| 【発明の名称】 |
保留音更新システム、IP−PBX、IP端末および保留音更新方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】笹岡 覚
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| 【要約】 |
【課題】IP網に接続された特定のIP端末の保留音を更新する。
【構成】IP電話機100、200、TFTPサーバ300、保守PC400、IP−PBX500、GW装置がIPネットワーク700を介して接続されている。保留音更新システム10は、この通信網を用いて特定のIP電話機の保留音のみを更新する。具体的には、TFTPサーバ300は、1または2以上の保留音データを記憶する。IP−PBX500は、保守PC400からIP電話機の内線番号および保留音Webファイル名を受け、複数のIP電話機のうち、IP電話機の内線番号から特定されたIP電話機に対して保留音Webファイルの更新要求を通知する。更新要求を通知されたIP電話機は、TFTPサーバ300に記憶された保留音データのうち、保留音Webファイル名から特定される保留音データを取り込み、これにより保留音を更新する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、複数のIP端末と、IP−PBXと、がIPネットワークを介して接続された通信網を使用して、IP端末の保留音を更新するシステムであって、 前記IP−PBXは、 IP端末識別情報および保留音データ識別情報を受け、前記複数のIP端末のうち、前記IP端末識別情報から特定されたIP端末に対して前記保留音データ識別情報および保留音データの更新要求を通知し、 前記更新要求を通知された特定のIP端末は、 前記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、前記保留音データ識別情報から特定される保留音データを取り込むことにより保留音を更新することを特徴とする保留音更新システム。 【請求項2】 前記IP端末識別情報から特定されたIP端末は、複数であって、 異なる拠点に構築され、IPネットワークを介して接続されたLANまたはIP−VPNを経由した拠点のいずれかにそれぞれ所属することを特徴とする請求項1に記載された保留音更新システム。 【請求項3】 前記特定された複数のIP端末は、 前記1または2以上の保留音データを記憶する同一の情報処理機器から前記保留音データ識別情報により特定された保留音データをそれぞれ取り込むことを特徴とする請求項2に記載された保留音更新システム。 【請求項4】 IPネットワークを介して複数のIP端末と、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、に接続されたIP−PBXであって、 IP端末識別情報および保留音データ識別情報を受け、前記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、前記保留音データ識別情報から特定された保留音データを、前記複数のIP端末のうち、前記IP端末識別情報から特定されたIP端末に取り込ませることにより、前記特定されたIP端末の保留音を更新させるように制御することを特徴とするIP−PBX。 【請求項5】 前記特定のIP端末に前記特定の保留音データの取得要求を通知することにより、前記特定のIP端末から前記情報処理機器に前記特定の保留音データの取得を要求させ、この要求に応じて前記情報処理機器から前記特定の保留音データを前記特定のIP端末に送信させることにより、前記特定のIP端末に保持された保留音のみを更新させるように制御することを特徴とする請求項4に記載されたIP−PBX。 【請求項6】 単一のIP端末のみを指定するIP端末識別情報に基づいて、特定された単一のIP端末に保持された保留音のみを更新させるように制御することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載されたIP−PBX。 【請求項7】 複数のIP端末を指定するIP端末識別情報に基づいて、特定された複数のIP端末にそれぞれ保持された保留のみを更新させるように制御することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載されたIP−PBX。 【請求項8】 前記特定された複数のIP端末は、 異なる拠点に構築され、IPネットワークを介して接続されたLANまたはIP−VPNを経由した拠点のいずれかにそれぞれ所属することを特徴とする請求項7に記載されたIP−PBX。 【請求項9】 前記特定された複数のIP端末は、 前記1または2以上の保留音データを記憶する同一の情報処理機器から前記特定の保留音データをそれぞれ取り込むことを特徴とする請求項8に記載されたIP−PBX。 【請求項10】 IPネットワークを介してIP−PBXと、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、に接続されたIP端末であって、 前記IP−PBXから保留音データ識別情報および保留音データの更新要求の通知を受けることにより、前記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、前記保留音データ識別情報から特定された保留音データを取得し、取得した保留音データを記憶部に記憶することにより保留音を更新することを特徴とするIP端末。 