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【発明の名称】 画像処理装置
【発明者】 【氏名】西山 明雄

【要約】 【課題】新規撮影用に記録媒体の空き領域を確実に確保することができ、シャッターチャンスを逃すことが少なくなる撮像装置を提供する。

【構成】デジタルカメラは、撮影時の手ぶれ補正値、シャッタースピード、ズーム倍率等の撮影情報より撮影画像を評価する。また外部機器に複製されたか否かにより撮影画像を評価する。保存用容量の残量が一定以下となると、ユーザに残量が足りない警告を行い、画像の評価に基づいて削除の候補画像もしくは解像度変更の候補画像をディスプレイに表示する。ユーザは表示された撮影画像群から画像を選択し削除もしくは解像度を変更する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段に記憶された撮影画像を削除可能な画像処理装置であって、
前記記憶手段に記憶された撮影画像の全部又は一部を削除選択の候補画像として表示する表示手段と、
前記表示された撮影画像のうちどの画像を削除するかについて、ユーザの選択操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段で受け付けたユーザの操作に応じて、前記記憶手段に記憶された撮影画像を削除する制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、撮影画像と共に、前記記憶された撮影画像に関連する情報を、その撮影画像と対応付けて記憶し、
前記制御手段は、前記撮影画像の関連情報に応じて、前記表示手段における削除選択の候補画像の優先順位を決定する、
画像処理装置。
【請求項2】
記憶手段に記憶された撮影画像の解像度を変更可能な画像処理装置であって、
前記記憶手段に記憶された撮影画像の全部又は一部を解像度変更の候補画像として表示する表示手段と、
前記表示された撮影画像のうちどの画像の解像度を変更するかについて、ユーザの選択操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段で受け付けたユーザの操作に応じて、前記記憶手段に記憶された撮影画像の解像度を変更する制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、撮影画像と共に、前記記憶された撮影画像に関連する情報を、その撮影画像と対応付けて記憶し、
前記制御手段は、前記撮影画像の関連情報に応じて、前記表示手段における解像度変更の候補画像の優先順位を決定する、
画像処理装置。
【請求項3】
前記撮影画像に関連する情報は、外部機器にその撮影画像を複製したかどうかを示す情報である、
請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記撮影画像に関連する情報は、その撮影画像の撮影条件である、
請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像に関連する情報に基づく評価により削除もしくは解像度変更の候補画像の優先順位を決定する画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
静止画像や動画像を撮像し、メモリカード等の記録媒体に記録するデジタルカメラでは、フィルム代や現像代などを気にすることなく撮影画像を記録することができる。記録媒体の容量が一杯になった場合は、記録媒体に記録された画像データをPC(Personal Computer)等に転送してから記録媒体を空にするか、記録済みの画像の中から、ユーザが画像の良し悪しを判断して不要な画像を消去するなどして、記録媒体の空き領域が確保されている。
【0003】
しかしながら、従来、デジタルカメラの記録媒体に記録された画像の中から不要な画像を消去する場合、ユーザが記録済み画像の画質等を目視で評価し、その評価結果に基づいて不要な画像を決めて削除していたため、画像の評価及び削除操作をしていると、シャッターチャンスを逃す恐れがあった。
【0004】
上記課題に対して、デジタルカメラ等の画像撮影装置において撮影画像を自動的に評価する方法として従来、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載のデジタルカメラでは、被写体を撮影して撮影画像を取得する撮像手段と、前記取得された撮影画像の画質を評価する評価手段と、前記取得された撮影画像を記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体の残り容量が予め設定された容量以下であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記記録媒体の残り容量が予め設定され容量以下であると判定された場合、前記評価手段による撮影画像の評価結果に基づいて、前記記録媒体から削除する画像の候補を決定する決定手段とを備えることを特徴としている。
【特許文献1】特開2006−50497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、撮影画像から抽出可能な情報のみの判断では、撮影者が意図的に背景をぼかした画像も削除の候補として挙がる可能性がある等、判断の精度が低いという問題があった。
【0006】
また、削除の候補として挙げられた画像が記録媒体のみにしか存在しない場合、削除すると二度と当該画像を閲覧することができなくなるという問題があった。
【0007】
また、削除しなくとも、解像度変更を変更する事で前期記録媒体の残り要領を確保することができる場合でも削除してしまい、二度と当該画像を閲覧できなくなる問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の画像処理装置は、記憶手段に記憶された撮影画像を削除可能な画像処理装置であって、記憶手段に記憶された撮影画像の全部又は一部を削除選択の候補画像として表示する表示手段と、表示された撮影画像のうちどの画像を削除するかについて、ユーザの選択操作を受け付ける操作手段と、操作手段で受け付けたユーザの操作に応じて、記憶手段に記憶された撮影画像を削除する制御手段と、を備え、記憶手段は、撮影画像と共に、記憶された撮影画像に関連する情報を、その撮影画像と対応付けて記憶し、制御手段は、撮影画像の関連情報に応じて、表示手段における削除選択の候補画像の優先順位を決定する。
【0009】
