| 【発明の名称】 |
SIPベースの交換機並びにVoIPシステムの制御方法及び制御プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 祐一
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| 【要約】 |
【課題】従来のPBXシステムが提供しているサービス機能をSIPベースのVoIPシステムで実現する。
【構成】SIPサーバとSIP端末とで構成されるVoIPシステムにおいて、両者及び両者間のプロトコルを制御するにあたり、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又はSIPサーバと他の内線端末とに通知し、オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態をSIPサーバに通知し、内線端末から呼状態を通知されたSIPサーバに、通知された呼状態を記憶及び管理させ、通知された内線端末の呼状態を用いてSIPプロトコルを制御し、制御されたSIPプロトコルで内線端末の呼状態を遷移させる。SIPプロトコルの制御を行う際に、内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理してもよい。内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、内線端末の保留操作を端末からSIPサーバに通知してもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知する内線端末呼状態通知手段と、 オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するオフフック・オンフック状態通知手段と、 前記内線端末から呼状態を通知された前記SIPサーバに、該通知された呼状態を記憶及び管理させる内線端末呼状態記憶管理手段と、 前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御するSIPプロトコル制御手段と、 該SIPプロトコル制御手段によって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させる内線端末呼状態制御手段とを備えることを特徴とするSIPベースの交換機。 【請求項2】 前記SIPプロトコル制御手段と連動し、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理する内線端末RTP確立記憶管理手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のSIPベースの交換機。 【請求項3】 前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末呼状態通知手段は、前記内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知することを特徴とする請求項1又は2に記載のSIPベースの交換機。 【請求項4】 前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することにより、INVITEのフォーキングを不要とすることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のSIPベースの交換機。 【請求項5】 前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のSIPベースの交換機。 【請求項6】 SIP端末の内線端末呼状態通知手段からの内線端末の呼状態、及びオフフック・オンフック状態通知手段からのオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を記憶及び管理する内線端末呼状態記憶管理手段と、 前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御するSIPプロトコル制御手段とを備えることを特徴とするSIPサーバ。 【請求項7】 前記SIPプロトコル制御手段と連動し、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理する内線端末RTP確立記憶管理手段を備えることを特徴とする請求項6に記載のSIPサーバ。 【請求項8】 前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することにより、INVITEのフォーキングを不要とすることを特徴とする請求項6又は7に記載のSIPサーバ。 【請求項9】 前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することを特徴とする請求項6、7又は8に記載のSIPサーバ。 【請求項10】 オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するオフフック・オンフック状態通知手段を扱う機能を有し、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知する内線端末呼状態通知手段と、 前記SIPサーバによって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させる内線端末呼状態制御手段とを備えることを特徴とするSIP端末。 【請求項11】 前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末呼状態通知手段は、前記内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知することを特徴とする請求項10に記載のSIP端末。 【請求項12】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備え、該メソッドを前記内線端末呼状態制御手段が扱うことを特徴とする請求項10又は11に記載のSIP端末。 【請求項13】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備え、該メソッドを前記内線端末呼状態制御手段が扱うことを特徴とする請求項10、11又は12に記載のSIP端末。 【請求項14】 SIPサーバとSIPクライアントとで構成されるVoIPシステムにおいて、両者間のプロトコル、該SIPサーバ及び該SIPクライアントを制御する方法であって、 内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知し、 オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知し、 前記内線端末から呼状態を通知された前記SIPサーバに、該通知された呼状態を記憶及び管理させ、 前記通知された内線端末の呼状態を用いてSIPプロトコルを制御し、 該制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させることを特徴とするVoIPシステムの制御方法。 【請求項15】 前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理することを特徴とする請求項14に記載のVoIPシステムの制御方法。 【請求項16】 前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、該内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知することを特徴とする請求項14又は15に記載のVoIPシステムの制御方法。 【請求項17】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることを特徴とする請求項14、15又は16に記載のVoIPシステムの制御方法。 【請求項18】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載のVoIPシステムの制御方法。 【請求項19】 SIPクライアントの内線端末呼状態通知手段からの内線端末の呼状態、及びオフフック・オンフック状態通知手段からのオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を記憶及び管理させ、 前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御することを特徴とするSIPサーバの制御方法。 