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【発明の名称】 画像表示装置,画像表示方法および画像表示プログラム
【発明者】 【氏名】日比野 秀臣

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から関連する画像を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した複数の画像のうち少なくとも2枚の画像を並べて表示する表示手段とを有すること
を特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記画像に付属情報を付加する情報付加手段を有し、
前記記憶手段は、前記付属情報が付加された複数の画像を記憶し、
前記選択手段は、前記付属情報から関連する画像を選択すること
を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示された複数の画像に同じ処理を施す処理手段をさらに設けたこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記付属情報は、AE(露光)ブラケツト情報,WB(ホワイトバランス)ブラケット情報,フオーカスブラケット情報,フラッシュブラケツト情報,画像処理情報の少なくとも1つの情報であること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記画像処理情報は、赤目軽減処理,DRC(ダイナミックレンジ圧縮)処理,デジタルぼかし,色相彩度補正,輪郭強調補正,階調補正,モノクロ/セピア処理,フィルタ(フォギー,クロスなど)の少なくとも1つの情報であること
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記施す処理は、拡大,縮小,回転,スクロールの少なくとも1つの処理であること
を特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記複数の画像を並べて表示する表示手段の一部に前記付属情報を表示すること
を特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項8】
第2の表示手段をさらに設け、
前記付属情報を前記第2の表示手段に表示すること
を特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像表示装置を有することを特徴とするカメラ。
【請求項10】
複数の画像を記憶する手順と、
関連する画像を選択する手順と、
前記選択した複数の画像を並べて表示する手順とを有すること
を特徴とする画像表示方法。
【請求項11】
付属情報が付加されて記憶された画像データの前記付属情報から関連する画像を選択するステップと、
前記選択した複数の画像を並べて表示するステップと、
前記並べて表示した複数の画像に同じ処理を施すステップとをCPUに実行させること
を特徴とする画像表示プログラム。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像を同時に表示して比較する画像表示装置,画像表示方法および画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像を使用者が選択して同じ画面に並べて比較表示する従来技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方で、撮影時に露出を少しずつ可変して、複数枚の画像を撮影するオートブラケット撮影が可能なカメラが増えている。このようなオートブラケット撮影が可能なカメラでは、複数枚の画像から最適な画像を選択することができる。
【特許文献1】特開2005−091430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
オートブラケット撮影を行うと、同じシーンの画像が複数枚撮影される。また、撮影後に画像処理した画像を元画像と共に保存する場合もある。これらの場合、画像を1枚ずつ使用者が選択して比較表示するので、複数枚の画像の中で、どの画像が最適な画像であるか判り難いという問題がある。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、関連する画像を表示することが可能な画像表示装置,画像表示方法および画像表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る画像表示装置は、複数の画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から関連する画像を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した複数の画像のうち少なくとも2枚の画像を並べて表示する表示手段とを有することを特徴とする。
