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【発明の名称】 撮像装置、制御方法、及びコンピュータプログラム
【発明者】 【氏名】河原 英夫

【要約】 【課題】静止画と動画の2つの撮影モードで撮影可能な撮像装置において、静止画及び動画それぞれの撮影モードに適した傾きガイド表示が行われるようにする。

【構成】静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置であって、撮像画像を表示する画像表示手段106と、該撮像装置の基準位置に対する傾き量を検出する傾き検出手段107と、傾き検出手段107によって検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生手段112と、画像表示手段106の画面上に傾きガイド表示を撮像画像に重畳して表示可能な表示処理手段105と、設定される撮影モードに応じて、傾きガイド表示の表示を制御する表示制御手段109とを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置であって、
撮像画像を表示する画像表示手段と、
該撮像装置の基準位置に対する傾き量を検出する傾き検出手段と、
前記傾き検出手段によって検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生手段と、
前記画像表示手段の画面上において前記傾きガイド表示を前記撮像画像に重畳することが可能な表示処理手段と、
設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示を制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、動画撮影モードが設定される場合に、前記傾きガイド表示を表示しないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記傾き検出手段より検出される傾き量を増幅する検出量増幅手段を更に備え、
前記表示制御手段は、設定される撮影モードに応じて、前記検出増幅手段の増幅率を変更することで前記傾きガイド表示の表示を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、静止画撮影モードが設定される場合に、前記検出増幅手段の増幅率を動画撮影モードが設定される場合よりも大きくすることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示色を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示形状を変更することを特徴とする請求項1又は5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記傾き検出手段によって検出された傾き量の高周波成分の変化を除去するフィルタ手段と、
前記傾き検出手段によって検出された傾き量に前記フィルタ手段による除去処理を施すか否かを切り換えるフィルタ切り換え手段とを更に備え、
前記ガイド表示信号発生手段は、前記傾き検出手段によって検出された傾き量又は前記フィルタ手段によって高周波成分の変化を除去した傾き量のいずれかに基づく傾きガイド表示を発生し、
前記表示制御手段は、設定される撮影モードに応じて、前記フィルタ切り換え手段を切り換えることで前記傾きガイド表示の表示を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、動画撮影モードが設定される場合に、前記フィルタ手段による除去処理を施すように前記フィルタ切り換え手段を切り換えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置の基準位置に対する傾き量を傾き検出手段に検出させる傾き検出工程と、
前記傾き検出工程において検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生工程と、
前記撮像装置の撮像画像を表示する画像表示手段の画面上において前記傾きガイド表示を前記撮像画像に重畳して表示するとともに、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示を制御する表示制御工程とを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記撮像装置の基準位置に対する傾き量を傾き検出手段に検出させる傾き検出処理と、
前記傾き検出処理において検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生処理と、
前記撮像装置の撮像画像を表示する画像表示手段の画面上において前記傾きガイド表示を前記撮像画像に重畳して表示するとともに、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示を制御する表示制御処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影時にカメラの水平を維持するためのガイド表示等の表示機能を有する撮像装置、その制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スチルカメラ、ビデオカメラ等にて撮影された映像を見やすいものとするために、カメラの水平を維持するための方法が提案されている(例えば、特許文献1)。この技術によれば、姿勢検出手段によりカメラの傾きを検出し、検出された傾きに相応する情報を表示手段の画面上にガイド表示を行うことで、カメラが傾いていることを撮影者に提示し、注意を促すようにしている。
【0003】
また、傾きの表示方法としても、例えば特許文献2で示されるように、水平基準線とカメラの傾きの両方を色分けして表示し、一致したら一本の線として表示する、等の方法が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開昭64−40824号公報
【特許文献2】特開2002−271654号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、静止画と動画の2つの撮影モードを有する撮像装置が普及し、撮影者の意図により静止画撮影モードと動画撮影モードとを切り換えて撮影することが一般化している。
【0006】
ここで、静止画撮影モードと動画撮影モードのそれぞれについて上記ガイド表示について考えてみる。まず初めに、静止画撮影モードでは、撮像装置に傾きを生じさせたまま撮影してしまうと、傾いた静止画が撮影されてしまうため、撮影時に傾き量を表示する事が必須となる。それに対して、動画撮影モードでは、動画記録時に撮像装置に傾きが生じたとしても、それが左右交互の繰り返しであるならば、再生時の動画の連続性という点に鑑みると、傾き量にもよるが、静止画ほど気にはならない。
【0007】
