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【発明の名称】 画像形成システム及び制御プログラム
【発明者】 【氏名】山口 浩史

【要約】 【課題】冊子状原稿の複写を行う場合に容易に原稿と同じ冊子を出力可能な画像形成システム及び画像形成システムを制御するプログラムを得る。

【構成】画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する画像形成システムであって、入力手段A4から入力された冊子情報に基づいて冊子状原稿の表紙と本身の読み取りを行い、読み取った画像データを冊子情報と関連づけて記憶手段106Aに記憶させる制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システムとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の入力がなされる入力手段と、
冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、
読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、
本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、
画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する製本装置と、
前記入力手段から、冊子状原稿の読み取り条件の設定および、製本装置の出力条件の設定が可能であり、前記読み取り条件の設定に基づいて前記出力条件を決定する出力条件決定手段と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
各種の入力がなされる入力手段と、
冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、
読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、
本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、
画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する製本装置と、
前記入力手段から、冊子状原稿の読み取り条件の設定および、製本装置の出力条件の設定が可能であり、前記読み取り条件の設定と前記出力条件の設定との整合性の有無を判断する整合性判断手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
前記整合性判断手段により、前記読み取り条件の設定と前記出力条件の設定とに整合性がないと判断された場合には、警告表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段を有し、
画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する画像形成システムであって、
冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、
読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、
各種の入力がなされる入力手段と、
前記入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子状原稿の表紙と本身の読み取りを行い、読み取った画像データを冊子情報と関連づけて前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
前記冊子情報は、冊子状原稿の見開きページ情報及び綴じ方向情報であり、
前記制御手段は見開きページ情報及び綴じ方向情報に基づいて冊子状原稿を右半分、左半分の2ページ分の画像データとして前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子を作成することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記冊子情報は、冊子状原稿の厚み情報であり、
前記制御手段は厚み情報に基づいて冊子状原稿の表紙の読み取りサイズを決定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成システム。
【請求項8】
本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段を有し、
画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する画像形成システムを制御するための制御プログラムであって、
前記画像形成システムは、
冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、
