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【発明の名称】 電話機
【発明者】 【氏名】真嶋 英登

【要約】 【課題】通話相手を確実に確認することができる電話機を提供する。

【構成】電話装置において、通話相手が発言した音声が文字列に変換され(SA30)、登録されたキーワードと通話相手が発した言葉とが合致するかが判断し(SA40)、合致すれば、その結果が、自動的に、当該電話装置に登録された第三者にメールで通知される(ステップSA50)。なお、キーワードと通話相手が発した言葉が合致した場合、当該電話装置に登録された第三者に電話がかけられても良い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話機能を有する電話機であって、
通話相手を判定するための情報を記憶する判定情報記憶手段と、
特定の相手についての通信の宛先に関する情報を記憶する宛先情報記憶手段と、
通話状態において通話相手の音声の入力を受付ける音声入力手段と、
前記音声入力手段に入力された情報と前記判定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて通話相手の判定を行ない、通話相手の判定ができた場合には、前記情報記憶手段に記憶された宛先に対する通信を行なう通信制御手段とを含む、電話機。
【請求項2】
キーワードを記憶するキーワード記憶手段と、
前記音声入力部に入力された音声を文字列に変換する音声認識手段とをさらに含み、
前記通信制御手段は、前記音声認識手段による変換後の文字列と前記キーワード記憶手段に記憶されたキーワードとを比較することにより前記通話相手の判定を行ない、一致したと判断すると、前記情報記憶手段に記憶された宛先に対する通信を行なう、請求項1に記載の電話機。
【請求項3】
前記宛先情報記憶手段は、前記宛先に関する情報として電子メールのアドレスを記憶し、
前記通信制御手段は、前記変換後の文字列と前記キーワードが一致したと判断すると、前記宛先情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先として電子メールを送信する、請求項2に記載の電話機。
【請求項4】
前記宛先情報記憶手段は、前記宛先に関する情報として電話番号を記憶し、
前記通信制御手段は、前記変換後の文字列と前記キーワードが一致したと判断すると、前記宛先情報記憶手段に記憶された電話番号に通話のために発信する、請求項2に記載の電話機。
【請求項5】
通話相手の位置を取得する位置取得手段をさらに含み、
前記通信制御手段は、前記通話相手の判定ができた場合には、さらに、位置取得手段により、通話相手の位置を取得する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電話機。
【請求項6】
前記通信制御手段は、前記位置取得手段により取得した通話相手の位置に関する情報を、前記情報記憶手段に記憶された宛先に送信する、請求項5に記載の電話機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、電話機に関し、特に、通話相手の特定を行なう機能を有する電話機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、電話機において採用されていた通話相手を特定するための技術としては、発信者番号通知サービスを挙げることができる。このサービスでは、電話機において着信があった場合に、着信側の電話機において発信者番号(電話機の電話帳に発信者番号と発信者の名前が関連付けられて登録されている場合には発信者の名前)が表示される。ユーザは、このような表示を、発信元を識別する際の参考として利用することができた。
【0003】
なお、従来では、電話機に関し、発信者を識別するための技術が開示されていた。
たとえば、特許文献1には、入力された音声と検索条件データベースに格納された情報とが一致することにより、発信者を特定する技術が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、入力された音声信号から個人性を表す個人性特徴量を抽出し、個人性特徴量に基づいて、電話機に登録されている者であるか否かが判定され、判定結果を当該電話機のユーザに報知する技術が記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、利用者が発した音声情報を検索キーとして電話機に登録された情報データベースを検索し、該当する情報がある場合に、当該データベースから情報を抽出し、抽出された情報に含まれるメールアドレスに基づいて、インターネットを通してメールを送信する技術について記載されている。
【特許文献1】特開2003−158579号公報
【特許文献2】特開2005−341383号公報
【特許文献3】特開2003−319085号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、電話を利用して、親族、警察官、弁護士等を装い交通事故の示談金等の名目で、現金を預金口座等に振り込ませるなどの方法により脅し取る詐欺(恐喝)事件、いわゆる「振り込め詐欺」事件が多発している。