【請求項11】 IPネットワークに接続された前記情報処理機器は、複数であり、 前記IP−PBXから前記保留音データ識別情報および前記保留音データの更新要求に加えて情報処理機器識別情報を受けることにより、前記情報処理機器識別情報から特定された情報処理機器から前記特定の保留音データを取得し、取得した保留音データを前記記憶部に記憶することにより保留音を更新する請求項10に記載されたIP端末。 【請求項12】 1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、複数のIP端末と、IP−PBXと、がIPネットワークを介して接続された通信網を使用して、IP端末の保留音を更新する方法であって、 前記IP−PBXは、IP端末識別情報および保留音データ識別情報を受け、前記複数のIP端末のうち前記IP端末識別情報により特定されたIP端末に対して前記保留音データ識別情報および保留音データの更新要求を通知し、 前記更新要求を通知された特定のIP端末は、前記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、前記保留音データ識別情報により特定された保留音データを取り込むことにより保留音を更新する保留音更新方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、IP(Internet Protocol)ネットワークを介してIP−PBX(Internet Protocol−Private Branch eXchange)に接続されたIP端末の保留音を更新するシステムおよびその方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、たとえば、企業内の複数の拠点内にてそれぞれLANに接続されたIP電話機やPCを、IPネットワークを介して接続し、さらに、この通信網を用いて音声データの伝送を可能とするIP−PBXを導入した通信システムが注目されている。この通信システムでは、IP−PBXによってシステム内の音声系ネットワークをデータ系ネットワークに統合することができる。このため、従来の電話回線用PBX(構内交換機)によりシステムを構築したオフィスでは、システム内の配線が、電話用の配線およびデータ用の配線の2系統必要であったのに対し、IP−PBXによりシステムを構築したオフィスでは、システム内の配線が、データ用の配線のみに集約され、電話配線が不要となる。これにより、IP−PBXを導入した企業では、従来に比べてシステム構築時のコストを低減することができるだけでなく、通信コストを大幅に削減することができるとともに通信システムのメンテナンスを容易にすることができる。 【0003】 このような利点に加え、社内ネットワークのIP化およびブロードバンド化に伴って、IP電話機を導入する企業が急増している現状を考慮すると、将来的にはほとんどの企業にて電話回線用PBXが、IP−PBXに置き換わることが予想される。 【0004】 このように将来性の高いIP−PBXを導入したシステムにおいて、通話中のIP電話機から相手方に保留音を出力する方法としては、たとえば、IP電話機が内蔵する記憶領域に予め所定の保留音を保持しておき、これを再生する方法が知られている。また、このようにしてIP電話機毎に保持された保留音を更新する方法としては、制御装置が保留音の更新指示を保留音保持サーバに通知し、この通知に応じて、所望の保留音データが保留音保持サーバからIP電話機にブロードキャスト配信されることにより、ネットワークに接続されたIP電話機の保留音を更新する方法が開示されている(たとえば、特許文献1を参照。)。 【0005】 【特許文献1】特開2005−65071号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、このような従来の更新方法では、IPネットワーク上に必ず専用の保留音サーバが必要であった。 【0007】 上述したように、IP−PBXを導入したシステムの将来性に鑑みれば、今後、IP電話機の利用者やシステムの導入者、運用者は、保留音サーバを必要としない簡易なシステムを用いて、特定のIP電話機の保留音のみを好みの音声に更新したいと欲する場合は増大すると考えられる。すなわち、システム導入側は、たとえば、IP−PBXを導入した企業のCM(コマーシャル)やイメージソングを特定のIP電話機の保留音のみに使用したいと望む場合があると考えられる。また、IP電話機の利用側は、たとえば、携帯電話の着メロのように、自分のIP電話機の保留音のみを自分の好きな楽曲等にカスタマイズしたいと望む場合があると考えられる。 【0008】 このような人々のニーズに応え、本発明では、IPネットワークに接続された特定のIP端末の保留音を簡易に更新することができる、新規かつ改良された保留音更新システムおよびその方法が提供される。 【課題を解決するための手段】 【0009】 すなわち、上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、複数のIP端末と、IP−PBXと、がIPネットワークを介して接続された通信網を使用して、IP端末の保留音を更新するシステムであって、上記IP−PBXは、IP端末識別情報および保留音データ識別情報を受け、上記複数のIP端末のうち、上記IP端末識別情報から特定されたIP端末に対して上記保留音データ識別情報および保留音データの更新要求を通知し、上記更新要求を通知された特定のIP端末は、上記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、上記保留音データ識別情報から特定される保留音データを取り込むことにより保留音を更新する保留音更新システムが提供される。 