読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、
各種の入力がなされる入力手段と、を有し
前記入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子状原稿の表紙と本身の読み取りを行い、読み取った画像データを冊子情報と関連づけて前記記憶手段に記憶する制御を実行することを特徴とする制御プログラム。
【請求項9】
前記冊子情報は、冊子状原稿の見開きページ情報及び綴じ方向情報であり、
前記制御プログラムは見開きページ情報及び綴じ方向情報に基づいて冊子状原稿を右半分、左半分の2ページ分の画像データとして前記記憶手段に記憶させる制御を実行することを特徴とする請求項8に記載の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙束を表紙でコの字状に覆い製本する画像形成システムに関し、特に冊子状原稿を複写する画像形成システム及び画像形成システムを制御するための制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置において、本や雑誌などの冊子状原稿の複写を行う場合がある。
【0003】
冊子状原稿の読み取り方式としては、2ページ分の見開き原稿を1回のスキャンで左右1ページに別々に読み取りをする機能として、所謂ページ連写機能を備えたものが一般に知られている。
【0004】
従来知られているページ連写機能の具体的な例を図を用いて説明する。図16は、ページ連写機能を用いて読みとった冊子状原稿と画像データとの関係を示す説明図である。図16(a)は左綴じ(左開きともいう)の冊子状原稿、図16(b)は右綴じ(右開きともいう)の冊子状原稿である。
【0005】
図16(c)は図16(a)、図16(b)の冊子状原稿をページ1とページ2、ページ3とページ4、ページN−1とページNをそれぞれ見開いた状態で原稿台に載せ各々1回のスキャンによりページ1からページNまでを別々の画像データとして読み取りをした状態を示す図である。同図に示すようにページ連写を用いるとNページの冊子原稿に対してN/2回のスキャンでNページの画像データを得ることができる。
【0006】
また冊子状原稿の出力方式としては、複写機やプリンタ等で画像を形成した複数枚の用紙の束(本身用紙ともいう)を表紙用紙でコの字状にくるみ、用紙の束の背部と表紙用紙を糊付けすることにより簡易的にくるみ製本処理を行う画像形成システムが知られている(特許文献1参照)。
【0007】
製本装置により形成された本の一例を図17に示す。図17(a)は表紙用紙S2が折られていない状態を示し、図17(b)は表紙用紙S2が折られた状態を示す。S3は複数枚の本身用紙S1の束と表紙用紙S2により構成されており、本身用紙S1の束を表紙用紙S2でコの字状に覆うような形態になっている。S3のような形態をくるみ本ともいう。表紙用紙S2は図17(a)に示すようにオモテ表紙領域Fと背表紙領域Sとウラ表紙領域B、オモテ表紙の外側F1、オモテ表紙の内側F2、ウラ表紙の外側B1、ウラ表紙の内側B2を有する。
【特許文献1】特開2004−209869号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
くるみ製本処理を行う画像形成システムにおいて冊子状原稿の複写を行う場合に、出力として、冊子状原稿と同じ出力を得ることが目的となる場合がある。
【0009】
しかし、従来のページ連写機能を用いた場合には表紙の読み取りが適正に行えないという問題がある。つまり厚みがある冊子状原稿に対しては背表紙を含めた表紙の出力が出来ないという問題と、表紙の内側に対して適正に画像を配置することが困難であるという問題である。
【0010】
また特許文献1記載の画像形成システムではページ連写機能とくるみ製本処理を組み合わせて行う場合に、双方の条件設定を合わせないと正しい出力を行えないという問題と、条件設定を行うことが煩わしいという問題がある。
【0011】
本発明は上記問題に鑑み、冊子状原稿の複写を行う場合に容易に原稿と同じ冊子を出力可能な画像形成システム及び画像形成システムを制御するプログラムを得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
1.各種の入力がなされる入力手段と、冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する製本装置と、前記入力手段から、冊子状原稿の読み取り条件の設定および、製本装置の出力条件の設定が可能であり、前記読み取り条件の設定に基づいて前記出力条件を決定する出力条件決定手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
