| 【発明の名称】 |
固体撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 昭彦
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| 【要約】 |
【課題】画素加算後のデータレートを落とす回路やクロックの載せ替えの回路を付加することなく、画素加算およびその出力を実現することを可能とする。
【構成】画素11から出力されたアナログ信号を列並列アナログ−デジタル変換した後に列並列分割で読み出しを行い、並列のまま水平画素データの加算を行って出力を時分割多重化する固体撮像装置1であって、前記水平画素データの加算を行う水平画素加算処理装置17は、画素11のアナログ信号をデジタル変換したデジタル信号が水平転送クロックごとに選択されて入力されるもので、水平画素加算処理後の画素データが加算数分の1に値が低下したところを、時分割多重化する出力時分割多重化装置22の出力段のマルチプレクス出力される順番に同じ画素データを当てはめることで等価的に出力値を低下させるものからなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画素から出力されたアナログ信号を列並列アナログ−デジタル変換した後に列並列分割で読み出しを行い、並列のまま水平画素データの加算を行って出力を時分割多重化する固体撮像装置であって、 前記水平画素データの加算を行う水平画素加算処理装置は、 前記画素のアナログ信号をデジタル変換したデジタル信号が水平転送クロックごとに選択されて入力されるもので、 前記水平画素加算処理後の画素データが加算数分の1に値が低下したところを、前記時分割多重化する出力時分割多重化装置の出力段のマルチプレクス出力される順番に同じ画素データを当てはめることで等価的に出力値を低下させるものからなる ことを特徴とする固体撮像装置。 【請求項2】 前記固体撮像装置はモノクロイメージセンサであり、 前記水平画素加算処理装置で隣り合う列の画素データを加算する ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。 【請求項3】 前記固体撮像装置はカラーイメージセンサであり、 前記水平画素加算処理装置で同じ列の隣接する同色の画素データを加算する ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。 【請求項4】 画素から出力されたアナログ信号を列並列アナログ−デジタル変換した後に列並列分割で読み出しを行い、並列のまま水平画素データの間引きを行って出力を時分割多重化する固体撮像装置であって、 前記間引き処理を行う水平画素間引き処理装置は、 画素のアナログ信号をデジタル変換したデジタル信号が水平転送クロックごとに選択されて入力されるもので、入力された一方の画素データを捨てることで間引き動作を行う ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、出力を時分割多重化する固体撮像装置に関する。 【背景技術】 【0002】 画素を列並列アナログデジタル変換(以下、アナログデジタル変換をAD変換と略記する)し、列並列分割で読み出しを行い、出力を時分割多重化するイメージセンサにおいて、水平画素加算を行う場合に加算後は画素データが加算数分の1になる。それにより画素データレートが変化するため、それに対応する回路構成をとる必要がある。 【0003】 従来例として列並列ADC搭載CMOSイメージセンサを図8のブロック図によって説明する。 【0004】 図8に示すように、従来の固体撮像装置では、水平画素加算動作に先立って、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理およびnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行う。 【0005】 この1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号は水平転送動作により水平画素加算処理装置17、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力される。最初に列走査回路14が出力を行おうとするAD変換・ノイズ除去信号処理装置13を選択する。本例の場合、内部の水平転送および処理は4並列で行われるため、同時に選択されるAD変換・ノイズ除去信号処理装置13は4つとなり、選択された4つのAD変換・ノイズ除去信号処理装置13からはそれぞれnビットのデジタル信号がバスライン15上に出力される。バスライン15上に出力されたnビットのデジタル信号は、センス回路16を経てロジック信号レベルに変換され、水平画素加算処理装置17に入力される。列走査回路14は信号を出力する転送の単位クロックである水平転送クロックごとに選択列を順次走査させ、その結果水平転送クロックごとに選択されたデジタル信号が水平画素加算処理装置17に入力される。 【0006】 次に水平画素加算処理装置17内のFF1〜FF4はDフリップフロップ18であり、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持する。これらのDフリップフロップ18の出力は画素加算用のデジタル加算器19とセレクタ20に入力される。デジタル加算器ADD1はFF1とFF2の入力を加算するもので、デジタル加算器ADD2はFF3とFF4の入力を加算するものであり、隣り合う列の画素データを加算することを意味する。