| 【発明の名称】 |
画像形成装置、および画像形成装置の調整方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 公一
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| 【要約】 |
【課題】より正確に画像形成位置の調整を行える画像形成装置、および画像形成装置の調整方法を提供する。
【構成】第1の端部の異なる3点から第1の基準線の黒帯までの長さと、第2の端部の異なる3点から第2の基準線の黒帯までの長さを入力すると、入力された第1の端部から黒帯までの複数の長さに基づいて、第1の端部から黒帯までの第1の基準値Mを計算し(SP22)、入力された第2の端部から第2の基準線の黒帯までの複数の長さに基づいて、第2の端部から第2の基準線の黒帯までの第2の基準値Nを計算し(SP24)、計算された第1および第2の基準値M,Nを設定する(SP25)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像形成手段で画像を形成するときの原稿の読取り位置を調整するために、基準線を有する調整用シートを用いて調整を行う画像形成装置であって、 前記調整用シートの端部と、前記基準線との間の長さを入力させるための入力手段と、 前記入力手段から入力された長さに基づいて、前記調整用シートの端部と、前記読取り位置との関係を調整する調整手段とを備える、画像形成装置。 【請求項2】 前記入力手段によって複数の長さが入力され、 前記入力手段によって入力された複数の長さに基づいて調整値を計算する計算手段を含み、 前記調整手段は、前記計算手段によって計算された調整値に基づいて前記調整を行う、請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 画像形成手段で画像を形成するときの原稿の読取り位置を調整するために、基準線を有する調整用シートを用いて調整を行う画像形成装置の調整方法であって、 前記調整用シートの端部と、前記基準線との間の長さを入力するステップと、 前記入力された長さに基づいて、前記前記調整用シートの端部と、前記読取り位置との関係を調整するステップとを備える、画像形成装置。 【請求項4】 前記長さは、前記調整用シートの端部と、前記基準線との間の長さを実測して得られた値である、請求項3に記載の画像形成装置の調整方法。 【請求項5】 前記長さは、前記調整用シートに記入されている前記調整用シートの端部と、前記基準線との間の長さの値である、請求項3に記載の画像形成装置の調整方法。 【請求項6】 前記長さは、前記調整用シートの端部における全体の長さにおける中央部と、両端側とにおけるそれぞれの前記端部と、前記基準線との間の長さである、請求項3から5のいずれかに記載の画像形成装置の調整方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、画像形成装置、および画像形成装置の調整方法に関し、原稿を読取部で読取って印刷するデジタル複合機などの画像形成装置、および画像形成装置の調整方法に関する。 【背景技術】 【0002】 デジタル複合機や、スキャナや、ファクシミリ装置などの画像形成装置は原稿を読取るスキャナのような読取部を備えている。読取部は、CCDラインセンサにより原稿からの反射光を受光し、光電変換して画像の読取りを行っている。このため、CCDラインセンサの主走査方向の取付け位置誤差や、倍率誤差や、原稿読取系の副走査方向の読取開始タイミングを決定するための位置センサの取付け誤差や、走査スピード誤差が発生する。 【0003】 この誤差により、原稿画像を読取った場合、原稿に対して読取画像の位置ずれが発生したり、読取画像が大きくなったり、小さくなったり、倍率誤差による色ずれが発生することがある。このような不具合を解消するために、読取部の機構部の調整および電気的調整が行われている。すなわち、調整用シートの端部と、読取り用の基準線までの長さが固定値として記憶されており、位置調整において、この固定値を用いて調整が行われる。 【0004】 一方、特開平8−97976号公報(特許文献1)および特開2004−255646号公報(特許文献2)には、調整用シートを用いて位置調整を行うことが記載されている。 【特許文献1】特開平8−97976号公報(段落番号0028〜0031、図5) 【特許文献2】特開2004−255646号公報(要約、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 調整用シートの端部と、読取り用の基準線までの長さは、調整用シートによって異なっており、固定値を用いて調整する方法では、正しく調整を行うことができない。 