【請求項20】 前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理させることを特徴とする請求項19に記載のSIPサーバの制御方法。 【請求項21】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることを特徴とする請求項18又は19に記載のSIPサーバの制御方法。 【請求項22】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項18、19又は20に記載のSIPサーバの制御方法。 【請求項23】 内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知し、 オフフック・オンフック状態通知手段を介してオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知し、 前記SIPサーバによって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させることを特徴とするSIPクライアントの制御方法。 【請求項24】 前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末の保留操作を前記SIPサーバに通知することを特徴とする請求項23に記載のSIPクライアントの制御方法。 【請求項25】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項23又は24に記載のSIPクライアントの制御方法。 【請求項26】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項23、24又は25に記載のSIPクライアントの制御方法。 【請求項27】 SIPサーバとSIPクライアントとで構成されるVoIPシステムにおいて、両者間のプロトコル、該SIPサーバ及び該SIPクライアントを制御するためのプログラムであって、 内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知するステップと、 オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するステップと、 前記内線端末から呼状態を通知された前記SIPサーバに、該通知された呼状態を記憶及び管理させるステップと、 前記通知された内線端末の呼状態を用いてSIPプロトコルを制御するステップと、 該制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させるステップとを備えることを特徴とするVoIPシステムの制御プログラム。 【請求項28】 前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理するステップを備えることを特徴とする請求項27に記載のVoIPシステムの制御プログラム。 【請求項29】 前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、該内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知するステップを備えることを特徴とする請求項27又は28に記載のVoIPシステムの制御プログラム。 【請求項30】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることを特徴とする請求項27、28又は29に記載のVoIPシステムの制御プログラム。 【請求項31】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項27乃至31のいずれかに記載のVoIPシステムの制御プログラム。 【請求項32】 SIPクライアントの内線端末呼状態通知手段からの内線端末の呼状態、及びオフフック・オンフック状態通知手段からのオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を記憶及び管理させるステップと、 前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御するステップとを備えることを特徴とするSIPサーバの制御プログラム。 【請求項33】 前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理するステップを備えることを特徴とする請求項32に記載のSIPサーバの制御プログラム。 【請求項34】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることを特徴とする請求項32又は33に記載のSIPサーバの制御プログラム。 【請求項35】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項32、33又は34に記載のSIPサーバの制御プログラム。 【請求項36】 内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知するステップと、 オフフック・オンフック状態通知手段を介してオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するステップと、 前記SIPサーバによって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させるステップとを備えることを特徴とするSIPクライアントの制御プログラム。 【請求項37】 前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末の保留操作を前記SIPサーバに通知するステップを備えることを特徴とする請求項36に記載のSIPクライアントの制御方法。 【請求項38】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項36又は37に記載のSIPクライアントの制御プログラム。 【請求項39】 前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることを特徴とする請求項36、37又は38に記載のSIPクライアントの制御プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、従来のPBXシステムが提供しているサービス機能をSIPベースのVoIPシステムで実現するためのSIPベースの交換機並びにVoIPシステムの制御方法及び制御プログラム等に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、SIP(Session Initiation Protocol:セッション開始プロトコル)は、VoIP(Voice over IP)等で使用される標準プロトコルであり、IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC(Request for Comment)3261、及びその関連RFC(RFC2543は,RFC3261,RFC3262,RFC3263,RFC3264,RFC3265によって廃用となっている)において規定されている。SIPは、TCP/IPに特化して軽量であり、VoIP以外の用途として、ゲームやチャット等、テキストベースの多くのサービスでの活用が期待されている。また、SIPは、ITU−T準拠のVoIP、ビデオ会議のためのプロトコルであるH.323の代替として期待され、Windows(登録商標)でもサポートされつつある。 【0003】 前述の通り、SIPは、VoIPを応用したインターネット電話等で用いられる通話制御プロトコルの一つであり、近年急速に普及が進んでいる。このような環境で、PBX(Private Branch eXchange:構内交換機)を利用した回線交換ネットワークからSIPを用いたVoIPネットワークへの置き換えが進む中、PBXで提供可能であったサービス機能をSIPでは実現できていないことが大きな課題となりつつある。 【0004】 例えば、「グループライン」(略々同義で「マルチライン」とも呼ばれる)も、そのサービス機能の一つである。