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【発明の名称】 原稿サイズ検知装置、画像形成装置
【発明者】 【氏名】木村 新一

【要約】 【課題】画像形成装置などに搭載される、原稿サイズ検知装置において不用意な原稿検知スイッチのオンオフ動作によって、無用な原稿サイズ検知動作、原稿ランプの点灯消灯動作、キャリッジの移動動作が実行されてしまうという問題があった。

【構成】原稿サイズ検知装置において、原稿検知スイッチのオン動作によって起動される原稿サイズ検知動作によるサイズ測定の連続する二度の結果が同じ場合には、原稿サイズが変わっていないと判断して、以降に原稿検知スイッチのオン動作があっても、新たな原稿サイズ検知動作を開始しない制御方法をとることにより問題を解決した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿サイズ検知動作を開始するための原稿検知スイッチと
前記原稿検知スイッチのオン状態により原稿サイズ検知位置において原稿を照らし、前記原稿検知スイッチのオフ状態により読取開始位置において原稿読み取りのための待機をする原稿光照射部と
前記原稿検知スイッチのオン状態により前記原稿光照射部からの光で原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知部と
前記原稿光照射部の原稿サイズ検知位置と読取開始位置との間の移動動作及び前記原稿サイズ検知部の原稿サイズ検知動作を制御する制御部とを有する
画像形成装置などに搭載される原稿サイズ検知装置において、
前記制御部は、原稿検知スイッチの複数回のオン状態により起動される前記原稿サイズ検知部の原稿サイズ検知動作によって、原稿サイズが変化していないと判断したときは、それ以降に前記原稿検知スイッチがオン状態となっても、前記原稿光照射部を前記読取開始位置に待機させたままとする
ことを特徴とする原稿サイズ検知装置。
【請求項2】
請求項1の原稿サイズ検知装置であって、
前記制御部は、連続する2度の前記原稿サイズ検知部による前記原稿サイズ検知動作の結果が同じであると判断したときに原稿サイズが変化していないと判断する
ことを特徴とする原稿サイズ検知装置。
【請求項3】
請求項1または2の原稿サイズ検知装置であって、
前記制御部は、連続する2度の前記原稿サイズ検知部による前記原稿サイズ検知動作の結果が同じであると判断し、かつ前記原稿検知スイッチが所定の時間以上の間オン状態である場合に原稿サイズが変化していないと判断する
ことを特徴とする原稿サイズ検知装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの原稿サイズ検知装置を搭載した
ことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
画像形成装置の原稿台などに用いられる原稿サイズ検知装置において、無用な原稿サイズ読取を抑制して長寿命化と省電力化を実現する原稿サイズ検知装置及び同装置を搭載した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、原稿読取台に原稿サイズ検知装置が取り付けられており、プラテンカバーが閉じられると、原稿検知スイッチがオン状態となり、キャリッジランプ(原稿ランプ)が原稿サイズ検知位置でランプを点灯させて原稿サイズを検知し、その後キャリッジを原稿読取位置に移動させ、コピー開始ボタンや原稿読取ボタンにより、読み取り動作を開始する(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、プラテンカバーが開いたままの状態でユーザが不用意に原稿検知スイッチを連打すると、キャリッジランプ(原稿ランプ)点灯、原稿サイズ検知、キャリッジランプ消灯、キャリッジの移動の一連の動作が繰り返されることになり、画像形成装置を構成する各種部品の磨耗や消費電力の増加に繋がる。
【0004】
これまで、このような不用意な原稿検知スイッチのオンオフによる、無用なキャリッジランプ(原稿ランプ)の点灯及びキャリッジの移動動作を回避する方法は無かった。
【0005】