【0007】
このような「振り込め詐欺」の要因としては、発信者の特定を電話機の利用者(通話者)自身が行なうことが挙げられる。つまり、このような詐欺の場合、通話者は、発信者との間での通話の内容で動揺させられ、通話者自身で発信者の特定を正常に行なえない状態へと追い込まれる、また、第三者への確認を怠ってしまうことによって、上記のような詐欺事件の被害者となる場合が多い。
【0008】
このような自体を考慮すると、上記のような詐欺事件の回避という観点からは、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、今一つ対策が不十分であると考えられる。発信者に関する判定結果が、通話者自身に提示されるものであるからである。つまり、通話者自身に判定結果が提示されても、当該通話者が動揺している場合、判定結果を正常に認識できなかったり、判定結果を参照すること自体を行なかったりする。
【0009】
また、特許文献3に記載の技術では、自動音声応答によって通話相手に応答するため、通話相手に臨機応変に対応することができないという問題が生じる。
【0010】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、通話相手を確実に確認することができる電話機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に従った電話機は、通話機能を有する電話機であって、通話相手を判定するための情報を記憶する判定情報記憶手段と、特定の相手についての通信の宛先に関する情報を記憶する宛先情報記憶手段と、通話状態において通話相手の音声の入力を受付ける音声入力手段と、前記音声入力手段に入力された情報と前記判定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて通話相手の判定を行ない、通話相手の判定ができた場合には、前記情報記憶手段に記憶された宛先に対する通信を行なう通信制御手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に従った電話機は、キーワードを記憶するキーワード記憶手段と、前記音声入力部に入力された音声を文字列に変換する音声認識手段とをさらに含み、前記通信制御手段は、前記音声認識手段による変換後の文字列と前記キーワード記憶手段に記憶されたキーワードとを比較することにより前記通話相手の判定を行ない、一致したと判断すると、前記情報記憶手段に記憶された宛先に対する通信を行なことが好ましい。
【0013】
また、本発明に従った電話機では、前記宛先情報記憶手段は、前記宛先に関する情報として電子メールのアドレスを記憶し、前記通信制御手段は、前記変換後の文字列と前記キーワードが一致したと判断すると、前記宛先情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先として電子メールを送信することが好ましい。
【0014】
また、本発明に従った電話機では、前記宛先情報記憶手段は、前記宛先に関する情報として電話番号を記憶し、前記通信制御手段は、前記変換後の文字列と前記キーワードが一致したと判断すると、前記宛先情報記憶手段に記憶された電話番号に通話のために発信することが好ましい。
【0015】
また、本発明に従った電話機は、通話相手の位置を取得する位置取得手段をさらに含み、前記通信制御手段は、前記通話相手の判定ができた場合には、さらに、位置取得手段により、通話相手の位置を取得することが好ましい。
【0016】
また、本発明に従った電話機では、前記通信制御手段は、前記位置取得手段により取得した通話相手の位置に関する情報を、前記情報記憶手段に記憶された宛先に送信することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、通話相手によって入力された音声に基づいて通話相手を判定でき、さらに、その判定の結果を第三者に通知することができる。これにより、通話者以外の第三者にも通話相手に関する判断ができるようになるため、通話者の通話相手の確認が、より確実になされることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の電話機の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1に、本発明の第1の実施の形態である電話装置1のハードウェア構成を示す。
【0019】
図1を参照して、電話装置1は、当該電話装置1の動作を全体的に制御する制御回路1Aを含む。制御回路1Aは、CPU(Central Processing Unit)と当該CPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)を含む。また、電話装置1は、ダイヤルキーを含むキー入力部50を含み、また、通話の際にユーザからの音声の入力を受付けるマイク30とユーザに音声を出力するスピーカ40を含む。電話装置1は、さらに、LCD(liquid crystal monitor)90、他の機器との間での通信動作を制御する通信制御部60、アンテナ61、制御回路1Aが実行するプログラムおよび種々のデータを記憶する記憶部20、および、アラーム音等の音声を出力するスピーカ80を含む。