これらの出力はデータを一時保存するDフリップフロップ23を経由する並列パスと直接入力するパスとで、セレクタ20のもう片方にそれぞれ入力される。セレクタ20は画素加算選択有効入力により出力するデータを選択するものであり、画素加算選択有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素加算選択有効の時はデジタル加算器ADD1の出力をFF11経由でFF5に入力するとともに直接FF7に入力し、デジタル加算器ADD2の出力をFF21経由でFF6に入力するとともに直接FF8に入力する。この時、画素加算選択有効でない時は、Dフリップフロップ21の入力クロックに水平転送クロックがクロック選択器24と通じて直接、画素加算選択有効の時は水平転送クロックの2分周のクロックが入力される。 【0007】 最後に出力時分割多重化装置22内のMUX1〜MUX2は入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであり、MUX1はFF5とFF7のデータを入力し、MUX2はFF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力する。 【0008】 本従来例の水平画素加算時における水平画素加算処理装置7および出力時分割多重化装置12の動作タイミングを図9で説明する。 【0009】 図9に示すように、ある画素の読み出し行について、順次読み出した画素のデータを1から順番に示すと、F1〜F4は水平転送クロックごとに画素データが保持される。F11、F21はF1とF2、F3とF4が加算されたデータが一時保存場所としてそれぞれ保持される。F5〜F8は先の説明の通り、水平転送クロックの2分周で駆動される。FF5、FF6はそれぞれ一時保存されたFF11、FF21からのデータを受け取り、FF7、FF8はFF1とFF2、FF3とFF4の加算データを保持する。このように、2画素加算を行ったためデータ数は1/2となるので、データレートを半分にする必要がある。出力1はクロックがHigh(以下、Hと記す)の時にFF5をクロックがLow(以下、Lと記す)の時にFF7のデータを出力し、出力2はクロックがHの時にFF6をクロックがLの時にFF8のデータを出力する。出力1と出力2は加算されたデータが順番に出力され、かつ内部の4並列が2並列に時分割多重化された出力されている。 【0010】 なお、列並列ADC搭載のCMOSイメージセンサ(例えば、非特許文献1参照。)や並列でかつ時分割多重出力のCMOSイメージセンサ(例えば、特許文献1参照。)が開示されていて、また画素加算においては多くの実施報告がなされている。上記従来例はこれらの組み合わせで実現可能なイメージセンサである。 【0011】 【特許文献1】特開平5-328224号公報 【非特許文献1】W.Yang他著「An Integrated 800x600 CMOS Image System」ISSCC(International Solid-State Circuits Conference) Digest of Technical Papers、304頁−305頁、1999年2月 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 解決しようとする問題点は、水平画素加算を行う場合のために、データレートを落とした場合に対応する回路であるデータ保持のためのDフリップフロップやクロック生成のためのクロック選択器、クロックの載せ替えなどの回路を有し、回路規模が増大し、複雑化する点である。 【0013】 本発明は、水平画素加算の処理後のデータパスの流れ方を工夫して、画素加算後のデータレートを落とす回路やクロックの載せ替えの回路を付加することなく、画素加算及びその出力を実現することを可能にすることを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0014】 請求項1に係る本発明は、画素から出力されたアナログ信号を列並列アナログ−デジタル変換した後に列並列分割で読み出しを行い、並列のまま水平画素データの加算を行って出力を時分割多重化する固体撮像装置であって、前記水平画素データの加算を行う水平画素加算処理装置は、前記画素のアナログ信号をデジタル変換したデジタル信号が水平転送クロックごとに選択されて入力されるもので、前記水平画素加算処理後の画素データが加算数分の1に値が低下したところを、前記時分割多重化する出力時分割多重化装置の出力段のマルチプレクス出力される順番に同じ画素データを当てはめることで等価的に出力値を低下させるものからなることを特徴とする。 【0015】 請求項1に係る本発明では、水平画素加算処理後の画素データが加算数分の1に値が低下したところを、時分割多重化する出力時分割多重化装置の出力段のマルチプレクス出力される順番に同じ画素データを当てはめることで等価的に出力値を低下させることから、すなわち、内部のデータの並びを変えることにより等価的に出力値を低下させたことから、従来のようなデータを一時保存するDフリップフロップやクロック選択器を必要としない。このため、回路規模が縮小化、簡単化される。 