| 【発明の名称】 |
IP電話通話録音システム |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 一隆
【氏名】永嶋 広之
|
| 【要約】 |
【課題】通話中のIP電話装置間で行われているIPパケットの送受信の経路を変更することなく通話の録音を行うことが出来るIP電話通話録音システムを提供する。
【構成】IPネットワークを介して相互に通話を行う複数のIP電話装置と、IPネットワークに接続されてIP電話装置間の通話を録音する録音装置と、を含むIP電話通話録音システムであって、録音装置は、録音依頼に応じて、通話に係る音声情報を担うIPパケットを録音対象とすることを要求する録音対象識別要求を送出し、録音対象とされたIPパケットを取り込み、取り込んだIPパケットが担う音声を録音し、IP電話装置は、録音対象識別要求に応じて、現在通話中の音声を担うIPパケットを録音対象とする処理を行うことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 IPネットワークを介して相互に通話を行う複数のIP電話装置と、前記IPネットワークに接続されて前記IP電話装置間の通話を録音する録音装置と、を含むIP電話通話録音システムであって、 前記録音装置は、前記IP電話装置のうち、通話中のIP電話装置の少なくとも1つからの録音依頼に応じて、その通話に係る音声情報を担うIPパケットを録音対象とすることを要求する録音対象識別要求を発する録音対象識別要求手段と、前記IPネットワーク上の録音対象とされたIPパケットを取り込む取込手段と、前記取込手段によって取り込まれたIPパケットが担う音声を録音する録音手段と、からなり、 前記IP電話装置の少なくとも1つは、前記録音対象識別要求に応じて、現在通話中の音声を担うIPパケットを録音対象とする録音対象実行手段を有することを特徴とするIP電話通話録音システム。 【請求項2】 前記録音対象識別要求手段は、前記録音対象識別要求を前記IPネットワークを介して、当該録音依頼を発したIP電話装置に供給することを特徴とする請求項1記載のIP電話通話録音システム。 【請求項3】 当該少なくとも1つのIP電話装置は、現在通話中の音声を担うIPパケットに通話対象識別情報を書き込むことを特徴とする請求項1記載のIP電話通話録音システム。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、IPネットワークを介して相互に通話を行うIP電話装置間の通話を録音するIP電話通話録音システムに関する。 【背景技術】 【0002】 IP電話装置間の通話を録音する通話録音システムとしては、特開2003−46646号公報に記載の通話録音システムがある。IPネットワークを介してIP電話装置AとIP電話装置Bとの間で行われている通話を録音するときの動作を以下に説明する。通話の録音が開始される前は、IP電話装置AからIP電話装置Bへ向けて送出された通話の音声を担うIPパケットは、そのままIP電話装置Bで受信される。また、IP電話装置BからIP電話装置Aへ向けて送出された通話の音声を担うIPパケットは、そのままIP電話装置Aで受信される。通話の録音依頼があると、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間の通話の音声を担うIPパケットは、通話の録音を行う通話録音サーバを経由して送受信されるように変更される。IP電話装置Aから送出された通話の音声を担うIPパケットは、通話録音サーバによって受信される。そして、通話録音サーバは、受信したIPパケットの蓄積を行うとともに、受信したIPパケットをIP電話装置Bへ向けて送出する。同様に、IP電話装置Bから送出された通話の音声を担うIPパケットも、通話録音サーバによって受信される。そして、通話録音サーバは、受信したIPパケットの蓄積を行うとともに、受信したIPパケットをIP電話装置Aへ向けて送出する。IP電話装置間の通話の音声を担うIPパケットが通話録音サーバを経由して送受信されるように変更されることにより、通話録音サーバで通話を録音することが出来るようになる。 【特許文献1】特開2003−46646号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記の通話録音システムでは、通話を録音するときに、通話中のIP電話装置間で行われているIPパケットの送受信を、通話録音サーバを経由するように変更する必要がある。それ故、録音依頼があったときに、IP電話装置間で行われているIPパケットの送受信を、通話録音サーバを経由して行われるように変更する手段が必要となる。 