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【発明の名称】 情報処理装置及び情報処理方法
【発明者】 【氏名】花本 貴志

【要約】 【課題】実際の出力領域を意識しなくても、データ内における画像データ等が実際の出力領域からはみ出ることなく、良好な出力結果を得ることを可能とする。

【構成】情報処理装置は、データの出力可能な領域と実際の出力処理時における前記データの出力領域とを取得する(ステップS504、S505)。そして、情報処理装置は、取得された領域に基づいて、前記データ内の所定のデータのサイズ及び配置位置のうちの少なくとも何れか一方を算出する(ステップS506)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの出力可能な領域を取得する第1の取得手段と、
実際の出力処理時における前記データの出力領域を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段及び前記第2の取得手段により取得される領域に基づいて、前記データ内の所定のデータのサイズ及び配置位置のうちの少なくとも何れか一方を算出する算出手段と、
前記算出手段による算出結果に基づいて、前記データを処理する処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
データの出力可能な領域を取得する第1の取得手段と、
実際の出力時における前記データの出力領域を取得する第2の取得手段と、
出力時における前記データの拡大率を取得する第3の取得手段と、
前記第1の取得手段及び第2の取得手段により取得される領域に基づいて、前記データ内の所定のデータの配置位置を算出する第1の算出手段と、
前記第3の取得手段により取得される前記拡大率に基づいて、前記所定のデータのサイズを算出する第2の算出手段と、
前記第1の算出手段及び前記第2の算出手段による算出結果に基づいて、前記データを処理する処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記第2の算出手段は、前記所定のデータが前記拡大率によって拡大された後に規定のサイズとなるように前記所定のデータのサイズを算出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記データ内の所定の範囲を所定の色に塗りつぶすことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定の範囲は、背景に該当する範囲であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記データを出力する出力装置に対して、前記処理手段による処理後の前記データを送信する送信手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定のデータは、画像データであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置による情報処理方法であって、
データの出力可能な領域を取得するとともに、実際の出力処理時における前記データの出力領域を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される領域に基づいて、前記データ内の所定のデータのサイズ及び配置位置のうちの少なくとも何れか一方を算出する算出ステップと、
前記算出ステップによる算出結果に基づいて、前記データを処理する処理ステップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置による情報処理方法であって、
データの出力可能な領域、実際の出力時における前記データの出力領域、及び、出力時における前記データの拡大率を取得する取得ステップと、
前記データの出力可能な領域、及び、実際の出力時における前記データの出力領域に基づいて、前記データ内の所定のデータの配置位置を算出するとともに、前記拡大率に基づいて、前記所定のデータのサイズを算出する算出ステップと、
前記算出ステップによる算出結果に基づいて、前記データを処理する処理ステップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば画像を含む印刷イメージを印刷する際に適用可能な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像データを、プリンタを用いて印刷することは、従来より頻繁に行われている。通常は、図7(a)に示す印刷結果のように、背景が白い状態で印刷される。これは、プリンタの用紙が白く、且つ、CMYKで構成されるインクやトナーで印刷を行うためである。
【0003】
しかし、これでは、光の反射が強く、印刷された画像が見づらくなってしまう。そのため、背景を黒く塗りつぶして、画像を印刷することが考えられるが、プリンタで印刷した場合、図7(b)に示す印刷結果のように、用紙のフチに白い領域が残ってしまい、見栄えが良くない。なお、特許文献1には、原稿の文字画像の背景部に色付け編集することが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−107264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
理想的には、用紙のフチに白い領域が残らず、フチの部分まで黒く塗りつぶされた印刷結果になるのが望ましい。これを実現するためには、フチなし印刷を行う必要がある。
【0006】
しかしながら、フチなし印刷は、通常の印刷イメージを拡大して印刷するため、印刷イメージの4辺が切り取られて、印刷されてしまう場合がある。