【特許文献1】特開平2−100073号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、原稿サイズ検知装置において不用意な原稿検知スイッチのオンオフ動作による、無用な原稿サイズ検知動作、キャリッジランプ(原稿ランプ)の点灯消灯動作、キャリッジ(原稿光照射部)の移動動作を回避することができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の原稿サイズ検知装置は、原稿サイズ検知動作を開始するための原稿検知スイッチと前記原稿検知スイッチのオン状態により原稿サイズ検知位置において原稿を照らし、前記原稿検知スイッチのオフ状態により読取開始位置において原稿読み取りのための待機をする原稿光照射部と前記原稿検知スイッチのオン状態により前記原稿光照射部からの光で原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知部と前記原稿光照射部の原稿サイズ検知位置と読取開始位置との間の移動動作及び前記原稿サイズ検知部の原稿サイズ検知動作を制御する制御部とを有する画像形成装置などに搭載される原稿サイズ検知装置において、前記制御部は、原稿検知スイッチの複数回のオン状態により起動される前記原稿サイズ検知部の原稿サイズ検知動作によって、原稿サイズが変化していないと判断したときは、それ以降に前記原稿検知スイッチがオン状態となっても、前記原稿光照射部を前記読取開始位置に待機させたままとすることを最も主要な特徴とする。
【0008】
本発明の画像形成装置は、前記原稿サイズ検知装置を搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の原稿サイズ検知装置は、原稿サイズ検知動作を開始するための原稿検知スイッチと前記原稿検知スイッチのオン状態により原稿サイズ検知位置において原稿を照らし、前記原稿検知スイッチのオフ状態により読取開始位置において原稿読み取りのための待機をする原稿光照射部と前記原稿検知スイッチのオン状態により前記原稿光照射部からの光で原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知部と前記原稿光照射部の原稿サイズ検知位置と読取開始位置との間の移動動作及び前記原稿サイズ検知部の原稿サイズ検知動作を制御する制御部とを有する画像形成装置などに搭載される原稿サイズ検知装置において、前記制御部は、原稿検知スイッチの複数回のオン状態により起動される前記原稿サイズ検知部の原稿サイズ検知動作によって、原稿サイズが変化していないと判断したときは、それ以降に前記原稿検知スイッチがオン状態となっても、前記原稿光照射部を前記読取開始位置に待機させたままとすることを最も主要な特徴とするため、不用意な原稿検知スイッチのオンオフ動作による、無用な原稿サイズ検知動作、キャリッジランプ(原稿ランプ)の点灯消灯動作、キャリッジ(原稿光照射部)の移動動作を抑制することが可能となった。
【0010】
本発明の画像形成装置は、前記原稿サイズ検知装置を搭載したことを特徴とするため、不用意な原稿検知スイッチのオンオフ動作による、無用な原稿サイズ検知動作、キャリッジランプの点灯消灯動作、キャリッジ(原稿光照射部)の移動動作を抑制することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
原稿サイズ検知装置において、不用意な原稿検知スイッチのオンオフ動作による、無用な原稿サイズ検知動作、キャリッジランプの点灯消灯動作、キャリッジ(原稿光照射部)の移動動作を回避することが出来ないという問題点を解決するために、連続する2度の原稿サイズの結果が一致したときには、以降の原稿サイズ検知動作を行わないようにする制御部を搭載することにより実現した。
【実施例1】
【0012】
[構成]
図1は、本発明の実施例に係わる原稿サイズ検知装置の断面外略図である。
【0013】
原稿サイズ検知装置1には、ドキュメントフィーダ読取部3、コンタクトガラス7、副走査方向サイズ検知センサ9、原稿検知スイッチ11、キャリッジ(原稿光照射部)13、光学センサ21、集光レンズ23、原稿ランプ25、キャリッジミラー27、光学系ミラー29、制御部30が備わっている。
【0014】
ドキュメントフィーダ読取部3は、ドキュメントフィーダにより給紙された原稿の読み取りを行うための開口部である。
【0015】
