| 【発明の名称】 |
ドーム型カメラおよびドーム型カメラの筐体 |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 穣二
【氏名】田村 一成
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| 【要約】 |
【課題】カメラの可視範囲の向きを調節することのできるドーム型カメラを提供する。
【構成】ドーム型カメラ1Aは、カメラ2とベース4Aとドームカバー5とを備える。ベース4Aは、基準面P1と基準面P1に対して傾斜したカバー支持面P2とを備える。ドームカバー5は、半球形状の半球カバー9と、部分球体形状の部分球カバー10を接合面P3で接合した構成を有する。部分球カバー10のカバー被支持面P4は、ベースのカバー支持面P2に支持され、カメラ2は、光軸X1が球中心Cを通るように配置され、ドームカバー5は、球中心Cを通る回動軸X2を中心としてカバー支持面P2上で回動可能に支持される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースと、前記ベースに備えられたカメラと、前記ベースに支持され前記カメラを覆うドームカバーとを備え、 前記ベースは、所定の基準面と、前記基準面に対して傾斜したカバー支持面とを備え、 前記ドームカバーは、同一の球中心を有する半球カバーおよび部分球カバーを前記球中心を通る接合面で接合した構成を有しており、前記半球カバーは、前記接合面で球体を切断した半球形状を有しており、前記部分球カバーは、前記接合面および前記接合面に対して傾斜したカバー被支持面で球体を切断した部分球体形状を有しており、前記部分球カバーの前記カバー被支持面は、前記ベースの前記カバー支持面に支持されており、 前記カメラは、光軸が前記球中心を通るように配置されており、 前記ドームカバーは、前記球中心を通る回動軸を中心として前記カバー支持面上で回動可能に支持されたことを特徴とするドーム型カメラ。 【請求項2】 前記ベースは、 前記カメラの旋回機構と、 前記カメラの旋回と独立に前記ドームカバーを回動させるカバー回動機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載のドーム型カメラ。 【請求項3】 前記カバー支持面の前記基準面に対する傾斜角と、前記カバー被支持面の前記接合面に対する傾斜角は、互いに等しい角度に設定されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドーム型カメラ。 【請求項4】 前記ベースは、 前記基準面を有する固定部と、 前記カバー支持面を有し、前記固定部に対して回動可能である回動部と、 を備え、 前記回動部に、前記ドームカバーが回動可能に支持されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のドーム型カメラ。 【請求項5】 ベースと、前記ベースに支持されたドームカバーを備え、 前記ベースは、所定の基準面と、前記基準面に対して傾斜したカバー支持面とを備え、 前記ドームカバーは、同一の球中心を有する半球カバーおよび部分球カバーを前記球中心を通る接合面で接合した構成を有しており、前記半球カバーは、前記接合面で球体を切断した半球形状を有しており、前記部分球カバーは、前記接合面および前記接合面に対して傾斜したカバー被支持面で球体を切断した部分球体形状を有しており、前記部分球カバーの前記カバー被支持面は、前記ベースの前記カバー支持面に支持されており、 前記ドームカバーは、前記球中心を通る回動軸を中心として前記カバー支持面上で回動可能に支持されたことを特徴とするドーム型カメラの筐体。 【請求項6】 前記ベースは、カメラの旋回機構と独立に前記ドームカバーを回動させるカバー回動機構を備えたことを特徴とする請求項5に記載のドーム型カメラの筐体。 【請求項7】 前記カバー支持面の前記基準面に対する傾斜角と、前記カバー被支持面の前記接合面に対する傾斜角は、互いに等しい角度に設定されたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のドーム型カメラの筐体。 【請求項8】 前記ベースは、 前記基準面を有する固定部と、 前記カバー支持面を有し、前記固定部に対して回動可能である回動部と、 を備え、 前記回動部に、前記ドームカバーが回動可能に支持されたことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のドーム型カメラの筐体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、カメラを覆うドームカバーを備えたドーム型カメラに関し、特に、カメラの可視範囲の向きが調節可能なドーム型カメラに関するものである。 