【0016】 請求項5に係る本発明は、画素から出力されたアナログ信号を列並列アナログ−デジタル変換した後に列並列分割で読み出しを行い、並列のまま水平画素データの間引きを行って出力を時分割多重化する固体撮像装置であって、前記間引き処理を行う水平画素間引き処理装置は、画素のアナログ信号をデジタル変換したデジタル信号が水平転送クロックごとに選択されて入力されるもので、入力された一方の画素データを捨てることで間引き動作を行うことを特徴とする。 【0017】 請求項5に係る本発明では、入力された一方の画素データを捨てることで間引き動作を行うことで、等価的に出力値を低下させたことから、従来のようなデータを一時保存するDフリップフロップやクロック選択器を必要としない。このため、回路規模が縮小化、簡単化される。 【発明の効果】 【0018】 請求項1に係る本発明によれば、画素加算を行い、内部のデータの並びを変えることで等価的に出力値を低下させたことにより、従来の固体撮像装置よりも回路規模を縮小できるとともに消費電力の削減ができる。加えて、クロックの載せ替えなどのデジタル回路で複雑な動作を行う部分を設ける必要がなくなるので、従来の固体撮像装置よりも簡単な構造の回路が実現できるという利点がある。 【0019】 請求項5に係る本発明によれば、画素加算を行い、内部のデータを間引くことで等価的に出力値を低下させたことにより、従来の固体撮像装置よりも回路規模を縮小できるとともに消費電力の削減ができる。加えて、クロックの載せ替えなどのデジタル回路で複雑な動作を行う部分を設ける必要がなくなるので、従来の固体撮像装置よりも簡単な構造の回路が実現できるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 本発明の一実施の形態(第1実施例)を、図1のブロック図によって説明する。図1には、本実施例を説明する列並列ADC搭載CMOSイメージセンサを示す。このCMOSイメージセンサは、例えばモノクロイメージセンサであり、水平画素加算処理装置で隣り合うカラムの画素を足し合わせるものである。以下、具体的に説明する。 【0021】 図1に示すように、固体撮像装置1は、複数の画素11が例えばマトリックス上に2次元配置されていて、画素アレイを構成している。上記各画素11は、例えばフォトダイオードと画素内アンプとから構成されている。画素アレイの行方向の画素11を選択する行走査回路12が備えられている。また画素アレイには、行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理及びnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行うAD変換・ノイズ除去信号処理装置13が備えられている。 【0022】 AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は、出力を行うものを選択する列走査回路14を有する。さらに、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13の1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号が水平転送動作により、水平画素加算処理装置17、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力されるようになっている。 【0023】 第1実施例では、内部の水平転送および処理は偶数並列(本例では4並列)で行われるため、同時に選択されるAD変換・ノイズ除去信号処理装置13は偶数(例えば4つ)を有する。選択された各AD変換・ノイズ除去信号処理装置13から出力されたnビットのデジタル信号を転送するバスライン15が設けられ、バスライン15から出力されたnビットのデジタル信号をロジック信号レベルに変換するセンス回路16、変換されたロジック信号レベルの加算処理を行う水平画素加算処理装置17を有する。上記列走査回路14は信号を出力する転送の単位クロックである水平転送クロックごとに選択列を順次走査させるものとなっている。また、上記水平画素加算処理装置17には水平転送クロックごとに選択されたデジタル信号が入力されるようになっている。 【0024】 上記水平画素加算処理装置17内には、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持するもので、FF1〜FF4からなるDフリップフロップ18を有する。またこれらのDフリップフロップ18の出力が入力されるもので画素加算用のデジタル加算器19とセレクタ20を有する。上記デジタル加算器ADD1はFF1とFF2の入力を加算するものであり、上記デジタル加算器ADD2はFF3とFF4の入力を加算するものである。これらの出力は上記セレクタ20のもう片方にそれぞれ入力される。セレクタ20は画素加算選択有効入力により出力するデータを選択するものであり、画素加算選択有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素加算選択有効の時はデジタル加算器ADD1の出力をFF5とFF7に、デジタル加算器ADD2の出力をFF6とFF8に入力する。この点が従来例と異なり、一時保存のDフリップフロップやクロック選択器を持たず、データパスを変更してレートを落としている点が特徴となっている。 【0025】 そして、入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであるMUX1とMUX2を備えた出力時分割多重化装置22を有する。この出力時分割多重化装置22内のMUX1とMUX2は、それぞれFF5とFF7、FF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力するようになっている。