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【発明の名称】 無線セキュリティ通報装置
【発明者】 【氏名】洞谷 矩仁

【要約】 【課題】少なくとも1つの子機端末が有する通信プロトコルに対応したプログラムの書換機能を親機端末に備え、複数の子機端末のセンサにてセキュリティ異常が検出された場合においても正常な報知を行う。

【構成】少なくとも1つの子機端末1a、1bとの間で無線通信を行う親機端末2のCPU204は、カードスロット202に着脱自在に接続されたメモリカード3から読み出したプログラム又はLAN接続制御回路203を経由して外部ネットワーク4から伝送されてくるプログラムをもとに、当該子機端末のセンサ100にて検出されるセキュリティ異常の情報を付与した無線データが受信されるデジタル制御型無線送受信回路200を制御するためのプログラムを子機端末毎の通信プロトコルに対応したプログラムへと書き換える。このCPUは、複数の子機端末から送信されてくる無線データを受信可能な受信時間を複数の子機端末から親機端末に送信可能な無線データの送信時間と比較して短く設定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生するセキュリティ異常を検出するためのセンサ(100)を有する少なくとも1つの子機端末(1a、1b)と、前記子機端末との間で無線通信を行い、前記子機端末のセンサにて検出されたセキュリティ異常を報知するための表示部(201)を有する親機端末(2)とを設け、
前記親機端末は、前記子機端末から送信されてくる無線データを受信するためのデジタル制御型無線送受信回路(200)と、前記子機端末の周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の通信プロトコルに対応したプログラムで前記デジタル制御型無線送受信回路を制御するためのCPU(204)と、前記CPUが有するプログラムを前記子機端末毎の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるためのメモリカード(3)が着脱自在に接続されるカードスロット(202)とを備えたことを特徴とする無線セキュリティ通報装置。
【請求項2】
住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生するセキュリティ異常を検出するためのセンサ(100)を有する少なくとも1つの子機端末(1a、1b)と、前記子機端末との間で無線通信を行い、前記子機端末のセンサにて検出されたセキュリティ異常を報知するための表示部(201)を有する親機端末(2)とを設け、
前記親機端末は、前記子機端末から送信されてくる無線データを受信するためのデジタル制御型無線送受信回路(200)と、前記子機端末の周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の通信プロトコルに対応したプログラムで前記デジタル制御型無線送受信回路を制御するためのCPU(204)と、前記CPUが有するプログラムを前記子機端末毎の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるための外部ネットワーク(4)が接続されるLAN接続制御回路(203)とを備えたことを特徴とする無線セキュリティ通報装置。
【請求項3】
前記親機端末のCPUは、複数の子機端末から送信されてくる無線データを受信可能な受信時間を、複数の子機端末から前記親機端末に送信可能な無線データの送信時間と比較して短く設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線セキュリティ通報装置。
【請求項4】
前記親機端末のCPUは、前記子機端末のセンサにて検出されるセキュリティ異常の相違に応じて前記表示部の表示内容を変更するプログラムを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項記載の無線セキュリティ通報装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は無線セキュリティ通報装置に係り、特に、少なくとも1つの子機端末のセンサにて検出されたセキュリティ異常を、当該子機端末との間で無線通信が可能な親機端末にて報知することができる無線セキュリティ通報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、セキュリティセンサから感知信号を入力して警報音発生等のセキュリティ報知を行うセキュリティ装置等の住宅情報付加装置を備えて玄関等に設置されたドアホン装置との間で通話等を行う住宅情報盤システムが開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