【0004】 本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、通話中のIP電話装置間で行われているIPパケットの送受信を、通話録音サーバを経由するように変更することなくIP電話装置間の通話の録音を行うことが出来るIP電話通話録音システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明によるIP電話通話録音システムは、IPネットワークを介して相互に通話を行う複数のIP電話装置と、IPネットワークに接続されてIP電話装置間の通話を録音する録音装置と、を含み、録音装置は、IP電話装置のうち、通話中のIP電話装置の少なくとも1つからの録音依頼に応じて、その通話に係る音声情報を担うIPパケットを録音対象とすることを要求する録音対象識別要求を発する録音対象識別要求手段と、IPネットワーク上の録音対象とされたIPパケットを取り込む取込手段と、取込手段によって取り込まれたIPパケットが担う音声を録音する録音手段と、からなり、IP電話装置の少なくとも1つは、録音対象識別要求に応じて、現在通話中の音声を担うIPパケットを録音対象とする録音対象実行手段を有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 本発明のIP電話通話録音システムによれば、録音対象識別要求を受けた通話中のIP電話装置が通話の音声を担うIPパケットを録音対象にし、録音装置が、録音対象となったIPパケットを蓄積することで、IP電話装置間で行われているIPパケットの送受信の経路を変更することなくIP電話装置間の通話の録音を行うことが出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。 【0008】 図1は、本発明に係るIP電話通話録音システムの実施例を示す図である。録音装置1は、IPネットワーク3を介して送られてくるIPパケットが担う音声を録音する。録音対象識別要求手段11は、録音依頼を送信してきた通話中のIP電話装置2に対して、その通話に係る音声情報を担うIPパケットを録音対象とすることを要求する録音対象識別要求を送出する。取込手段12は、IPネットワーク上を流れる録音対象とされたIPパケットを取り込む処理を行う。録音手段13は、取込手段12により取り込まれた録音対象のIPパケットが担う音声を録音する。 【0009】 IP電話装置2は、IPネットワーク3を介して他のIP電話装置2との間で通話を行う。また、IP電話装置2は、録音対象識別要求に応じて通話中の音声を担うIPパケットを録音対象とする録音対象実行手段21と、通話時に音声の入力と出力を行う音声入出力部22と、発信や録音依頼送出等の操作を行う操作部23を有する。通話中の音声を担うIPパケットは、IP電話装置2が通話相手のIP電話装置に向けて送信しているIPパケットと通話相手のIP電話装置から送られてくるIPパケットの両方のIPパケットを含む。尚、IP電話装置2には、ソフトウェアによりPC等にIP電話機能を持たせたソフトフォンも含まれる。 【0010】 図2は、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間で行われている通話を、録音装置1で録音する動作を示した図である。 【0011】 まず、IP電話装置Aの利用者が、IP電話装置Bに向けた発信の操作を行う。IP電話装置Aは、IP電話装置Bに向けた発信の操作があると、IP電話装置Bに向けて発信する。IP電話装置Bの利用者が、IP電話装置Aからの発信に応答すると、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間で通話が確立する。これ以降、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間で通話が行われる。 【0012】 ここで、IP電話装置Aの利用者が、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間で行われている通話を録音するために、IP電話装置Aから録音装置1へ録音依頼を送出する操作を行ったとする。IP電話装置Aは、録音装置1へ録音依頼を送出する操作があると、録音装置1へ向けて録音依頼を送出する。録音装置1は、IP電話装置Aからの録音依頼を受信すると、IP電話装置Aへ向けて録音対象識別要求を送出する。 【0013】 IP電話装置Aは、録音装置1からの録音対象識別要求を受信すると、IP電話装置Bとの間の通話に用いられているIPパケットを録音対象とする処理を行う。