または、前記画像に付属情報を付加する情報付加手段を有し、前記記憶手段は、前記付属情報が付加された複数の画像を記憶し、前記選択手段は、前記付属情報から関連する画像を選択することを特徴とする。
【0005】
さらに、前記表示された複数の画像に同じ処理を施す処理手段をさらに設けたことを特徴とする。
特に、前記付属情報は、AE(露光)ブラケツト情報,WB(ホワイトバランス)ブラケット情報,フオーカスブラケット情報,フラッシュブラケツト情報,画像処理情報の少なくとも1つの情報であることを特徴とする。
【0006】
或いは、前記画像処理情報は、赤目軽減処理,DRC(ダイナミックレンジ圧縮)処理,デジタルぼかし,色相彩度補正,輪郭強調補正,階調補正,モノクロ/セピア処理,フィルタ(フォギー,クロスなど)の少なくとも1つの情報であることを特徴とする。
また、前記施す処理は、拡大,縮小,回転,スクロールの少なくとも1つの処理であることを特徴とする。
【0007】
さらに、前記複数の画像を並べて表示する表示手段の一部に前記付属情報を表示することを特徴とする。
または、第2の表示手段をさらに設け、前記付属情報を前記第2の表示手段に表示することを特徴とする。
本発明に係るカメラは、上記画像表示装置を有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る画像表示方法は、複数の画像を記憶する手順と、関連する画像を選択する手順と、前記選択した複数の画像を並べて表示する手順とを有することを特徴とする。
本発明に係る画像表示プログラムは、付属情報が付加されて記憶された画像データの前記付属情報から関連する画像を選択するステップと、前記選択した複数の画像を並べて表示するステップと、前記並べて表示した複数の画像に同じ処理を施すステップとをCPUに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、関連する画像を表示することができるので、使用者が関連する画像を選択する必要がなく、選択された複数の画像に同じ処理を施すことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明に係る画像表示装置,画像表示方法および画像表示プログラムの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る画像表示装置を用いたカメラは、オートブラケット撮影された複数枚の画像や、画像処理前後の複数枚の画像を同時にモニターに表示し、表示された画像に対して、拡大,縮小,回転,上下左右のスクロールなどの同じ処理を施して比較表示する。
【0011】
尚、オートブラケット撮影の種類としては、例えば、AE(露光)ブラケツト、フオーカスブラケット、フラッシュブラケット、WB(ホワイトバランス)ブラケットなどがある。AEブラケットは露出制御を変えて複数枚撮影するもの、フォーカスブラケットはフォーカス制御によりピント位置を変えて複数枚撮影するもの、フラッシュブラケットはフラッシュの発光量を制御して複数枚撮影するもの、WBブラケットはいくつかのホワイトバランス値で処理して撮影時に複数枚の画像を作成するものである。尚、これら以外にも、色合い、コントラストなど、様々な条件を変えた複数枚の画像を撮影時に作成しても構わない。
【0012】
次に、第1の実施形態に係るカメラ101の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。カメラ101において、被写体からの光は、レンズ102と、絞り103と、メカニカルシャッター104とを通して、CCDなどの撮像素子105に結像され、電気信号に変換される。
電気信号に変換された画像は、AFE(Analog Front End)106において、ノイズを除去するためのCDS(相関二重サンプリング),ISO感度ゲインを調整するPGA(Programable Gain Amp)およびデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Convertor)を通して、デジタルの画像データに変換される。
【0013】
また、AFE106は、撮像素子105に信号転送のタイミングを与えるTG(Timing Generator)やVdr(Vドライブ信号)なども出力する。AFE106が出力する画像データは、ASIC(Application Specific Integrrated Circuit)107において、ホワイトバランスなどの画像処理が行われた後、メモリ113や記録メディア115に記憶される。また、撮影する画像や既に撮影した画像は、ユーザーの操作によって、液晶モニタ114に表示することができる。