【背景技術】 【0002】 ドーム型カメラは、例えば、施設の監視等に用いられ、天井などに設置されるものである。従来、このようなドーム型カメラとして、天井などに取り付けられるベースと、ベースに取り付けられるカメラと、カメラを覆う透明なドームカバーを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。そして、従来のドーム型カメラでは、成形が容易であり安価に製造できる半球状のドームカバーが用いられる。 【特許文献1】特開2004−356668号公報(第6−9頁、第1図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、従来のドーム型カメラにおいては、ドームカバーがベースに対して固定されており、ドームカバーの向きを調節することができない。したがって、360°全方向に旋回可能なパン・チルト機構を有するカメラを用いても、カメラの可視範囲は、ドームカバーの天頂方向を中心とした半球状の範囲(ドームカバーの天頂方向から赤道方向までの半球状の範囲)に限られるという問題があった。 【0004】 例えば、ドーム型カメラは、その設置場所等の条件に応じて、カメラの可視範囲の向き(可視範囲の中心方向)を調節する必要があることがある。例えば、天井に設置されたドーム型カメラの場合、通常、カメラの可視範囲は、真下方向(ドームカバーの天頂方向)から水平方向(ドームカバーの赤道方向)であるのに対し、ドーム型カメラの設置場所によっては、水平方向より上向きの角度までを可視範囲としたい場合がある。しかしながら、従来のドーム型カメラでは、カメラの可視範囲の向き(ドームカバーの天頂方向)を傾けることができないという問題があった。 【0005】 本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、カメラの可視範囲の向きを調節することのできるドーム型カメラを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明のドーム型カメラは、ベースと、前記ベースに備えられたカメラと、前記ベースに支持され前記カメラを覆うドームカバーとを備え、前記ベースは、所定の基準面と、前記基準面に対して傾斜したカバー支持面とを備え、前記ドームカバーは、同一の球中心を有する半球カバーおよび部分球カバーを前記球中心を通る接合面で接合した構成を有しており、前記半球カバーは、前記接合面で球体を切断した半球形状を有しており、前記部分球カバーは、前記接合面および前記接合面に対して傾斜したカバー被支持面で球体を切断した部分球体形状を有しており、前記部分球カバーの前記カバー被支持面は、前記ベースの前記カバー支持面に支持されており、前記カメラは、光軸が前記球中心を通るように配置されており、前記ドームカバーは、前記球中心を通る回動軸を中心として前記カバー支持面上で回動可能に支持された構成を有している。 【0007】 この構成により、ドームカバーをベースのカバー支持面上で回動させて、半球カバーの天頂方向を傾けることができる。この場合、ベースのカバー支持面上でドームカバーを回動させることにより、最小傾斜角(カバー支持面の基準面に対する傾斜角とカバー被支持面の接合面に対する傾斜角との差)から最大傾斜角(カバー支持面の基準面に対する傾斜角とカバー被支持面の接合面に対する傾斜角との和)までの範囲内で、半球カバーの天頂方向の傾きを調節することができる。これにより、カメラの可視範囲の向き(半球カバーの天頂方向)を、ドーム型カメラの設置場所等の条件に応じて調整することができる。 【0008】 また、本発明のドーム型カメラでは、前記ベースは、前記カメラの旋回機構と、前記カメラの旋回と独立に前記ドームカバーを回動させるカバー回動機構と、を備えた構成を有している。 【0009】 この構成により、ドームカバーに外力が加えられたときに、ドームカバーだけがベースに対して回動し、カメラの旋回機構に外力の負荷がかかるのを防止できる。これにより、カメラの旋回機構を外力の負荷から保護することができる。 【0010】 また、本発明のドーム型カメラでは、前記カバー支持面の前記基準面に対する傾斜角と、前記カバー被支持面の前記接合面に対する傾斜角は、互いに等しい角度に設定された構成を有している。 【0011】 この構成により、半球カバーの天頂方向の傾きの最小傾斜角(カバー支持面の基準面に対する傾斜角とカバー被支持面の接合面に対する傾斜角との差)が0°となる。これにより、カメラの可視範囲の向き(半球カバーの天頂方向)を、ベースの基準面に対して垂直な方向に設定することができる。