次に、ガイド表示方法について考えてみると、静止画撮影の際には傾きがあってはならないので、静止画撮影時には撮影者に傾き補正を促す意味でも視認性の良い表示である必要がある。それに対して、動画撮影時に上記ガイド表示をすると動画撮影の特性上カメラを左右に動かしながら撮影する事も多々あるため、上記ガイド表示がその動作の都度変化し、撮影者の被写体への集中力を欠き撮影の妨げとなりかねない。
【0008】
本発明は係る実情に鑑みて、静止画と動画の2つの撮影モードで撮影可能な撮像装置において、静止画及び動画それぞれの撮影モードに適した傾きガイド表示が行われるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の撮像装置は、静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置であって、撮像画像を表示する画像表示手段と、該撮像装置の基準位置に対する傾き量を検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段によって検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生手段と、前記画像表示手段の画面上において前記傾きガイド表示を前記撮像画像に重畳することが可能な表示処理手段と、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示を制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の制御方法は、静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置の制御方法であって、前記撮像装置の基準位置に対する傾き量を傾き検出手段に検出させる傾き検出工程と、前記傾き検出工程において検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生工程と、前記撮像装置の撮像画像を表示する画像表示手段の画面上において前記傾きガイド表示を前記撮像画像に重畳して表示するとともに、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示を制御する表示制御工程とを有することを特徴とする。
また、本発明のコンピュータプログラムは、静止画撮影モードと動画撮影モードとを設定可能な撮像装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記撮像装置の基準位置に対する傾き量を傾き検出手段に検出させる傾き検出処理と、前記傾き検出処理において検出された傾き量に基づく傾きガイド表示を発生する傾きガイド表示信号発生処理と、前記撮像装置の撮像画像を表示する画像表示手段の画面上において前記傾きガイド表示を前記撮像画像に重畳して表示するとともに、設定される撮影モードに応じて、前記傾きガイド表示の表示を制御する表示制御処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の撮像装置は、静止画撮影モードと動画撮影モードのうちの選択された撮影モードに応じて、傾きガイド表示の表示を制御するようにした。これにより、例えば、静止画撮影モード時には傾きガイド表示をして、動画撮影モード時には傾きガイド表示を表示しないように制御する。この場合、静止画撮影モード時は、撮影者にカメラの傾きが目立たないようにすることを促し、傾きの目立たない静止画を撮影する事が可能となる。また動画撮影モード時は、動画撮影の妨げとならないようにする事が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態の概要を説明する。本発明の実施の形態に係るビデオカメラは、まず、撮像装置に取り付けられた傾き検出手段にて撮像装置の傾き量を検出する。そして、その傾き量に応じた傾きガイド表示を撮像画像と共に表示装置において表示する。その場合に、撮像装置の撮影モードの切り換えに応じ、前記傾きガイド表示の、表示又は非表示、傾きに対する表示感度の変更、表示色の変更、表示形状の変更及び表示応答性の変更を行うように制御するものである。以下、本発明の第1〜第4の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。図1において、101は被写体を撮影するためのレンズユニットであり、102はレンズユニット101により結像された被写体像を光電変換するCCDである。
【0013】
104はカメラ信号処理回路であり、CCD102により得られた被写体像のアナログ撮像信号を内蔵しているA/D変換器により、デジタル信号に変換し、ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準映像信号を生成する。
【0014】
107はビデオカメラ100の傾きを検出するための傾きセンサであり、本実施の形態においては加速度センサを使用している。108は傾きセンサ107の出力を増幅するアンプ回路であり、112は入力された傾きセンサ107及びアンプ回路108からの傾き信号に応じた傾きガイド表示を発生させるガイド表示発生回路である。
【0015】
105はカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に、ガイド表示発生回路112より得られる傾きガイド表示を重畳して、ファインダ106に同時に表示するための表示重畳回路である。
【0016】
131は撮影モード切り換えスイッチであり、撮影者の撮影意図により操作され、静止画像撮影モードと動画像撮影モードとを切り換える。
【0017】
120はカメラ信号処理回路104にて信号処理された標準動画像信号を記録するテープレコーダであり、121はカメラ信号処理回路104にて信号処理された標準静止画像信号を記録するメモリカードである。
【0018】
109はマイコンであり、撮影モード切り換えスイッチ131の操作に応じ、CCD102やカメラ信号処理回路104等の駆動制御を行い、静止画像処理と動画像処理との信号処理方法を切り換える。更には、テープレコーダ120への動画像記録、あるいはメモリカード121への静止画記録を行うためにシステムを制御すると共に、表示重畳回路105を制御している。
【0019】
106は表示重畳回路105にて標準映像信号と傾きガイド表示信号とを重畳して生成した画像を表示するファインダである。
【0020】
次に、各部の動作を説明する。まず、レンズユニット101により撮像された被写体像はCCD102に結像する。そして、CCD102により光電変換された後にカメラ信号処理回路104にてデジタル信号に変換した後、ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理を施し標準映像信号として出力され、テープレコーダ120及びメモリカード121に伝送される。
【0021】
一方、傾きセンサ107より得られた傾き信号は、アンプ回路108にて所定量の増幅が施され、ガイド表示発生回路112にて前記傾き信号に応じた傾きガイド表示信号を出力し、表示重畳回路105にて標準映像信号と重畳されファインダ106に表示される。
【0022】
次に、撮影モードの切り換えに伴う処理について説明する。まず、撮影モード切り換えスイッチ131を切り換え、静止画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0023】
