わせ毎に行う。
【0031】
以下、いくつかの具体例を用いて上述の構成の動作の一例について説明する。図3は、処理対象となる複数の入力された画像の具体例の説明図である。この例では、画像A、画像B、画像C、画像Dを図示のように隣接させる場合を示している。また、カラーの「太陽」の絵柄部が画像Aと画像Cに跨っており、また、白黒の「月」の絵柄部が画像Aと画像Bに跨っている。また、他の文字は黒文字であるとする。
【0032】
このような画像A〜Dが入力されると、色判定部11では、画像Aと画像Cについては少なくともカラーの「太陽」の絵柄部が存在しているのでカラーの画像であると判定する。また、画像Bは「月」の絵柄部が存在するものの、白黒であることから、画像Bとしては白黒の画像であると判定する。また画像Dについては、黒文字だけであるので白黒の画像であると判定する。
【0033】
調整部12は、このような色判定部11の判定結果を受け、カラーの画像と判定された画像Aと白黒の画像と判定された画像Bとが隣接し、また、カラーの画像と判定された画像Cと白黒の画像と判定された画像Dとが隣接することを検出する。このとき、画像Cと画像Dについては、隣接する部分に形成すべき画像部分が存在しないので、調整対象とはしない。また、この例では存在しないが、隣接する部分に黒文字が存在するのみの場合についても、調整対象から外してもよい。これは、通常は黒文字はカラー画像中であっても墨の画像形成材のみを用いて形成される場合が多いためである。なお、画像が隣接する部分に形成すべき画像部分が存在するか否かは、ある画像について、その画像が他の画像と隣接する辺の端部に白以外の画像部分が存在しているか否かを調べればよい。隣接する部分に存在している画像部分が絵柄や黒文字などであるか否かは、画像部分に付加されている属性を調べればよい。
【0034】
画像Aと画像Bが調整対象となる。調整方法の第1の例について述べる。図4は、調整の際の彩度と墨量との関係の一例を示すグラフである。調整方法の第1の例として、カラーと判定された画像における墨量を調整することができる。図4においては低彩度の部分のみを示している。通常のカラー画像における彩度と墨量の関係は、例えば破線で示したように無彩色においても墨量は少なく、他の色の画像形成材をも使用して無彩色を再現することになる。例えばCMYKの4色の画像形成材を用いている場合、C、M、Yの3色の画像形成材を用いることによっても黒色を再現することができ、またこれら3色と墨の画像形成材を用いることにより墨のみで画像を形成する場合よりも明度が低い黒色を再現することができる。しかし、そのために白黒と判断された画像で墨の画像形成材のみで形成された画像の黒部分との色の違いが明らかとなってしまう。
【0035】
この第1の例においては、図4において実線で示したように、少なくとも無彩色(彩度が0)において墨量が通常よりも増加するように調整する。例えば黒色については墨量を100%とする。これによって、無彩色については墨以外の色の画像形成材の使用量は少なくなり、あるいは0となり、墨の画像形成材のみで形成される白黒の画像とほとんど変わりなく、両画像を隣接させても自然なつながりをもった画像を形成することができるようになる。なお、図4に示すような墨量を増加させる調整は、カラー画像と判定された画像全体に施してもよいし、隣接部分に存在する絵柄のみに施してもよい。
【0036】
調整方法の第2の例について述べる。図3に示した例では、カラーの画像と判定された画像Aと白黒の画像と判定された画像Bとに跨っている絵柄は、白黒の「月」であった。
【0037】
通常であれば、画像Aに含まれる「月」の絵柄部は、画像形成時には墨と他の色の画像形成材を使用して形成され、画像Bに含まれる「月」の絵柄部は、画像形成時には墨の画像形成材のみにより形成されることになる。しかし、画像Aに含まれる「月」の絵柄部は白黒であることから、白黒の画像と同様にして形成されても何ら問題はない。
【0038】
従って、この調整方法の第2の例では、カラーの画像と判定された画像Aに含まれている「月」の絵柄部についても、白黒の画像と同様に墨の画像形成材のみにより形成されるように調整を行う。これによって、カラーの画像と判定された画像Aに含まれている「月」の絵柄部も、白黒の画像と判定された画像Bに含まれている「月」の絵柄部と同様に画像が形成されることになり、両者が隣接しても色の違いなどは生じない。なお、このような調整は、カラーの画像と判定された画像中の隣接部に存在する絵柄部について適用するとよい。
【0039】
図5は、処理対象となる複数の入力された画像の別の具体例の説明図である。この例は図3に示した例と「月」の絵柄部が異なるのみであり、そのほかは図3と同様である。この例における「月」の絵柄部は、例えばグラデーションなどによって左側から右側へ向けて次第に黒くなっているものとしている。図示の都合上、一部にハッチングを異ならせ、「月」の絵柄部全体が同一色でないことを示している。
【0040】
この具体例の場合、画像Bについては「月」の絵柄部が黒またはほとんど黒に近い色であるため、色判定部11では白黒の画像と判定されてしまう場合がある。このように判断された場合、画像Aがカラーの画像と判定され、画像Bが白黒の画像と判定されて、両者が隣接することになる。また、その隣接部に「月」の絵柄が存在することから、画像Aと画像Bが調整部12における調整対象となる。
【0041】
通常は、画像A中の「月」の絵柄部については、カラーの画像として処理されるため、画像形成時には、「月」の左端から次第に黒くなってゆき、黒色となっても、墨とともに他の色の画像形成材を使用して形成されることになる。しかし、画像B中の「月」の絵柄部は、画像Bが白黒の画像と判定されているため、画像形成時には墨の画像形成材のみにより形成されることになる。
【0042】
調整方法としては、上述の調整方法の第1の例を適用することができる。すなわち、カラーの画像と判定された画像Aの「月」の絵柄部において、墨の画像形成材の使用量を増やし、他の色の画像形成材の使用量を減らすように調整する。これによって、カラーと判定された画像Aの画像Bとの隣接部において、墨の画像形成材のみにより形成した場合と同様の再現が行われるように調整される。従って、形成された両画像を隣接させても、色の違いはほとんどなく、自然なつながりで再現される。
【0043】
別の調整方法として、第3の例について説明する。上述のように、画像Aと画像Bとの隣接部に存在する「月」の絵柄部は、画像A側ではカラーの画像として処理され、画像B側では白黒の画像として処理される。この例では「月」の絵柄部は白黒ではないため、例えば上述の第2の例は適用できない。逆に、「月」の絵柄部が白黒でないことから、「月」の絵柄部をカラーの画像として形成されるように調整すればよい。すなわち、白黒の画像と判定された画像Bに含まれる「月」の絵柄部について、画像形成時にカラーの画像として墨及び他の色の画像形成材を使用して形成されるように調整する。これによって、画像Aに含まれる部分だけでなく、画像Bに含まれる部分についても、画像形成時には墨とともに他の色の画像形成材を使用して形成されることになり、両画像において色の違いなどは生じなくなる。