例えば、ドーム型カメラを天井に設置した場合に、カメラの可視範囲の向きを真下方向(すなわち、カメラの可視範囲は真下方向から水平方向まで)に設定することができる。 【0012】 また、本発明のドーム型カメラでは、前記ベースは、前記基準面を有する固定部と、前記カバー支持面を有し、前記固定部に対して回動可能である回動部と、を備え、前記回動部に、前記ドームカバーが回動可能に支持された構成を有している。 【0013】 この構成により、ベースの回動部を固定部に対して回動させて、半球カバーの天頂方向の向きを変えることができる。この場合、半球カバーの天頂方向の傾きは変わらない。ドームカバーをベースのカバー支持面上で回動させて、半球カバーの天頂方向の傾きを調節すると、半球カバーの天頂方向の向きまで変わってしまうこととなる。その場合に、ベースの回動部を固定部に対して回動させることにより、半球カバーの天頂方向の向き(カメラの可視範囲の向き)を、所望な方向に調節することができる。 【0014】 本発明のドーム型カメラの筐体は、ベースと、前記ベースに支持されたドームカバーを備え、前記ベースは、所定の基準面と、前記基準面に対して傾斜したカバー支持面とを備え、前記ドームカバーは、同一の球中心を有する半球カバーおよび部分球カバーを前記球中心を通る接合面で接合した構成を有しており、前記半球カバーは、前記接合面で球体を切断した半球形状を有しており、前記部分球カバーは、前記接合面および前記接合面に対して傾斜したカバー被支持面で球体を切断した部分球体形状を有しており、前記部分球カバーの前記カバー被支持面は、前記ベースの前記カバー支持面に支持されており、前記ドームカバーは、前記球中心を通る回動軸を中心として前記カバー支持面上で回動可能に支持された構成を有している。この構成によっても、上記のように、カメラの可視範囲の向き(半球カバーの天頂方向)を、ドーム型カメラの設置場所等の条件に応じて調整することができる。 【0015】 また、本発明のドーム型カメラの筐体では、前記ベースは、カメラの旋回機構と独立に前記ドームカバーを回動させるカバー回動機構を備えた構成を有している。この構成によっても、上記のように、カメラの旋回機構を外力の負荷から保護することができる。 【0016】 また、本発明のドーム型カメラの筐体では、前記カバー支持面の前記基準面に対する傾斜角と、前記カバー被支持面の前記接合面に対する傾斜角は、互いに等しい角度に設定された構成を有している。この構成によっても、上記のように、半球カバーの天頂方向を、ベースの基準面に対して垂直な方向に設定することができる。 【0017】 また、本発明のドーム型カメラの筐体では、前記ベースは、前記基準面を有する固定部と、前記カバー支持面を有し、前記固定部に対して回動可能である回動部と、を備え、前記回動部に、前記ドームカバーが回動可能に支持された構成を有している。この構成によっても、上記のように、半球カバーの天頂方向の傾きを調節する場合に、半球カバーの天頂方向の向きまで変わってしまっても、半球カバーの天頂方向の向きを、所望な方向に調節することができる。 【発明の効果】 【0018】 本発明は、基準面とカバー支持面とを備えたベースと、半球カバーと部分球カバーで構成されたドームカバーを設け、ドームカバーをカバー支持面上で回動可能に支持することにより、カメラの可視範囲の向きを調節することができるという効果を有するドーム型カメラを提供することができるものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明の実施の形態のドーム型カメラについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、施設内に設置される監視カメラ等に用いられるドーム型カメラの場合を例示する。本実施の形態のドーム型カメラは、例えば、施設内の所定箇所に設けられたカメラ設置台の上に設置される。あるいは、本実施の形態のドーム型カメラは、施設内の壁や天井等に設置される。 【0020】 (第1の実施の形態) 本発明の第1の実施の形態のドーム型カメラを図1〜図3に示す。図1および図3は、本実施の形態のドーム型カメラ1Aの断面図である。図2は、本実施の形態のドーム型カメラ1Aの斜視図である。図1〜図3に示すように、ドーム型カメラ1Aのカメラ2は、筐体3の内部に収納されている。筐体3は、天井などの取付面に取り付けられるベース4Aと、ベース4Aに回動自在に取り付けられるドームカバー5で構成されている。 【0021】 ベース4Aには、カメラ2のパン・チルト機構6が備えられている。このパン・チルト機構6によって、カメラ2は、ベース4Aに対してパン方向およびチルト方向に旋回可能である。ここでは、パン・チルト機構6が、本発明の旋回機構に相当する。 