【0020】
図2は、本実施の形態の電話装置の機能を概略的に示す機能ブロック図である。
図2を参照して、電話装置1は、音声入力部2、音声認識部3、キーワード識別部4、制御部5、メール送信部6、電話発信部7、GPS検索部8、表示制御部9、キーワード格納テーブル10、通知相手情報格納部11、および、通話処理部12を備えており、公衆回線網100を通じて、外部の電話装置200と通話を行なうことができるように構成されている。
【0021】
音声入力部2は、公衆回線網100を通じて、電話装置200等の外部の装置からの通話音声の入力を受付ける機能を有する。音声入力部2は、制御回路1Aと通信制御部60から構成される。
【0022】
音声認識部3は、音声入力部2を介して入力された通話相手の音声を認識し、文字列に変換する機能を持つ。音声認識部3は、制御回路1Aによって構成される。
【0023】
キーワード識別部4は、音声認識部3によって変換された文字列とキーワード格納テーブル10に格納されているキーワードを比較して、制御部5に結果を渡す機能を持つ。キーワード認識部4は、制御回路1Aによって構成される。
【0024】
制御部5は、キーワード識別部4から送られた結果を元にメール送信部6、電話発信部7、GPS(Global Positioning System)検索部8、表示制御部9を制御する機能を持つ。制御部5は、制御回路1Aによって構成される。
【0025】
メール送信部6は、制御部5から通知された通知先にメール送信を自動で(ユーザからの指示を必要とすること無く)行なう機能を持つ。メール送信部6は、制御回路1Aおよび通信制御部60によって構成される。
【0026】
電話発信部7は、制御部5から通知された発信先に対して電話発信を自動で行なう機能を持つ。電話発信部7は、制御回路1Aおよび通信制御部60によって構成される。
【0027】
GPS検索部8は、制御部5から通知された検索対象について、GPS衛星と通信する等して、当該検索対象の位置情報を検索する機能を持つ。GPS検索部8は、制御回路1Aおよび通信制御部60によって構成される。
【0028】
表示制御部9は、制御部5からの通知に従って、LCD90に表示を行なう機能を持つ。表示制御部9は、制御回路1Aによって構成される。
【0029】
キーワード格納テーブル10は、キーワード(例えば「口座番号」等の文字列)を記憶している。なお、キーワード格納テーブル10に格納されている文字列は、利用者が、キー入力部50を操作すること等によって任意に設定することが可能である。キーワード格納テーブル10は、記憶部20によって構成される。
【0030】
通知相手情報格納部11には、音声入力部2を介して入力された音声に基づく文字列と上記のキーワードが一致した際に通知する相手先(以下、「通知用相手先」と略す)のメールアドレスが格納される。なお、ここに格納されるデータの種類および内容は、利用者がキー入力部50を操作する等によって任意に設定されることが可能である。また、格納されるデータの種類は、メールアドレスに限られず、電話番号等であっても良い。通知相手情報格納部11は、記憶部20によって構成される。
【0031】
通話処理部12は、電話装置200との間で音声による通話のための処理を行なう。通話処理部12は、制御回路1A、通信制御部60、マイク30、および、スピーカ40によって構成される。
【0032】
なお、図2を参照して説明した、電話装置1における各構成要素は、制御回路1Aが所定のプログラムを実行することによって実現されても良いし、これらのすべての構成要素または一部の構成要素が、専用のLSI(Large Scale Integration)等のハードウェアによって構成されても良い。
【0033】
図3は、本実施の形態の電話装置1において、通話の着信時に実行される処理のフローチャートである。
【0034】
図3を参照して、着信待機状態にある電話装置1に外部の電話装置200から電話をかけると、電話装置1は電話を着信し、利用者が応答して回線接続を行ない、通話状態に移行する(ステップSA10:以下「ステップ」を省略する)。
【0035】
このとき、音声入力部2は、通話相手(電話装置200)からの音声信号を受信し(SA20)、音声信号を音声認識部3に送る。
【0036】
次に、音声認識部3は、音声入力部2から受け取った音声信号を認識し、認識結果を文字列に変換する(SA30)。そして、音声認識部3は、音声信号を文字列に変換した結果をキーワード認識部4に送る。
【0037】
文字列を受け取ったキーワード認識部4は、キーワード格納テーブル10を参照して、音声認識部3から送られた文字列との比較を行ない、一致するデータが存在するか否かをチェックする(SA40)。そして、音声認識部3から送られた文字列とキーワード格納テーブル10に登録されているキーワードが一致しなかった場合は、キーワード識別部4は、何も処理を行なわず、通話状態を継続させ、音声認識部3から新しくデータが送られてくるまで待機する。一方、音声認識部3から送られた文字列とキーワード格納テーブル10に登録されているキーワードが一致した場合は、キーワード識別部4は、制御部5に対してその旨を通知する。
【0038】