「グループライン」は、多機能電話機やソフトフォンに、仮想的に収容できる電話(ライン)である。同一のグループラインを収容する端末では、当該グループラインをいずれかの端末で応答したり、保留したり、保留解除したり、代理応答(保留操作した端末以外が保留解除応答できる機能)したりすることが可能となる。 【0005】 現在のSIPサーバでグループライン機能を実現しているものも存在する。但し、そのようなサーバは、極めてシーケンスの競合に弱かったり、その部分だけSIPとは異なる完全な独自手順を用いて実現していたりする。また、SIPプロトコルが極めて複雑となり、ネットワークに与える負荷を考えると、収容できるグループラインの最大数に厳しい条件があったりする。このため、PBXで提供していたレベルのグループライン機能をSIPで実現するに至っていない。 【0006】 上述のような状況となっている理由は様々であるが、RFC3261の15に『「電話を切る(hanging up)」という考えは、SIPではしっかりと定義されていない』との記述があるが、電話では一般的な「受話器上げ(オフフック)」及び「受話器下げ(オンフック)」という状態が定義されていないことも理由の一つである。 【0007】 例えば、グループラインへの着信シーケンスには、「draft-ietf-sipping-service-examples-06 2.12 Single Line Extension」(単線内線)のRTP Establishedまでのシーケンスを利用することは容易に推測される。この様子を図1に、また、このシーケンスを図2に示す。ここで、NOTIFY(dialog/confirmed)は、グループラインのランプ制御(「自端末使用中」,「他端末使用中」)をするためにSIPを拡張したメッセージである。図2のシーケンスでは、記載は省略したが、同様に復旧時にグループラインのランプを「空き」状態とするため、NOTIFY(dialog/terminated)メッセージも追加される。 【0008】 これらのメッセージを追加することで生じる問題の例を図3に示す。同図は、グループラインGAを使用していた呼が復旧すると略々同時に、GAに対する新たな着信呼があった場合を示す。端末IAにてグループラインGAを使用していた呼が復旧すると、通常のSIPシーケンスにて呼が開放されるとともに、グループラインGAを収容する全端末(IA,IB,IC)のランプを「空き」状態とするために、IAからNOTIFY(dialog/terminated)メッセージがSIPサーバに送られ、IA,IB,ICにフォーキングされる。 【0009】 一方、GAに対する新たな着信呼のINVITEメッセージがSIPサーバに届くと、SIPサーバは、これをフォーキングする。このNOTIFY(dialog/terminated)メッセージのフォーキングと、INVITEメッセージのフォーキングとが競合し、端末IAのグループラインGAは着信中状態となるが、端末IB,ICのグループラインGAは、空き状態となってしまうなどの問題が発生する。ステートレスのSIPサーバでは、この問題の回避策として、先のNOTIFY(dialog/terminated)メッセージのフォーキングが完了するまでGAに対する新たな着信呼のINVITEメッセージのフォーキングを待ち合わせる処理とするなどの策が考えられるが、SIPサーバのスループットを著しく低下させる原因となる場合が多い。 【0010】 次に、図2のシーケンスで代表グループラインを組んだ場合の問題点を図4に示す。代表電話機能は、当該代表内線が話中の場合、予め指定した別の内線(複数の内線のいずれかを指定することも可能)に着信させる機能である。この着信先にグループラインを指定した場合が代表グループラインである。図4では、端末IA,IB,ICのいずれにもグループラインGA,GB,GCを収容し、GAを代表内線とし、話中の場合はGBに、さらに話中の場合はGCに着信させるようにした場合である。ここで、端末OAがグループラインGAと通話中に、端末OBとOCとが略々同時に代表内線GAを呼び、同図に示すシーケンスとなった場合には、端末IBのGBは端末OCの着信を受け付けているのに対して、端末ICのGBは端末OBの着信を受け付けてしまい、グループライン制御が異常動作となる。 【0011】 また、端末IAがグループラインGAを使用して通話中に、端末IAのマイライン(端末IA自体の電話番号が割り当てられているライン)に着信があった場合には、話中扱いとすることはできなかった。このため、発信者は、端末IAが話中であることが分からず、IAの応答を待って呼出し続けるしかなかった。 【0012】 上述のような問題が存在するため、従来、SIPプロトコルによってグループラインを実現するのは困難であった。 【0013】 尚、PBXシステムが提供しているサービス機能をSIPベースのシステムで実現するため、特許文献1には、REGISTERメッセージにフィールドを追加し、「DND(Do Not Disturb)」や「I’m here」機能を実現しようと試み、登録サーバ(レジストラ)に登録要求をする際に、サービス機能の設定情報を通知し、この情報を呼が生起した時点でプロキシサーバにて参照できるようにしている。 【0014】 上記特許文献には、同発明がグループライン機能にどのように活用できるかは明記されていないため、発明者がグループライン機能について考慮していない可能性が高い。しかしながら、この発明をグループラインに活用する手段を考えてみると、端末属性ともいえる静的な属性データを端末から書き換えるものであるから、端末から当該端末のグループラインの収容状態(設定データ)を登録・変更・削除することに活用することはできても、関連呼の動的な呼状態遷移を管理し、グループラインの呼状態遷移を管理・制御することはできないと考えられる。 【特許文献1】特表2003−517764号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0015】 上述のように、従来のVoIPシステムにおいては、以下のような問題があった。 【0016】 グループラインを含めた呼情報管理を行うコールステートフルSIPサーバ(SIPプロトコルとは異なる独自手順の装置と連動する場合を除く)を実現する手段が存在しないため、グループライン機能をSIPプロトコルにて、PBXで提供していたレベルで実現するのは困難である。 【0017】 また、RFC3261及びその関連RFCでは、『「電話を切る(hanging up)」という考えは、SIPではしっかりと定義されていない』ため、内線の受話器上げ及び受話器下げの状態をSIPサーバで管理することができない。 【0018】 さらに、SIPサーバがグループラインの呼状態を管理・利用して、SIPプロトコル制御を行うことができないため、また、グループラインのランプ制御専用のSIPメッセージが定義されていないため、システムに収容できるグループラインの最大数や、端末あたりに収容できるグループラインの最大数を増加しようとすると、SIPプロトコルが複雑となり、実現が困難である。 【0019】 また、RTP(Real-time Transport Protocol)確立状態等を管理・利用して、マイラインとグループラインを関連付けてSIPシーケンスを制御する手段が考慮されていないため、マイラインとグループラインを関連付けたサービス機能を実現することが困難である。 【0020】 そこで、本発明は、上記従来のVoIPシステムにおける問題点に鑑みてなされたものであって、グループライン機能をSIPプロトコルにて、PBXで提供していたレベルで実現することができ、内線の受話器上げ及び受話器下げの状態をも管理することができ、システムに収容できるグループラインの最大数や、端末当たりに収容できるグループラインの最大数を増加可能で、マイラインとグループラインとを関連付けたサービス機能を実現することもできるSIPベースの交換機等を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0021】 上記目的を達成するため、本発明は、SIPベースの交換機であって、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知する内線端末呼状態通知手段と、オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するオフフック・オンフック状態通知手段と、前記内線端末から呼状態を通知された前記SIPサーバに、該通知された呼状態を記憶及び管理させる内線端末呼状態記憶管理手段と、前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御するSIPプロトコル制御手段と、該SIPプロトコル制御手段によって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させる内線端末呼状態制御手段とを備えることを特徴とする。 