IP電話装置Aは、通話に用いられているIPパケットの複製を作成し、複製したIPパケットの送信先を録音対象識別要求の送出元である録音装置1に設定する。そして、送信先を録音装置1に設定したIPパケットに通話対象識別情報を付加して、IPネットワークへ送出する。通話に用いられているIPパケットは送信先などの情報が記録されているヘッダ部分と、音声データが記録されているデータ部分から構成されており、通話対象識別情報は、IPパケットのデータ部分の先頭に付加される。IP電話装置Aによって複製され送出されるIPパケットは、IP電話装置AからIP電話装置Bへ向けて送信しているIPパケットとIP電話装置BからIP電話装置Aへ送られてくるIPパケットの両方のIPパケットである。 【0014】 録音装置1は、IPネットワーク上を流れているIPパケットの中から自分に対して送信されているIPパケットを取り込む。そして、取り込んだIPパケットの通話対象識別情報を確認する。IPパケットに通話対象識別情報が記録されているかどうかを確認することにより、取り込んだIPパケットが録音対象のIPパケットであるかどうかを判断する。取り込んだIPパケットに通話対象識別情報が記録されている場合は、録音対象のIPパケットであると判断する。取り込んだIPパケットの通話対象識別情報が確認されると、録音装置1は、そのIPパケットを蓄積することにより通話の音声を録音する。以上の動作により、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間で行われている通話を、録音装置1で録音することが出来る。 【0015】 図3に、通話の音声を担うIPパケットを録音対象とする手段を有さない通常IP電話装置4と、通話の音声を担うIPパケットを録音対象とする手段を有するIP電話装置Aとの間で行われる通話を、録音装置1で録音する動作を示す。通常IP電話装置4は、通話時に音声の入力と出力を行う音声入出力部41と、発信等の操作を行う操作部42から構成されている。 【0016】 まず、IP電話装置Aの利用者が、通常IP電話装置4に向けた発信の操作を行う。IP電話装置Aは、通常IP電話装置4に向けた発信の操作があると、通常IP電話装置4に向けて発信する。通常IP電話装置4の利用者が、IP電話装置Aからの発信に応答すると、IP電話装置Aと通常IP電話装置4との間で通話が確立する。これ以降、IP電話装置Aと通常IP電話装置4との間で通話が行われる。 【0017】 ここで、IP電話装置Aの利用者が、IP電話装置Aと通常IP電話装置4との間で行われている通話を録音するために、IP電話装置Aで録音装置1へ録音依頼を送出する操作を行ったとする。IP電話装置Aは、録音装置1へ録音依頼を送出する操作があると、録音装置1へ向けて録音依頼を送出する。録音装置1は、IP電話装置Aからの録音依頼を受信すると、IP電話装置Aへ向けて録音対象識別要求を送出する。 【0018】 IP電話装置Aは、録音装置1からの録音対象識別要求を受信すると、通常IP電話装置4との間の通話に用いられているIPパケットを録音対象とする処理を行う。IP電話装置Aは、通話の音声を担うIPパケットの複製を作成し、複製したIPパケットの送信先を録音対象識別要求の送出元である録音装置1に設定する。そして、送信先を録音装置1に設定したIPパケットに通話対象識別情報を付加して、IPネットワークへ送出する。IP電話装置Aによって、複製され送出されるIPパケットは、IP電話装置Aから通常IP電話装置4へ向けて送信しているIPパケットと通常IP電話装置4からIP電話装置Aへ送られてくるIPパケットの両方のIPパケットである。 【0019】 録音装置1は、IPネットワーク上を流れているIPパケットの中から自分に対して送信されているIPパケットを取り込む。そして、取り込んだIPパケットに通話対象識別情報が記録されているかどうかを確認する。取り込んだIPパケットの通話対象識別情報が確認されると、録音装置1は、そのIPパケットを蓄積することにより通話の音声を録音する。 【0020】 IP電話装置2は、通話相手に送信するIPパケットと、通話相手から送信されるIPパケットの両方のIPパケットを録音対象とするので、図3に示すように、通話相手が通話の音声を担うIPパケットを録音対象とする手段を有さない場合でも通話の録音を行うことが出来る。 【0021】 図4は、IP電話装置AとIP電話装置Bとの間の通話を、録音装置1で録音する動作について、録音装置1に含まれる制御部(図示せず)による通話録音実行ルーチンを示している。通話中のIP電話装置から通話の録音依頼があると(ステップ401)、制御部は、録音対象識別要求手段11に対して、録音依頼の送信元である通話中のIP電話装置へ向けて録音対象識別要求を送出するように指示を出す(ステップ402)。