【0014】
ASIC107は、CPU108と、カメラI/F109と、画像処理部110とで構成される。CPU108は、予め記憶されたプログラムによって動作し、操作SW111からのユーザーの操作に応じて、カメラ101の各部を制御する。尚、操作SW111には、シャッターボタンやカーソルなどの様々なボタンが配置されている。
カメラI/F109は、CPU108の指令によって、MD(Moter Driver)116を制御して絞り103を可変したり、MD117を制御してメカニカルシャッター104を動作させたり、或いはMD118を制御してレンズ102のフォーカス制御を行う。また、フラッシュユニット112を動作させて、フラッシュ撮影を行う。画像処理部110は、ホワイトバランス処理だけでなく、階調の変更や色再現の変更などの画像処理を行う。
【0015】
次に、AEブラケットによって、露出を可変してオートブラケット撮影を行う場合の例を図2を用いて説明する。図2は、記録メディア115に記憶されている内容を表した説明図で、各画像データには、ファイル名と共に情報データが付加されて記憶される。
ここで、情報データについて説明する。例えば、絞り103を制御して露出を可変したAEブラケット撮影において、ユーザーが操作SW111によって、露出補正±0、露出補正+0.5、露出補正−0.5の3種類を設定していた場合、1回のシャッター操作で連続した3枚の画像が撮影され、メモリ113や記録メディア115に記憶される。
【0016】
例えば、図2において、画像データが記録メディア115に記憶される場合、3枚の連続した画像は、ファイル名DSCN0001,DSCN0002,DSCN0003として記憶される。この時、本実施形態では、情報データを付加して記憶する。
情報データは、例えば、EXIF規格の付加情報として、1回のシャッター操作で撮影した連続した3枚の画像は、ブラケット1−1:露出補正±0、ブラケット1−2:露出補正+0.5、ブラケット1−3:露出補正−0.5などのように記憶する。この時、1−1の前の数字は1回目のシャッター操作であることを表し、1−1の後の数字は3つの露出補正の1つを表す。つまり、前の数字が同じものは、同じシャッター操作で撮影した関連する画像であることを表している。
【0017】
例えば、図2において、別のシャッター操作でAEブラケット撮影した画像は、ファイル名がDSCN0013のブラケット2−1:露出補正±0の画像と、ファイル名がDSCN0014のブラケット2−2:露出補正+0.5の画像と、ファイル名がDSCN0015のブラケット2−3:露出補正−0.5の画像の3枚であることがわかる。
このようにして、CPU108は、記録メディア115に記憶されている撮影済みの画像から、同じシャッター操作でブラケット撮影した関連画像を抽出することができる。
【0018】
次に、本実施形態のカメラ101において画像を比較表示する処理のフローチャートを説明する。図3のフローチャートは、CPU108の動作とユーザーの操作を中心に描いたもので、記録メディア115に記憶されている撮影済みの画像を液晶モニタ114に比較表示したり、不要な画像を削除する場合の処理を示している。
(ステップS201)ユーザーは操作SW111を操作して、画像比較表示モードにしてプログラムを開始する。
(ステップS202)記録メディア115に記憶されている画像の中から、ユーザーが見たい画像を選択する。尚、画像の選択は、ファイル名リストの中から指定するようにしてもよいし、液晶モニタ114にサムネイル画像を表示させて、その中から指定するようにしてもよい。或いは、記録メディア115に記憶されている画像を順番に表示しながら所望の画像を選択するようにしてもよい。ここでは、上記のいずれかの方法で、ユーザーは図2のDSCN0001の画像を選択したとする。
(ステップS203)ユーザーが画像を指定すると、CPU108は、記録メディア115に、指定した画像に関連する画像が記憶されているか否かを調べる。尚、関連する画像か否かは、図2で説明したように、画像データに付加された情報データの前の数字が同じものを検索することで判断する。ここでは、ステップS202において、ユーザーは図2のDSCN0001の画像を選択しているので、これに関連する画像は、DSCN0002とDSCN0003であると判断する。
(ステップS204)関連する画像が記憶されている場合は、関連する画像を液晶モニタ114に並べて表示する。ここでは、DSCN0001と、DSCN0002と、DSCN0003の3枚の画像を表示する。