【0022】 また、ベース4Aの下面(図1における下側の面)には、天井などにベース4Aを取り付けるときの基準となる基準面P1が設けられている。そして、ベース4Aの上面(図1における上側の面)には、基準面P1に対して角度θ1だけ傾斜したカバー支持面P2が設けられている。ベース4Aのカバー支持面P2には、円環状の突出部7が形成されている。そして、円環状の突出部7の周囲には、円環状の嵌合溝8が形成されている。なお、本実施の形態では、ドーム型カメラ1Aの正面側(図1における左側)が低くなるように、カバー支持面P2が基準面P1に対して傾斜している。 【0023】 ドームカバー5は、同一の球中心Cを有する半球カバー9と部分球カバー10で構成されている。半球カバー9は、球体を赤道面P3で切断した半球形状をしている。部分球カバー10は、球体を赤道面P3と赤道面P3に対して角度θ2だけ傾いたカバー被支持面P4とで切断した部分球形状をしている。そして、半球カバー9の赤道面P3と部分球カバー10の赤道面P3とが相互に接合されている。したがって、半球カバー9の赤道面P3と部分球カバー10の赤道面P3は、半球カバー9と部分球カバー10との接合面P3であるといえる。この接合面P3は、半球カバー9と部分球カバー10の球中心Cを通る面である。 【0024】 半球カバー9の赤道面P3(半球カバー9側の接合面P3)の端部には、内側(球体の内面側)が突出した接合凸部11が環状に形成されている。また、部分球カバー10の赤道面P3(部分球カバー10側の接合面P3)の端部には、外側(球体の外面側)が突出した接合凸部12が環状に形成されている。そして、半球カバー9の接合凸部11と部分球カバー10の接合凸部12を嵌め合わせることにより、半球カバー9と部分球カバー10が接合されている。 【0025】 また、部分球カバー10のカバー被支持面P4には、突出した円環状の嵌合部13が形成されている。そして、部分球カバー10の嵌合部13がベース4Aの嵌合溝8に嵌合して、部分球カバー10がベース4Aに対して回動可能になっている。このような回動機構によって、ドームカバー5は、ベース4Aのカバー支持面P2上で回動可能に支持されている。また、ドームカバー5は、カメラ2のパン方向およびチルト方向の旋回とは独立に、ベース4Aに対する回動が可能である。すなわち、ドームカバー5が回動するときには、ドームカバー5だけがベース4Aに対して回動する。例えば、ドームカバー5が外力を受けて回動したときでも、カメラ2のパン・チルト機構6はその外力を受けることがない。ここでは、上記のような回動機構が、本発明のカバー回動機構に相当する。 【0026】 本実施の形態では、半球カバー9は、透明なプラスチック製であり、部分球カバー10は、不透明なプラスチック製である。そして、半球カバー9と部分球カバー10は、成形によって製造される。これにより、半球カバー9と部分球カバー10を、低コストで製造することができる。 【0027】 また、本実施の形態では、カバー支持面P2の基準面P1に対する傾斜角θ1と、カバー被支持面P4に対する接合面P3の傾斜角θ2は、互いに等しい角度(θ1=θ2)に設定されている。 【0028】 カメラ2は、上記のようなドームカバー5によって覆われている。カメラ2は、CCD等の撮像素子を備えており、撮像素子への入射光の光軸X1が球中心Cを通るような位置に、カメラ2が配置されている。したがって、カメラ2の可視範囲は、半球カバー9の天頂方向を中心とした半球状の範囲(半球カバー9の天頂方向から赤道方向までの半球状の範囲)である。 【0029】 以上のように構成されたドーム型カメラ1Aについて、その動作を説明する。ここでは、ドーム型カメラ1Aを設置するときに、設置場所などの条件に応じて、カメラ2の可視範囲を調節するときの動作を説明する。 【0030】 本発明の第1の実施の形態のドーム型カメラ1Aにおいて、カメラ2の可視範囲を調節するときには、ドームカバー5をベース4Aに対して回動させる。ドームカバー5を回動させると、カバー支持面P2上での半球カバー9の位置(半球カバー9の天頂の位置)が変化する。 【0031】 例えば、図1に示すように、カバー支持面P2上での半球カバー9の位置がドーム型カメラ1Aの正面側(図1における左側)になるように、ドームカバー5を回動させると、半球カバー9の天頂方向を最大傾斜角(θ1+θ2)になる。 【0032】 また、例えば、図3に示すように、カバー支持面P2上での半球カバー9の位置がドーム型カメラ1Aの背面側(図3における右側)になるように、ドームカバー5を回動させると、半球カバー9の天頂方向を最小傾斜角(θ1−θ2)になる。 