2.各種の入力がなされる入力手段と、冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する製本装置と、前記入力手段から、冊子状原稿の読み取り条件の設定および、製本装置の出力条件の設定が可能であり、前記読み取り条件の設定と前記出力条件の設定との整合性の有無を判断する整合性判断手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
3.前記整合性判断手段により、前記読み取り条件の設定と前記出力条件の設定とに整合性がないと判断された場合には、警告表示を行うことを特徴とする2に記載の画像形成システム。
4.本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段を有し、画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する画像形成システムであって、冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、各種の入力がなされる入力手段と、前記入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子状原稿の表紙と本身の読み取りを行い、読み取った画像データを冊子情報と関連づけて前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
5.前記冊子情報は、冊子状原稿の見開きページ情報及び綴じ方向情報であり、前記制御手段は見開きページ情報及び綴じ方向情報に基づいて冊子状原稿を右半分、左半分の2ページ分の画像データとして前記記憶手段に記憶させることを特徴とする4に記載の画像形成システム。
6.前記入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子を作成することを特徴とする4又は5に記載の画像形成システム。
7.前記冊子情報は、冊子状原稿の厚み情報であり、前記制御手段は厚み情報に基づいて冊子状原稿の表紙の読み取りサイズを決定することを特徴とする4又は5に記載の画像形成システム。
8.本身用紙及び表紙用紙に画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段を有し、画像形成された本身用紙の束を表紙用紙でコの字状に覆うことにより冊子を作成する画像形成システムを制御するための制御プログラムであって、前記画像形成システムは、冊子状原稿を読み取り可能な画像読取手段と、読み取った画像データを記憶可能な記憶手段と、各種の入力がなされる入力手段と、を有し前記入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子状原稿の表紙と本身の読み取りを行い、読み取った画像データを冊子情報と関連づけて前記記憶手段に記憶する制御を実行することを特徴とする制御プログラム。
9.前記冊子情報は、冊子状原稿の見開きページ情報及び綴じ方向情報であり、前記制御プログラムは見開きページ情報及び綴じ方向情報に基づいて冊子状原稿を右半分、左半分の2ページ分の画像データとして前記記憶手段に記憶させる制御を実行することを特徴とする8に記載の制御プログラム。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、冊子状原稿の複写を行う場合に容易に原稿と同じ冊子を出力可能な画像形成システム及び画像形成システムを制御するための制御プログラムを得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、画像形成システムの中央断面図である。
【0015】
画像形成システムは画像形成装置A及び製本装置(くるみ製本装置ともいう)Bを有する。画像形成装置Aは電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、画像形成手段A1、画像読取手段A30、を有する。
【0016】
画像形成手段A1において、1はドラム状の感光体、2は感光体1を一様に帯電する帯電装置、3は帯電された感光体1を像露光する露光装置、4は露光され静電潜像が形成された感光体1を現像してトナー像を形成する現像装置、5Aは感光体1上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写装置、5Bは用紙を感光体1から分離する分離装置、6は感光体1をクリーニングするクリーニング装置、8は用紙上のトナー像を加熱定着する定着装置である。
【0017】
感光体1が時計方向に回転し、帯電、露光及び現像により感光体1上にトナー像が形成され、像形成と同期して搬送された本身用紙S1、表紙用紙S2にトナー像が転写され、転写されたトナー像が定着されて用紙上に画像が形成される。像転写後の感光体1はクリーニング装置6によりクリーニングされる。
【0018】