静止画撮影モードが選択されるとマイコン109によりCCD102の全画素の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も静止画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもメモリカード121が選択される。
【0024】
さらに撮影モード切り換えスイッチ131の切り換えに伴い、マイコン109を介し表示重畳回路105に表示重畳制御信号が伝送される。なお、表示重畳回路105は前記表示重畳制御信号に応じガイド表示発生回路112より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することを実行又は停止するものである。したがって、撮影モード切り換えスイッチ131にて静止画撮影モードが選択された場合には表示重畳回路105によるガイド表示を実行する。
【0025】
次に、撮影モード切り換えスイッチ131を切り替え、動画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0026】
動画撮影モードが選択されるとマイコン109によりCCD102の動画像領域の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も動画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもテープレコーダ120が選択される。
【0027】
さらに撮影モード切り換えスイッチ131にて動画撮影モードが選択された場合には、先に説明したように表示重畳回路105によるガイド表示を禁止する。
【0028】
ここで、マイコン109の処理について図2を用いて説明する。図2はマイコン109内にて処理が行われる撮影モードの切り替えの動作に関連するフローチャートを示している。
【0029】
同図を順を追って説明していくと、ステップS201はこのフローの始まりで、例えば映像同期等、所定の周期にて繰り返し実行される。
【0030】
ステップS202では、撮影モード切り換えスイッチ131にて選択された撮影モードを確認する。撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合はステップS203へ、撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合はステップS204へ進む。
【0031】
初めに撮影モードを静止画撮影モードに選択した場合を説明する。
ステップS203では、撮影モードが静止画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを全画素静止画読み出しモードとする。
【0032】
次に、ステップS205では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に静止画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を静止画データに変換すべく、デジタル信号変換し、静止画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な静止画像データをビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0033】
次に、ステップS207では、記録媒体にメモリカード121を選択する。
【0034】
次に、ステップS209では、傾きガイド表示の出力を許可し、表示重畳回路105の重畳動作を実行し、標準映像信号に傾きガイド表示を重畳した画像信号をファインダ106に電送し表示する。
【0035】
次に、ステップS211では、不図示のシャッターボタンが押されたか否かを判断する。シャッターボタンが押された場合にはステップS213へ進み、押されていない場合にはステップS220へ進み処理を終了する。
【0036】
シャッターボタンが押された場合のステップS213では、その時点で得られた撮像画像をメモリカード121に記録してステップS220へ進み処理を終了する。
【0037】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示をファインダ106に表示する。
【0038】
次に、ステップS202において撮影モードを動画撮影モードに選択した場合を説明する。
【0039】
まず、ステップS204では、撮影モードが動画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを動画読み出しモードとする。
【0040】
次に、ステップS206では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に動画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を動画信号に変換すべく、デジタル信号変換し、動画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な動画像信号を標準ビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0041】
次に、ステップS208では、記録媒体にテープレコーダ120を選択する。
【0042】
次に、ステップS210では、傾きガイド表示の出力を禁止し、表示重畳回路105の重畳動作を停止し、標準映像信号をそのままファインダ106に電送し表示する。
【0043】
次に、ステップS212では、不図示のトリガースイッチが押されたか否かを判断する。トリガースイッチが押された場合にはステップS214へ進み、押されていない場合にはステップS220へ進み処理を終了する。
【0044】
トリガースイッチが押された場合のステップS214では、動画撮影中であるか否かを判断する。動画撮影中であればステップS215へ進み、動画記録中でなければステップS216へ進む。
【0045】
動画記録中であった場合のステップS215では、動画記録中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を停止する。
【0046】
動画記録中でなかった場合のステップS216では、動画記録停止中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を開始する。
【0047】
以上の処理により動画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示をファインダ106に表示せず、撮像画像のみを表示する。
【0048】
次に、図3は、ビデオカメラ100の傾きと傾きセンサ107(加速度センサ)の関係を示す図である。図3において、100はビデオカメラ、106は表示装置であるファインダ、107は傾きセンサ(加速度センサ)である。アンプ回路108のゲイン設定を適宜設定することにより、傾きセンサ107の出力は、以下のような電圧範囲をとるように設定することができる。
【0049】