したがって、固体撮像装置1は1/2以上の時分割多重化出力を持つ。 【0026】 次に、前記固体撮像装置1の動作を、前記図1によって説明する。 【0027】 固体撮像装置1では、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理およびnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行う。この1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号は水平転送動作により水平画素加算処理装置17、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力される。最初に列走査回路14が出力を行おうとするAD変換・ノイズ除去信号処理装置13を選択する。 【0028】 第1実施例の固体撮像装置1の場合、内部の水平転送及び処理は4並列で行われるため、同時に選択されるAD変換・ノイズ除去信号処理装置13は4つとなり、選択された4つのAD変換・ノイズ除去信号処理装置13からはそれぞれnビットのデジタル信号がバスライン15上に出力される。バスライン15上に出力されたnビットのデジタル信号は、センス回路16を経てロジック信号レベルに変換され、水平画素加算処理装置17に入力される。列走査回路14は信号を出力する転送の単位クロックである水平転送クロックごとに選択列を順次走査させ、その結果水平転送クロックごとに選択されたデジタル信号が水平画素加算処理装置17に入力される。 【0029】 次に、水平画素加算処理装置17内のDフリップフロップ18であるFF1〜FF4は、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持する。このDフリップフロップ18の出力は画素加算用のデジタル加算器19とセレクタ20に入力される。デジタル加算器ADD1はFF1とFF2の入力を加算し、デジタル加算器ADD2はFF3とFF4の入力を加算する。すなわち、この加算は、隣り合う列の画素データを加算することを意味する。これらの出力はセレクタ20のもう片方にそれぞれ入力される。セレクタ20は画素加算選択有効入力により出力するデータを選択する。例えば、画素加算選択有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素加算選択有効の時はデジタル加算器ADD1の出力をFF5とFF7に、デジタル加算器ADD2の出力をFF6とFF8に入力する。この点が従来例と相違するところであり、一時保存のDフリップフロップやクロック選択器を持たず、データパスを変更してレートを落としている点が相違点である。 【0030】 最後に出力時分割多重化装置22内のMUX1〜MUX2は入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであり、MUX1とMUX2はそれぞれFF5とFF7、FF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力する。 【0031】 次に、本実施例の水平画素加算時における水平画素加算処理装置7および出力時分割多重化装置12の動作タイミングを、図2のタイミングチャートによって説明する。 【0032】 図2に示すように、ある画素の読み出し行について、順次読み出した画素のデータを1から順番に示すと、F1〜F4は水平転送クロックごとに画素データが保持される。従来例にあった一時保存場所のF11とF21および水平転送クロックの2分周クロックはなく、代わりにFF5とFF7にFF1とFF2を加算したものが保持されるとともに、FF6とFF8にFF3とFF4を加算したものが保持される。出力1はクロックがHigh(以下、Hと記す)の時にFF5をクロックがLow(以下、Lと記す)の時にFF7のデータを出力し、出力2はクロックがHの時にFF6をクロックがLの時にFF8のデータを出力する。ここで、FF5とFF7およびFF6とFF8は同じデータが入力されているため、出力マルチプレクサでレートが倍になってしまうところを同レートで出力する。出力1と出力2は加算されたデータが順番に出力され、かつ内部の4並列が2並列に時分割多重化された出力となっている。 【0033】 次に、本発明の一実施の形態(第2実施例)を、図3のブロック図によって説明する。図3には、本実施例を説明する列並列ADC搭載CMOSイメージセンサを示す。このCMOSイメージセンサは、カラーイメージセンサであり、水平画素加算処理装置で同じカラムの隣接する同色の画素(例えば同色のカラーフィルター備えた画素、もしくは受光色毎に画素の光電変換部の形成深さが異なるもののうち同様な深さに光電変換部が形成された画素)を足し合わせるものである。以下、具体的に説明する。 【0034】 図3に示すように、固体撮像装置11は、複数の画素11が例えばマトリックス上に2次元配置されていて、画素アレイを構成している。上記各画素11は、例えばフォトダイオードと画素内アンプとから構成されている。画素アレイの行方向の画素11を選択する行走査回路12が備えられている。また画素アレイには、行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理及びnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行うAD変換・ノイズ除去信号処理装置13が備えられている。 