くるみ製本処理を行う場合に表紙用紙S2にくるまれる本身用紙S1は2つの給紙トレイ7Aに収納されており、表紙用紙S2は給紙トレイ7Bと製本装置Bの表紙収納部80に収納されている。給紙トレイ7A、7Bから本身用紙S1、表紙用紙S2が1枚ずつ排出され、画像形成手段A1へ搬送される。トナー像が転写された本身用紙S1、表紙用紙S2は定着装置8を通過して定着処理される。定着処理された本身用紙S1、表紙用紙S2は、排紙ローラ7Cから画像形成装置Aの外へ排出される。
【0019】
製本装置Bは画像形成装置Aから送り込まれた本身用紙S1を複数枚束ねて用紙の束とし、当該束に表紙用紙S2を接合して表紙により用紙の束をコの字状に覆い、冊子を作成する。製本装置Bは用紙反転部40、集積部50、塗布部60、断裁部70、用紙束に表紙を接合する接合部90を有し、更に搬送部10、排紙皿20、表紙収納部80、本排出部110を有する。画像形成装置Aから製本装置Bへ搬送されてきた本身用紙S1は、搬送部10に設けられた切り替えゲート11により、排出路12を経て排紙皿20に排出されるか又は用紙反転部40に搬送される。排紙皿20には、製本装置Bにおいてくるみ製本処理しない場合に本身用紙S1が排出される。製本装置Bにおいてくるみ製本処理を実行する場合、本身用紙S1は搬送路13を経て用紙反転部40に搬送され、用紙反転部40においてスイッチバックした後に、集積部50に搬送される。集積部50において設定枚数の本身用紙S1が集積され、本身用紙S1が設定枚数に到達すると集積部50が回転し、本身用紙S1の束がほぼ垂直状態で保持される。そして本身用紙S1の束の背部である下面に塗布部60によって接着剤が塗布され、本身用紙S1の束に表紙用紙S2が接触し接着される。本身用紙S1の束に表紙用紙S2が接着されて作成されたくるみ本S3は本排出部110に排出される。表紙用紙S2が大きすぎる場合には断裁部70で適正な長さになるよう断裁を行う。
【0020】
画像読取手段A30では冊子状原稿BFの読み取りを行う。原稿台A31に載置された冊子状原稿BFは原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、制御手段において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像データとして記憶手段に記憶される、又は露光装置3に入力される。
【0021】
A4は、装置の各種表示を行うLCDからなる表示部とともに各種操作の入力が行われる入力手段である。LCDに重ねて配置されているタッチパネルの箇所をユーザが触れることにより操作指示の入力がなされる。
【0022】
図2は、本身用紙S1の束に接着剤を塗布する工程を示す図である。
【0023】
502は第一の挟持部材、503は第二の挟持部材であり、両部材により本身用紙S1の束の挟持を行う。63は接着剤、62は接着材を本身用紙S1の束の背部に塗布する塗布ローラである。次に図2に基づいて接着剤を塗布する工程を説明する。
【0024】
移動手段であるモータM1によって第二の挟持部材503が本身用紙としての本身用紙S1に向けて移動し、第二の挟持部材503が本身用紙S1を一定の圧で押圧すると、モータM1の駆動トルクの増大を駆動トルク検知センサ(図示せず)で検知して第二の挟持部材503の移動が停止する。このような構成により本身用紙S1の束が第一の挟持部材502と第二の挟持部材503により強固に挟持されるのである。第二の挟持部材503の移動量、つまり位置はエンコーダ509により測定され、RAM等の記憶手段に記憶される。本身用紙S1の束の厚みは第一の挟持部材502に対する第二の挟持部材503の位置から算出される。
【0025】
本身用紙S1の束が第一の挟持部材502と第二の挟持部材503により挟持された段階で、受け板506が駆動機構(図示せず)により90°回転して、図2(b)に示すように退避する。受け板506が退避した段階では、本身用紙S1の束の下面SAと塗布ローラ62は接触していない(図2(c)参照)。
【0026】
次に図2(d)に示すように、接着剤63が収容されている塗布部60が上昇して塗布ローラ62が本身用紙S1の束の背部となる下面SAに接触し、塗布部60が本身用紙S1の束の下面SAに沿って移動することによって、接着剤63が本身用紙S1の束の下面SAに塗布される。塗布ローラ62はモータM2によって駆動される。
【0027】
図3は、画像形成システムの制御ブロック図である。なお、同図では本実施形態の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像形成システムとして既知の部分については省略してある。また以降の図においては説明の重複を避けるために、共通する部分は同一符号を付すことにより説明に代える。
【0028】
100AはCPUでありプログラムに従って画像形成装置Aの各種制御を実行する制御手段として機能する。101AはROMであり画像形成装置Aを制御するためのプログラムやデータを含む各種プログラムやデータを記憶している。102AはRAMでありCPU100Aによってワークエリアとして利用され、CPU100Aが画像形成装置Aの制御を実行する際に必要なプログラムやデータを一時的に記憶する。そして、CPU100Aは、RAM102Aに展開されたプログラム及びデータに基づき、画像形成装置Aの制御を実行する。
