| 【発明の名称】 |
携帯電話機テスタ |
| 【発明者】 |
【氏名】杉谷 邦明
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| 【要約】 |
【課題】試験の作業性の向上を図り、不良解析を容易に行なうことができる携帯電話機テスタを実現することにある。
【構成】携帯電話機と通信を行なって所定の試験をする携帯電話機テスタに改良を加えたものである。本テスタは、筐体に設けられる表示部と、試験条件、試験項目、判定条件、試験結果の全てを表示部に表示させる表示処理部とを設けたことを特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯電話機と通信を行なって所定の試験をする携帯電話機テスタにおいて、 筐体に設けられる表示部と、 試験条件、試験項目、判定条件、試験結果の全てを前記表示部に表示させる表示処理部と を設けたことを特徴とする携帯電話機テスタ。 【請求項2】 表示処理部は、試験中の試験項目の試験条件を表示させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機テスタ。 【請求項3】 前記表示部に表示されている複数の試験項目のなかから所望の試験項目を選択する選択部を有し、 表示処理部は、前記選択部の選択した試験項目の試験条件を表示させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機テスタ。 【請求項4】 前記試験条件、前記試験項目、前記判定条件、前記試験結果のファイルを記憶する結果ファイル記憶部を有し、 表示処理部は、前記結果ファイル記憶部のファイルの内容を表示することを特徴とする請求項1または3記載の携帯電話機テスタ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、携帯電話機と無線または有線にて回線接続を行なって所定の試験をする携帯電話機テスタに関し、詳しくは、試験の作業性の向上を図り、不良解析を容易に行なうことができる携帯電話機テスタに関するものである。 【背景技術】 【0002】 携帯電話機テスタ(以下、テスタと略す)は、携帯電話機(以下、端末と略す)の開発時・製造時、端末の故障の診断時等において、所定の試験を端末に行なわせ、試験結果を解析し、端末の良否を判定するものである(例えば、特許文献1、2、非特許文献1参照)。 【0003】 また、テスタでは、手動テストモードと自動テストモードとがあり、テスタのユーザが所望のモードを選択する。手動テストモードとは、ユーザが、テスタの操作部から、試験条件、試験項目等をテスタに設定し、端末の試験、解析、良否判定を行なう。一方、自動テストモードでは、テスタが設定ファイル記憶部から設定ファイルを読み出し、この設定ファイルに記述された試験条件、試験項目に沿って端末に所定の試験をし、解析、良否判定を行なう。もちろん、設定ファイルには、試験前にあらかじめ試験条件、試験項目、判定条件を設定しておく。また、設定ファイル記憶部は、テスタに内蔵または外付けされるハードディスクやメモリ等である。 【0004】 例えば、試験項目には、試験する項目が複数種類ある。プロトコルに関連する試験項目の種類には、例えば、下記のようなものがある。 ・端末からテスタに発信させる。 ・端末からテスタへの通話を切断させる。 ・テスタから端末に発信する。 ・テスタから端末への通話を切断する。 ・試験用の通話を確立する。 ・試験用の通話を切断する。 【0005】 また、物理量に関する測定を行なう試験項目の種類には、例えば、下記のようなものがある。 ・端末の送信電力。 ・端末の送信周波数。 ・端末が送信する電波の帯域幅。 ・端末の受信感度。 【0006】 そして、これらの試験項目を実施するための試験条件としては、例えば、下記のようなものがある。 ・通信規格の種類。 ・周波数帯域。 ・周波数値またはチャネル番号(周波数値とチャネル番号は1対1で対応)。 ・テスタが送信する電力。 ・端末の送信電力(端末の送信電力がここで設定した値となるように、携帯電話機テスタは端末に対して制御を行う)。 ・伝送路の電力損失の補正値(端末とテスタ間のケーブル接続やアンテナ接続などにおける伝送路の電力損失を補正するための補正値)。 【0007】 図3は、設定ファイルの内容と、この設定ファイルを用いて自動テストモードにて試験終了後にテスタの表示部に表示される表示画面の一例を示した図である。設定ファイルは、例えば、ヘッダ部に試験条件α、βが定義され、ヘッダ部に続くシーケンス部には、試験をする順に試験項目A〜Dが記述されている。例えば、試験条件αにて、試験項目A、Bを行ない、試験条件βにて試験項目C,Dを行なうように設定されている。