キーワード識別部4から通知を受けると、制御部5は、通知相手情報格納部11を参照し、メール送信先(メールアドレス)を取得する。そして、制御部5は、取得したメール送信先をメール送信部6に通知する。これにより、メール送信部6は、制御部5より受け取ったメール送信先に対してメール送信を行なう(SA50)。ここで送信されるメールの本文は、予め記憶部20に記憶されたメッセージであり、具体的には、通話相手の会話の内容と(電話装置1に記憶されている)キーワードが一致した旨のメッセージである。このようなメッセージを含むメールを受け取ることにより、メールを受信した第3者(通話相手情報格納部11に格納されたメール送信先に対応する者)が、通話相手が危険な人物かどうかの判断をすることができる。
【0039】
以上説明した本実施の形態によれば、電話装置に登録されたキーワードと通話相手が発言した言葉とが合致するかが判断し、その結果が自動的に当該電話装置に登録された第三者(通知用相手先)に連絡(通知)される。これにより、通話相手が、通話者との通話にふさわしいか否かを通話者だけでなく第三者も判断できるようになるため、通話者がたとえ動揺していても振り込め詐欺の被害に遭う等の事態を回避できる。
【0040】
なお、以上説明した本実施の形態では、キーワード格納テーブル10に格納されたキーワードにより、通話相手を判定するための情報が構成されている。なお、格納されるキーワードは1種類に限定されず、複数種類であっても良い。この場合、ステップSA40では、キーワード識別部4は、音声認識部3から入力された文字列が、当該複数種類のキーワードのいずれか1つに合致するか否かを判断する。
【0041】
また、以上説明した本実施の形態において、電話機は、有線で公衆回線網100に接続される固定電話あっても良いし、PHS(Personal Handyphone System)を含む携帯電話であっても良い。
【0042】
[第2の実施の形態]
本発明の電話機の第2の実施の形態である電話装置は、図1に示したハードウェア構成を有し、図2に示した機能を有する。したがって、本実施の形態の電話装置のハードウェア構成および機能についての説明は、ここでは繰り返さない。
【0043】
なお、本実施の形態の電話装置1は、第1の実施の形態の電話装置1に対して、通話相手情報格納部11において通知用相手先の情報としてメールアドレスではなく(または、メールアドレスに加えて)電話番号が格納されている点で相違し、また、電話の着信時に実行する処理の内容が異なる。そこで、この点を中心に以下の説明を行なう。
【0044】
図4は、本実施の形態の電話装置1において電話の着信時に実行される処理のフローチャートである。
【0045】
図4を参照して、着信待機状態にある電話装置1に外部の電話装置200から電話をかけると、電話装置1は、電話を着信し、利用者が応答して回線接続を行ない、通話状態に移行する(SB10)。
【0046】
このとき、音声入力部2は、通話相手(電話装置200)からの音声信号を受信し(SB20)、音声信号を音声認識部3に送る。
【0047】
次に、音声認識部3は、音声入力部2から受け取った音声信号を認識し、認識結果を文字列に変換する(SB30)。そして、音声認識部3は、音声信号を文字列に変換した結果をキーワード認識部4に送る。
【0048】
文字列を受け取ったキーワード認識部4は、キーワード格納テーブル10を参照して、音声認識部3から送られた文字列との比較を行ない、一致するデータが存在するか否かをチェックする(SB40)。そして、音声認識部3から送られた文字列とキーワード格納テーブル10に登録されているキーワードが一致しなかった場合は、キーワード識別部4は、何も処理を行なわず、通話状態を継続させ、音声認識部3から新しくデータが送られてくるまで待機する。一方、音声認識部3から送られた文字列とキーワード格納テーブル10に登録されているキーワードが一致した場合は、キーワード識別部4は、制御部5に対してその旨を通知する。
【0049】
キーワード識別部4から通知を受けると、制御部5は、通知相手情報格納部11を参照し、電話番号を取得する。そして、制御部5は、取得した電話番号を電話発信部7に通知する。これにより、電話発信部7は、制御部5より受け取った電話番号に対して発信する(SB50)。そして、ここで発信した相手先が電話に出ると、電話装置1は通知用相手先とも通話状態となる(SB60)。このことから、電話装置1の利用者は、最初の通話相手(ステップSB10で通話状態となった通話相手)が安全な通話相手であるかどうかを通知用相手先にリアルタイムな通話で確認することによって、上記した最初の通話相手との通話状態を継続させるか否かを決定できる。
【0050】
以上説明した本実施の形態によれば、電話装置に登録されたキーワードと通話相手が発言した言葉とが合致するかが判断し、その結果が自動的に当該電話装置に登録された第三者に連絡される。これにより、通話相手が、通話者との通話にふさわしいか否かを通話者だけでなく第三者も判断できるようになる。このため、通話者がたとえ動揺していても振り込め詐欺の被害に遭う等の事態を回避できる。
【0051】
[第3の実施の形態]