【0029】
なお、ここでは、実施の形態に係るプログラムは、画像形成装置Aあるいは製本装置Bに有しているもので説明するが、プログラムは、画像形成装置Aではなく、画像形成装置AにLAN等のネットワークを経由して接続しているパソコンが有していても良く、パソコン側にあるプログラムをLAN等の通信媒体を介して画像形成装置AのCPUが制御しても良い。
【0030】
106Aは記憶手段としての画像メモリである。画像読取手段A30は、入力手段A4の入力に基づいて冊子状原稿を読み取って画像データを生成する。生成された画像データは、CPU100Aにより処理が施され、画像メモリ106Aに記憶される、又は画像形成手段A1に出力される。画像形成手段A1は、CPU100Aにより処理が施された画像データに基づいて用紙上に画像形成を行う。給紙部7は、給紙カセット7Aに収容されている本身用紙S1又は給紙カセット7Bに収容されている表紙用紙S2を画像形成手段A1に向けて搬送する。入力手段A4は、タッチパネル等で構成され、各種操作画面の表示や指示入力等が行われる。
【0031】
104Aは通信部であり、製本装置Bに接続され、製本装置Bとの間で各種データを送受信する。105Aはバスであり、ROM101A、RAM102A、不揮発性メモリ103A、画像読取手段A30、画像形成手段A1、入力手段A4、給紙部7、送信手段である通信部104A等が相互に接続されている。
【0032】
製本装置Bは、プログラムに従って製本装置Bの各種制御を実行するCPU100Bを中心に、バス105Bにより、ROM101B、RAM102B、不揮発性メモリ103B、搬送部10、接合部60、断裁部70、表紙収納部80、及び通信部(受信手段)104B等が相互に接続されている。ROM101Bは、各種プログラムやデータを記憶しており、CPU100Bがこれらプログラムやデータを利用して製本装置Bの制御を実行する。RAM102Bは、CPU100Bによってワークエリアとして利用され、CPU100Bが制御を実行する際に必要なプログラムやデータを一時的に記憶する。通信部104Bは、画像形成装置Aに接続され、画像形成装置Aとの間で各種データを送受信する。
【0033】
図4は、第一の実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。まず、冊子状原稿の読み取りを実行する場合(ステップS10のYes)には、冊子状原稿の読み取り条件の設定を行う(ステップS11)。続いて、くるみ綴じを行い、くるみ製本を出力する場合には(ステップS12のYes)、次いで製本装置の出力条件の設定を行う(ステップS13)。
【0034】
ステップS13ではユーザが出力条件を設定しなくてもステップS11での読み取り条件の設定に基づいて出力条件がプログラムを実行するCPU100Aにより自動的に決定される。
【0035】
次いでステップS11の設定した条件に基づいて冊子状原稿の読み取りを実行する(ステップS14)。読み取った画像データはステップS11、S13で設定した冊子情報と関連づけて画像メモリ106Aに記憶する。最後にステップS14で読み込んだ画像データをステップS13の出力条件に基づき画像形成装置Aで画像形成を実行し、製本装置Bにくるみ製本処理がなされ、冊子が作成される(ステップS15)。次に実際の設定する入力手順について表示画面の詳細図を参照しながら説明する。
【0036】
図5〜図8は、入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【0037】
図5は各種の表示及び操作を行う入力手段A4の基本画面を示す。くるみ製本処理を実行する場合は、まず応用機能釦A41を押す。応用機能釦A41が押されると図6に示すように応用機能に関する設定画面が表示され、次に設定画面におけるページ連写釦A42を押す(ここまでがステップS10に相当する)。
【0038】
ページ連写釦A42が押されると、図7に示すように画像読取手段A30の読み取り条件を設定する入力手段A4の設定画面が表示される。設定画面では、入力手段A4のタッチパネルを操作することにより冊子状原稿の読み取り条件を設定する(ここまでがステップS11に相当する)。図7に示す例はA421、A422の釦が選択されており、「左とじ」の冊子状原稿を「オモテ/ウラ表紙+見開き読取」の条件で冊子状原稿の読み取り条件が設定されていることを表している。なおこの設定ではオモテ表紙、ウラ表紙の表紙(外)原稿は見開き状態でない閉じた状態で1ページ毎の読み込を実行し、表紙(外)以外の原稿に対しては見開き読み取りを実行することを表している。なお「見開き読取」とは所謂「ページ連写機能」のことであり、2ページ分の見開き原稿を1回のスキャンで左右別々の2ページ分の画像データとして読み取りをする機能を意味する。