【0019】
ここで、液晶モニタ114の表示画面について、図4を用いて説明する。図4(a)は、ステップS204の処理が終了した時点の液晶モニタ114の表示画面を示しており、左上の画面301と、左下の画面302と、右上の画面303と、右下の画面304との4つに分割されて表示される。例えば、左上の画面301にはDSCN0001の画像が表示され、左下の画面302にはDSCN0002の画像が表示され、右上の画面303にはDSCN0003の画像が表示される。尚、右下の画面304には、例えばDSCN0001の画像が表示され、表示枠401aが画面上に表示される。CPU108は、この表示枠401aで選択されている部分を、画面301から画面303に表示する。
【0020】
尚、図5(a)に示すように、液晶モニタ114に画像601aと画像602aの2枚の画像を比較表示する場合は、液晶モニタ114の画面のアスペクト比と、画像601aおよび602aを2枚並べた時のアスペクト比が異なるため、液晶モニタ114の画面に余白部分が生じてしまい、表示される画像が小さくなってしまう。そこで、図5(b)に示すように、画像601aを縦長に拡大してトリミングした画像601bと、画像602aを縦長に拡大してトリミングした画像602bとを並べて表示し、常に、液晶モニタ114の画面を最大限に使用するようにしても構わない。
【0021】
また、ブラケット等の関連画像を同時に表示するか否かを選択する機能を設けても構わない。或いは、ブラケット画像を選択して表示しようとした時に、複数枚同時表示するか否かの確認メッセージを出して、ユーザーに選択させるようにしてもよい。
さらに、記録メディア115に記憶されている画像を順番に表示しながら所望の画像を選択する場合は、表示する画像に関連する画像がない場合は1枚だけを表示し、関連する画像がある場合は関連する画像を複数枚表示するようにしても構わない。この場合、ユーザーは、表示される画像の枚数によって、関連する画像があるか否かを容易に判断することができる。
【0022】
このようにして、関連する画像が液晶モニタ114の画面に表示された後、図3のフローチャートにおいて、次のように処理される。
(ステップS205)ユーザーは、操作SW111によって、表示されている画像の拡大や縮小,或いはスクロールなどの処理を施す。ここでは、図4(a)の表示枠401aの部分を拡大操作すると、図4(b)に示すように表示される。つまり、表示枠401aが表示枠401bのように小さくなると共に、画面301から画面303に表示されている画像は、表示枠401bの範囲内を拡大表示する。
【0023】
或いは、図4(b)の表示枠401bの部分を上下左右にスクロール操作すると、図4(c)に示すように表示される。つまり、表示枠401bが表示枠401cのように左側にスクロールすると共に、画面301から画面303に表示されている画像は、拡大されたまま表示枠401cの範囲内を表示する。
このようにして、ユーザーは、ブラケット撮影された画像の細部を比較して、どの画像が最適か否かを判断する。ここでは、図4(a)の右上の画面303に表示されている画像(ファイル名:DSCN0003)が最適であると判断したとして、説明を続ける。
(ステップS206)ユーザーは、最適な画像だけ残して、削除する画像を選択する。この様子を、図6に示す。ユーザーは操作SW111を操作して、液晶モニタ114の画面上の左上の画面301と左下の画面302をそれぞれ選択して削除するよう指定する。削除するよう指定された左上の画面301と左下の画面302には、削除されることを示す、例えば、ゴミ箱マークが表示される。尚、この時、右下の画面304には、AEブラケット撮影された値が、画面301から画面303に対応して、視覚的にどの画面がどの露出値で撮影されたものであるかが表示される。これによって、ユーザーは、最適な画像の露出値が+0.5であったことを知ることができ、次の撮影に参考にすることができる。
(ステップS207)削除する画像が決まったら、ユーザーは終了操作の有無を判断する。また、終了操作がされるまで、ステップS205に戻って、画像の比較を行うことができる。
(ステップS208)終了操作が選択されたら、必要な画像は継続して保存し、不要な画像は削除する。尚、画像が削除されると付加された情報データも削除され、関連する画像が全て削除されて1枚の独立した画像となった場合は、独立した画像に付加されている情報データを削除する。また、ユーザーが操作SW111でキャンセルを選択することによって、削除せずに、そのまま終了することもできる。
(ステップS209)画像比較表示モードを終了する。
【0024】