この住宅情報盤システムによれば、住宅情報付加装置の親機あるいは副親機への接続の簡略が図られるとともに、副親機接続による多局化においても接続台数を減少することなくバス接続できる。さらには、ノイズの影響によって伝送異常を生ずることがない。
【0004】
【特許文献1】特開平10−136104号公報(段落番号「0015」乃至「0041」、第1図乃至第6図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術に記載した特許文献1の住宅情報盤システムにおいて、セキュリティセンサを構成する住戸情報付加装置とインターホン親機との間で信号伝送を行う手段としては、赤外線による光空間伝送手段が適用されている。この伝送手段を適用するにあたって、通常、送信側の住戸情報付加装置は、(電波の送受信、変復調における規則である)周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の所定の通信プロトコルを有しており、受信側のインターホン親機は、通信プロトコルに対応したプログラムを有している。
【0006】
しかしながら、特許文献1の住宅情報盤システムにおいて、セキュリティセンサを構成する住戸情報付加装置を複数設置した場合、それぞれの住戸情報付加装置が有する通信プロトコルに対応したプログラムがインターホン親機に予め備えられていないと、正常な報知(警報報知)を行うことが困難となる虞があるばかりでなく、そのプログラムの設定変更手段も何ら備えられていなかった。
【0007】
本発明は、この難点を解消するためになされたもので、少なくとも1つの子機端末が有する通信プロトコルに対応したプログラムの書換機能を親機端末に備え、複数の子機端末のセンサにてセキュリティ異常が検出された場合においても正常な報知を行うことができる無線セキュリティ通報装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の目的を達成するため、本発明の第1の態様である無線セキュリティ通報装置は、住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生するセキュリティ異常を検出するためのセンサを有する少なくとも1つの子機端末と、子機端末との間で無線通信を行い、子機端末のセンサにて検出されたセキュリティ異常を報知するための表示部を有する親機端末とを設けたものである。親機端末は、子機端末から送信されてくる無線データを受信するためのデジタル制御型無線送受信回路と、子機端末の周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の通信プロトコルに対応したプログラムでデジタル制御型無線送受信回路を制御するためのCPUと、CPUが有するプログラムを子機端末毎の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるためのメモリカードが着脱自在に接続されるカードスロットとを備えたものである。
【0009】
また、本発明の第2の態様である無線セキュリティ通報装置は、住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生するセキュリティ異常を検出するためのセンサを有する少なくとも1つの子機端末と、子機端末との間で無線通信を行い、子機端末のセンサにて検出されたセキュリティ異常を報知するための表示部を有する親機端末とを設けたものである。親機端末は、子機端末から送信されてくる無線データを受信するためのデジタル制御型無線送受信回路と、子機端末の周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の通信プロトコルに対応したプログラムでデジタル制御型無線送受信回路を制御するためのCPUと、CPUが有するプログラムを子機端末毎の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるための外部ネットワークが接続されるLAN接続制御回路とを備えたものである。
【0010】
また、本発明の第3の態様である無線セキュリティ通報装置は、本発明の第1の態様又は第2の態様において、親機端末のCPUは、複数の子機端末から送信されてくる無線データを受信可能な受信時間を、複数の子機端末から親機端末に送信可能な無線データの送信時間と比較して短く設定するものである。
【0011】