【0033】 本実施の形態では、カバー支持面P2の基準面P1に対する傾斜角θ1と、カバー被支持面P4に対する接合面P3の傾斜角θ2は、互いに等しい角度(θ1=θ2)に設定されているので、半球カバー9の天頂方向の傾きの最小傾斜角が0°となる。すなわち、この場合には、半球カバー9の赤道面P3が基準面P1に対して水平になる(図3参照)。 【0034】 このように、ドームカバー5をカバー支持面P2上で回動させて、半球カバー9の天頂方向の傾きを調整する。これによって、カメラ2の可視範囲の調節を行うことができる。ここで、半球カバー9の天頂方向の傾きとは、基準面P1に対する垂直方向からの半球カバー9の天頂方向の傾斜角(あるいは、基準面P1に対する水平方向からの半球カバー9の赤道方向の傾斜角)をいう。 【0035】 このような発明の第1の実施の形態のドーム型カメラ1Aによれば、半球カバー9と部分球カバー10で構成されたドームカバー5を設け、ドームカバー5をカバー支持面P2上で回動可能に支持することにより、カメラ2の可視範囲の向きを調節することができる。 【0036】 すなわち、本実施の形態では、ドームカバー5をベース4Aのカバー支持面P2上で回動させて、半球カバー9の天頂方向を傾けることができる。この場合、ベース4Aのカバー支持面P2上でドームカバー5を回動させることにより、最小傾斜角(θ1−θ2)から最大傾斜角(θ1+θ2)までの範囲内で、半球カバー9の天頂方向の傾きを調節することができる。これにより、カメラ2の可視範囲の向き(半球カバー9の天頂方向)を、ドーム型カメラ1Aの設置場所等の条件に応じて調整することができる。 【0037】 また、本実施の形態では、カバー回動機構がカメラ2のパン・チルト旋回と独立しているので、ドームカバー5に外力が加えられたときに、ドームカバー5だけがベース4Aに対して回動し、カメラ2のパン・チルト機構6に外力の負荷がかかるのを防止できる。これにより、カメラ2のパン・チルト機構6を外力の負荷から保護することができる。 【0038】 また、本実施の形態では、半球カバー9の天頂方向の傾きの最小傾斜角(θ1−θ2)が0°となるので、カメラ2の可視範囲の向き(半球カバー9の天頂方向)を、ベース4Aの基準面P1に対して垂直な方向に設定することができる。例えば、ドーム型カメラ1Aを天井に設置した場合に、カメラ2の可視範囲の向きを真下方向(すなわち、カメラ2の可視範囲は真下方向から水平方向まで)に設定することができる。 【0039】 また、本実施の形態では、カメラ2の光軸X1が球中心Cを通るように配置されており、ドームカバー5が球中心Cを通る回動軸X2を中心としてカバー支持面P2上で回動される。ここで、回動軸X2は、カバー支持面P2(およびカバー被支持面P4)に対して垂直である。これにより、ドームカバー5を回動したときに、カメラ2の光軸X1が常にドームカバー5の球中心Cに位置する。すなわち、カバー支持面P2上での半球カバー9の位置が変化しても、カメラ2の光軸X1が常に半球カバー9の球中心Cに位置している。したがって、ドームカバー5の回動に起因する収差や歪みの発生を防ぐことができる。 【0040】 (第2の実施の形態) 次に、本発明の第2の実施の形態のドーム型カメラ1Bを図4〜図7に示す。本実施の形態のドーム型カメラ1Bは、第1の実施の形態のドーム型カメラ1Aに、ベース回動機構が追加された構成である。ここで特に言及しない限り、本実施の形態のドーム型カメラ1Bの構成は、第1の実施の形態と同様の構成である。 【0041】 図4は、本実施の形態のドーム型カメラ1Bの斜視図である。図5および図6は、本実施の形態のドーム型カメラ1Bの断面図である。図4〜図6に示すように、本実施の形態のドーム型カメラ1Bのベース4Bは、基準面P1を下面に有する固定部14と、カバー支持面P2を上面に有する回動部15を備えている。 【0042】 図5および図6に示すように、ベース4Bの固定部14の外周面には、係止溝16が周設されている。ベース4Bの回動部15の下端部には、係止部17が内側に向けて突設されている。そして、ベース4Bの回動部15の係止部17が固定部14の係止溝16に嵌合して、ベース4Bの回動部15が固定部14の上に回動可能に支持されている。本実施の形態のベース4Bは、上記のようなベース回動機構を有している。 【0043】 以上のように構成された本発明の第2の実施の形態のドーム型カメラ1Bについて、その動作を説明する。ここでは、図7を用いて、本実施の形態のドーム型カメラ1Bの特徴的な動作であるベース4Bの回動を説明する。 【0044】 本発明の第2の実施の形態のドーム型カメラ1Bにおいて、カメラ2の可視範囲を調節するときにも、ドームカバー5をベース4Bに対して回動させることによって、第1の実施の形態と同様にして、半球カバー9の天頂方向の傾きを調節する。 