【0010】 これによれば、上記IP−PBXは、IPネットワークに接続された複数のIP端末のうち、上記IP端末識別情報から特定されるIP端末に対してのみ、保留音データの更新要求を通知する。これを受けた特定のIP端末は、上記保留音データ識別情報に応じた保留音データを上記情報処理機器から取り込む。 【0011】 このような更新方式によれば、TFTPプロトコルは汎用プロトコルであるため、そのアプリケーションを持った情報処理機器(たとえば、PC)があれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、本保留音データの更新処理を実行することができる。すなわち、本保留音更新システムによれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク上にTFTPプロトコルをもった情報処理機器(たとえば、PC)を接続すれば、常時、IPネットワーク上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末が、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。また、本保留音更新システムによれば、IPネットワークに接続された複数のIP端末のうち、特定のIP端末の保留音のみを所望の音声に更新することができる。この結果、たとえば、一つのIP−PBXを複数の企業で共有する場合であっても、企業毎にユニークな保留音を登録することができる。 【0012】 このとき、上記IP端末識別情報から特定されたIP端末は、複数であって、異なる拠点に構築され、たとえば、IPネットワークを介して接続されたLAN(Local Area Network)またはIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network:通信事業者の保有する広域IP通信網を経由して構築される仮想私設通信網)を経由した遠隔地のネットワークにそれぞれ所属していてもよい。 【0013】 また、上記特定された複数のIP端末は、上記1または2以上の保留音データを記憶する同一の情報処理機器から上記保留音データ識別情報により特定された保留音データをそれぞれ取り込むようにしてもよい。 【0014】 また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、IPネットワークを介して複数のIP端末と、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、に接続されたIP−PBXであって、IP端末識別情報および保留音データ識別情報を受け、上記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、上記保留音データ識別情報から特定された保留音データを、上記複数のIP端末のうち、上記IP端末識別情報から特定されたIP端末に取り込ませることにより、上記特定されたIP端末の保留音を更新させるように制御するIP−PBXが提供される。 【0015】 これによれば、上記IP−PBXは、IPネットワークに接続された複数のIP端末のうち、上記IP端末識別情報から特定されるIP端末に対してのみ、保留音データの更新要求を通知し、これを受けた特定のIP端末に、上記保留音データ識別情報に応じた保留音データを上記情報処理機器から取り込ませる。このようなIP−PBXの制御によれば、汎用プロトコルであるTFTPプロトコルのアプリケーションを持った情報処理機器(たとえば、PC)があれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、IP端末の保留音データを更新することができる。すなわち、本保留音更新システムによれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク上にTFTPプロトコルをもったPCを接続すれば、常時、IPネットワーク上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末が、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。また、本保留音更新システムによれば、IPネットワークに接続された複数のIP端末のうち、特定のIP端末の保留音のみを所望の音声に更新することができる。 【0016】 上記IP−PBXは、上記特定のIP端末に上記特定の保留音データの取得要求を通知することにより、上記特定のIP端末から上記情報処理機器に上記特定の保留音データの取得を要求させ、この要求に応じて上記情報処理機器から上記特定の保留音データを上記特定のIP端末に送信させることにより、上記特定のIP端末に保持された保留音のみを更新させるように制御してもよい。 【0017】 これによれば、上記特定のIP端末から上記情報処理機器に上記特定の保留音データの取得を要求するため、各IP端末は、その要求を発信するタイミングを制御することができる。すなわち、各IP端末は、そのときの処理負荷に基づいて、処理の負荷を分散させるタイミングに保留音データの取得を開始することができる。これにより、保留音データのパケット送信時、パケットの衝突が生じることを極力避けることができる。この結果、パケットの再送やパケットの廃棄を最小限に抑えることにより、通信効率を高めながら、特定のIP端末の保留音のみを所望の音声に更新することができる。 