【0039】
続いて、くるみ製本出力の設定を行う。後処理として製本装置Bを使用する場合には図7でくるみ綴じ釦A44を押す(ここまでがステップS12に相当する)。なお同様のくるみ綴じ釦は図6の応用機能設定画面で後処理釦A43を押すことにより切り替わる設定画面(図示せず)でも選択可能である。
【0040】
くるみ綴じ釦A44が押されると、図8に示すような製本装置の出力条件を設定する入力手段A4の設定画面が表示される。ここで図8に示す様にA441からA444、A46aの釦(図8でハッチングで示されている釦)はユーザが選択する前に既に設定(決定)されている。これは、例えばROM101Aに記憶されたプログラムに基づきCPU100Aが出力条件決定手段として機能し、出力条件決定手段が図7で設定されている読み取り条件の設定に基づいて出力条件を決定するからである(ここまでがステップS13に相当)。
【0041】
図9は、読み取り条件と出力条件との対応関係を表す図である。A421からA444、A46は図7、図8の符号に対応している。読み取り条件A421の綴じ方向の設定条件に基づいて出力条件のA443が決定され、A422の設定条件に基づいてA441、A442が決定される。
【0042】
図8で出力条件の設定を行った後にOK釦A445を押し、図5の基本画面に戻る。図5の基本画面で読取条件の設定に応じて表示される表示画面の指示手順どおりに冊子状原稿を原稿台31に載せ、図5の原稿読取釦A45を押すことで、冊子状原稿の読み取り(スキャン)が行われる(ステップS14に相当)。
【0043】
このように読み取り条件の設定に基づいて出力条件を決定することによりユーザによる出力条件の設定操作を省略することが可能となり、冊子状原稿の複写を行う場合に容易に原稿と同じ冊子を出力可能な画像形成システムを得ることが可能となる。
【0044】
図10は、第二の実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。なお以下においては説明の重複を避けるために、図4のフローチャートと共通する部分は同一符号を付すことにより説明に代える。
【0045】
ステップS10からステップS12で冊子状原稿の読み取り条件の設定等を行い、その後、ステップS20で製本装置の出力条件の設定を行う。ステップS20では図4のステップS13と異なり出力条件は自動的には設定されずに、ユーザが出力条件の入力により設定が行われる。
【0046】
続くステップS21で読み取り条件と出力条件の整合性が判断される。整合性の判断は主に綴じ方向と、表紙印字(画像形成)の有無、また表紙を印字する場合の片面あるいは両面の印字面の選択である。ステップS11で設定した読み取り条件は画像形成装置Aの不揮発メモリ103Aに記憶されており、ステップS20で設定した製本装置Bの出力条件の設定は不揮発メモリ103Bに記憶されている。両方の条件に整合性があるか否かは、CPU100A、100B間で通信部104A、104Bを通して判断する。整合性があると判断した場合(ステップS21のYes)にはステップS14の冊子状原稿の読み取りを実行する。整合性がないと判断した場合(ステップS21のNo)には警告表示を行い(ステップS22)ユーザに設定条件の変更を促す。
【0047】
このように、読み取り条件の設定と前記出力条件の設定との整合性の有無を判断する整合性判断手段とを有することにより、冊子状原稿と同じ出力を得ることが目的となる場合に、間違った条件で、同一でない製本の出力を行うことを防止することが可能となる。更に整合性がないと判断した場合には警告表示を行うことによりユーザに設定条件の変更を促して正しい条件での出力が設定できるようになる。
【0048】
なお、図10では整合性がなくなるまで、以降のステップには進めない例について説明したが、これに限られず、整合性がない場合にはユーザに注意を喚起するが、ユーザの間違いではなくそれがユーザが意図する所である場合には、警告表示を取り消して以降のステップに進めるようにしてもよい。例えば冊子状原稿が左綴じであり、それに対して製本の出力を右綴じで実行したい等の意図がある場合である。
【0049】
図11は、第三の実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。ステップS10で冊子状原稿の読み取り、ステップS12で製本装置による出力の実行を共に選択した後で、ステップS30では冊子状原稿の読み取り条件と冊子の出力条件の設定を合わせて行う。
【0050】
ステップS30では、冊子の出力条件を考慮して、読み取り条件の設定を行う。くるみ製本処理を行う場合には、本身用紙S1の用紙サイズ(例えばA4サイズ)に対して表紙用紙S2の用紙サイズは2倍以上(例えばA3ノビ)となるのでそれぞれの用紙サイズに応じた読み取り条件の設定が可能となる。次に具体的な設定を行う例について表示画面を用いて説明をする。
【0051】