なお、試験条件を変更することも試験項目の1種類に含まれる。また、試験項目A〜Dそれぞれに対して、判定条件a〜dが設定される。 【0008】 そして、テスタの表示部の表示画面には、各試験項目A〜Dのそれぞれに対して、判定条件a〜d、試験結果(信号解析結果、測定値、判定結果等)a’〜d’が対応して表示される。例えば、1番目の試験項目Aに対して、判定条件aと試験結果a’とが同一行に表示される。テスタのユーザは、この試験結果を参照することにより、端末の良否を判断することができる。 【0009】 【特許文献1】特開平8−237211号公報 【特許文献2】特開2005−184294号公報 【非特許文献1】石津哲,他3名著,「W-CDMA/GSMデュアル端末対応携帯電話機テスタVC200シリーズ」,横河技報,2005年,Vol.49,No.2,p75-78 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 近年、端末は、1台で複数種類の通信規格(例えば、GSM規格、W−CDMA規格等)に対応できるものが存在している。そして、規格によって周波数帯域が異なるが、同じ規格であっても複数種類の周波数帯域が存在する。さらに、無線特性試験を行なう場合、規格に準拠した試験を行なう必要があり、多数の試験項目がある。もちろん、規格に準拠した試験以外の試験項目も存在する。ユーザは、これらの試験項目を組み合わせた設定ファイルを作成し、端末の試験を行なう。 【0011】 例えば、試験条件のうち周波数帯域のみ変更させて試験を行なう場合、ユーザは、不良の判定結果がでると、現在、どの周波数帯域で試験をしているかを確認する必要がある。このような場合、パソコンなどをテスタに接続し、テスタから設定ファイルをパソコンに読み出し、パソコン上に試験条件を表示させないと確認できず、作業性が非常に悪く、不良解析にも時間がかかるという問題があった。 【0012】 また、多数の試験項目があるため、自動テストモードで簡単な良否判定を行なった後に手動テストモードに移行し、不良と判定された試験項目に着目して詳細な試験を行なうことが多い。 【0013】 しかしながら、テスタの表示部に表示されるのは試験項目、判定条件、試験結果のみになっている。そのため、手動テストモードで詳細な試験を行なう場合、上述と同様にパソコンなどをテスタに接続し、テスタから設定ファイルをパソコンに読み出し、パソコン上に試験条件を表示させないと、自動テストモードで不良と判定された試験項目を再現できず、作業性が非常に悪く、不良解析にも時間がかかるという問題があった。 【0014】 そこで本発明の目的は、試験の作業性の向上を図り、不良解析を容易に行なうことができる携帯電話機テスタを実現することにある。 【課題を解決するための手段】 【0015】 請求項1記載の発明は、 携帯電話機と通信を行なって所定の試験をする携帯電話機テスタにおいて、 筐体に設けられる表示部と、 試験条件、試験項目、判定条件、試験結果の全てを前記表示部に表示させる表示処理部と を設けたことを特徴とするものである。 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、 表示処理部は、試験中の試験項目の試験条件を表示させることを特徴とするものである。 請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、 前記表示部に表示されている複数の試験項目のなかから所望の試験項目を選択する選択部を有し、 表示処理部は、前記選択部の選択した試験項目の試験条件を表示させることを特徴とするものである。 請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、 前記試験条件、前記試験項目、前記判定条件、前記試験結果のファイルを記憶する結果ファイル記憶部を有し、 表示処理部は、前記結果ファイル記憶部のファイルの内容を表示することを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0016】 本発明によれば、以下のような効果がある。 表示処理部が、試験項目に対応した試験条件も試験項目等と共に表示部に表示させるので、所望の試験項目の試験条件を容易に確認することができる。これにより、再試験する場合等、不良と判定された試験項目の試験を直ちに行なうことができ、試験の作業性が向上し、不良解析を容易に行なうことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。 図1は、本発明の一実施例を示した構成図である。図1において、端末10は、被試験対象である。テスタ20は、端末10と回線接続して通信を行なって所定の試験を行なう。