【0018】 このとき、上記IP−PBXは、単一のIP端末のみを指定するIP端末識別情報に基づいて、特定された単一のIP端末に保持された保留音のみを更新させるように制御してもよいし、複数のIP端末を指定するIP端末識別情報に基づいて、特定された複数のIP端末にそれぞれ保持された保留のみを更新させるように制御してもよい。 【0019】 これによれば、一つのIP端末を特定して、そのIP端末の保留音のみを更新することができる。また、複数のIP端末群を特定して、そのIP端末群の保留音のみを更新することもできる。 【0020】 上記特定された複数のIP端末は、異なる拠点に構築され、IPネットワークを介して接続されたLANまたIP−VPNを経由した(遠隔地の)拠点にそれぞれ所属していてもよい。 【0021】 これによれば、たとえば、企業内の異なる拠点(図7では、A拠点およびB拠点)に構築されたLANやIP−VPNを経由した(遠隔地の)拠点に所属するIP端末(図7では、IP端末a1、b1)であっても、それらの保留音をそれぞれ更新することができる。これにより、IP−PBXを用いて、IPネットワークに接続された特定のIP端末の保留音を遠隔的に更新することができる。 【0022】 また、上記特定された複数のIP端末は、上記1または2以上の保留音データを記憶する同一の情報処理機器から上記保留音データ識別情報により特定された保留音データをそれぞれ取り込むようにしてもよい。 【0023】 これによれば、企業内の異なる拠点毎に保留音データを記憶した専用のサーバを設ける必要がない。これにより、IP−PBXシステム導入時のコストを低減することができるだけでなく、通信システムのメンテナンスを容易にすることができる。 【0024】 また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、IPネットワークを介してIP−PBXと、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、に接続されたIP端末であって、上記IP−PBXから保留音データ識別情報および保留音データの更新要求の通知を受けることにより、上記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、上記保留音データ識別情報から特定された保留音データを取得し、取得した保留音データを記憶部に記憶することにより保留音を更新するIP端末が提供される。 【0025】 これによれば、IP−PBXからの保留音データの更新要求をトリガーとして、上記特定のIP端末から上記情報処理機器に上記特定の保留音データの取得を要求する。これにより、汎用プロトコルであるTFTPプロトコルのアプリケーションを持ったPCがあれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、IP端末の保留音データを更新することができる。すなわち、本保留音更新システムによれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク上にTFTPプロトコルをもったPCを接続すれば、常時、IPネットワーク上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末が、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。 【0026】 また、要求を受けたIP端末は、その要求に応じて保留音データの取得するタイミングを制御することができる。すなわち、要求を受けたIP端末は、そのときの処理負荷に基づいて、処理の負荷を分散させるタイミングに保留音データの取得を開始することができる。これにより、保留音データのパケット送信時、パケットの衝突が生じることを極力避けることができる。この結果、パケットの再送やパケットの廃棄を最小限に抑えることにより、通信効率を高めながら、特定のIP端末の保留音のみを所望の音声に更新することができる。 【0027】 このとき、IPネットワークに接続された上記情報処理機器は、複数であり、上記特定のIP端末は、上記IP−PBXから上記保留音データ識別情報および上記保留音データの更新要求に加えて情報処理機器識別情報を受けることにより、上記情報処理機器識別情報から特定された情報処理機器から上記特定の保留音データを取得し、取得した保留音データを上記記憶部に記憶することにより保留音を更新するようにしてもよい。 【0028】 これによれば、IPネットワークに接続された複数の情報処理機器のうち、特定の情報処理機器を指定して、その特定の情報処理機器から所望の保留音データを取得することができる。 【0029】 また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器と、複数のIP端末と、IP−PBXと、がIPネットワークを介して接続された通信網を使用して、IP端末の保留音を更新する方法であって、上記IP−PBXは、IP端末識別情報および保留音データ識別情報を受け、上記複数のIP端末のうち上記IP端末識別情報により特定されたIP端末に対して上記保留音データ識別情報および保留音データの更新要求を通知し、上記更新要求を通知された特定のIP端末は、上記情報処理機器に記憶された保留音データのうち、上記保留音データ識別情報により特定された保留音データを取り込むことにより保留音を更新する保留音更新方法が提供される。 【0030】 これによれば、上記IP−PBXは、IPネットワークに接続された複数のIP端末のうち、上記IP端末識別情報から特定されるIP端末に対してのみ、保留音データの更新要求を通知する。これを受けた特定のIP端末は、上記保留音データ識別情報に応じた保留音データを上記情報処理機器から取り込む。