【0022】 そして、本発明によれば、オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態の管理をSIPサーバで行うことができるため、SIPプロトコルにて、内線がマイラインかグループラインかに係わらず、従来のPBXで提供していたレベルの呼の状態遷移の安定性を確保することができる。 【0023】 また、SIPサーバで管理できるようになるオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態情報を利用したSIPプロトコル制御が行えるようになり、既存のSIPプロトコルでは複雑にならざるを得ないSIPシーケンスが簡単なものとなり、同一条件で同一呼状態遷移を行う場合にネットワークに与える負荷が軽減されるため、SIPプロトコルにおいて、グループラインを含むラインのシステムに収容できる最大数や、端末当たりに収容できるグループラインの最大数を増やすことが可能となる。 【0024】 前記SIPベースの交換機において、前記SIPプロトコル制御手段と連動し、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理する内線端末RTP確立記憶管理手段を備えることができる。これによって、ラインの呼状態とは別に、RTP確立状態等を管理・利用して、マイラインとグループラインを関連付けてSIPシーケンスを制御できるため、SIPプロトコルにおいて、マイラインとグループラインを関連付けたサービス機能を提供することができ、マルチラインを使用して通話中の端末のマイラインに着信があった場合に、話中として発信者に通知したり、話中転送等の話中サービスを提供することなどが可能となり、発信者が通話中の被呼者の応答を待って呼び出し続ける必要がなくなるなどの効果がある。 【0025】 前記SIPベースの交換機において、前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末呼状態通知手段は、前記内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知することができる。 【0026】 また、前記SIPベースの交換機において、前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することにより、INVITEのフォーキングを不要とすることができる。 【0027】 さらに、前記SIPベースの交換機において、前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することができる。 【0028】 さらに、本発明は、SIPサーバであって、SIP端末の内線端末呼状態通知手段からの内線端末の呼状態、及びオフフック・オンフック状態通知手段からのオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を記憶及び管理する内線端末呼状態記憶管理手段と、前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御するSIPプロトコル制御手段とを備えることを特徴とする。 【0029】 本発明によれば、上述のように、SIPプロトコルにて、内線がマイラインかグループラインかに係わらず、従来のPBXで提供していたレベルの呼の状態遷移の安定性を確保することができ、既存のSIPプロトコルでは複雑にならざるを得ないSIPシーケンスが簡単なものとなり、SIPプロトコルにおいて、グループラインを含むラインのシステムに収容できる最大数や、端末当たりに収容できるグループラインの最大数を増やすことが可能となる。 【0030】 前記SIPサーバにおいて、前記SIPプロトコル制御手段と連動し、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理する内線端末RTP確立記憶管理手段を備えることができる。これによって、上述のように、SIPプロトコルにおいて、マイラインとグループラインを関連付けたサービス機能を提供することなどが可能となる。 【0031】 前記SIPサーバにおいて、前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することにより、INVITEのフォーキングを不要とすることができる。 【0032】 前記SIPサーバにおいて、前記SIPプロトコル制御手段は、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えるSIPプロトコルを制御することができる。 【0033】 さらに、本発明は、SIP端末であって、オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するオフフック・オンフック状態通知手段を扱う機能を有し、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知する内線端末呼状態通知手段と、前記SIPサーバによって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させる内線端末呼状態制御手段とを備えることを特徴とする。 【0034】 そして、本発明によれば、従来のPBXで提供していたレベルの呼の状態遷移の安定性を確保することなどが可能となる。 【0035】 前記SIP端末において、前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末呼状態通知手段は、前記内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知することができる。 【0036】 また、前記SIP端末において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備え、該メソッドを前記内線端末呼状態制御手段が扱うことができる。 【0037】 さらに、前記SIP端末において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備え、該メソッドを前記内線端末呼状態制御手段が扱うことができる。 【0038】 また、本発明は、SIPサーバとSIPクライアントとで構成されるVoIPシステムにおいて、両者間のプロトコル、該SIPサーバ及び該SIPクライアントを制御する方法であって、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知し、オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知し、前記内線端末から呼状態を通知された前記SIPサーバに、該通知された呼状態を記憶及び管理させ、前記通知された内線端末の呼状態を用いてSIPプロトコルを制御し、該制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させることを特徴とする。 【0039】 前記VoIPシステムの制御方法において、前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理することができる。 【0040】 また、前記VoIPシステムの制御方法において、前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、該内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知することができる。 【0041】 さらに、前記VoIPシステムの制御方法において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることができる。 【0042】 また、前記VoIPシステムの制御方法において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることができる。 