録音対象識別要求手段11は、録音対象識別要求を送出する指示を受けると、録音依頼の送信元である通話中のIP電話装置へ向けて録音対象識別要求を送出する。録音対象識別要求を送出するように指示を出した後、制御部は、取込手段12へ録音対象となったIPパケットを取り込むように指示を出す(ステップ403)。そして、制御部は、取込手段12が録音対象となったIPパケットを取り込むまで待つ。 【0022】 取込手段12は、録音対象となったIPパケットを取り込むように指示を受けると、IPネットワーク上を流れるIPパケットの中から録音対象となったIPパケットを取り込む。録音対象となったIPパケットかどうかの判断は、録音装置1に向けて送信されたIPパケットに通話対象識別情報が記録されているかどうかを確認することにより行う。通話対象識別情報が記録されている場合は、そのIPパケットが録音対象であると判断する。取込手段12は、録音対象となったIPパケットを取り込むと、そのIPパケットを録音手段13へ送出すると共に、制御部へ録音対象となったIPパケットを取り込んだことを通知する。 【0023】 制御部は、録音対象となったIPパケットが取り込まれたことが確認できると(ステップ404)、録音手段13へIPパケットが担う音声を録音するように指示を出す(ステップ405)。録音手段13は、IPパケットが担う音声を録音するように指示を受けると、録音対象となったIPパケットを蓄積することにより通話の音声を録音する。 【0024】 図5は、IP電話装置Aから録音依頼を送信してIPパケットを録音対象にする動作について、IP電話装置Aに含まれる制御部(図示せず)による録音依頼ルーチンを示している。ここで、IP電話装置Aは、IP電話装置Bと通話を行っているものとする。録音依頼を送信する操作があると(ステップ501)、制御部は、録音依頼を録音装置1へ送信する(ステップ502)。録音依頼を送信した後、制御部は、録音装置1からの録音対象識別要求を受信するまで待つ。録音対象識別要求を受信すると(ステップ503)、制御部は、録音対象実行手段21へ通話の音声を担うIPパケットを録音対象にするように指示を出す(ステップ504)。録音対象実行手段21は、IPパケットを録音対象にする指示を受けると、通話相手のIP電話装置Bへ送信しているIPパケットと、通話相手のIP電話装置Bから送信されてくるIPパケットの両方の複製を作成する。IPパケットの複製を作成した後、録音対象実行手段21は、複製したIPパケットの送信先を録音対象識別要求の送信元である録音装置1に設定する。そして、そのIPパケットに通話対象識別情報を付加して、IPネットワーク上へ送出する。 【0025】 上記説明したように、本発明のIP電話通話録音システムによれば、録音対象識別要求を受けた通話中のIP電話装置が通話の音声を担うIPパケットを録音対象にし、録音装置が、録音対象となったIPパケットを蓄積することで、IP電話装置間の通話の録音を行うことが出来る。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の実施例であるIP電話通話録音システムを示すブロック図である。 【図2】本発明によるIP電話通話録音システムの動作を示すブロック図である。 【図3】本発明によるIP電話通話録音システムの動作を示すブロック図である。 【図4】本発明によるIP電話通話録音システムにおける録音装置の通話録音実行ルーチンを示すフローチャートである。 【図5】本発明によるIP電話通話録音システムにおけるIP電話装置の録音依頼ルーチンを示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0027】 1 録音装置 11 録音対象識別要求手段 12 取込手段 13 録音手段 2 IP電話装置 21 録音対象実行手段 22 音声入出力部 23 操作部 3 IPネットワーク 4 通常IP電話装置 41 音声入出力部 42 操作部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000295 【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年8月30日(2006.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079119 【弁理士】 【氏名又は名称】藤村 元彦
|
| 【公開番号】 |
特開2008−60785(P2008−60785A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−233636(P2006−233636) |
|