そのため、実際の印刷領域を考慮せずに印刷すると、図8に示すように、実際の印刷領域802から印刷イメージの領域801がはみ出し、それに伴って印刷イメージ内の画像等もはみ出してしまうことがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、実際の出力領域を意識しなくても、データ内における画像データ等が実際の出力領域からはみ出ることなく、良好な出力結果を得ることを可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置の第1の態様は、データの出力可能な領域を取得する第1の取得手段と、実際の出力処理時における前記データの出力領域を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段及び前記第2の取得手段により取得される領域に基づいて、前記データ内の所定のデータのサイズ及び配置位置のうちの少なくとも何れか一方を算出する算出手段と、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記データを処理する処理手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置の第2の態様は、データの出力可能な領域を取得する第1の取得手段と、実際の出力時における前記データの出力領域を取得する第2の取得手段と、出力時における前記データの拡大率を取得する第3の取得手段と、前記第1の取得手段及び第2の取得手段により取得される領域に基づいて、前記データ内の所定のデータの配置位置を算出する第1の算出手段と、前記第3の取得手段により取得される前記拡大率に基づいて、前記所定のデータのサイズを算出する第2の算出手段と、前記第1の算出手段及び前記第2の算出手段による算出結果に基づいて、前記データを処理する処理手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理方法の第1の態様は、情報処理装置による情報処理方法であって、データの出力可能な領域を取得するとともに、実際の出力処理時における前記データの出力領域を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得される領域に基づいて、前記データ内の所定のデータのサイズ及び配置位置のうちの少なくとも何れか一方を算出する算出ステップと、前記算出ステップによる算出結果に基づいて、前記データを処理する処理ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の情報処理方法の第2の態様は、情報処理装置による情報処理方法であって、データの出力可能な領域、実際の出力時における前記データの出力領域、及び、出力時における前記データの拡大率を取得する取得ステップと、前記データの出力可能な領域、及び、実際の出力時における前記データの出力領域に基づいて、前記データ内の所定のデータの配置位置を算出するとともに、前記拡大率に基づいて、前記所定のデータのサイズを算出する算出ステップと、前記算出ステップによる算出結果に基づいて、前記データを処理する処理ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、実際の出力領域を意識しなくても、データ内における画像データ等が実際の出力領域からはみ出ることなく、良好な出力結果を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
<第1の実施形態>
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、背景の黒い画像印刷を行う方法について説明する。
【0012】
図1は、不図示のプリンタとUSB等の通信回線を介して接続されるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
【0013】
入力装置101は、ユーザからの指示やデータを入力する装置であり、キーボードやマウス等のポインティングシステムを含む。表示装置102は、GUI等を表示する装置であり、通常はCRTや液晶ディスプレイ等が用いられる。蓄積装置103は、画像データ、プログラムを蓄積する装置であり、通常はハードディスクが用いられる。104は、CPUであり、上述した各構成の処理に関わる統括制御を行う。ROM105とRAM106は、その制御処理に必要なプログラム、データ、作業領域等をCPU104に提供する。また、以降のフローチャートの処理に必要な制御プログラムは、蓄積装置103に格納されているか、ROM105に格納されているものとする。蓄積装置103に格納されている場合は、一旦RAM106に読み込まれてから実行される。
【0014】
なお、システム構成については、上記以外にも、様々な構成要素が存在するが、本発明の主眼ではないので、その説明は省略する。
【0015】
図2は、本実施形態における、背景の黒い画像印刷を行う過程を示したフローチャートである。
【0016】
ステップS501で、CPU104は印刷処理を開始する。ステップS502では、CPU104は、印刷時の設定である、用紙サイズ、用紙種類及び印刷品位を設定し、プリンタに送信する。
【0017】
ステップS503では、CPU104は、フチなし印刷を行うための設定を行い、プリンタに送信する。
【0018】
ステップS504では、CPU104は、プリンタドライバを介してプリンタと通信し、図4の401に示すような印刷イメージの領域を取得する。ここで、印刷イメージの領域701とは、印刷イメージを形成するための印刷イメージデータの全領域であり、この領域において印刷イメージデータを出力させることができる。
【0019】
ステップS505では、CPU104は、プリンタドライバを介してプリンタと通信し、図4の402に示すような実際に印刷イメージデータが印刷される領域(以下、実印刷領域と称す)を取得する。なお、実印刷領域402は、プリンタと通信して取得する以外に、データベースとして保管しておき、CPU104がデータベースから取得するようにしても良い。
【0020】
ステップS506では、CPU104は、取得した印刷イメージの領域401と実印刷領域402とを基に、印刷イメージデータ内の画像データ403の配置位置及びサイズを算出する。この際、画像データ403が実印刷領域402をはみ出さないように配置位置及びサイズを計算する。即ち、CPU104は、画像データ403が実印刷領域402内に完全に収まるように画像データ403の配置位置を算出したり、画像データ403のサイズを算出する。なお、配置位置とサイズとの両方を必ずしも算出する必要はなく、何れか一方のみを算出しても所期の効果を奏することができる。
【0021】
ステップS507では、CPU104は、印刷イメージの背景を黒くするため、背景全体を黒く塗りつぶす処理を印刷イメージデータに対して施す。また、ここでは、ステップS506での算出結果を用いて画像データ403の配置位置やサイズを変更する。
【0022】
ステップS508では、CPU104は、ステップS507での処理後の画像データ403を含む印刷イメージデータのデコードを行い、ステップS509において、デコードした印刷イメージデータをプリンタに送信する。
【0023】
以上のように、本実施形態によれば、プリンタと通信し、印刷イメージの領域401及び実印刷領域402を取得し、画像が実印刷領域402内に収まるように処理される。従って、背景の黒い画像印刷を行い際に、ユーザは実印刷領域402を意識しなくても、画像が実印刷領域402内に収まり、良好な印刷結果を得ることが可能となる。