【0044】
図6は、本発明の画像形成装置の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。13は合成部、14は形成部である。この実施の形態は、形成部14を含む構成を示している。
【0045】
合成部13は、調整部12で調整を行った後の画像を隣接させて合成する。合成に際しては、適宜、拡大縮小処理を施すことができる。合成前に各画像の隣接部分において色が自然につながるように調整されているので、合成された画像は、1つの画像として違和感のない画像となっている。
【0046】
形成部14は、例えば用紙等の画像形成媒体上に、合成部13で合成された画像を形成する。画像の形成は、墨を含む複数色の画像形成材を用いて行う。
【0047】
この実施の形態では、カラーと判定された画像と白黒と判定された画像とが合成された場合でも、両者が隣接する部分について調整部12で調整を行うことによって、合成による接合部で色の段差や見かけ上の画質劣化などが低減され、あるいはほとんど生じない。
【0048】
なお、この例では合成部13により複数の画像を隣接させて合成する場合について示したが、合成部13を設けずに構成することもできる。この場合でも、例えばユーザが形成部14で形成された画像を隣接させて貼り合わせ、ポスターなどの大判の記録物を得ようとする場合においては、調整部12による調整処理を行っておくとよい。隣接して貼り合わせる画像間での色の段差や見かけ上の画質劣化が低減あるいはほとんど無い記録物を得ることができる。
【0049】
図7は、本発明の画像処理装置または画像形成装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、21はプログラム、22はコンピュータ、31は光磁気ディスク、32は光ディスク、33は磁気ディスク、34はメモリ、41はCPU、42は内部メモリ、43は読取部、44はハードディスク、45,46はインタフェース、47は通信部である。
【0050】
上述の各実施の形態で説明した本発明の画像処理装置または画像形成装置の各部の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム21によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム21およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部43に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部43にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク31,光ディスク32(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク33,メモリ34(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
【0051】
これらの記憶媒体にプログラム21を格納しておき、例えばコンピュータ22の読取部43あるいはインタフェース45にこれらの記憶媒体を装着することによって、各種の記憶媒体からプログラム21を読み出して内部メモリ42またはハードディスク44に記憶し、CPU41がプログラム21を実行することによって、本発明の画像処理装置または画像形成装置の機能の一部又は全部を実現することができる。あるいは、ネットワークなどを介してプログラム21をコンピュータ22に転送し、コンピュータ22では通信部47でプログラム21を受信して内部メモリ42またはハードディスク44に記憶し、CPU41によってプログラム21を実行することによって、本発明の画像処理装置または画像形成装置の機能を実現してもよい。なお、コンピュータ22には、このほかインタフェース46を介して様々な装置と接続することができ、例えば情報を表示する表示装置やユーザが情報を入力する入力装置等も接続されている。
【0052】
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもでき、例えば本発明の画像形成装置における形成部14の画像形成部分はハードウェアによって構成される。また、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、他の構成とともに本発明も含めたプログラムとして構成することも可能である。例えば複写機などの画像読取装置を含む装置において制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成してもよい。もちろん、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムとの一体化も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態における動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】処理対象となる複数の入力された画像の具体例の説明図である。
【図4】調整の際の彩度と墨量との関係の一例を示すグラフである。
【図5】処理対象となる複数の入力された画像の別の具体例の説明図である。
【図6】本発明の画像形成装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の画像処理装置または画像形成装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。
【符号の説明】
【0054】
11…色判定部、12…調整部、13…合成部、14…形成部、21…プログラム、22…コンピュータ、31…光磁気ディスク、32…光ディスク、33…磁気ディスク、34…メモリ、41…CPU、42…内部メモリ、43…読取部、44…ハードディスク、45,46…インタフェース、47…通信部。
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100101948
【弁理士】
【氏名又は名称】柳澤 正夫


【公開番号】 特開2008−11306(P2008−11306A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180849(P2006−180849)