また、テスタ20は、設定ファイル記憶部21、結果ファイル記憶部22、制御部23、ダウンリンク処理部24、入出力部25、アップリンク処理部26、表示処理部27、表示部28を有する。 【0018】 設定ファイル記憶部21は、設定ファイルを記憶する。設定ファイルは、図3(a)と同様であり、各試験項目それぞれに対して試験条件、判定条件が対応している。 【0019】 結果ファイル記憶部22は、端末10に対して行なった試験結果等の結果ファイルを記憶する。結果ファイルは、例えば、試験条件、試験項目、判定条件、試験結果を組とし、各試験項目それぞれに対して試験条件、判定条件、試験結果が対応している。 【0020】 制御部23は、テスタ全体を制御すると共に、記憶部21から設定ファイルを読み出す。また、制御部23は、結果ファイルを作成し、結果ファイル記憶部22への書き込み、読み出しを行なう。 【0021】 ダウンリンク処理部24は、制御部23からの指示に従ってダウンリンク信号を入出力部15を介して端末10に出力する。 【0022】 入出力部25は、端末10と信号を授受して通信を行なう。通信は、有線または無線のどちらでもよい。 【0023】 アップリンク処理部26は、入出力部15を介して端末10からのアップリンク信号が入力され、制御部23からの指示に従ってアップリンク信号を信号処理し、処理結果等を制御部23に出力する。 【0024】 表示処理部27は、制御部23の読み出した設定ファイルの内容、結果ファイルの内容、試験結果等を表示部28の表示画面に表示させる。 【0025】 なお、制御部23、処理部24、26、入出力部25、表示処理部27、表示部28は同一の筐体に設けられ、表示部28の表示画面は、例えば、筐体の前面に設けられる。記憶部21、22は、筐体に内蔵される媒体でもよく、取り外しが可能な媒体でもよい。 【0026】 このような装置の動作を説明する。 テストを行なう前にあらかじめ設定ファイルを設定ファイル記憶部21に記憶させる。そして、自動テストモードまたは手動テストモードが操作部(図示せず)からの操作により、制御部23にモード設定がされる。そして、自動テストモードが設定されると、制御部23が、設定ファイル記憶部21から設定ファイルを読み出す。 【0027】 さらに、制御部23が、設定ファイルの内容(試験条件、試験項目、判定条件)を表示処理部27に出力する。これにより、表示処理部27が、試験項目、判定条件、試験結果(この時点では、試験結果は空白)の一覧表を作成し、表示部28の表示画面に表示する。また、一覧表の上段に試験条件(この時点では、試験条件の内容は空白)を表示する。 【0028】 そして、制御部23が、設定ファイルに記載された順番に試験を行なうため、1番目の試験項目Aおよび試験条件αをダウンリンク処理部24、アップリンク処理部26に出力する。また、現在試験中の試験項目Aを表示処理部27に通知する。 【0029】 この指示に従ってダウンリンク処理部24が、指定された通信規格にて、I−Qベースバンド信号を作成し、指定された通信チャネルに対応した周波数の変調波に変換し、増幅器と減衰器にて指定された出力レベルに調整し、ダウンリンク信号として入出力部25から端末10に出力する。 【0030】 そして、端末10から送出されたアップリンク信号が、入出力部25を介してアップリンク処理部26に入力される。さらに、アップリンク処理部26が、アップリンク信号を減衰器(図示せず)で適切な信号レベルに調整し、IF周波数に変換し、IF周波数へと変換した信号をAGC(Automatic Gain Control)アンプ(図示せず)で最適な振幅へと調整し、その後、AD変換してデジタル信号処理して復調、信号解析を行なう。また、アップリンク処理部26が、周波数変換後の帯域制限された受信信号の電力をログアンプでアナログ処理し電力測定を行なう。そして、信号解析結果や測定値を制御部23に出力する。 【0031】 一方、表示処理部27が、制御部23から通知された、現在試験中の試験項目の試験条件を表示する。ここで、図2は、表示部28の表示画面の一例を示した図である。図2において、画面の下半分に試験項目、判定条件、試験結果等を一覧表にして表示する表示領域があり、この一覧表の表示領域の上段に、試験条件を表示する領域(図2中にて白枠で囲んだ領域)がある。 【0032】 一番目の試験項目が試験されている場合、1番目の試験項目の行が、他の試験項目と異なる色で表示されると共に、1番目の試験項目の試験条件が表示されている。例えば、通信規格が”WCDMA”、周波数帯域が”Band1”、ダウンリンク側の通信チャネル番号が”10700”、アップリンク側の通信チャネル番号が”9750”、テスタの送信電力が”−65.7[dBm]”、端末の送信電力が”Max”、補正値が”1[dB]”として、試験条件の表示領域に試験条件が表示されている。 