これにより、汎用プロトコルであるTFTPプロトコルのアプリケーションを持った情報処理機器(たとえば、PC)があれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、IP端末の保留音データを更新することができる。すなわち、本保留音更新システムによれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク上にTFTPプロトコルをもったPCを接続すれば、常時、IPネットワーク上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末が、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。 【発明の効果】 【0031】 以上に説明したように、本発明によれば、IPネットワークに接続された特定のIP端末の保留音を簡易に更新することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の構成及び機能を有する構成要素については、同一符号を付することにより、重複説明を省略する。 【0033】 (第1実施形態) まず、本発明の第1実施形態にかかる保留音更新システムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。この保留音更新システムは、IPネットワークに接続された特定のIP電話機の保留音を更新する。 【0034】 (保留音更新システム) 図1に示したように、第1実施形態にかかる保留音更新システム10では、多数のIP端末(すなわち、複数のIP電話機100、200・・、複数のPC(Personal Computer)300、400・・)、IP−PBX500およびGW(Gate Way)装置600が、LAN(またはIPネットワーク)に接続され、通信の切り替えを行うスイッチSW630、650を介してIPネットワーク700に接続されている。なお、IP−PBX500は、GW装置600を介して公衆電話網800(アナログ回線またはISDN(Integrated Services Digital Network))に接続されていてもよい。 【0035】 IP電話機100、200は、IPネットワーク700による通信手順を規定するIPプロトコルに基づいて、音声データをIPネットワーク経由で送受信し、これにより、ディジタル通信網を利用した音声通話を可能とする機器である。 【0036】 複数のPC300、400・・のうち、PC300は、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)サーバ300として機能し、PC400は、保守PC400として機能する。 【0037】 TFTPサーバ300は、IP電話機100、200の保留音を更新するために保留音Webファイル(保留音データ)を保存する。TFTPサーバ300は、簡易ファイル転送プロトコル(TFTPプロトコル)に基づいて、TFTPサーバ300に保存された保留音Webファイルのうち、特定の保留音WebファイルをIP電話機100、200に転送する。保守PC400は、保守者から特定のIP電話機の保留音を更新する指示を受け、その指示をIP−PBXに通知する。 【0038】 TFTPプロトコルは汎用プロトコルであるため、そのアプリケーションを持った情報処理機器(たとえば、PC)があれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、本実施形態にかかる保留音データの更新処理を実行することができる。すなわち、本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク700上にTFTPプロトコルをもった情報処理機器(たと一例としては、PCが挙げられるが、以下では、TFTPサーバ300と称する。)を接続すれば、常時、IPネットワーク700上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末が、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。 【0039】 GW装置600は、アナログ回線/ISDN回線を収容し、LANに接続する。 【0040】 このように、本実施形態にかかる保留音更新システムでは、IP電話機100、200、TFTPサーバ300、保守PC400、GW装置600およびIP−PBX500が、IPネットワーク700を介してLANケーブルにて接続されており、これにより、各機器が相互に通信可能となっている。 【0041】 (ハードウエア構成) つぎに、IPネットワーク700に接続された各デバイスのハードウエア構成について、図2を参照しながら説明する。IP電話機100、200は、ROM105、RAM110、CPU115、入出力インタフェース(入出力I/F)120、フラッシュメモリ125を含んで構成され、これらの各部は、内部バス130により接続されている。TFTPサーバ300、保守PC400およびIP−PBX500も同様な構成であるが、一般には、フラッシュメモリ125に替えてハードディスク(HDD)が搭載されている。 【0042】 ROM105には、各デバイスが動作するために必要な基本的なプログラムや異常時に起動するプログラム等が記録されている。RAM110には、たとえば、内線番号やその他の各種必要データが記憶されている。CPU115は、保留音の更新処理やその他の各種処理の実行を制御する。入出力インタフェース120は、自デバイス内にてデータをやりとりするときのインタフェースおよび外部デバイスとデータをやりとりするときのインタフェースである。