図3(b)はビデオカメラが正位置(基準位置)にある状態を示す。この状態で、傾きセンサ107の出力は電源電圧Vccの約半分となる。これに対し、図3(a)に示すようにビデオカメラ100を90度右に傾けると、傾きセンサ107の出力は電源電圧Vccの近傍となる。逆に図3(c)に示すように90度左に傾けると、傾きセンサ108の出力はGndレベルの近傍となる。
【0050】
図3(a)と図3(b)、図3(b)と図3(c)の中間の傾きにおいては、傾きセンサ108の出力は傾きに対してリニアに変化するものである。このようにすることで、傾き量に応じた電圧に基づき、ガイド表示発生回路112より傾き量を示す画像が発生され、表示重畳回路105を経て標準映像信号と合成されファインダ106に表示される。
【0051】
図4を用いてファインダ106に表示される画像について説明する。図4は静止画記録モードを設定した場合において、ファインダ106に傾きガイド表示がされた表示例を示している。
【0052】
図4において、301は傾きガイド表示であり、ガイド表示発生回路112にて発生されたものであり、傾きセンサ107より得られる傾き信号に応じてその傾き表示量が変更する。その際に前述のようにアンプ回路108の増幅率を適正にそろえることで、被写体の傾き(例えば背景の地平線等との傾き「A」で示す)と同等の「A’」に設定することが可能である。
【0053】
以上のように本発明の第1の実施の形態のビデオカメラ100においては、静止画撮影モード時には、傾きガイド表示を表示して、動画撮影モードには、傾きガイド表示を表示しないようにしている。したがって、静止画撮影モード時は、撮影者にビデオカメラ100の傾きが目立たないようにすることを促し、動画撮影モード時は、撮影者の動画撮影の妨げとならないようにする事が可能となる。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の構成は、静止画撮影モード及び動画撮影モードの両モードにおいて、傾きガイド表示を行うものである。その場合において、特に静止画撮影モードにおいては、撮像装置の傾きに対する傾きガイド表示の傾き量を大きくすることにより撮影者への視認性を向上させるものである。
【0055】
第2の実施の形態を図5を用いて説明する。図5は第2の実施の形態に係るビデオカメラ200の構成を示すブロック図である。なお、第2の実施の形態のビデオカメラの構成は、おおむね第1の実施の形態と同様であり、共通する部分についての説明は省略する。
【0056】
まず、第2の実施の形態に係るビデオカメラ200と第1の実施の形態に係るビデオカメラ100との差異について説明する。
【0057】
第2の実施の形態に係るビデオカメラ200は、その内部に備えたマイコン509がアンプ回路508の増幅率を制御する点にある。なお、アンプ回路508は第1の実施の形態に係るアンプ回路108と同様に、傾きセンサ107の出力を増幅し、更には外部からの制御信号によりその増幅率を変化させることができるものである。
【0058】
次に、上記アンプ回路508を有し、その増幅率を制御することができる構成においての撮影モードの切り換えに伴う処理について説明する。まず、撮影モード切り換えスイッチ131を切り替え、静止画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0059】
静止画撮影モードが選択されるとマイコン509によりCCD102の全画素の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も静止画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもメモリカード121が選択される。
【0060】
さらに撮影モード切り換えスイッチ131の切り換えに伴い、マイコン509を介しアンプ制御回路508の増幅率が静止画撮影用のあらかじめ設定された増幅率に切り換えられる。
【0061】
そして、表示重畳回路105は、ガイド表示発生回路112より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することにより傾きガイド表示をファインダ106内に表示する。
【0062】
次に、撮影モード切り換えスイッチ131を切り替え、動画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0063】
動画撮影モードが選択されるとマイコン509によりCCD102の動画像領域の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も動画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもテープレコーダ120が選択される。
【0064】
更に、アンプ回路508の増幅率が動画撮影用の増幅率に変更される。そして、表示重畳回路105は、ガイド表示発生回路112より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することにより傾きガイド表示をファインダ106内に表示する。
【0065】
ここで、例えば静止画撮影モード時にアンプ回路508の増幅率を動画撮影モード時の2倍とすれば、同じ傾きであってもファインダ106に表示される傾きガイド表示は2倍の傾きを示すこととなる。
【0066】
第2の実施の形態においてのマイコン509の処理について図6を用いて説明する。図6はマイコン509内にて処理が行われる撮影モードの切り替えの動作に関連するフローチャートを示している。
【0067】
同図を順を追って説明していくと、ステップS601はこのフローの始まりで、例えば映像同期等、所定の周期にて繰り返し実行される。
【0068】
ステップS602では、撮影モード切り換えスイッチ131にて選択された撮影モードを確認する。撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合はステップS603へ、撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合はステップS604へ進む。
【0069】
初めに撮影モードを静止画撮影モードに選択した場合を説明する。
ステップS603では、撮影モードが静止画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを全画素静止画読み出しモードとする。
【0070】
次に、ステップS605では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に静止画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を静止画データに変換すべく、デジタル信号変換し、静止画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な静止画像データをビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0071】
次に、ステップ607では、記録媒体にメモリカード121を選択する。
【0072】