【0043】 さらに、本発明は、SIPサーバの制御方法であって、SIPクライアントの内線端末呼状態通知手段からの内線端末の呼状態、及びオフフック・オンフック状態通知手段からのオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を記憶及び管理させ、前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御することを特徴とする。 【0044】 前記SIPサーバの制御方法において、前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理させることができる。 【0045】 また、前記SIPサーバの制御方法において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることができる。 【0046】 さらに、前記SIPサーバの制御方法において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることができる。 【0047】 また、本発明は、SIPクライアントの制御方法であって、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知し、オフフック・オンフック状態通知手段を介してオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知し、前記SIPサーバによって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させることができる。 【0048】 前記SIPクライアントの制御方法において、前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末の保留操作を前記SIPサーバに通知することができる。 【0049】 また、前記SIPクライアントの制御方法において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることができる。 【0050】 さらに、前記SIPクライアントの制御方法において、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることができる。 【0051】 また、本発明は、SIPサーバとSIPクライアントとで構成されるVoIPシステムにおいて、両者間のプロトコル、該SIPサーバ及び該SIPクライアントを制御するためのプログラムであって、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知するステップと、オフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するステップと、前記内線端末から呼状態を通知された前記SIPサーバに、該通知された呼状態を記憶及び管理させるステップと、前記通知された内線端末の呼状態を用いてSIPプロトコルを制御するステップと、該制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させるステップとを備えることを特徴とする。 【0052】 前記VoIPシステムの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理するステップを備えることができる。 【0053】 また、前記VoIPシステムの制御プログラムにおいて、前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、該内線端末の保留操作を該端末から前記SIPサーバに通知するステップを備えることができる。 【0054】 さらに、前記VoIPシステムの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることができる。 【0055】 また、前記VoIPシステムの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることができる。 【0056】 さらに、本発明は、SIPサーバの制御プログラムであって、SIPクライアントの内線端末呼状態通知手段からの内線端末の呼状態、及びオフフック・オンフック状態通知手段からのオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を記憶及び管理させるステップと、前記内線端末呼状態通知手段及びオフフック・オンフック状態通知手段から得られる情報を用いてSIPプロトコルを制御するステップとを備えることを特徴とする。 【0057】 前記SIPサーバの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルの制御を行う際に、前記内線端末のRTP確立状態を記憶及び管理するステップを備えることができる。 【0058】 また、前記SIPサーバの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることにより、INVITEのフォーキングを不要とすることができる。 【0059】 さらに、前記SIPサーバの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることができる。 【0060】 また、本発明は、SIPクライアントの制御プログラムであって、内線端末の呼状態をSIPサーバに、又は、該SIPサーバと他の内線端末とに通知するステップと、オフフック・オンフック状態通知手段を介してオフフック・オンフック状態を含む内線端末の呼状態を前記SIPサーバに通知するステップと、前記SIPサーバによって制御されたSIPプロトコルで前記内線端末の呼状態を遷移させるステップとを備えることを特徴とする。 【0061】 前記SIPクライアントの制御プログラムにおいて、前記オフフック・オンフック状態通知手段に前記内線端末の保留状態を通知するSIPメソッドを定義し、前記内線端末の保留操作を前記SIPサーバに通知するステップを備えることができる。 【0062】 また、前記SIPクライアントの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインへの着信を通知するSIPメソッドを備えることができる。 【0063】 さらに、前記SIPクライアントの制御プログラムにおいて、前記SIPプロトコルは、新たに定義する、グループラインの表示制御を行う専用のSIPメソッドを備えることができる。 【発明の効果】 【0064】 以上のように、本発明によれば、グループライン機能をSIPプロトコルにて、PBXで提供していたレベルで実現可能で、内線の受話器上げ及び受話器下げの状態をも管理することができ、システムに収容できるグループラインの最大数や、端末当たりに収容できるグループラインの最大数を増加可能で、マイラインとグループラインとを関連付けたサービス機能を実現することもでき、SIPメッセージの競合制御を強化することができ、また、従来よりSIPサーバと内線端末との間で送受されるSIPメッセージを削減することができてネットワークトラヒック的に有利となるSIPベースの交換機等を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0065】 次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0066】 図5は、本発明にかかる制御方法及び制御プログラムを適用したVoIPシステムの一例を示し、このシステムは、SIPサーバM1と、SIP端末M2と、既存SIPプロトコルP1と、オフフック・オンフック状態通知手段P2と、グループライン状態表示通知手段P3とを備える。 【0067】 SIPサーバM1は、コールステートフルタイプのサーバであり、内線端末呼状態記憶管理手段M11と、内線端末RTP確立状態記憶管理手段M12と、SIPプロトコル制御手段M13とを備える。ここで、内線端末RTP確立状態記憶管理手段M12を備えていなくとも、本発明を構成することができるが、内線端末RTP確立状態記憶管理手段M12を備えることによって、最良の形態となる。SIPサーバM1は、システム内に1台配置するだけでも良いが、複数台備えることによって、SIPサーバ間で連動してより内線収容可能最大数の大きいVoIPネットワークを構成することができる。 