【0024】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、背景の黒い、規定サイズのインデックス印刷を行う方法について説明する。本実施形態における情報処理装置のシステム構成については、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0025】
規定サイズの印刷とは、或る決まったサイズで印刷を行うことであり、アクチュアルサイズ印刷とも呼ばれる。証明写真の印刷等がこれに該当し、やはりこれも見栄えをよくするために、背景を黒くする必要がある。
【0026】
図5は、背景の黒い、規定サイズのインデックス印刷を表した図である。例えば、各画像のサイズが4cm×3cmの規定サイズでインデックス印刷を行う場合を考える。このとき、まず、情報処理装置は、用紙内に、縦方向に何枚、横方向に何枚の画像を印刷できるかを計算し、配列数を決定する。次に、情報処理装置は、プリンタに送る際の画像データのサイズを算出する。この際、フチなし印刷時に印刷イメージの領域701が拡大されることを考慮して、サイズを決定する必要がある。例えば、拡大率が120%であるとすると、3.33cm×2.5cmの画像データをプリンタに送信する必要がある。最後に、情報処理装置は、実印刷領域701に印刷イメージ内の画像データが収まるように印刷位置を決定する。
【0027】
図3は、背景の黒い画像のインデックス印刷を行う過程を示すフローチャートである。
【0028】
ステップS601では、CPU104は、印刷処理を開始する。ステップS602では、CPU104は、印刷時の設定である、用紙サイズ、用紙種類及び印刷品位を設定し、プリンタに送信する。
【0029】
ステップS603では、CPU104は、フチなし印刷を行うための設定を行い、プリンタに送信する。
【0030】
ステップS604では、CPU104は、プリンタドライバを介してプリンタと通信し、図5に示す印刷イメージの領域701を取得する。
【0031】
ステップS605では、プリンタドライバを介してプリンタと通信し、図5に示す実印刷領域702を取得する。なお、実印刷領域は、プリンタと通信して取得する以外に、データベースとして保管しておき、CPU104がデータベースから取得するようにしても良い。
【0032】
ステップS606では、CPU104は、印刷イメージ出力時における印刷イメージの領域701の拡大率を、プリンタドライバを介してプリンタより取得する。
【0033】
ステップS607では、CPU104は、印刷イメージの領域701の拡大率、印刷イメージの領域701及び実印刷領域702を基に、印刷イメージ内の各画像データの配置位置及びサイズを算出する。この際、画像群が実印刷領域702をはみ出さないように計算する。即ち、CPU104は、インデックス印刷イメージに画像を配置したときに全ての画像が実印刷領域402内に収まるように各画像データの配置位置を算出し、上記拡大率から各画像が規定サイズで印刷されるように各画像データのサイズを算出する。
【0034】
ステップS608では、CPU104は、印刷イメージの背景を黒くするため、背景全体を黒く塗りつぶす処理を印刷イメージデータに対して施す。
【0035】
ステップS609では、CPU104は、印刷イメージデータのデコードを行う。ステップS610では、CPU104は、デコードされた印刷イメージデータをプリンタに送信する。
【0036】
以上のように、本実施形態によれば、プリンタと通信し、印刷イメージの領域701、実印刷領域702及び印刷イメージの拡大率を取得し、画像群が全て実印刷領域702内に収まるように処理される。従って、背景の黒い規定サイズのインデックス印刷を行う際に、ユーザは実印刷領域702を意識しなくても、画像群は全て実印刷領域702内に収まり、良好な印刷結果を得ることが可能となる。
【0037】
上述した実施形態においては、従来のように背景が白いため、視覚的に問題がある印刷結果や、背景は黒いが四辺のみが白く、見栄えが悪かった印刷結果を改善し、見やすく且つ見栄えの良い印刷結果を得ることができる。
【0038】
なお、上述した実施形態では、画像データについてのみ配置位置やサイズを変更する場合について述べているが、文字データに同様の手法を適用しても構わない。
【0039】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム等のコンピュータが記憶媒体からプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0040】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0041】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0042】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0043】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに接続された機能拡張ユニット等に備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づきCPU等が実際の処理を行い、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】不図示のプリンタとUSB等の通信回線を介して接続されるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における背景の黒い画像印刷を行う過程を示したフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態における背景の黒い画像のインデックス印刷を行う過程を示すフローチャートである。
【図4】印刷イメージの領域と実際の印刷領域との関係を模式的に示す図である。
【図5】印刷イメージの領域と実際の印刷領域との関係を模式的に示す図である。
【図6】本発明の実施形態による印刷結果の一例を示す図である。
【図7】従来技術による印刷結果の一例を示す図である。
【図8】従来技術による印刷結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
101 入力装置
102 表示装置
103 蓄積装置
104 CPU
105 ROM
106 RAM
401、701 印刷イメージの領域
402、702 実印刷領域
403 画像データ
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦


【公開番号】 特開2008−10957(P2008−10957A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176783(P2006−176783)