このように、本実施形態に係る画像表示装置を用いたカメラ101は、オートブラケット撮影された複数枚の関連する画像を、画像データに付加された情報データによって、CPU108が記録メディア115から自動的に選択し、同じ画面に比較表示するので、ユーザーが関連する画像を探し出す手間を省くことができる。
また、同じ画面に表示された複数の画像に対して、同じ部分の拡大や上下左右のスクロールを行うことができるので、画像間の微妙な色合いの違いや輪郭などを容易に比較することができる。
【0025】
さらに、同じ画面に表示された複数枚の画像から、不要な画像を容易に選択することができ、且つ、選択された不要な画像は、マーキングされているので、使用者が間違えて削除することを防止できる。特に、メモリ容量の限られたカメラやカメラ付き携帯電話などにおいては、簡単に不要画像を選択して削除できるので、メモリを有効に使用することができる。
【0026】
また、画面の一部に、表示されている複数枚の画像のブラケット情報を表示するので、どの場所に表示されている画像がどのような条件で撮影された画像であるかを容易に確認することができる。
尚、本実施形態では、複数枚の画像を1つの画面に並べて表示するようにしたが、例えば、5枚以上など、関連する画像が多数ある場合は、2回に分けて画面を切り替えて比較表示するようにしても構わない。この場合でも、1回毎の比較表示は、先に説明した図4と同様に行うことができ、拡大や縮小処理を施した場合は、2回に分けられて表示される全ての画像に対して同じ処理が施される。
【0027】
さらに、ユーザーの操作性を向上させるために、拡大ボタンやジョグダイアルなどを設けて、ワンタッチで拡大したり、スクロールできるようにしても構わない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る画像表示装置を用いたカメラについて説明する。尚、本実施形態のカメラの構成は、第1の実施形態の図1に示すカメラ101と同じである。第1の実施形態では、ブラケット撮影を行って作成された複数枚の画像を比較表示する例について説明したが、第2の実施形態では、1枚の撮影済みの元画像に対して画像処理を施して作成された複数枚の画像が記録メディア115に記憶されている場合に、元画像と画像処理済みの画像とを自動的に選択して、同じ画面に比較表示する場合の例について説明する。
【0028】
尚、比較表示の方法は第1の実施形態と同様に、画像処理前後の複数枚の画像を同時にモニターに表示し、表示された画像に対して、拡大,縮小,回転,上下左右のスクロールなどの同じ処理を施して比較する。
また、画像処理の種類としては、赤目軽減処理、DRC(ダイナミックレンジ圧縮)処理、デジタルぼかし、色相彩度補正、明るさ補正、輪郭強調補正、階調補正、モノクロ/セピア処理、各種フィルタ(フォギー,クロスなど)がある。尚、これらの複数の画像処理を複合して行って複数枚の画像が作成しても構わない。
【0029】
尚、第1の実施形態におけるブラケット撮影にも画像処理の要素が含まれているが、ここでは、ブラケット撮影は撮影時に連続して行われるものとし、本実施形態の画像処理は撮影後に画像を補正する処理を意味する。
今、過去に撮影した元画像のファイル名がDSCN0001.JPGであった場合、この画像の輪郭を強調処理した画像のファイル名をASCN0001.JPG、輪郭を弱めた処理した画像のファイル名をBSCN0001.JPGのようにそれぞれ付けるようにする。
【0030】
この状態で、本実施形態のカメラ101の画像比較表示モードを動作させると、ファイル名の末尾の4つの数字が同じものを自動的に選択して、同じ画面に表示する。この時の処理は第1の実施形態の図3のフローチャートと同じであるが、ステップS203およびS204のCPU108の処理内容が異なる。
(ステップS203)ユーザーが画像を指定すると、CPU108は、記録メディア115に、指定した画像に関連する画像が記憶されているか否かを調べる。尚、関連する画像か否かは、画像ファイル名の下4桁の番号が同じものを検索することで判断する。ここでは、元画像のファイル名がDSCN0001なので、これに関連する画像は、ASCN0001とBSCN0001であると判断する。尚、ステップS202において、ユーザーが選択した画像がDSCN0001ではなく、ASCN0001またはBSCN0001のいずれの画像であっても、ファイル名の下4桁が同じものを選択することで、関連する画像を判別できる。
(ステップS204)関連する画像が記憶されている場合は、関連する画像を液晶モニタ114に並べて表示する。ここでは、DSCN0001と、ASCN0001と、BSCN0001の3枚の画像を表示する。
【0031】