コンタクトガラス7の上に載せられた原稿は、キャリッジ13(原稿光照射部)に搭載されている原稿ランプ25により照らされ、キャリッジミラー27で反射し、光学系ミラー29を通って集光レンズ23で集光されて光学センサ21上に結像する。
【0016】
副走査方向サイズ検知センサ9は、原稿のサイズ読取動作の際に、原稿の副走査方向の長さ位置を測定するセンサである。
【0017】
原稿検知スイッチ11の上には、コンタクトガラス7を覆うようにプラテンカバー(不図示)が搭載され、プラテンカバーが閉じられると原稿検知スイッチが押されてオン状態となり、原稿検知動作が始まる。
【0018】
キャリッジ13(原稿光照射部)には、原稿ランプ25、キャリッジミラー27が搭載されており、一体化して副走査方向(図の左右方向)に移動して、原稿ランプ25からの光をコンタクトガラス7上の原稿に照射する。
【0019】
制御部30は、原稿検知スイッチ11、キャリッジ13、原稿ランプ25、副走査方向サイズ検知センサ9、光学センサ21と接続されており、これら各センサからの信号により、原稿ランプ25のオンオフ、キャリッジ13の移動動作及び原稿サイズの検知動作を制御する。
【0020】
通常、キャリッジ13は、プラテンカバーが開いた状態、すなわち原稿サイズスイッチ11がオフ状態にはP1(原稿サイズ検知位置)にあり、プラテンカバーが閉じられると、すなわち原稿サイズ検知スイッチ11がオン状態になると、P1の位置で原稿ランプ25が点灯して、光学センサ21で原稿サイズ(原稿の走査方向の長さ)を検知し、副走査方向サイズ検知センサ9で副走査方向の原稿サイズを検知して、原稿サイズを決定し、原稿ランプ25が消灯状態となり、キャリッジ13がP2(原稿読取開始位置)に移動して、コピーボタンまたはスキャン開始ボタンが押されてコピーまたはスキャン動作が実行されるのを待つ。
【0021】
コピーボタンまたはスキャン開始ボタンが押されると、キャリッジ13の原稿ランプ25は再び点灯して原稿を読み取るために副走査方向(図の左から右方向)に移動して原稿を読み取る。キャリッジ13が右方向に移動すると原稿から光学センサ21までの距離を一定とするように集光レンズ23と光学センサ21が一体化して左方向に移動する。
【0022】
原稿の読み取りが終わり、プラテンカバーが開かれると、原稿サイズスイッチがオフとなり、キャリッジは、再びP1の位置に移動して、原稿サイズスイッチのオンを待つ。
【0023】
[状態遷移図]
図2(A)従来の動作の状態遷移図、及び図2(B)本実施例の動作の状態遷移図を用いて本実施例の動作について説明する。
【0024】
図2(A)に示すように、従来の原稿サイズ検知装置では、電源オフ状態(a)状態から電源を立ち上げると、原稿検知スイッチ11の状態により、プラテンカバーが開いている場合、すなわち原稿検知スイッチ11がオフの場合は、(b)状態に遷移し、キャリッジをP1位置に移動する。
【0025】
プラテンカバーが閉じている場合、すなわち原稿検知スイッチ11がオンの場合は、(c)状態に遷移し、キャリッジをP2位置に移動する。
【0026】
(b)状態から、プラテンカバーを閉じると、すなわち原稿検知スイッチがオン状態になると、原稿ランプが点灯して原稿サイズを検知して原稿ランプを消灯し、キャリッジがP2に移動して(c)状態に遷移する。
【0027】
(c)状態から、プラテンカバーを開くと原稿検知スイッチがオフとなり、次回の原稿サイズ検知に備えるため、キャリッジは、P1位置に移動して、(b)状態に遷移する。
【0028】
このように従来の方法では、原稿検知スイッチのオンオフにより、(b)状態と(c)状態の間を遷移して、原稿サイズ検知動作、原稿ランプの点灯消灯、キャリッジの移動を繰り返してしまい、不用意な原稿検知スイッチのオンオフ動作による、電力の無用な消費、ランプ及びキャリッジ移動部品の無用な消耗を招いていた。
【0029】
本実施例の動作を図2(B)に示す。
【0030】
電源オフ状態の(d)状態から電源を立ち上げると、原稿検知スイッチ11の状態により、プラテンカバーが開いている場合、すなわち原稿検知スイッチ11がオフの場合は、(e)状態に遷移し、キャリッジをP1位置に移動する。
【0031】
また、電源オフ状態(d)で、プラテンカバーが閉じている場合すなわち原稿検知スイッチ11がオンの状態から電源を立ち上げると、原稿ランプが点灯して原稿サイズを検知するが、このときの原稿サイズを記録しておく、そして原稿ランプを消灯し、キャリッジがP2に移動して(f)状態に遷移する。