【0035】 AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は、出力を行うものを選択する列走査回路14を有する。さらに、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13の1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号が水平転送動作により、水平画素加算処理装置17、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力されるようになっている。 【0036】 第2実施例では、内部の水平転送および処理は偶数並列(本例では4並列)で行われるため、同時に選択されるAD変換・ノイズ除去信号処理装置13は偶数(例えば4つ)を有する。選択された各AD変換・ノイズ除去信号処理装置13から出力されたnビットのデジタル信号を転送するバスライン15が設けられ、バスライン15から出力されたnビットのデジタル信号をロジック信号レベルに変換するセンス回路16、変換されたロジック信号レベルの加算処理を行う水平画素加算処理装置17を有する。上記列走査回路14は信号を出力する転送の単位クロックである水平転送クロックごとに選択列を順次走査させ、その結果、上記水平画素加算処理装置17には水平転送クロックごとに選択されたデジタル信号が入力されるようになっている。 【0037】 上記水平画素加算処理装置17内には、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持するもので、FF1〜FF4からなるDフリップフロップ18を有する。またこれらのDフリップフロップ18の出力が入力されるもので画素加算用のデジタル加算器19とセレクタ20を有する。上記デジタル加算器ADD1はFF1とFF3の入力を加算するものであり、上記デジタル加算器ADD2はFF2とFF4の入力を加算するものである。これらの出力は上記セレクタ20のもう片方にそれぞれ入力される。セレクタ20は画素加算選択有効入力により出力するデータを選択するものであり、画素加算選択有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素加算選択有効の時はデジタル加算器ADD1の出力をFF5とFF7に、デジタル加算器ADD2の出力をFF6とFF8に入力する。この点が従来例と異なり、一時保存のDフリップフロップやクロック選択器を持たず、データパスを変更してレートを落としている点が特徴となっている。 【0038】 そして、入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであるMUX1とMUX2を備えた出力時分割多重化装置22を有する。この出力時分割多重化装置22内のMUX1とMUX2は、それぞれFF5とFF7、FF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力するようになっている。 【0039】 次に、前記固体撮像装置2の動作を、前記図3によって説明する。 【0040】 固体撮像装置2では、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理およびnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行う。この1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号は水平転送動作により水平画素加算処理装置17、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力される。最初に列走査回路14が出力を行おうとするAD変換・ノイズ除去信号処理装置13を選択する。 【0041】 この第2実施例の固体撮像装置2の場合、内部の水平転送及び処理は4並列で行われるため、同時に選択されるAD変換・ノイズ除去信号処理装置13は4つとなり、選択された4つのAD変換・ノイズ除去信号処理装置13からはそれぞれnビットのデジタル信号がバスライン15上に出力される。バスライン15上に出力されたnビットのデジタル信号は、センス回路16を経てロジック信号レベルに変換され、水平画素加算処理装置17に入力される。列走査回路14は信号を出力する転送の単位クロックである水平転送クロックごとに選択列を順次走査させ、その結果水平転送クロックごとに選択されたデジタル信号が水平画素加算処理装置17に入力される。 【0042】 次に、水平画素加算処理装置17内のDフリップフロップ18であるFF1〜FF4は、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持する。このDフリップフロップ18の出力は画素加算用のデジタル加算器19とセレクタ20に入力される。デジタル加算器ADD1はFF1とFF2の入力を加算し、デジタル加算器ADD2はFF3とFF4の入力を加算する。すなわち、この加算は、隣り合う列の画素データを加算することを意味する。これらの出力はセレクタ20のもう片方にそれぞれ入力される。デジタル加算器ADD1はFF1とFF3の入力を加算するものであり、デジタル加算器ADD2はFF2とFF4の入力を加算するものである。