図12は、ページ連写とくるみ製本処理の両方を選択した場合に表示される入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【0052】
図12では冊子状原稿の読み取り条件及び画像形成装置A、製本装置Bによる出力条件の設定を行う。ここでいう冊子情報とは、冊子のサイズ、綴じ方向、表紙の読み取りの有無、背表紙幅、表紙用紙S2の表紙サイズ、中身画像開始点、等を意味する。また見開きページ情報とは原稿が見開き状態の冊子状原稿であるか否かの情報と、読み取った順に応じて画像データに割り付けるページ数情報のことである。
図12に示す例は、A421、A452の釦が選択されており、「左とじ」の冊子状原稿を「表紙全面読取+見開き読取」の条件で冊子状原稿の読み取り条件が設定されていること表している。
【0053】
図11に戻って動作フローの説明を続ける。ステップS31ではステップS30で設定した条件に基づいて冊子状原稿の読み取りを行い、ステップS32では読み取った画像データを冊子情報と関連づけて画像メモリ106Aに記憶し、続くステップS33では記憶した画像データに基づいて画像形成装置A、製本装置Bによる冊子の作成を行う。これらの制御は、例えばROM101Aに記憶されたプログラムに基づきCPU100Aが実行する。次に説明図を用いて、ステップS31からS33までの説明の補足を行う。
【0054】
図13は、冊子状原稿の読み取りと表紙用紙S2、本身用紙S1との出力関係を示す説明図である。図12に示すような読み取り条件および出力条件で条件設定が行われている場合の例である。
【0055】
図13(a)は冊子状原稿の読み取り手順を示す説明図である。同図に示す冊子状原稿はオモテ表紙(F)、ウラ表紙(B)とNページの原稿からなっている。冊子状原稿を同図に示す様な見開き状態で原稿台31に載せ、1+N/2回のスキャンで画像読取手段A30により読み取りを行うことを示している。
【0056】
図13(b)は読み取った画像データを冊子情報と関連づけて画像メモリ106Aに記憶した状態を示す説明図である。符号41は表紙用の画像データ、符号42はその他の画像データである。1回目のスキャンでは図12で設定した読み取り条件(冊子情報)の「表紙全面読取」の設定に基づいて、オモテ表紙Fとウラ表紙Bとを見開いた状態で全面読み取りを行い、1ページ画像として画像メモリ106Aに記憶する。続いて2回目以降のスキャンでは読み取り条件(冊子情報)「左とじ」「見開き読み取り」の設定に基づいて見開いた冊子状原稿を左半分、右半分の2ページ分の画像データとして画像メモリ106Aに記憶する。同図において、画像サイズは、例えば表紙画像データ41はA3サイズであり、その他の画像データ42は表紙画像データ41の半分のA4サイズとなる。なお、上記見開き読み取りは、1回のスキャンで読み取った全面の画像データを左右2分割する方式であるが、他の方式として1回のユーザによる操作で画像読取手段A30を2回スキャンさせて、左半分、右半分を分けて読み取る方式であってもよい(ここまでがステップS31、S32に相当する)。
【0057】
図13(c)は図13(b)の画像データに基づいて表紙用紙S2と本身用紙S1に画像形成を行った状態を示す説明図である。表紙用紙S2の外側51には、41の画像データに基づいて画像が形成される。表紙用紙S2の内側52には、最初のページ1と最後のページNの画像をあらかじめA3サイズの画像データとして合成しておき、その合成した画像データに基づいて画像形成される。そして本身用紙S1(符号53)の両面にはページ2からN−1ページまでの画像データに基づいて画像が形成される。
【0058】
製本装置Bでは、画像形成装置Aにより図13(c)のとおりに画像が形成された本身用紙S1を複数枚束ねて用紙の束とし、当該束に表紙用紙S2を接合して表紙により用紙の束をコの字状に覆い、冊子を作成する(ここまでがステップS33に相当する)。
【0059】
なお上記の示す例では読み取り条件として「表紙全面読取」を設定した場合の例であり、「オモテ表紙/ウラ表紙」の設定とした場合には、オモテ表紙Fとウラ表紙Bがそれぞれ見開いていない閉じた状態で原稿台31に載せて別々のA4サイズの画像データとして画像メモリ106Aに記憶し、出力時には両者をA3サイズに合成した画像データに基づいて画像形成される。
【0060】
次に、入力手段A4から入力された冊子情報に基づいて冊子を作成する例について説明をする。
【0061】
図14は、中身画像開始点の設定と出力関係を示す説明図である。ここでいう中身画像とは表紙外側を除いたページの画像データを意味し、図13において符号42のページ1からページNまでの画像データに対応する。中身画像開始点は図12のA46のいずれかの釦を選択することにより設定を行い、本設定により中身画像データの出力に対するページ配置の変更を行う。
【0062】