【0032】
(e)状態から、プラテンカバーを閉じると、すなわち原稿検知スイッチがオン状態になると、原稿ランプが点灯して原稿サイズを検知するが、このときも同様に原稿サイズを記録しておく、そして原稿ランプを消灯し、キャリッジがP2に移動して(f)状態に遷移する。
【0033】
ここで、コピーまたはスキャン動作をせずに、原稿検知スイッチがオフとなった場合(e)状態に遷移する。
【0034】
(e)状態から再度原稿検知スイッチがオンとなると原稿サイズを再び検知するが、その際に測定された原稿サイズが、前回記録した原稿サイズと同じ場合は、(h)状態に遷移する。前回記録した原稿サイズと異なる場合には、再び(f)状態に遷移して、新しく検知された原稿サイズを記録しておく。
【0035】
(h)状態から、再度原稿検知スイッチがオフとなると、これまで2度連続した原稿サイズが一致したので、キャリッジをP2に保ったままで(g)状態に遷移する。
【0036】
(g)状態から再度、原稿検知スイッチがオンとなると再び(h)状態に遷移するが、この場合、ランプの点灯、原稿サイズの検知、ランプの消灯、キャリッジの移動の動作は行われない。以降、原稿検知スイッチのオンオフが行われても、(g)と(h)の状態間を遷移して、一連の原稿サイズ検知動作は行われない。
【0037】
(g)状態または、(h)状態において、コピーまたはスキャン動作が実行されると、これまで記録されていた原稿サイズの記録は消去されて、それぞれ(e)状態、(f)状態に遷移する。
【0038】
また、(e)状態または、(f)状態において、コピーまたはスキャン動作が実行されると、前記の動作と同様にこれまで記録されていた原稿サイズの記録は消去されて、それぞれ(e)状態、(f)状態に遷移する。
【0039】
連続する2回の原稿サイズの結果が同じかどうか判断する場合に、データが全く同じでなくても、所定の許容閾値以内(例えば2mm以下)であれば、原稿サイズが同じと判断するようにしても良い。
【0040】
図2(B)の(e)から(h)への状態遷移の条件として、連続する2度の原稿サイズが同じという条件に加えて所定の時間以上オン状態が継続した場合という条件を加えても良い。
【0041】
[実施例の効果]
本発明の実施例により、原稿サイズ検知装置の原稿検知スイッチの不用意なオンオフが行われても、二回の連続する原稿サイズの検知結果が同じであると判断された場合には、ランプの点灯、原稿サイズの検知、ランプの消灯、キャリッジの移動の一連の動作は行われず、ランプやキャリッジ移動のための駆動構成部品の長寿命化や、省電力化が実現した。
【0042】
[その他]
本実施例では、キャリッジ13(原稿光照射部)内に原稿ランプ25が搭載された形となっているが、キャリッジ13には、反射ミラーが載っており、原稿サイズ検知装置内部のキャリッジ以外の個所にある発光部の光を前記反射ミラーで原稿に導く形でも良い。
【0043】
本実施例では、原稿を読み取る光学センサ21を装置下部に搭載し、反射ミラーと集光レンズで光学センサ上に結像する方法を示したが、キャリッジ13内に光学センサを搭載して、キャリッジと一体化して移動する形であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】原稿サイズ検知装置の概略断面図である(実施例1)。
【図2】原稿サイズ検知装置の状態遷移図である((A)従来例、(B)実施例1)。
【符号の説明】
【0045】
1 原稿サイズ検知装置
7 コンタクトガラス
11 原稿検知スイッチ
13 キャリッジ(原稿光照射部)
21 光学センサ(原稿サイズ検知部)
25 原稿ランプ
30 制御部
P1 原稿サイズ検知位置
P2 原稿読取開始位置
【出願人】 【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】 【識別番号】100110629
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 雄一


【公開番号】 特開2008−11227(P2008−11227A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180024(P2006−180024)