バス130は、ROM105、RAM110、CPU115、入出力インタフェース120およびフラッシュメモリ125(または、HDD)間で情報をやりとりするときの経路である。 【0043】 (機能構成) つぎに、IPネットワーク700に接続された各デバイスの機能構成について、図3を参照しながら説明する。まず、IP電話機100、200の機能構成について説明するが、これらは同一の機能構成を有しているので、ここでは、IP電話機100の機能構成のみについて説明する。 【0044】 (IP電話機の機能構成) IP電話機100は、通信部150、保留音Webファイル取得部155、TFTP接続部160、記憶部165、出力部170の機能ブロックにて示される各機能を有している。 【0045】 通信部150は、IPネットワーク700に接続された他のデバイスと必要な情報を送受信する。保留音Webファイル取得部155は、IP−PBX500から通知された保留音データの更新要求を受けて、TFTPサーバ300に記憶された保留音データ(音声データ)から特定の保留音データ(保留音Webファイル)を取得する。 【0046】 TFTP接続部160は、保留音Webファイル取得部155による上記保留音Webファイルの取得に先立ち、TFTPサーバ300との間でファイルの転送を可能とするために、TFTPプロトコルに則した通信手段を確立する。記憶部165は、TFTPサーバ300から取得した保留音Webファイル(保留音データ)を記憶する。出力部170は、IP電話機100の通話中に、通話中の相手方で保留ボタンが押されたときに、記憶部165に記憶された保留音を再生することにより、その保留音をIP電話機100に出力する。 【0047】 (TFTPサーバの機能構成) つぎに、TFTPサーバ300、保守PC400、IP−PBX500の順にその機能構成について説明する。TFTPサーバ300は、通信部350、TFTP接続部360、保留音記憶テーブル370の機能ブロックにて示される各機能を有している。 【0048】 通信部350は、IPネットワーク700に接続された他のデバイスと必要な情報を送受信する。TFTP接続部360は、IP電話機100へ保留音Webファイルを送信するのに先立ち、IP電話機100との間でファイルの転送を可能とするために、TFTPプロトコルに則した通信手段を確立する。保留音記憶テーブル370には、IPネットワーク700に接続された複数のIP電話機100、200・・に保持される保留音Webファイル名が音声データとともに予め登録されている。たとえば、図3では、保留音Webファイル名として、「S社CM」、「T曲名」、「U社CMソング」という名称が、それらの名称が付けられた音声データととも予め保留音記憶テーブル370に登録されている。なお、TFTPサーバ300は、1または2以上の保留音データを記憶する情報処理機器の一例である。 【0049】 (保守PCの機能構成) つぎに、保守PC400の機能構成について説明する。保守PC400は、通信部450および入力部455の機能ブロックにて示される各機能を有している。通信部450は、IPネットワーク700に接続された他のデバイスとの間で必要な情報を送受信する。入力部455は、特定のIP電話機の保留音を更新するために必要な情報である保留音更新情報を入力する。 【0050】 保留音更新情報は、保守者が保守PC400を操作することにより保守PC400に入力される。保留音更新情報には、少なくともIP端末を識別するための情報(IP端末識別情報)および保留音を識別するための情報(保留音データ識別情報)が含まれる。本実施形態では、図4に示したように、保留音更新情報の一例として、保守者は、IP端末識別情報としてIP電話機の内線番号900、サーバ識別情報(情報処理機器識別情報に相当)としてTFTPサーバ300のIPアドレス910および保留音データ識別情報として保留音Webファイル名920を入力する。 【0051】 (IP−PBXの機能構成) 最後に、IP−PBX500の機能構成について説明する。IP−PBX500は、通信制御部550、保留音情報管理テーブル555、通信部560および保留音更新部570の機能ブロックにて示される各機能を有している。 【0052】 通信制御部550は、各デバイスがLANケーブルまたはIPネットワーク700により接続されたときに、各デバイス間の通信手段を確立する。すなわち、通信制御部550は、IPネットワーク700を介して通信可能な複数のIP端末の加入者データや端末状態を管理して、IP端末間の通信手段を確立する。 【0053】 保留音情報管理テーブル555は、TFTPサーバ300の保留音記憶テーブル370に登録されている保留音Webファイル名が、どのIP端末に適用される保留音であるかを記憶し、管理する。具体的には、保留音情報管理テーブル555には、IP端末識別情報(たとえば、IP電話機の内線番号555a)と保留音識別情報(保留音Webファイル名555b)とTFTPサーバ識別情報(TFTPサーバのIPアドレス555c)とが予め関連付けて記憶されている。また、保留音情報管理テーブル555の内容は、保留音の更新処理に合わせて随時更新される。 【0054】 たとえば、図3では、保留音情報管理テーブル555には、内線番号が「100」のIP電話機100に対して、保留音Webファイル名が「S社CM」、この保留音Webファイル名の音声データが登録されているTFTPサーバのIPアドレスが「300」という情報が保持されている。