また、本発明の第4の態様である無線セキュリティ通報装置は、本発明の第1の態様乃至第4の態様において、親機端末のCPUは、子機端末のセンサにて検出されるセキュリティ異常の相違に応じて表示部の表示内容を変更するプログラムを備えたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の無線セキュリティ通報装置によれば、少なくとも1つの子機端末との間で無線通信を行う親機端末のCPUは、カードスロットに着脱自在に接続されたメモリカードから読み出したプログラム、又はLAN接続制御回路を経由して外部ネットワークから伝送されてくるプログラムをもとに、当該子機端末のセンサにて検出されるセキュリティ異常の情報を付与した無線データが受信されるデジタル制御型無線送受信回路を制御するためのプログラムを、子機端末毎の通信プロトコルに対応したプログラムへと容易に書き換えることができる。
【0013】
また、本発明の無線セキュリティ通報装置によれば、親機端末のCPUは、複数の子機端末から送信されてくる無線データを受信可能な受信時間を、複数の子機端末から親機端末に送信可能な無線データの送信時間と比較して短く設定することにより、複数の子機端末のセンサにてセキュリティ異常が検出された場合においても、表示部を用いて正常な報知を行うことができる。
【0014】
さらに、本発明の無線セキュリティ通報装置によれば、親機端末のCPUが有するプログラムをもとに、子機端末のセンサにて検出されるセキュリティ異常の相違に応じた報知を、表示部を用いて行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の無線セキュリティ通報装置を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施例による無線セキュリティ通報装置の具体的な構成を示すブロック図である。この無線セキュリティ通報装置には、少なくとも1つの子機端末、ここでは、2つの子機端末(以下、第1、第2の各子機端末という。)1a、1bと、第1、第2の各子機端末1a、1bとの間で無線通信を行うための親機端末2とが設けられている。
【0017】
第1、第2の各子機端末1a、1bはそれぞれ同様な構成であり、センサ100、無線送受信回路101が備えられている。この子機端末1a、1bにおいて、センサ100は、当該子機が設置される住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生するセキュリティ異常、例えば、不審者等が窓や扉を壊して住戸内又は車内に侵入するようなセキュリティ異常を検出するためのものである。
【0018】
無線送受信回路101は、センサ100にて検出されたセキュリティ異常の情報が付与されたセキュリティ信号を、(電波の送受信、変復調における規則である)周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の所定の通信プロトコルに従った電波に重畳させて親機端末2に送信するためのものである。
【0019】
また、親機端末2は、デジタル制御型無線送受信回路200、表示部201、カードスロット202、LAN接続制御回路203及びCPU204が備えられている。この親機端末2において、デジタル制御型無線送受信回路200は、第1、第2の各子機端末1a、1bから所定の通信プロトコルに従った電波に重畳され送信されてくる無線データを受信し、通信プロトコル毎の伝送速度に従って復調を行うものである。
【0020】
表示部201は、第1、第2の各子機端末1a、1bのセンサ100にて検出されたセキュリティ異常の内容を示す例えば、文字メッセージや絵データ等を、センサ検出元の端末情報と併せて表示するためのものである。なお、表示部201としては、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種のモニタが好適とされる。
【0021】
カードスロット202は、CPU204が有するプログラムを、第1、第2の各子機端末1a、1b、・・・毎の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるためのメモリカード3が着脱自在に接続されるものである。
【0022】
LAN接続制御回路203は、CPU204が有するプログラムを、第1、第2の各子機端末1a、1b毎の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるための例えば、TCP/IP通信網等の外部ネットワーク4が接続されるものである。また、外部ネットワーク4には、例えば、住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所を防犯管理する警備会社等に設置されたサーバ5を接続することができる。
【0023】