【0033】 そして、制御部23の判定手段(図示せず)が、アップリンク処理部26の信号解析結果や測定値と判定条件とを比較して試験項目Aの良否を判定し、試験結果(信号解析結果、測定値、判定結果)を表示処理部27に出力する。さらに、表示処理部27が、試験条件、試験項目、判定条件、試験結果の全てを同一の表示画面上に同時に表示する。 【0034】 そして、制御部23が、2番目の試験項目Bに移り、試験項目B,この試験項目Bに対応する試験条件αをダウンリンク処理部24、アップリンク処理部26に出力する。また、次の試験項目Bに移ったことを表示処理部27に通知する。そして、処理部24、26が同様に信号処理を行ない、表示処理部27が、2番目の試験項目の行の色を変更し、試験条件も試験項目Bに対応したものに変更する。 【0035】 さらに、表示処理部27が、制御部23から試験項目Bの試験結果、判定結果が入力され、試験条件、試験項目、判定条件、試験結果の全てを同一の表示画面上に同時に表示する。 【0036】 以下、同様に設定ファイルに記載された全ての試験項目C、Dを順番に試験する。もちろん、試験項目C,Dを実行しているときは、表示処理部27が、試験条件βを表示部28に表示させる。 【0037】 そして、全ての試験が終了すると、制御部23が、結果ファイルを作成し、結果ファイル記憶部22に格納する。 【0038】 このように、表示処理部27が、現在試験中の試験項目に対応した試験条件を表示するので、不良と判定された場合の試験条件を容易に確認することができる。これにより、再試験する場合等、不良と判定された試験項目の試験をただちに行なうことができ、試験の作業性が向上し、不良解析を容易に行なうことができる。 【0039】 なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。 表示処理部27が、現在試験中の試験項目に対応した試験条件を表示し、一覧表のなかから試験中の試験項目の行の色を変える構成を示したが、試験終了後、マウス(選択部)を用いて表示画面上のカーソルを操作して、複数表示される試験項目のうち所望の試験項目をクリックして選択できるようにしてもよい。そして、表示処理部27が、選択された試験項目の行の色を変更するとともに、この試験項目に対応した試験条件を表示するようにしてもよい。 【0040】 これにより、試験終了後に所望の試験項目の試験条件を確認することができ、再試験のための試験条件の設定、他の試験項目との比較などを容易に行なえ、試験の作業性が向上し、不良解析を容易に行なうことができる。 【0041】 また、表示処理部27が、制御部23が読み出した設定ファイルの内容(試験条件、試験項目、判定条件)や試験結果を表示する構成を示したが、制御部23が結果ファイル記憶部22から読み出した結果ファイルの内容(試験条件、試験項目、判定条件、試験結果)を、表示部28に表示してもよい。もちろん、図2に示すように、試験条件、試験項目、判定条件、試験結果の全てを同一の表示画面上に同時に表示する。この際、試験条件は、選択部で選択された試験項目に対応する試験条件を表示するとよい。また、選択された試験項目の行の色を変更するとよい。 【0042】 そして、設定ファイルの一例として図3では、2種類の試験条件、4種類の試験項目しか図示していないが、さらに、多数の試験条件、試験項目が設定されていてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】本発明の第1の実施例を示した構成図である。 【図2】表示部28の表示画面の一例を示した図である。 【図3】設定ファイルおよび従来の携帯電話機テスタの表示画面の一例を示した図である。 【符号の説明】 【0044】 10 携帯電話機 20 携帯電話機テスタ 27 表示処理部 28 表示部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006507 【氏名又は名称】横河電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月21日(2006.8.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−48330(P2008−48330A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−224266(P2006−224266) |
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