また、内線番号が「200」のIP電話機200に対して、保留音Webファイル名が「T曲名」、この保留音Webファイル名の音声データが登録されているTFTPサーバのIPアドレスが「300」という情報が保持されている。なお、前述したように、TFTPサーバ300の保留音記憶テーブル370には、留音情報管理テーブル555に示された保留音Webファイル名「S社CM」および「T曲名」の音声データが登録されている。 【0055】 通信部560は、IPネットワーク700に接続された他のデバイスと必要な情報を送受信する。 【0056】 保留音更新部570は、保守PC400から保留音更新情報を受け、保留音更新情報に含まれるIP電話機の内線番号900から特定されたIP電話機に対してTFTPサーバ300から特定の保留音データを取り込み、これによりIP電話機の保留音を更新するように要求する。TFTPサーバ300が、IPネットワーク700上に複数存在する場合には、保留音更新部570は、特定のIP電話機に対して、TFTPサーバのIPアドレス910から特定されるTFTPサーバから特定の保留音データを取り込み、これによりIP電話機の保留音を更新するように要求する。 【0057】 なお、以上に説明した各デバイスの各機能は、実際には、各デバイス内のCPUがこれらの機能を実現する処理手順を記述したアプリケーションプログラムを実行することにより達成される。 【0058】 (特定のIP電話機の保留音を更新するための各デバイスの動作) つぎに、更新対象として特定されるIP電話機100の保留音を更新するための各デバイスの動作について、図4のタイムチャートを参照しながら説明する。 【0059】 ただし、保留音の更新処理を開始する前に、次の動作が完了しているものとする。具体的には、IP−PBX500の通信制御部550は、LANケーブルまたはIPネットワーク700により接続された各デバイス間の通信手段を確立しておく必要がある。また、TFTPサーバ300の保留音記憶テーブル370には、IPネットワーク700に接続された複数のIP電話機100、200・・に保持される保留音Webファイル名が予め登録されている必要がある。さらに、IP−PBX500の保留音情報管理テーブル555には、IP端末識別情報(たとえば、IP電話機の内線番号555a)と保留音識別情報(保留音Webファイル名555b)とTFTPサーバ識別情報(TFTPサーバのIPアドレス555c)とが予め関連付けて記憶されている必要がある。 【0060】 (1)保留音更新情報入力 このような状態で、図4に示したように、保守者が、IP電話機の内線番号900の値「100」、TFTPサーバ300のIPアドレス910の値「300」および保留音Webファイル名920の値「S社CM」を保留音更新情報として入力すると、入力部455は、これを保守PC400内に取り込む。 【0061】 (2)保留音更新情報通知 ついで、保守PC400の通信部450は、取り込まれたIP電話機の内線番号900の値「100」、TFTPサーバ300のIPアドレス910の値「300」および保留音Webファイル名920の値「S社CM」をIP−PBX500に送信するとともに、IP電話機の内線番号900の値「100」にて特定されるIP電話機100の保留音の更新要求をIP−PBX500に通知する。 【0062】 (3)保留音更新情報編集 保守PC400から更新要求が通知されると、IP−PBX500の保留音更新部570は、保守PC400から通知された保留音更新情報に基づいて、特定のIP電話機100に送信する送信情報を編集する。具体的には、保留音更新部570は、特定のIP電話機100に送信する送信情報として、保留音更新情報から、TFTPサーバ300のIPアドレス910および保留音Webファイル名920の値である「300」および「S社CM」を編集する。 【0063】 (4)保留音更新要求 つぎに、IP−PBX500の通信部560は、編集された送信情報を、IP電話機の内線番号900から特定されたIP電話機100に送信して、保留音の更新を要求する。 【0064】 (5)TFTP接続による保留音Webファイルの取得 IP−PBX500から保留音の更新が要求されると、更新を要求された特定のIP電話機100の保留音Webファイル取得部155は、TFTP接続部160を起動し、保留音Webファイル名920から特定される「S社CM」の音声データをTFTPサーバの保留音記憶テーブル370から取得し、取得した「S社CM」の音声データを記憶部165に記憶する。この結果、保守PC400により指定された特定のIP電話機100の保留音のみが更新される。 【0065】 (6)保留音更新終了通知 このようにして、特定のIP電話機100の保留音が更新されると、IP電話機100の通信部150は、保留音の更新が終了したことをIP−PBX500に通知する。これにより、保留音更新処理は終了する。 【0066】 以上に説明した本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、ネットワークに接続された多数の電話機のうち、特定の電話機の保留音のみを更新することができる。たとえば、本実施形態にかかる保留音更新システム10では、図5に示したように、A拠点のLANに接続されたIP端末a1の保留音を更新したい場合、つぎのように保留音の更新処理を行う。 (1)保留音更新要求 IP−PBX500は、保留音の更新対象であるIP端末a1に保留音更新要求を通知する。 (2)保留音取得 IP端末a1は、IPネットワーク700内のTFTPサーバ300から保留音を取得する。 (3)保留音更新 IP端末a1は、TFTPサーバ300から取得した保留音データをIP端末a1に設けられた記憶領域に保存する。