CPU204は、当該親機端末の構成各部/回路をそれぞれ制御するためのものである。具体的な制御として、CPU204は、第1、第2の各子機端末1a、1b毎の通信プロトコルに対応したプログラムでデジタル制御型無線送受信回路200を制御することができる。また、CPU204は、第1、第2の各子機端末1a、1bから所定の通信プロトコルに従った電波に重畳され送信されてくる無線データを受信可能な受信時間を、第1、第2の各子機端末1a、1bから親機端末2に送信可能な無線データの送信時間と比較して短く設定することができる。さらに、CPU204は、第1、第2の各子機端末1a、1bのセンサ100にて検出されるセキュリティ異常の相違に応じて表示部201の表示内容を変更するプログラム(以下、表示用プログラムという。)を有している。
【0024】
以下、本発明の実施例による無線セキュリティ通報装置において、以下、具体的な動作について、図1、図2及び図3をそれぞれ参照して説明する。なお、図2(a)、(b)は、第1、第2の各子機端末1a、1bがそれぞれ有する通信プロトコルの一例を示すパケット構成図である。また、図3は、第1、第2の各子機端末1a、1bから所定の通信プロトコルに従った電波に重畳され送信されてくる無線データを親機端末2にて受信可能な受信時間と、第1、第2の各子機端末1a、1bから親機端末2に送信可能な無線データの送信時間との比較の一例を示す説明図である。
【0025】
最初に、図1に示す第1、第2の各子機端末1a、1bはそれぞれ、(電波の送受信、変復調における規則である)周波数チャンネル、変調方式、伝送速度、パケット構成等の所定の通信プロトコルを有している。ここで、第1の子機端末1aが有する通信プロトコル(以下、第1の通信プロトコルという。)としては、例えば、図2(a)に示すように、電波の周波数チャンネル:429MHz、電波の変調データ伝送速度:2400bps、データパケット構成のビット同期:41bit、データパケット構成の同期フレーム:31bit、データパケット構成のセンサIDコード:32bit、データパケット構成の異常状態データ:32bitがそれぞれ設定されているものとする。一方、第2の子機端末1bが有する通信プロトコル(以下、第2の通信プロトコルという。)としては、例えば、図2(b)に示すように、電波の周波数チャンネル:426MHz、電波の変調データ伝送速度:4800bps、データパケット構成のビット同期:100bit、データパケット構成の同期フレーム:31bit、データパケット構成のセンサIDコード:63bit、データパケット構成の異常状態データ:2bitがそれぞれ設定されているものとする。
【0026】
次に、第1の子機端末1aが有する図2(a)に示す第1の通信プロトコルに対応したプログラムが親機端末2のCPU204に予め設定されている場合において、第1、第2の各子機端末1a、1bのうち例えば、第1の子機端末1aのセンサ100が住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生したセキュリティ異常を検出すると、このセンサ100は、検出したセキュリティ異常の情報を付与したセキュリティ信号S1aを生成して無線送受信回路101に送出する。また、第1の子機端末1aの無線送受信回路101は、受信したセキュリティ信号S1aを無線データS2aに信号処理して親機端末2に送信するにあたり、第1の通信プロトコルに従った電波に重畳させる。
【0027】
親機端末2のデジタル制御型無線送受信回路200は、第1の子機端末1aの無線送受信回路101から第1の通信プロトコルで送信されてきた周波数チャンネル:429MHzの無線データS2aを受信すると、2400bpsの伝送速度に従って復調を行い、復調処理後の復調データS3aをCPU204に送出する。
【0028】
親機端末2のCPU204は、デジタル制御型無線送受信回路200より受信した復調データS3aを構成するビット同期:41bitの一致/不一致の判定を行い、一致が判定された場合にのみ、同期フレーム:31bitの一致/不一致の判定を行う。ここでは、ビット同期及び同期フレームがそれぞれ一致することから、これを判定したCPU204は、データパケット構成のセンサIDコード:32bitを読み取り、予め登録されている複数のIDコード(詳述せず。)と対比して、第1の子機端末1aのセンサ100の種別を判断する。この後、CPU204は、データパケット構成の異常状態データ:32bitを読み取り、予め登録されている複数の異常状態データ(詳述せず。)と対比してセキュリティ異常の詳細を判断するとともに、判断された子機端末1aのセンサ100の種別情報及びセキュリティ異常の詳細を示す文字メッセージや絵データ等を、表示用プログラムの制御により表示部201に表示させて報知(警報報知)を行うことができる。
【0029】