すなわち、1つ離れた列の同色の画素データを加算することを意味する(ここでは、一例として、図4に示すようなカラーコーディングの画素を読み出している)。セレクタ10は画素加算選択有効入力により出力するデータを選択する。例えば、画素加算選択有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素加算選択有効の時はデジタル加算器ADD1の出力をFF5とFF7に、デジタル加算器ADD2の出力をFF6とFF8に入力する。この点が従来例と相違するところであり、一時保存のDフリップフロップやクロック選択器を持たず、データパスを変更してレートを落としている点が相違点である。 【0043】 最後に出力時分割多重化装置22内のMUX1〜MUX2は入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであり、MUX1とMUX2はそれぞれFF5とFF7、FF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力する。したがって、固体撮像装置2は1/2以上の時分割多重化出力を持つ。 【0044】 次に、前記固体撮像装置2の水平画素加算時における水平画素加算処理装置17および出力時分割多重化装置22の動作タイミングを、図5によって説明する。 【0045】 ある画素の読み出し行について、順次読み出した画素のデータを1から順番に示すと、図のF1〜F4は水平転送クロックごとに画素データが保持される。従来例にあった一時保存場所のF11とF21及び水平転送クロックの2周分クロックはなく、代わりにFF5とFF7にFF1とFF3を加算したものが、FF6とFF8にFF2とFF4を加算したものがそれぞれ保持される。出力1はクロックがHの時にFF5をクロックがLの時にFF7のデータを出力し、出力2はクロックがHの時にFF6をクロックがLの時にFF8のデータを出力する。ここで、FF5とFF7及びFF6とFF8は同じデータが入力されているため、出力マルチプレクサでレートが倍になってしまうところを同レートで出力する。出力1と出力2は加算されたデータが順番に出力され、かつ内部の4並列が2並列に時分割多重化された出力されている。 【0046】 次に、本発明の一実施の形態(第3実施例)を、図6のブロック図によって説明する。図6には、本実施例を説明する列並列ADC搭載CMOSイメージセンサを示す。このCMOSイメージセンサは、加算ではなく片方のデータを捨てることにより間引き動作を行って、出力を時分割して多重化するものである。以下、具体的に説明する。 【0047】 図6に示すように、固体撮像装置11は、複数の画素11が例えばマトリックス上に2次元配置されていて、画素アレイを構成している。上記各画素11は、例えばフォトダイオードと画素内アンプとから構成されている。画素アレイの行方向の画素11を選択する行走査回路12が備えられている。また画素アレイには、行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理及びnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行うAD変換・ノイズ除去信号処理装置13が備えられている。 【0048】 AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は、出力を行うものを選択する列走査回路14を有する。さらに、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13の1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号が水平転送動作により、水平画素間引き処理装置57、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力されるようになっている。 【0049】 第3実施例の固体撮像装置3では、内部の水平転送および処理は偶数並列(本例では4並列)で行われるため、同時に選択されるAD変換・ノイズ除去信号処理装置13は偶数(例えば4つ)を有する。選択された各AD変換・ノイズ除去信号処理装置13から出力されたnビットのデジタル信号を転送するバスライン15が設けられ、バスライン15から出力されたnビットのデジタル信号をロジック信号レベルに変換するセンス回路16、変換されたロジック信号レベルの間引き処理を行う水平画素間引き処理装置57を有する。上記列走査回路14は信号を出力する転送の単位クロックである水平転送クロックごとに選択列を順次走査させ、その結果、上記水平画素間引き処理装置57には水平転送クロックごとに選択されたデジタル信号が入力されるようになっている。 【0050】 上記水平画素間引き処理装置57には、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持するもので、FF1〜FF4からなるDフリップフロップ18を有する。またこれらのDフリップフロップ18の出力が入力されるもので画素間引き用信号経路59とセレクタ20を有する。上記デジタル加算器ADD1はFF1とFF3の入力を加算するものであり、上記画素間引き用信号経路59はFF1およびFF3の出力のみがセレクタ20のもう片方にそれぞれ入力されるもので、画素の2つに1つを選択し、出力するものである。