【0045】 例えば、図7(a)に示すように、ドームカバー5をベース4Bに対して角度αだけ回転させて、半球カバー9の天頂方向の傾きを調節すると、半球カバー9の天頂方向の向きがドーム型カメラ1Bの正面側(図7における上側)から角度αだけずれた状態になる。 【0046】 このような場合、本実施の形態では、図7(b)に示すように、ベース4Bの回動部15を固定部14に対して同じ角度αだけ逆回転させることによって、半球カバー9の天頂方向の向きをドーム型カメラ1Bの正面側(図7における上側)に向けることができる。 【0047】 このような発明の第2の実施の形態のドーム型カメラ1Bによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。 【0048】 また、本実施の形態では、ベース4Bの回動部15を固定部14に対して回動させて、半球カバー9の天頂方向の向きを変えることができる。この場合、半球カバー9の天頂方向の傾きは変わらない。したがって、ドームカバー5をベース4Bのカバー支持面P2上で回動させて、半球カバー9の天頂方向の傾きを調節すると、半球カバー9の天頂方向の向きまで変わった場合であっても、ベース4Bの回動部15を固定部14に対して回動させることにより、半球カバー9の天頂方向の向き(カメラ2の可視範囲の向き)を、所望な方向に調節することができる。 【0049】 以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。 【0050】 例えば、以上の説明では、カバー支持面P2の基準面P1に対する傾斜角θ1と、カバー被支持面P4に対する接合面P3の傾斜角θ2が、互いに等しい角度(θ1=θ2)に設定されている例について説明した。しかし、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、カバー支持面P2の基準面P1に対する傾斜角θ1と、カバー被支持面P4に対する接合面P3の傾斜角θ2は、互いに異なる角度(θ1≠θ2)に設定されてもよい。 【0051】 また、ドームカバー5をベース4A、4Bに対して回動するときには、モータ等の駆動力でドームカバー5を回動してもよく、手動でドームカバー5を回動してもよい。また、ベース4Bの回動部15を固定部14に対して回動するときにも、モータ等の駆動力でベース4Bの回動部15を回動してもよく、手動でベース4Bの回動部15を回動してもよい。 【産業上の利用可能性】 【0052】 以上のように、本発明にかかるドーム型カメラは、カメラの可視範囲の向きを調節することができるという効果を有し、監視カメラなどに用いられるドーム型カメラ等として有用である。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の第1の実施の形態におけるドーム型カメラの断面図 【図2】本発明の第1の実施の形態におけるドーム型カメラの斜視図 【図3】本発明の第1の実施の形態におけるドーム型カメラの断面図 【図4】本発明の第2の実施の形態におけるドーム型カメラの斜視図 【図5】本発明の第2の実施の形態におけるドーム型カメラの断面図 【図6】本発明の第2の実施の形態におけるドーム型カメラの断面図 【図7】(a)本発明の第2の実施の形態におけるドーム型カメラの平面図 (b)本発明の第2の実施の形態におけるドーム型カメラの平面図 【符号の説明】 【0054】 1A、1B ドーム型カメラ 2 カメラ 3 筐体 4A、4B ベース 5 ドームカバー 6 パン・チルト機構 9 半球カバー 10 部分球カバー 14 固定部 15 回動部 P1 基準面 P2 カバー支持面 P3 接合面 P4 カバー被支持面 C 球中心 X1 光軸 X2 回動軸 θ1 基準面に対するカバー支持面の傾斜角 θ2 カバー被支持面に対する接合面の傾斜角
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】230104019 【弁護士】 【氏名又は名称】大野 聖二
【識別番号】100106840 【弁理士】 【氏名又は名称】森田 耕司
【識別番号】100113549 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 守
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| 【公開番号】 |
特開2008−10942(P2008−10942A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176620(P2006−176620) |
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