次に、ステップS609では、マイコン109よりアンプ508の増幅率を2倍(動画撮影モード時に対して2倍)にして、傾きガイド表示の傾きを増した上で、標準映像信号に傾きガイド表示を重畳した画像信号をファインダ106に電送し表示する。
【0073】
次に、S611では、不図示のシャッターボタンが押されたか否かを判断する。シャッターボタンが押された場合にはS613へ進み、押されていない場合にはS620へ進み処理を終了する。
【0074】
シャッターボタンが押された場合のステップS613では、その時点で得られた撮像画像をメモリカード121に記録してステップS620へ進み処理を終了する。
【0075】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示をファインダ106に表示することができる。
【0076】
次に、ステップS602において撮影モードを動画撮影モードに選択した場合を説明する。
【0077】
まず、ステップS604では、撮影モードが動画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを動画読み出しモードとする。
【0078】
次に、ステップS606では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に動画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を動画信号に変換すべく、デジタル信号変換し、動画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な動画像信号を標準ビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0079】
次に、ステップS608では、記録媒体にテープレコーダ120を選択する。
【0080】
次に、ステップS610では、アンプ回路508の増幅率を標準に戻し、傾きガイド表示の傾きを実傾きにあわせた上で、標準映像信号に傾きガイド表示を重畳し、ファインダ106に電送し表示する。
【0081】
次に、ステップS612では、不図示のトリガースイッチが押されたか否かを判断する。トリガースイッチが押された場合にはS614へ進み、押されていない場合にはステップS620へ進み処理を終了する。
【0082】
トリガースイッチが押された場合のステップS614では、動画撮影中であるか否かを判断する。動画撮影中であればステップS615へ進み、動画記録中でなければステップS616へ進む。
【0083】
動画記録中であった場合のステップS615では、動画記録中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を停止する。
【0084】
動画記録中でなかった場合のステップS616では、動画記録停止中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を開始する。
【0085】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示の感度を上げファインダ106に表示する。即ち、傾きガイド表示の傾き量を実傾きより大きくして表示することができる。
【0086】
なお、ビデオカメラ200の傾きと、傾きセンサ107(加速度センサ)の関係は前記第1の実施の形態において図3を用いて説明したものと同等である。
【0087】
図7を用いファインダ106に表示される画像について説明する。図7(a)は静止画記録モードを設定した場合において、ファインダ106に傾きガイド表示がされた表示例を示している。
【0088】
図7(a)において、701は傾きガイド表示であり、ガイド表示発生回路112にて発生されたものであり、傾きセンサ107より得られる傾き信号に応じてその傾き表示量を変更する。図7(a)の静止画記録モードを設定した場合には、被写体の傾き(例えば背景の地平線等の傾き「A」)に対し、傾きガイド表示の傾き量が2倍の「B」となっている。これにより、撮影者への視認性を高めている。
【0089】
また、図7(b)の動画記録モードを設定した場合には、傾きガイド表示701’の傾き表示量は第1の実施の形態と同様に傾き角度「A」に対し同一量の「A’」としている。
【0090】
以上のように本発明の第2の実施の形態のビデオカメラ200においては、静止画撮影モード時には、傾きガイド表示を実傾きよりも大きくして顕著にさせることで動画撮影モード時よりも視認性を増して表示する。これにより、静止画撮影モード時には、ビデオカメラ200の傾きを撮影者によりわかりやすく表示し、動画撮影モード時には撮影者の動画撮影の妨げとならないように表示する事が可能となる。
【0091】
(第3の実施の形態)
【0092】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態の構成は、静止画撮影モード及び動画撮影モードの両モードにおいて、傾きガイド表示を行う。その場合において、特に静止画撮影モードにおいては、撮像装置の傾きに対する傾きガイド表示の表示色又は表示形態を変えることにより撮影者への視認性を向上するものである。
【0093】
第3の実施の形態を図8を用いて説明する。図8は第3の実施の形態に係るビデオカメラ300の構成を示すブロック図である。なお、第3の実施の形態のビデオカメラの構成は、おおむね第1の実施の形態と同様であり、共通する部分についての説明は省略する。
【0094】
まず、第3の実施の形態に係るビデオカメラ300と第1の実施の形態に係るビデオカメラ100との差異について説明する。
【0095】
第3の実施の形態に係るビデオカメラ300は、入力された傾き信号に応じた傾きガイド表示を発生させるガイド表示発生回路812が、マイコン809の制御信号により、発生するガイド表示信号の表示色やキャラクタ形状を変更する機能を有する点にある。
【0096】
上記ガイド表示発生回路812及びマイコン809を有する構成においての撮影モードの切り換えに伴う処理について説明する。まず、撮影モード切り換えスイッチ131を切り替え、静止画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0097】
静止画撮影モードが選択されるとマイコン809によりCCD102の全画素の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も静止画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもメモリカード121が選択される。
【0098】
さらに撮影モード切り換えスイッチ131の切り換えに伴い、マイコン809を介しガイド表示発生回路812より発生する傾きガイド表示の表示色、あるいはキャラクタ形状を変更する。変更の手法はあらかじめ出力が可能な2つの色、あるいは2種類のキャラクタを、マイコン809からの制御信号により切り換えて出力するもので良い。
【0099】
そして、表示重畳回路105は、ガイド表示発生回路812より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することにより傾きガイド表示をファインダ106内に表示する。