尚、第1の実施形態のブラケット撮影のように、1−1を元画像の情報データとし、画像処理を行った画像の情報データを1−2や1−3とするようにしても構わない。この場合は、第1の実施形態と同様に処理できる。また、2回以上の画像処理を行った場合は、1−2−1、1−2−2などのように情報を付加することで、何回目の処理を行った画像であるかを容易に判別することができる。
【0032】
ステップS205以降の処理は、第1の実施形態と同じなので、重複する説明は省略する。尚、図6において、液晶モニタ114の右下の画面304に表示される内容は、露出補正値ではなくファイル名を表示する。ユーザーは、ファイル名によって、何の処理が行われたのか判別することができる。或いは、画像処理の内容を情報データとして画像データと共に記憶するようにすれば、ファイル名以外に、例えば、輪郭(強),輪郭(弱)などのように表示することができる。
【0033】
このように、本実施形態に係る画像表示装置を用いたカメラ101は、同じ元画像から画像処理した複数枚の画像を自動的に同じ画面に表示することができるので、使用者が同じ元画像から作成した画像を探す必要がなく、効率的に画像を比較することができる。
また、第1の実施形態と同様に、画面の一部に、表示されている複数枚の画像のファイル名や画像処理内容を表示するので、どの場所に表示されている画像がどのような画像処理が行われたものかを容易に確認することができる。
【0034】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る画像表示装置を用いたカメラについて説明する。尚、本実施形態のカメラの構成は、第1の実施形態の図1に示すカメラ101と基本的には同じであるが、図7に示すように、第2の液晶モニタ151を有している。また、本実施形態は、2つの表示部を有する画像表示装置あるいはカメラまたはカメラ付携帯電話などに適用できる。
【0035】
図7において、液晶モニタ114には、第1の実施形態で説明した図4のような画像が点線円701に示すように表示される。一方、第2の液晶モニタ151には、点線円702に示すように、例えば、液晶モニタ114の画面に表示された画像に対応した位置に、各画像の露出補正値が表示される。
このように、本実施形態においては、ブラケット情報やファイル名あるいは画像処理内容などを画像を表示している液晶モニタ114とは別の第2の液晶モニタ151に表示することによって、液晶モニタ114に表示される画像の数を増やすことができ、画像の情報を容易に確認することができる。
【0036】
以上、各実施形態において、本発明に係る画像表示装置およびこれを用いたカメラ並びに画像表示方法を説明してきたが、パソコンなどで関連する複数枚の画像を表示して、同じ処理を施す場合においても適用することができる。例えば、パソコン上で、画像処理した画像のファイル名を第2の実施形態のように付加することによって、同じ画像処理をした関連する画像をファイル名から容易に判別することができ、同じ画面に並べて比較表示することができる。尚、この場合のプログラム処理は、第1の実施形態で説明した図3のフローチャートで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】第1の実施形態に係るカメラのブロック図である。
【図2】記録メディア115の記憶内容を説明する説明図である。
【図3】第1の実施形態に係るカメラの操作フローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係るカメラの液晶モニタ114の表示画面を説明する説明図である。
【図5】第1の実施形態に係るカメラの液晶モニタ114の表示画面を説明する説明図である。
【図6】第1の実施形態に係るカメラの液晶モニタ114の表示画面を説明する説明図である。
【図7】第3の実施形態に係るカメラの概要を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0038】
101・・・カメラ 102・・・レンズ
103・・・絞り 104・・・メカニカルシャッター
105・・・撮像素子 106・・・AFE
107・・・ASIC 108・・・CPU
109・・・カメラI/F 110・・・画像処理部
111・・・操作SW 112・・・フラッシュユニット
113・・・メモリ 114・・・液晶モニタ
115・・・記録メディア
116,117,118・・・MD

【出願人】 【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺

【識別番号】100116001
【弁理士】
【氏名又は名称】森 俊秀


【公開番号】 特開2008−10970(P2008−10970A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176979(P2006−176979)