本発明の電話機の第3の実施の形態である電話装置は、図1に示したハードウェア構成を有し、図2に示した機能を有する。したがって、本実施の形態の電話装置のハードウェア構成および機能についての説明は、ここでは繰り返さない。
【0052】
なお、本実施の形態の電話装置1は、第1の実施の形態の電話装置1に対して、通話相手情報格納部11にGPS検索を行なうための情報(位置情報を提供するサービスを行なうサイトのURL等)をさらに記憶する点、および、電話の着信時に実行する処理の内容が異なる。そこで、この点を中心に以下の説明を行なう。
【0053】
図5は、本実施の形態の電話装置1において電話の着信時に実行される処理のフローチャートである。
【0054】
図5を参照して、着信待機状態にある電話装置1に外部の電話装置200から電話をかけると、電話装置1は、電話を着信し、利用者が応答して回線接続を行ない、通話状態に移行する(SC10)。
【0055】
このとき、音声入力部2は、通話相手(電話装置200)からの音声信号を受信し(SC20)、音声信号を音声認識部3に送る。
【0056】
次に、音声認識部3は、音声入力部2から受け取った音声信号を認識し、認識結果を文字列に変換する(SC30)。そして、音声認識部3は、音声信号を文字列に変換した結果をキーワード認識部4に送る。
【0057】
文字列を受け取ったキーワード認識部4は、キーワード格納テーブル10を参照して、音声認識部3から送られた文字列との比較を行ない、一致するデータが存在するか否かをチェックする(SC40)。そして、音声認識部3から送られた文字列とキーワード格納テーブル10に登録されているキーワードが一致しなかった場合は、キーワード識別部4は、何も処理を行なわず、通話状態を継続させ、音声認識部3から新しくデータが送られてくるまで待機する。一方、音声認識部3から送られた文字列とキーワード格納テーブル10に登録されているキーワードが一致した場合は、キーワード識別部4は、制御部5に対してその旨を通知する。
【0058】
キーワード識別部4から通知を受けると、制御部5は、通知相手情報格納部11を参照してGPS検索を行なうための情報を取得する。そして、制御部5は、取得した情報と、電話装置200の電話番号等に基づいて、GPS検索部8に、通話相手の端末の位置情報の検索を行なわせる。これにより、GPS検索部8は、公衆回線網100を介して位置情報提供サービスのサイトに接続する等して、電話装置200の位置情報を検索する処理を実行し、その結果位置情報を取得する(SC50)。
【0059】
そして、制御部5は、GPS検索部8が取得した位置情報を表示制御部9へ送り、表示制御部9は、LCD90に電話装置200の位置情報を表示させる。
【0060】
以上説明した本実施の形態によれば、電話装置1に登録されたキーワードと通話相手が発言した言葉とが合致するかが判断される。そして、合致すると判断されると、さらに通話相手の端末の位置情報が検索されて、電話装置1において表示される。これにより、電話装置1の利用者は、確実に通話相手を同定でき(つまり、電話装置200の持ち主本人が通話相手であることを確認でき)、安心して通話相手との通話を継続させることができる。なお、本実施の形態においても、上記のキーワードと通話相手が発した言葉が合致した場合に、その旨を通知用相手先にメールで通知したり、通知用相手先に発信したり、するようにしても良い。また、電話装置200の位置情報を、通知用相手先にメールで通知するようにしても良い。
【0061】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態において開示された技術は、単独でも、可能な限り組み合わされても、利用されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施の形態である電話装置のハードウェア構成を説明するための図である。
【図2】図1の電話装置の機能ブロック図である。
【図3】図1の電話装置において実行される処理のフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態の電話装置において実行される処理のフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態の電話装置において実行される処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
1 電話装置、1A 制御回路、2 音声入力部、3 音声認識部、4 キーワード識別部、5 制御部、6 メール送信部、7 電話発信部、8 GPS検索部、9 表示制御回路、10 キーワード格納テーブル、11 通信相手情報格納部、12 通話処理部、20 記憶部、30 マイク、40,60 スピーカ、50 キー入力部、60 通信制御部、61 アンテナ、90 LCD。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年9月1日(2006.9.1)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−61090(P2008−61090A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−237707(P2006−237707)