【0006】 特許文献1,2では、調整用シートの基準線を用いて調整をしているが、調整用シートの端部と基準線との間の長さは、例えば10mmと定められていても、調整用シートによっては、この長さに対して±0.5mm程度にばらつく可能性がある。このばらつきのために、先端タイミング調整、センター位置調整、等倍度調整の値が正しく設定されなくなる。特許文献1,2では、上述のようなばらつきを無視し、ばらつきがないものとして調整を行っていた。 【0007】 そこで、この発明の目的は、より正確に画像形成位置の調整を行える画像形成装置、および画像形成装置の調整方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 この発明は、画像形成手段で画像を形成するときの原稿の読取り位置を調整するために、基準線を有する調整用シートを用いて調整を行う画像形成装置であって、調整用シートの端部と、基準線との間の長さを入力させるための入力手段と、入力手段から入力された長さに基づいて、調整用シートの端部と、読取り位置との関係を調整する調整手段とを備える。 【0009】 好ましくは、入力手段によって複数の長さが入力され、入力手段によって入力された複数の長さに基づいて調整値を計算する計算手段を含み、調整手段は、計算手段によって計算された調整値に基づいて前記調整を行う。 【0010】 この発明の他の局面は、画像形成手段で画像を形成するときの原稿の読取り位置を調整するために、基準線を有する調整用シートを用いて調整を行う画像形成装置の調整方法であって、調整用シートの端部と、基準線との間の長さを入力するステップと、入力された長さに基づいて、調整用シートの端部と、読取り位置との関係を調整するステップとを備える。 【0011】 一実施形態では、他の実施形態では、長さは、調整用シートの端部と、基準線との間の長さを実測して得られた値であり、他の実施形態では、長さは、調整用シートに記入されている調整用シートの端部と、基準線との間の長さの値である。 【0012】 より好ましくは、長さは、調整用シートの端部における全体の長さにおける中央部と、両端側とにおけるそれぞれの端部と、基準線との間の長さである。 【発明の効果】 【0013】 この発明によれば、実際の調整用シートの情報を入力させることによって画像形成位置の調整を行うことにより、より正確に調整を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 図1は、この発明の一実施形態における画像形成装置としてのデジタル複合機1のブロック図である。図1において、デジタル複合機1は、調整手段として作動する制御部2を含み、さらに制御部2に接続されて制御される読取部3と、入力手段として作動する操作部4と、表示部5と、画像形成手段として作動する印刷部6と、通信部7と、HDD(Hard Disk)8とを備える。 【0015】 制御部2は、先端タイミング位置、センター位置などの位置ずれを調整するための調整値を記憶するEEPROM(Electrically Erasable PROM)21を含む。EEPROM21は、後述の図4で説明するが、調整後の先端タイミング調整値Dと、センター位置調整値Eと、等倍度調整値Fとを記憶する領域を有している。 【0016】 読取部3はCCDラインセンサを含み、原稿の画像を読取る。操作部4は原稿の読取を指令するスイッチやコピー枚数などをセットするテンキーなどを含む。表示部5は印刷部数などを表示する。印刷部6は読取られた画像や外部から与えられた画像を印刷する。通信部7はデジタル複合機1をファクシミリ装置として使用するときの外部通信回線とのインタフェースである。HDD8は印刷する画像データなどを記憶する。 【0017】 図2は、調整用シート10の一例を示す図である。調整用シート10は、例えばA4サイズの用紙が用いられている。調整用シート10は、それぞれが相互に交わる少なくとも第1の方向に延びる第1の端部12と、第2の方向に延びる第2の端部13とを有している。調整用シート10には、黒帯14,15が形成されている。すなわち、調整用シート10には、第1の端部12に沿いかつ所定の長さを有して第2の端部13の一端から他端まで延びる黒帯14と、黒帯14に対して所定の長さを有して略平行に延びる黒帯15とが形成されている。 【0018】 また、調整用シート10の第2の端部13に沿いかつ所定の長さを有して第1の端部12の一端から他端まで延びる黒帯16と、黒帯16に対して所定の長さを有して略平行に延びる黒帯17とが形成されている。黒帯として14,15と、16,17の2本設けたのは、黒帯間を測定して、予め記憶されている基準値との差を見ることにより等倍度の調整を行うためである。 【0019】 図3は、この発明の一実施形態の画像形成装置による位置調整動作を説明するためのフローチャートであり、図4は図3に示した調整用シート位置計算のサブルーチンを示すフローチャートである。 