【0100】
次に、撮影モード切り換えスイッチ131を切り換え、動画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0101】
動画撮影モードが選択されるとマイコン809によりCCD102の動画像領域の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も動画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもテープレコーダ120が選択される。
【0102】
更に、ガイド表示発生回路812より発生する傾きガイド表示の表示色、あるいはキャラクタ形状を標準表示に戻す。
【0103】
そして、表示重畳回路105はガイド表示発生回路812より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することにより傾きガイド表示をファインダ106内に表示する。
【0104】
マイコン809の処理について図9を用いて説明する。図9はマイコン809内にて処理が行われる撮影モードの切り替えの動作に関連したフローチャートを示している。
【0105】
同図を順を追って説明していくと、ステップS901はこのフローの始まりで、例えば映像同期等、所定の周期にて繰り返し実行される。
【0106】
ステップS902では、撮影モード切り換えスイッチ131にて選択された撮影モードを確認する。撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合はステップS903へ、撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合はステップS904へ進む。
【0107】
初めに撮影モードを静止画撮影モードに選択した場合を説明する。
ステップS903では、撮影モードが静止画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを全画素静止画読み出しモードとする。
【0108】
次に、ステップS905では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に静止画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を静止画データに変換すべく、デジタル信号変換し、静止画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な静止画像データをビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0109】
次に、ステップS907では、記録媒体にメモリカード121を選択する。
【0110】
次に、ステップS909では、マイコン809よりガイド表示発生回路812より発生する表示色あるいは表示キャラクタを変更した上で、標準映像信号に傾きガイド表示を重畳した画像信号をファインダ106に電送し表示する。
【0111】
次に、ステップS911では、不図示のシャッターボタンが押されたか否かを判断する。シャッターボタンが押された場合にはステップS913へ進み、押されていない場合にはステップS920へ進み処理を終了する。
【0112】
シャッターボタン押された場合のステップS913では、その時点で得られた撮像画像をメモリカード121に記録してステップS920へ進み処理を終了する。
【0113】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示をファインダ106に表示することができる。
【0114】
次に、ステップS902において撮影モードを動画撮影モードに選択した場合を説明する。
【0115】
まず、ステップS904では、撮影モードが動画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを動画読み出しモードとする。
【0116】
次に、ステップS906では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に動画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を動画信号に変換すべく、デジタル信号変換し、動画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な動画像信号を標準ビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0117】
次に、ステップS908では、記録媒体にテープレコーダ120を選択する。
【0118】
次に、ステップS910では、マイコン809が指示してガイド表示発生回路812より発生する表示色あるいは表示キャラクタを標準状態に戻した上で、標準映像信号に傾きガイド表示を重畳し、ファインダ106に電送し表示する。
【0119】
次に、ステップS912では、不図示のトリガースイッチが押されたか否かを判断する。トリガースイッチが押された場合にはステップS914へ進み、押されていない場合にはステップS920へ進み処理を終了する。
【0120】
トリガースイッチが押された場合のステップS914では、動画撮影中であるか否かを判断する。動画撮影中であればステップS915へ進み、動画記録中でなければステップS916へ進む。
【0121】
動画記録中であった場合のステップS915では、動画記録中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を停止する。
【0122】
動画記録中でなかった場合のステップS916では、動画記録停止中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を開始する。
【0123】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示の表示色、あるいはキャラクタ形状を変更しファインダ106に表示する。
【0124】
なお、ビデオカメラ300の傾きと、傾きセンサ107(加速度センサ)の関係は前記第1の実施の形態において図3を用いて説明したものと同等である。
【0125】
図10を用いファインダ106に表示される画像について説明する。図10は静止画記録モードを設定した場合において、ファインダ106に傾きガイド表示がされた表示例を示している。
【0126】
図10において、1001は傾きガイド表示であり、ガイド表示発生回路812にて発生されたものであり、マイコン809の制御信号により、前述第1及び第2の実施の形態に示した表示に対し、傾きが生じていることが明確に視認できる表示となっている。即ち、この例では傾きガイド表示が太く且つ矢印付きで誇張されて表示されている。
【0127】
なお、表示キャラクタの形状は同図に示す限りではなく、静止画撮影モードに切り換えた際に視認性がより高い表示形状に変更するものであれば良い。同様に、表示色についても静止画撮影モードに切り換えた際に視認性がより高い表示形状に変更するものであれば良い。
【0128】
