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【発明の名称】 管内検査カメラ
【発明者】 【氏名】野口 尚宏

【要約】 【課題】カメラヘッドの回転による姿勢の変化に依存せず管内撮影用の照明をバランス良く配光し、検査管内の照明の不均衡(管底部は明るく、管上部が暗い)を改善する機械式照明調整機構が設けられた、管内検査カメラを提供する。

【構成】カメラヘッド200と、前記カメラヘッド200の前方に配置され、カメラの撮影方向を照らす照明手段204と、前記照明手段204前の空間室部211と、前記空間室部211内に収容された遮光材212とを備える事により、管底部の照明を制限できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラヘッドを構成する外囲ケースの後部に一端が取り付けられたカメラケーブルと、
前記外囲ケースの前方の開口を塞ぐように取り付けられたレンズと、
前記外囲ケース内に収容されており前記レンズの後方に配置された撮像素子と、
前記外囲ケースの前記レンズ周囲で、前記外囲ケース内部に設けられており、前記外囲ケース内部から外部に向って照射光を出力する照明手段と、
前記照明手段の前方で、前記外囲ケースに取り付けられ、光透過するリング状の空間室部と、
前記空間室部に収容され、自重により下方へ移動する遮光材と
を有する管内検査カメラ。
【請求項2】
前記遮光材は、複数の粒子であることを特徴とする請求項1記載の管内検査カメラ。
【請求項3】
前記遮光材は、液体であることを特徴とする請求項1記載の管内検査カメラ。
【請求項4】
前記空間室部は、前記外囲ケースと一体に構成されていることを特徴とする請求項1記載の管内検査カメラ。
【請求項5】
前記空間室部は、前記外囲ケースに対して外部から着脱自在であることを特徴とする請求項1記載の管内検査カメラ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、上水道、下水道、ガス管などの管内検査に好適する、管内検査カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の管内検査カメラは、カメラケーブルを使って、カメラヘッドを被検査管内に挿入して使用される。また、カメラヘッド前方に照明手段を配置し、撮影方向を照らすようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の従来の管内検査カメラでは、水平に配管されている管内を検査すると、次のような問題がある。管に対する照明が、管底部(下側の壁)は明るく、管上部(上側の壁)が暗い状態となる。これは、カメラヘッドは、前方の全体に対して均一に照明光が照射されるように照明手段が設けられているである。また、管の径に対して、カメラヘッドが小さく、管の下側の壁の方にカメラヘッドが偏って位置するからである。ここで、例えば撮像素子として、チャージカプルドデバイス(電荷結合素子)(CCD)が用られている場合には、照明の不均衡による映像劣化(ハレーションの発生等)が生じる原因となっている。
【0004】
また、カメラヘッドの後部には、カメラケーブルの一端が接続されており、カメラケーブルを操作することで、カメラヘッドを管内に挿入している。しかし、管内で、カメラヘッドの回転姿勢を、カメラケーブルだけでコントロールすることは難しい。
【0005】
そこで、本発明は、カメラヘッドの回転による姿勢の変化に依存せず、管内撮影用の照明をバランス良く配光し、検査管内の照明の不均衡を改善するための機械式照明調整機構が設けられた管内検査カメラを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カメラヘッドと、前記カメラヘッド内に収容される撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置されるレンズと、前記カメラヘッド前方に配置され、カメラの撮影方向を照らすための照明手段と、前記照明手段前のケースと、前記ケース内に収容され、ケース底部の照明を制限するための遮光材とを備えるものである。
【発明の効果】
【0007】
上記の手段によれば、カメラヘッドの回転による姿勢の変化に依存せず、照明手段の前に配置されたケース内の遮光材がケース底部に留まる事によって、いつも検査管の管底部の照明を制限することができる。この事により、管内撮影用の照明をバランス良く配光する事を可能にし、検査管内の照明の不均衡を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1(A)、図1(B)は、本発明の一実施の形態である。図1(A)はカメラの撮影方向と同じ方向の軸に直交して断面した断面図であり、図1(B)は前記軸と平行に断面した断面図である。
【0009】
図1において、100は被検査管である。被検査管100の径は、カメラヘッド200の径よりも十分大きい。
【0010】
カメラヘッド200は、周囲が外囲ケース201で囲まれて構成されている。この外囲ケース201の後部には、カメラケーブル301の一端が取り付けられている。外囲ケース201の前方には、開口が形成されている。この開口を塞ぐようにレンズ203が取り付けられている。
【0011】
外囲ケース201でレンズ203の後方には、撮像素子(図示せず)が配置されている。レンズ203を介して入射した光学像は、この撮像素子に結像し、光電変換され、撮像信号としてカメラケーブル301を介して被検査管の外部に配置されているモニタに導かれる。
【0012】
ここで、外囲ケース201のレンズ203周囲であって、外囲ケース201の内部には、ケース内部から外部に向って照射光を出力する照明手段204が設けられている。照明手段204は、例えば基板に発光ダイオードあるいはランプが取り付けられた構成である。照明手段204に対する電力はカメラケーブル301内の電源ラインを通じて供給される。
【0013】
さらに、照明手段204の前方には、外囲ケース201と一体に、光透過する仕切り壁により、リング状の空間室部211が設けられる。そしてこの空間室部211には、自重により下方へ移動する例えば粒子による遮光材212が適量収納されている。粒子の色は光を反射しない色が好ましい。
【0014】
上記のような構成によると、カメラヘッド200が、その軸を中心に回転したとしても、常に遮光材212が下方に移動して空間室部211の底部に留まる。そして照明手段204の下側の照射光を制限するようになる。この結果、管内部をカメラヘッド200側から見た場合、管の上側と下側との照明のバランス良く配光され、照明の不均衡を改善することができる。
【0015】
この発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記実施形態において、遮光材212は粒子状のものに限定されない。例えば薄墨液のように、光を制限し、空間室部211で固定されず、カメラヘッド200の回転による姿勢の変化に依存せずに空間室部211の底部に留まるものに置き換える事ができる。
【0016】
上記の例では、カメラヘッド200に空間室部211を構築した。しかしこれに限らず、空間室部211を有するドーナツ型ケースを用意し、カメラヘッド200の前面に外部から着脱できるようにしてもよい。このような構成にすると、従来のカメラヘッドを有効に活用できることになる。
【0017】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。たとえば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図。
【符号の説明】
【0019】
100…被検査管、200…カメラヘッド、201…外囲ケース、203…レンズ、204…照明手段、211…空間室部、212…遮光材、300…カメラケーブル。
【出願人】 【識別番号】000220620
【氏名又は名称】東芝テリー株式会社
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−11222(P2008−11222A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−179990(P2006−179990)