【0020】 図3に示すステップ(図示ではSPと略称する。)SP0において、制御部2は測定値を入力するように表示部5に表示する。サービスマンはその表示を見て、調整用シート10をメジャーにより第1の端部12のそれぞれが異なる予め定められた位置の3点から黒帯14までの3箇所の最短長さG,H,Iを左から順に測定する。3点は、第1の端部12の全体の長さにおける中央部と、両端側とが選ばれる。そして、操作部4から測定値を入力する。 【0021】 さらに、サービスマンは、調整用シート10をメジャーにより調整用シート10の第2の端部13のそれぞれが異なる予め定める3点から黒帯16までの最短長さJ,K,Lを上から順に測定する。この3点も第2の端部13の全体の長さにおける中央部と、両端側とが選ばれる。そして、操作部4から測定値を入力する。 【0022】 制御部2は、SP1において、調整用シート位置計算を行う。調整用シート位置計算は、図4に示すサブルーチンに従って行われる。すなわち、ステップSP21において、測定値が入力されたか否かを判別し、入力されたことを判別すると、ステップSP22において、入力された3点の最短長さG,H,Iを平均して、調整用シート10の第1の端部12から黒帯14までの長さの平均値である基準値Mを次式に基づいて計算する。 【0023】 M=((G+I)/2+H)/2 上式は、3箇所の最短長さのうち、中央の長さHの両端側の最短長さG,Iの平均値を求め、その平均値と中央の長さHとを加算して1/2することで基準値Mを求めることを示している。 【0024】 ステップSP23において、最短長さJ,K,Lが入力されたか否かを判別する。入力されていれば、ステップSP24において、求めた3点の最短長さJ,K,Lを平均して、調整用シート10の第2の端部13から黒帯16までの長さの平均値である基準値Nを次式に基づいて計算する。 【0025】 N=((J+L)/2+K)/2 上式は、3箇所の最短長さのうち、中央の長さKの両端側の最短長さJ,Lの平均値を求め、その平均値と中央の長さKとを加算して1/2することで第2の基準値Nを求めることを示している。なお、第1の基準値は、上記式によらず、M,N,Kを加算して3等分した値を用い、第2の基準値もJ,K,Lを加算して3等分した値を用いるようにしてもよい。 【0026】 基準値Mは、調整用シート10の第1の端部12から黒帯14までの長さが基準値として、例えば10mmと定められていても、調整用シート10によって、9mmあるいは11mmのようにばらつきを生じていることがあるので、ばらつきを考慮した調整値として使用される。また、基準値Mは、調整用シート10を第1の端部12側から第2の方向へ読取るときの先端タイミング調整に利用される。 【0027】 基準値Nは、調整用シート10の第2の端部13から黒帯16までの実際の長さとして出力される。基準値Nは、第1の方向のセンター位置のずれを調整するためにも利用される。すなわち、センター位置調整時に、調整用シート10の端部13と黒帯16までの読取り長さと、第2の基準値Nとに差があれば、その差に応じて第1の方向のセンター位置ずれを調整することができる。 【0028】 このように調整シート10ごとにばらつきがあっても、基準値M,Nを用いて読取り位置の調整を行うことで、より正確に画像形成のための自動調整を行うことが可能になる。 【0029】 なお、予め基準値M,Nを手入力で求めて調整用シート10上に、図2に示すように文字18で記入しておき、位置調整動作時の調整用シート10の読取時に、記入された数値を入力して、基準値M,Nとして設定するようにしてもよい。 【0030】 次に、上述の調整用シート10を用いて、デジタル複合機1の位置ずれ調整動作について説明する。図3のフローチャートに戻り、ステップSP2において、制御部2は自動調整を開始する。ステップSP3において、まず、予め設定された先端タイミング調整値Aと、センター位置調整値Bと、等倍度調整値Cとを例えば制御部2に内蔵されている図示しないメモリで保持する。なお、これらの調整値A,B,Cは、工場出荷時にメモリに設定されているが、操作部4から入力しておいてもよい。 【0031】 ステップSP4において、制御部2内のEEPROM21の新たな調整値を記憶するための調整値記憶エリアを初期化する。ステップSP5において、読取部3によって調整用シート10の読取りを開始して、調整用シート10の画像を取得する。ステップSP6において、先端タイミングの調整値が正常であるか否かを判別する。調整範囲は予め定められており、調整値が調整範囲内であれば正常と判断される。調整用シート10が例えば汚れていたり、読取部3に正しくおかれていなかったときには調整値が調製範囲内に入らない。 