次に、第1の子機端末1aが有する図2(a)に示す第1の通信プロトコルに対応したプログラムが親機端末2のCPU204に予め設定されている場合において、第1、第2の各子機端末1a、1bのうち例えば、第2の子機端末1bのセンサ100が住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生したセキュリティ異常を検出すると、このセンサ100は、検出したセキュリティ異常の情報を付与したセキュリティ信号S1bを生成して無線送受信回路101に送出する。また、第2の子機端末1bの無線送受信回路101は、受信したセキュリティ信号S1bを無線データS2bに信号処理して親機端末2に送信するにあたり、第2の通信プロトコルに従った電波に重畳させる。
【0030】
親機端末2のデジタル制御型無線送受信回路200は、第2の子機端末1bの無線送受信回路101から第2の通信プロトコルで送信されてきた周波数チャンネル:426MHzの無線データS2bを受信すると、4800bpsの伝送速度に従って復調を行い、復調処理後の復調データS3bをCPU204に送出する。
【0031】
親機端末2のCPU204は、デジタル制御型無線送受信回路200より受信した復調データS3bを構成するビット同期:100bitの一致/不一致の判定を行い、一致が判定された場合にのみ、同期フレーム:31bitの一致/不一致の判定を行う。ここでは、ビット同期が不一致であるため、これを判定したCPU204は、例えば、無線データS2bの電波がノイズである、或いは別途のシステムからの電波であるものと判断して、復調データS3bを無効なデータとして破棄する。
【0032】
次に、第1の子機端末1aが有する図2(a)に示す第1の通信プロトコルに対応したプログラムが親機端末2のCPU204に予め設定されている場合において、第1の通信プロトコルと異なる別途の通信プロトコルに対応したプログラム、例えば、第2の子機端末1bが有する図2(b)に示す第2の通信プロトコルに対応したプログラムが予め記憶されているメモリカード3をカードスロット202に挿入すると、この挿入を検出したCPU204は、予め設定されている第1の通信プロトコルに対応したプログラムを、メモリカード3から読み出した第2の通信プロトコルに対応したプログラムへと容易に書き換えることができる。
【0033】
ここで、第2の子機端末1bが有する図2(b)に示す第2の通信プロトコルに対応したプログラムが親機端末2のCPU204に書き換えられて設定されている場合において、第1、第2の各子機端末1a、1bのうち例えば、第1の子機端末1aのセンサ100が住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生したセキュリティ異常を検出したとき、親機端末2のデジタル制御型無線送受信回路200は、前述の動作と同様、第1の子機端末1aの無線送受信回路101から図2(a)に示す第1の通信プロトコルで送信されてきた周波数チャンネル:429MHzの無線データS2aを受信すると、2400bpsの伝送速度に従って復調を行い、復調処理後の復調データS3aをCPU204に送出する。
【0034】
親機端末2のCPU204は、デジタル制御型無線送受信回路200より受信した復調データS3aを構成するビット同期:41bitの一致/不一致の判定を行うが、このビット同期が不一致であるため、これを判定したCPU204は、例えば、無線データS2aの電波がノイズである、或いは別途のシステムからの電波であるものと判断して、復調データS3aを無効なデータとして破棄する。
【0035】
次に、第2の子機端末1bが有する図2(b)に示す第2の通信プロトコルに対応したプログラムが親機端末2のCPU204に書き換えられて設定されている場合において、第1、第2の各子機端末1a、1bのうち例えば、第2の子機端末1bのセンサ100が住戸窓、住戸扉、車等の安全確保箇所にて発生したセキュリティ異常を検出したとき、親機端末2のデジタル制御型無線送受信回路200は、前述の動作と同様、第2の子機端末1bの無線送受信回路101から第2の通信プロトコルで送信されてきた周波数チャンネル:426MHzの無線データS2bを受信すると、4800bpsの伝送速度に従って復調を行い、復調処理後の復調データS3bをCPU204に送出する。
【0036】
親機端末2のCPU204は、デジタル制御型無線送受信回路200より受信した復調データS3bを構成するビット同期:100bitの一致/不一致、同期フレーム:31bitの判定を順次行い、このビット同期及び同期フレームがそれぞれ一致することから、これを判定したCPU204は、データパケット構成のセンサIDコード:63bitを読み取り、予め登録されている複数のIDコードと対比してセンサ100の種別を判断する。この後、CPU204は、データパケット構成の異常状態データ:2bitを読み取り、予め登録されている複数の異常状態データと対比してセキュリティ異常の詳細を判断するとともに、前述の判断された第1の子機端末1bのセンサ100の種別情報及びセキュリティ異常の詳細を示す文字メッセージや絵データ等を、表示用プログラムの制御により表示部201に表示させて報知(警報報知)を行うことができる。