【0068】 SIP端末M2は、SIPサーバM1に直収のSIP端末であり、内線端末呼状態通知手段M21と内線端末呼状態制御手段M22とを備える。SIP端末M2は、SIPサーバM1に複数台直収することができる。ここで、直収とは、本発明で構成されるネットワークに収容される端末のうち、SIPサーバM1の管理下にあり、内線データ管理や呼情報管理がSIPサーバM1によって行われることを意味する。また、SIP端末M2は、グループラインの収容が可能な多機能電話機や、ソフトフォンであってもよい。 【0069】 次に、上記構成を有するVoIPシステムの動作について、図5を参照しながら詳細に説明する。 【0070】 例えば、SIP端末M2がオフフックすると、内線端末呼状態通知手段M21は、SIP端末M2のマイライン(内線)ML1(不図示)が発呼状態になったことを知る。ここで、内線端末呼状態通知手段M21は、オフフック・オンフック状態通知手段P2を利用して、SIPサーバM1にSIP端末M2の内線ML1が発呼状態になったことを通知する。SIPサーバM1は、SIPプロトコル制御手段M13を介して、内線端末呼状態記憶管理手段M11に、SIP端末M2の内線ML1が発呼状態になったことを通知する。内線端末呼状態記憶管理手段M11は、内線ML1が発呼状態であることを記憶し、管理する。 【0071】 また、SIP端末M2がグループライン(内線)GL1(不図示)を捕捉してオンフックした場合は、上記と同様の流れで、内線端末呼状態記憶管理手段M11は、内線GL1が発呼状態であることを記憶し、管理する。この後、SIPプロトコル制御手段M13は、グループライン状態表示通知手段P3を利用し、グループラインGL1を収容する複数のSIP端末にグループラインGL1が発呼状態となったことを通知する。通知された各々のSIP端末は、内線端末呼状態制御手段M22によってグループラインの状態表示を行う。 【0072】 また、SIP端末M2がグループラインGL1を使用して通話状態となった場合には、上記と同様の流れで、内線端末呼状態記憶管理手段M11は、内線GL1が通話状態であることを記憶し、管理するとともに、内線端末RTP確立状態記憶管理手段M12は、SIP制御手段M13によってSIP端末M2がRTP確立状態となったことを知り、SIP端末M2のマイラインをML2とすれば、内線ML2がRTP確立状態であることを記憶し、管理する。 【0073】 次に、本発明にかかる交換機の他の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0074】 本実施の形態は、図5のグループライン状態表示通知手段P3を、単なるグループライン状態の表示のみの通知だけでなく、呼制御を補助する役割も持たせ、既存SIPプロトコルの範疇である呼制御のシーケンスも変更するものである。従来のグループラインへの着信シーケンスでは、INVITEメッセージのフォーキングを利用するが、このINVITEのフォーキングは、ネットワークに与える負荷の大きなウェイトを占める。この課題を解決するため、グループラインへの着信シーケンスで、INVITEのフォーキングをせず、グループライン状態表示通知手段P3を利用した着信表示のみを行い、着側グループラインが応答した時点で、当該端末に対してのみINVITEメッセージを送る。これにより、ネットワークに与える負荷を劇的に減少させることができる。 【実施例1】 【0075】 次に、本発明の第1の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。 【0076】 図6に、本発明の実施例のSIPサーバのソフトウェア構成図を示す。ここで、図5のブロック図の内線端末呼状態記憶管理手段M11及び内線端末RTP確立状態記憶管理手段M12には、呼情報管理モジュールが、SIPプロトコル制御手段M13には、呼制御モジュールが、加入者管理DB制御手段M14には、加入者データ管理モジュールが相当する。 【0077】 次に、呼情報管理モジュールで制御する内線状態メモリ及びRTP確立状態メモリのメモリ構成を図7に、内線状態メモリ及びRTP確立状態メモリと、関連メモリとの相関関係を図8に示す。 【0078】 SIP端末には、“050−××××××××”のような外線番号と、“2000”のような内線番号が割り当てられることが一般的である。このため、いずれの番号を利用した発着信でも同一のラインの状態として管理できるように、外線番号の場合には、内線番号に変換して内線状態メモリ乃至RTP確立状態メモリをインデックスする。ここで、ラインとは、物理的に存在する内線端末に割り当てられる内線番号(すなわち、マイライン)のみでなく、論理的に割り当てられ、物理的に存在する内線端末に複数収容できる内線番号(すなわち、グループライン)をも含めたものを意味する。 【0079】 内線状態メモリ及びRTP確立状態メモリは、サーバに直収できる最大内線端末数、最大ライン数、最大同時接続数等から計算されるブロック数だけリソースとして確保され、呼が生起した際に空き選択(ハント)する。 【0080】 次に、メモリハントとメモリ開放のSIPシーケンスと処理フローの流れについて説明する。 【0081】 図5に示したオフフック・オンフック状態通知手段P2として、“NOTIFY(dialog/dialtone)”及び“NOTIFY(dialog/terminated)”のSIPメソッドを定義する。ラインのオフフック時には“NOTIFY(dialog/dialtone)”を当該端末からSIPサーバに通知し、ラインのオンフック時には“NOTIFY(dialog/terminated)”を当該端末からSIPサーバに通知するものとする。また、保留操作や応答操作を通知するものとして、“NOTIFY(dialog/hold)”及び“NOTIFY(dialog/confirmed)”を定義する。グループライン状態表示手段P3として、“NOTIFY(dialog/dialtone)”,“NOTIFY(dialog/terminated)”,“NOTIFY(dialog/confirmed)”,“NOTIFY(dialog/hold)”を定義する。各々、グループラインのランプ状態を、“使用中“,“空き“,“通話中“,“保留中“表示とするために、SIPサーバから当該端末に通知するものとする。 【0082】 図9にオフフック時の内線状態メモリのハントシーケンスを示す。 【0083】 直収内線端末が発呼し、“NOTIFY(dialog/dialtone)”がSIPサーバに通知されると、発側ダイアログメモリと呼情報メモリをハントする。ダイアログメモリは、RFC3261で定義されるダイアログを管理するメモリである。また、本実施例のサーバとして、バックトゥバックユーザーエージェント(B2BUA)を想定しているため、発端末とSIPサーバとの間、SIPサーバと着端末との間で別ダイアログを生成することを想定している。このため、呼と各々のダイアログの関係を管理する必要があるが、これを管理するのが呼情報メモリである。 【0084】 ここで、図中のCRi,DRiは、各々呼情報メモリインデックス、ダイアログメモリインデックスを示し、各々のメモリのハントしたブロックを示す。“NOTIFY(dialog/dialtone)”を受信した情報と、ハントしたCRi,DRiの情報が呼制御(Sipc)モジュールに通知されると、まず、加入者データ管理モジュールを介して発呼者の加入者情報を取得する。ここで、加入者番号が外線番号であれば内線番号に変換する。 【0085】 次に、Sipcは、CRi,DRi及び内線番号の情報をもって、呼情報管理モジュールに対して内線状態メモリのハント指示を行い、当該内線が使用中状態であることを管理する。発端末に関しては、“NOTIFY(dialog/dialtone)”に対する“200 OK”レスポンスを返信する。発端末がグループラインを使用した発呼であれば、当該グループラインを収容する全端末に対して“NOTIFY(dialog/dialtone)”をフォーキングし、グループラインのランプ状態を”使用中”又は”他端末使用中”とする。 【0086】 次に、図10に着信時の内線状態メモリのハントシーケンスを示す。 【0087】 直収内線に着信する場合には、“INVITE”がSIPサーバに通知される。発端末も直収内線である場合で、事前に“NOTIFY(dialog/dialtone)”を受け取っていなかった場合には、発側の内線状態メモリをハントする。