また、本発明の第2の画像処理装置は、記憶手段に記憶された撮影画像の解像度を変更可能な画像処理装置であって、記憶手段に記憶された撮影画像の全部又は一部を解像度変更の候補画像として表示する表示手段と、表示された撮影画像のうちどの画像の解像度を変更するかについて、ユーザの選択操作を受け付ける操作手段と、操作手段で受け付けたユーザの操作に応じて、記憶手段に記憶された撮影画像の解像度を変更する制御手段と、を備え、記憶手段は、撮影画像と共に、記憶された撮影画像に関連する情報を、その撮影画像と対応付けて記憶し、制御手段は、撮影画像の関連情報に応じて、表示手段における解像度変更の候補画像の優先順位を決定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の画像処理装置によれば、自動的に撮影画像を評価する機能を設け、記録媒体の残り容量が予め設定された容量以下である場合、撮影画像の評価結果に基づいて、記録媒体から削除もしくは解像度を変更する画像の候補を決定するようにしたことにより、新規撮影用に記録媒体の空き領域を確実に確保することができ、シャッターチャンスを逃すことが少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施の形態)
以下、図1から図5を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の画像処理装置を適応した実施形態に係わるデジタルカメラ10の回路構成を示す。デジタルカメラ10は、被写体の撮影を行う撮影部16、シャッタボタンや選択ボタン等が備えられる操作部12、手ぶれ補正を行う手ぶれ補正部18、ズーム処理を制御するズーム処理部20、シャッタースピードを制御するシャッタースピード処理部22、LCD22、カードI/F28、これらの動作制御を行うコントローラ14とから構成される。デジタルカメラ10には、外部記録媒体として用いられるメモリカード30が着脱自在である。
【0012】
撮影部16では、撮影レンズ、イメージセンサ、A/Dコンバータ、画像処理回路等が並べられている。ズーム変更に応じてズーム処理部20がズーム処理を制御し、手ぶれに応じて手ぶれ補正部18が手ぶれを補正制御し、またシャッタースピード処理部22が撮影条件に応じてシャッタースピードを制御する。シャッタボタンの操作に応答し撮影部16は光学的な被写体像を光電変換し、さらに所定のマトリクス演算、ホワイトバランス調節、ガンマ補正等の信号処理を行って画像データを生成する。コントローラ14は、画像データを所定のフォーマット、例えばJPEG(Joint Photograhic Experts Group)形式で圧縮処理した後、手ぶれ補正値、シャッタースピード、ズーム倍率などの撮影情報データを圧縮済みの画像データに付加して、画像データファイルを生成する。この画像データファイルの形式としては、例えば、Exif(Exchangeable Image File Format)形式が用いられる。生成された画像データファイルはカードI/F28を介してメモリカード30に記録される。
【0013】
図4は、メモリカード30に記録されたデータの内容を表しており、画像データファイル60のヘッダ部分に複製をしたか否かを示す複製済フラグ62と撮影情報64が記録され、データ部分に画像データ66が記録されている。
【0014】
以下、コントローラ14による制御動作について説明する。コントローラ14は、撮影画像を評価する評価処理を実行する。コントローラ14は撮影モードが指定されると、メモリカード30の残り要領が一定以下である場合、画像評価に基づいてメモリカード30から削除もしくは解像度を変更する候補を選択する。そして、コントローラ14は、削除もしくは解像度変更の候補の中からユーザにより指定された画像をメモリカード30から削除もしくは解像度変更する処理を行う。
【0015】
撮影情報からの画像評価の方法について図3を用いて以下に示す。撮影情報として手ぶれ補正値とシャッタースピードとズーム倍率がある。手ぶれ補正値が手ぶれ補正の最大値である場合は、手ぶれが補整しきれなかったと判断し、画像の評価を下げる。シャッタースピードが長い場合、またズーム倍率が高い場合、手ぶれの可能性が高くなるため、手ぶれ補正値との相関により画質の評価を決定する。
【0016】
複製を行ったか否かの情報からの画像評価の方法について以下に示す。デジタルカメラをPCなど外部装置と接続し、メモリカード30内の画像が複製された場合、複製された画像の複製フラグをオンにする。複製が存在する場合、削除もしくは解像度変更の影響が比較的小さいため、削除もしくは解像度変更の候補として選択する。
【0017】
図2のフローチャートを用いて、画像の削除もしくは解像度変更の手順について説明する。デジタルカメラが外部機器と接続された場合、画像が複製される(S100)と複製された画像の複製済フラグをオンにする(S101)。デジタルカメラで撮像時、記録残量が一定以下かチェック(S1)し、一定以下の場合、削除処理を行う。
【0018】
削除処理についての詳細を以下に示す。画像データより複製済フラグ情報と撮影情報を取得(S21、S22)する。複製済フラグと撮影情報より削除候補を決定(S23)し、削除候補を表示する(S24)。ユーザによ削除画像を選択される(S25)と、選択された画像を削除する(S26)。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、撮像装置に適用可能である。具体的には、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ機能付き携帯電話端末等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】デジタルカメラの構成を示すブロック図
【図2】デジタルカメラでの処理を示すフローチャート
【図3】撮影情報からの画像評価方法の一例を示す模式図
【図4】メモリカードに記録されたデータの構成を示す模式図
【図5】削除候補画像がディスプレイに表示されたようすを示す模式図
【符号の説明】
【0021】
10 デジタルスチルカメラ
12 操作部
16 撮影部
18 手ぶれ補正部
20 ズーム部
22 シャッタースピード部
24 LCD
26 コントローラ
30 メモリカード
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−10911(P2008−10911A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176199(P2006−176199)