【0037】
なお、前述までの説明においては、親機端末2のCPU204に予め設定された図2(a)に示す第1の通信プロトコルに対応したプログラムを、図2(b)に示す第2の通信プロトコルに対応したプログラムに書き換えるにあたり、その書き換えに使用される媒体としてカードスロット202に挿入させたメモリカード3を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、警備会社等のサーバ5にて設定され、TCP/IP通信網等の外部ネットワーク4、LAN接続制御回路203を順次経由して伝送されてくるデータをもとに、第1の通信プロトコルに対応したプログラムを、第2の通信プロトコルに対応したプログラムへと容易に書き換えることができる。
【0038】
また、前述までの説明においては、第1、第2の各通信プロトコルのプログラムのうち何れか一方の当該プログラムのみを親機端末2のCPU204に設定したが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1、第2の各通信プロトコルのプログラムをそれぞれ同時に親機端末2のCPU204に設定することもできる。このCPU204では、第1の通信プロトコルの周波数チャンネル:429MHzで一定時間内、例えば、10msec内、第1の子機端末1aから送信されてくる無線データS2aを親機端末2にて受信可能となる受信状態(以下、第1の受信状態という。)と、10msecの計時の後、第2の通信プロトコルの周波数チャンネル:426MHzで一定時間内、例えば、10msec内、第2の子機端末1bから送信されてくる無線データS2bを親機端末2にて受信可能となる受信状態(以下、第2の受信状態という。)との状態遷移を、図3に示すように交互に繰り返し、それぞれの受信状態でデータパケット構成のビット同期を受信すると、その受信状態を維持する。
【0039】
さらに、第1、第2の各子機端末1a、1bから親機端末2に送信されてくる無線データS2a、S2bの送信時間は、親機端末2の受信時間である前述の10msecよりも長く設定することができる。例えば、第1の子機端末1aから親機端末2に送信されてくる無線データS2aの送信時間を、図3に示すように320msecに設定すると、第1の子機端末1aの無線送受信回路101は、データパケット構成のビット同期:41bit、データパケット構成の同期フレーム:31bit、データパケット構成のセンサIDコード:32bit、データパケット構成の異常状態データ:32bitが1回送信される時間を57msecとして、このデータパケットを、図2(a)に示すように5回繰り返して親機端末2に送信することができる。
【0040】
ここで、親機端末2のデジタル制御型無線送受信回路200は、第1の受信状態である10msecの時間内において、第1の子機端末1aの無線送受信回路101から第1の通信プロトコルで5回繰り返して送信されてきた周波数チャンネル:429MHzの無線データS2aのデータパケット構成であるビット同期:41bitを受信した場合、2400bpsの伝送速度に従って復調を行い、復調処理後の復調データS3aをCPU204に送出する。
【0041】
親機端末2のCPU204は、デジタル制御型無線送受信回路200より受信した復調データS3aを構成するビット同期:41bitの一致/不一致、同期フレーム:31bitの判定を順次行い、このビット同期及び同期フレームがそれぞれ一致することから、これを判定したCPU204は、データパケット構成のセンサIDコード:32bitを読み取り、予め登録されている複数のIDコードと対比してセンサ100の種別を判断する。この後、CPU204は、データパケット構成の異常状態データ:32bitを読み取り、予め登録されている複数の異常状態データと対比してセキュリティ異常の詳細を判断するとともに、前述の判断された子機端末1aのセンサ100の種別情報及びセキュリティ異常の詳細を示す文字メッセージや絵データ等を、表示用プログラムの制御により表示部201に表示させて報知(警報報知)を行うことができる。
【0042】
一方、第1の子機端末1aの無線送受信回路101から第1の通信プロトコルで5回繰り返して送信されてきた周波数チャンネル:429MHzの無線データS2aを受信したとき、第2の受信状態である10msecの時間内であった場合、これを判定した親機端末2のCPU204は、例えば、無線データS2aの電波がノイズである、或いは別途のシステムからの電波であるものと判断して、復調データS3aを無効なデータとして破棄する。
【0043】