以上のように本発明の第3の実施の形態のビデオカメラ300においては、静止画撮影モード時には、傾きガイド表示をその形状を変える等して動画撮影モード時よりも視認性を増して表示する。これにより、静止画撮影モード時には、ビデオカメラ300の傾きを撮影者によりわかりやすく表示し、動画撮影モード時には撮影者の動画撮影の妨げとならないように表示する事が可能となる。
【0129】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態の構成は、静止画撮影モード及び動画撮影モードの両モードにおいて、傾きガイド表示を行う。その場合において、特に静止画撮影モード時と動画撮影モード時とで、そのガイド表示の応答性を変更することにより、動画撮影時にファインダ表示画像が煩雑になることを軽減するものである。
【0130】
第4の実施の形態を図11を用いて説明する。図11は第4の実施の形態に係るビデオカメラ400の構成を示すブロック図である。なお、第4の実施の形態のビデオカメラの構成は、おおむね第1の実施の形態と同様であり、共通する部分については説明を省略する。
【0131】
まず、第4の実施の形態に係るビデオカメラ400と第1の実施の形態に係るビデオカメラ100との差異について説明する。
【0132】
第4の実施の形態に係るビデオカメラ400は、その内部にアンプ回路108で増幅された傾き信号の周波数帯域を制限するローパスフィルタ1132(以下、LPFと称す)と、マイコン1109の制御信号に基づきアンプ回路108の出力信号及びアンプ回路108の出力信号にLPF1132を施した出力信号のいずれかをガイド表示発生回路1112に入力するかを切り換える切り換えスイッチ1133とを有している点にある。
【0133】
そして、LPF1132は、傾きセンサ107より得られた傾き信号がアンプ回路108にて所定量の増幅が施された後に、帯域制限処理を行い、切り換えスイッチ1133を介しガイド表示発生回路1112に入力される。そして、ガイド表示発生回路1112は、帯域制限処理された傾き信号に応じた傾きガイド表示信号を出力して、該信号は、表示重畳回路105にて標準映像信号と重畳されファインダ106にガイド表示がされる。
【0134】
以下、第4の実施の形態の構成においての撮影モードの切り換えに伴う処理について説明する。まず、撮影モード切り換えスイッチ131を切り替え、静止画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0135】
静止画撮影モードが選択されるとマイコン1109によりCCD102の全画素の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も静止画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもメモリカード121が選択される。
【0136】
さらに撮影モード切り換えスイッチ131の切り換えに伴い、マイコン1109を介し切り換えスイッチ1133がアンプ回路108側を選択する。即ち、ガイド表示発生回路1112にはアンプ回路108にて増幅された傾き信号が加わることとなる。
【0137】
そして、表示重畳回路105はガイド表示発生回路1112より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することにより傾きガイド表示をファインダ106内に表示する。
【0138】
次に、撮影モード切り換えスイッチ131を切り換え、動画撮影モードが選択された場合について説明する。
【0139】
動画撮影モードが選択されるとマイコン1109によりCCD102の動画像領域の読み出し制御が行われると共に、カメラ信号処理回路104も動画像処理に切り換えられる。また同時に、記録メディアもテープレコーダ120が選択される。
【0140】
さらに撮影モード切り換えスイッチ131の切り換えに伴い、マイコン1109を介し切り換えスイッチ1133がLPF1132側を選択する(図11の状態)。即ち、ガイド表示発生回路1112にはアンプ回路108にて増幅された傾き信号のうちLPF1132により高い周波数帯域が制限された傾き信号が加わることとなる。
【0141】
そして、表示重畳回路105はガイド表示発生回路1112より発生するガイド表示信号をカメラ信号処理回路104より得られる標準映像信号に重畳することにより傾きガイド表示をファインダ106内に表示する。
【0142】
マイコン1109の処理について図12を用いて説明する。図12はマイコン1109内にて処理が行われる撮影モードの切り替えの動作に関連するフローチャートを示している。
【0143】
同図を順を追って説明していくと、ステップS1201はこのフローの始まりで、例えば映像同期等、所定の周期にて繰り返し実行される。
【0144】
ステップS1202では、撮影モード切り換えスイッチ131にて選択された撮影モードを確認する。撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合はステップS1203へ、撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合はステップS1204へ進む。
【0145】
初めに撮影モードを静止画撮影モードに選択した場合を説明する。
ステップS1203では、撮影モードが静止画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを全画素静止画読み出しモードとする。
【0146】
次に、ステップS1205では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に静止画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を静止画データに変換すべく、デジタル信号変換し、静止画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な静止画像データをビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0147】
次に、ステップS1207では、記録媒体にメモリカード121を選択する。
【0148】
次に、ステップS1209では、マイコン1109より切り換えスイッチ1133にアンプ回路108の出力側を選択させて、標準映像信号に周波数帯域制限を施さない傾きガイド表示を重畳した画像信号をファインダ106に電送し表示する。
【0149】
次に、ステップS1211では、不図示のシャッターボタンが押されたか否かを判断する。シャッターボタンが押された場合にはステップS1213へ進み、押されていない場合にはステップS1220へ進み処理を終了する。
【0150】
シャッターボタンが押された場合のステップS1213では、その時点で得られた撮像画像をメモリカード121に記録してステップS1220へ進み処理を終了する。
【0151】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示をファインダ106に表示することができる。
【0152】