セレクタ20は画素間引き選択有効入力により出力するデータを選択するものであり、画素間引き選択有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素加算選択有効の時は画素間引き用信号経路59の出力をFF1からの出力をFF5とFF7に、FF3からの出力をFF6とFF8に入力する。この点が従来例と異なり、一時保存のDフリップフロップやクロック選択器を持たず、データパスを変更してレートを落としている点が特徴となっている。 【0051】 そして、入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであるMUX1とMUX2を備えた出力時分割多重化装置22を有する。この出力時分割多重化装置22内のMUX1とMUX2は、それぞれFF5とFF7、FF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力するようになっている。 【0052】 次に、前記固体撮像装置3の動作を、前記図6によって説明する。 【0053】 固体撮像装置3では、AD変換・ノイズ除去信号処理装置13は行走査回路12で選択された行の画素11から出力されるアナログ信号をそれぞれ1行同時にノイズ除去信号処理およびnビットのデジタル信号への変換を行い、変換後のデジタル信号の保持を行う。この1行の変換処理が終了すると、変換された各列のnビットのデジタル信号は水平転送動作により水平画素間引き処理装置57、出力時分割多重化装置22を通り外部に出力される。最初に列走査回路14が出力を行おうとするAD変換・ノイズ除去信号処理装置13を選択する。 【0054】 次に、水平画素間引き処理装置57内のDフリップフロップ18であるFF1〜FF4は、転送の水平転送クロックごとにセンス回路16上に出力されるデジタルデータを、並列を保ったまま保持する。このDフリップフロップ18の出力は画素間引き用信号経路59とセレクタ20に入力される。画素間引き用信号経路59ではFF1およびFF3の出力のみがセレクタ20のもう片方にそれぞれ入力される。すなわち、2つの画素のうち1つを選択し、出力していることを示す。セレクタ10は画素加算選択有効入力により出力するデータを選択する。例えば、画素間引き選択が有効でない時は、Dフリップフロップ18の出力を直接FF5〜FF8のDフリップフロップ21に入力し、画素間引き選択が有効の時は画素間引き用信号経路59の出力のうち、FF1からの出力をFF5とFF7に、FF3からの出力をFF6とFF8に入力する。この点が従来例と相違するところであり、一時保存のDフリップフロップやクロック選択器を持たず、データパスを変更してレートを落としている点が相違点である。 【0055】 最後に出力時分割多重化装置22内のMUX1〜MUX2は入力される二つのデータをクロックの論理により出力選択するマルチプレクサであり、MUX1とMUX2はそれぞれFF5とFF7、FF6とFF8のデータを入力し、クロックにより振り分けて出力する。したがって、固体撮像装置3は1/2以上の時分割多重化出力を持つ。 【0056】 次に、前記固体撮像装置2の水平画素加算時における水平画素間引き処理装置57および出力時分割多重化装置22の動作タイミングを、図7によって説明する。 【0057】 ある画素の読み出し行について、順次読み出した画素のデータを1から順番に示すと、図のF1〜F4は水平転送クロックごとに画素データが保持される。従来例にあった一時保存場所のF11とF21及び水平転送クロックの2周分クロックはなく、代わりにFF5とFF7にFF1のデータ、FF6とFF8にFF3のデータがそれぞれ保持される。出力1はクロックがHの時にFF5をクロックがLの時にFF7のデータを出力し、出力2はクロックがHの時にFF6をクロックがLの時にFF8のデータを出力する。ここで、FF5とFF7及びFF6とFF8は同じデータが入力されているため、出力マルチプレクサでレートが倍になってしまうところを同レートで出力する。出力1と出力2は加算されたデータが順番に出力され、かつ内部の4並列が2並列に時分割多重化された出力されている。 【図面の簡単な説明】 【0058】 【図1】本発明の一実施の形態(第1実施例)を示したブロック図である。 【図2】第1実施例に係わるタイミングチャートである。 【図3】本発明の一実施の形態(第2実施例)を示したブロック図である。 【図4】第2実施例に係わる画素のカラーコーディングの一例を示したレイアウト図である。 【図5】第2実施例に係わるタイミングチャートである。 【図6】本発明の一実施の形態(第3実施例)を示したブロック図である。 【図7】第3実施例に係わるタイミングチャートである。 【図8】従来例を示したブロック図である。 【図9】従来例に係わるタイミングチャートである。 【符号の説明】 【0059】 1…固体撮像装置、11…画素、13…AD変換・ノイズ除去信号処理装置、17…水平画素加算処理装置、22…出力時分割多重化装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086298 【弁理士】 【氏名又は名称】船橋 國則
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| 【公開番号】 |
特開2008−11012(P2008−11012A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−177687(P2006−177687) |
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