初期状態での中身画像開始点の設定は図12において「表紙(内)釦A46a」であり、その場合の表紙用紙S2、本身用紙S1への出力状態は図14(a)に示すとおりである。「とびら釦A46b」の設定では画像開始点はとびら(扉)、つまり本身用紙S1の1ページ目からとなり、出力状態は図14(b)に示すとおりである。「とびら(裏)釦A46c」の設定では画像開始点はとびらの裏、つまり本身用紙S1の2ページ目からとなり、1ページ目は空の白紙となる。その際の出力状態は図14(c)に示すとおりである。
【0063】
図14(a)の出力状態では、読み取りを行った冊子状原稿と同一の出力が得られる。図14(b)、(c)は表紙の内側に画像を形成したくない場合に選択を行い、更に図14(c)では本身用紙が冊子状原稿と表裏同一の出力が得られる。なおここでいう「とびら」とは所謂とびら紙のことであり、本身用紙S1の最初の1枚目の用紙を意味する。
【0064】
このように入力手段A4から入力された冊子情報としての中身画像開始点の設定に基づいて冊子を出力することにより表紙の内側に対して適正に画像を配置することが可能となる。
【0065】
図15は、厚み情報に基づいて表紙の全画面読み取りのサイズを決定する方式を示す説明図である。図15(a)は冊子状原稿が横方向の長さはaで厚み情報つまり背表紙幅がbのものである。図15(b)は(a)の冊子状原稿のサイズ情報と厚み情報に基づいて表紙の全画面読み取りの横方向読み取りサイズを2a+bに決定し、その決定したサイズに基づいて読み取りを行った画像データを示している。例えば冊子状原稿のサイズがA4(横長さ210mm、縦長さ297mm)の場合にはaは210mmとなり、背表紙幅bが10mmの場合には読み取りサイズは横長さ430mm、縦長さ297mmとなる。
【0066】
なおくるみ製本処理を行うためには、表紙サイズはこの読み取りサイズよりも大きなサイズを選択する必要がある。例えば表紙用紙S2としてサイズA3ノビを選択し、大きすぎて余る部分は断裁部70により適正なサイズに断裁する方式がある。
【0067】
なお背表紙幅bは図12の背表紙幅釦456を押すことにより背表紙幅入力画面に切り替わり(図示せず)、その画面で数値入力することにより行う。なお背表紙幅を入力する他に、冊子状原稿の総ページ枚数の情報とあらかじめ入力しておいた用紙の厚み情報とにより計算により背表紙幅を決定するようにしてもよい。
【0068】
このように入力手段から入力された冊子情報に基づいて冊子状原稿の表紙と本身の読み取りを行い、読み取った画像データを冊子情報と関連づけて前記記憶手段に記憶する制御手段とを有する画像形成システム及び画像形成システムを制御するプログラムとすることにより、冊子状原稿の複写を行う場合に容易に原稿と同じ冊子を出力可能な画像形成システム及び画像形成システムを制御するプログラムを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】画像形成システムの中央断面図である。
【図2】本身用紙S1の束に接着剤を塗布する工程を示す図である。
【図3】画像形成システムの制御ブロック図である。
【図4】第一の実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【図6】入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【図7】入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【図8】入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【図9】読み取り条件と出力条件との対応関係を表す図である。
【図10】第二の実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。
【図11】第三の実施形態に係る画像形成システムの動作を示すフローチャートである。
【図12】入力手段A4における表示画面の詳細図である。
【図13】冊子状原稿の読み取りと表紙用紙S2、本身用紙S1との出力関係を示す説明図である。
【図14】中身画像開始点の設定と出力関係を示す説明図である。
【図15】厚み情報に基づいて表紙の全画面読み取りのサイズを決定する方式を示す説明図である。
【図16】ページ連写機能を用いて読み取った冊子状原稿と画像データとの関係を示す説明図である。
【図17】製本装置により形成された本の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0070】
A 画像形成装置
B 製本装置
A1 画像形成手段
A30 画像読取手段
A31 原稿台
A4 入力手段
100A、100B CPU
101A、101B ROM
106A 画像メモリ
S1 本身用紙
S2 表紙用紙
50 集積部
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−11024(P2008−11024A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−177806(P2006−177806)