次に、番号翻訳やルーティング処理を行い、着信先が内線であることを識別すると、着側のダイアログメモリのハント、及び着側の内線状態メモリのチェックを行う。内線状態メモリがハントされていれば、発端末に“486 Busy Here”などのエラーレスポンスを返し、発端末は話中音聴取等の状態に遷移する。一方、内線状態メモリがハントされていなければ、これをハントし、当該内線が着信中状態であることを管理する。着端末には“INVITE”を通知し、発端末には“100 Trying”を返信する。 【0088】 次に、図11にオンフック時の内線状態メモリの開放シーケンスを示す。 【0089】 内線が復旧すると、“INVITE”がSIPサーバに通知される。先掛け復旧した内線が直収内線であった場合には、先掛け内線の内線状態メモリの開放を行う。但し、グループラインを考慮すると、当該グループラインを収容している全端末のランプを空き状態とした後に内線状態メモリを開放することが望ましい。このため、図11では、当該グループラインを収容している全端末に“NOTIFY(dialog/terminated)”をフォーキングし、かつ、1端末からでも“NOTIFY(dialog/terminated)”に対する“200 OK”レスポンスを受信してから500m秒後に内線状態メモリを開放するものとした。全端末から“200 OK”レスポンスの受信を期待しないのは、ネットワーク障害等で1端末に情報を通知できない場合、RFC3261の17.1.1.2に従って32秒の再送タイマを設定することを想定し、この間、当該マルチラインが全端末で使用できなくなることを防ぐためである。 【0090】 次に、後掛け端末が受話器を下ろすと、オフフックを通知する“NOTIFY(dialog/terminated)”がSIPサーバに通知され、後掛け内線の内線状態メモリの開放を行う。この場合も、グループラインを考慮すると“NOTIFY(dialog/terminated)”のフォーキングが必要であるので、先掛け内線時と同様の内線状態メモリの開放シーケンスとなる。 【0091】 次に、図12に着信途中放棄時の内線状態メモリの開放シーケンスを示す。 【0092】 発端末が復旧すると、“CANCEL”がSIPサーバに通知される。発端末が直収内線であった場合には、発内線の内線状態メモリの開放を行う。また、着内線に“CANCEL”を通知するが、この“CANCEL”の“200 OK”レスポンスの受信により着側内線状態メモリを開放する。 【0093】 次に、図13及び図14を参照して内線状態メモリのCRi格納領域の使い方について説明する。図13は、コンサルテーションホールド後の転送シーケンス例と、内線状態メモリの内線状態の遷移を示す図である。図14は、その内線状態メモリのブロック内の各CRi格納領域及び内線状態格納領域の遷移がどのように行われるかを表したものである。 【0094】 まず、CRi=1をハントした端末Aと端末Bの通話中の呼を考える。この時、内線Aの内線状態メモリの通話時CRi格納領域にはCRi=1が格納され、内線状態格納領域には「使用中」が格納されている。また、内線Bの内線状態メモリの通話時CRi格納領域にはCRi=1が格納され、内線状態格納領域には「使用中」が格納されている。次に、端末Bがコンサルテーションホールド操作(図13では「フッキング」と表現)を行うと、端末BからSIPサーバに“INVITE(HOLD)(B->A)”が通知される。このタイミングで、内線Bの内線状態メモリのCRi=1は、通話時CRi格納領域から保留時CRi格納領域に移動する。また、SIPサーバから端末Aに“INVITE(HOLD)(B->A)”を通知するタイミングで、端末Aの内線状態メモリの内線状態格納領域を「被保留中」に書き換える。 【0095】 次に、端末Bが端末Aを保留した状態で、端末Bが端末Cに対して発信を行うと、端末BからSIPサーバに“INVITE(B->C)”が通知される。この呼がCRi=2をハントしたとすると、内線Bの内線状態メモリの通話時CRi格納領域にCRi=2を格納する。また、内線Cの内線状態メモリの通話時CRi格納領域にCRi=2を格納し、内線状態格納領域に「着信中」を格納する。 【0096】 次に、端末Cが応答すると、“INVITE(B->C)”の”200 OK”レスポンスが通知されるタイミングで、端末Cの内線状態メモリの内線状態格納領域を「使用中」に書き換える。次に、端末Bが復旧すると(図13では「オンフック」と表現)、端末Bと端末Cとの間のセッションを保留するためのシーケンスが流れた後、端末Aと端末Cをつなぐための“INVITE”が、サーバから端末A及び端末Cの各々に通知される。この呼がCRi=3をハントしたとすると、端末Aの内線状態メモリの転送時CRi格納領域にCRi=3を、端末Cの内線状態メモリの転送時CRi格納領域にCRi=3を格納する。 【0097】 次に、端末Aと端末Bとの間及び、端末Cと端末Bとの間のセッションを開放するための、“BYE(A->B)”及び”BYE(C->B)”をSIPサーバより端末Bに通知するタイミングで、内線Bの内線状態メモリを開放し、内線Aの内線状態メモリのCRi=3は、転送時CRi格納領域から通話時CRi格納領域に移動し、内線状態格納領域を「使用中」に書き換え、内線Cの内線状態メモリのCRi=3は、転送時CRi格納領域から通話時CRi格納領域に移動する。 【0098】 次に、図3に示した問題点が、本発明によってどのようにして解消されているかについて、図15を参照しながら説明する。 【0099】 図3によれば、復旧により、マルチラインのランプ状態を「空き」にするための“NOTIFY(dialog/terminated)”を通知する前に、新たな着信呼の“INVITE”が通知されてしまうことによって、同じグループラインでありながら、収容する端末によって着信状態になったり空き状態になったりという異常動作となっている。 【0100】 本発明によれば、図15に示すように、シーケンスが改善される。先掛け復旧者から“BYE”メッセージが送られてきても、後掛け復旧グループラインを収容する全端末に“NOTIFY(dialog/terminated)”が通知されるまで、後掛け復旧グループラインの内線状態メモリは開放されず、「使用中」状態にある。ここで、新たな着信呼の“INVITE”がSIPサーバに送られてきても、被呼側に“INVITE”のフォーキングを行うことなしに、発端末に“486 Busy here”のエラーレスポンスを返信する。このため、本発明を利用しない図3のシーケンスで生じていたような異常動作は発生しない。 【0101】 次に、図4に示した問題点が、本発明によってどのようにして解消されているかについて、図16を参照しながら説明する。 【0102】 図4によれば、発端末OBと発端末OCがともに着グループラインGBに着信制御を行ってしまっている。このため、発端末OBと発端末OCともにGBに対して“INVITE”のフォーキングを行うことになるが、GBを収容している端末IA,IB,ICに当該“INVITE”が通知されるタイミングによって、同じグループラインが異なる発端末にて捕捉される異常状態となってしまっている。 【0103】 本発明によれば、図16に示すように、シーケンスが改善される。発端末OBからの“INVITE”をSIPサーバが受け取った時点で、着グループラインGAの内線状態メモリの内線状態は使用中状態であり、着信先は、代表着信の次の着信先であるグループラインGBにスキップする。内線OBの内線状態メモリは空きであるので、“INVITE”をグループラインGBを収容する全端末にフォーキングするとともに、着グループラインGBの内線状態メモリの内線状態は着信中状態とする。 【0104】 発端末OBからの着信の直後に、発端末OCからグループラインGAへの着信があった場合、発端末OCからの“INVITE”をSIPサーバが受け取った時点で、着グループラインGAの内線状態メモリの内線状態は、使用中状態であり、着信先は代表着信の次の着信先であるグループラインGBにスキップする。着グループラインGBの内線状態メモリの内線状態は、着信中であるので、着信先は代表着信の次の着信先であるグループラインGCにさらにスキップする。着グループラインGCの内線状態メモリの内線状態は、空きであるので、“INVITE”をグループラインGCを収容する全端末にフォーキングするとともに、着グループラインGCの内線状態メモリの内線状態は着信中状態とする。 