次に、ステップS1202において撮影モードを動画撮影モードに選択した場合を説明する。
【0153】
まず、ステップS1204では、撮影モードが動画撮影モードであるためCCD102の読み出しモードを動画読み出しモードとする。
【0154】
次に、ステップS1206では、カメラ信号処理回路104の信号処理も同様に動画信号処理に切り換える。具体的にはCCD102より読み出されたアナログ画像信号を動画信号に変換すべく、デジタル信号変換し、動画ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をした後に標準的な動画像信号を標準ビデオ同期等の所定タイミング毎に生成する。
【0155】
次に、ステップS1208では、記録媒体にテープレコーダ120を選択する。
【0156】
次に、ステップS1210では、マイコン1109より切り換えスイッチ1133にLPF1132の出力側を選択させて、標準映像信号に周波数帯域制限を施した傾きガイド表示を重畳した画像信号をファインダ106に電送し表示する。
【0157】
次に、ステップS1212では、不図示のトリガースイッチが押されたか否かを判断する。トリガースイッチが押された場合にはステップS1214へ進み、押されていない場合にはステップS1220へ進み処理を終了する。
【0158】
トリガースイッチが押された場合のステップS1214では、動画撮影中であるか否かを判断する。動画撮影中であればステップS1215へ進み、動画記録中でなければステップS1216へ進む。
【0159】
動画記録中であった場合のステップS1215では、動画記録中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を停止する。
【0160】
動画記録中でなかった場合のステップS1216では、動画記録停止中であることからトリガースイッチ操作により動画記録を開始する。
【0161】
以上の処理により静止画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示の周波数応答性を変えず、動画撮影モードが選択された場合には傾きガイド表示の周波数応答性を制限した上でファインダ106に表示する。
【0162】
なお、ビデオカメラ400の傾きと、傾きセンサ107(加速度センサ)の関係は前記第1の実施の形態において図3を用いて説明したものと同等である。また、ファインダ表示については、その応答性を除き他の実施の形態のものと変わることはない。
【0163】
以上のように本発明の第4の実施の形態のビデオカメラ400においては、静止画撮影モード時には、傾きガイド表示を動画撮影モード時よりも応答性を増して表示する。これにより、動画撮影モード時には、静止画撮影モード時よりも傾きガイド表示の応答性を減じているため、必要以上に傾きガイド表示の傾きの変化を表示しないようにすることができる。
【0164】
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置の
コンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出
し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0165】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能
を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶
媒体は本発明を構成することになる。
【0166】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク
、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ
、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0167】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実
施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュ
ータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の
処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0168】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機
能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれ
た後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るビデオカメラの動作について説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るビデオカメラの傾きセンサについて説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るビデオカメラにおける傾きガイド表示の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るビデオカメラの動作について説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るビデオカメラにおける傾きガイド表示の表示例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るビデオカメラの動作について説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るビデオカメラにおける傾きガイド表示の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係るビデオカメラの動作について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0170】
100 ビデオカメラ
101 レンズユニット
102 CCD
104 カメラ信号処理回路
105 表示重畳回路
106 ファインダ
107 傾きセンサ
108 アンプ回路
109 マイコン
131 撮影モード切り換えスイッチ
200 ビデオカメラ
300 ビデオカメラ
400 ビデオカメラ
508 アンプ回路
509 マイコン
809 マイコン
812 ガイド表示発生回路
1109 マイコン
1112 ガイド表示発生回路
1132 ローパスフィルタ(LPF)
1133 切り換えスイッチ
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】 【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦


【公開番号】 特開2008−11240(P2008−11240A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180206(P2006−180206)