次に、第2の子機端末1bから親機端末2に送信される無線データS3bの送信時間を、図3に示すように550msecに設定すると、第2の子機端末1bの無線送受信回路101は、データパケット構成のビット同期:100bit、データパケット構成の同期フレーム:31bit、データパケット構成のセンサIDコード:63bit、データパケット構成の異常状態データ:2bitが1回送信される時間を41msecとして、このデータパケットを、図2(b)に示すように13回繰り返して親機端末2に送信することができる。
【0044】
ここで、親機端末2のデジタル制御型無線送受信回路200は、第2の受信状態である10msecの時間内において、第2の子機端末1bの無線送受信回路101から第2の通信プロトコルで13回繰り返して送信されてきた周波数チャンネル:426MHzの無線データS2bのデータパケット構成であるビット同期:100bitを受信した場合、4800bpsの伝送速度に従って復調を行い、復調処理後の復調データS3bをCPU204に送出する。
【0045】
親機端末2のCPU204は、デジタル制御型無線送受信回路200より受信した復調データS3bを構成するビット同期:100bitの一致/不一致、同期フレーム:31bitの一致/不一致の判定を順次行い、このビット同期及び同期フレームがそれぞれ一致することから、これを判定したCPU204は、データパケット構成のセンサIDコード:63bitを読み取り、予め登録されている複数のIDコードと対比してセンサ100の種別を判断した後、データパケット構成の異常状態データ:2bitを読み取り、予め登録されている複数の異常状態データと対比してセキュリティ異常の詳細を判断する。この後、CPU204は、前述の判断された第2の子機端末1bのセンサ100の種別情報及びセキュリティ異常の詳細を示す文字メッセージや絵データ等を、表示用プログラムの制御により表示部201に表示させて報知(警報報知)を行うことができる。
【0046】
一方、第2の子機端末1bの無線送受信回路101から第2の通信プロトコルで13回繰り返して送信されてきた周波数チャンネル:426MHzの無線データS2bを受信したとき、第1の受信状態である10msecの時間内であった場合、これを判定した親機端末2のCPU204は、例えば、無線データS2bの電波がノイズである、或いは別途のシステムからの電波であるものと判断して、復調データS3bを無効なデータとして破棄する。
【0047】
なお、本発明の実施例においては、親機端末2との間で無線通信を行う少なくとも1つの子機端末として、第1、第2の子機端末1a、1bのように2つの子機端末を適用したが、この台数に限定されるものではなく、より複数の子機端末を適用することもできる。
【0048】
本発明の無線セキュリティ通報装置においては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の無線セキュリティ通報装置であっても採用できるということはいうまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、本発明の実施例による無線セキュリティ通報装置の具体的な構成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施例による無線セキュリティ通報装置において、(少なくとも1つの)子機端末が有する通信プロトコルの一例を示すパケット構成図である。
【図3】図3は、本発明の実施例による無線セキュリティ通報装置において、複数の子機端末から所定の通信プロトコルに従った電波に重畳され送信されてくる無線データを受信可能な受信時間と、複数の子機端末から親機端末に送信可能な無線データの送信時間との比較の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1a、1b……第1、第2の各子機端末(少なくとも1つの子機端末、複数の子機端末)
100……センサ
101……無線送受信回路
2……親機端末
200……デジタル制御型無線送受信回路
201……表示部
202……カードスロット
203……LAN接続制御回路
204……CPU
3……メモリカード
4……外部ネットワーク
【出願人】 【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100077584
【弁理士】
【氏名又は名称】守谷 一雄

【識別番号】100106699
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 弘道


【公開番号】 特開2008−61004(P2008−61004A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236780(P2006−236780)