【0105】 このように、略々同時に異なる端末から内線代表が設定されている同一グループラインに着信があっても、同一グループラインに対して複数端末からの“INVITE”のフォーキングを行うことはないので、図4のシーケンスで生じていたような異常動作は発生しない。 【実施例2】 【0106】 次に、本発明の第2の実施例について図面を参照して詳細に説明する。本実施例では、図5のグループライン状態表示通知手段P3に、単なるグループライン状態表示のみの通知だけでなく、呼制御を補助する役割も持たせ、既存SIPプロトコルの範疇である呼制御のシーケンスも変更する。 【0107】 図17に示すように、図5のグループライン状態表示手段P3に呼制御を補助する役割も持たせたものとして、“NOTIFY(dialog/ringing)”を定義し、グループラインのランプ状態を、“着信中”表示とするために、SIPサーバから当該端末に通知するものとする。 【0108】 また、図5のグループライン状態表示手段P3として、“LAMP(busy)”,“LAMP(idle)”,“LAMP(hold)”を定義する。各々、グループラインのランプ状態を、“使用中”,“空き”,“保留中”表示とするために、SIPサーバから当該端末に通知するものとする。この“LAMP”というSIPメソッドは、RFC3261及びその関連RFCでは定義されていないが、レスポンスを期待しないSIPメソッドとして定義した。これは、グループライン制御のランプ制御に要するメッセージをさらに削減するための工夫である。 【0109】 図17にて、発端末OAから着グループラインGAへの着信があると、図2のシーケンスで“INVITE”をフォーキングする代わりに、“NOTIFY(dialog/ringing)”をフォーキングする。ここで、“LAMP”メソッドを使用せず“NOTIFY”メソッドを使用するのは、グループラインGAを収容する端末IA,IB,ICのいずれにも着信することができなかった場合、これを知り、発端末OAにエラーレスポンスを返信したいためである。“LAMP”メソッドは、先に述べたように、レスポンスを期待しないメソッドのため、“LAMP”メソッドを使用した場合には、着信が成功したかどうかをSIPサーバが知ることができない。すなわち、回線障害や端末故障で実際にはどの端末にも着信できなかった場合、発端末が呼び続けてしまうことを防ぐことを目的としている。 【0110】 次に、“NOTIFY(dialog/ringing)”をフォーキングした端末のうち少なくとも1つの端末への着信が成功し、SIPサーバが着端末から“NOTIFY(dialog/ringing)”に対する“200 OK”レスポンスを受け取ると、SIPサーバは、発端末OAに“180 Ringing”を通知し、発端末OAは呼び出しが成功したことを知る。 【0111】 次に、端末IAがグループラインGAの着信呼に応答すると、発端末GAからSIPサーバに“NOTIFY(dialog/confirmed)”を通知する。SIPサーバは、“NOTIFY(dialog/confirmed)”に対する“200 OK”レスポンスを返信するとともに、端末IAに対して“INVITE”を通知する。ここで、“INVITE”は、フォーキングではなく、応答した端末IAのみに通知する。これにより、図2のシーケンスで、“INVITE”をフォーキングしていたのが不要となり、それに対する“100 Trying”,“180 Ringing”、及び、端末IAがグループラインGAに応答した際に、他端末にフォーキングしていた“INVITE”をキャンセルするための“CANCEL”,“200 OK(CANCEL)”,“487 Request Terminated”等が不要となり、シーケンスに必要なメッセージが激減する。 【0112】 次に、図17のシーケンスは、発端末に“INVITE”に対する“200 OK”レスポンスの返信、それに対する“ACK”の受信、応答端末IAのグループラインGAに対する“ACK”の通知を行った後、グループラインGAを収容する全端末(応答端末IAを除く)に“LAMP(busy)”をフォーキングする。ここで、“LAMP”メッセージは、レスポンスを期待しないので、メッセージは削減されるが、レスポンス未受信による再送制御も行えないため、ネットワークの状態により、“LAMP”メッセージが端末まで届かず、グループラインGAのランプ状態が「他端末使用中」とならず、「着信中」のままとなることが起こりうる。 【0113】 この場合の対策としては、グループラインは、ネットワークによるメッセージ破棄が無視できる程度の信頼性のあるネットワークで使用することや、SIPから使用中グループラインの状態を一定時間周期で“LAMP”メッセージで通知するものとして一定時間“LAMP”メッセージを受信できなかった場合に、端末側で当該グループラインを開放するための、周期的なオーディット処理が考えられる。また、グループラインのランプ状態が「着信中」で残った場合に当該端末が応答した場合、端末からの“NOTIFY(dialog/confirmed)”に対してエラーレスポンスを返信するとともに、正しいランプ状態を“LAMP”メッセージにて通知するなど、イベントをトリガとしたオーディットも考えられる。 【0114】 上述のように、本発明によれば、グループライン等のサービス機能の動作の信頼性を向上させながら、ネットワークに与える負荷を劇的に減少させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0115】 【図1】従来のグループラインの着信及び応答の一例を示す図である。 【図2】従来のグループラインの着信及び応答の一例を示すシーケンス図である。 【図3】従来のグループラインの復旧と新たな着信呼の問題点を示す図である。 【図4】従来の代表グループラインを設定した場合の問題点を示す図である。 【図5】本発明にかかる交換機の一実施の形態を示すブロック図である。 【図6】本発明にかかるSIPサーバのソフトウェアの構成図である。 【図7】本発明にかかる内線状態メモリの構成図である。 【図8】本発明にかかる内線状態メモリの関連メモリとの相関関係を示す図である。 【図9】本発明にかかる内線状態メモリのメモリハントシーケンス(オフフック時)を示す図である。 【図10】本発明にかかる内線状態メモリのメモリハントシーケンス(着信時)を示す図である。 【図11】本発明にかかる内線状態メモリのメモリ開放シーケンス(オンフック時)を示す図である。 【図12】本発明にかかる内線状態メモリのメモリ開放シーケンス(着信途中放棄時)を示す図である。 【図13】本発明におけるコンサルテーションホールド後の転送シーケンス例と、内線状態メモリの内線状態の遷移を示す図である。 【図14】本発明にかかる内線状態メモリのブロック内の呼状態メモリインデックス及び内線状態の遷移例を示す図である。 【図15】本発明を利用した場合の、グループライン復旧と新たな着信呼のシーケンス図である。 【図16】本発明を利用した場合の、代表グループラインのシーケンス図である。 【図17】“LAMP”メッセージを利用したグループラインの着信及び応答時のシーケンス図である。 【符号の説明】 【0116】 M1 SIPサーバ M11 内線端末呼状態記憶管理手段 M12 内線端末RTP確立状態記憶管理手段 M13 SIPプロトコル制御手段 M14 加入者管理DB制御手段 M2 SIP端末 M21 内線端末呼状態通知手段 M22 内線端末呼状態制御手段 P1 既存SIPプロトコル(メッセージ) P2 オフフック・オンフック状態通知手段 P3 グループライン状態表示通知手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】303013763 【氏名又は名称】NECエンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月17日(2006.8.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100106563 【弁理士】 【氏名又は名称】中井 潤
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| 【公開番号】 |
特開2008−48180(P2008−48180A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−222164(P2006−222164) |
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