【0032】 この先端タイミングの調整は、読取部3によって、調整用シート10の第1の端部12側から第2の方向への読取りを行い、第1の端部12から黒帯14までの長さが第1の基準値Mに一致するように行われる。先端タイミングの調整が正常に行われていればステップSP7において、今回調整して得られた先端タイミング調整値Dを新たな調整値として保持する。 【0033】 次に、ステップSP8において、センター位置調整を行って正常であるか否かを判別する。センター位置調整は、第2の基準値Nとを用いて行われ、調整用シート10を第1の方向へ読取ったときの読取値と、第2の基準値Nとの差があれば、その差分だけセンター位置調整が行われる。センター位置調整の調整値が調整範囲内であれば正常であると判別し、ステップSP9において、今回調整して得られたセンター位置調整値Eを新たな調整値として保持する。ステップSP10において、等倍度調整を行い、等倍度調整の調整値が調整範囲内であれば正常であると判別し、ステップSP11において、今回調整して得られた等倍度調整値Fを新たな調整値として保持する。 【0034】 ステップSP12において、保持している先端タイミング調整値Dと、センター位置調整値Eと、等倍度調整値FとをEEPROM21の調整値記憶エリアに格納する。ステップSP13において、設定した調整結果が正常であることを表示部5に表示する。もし、ステップSP6において先端タイミング調整が調整範囲外であって、不良であることを判別したときは、ステップSP14において、メモリに設定されている先端タイミング調整値Aを読み出してEEPROM21の調整値記憶エリアに格納し、ステップSP15において、表示部5に先端タイミング調整値が不良であることを示す結果エラー番号を表示する。 【0035】 また、ステップSP8において、センター位置調整が調整範囲外であって、不良であることを判別したときは、ステップSP14において、メモリに設定されているセンター位置調整値Bを読み出してEEPROM21の調整値記憶エリアに格納する。そして、ステップSP15において、表示部5にセンター位置調整が不良であることを示す結果エラー番号を表示する。さらに、ステップSP10において等倍度調整が調整範囲外であって、不良であることを判別したときは、ステップSP14において、メモリに設定されている等倍度調整値Cを読み出してEEPROM21の調整値記憶エリアに格納する。そして、ステップSP15において、表示部5に等倍度調整が不良であることを示す結果エラー番号を表示する。 【0036】 このようにして、調整後の先端タイミング調整値D,センター位置調整値E,等倍度調整値FをEEPROM21の調整値記憶エリアに格納することができる。 【0037】 なお、上述の説明は、この発明をデジタル複合機に適用したが、これに限ることなく、スキャナや、ファクシミリ装置などに適用してもよい。 【0038】 以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】この発明の一実施形態における画像形成装置のブロック図である。 【図2】調整用シートの一例を示す図である。 【図3】この発明の一実施形態の画像形成装置による位置調整動作を説明するためのフローチャートである。 【図4】図3に示した調整用シート位置計算のサブルーチンを示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0040】 1 デジタル複合機、2 制御部、3 読取部、4 操作部、5 表示部、6 印刷部、7 通信部、8 HDD、10 調整用シート、12 第1の端部、13 第2の端部、14〜17 黒帯、18 文字、21 EEPROM。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006150 【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091409 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 英彦
【識別番号】100096792 【弁理士】 【氏名又は名称】森下 八郎
【識別番号】100091395 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 博由
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| 【公開番号】 |
特開2008−10967(P2008−10967A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176941(P2006−176941) |
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