これにより、端末a1の保留音のみが更新される。 【0067】 このようにして、本実施形態にかかる保留音更新システム10では、IPネットワーク700に接続された複数のIP端末のうち、特定のIP端末の保留音のみを所望の音声に更新することができる。 【0068】 また、TFTPプロトコルは汎用プロトコルであり、そのアプリケーションを持ったPCがあれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、本実施形態にかかる保留音データの更新処理を実行することができる。すなわち、本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク700上にTFTPプロトコルをもったPCを接続すれば、常時、IPネットワーク700上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末が、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。 【0069】 また、本実施形態にかかる保留音更新システム10では、特定のIP電話機からTFTPサーバ300に特定の保留音データの取得を要求させ、この要求に応じて、特定の保留音データが、TFTPサーバ300から要求したIP電話機に送信される。 【0070】 これによれば、特定の保留音データの取得要求は、特定のIP電話機側からTFTPサーバ300側に通知されるため、各IP電話機は、その要求を発信するタイミングを制御することができる。すなわち、各IP端末は、そのときの処理負荷に基づいて、処理の負荷を分散させるタイミングに保留音データの取得要求を開始することができる。これにより、保留音データのパケット送信時、パケットの衝突が生じることを極力避けることができる。この結果、パケットの再送やパケットの廃棄を最小限に抑えることにより、通信効率を高めながら、特定のIP電話機の保留音のみを所望の音声に更新することができる。 【0071】 なお、本実施形態にかかる保留音更新システム10では、パケットに欠落が生じているか否かは、IP電話機100のTFTP接続部160およびTFTPサーバ300のTFTP接続部360が管理していて、パケットに欠落が生じた場合には、その更新処理自体を無効にするか(保留音を更新しない)、または、欠落したパケットのみを再送する。 【0072】 (第2実施形態) つぎに、本発明の第2実施形態にかかる保留音更新システム10について説明する。第2実施形態にかかる保留音更新システム10は、図7に示したように、特定のグループ化されたIP端末群(IP端末a1およびIP端末b1)の保留音を更新する点で、特定された単一のIP端末の保留音のみを更新する第1実施形態と動作上相違する。よって、この相違点を中心に本実施形態にかかる保留音更新システム10について説明する。 【0073】 なお、ネットワーク全体の構成は、図1に示した第1実施形態と同様であり、この通信網を使用して、IP電話機100の保留音のみを更新した第1実施形態に対して、第2実施形態にかかる保留音更新システムは、特定のグループ化されたIP端末群としてIP電話機100およびIP電話機200の2つのIP電話機を特定し、これらのIP電話機の保留音のみをそれぞれ更新する。 【0074】 (グループ化されたIP電話機の保留音を更新するための各デバイスの動作) グループ化されたIP電話機100の保留音を更新するための各デバイスの動作について、図6のタイムチャートを参照しながら説明する。なお、保留音の更新処理を開始する前に、完了していなければならない条件、動作については、第1実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。 【0075】 (1)保留音更新情報入力 図6に示したように、保守者が、グループ化したいIP電話機の内線番号900の値「100、200」、TFTPサーバ300のIPアドレス910の値「300」および保留音Webファイル名920の値「S社CM」を保留音更新情報として入力すると、入力部455は、これを保守PC400内に取り込む。 【0076】 (2)保留音更新情報通知 ついで、通信部450は、グループ化されたIP電話機の内線番号900の値「100、200」、TFTPサーバ300のIPアドレス910の値「300」および保留音Webファイル名920の値「S社CM」をIP−PBX500に送信し、特定のグループ化されたIP電話機100、200の保留音更新要求をIP−PBX500に通知する。 【0077】 (3)保留音更新情報編集 保守PC400から更新要求が通知されると、IP−PBX500の保留音更新部570は、保守PC400から通知された保留音更新情報に基づいて、特定のグループ化されたIP電話機100、200に送信する送信情報を編集する。具体的には、保留音更新部570は、IP電話機100、200に送信する送信情報として、保留音更新情報から、TFTPサーバ300のIPアドレス910および保留音Webファイル名920の値である「300」および「S社CM」を編集する。 【0078】 (4)保留音更新要求 つぎに、IP−PBX500の通信部560は、編集された送信情報を、IP電話機の内線番号900から特定されたIP電話機100およびIP電話機200にそれぞれ送信するとともに、そのIP電話機100、200に保留音の更新を要求する。 【0079】 (5−1)(5−2)TFTP接続による保留音Webファイルの取得 IP−PBX500から保留音の更新が要求されると、特定のIP電話機100、200の保留音Webファイル取得部155、255は、TFTP接続部160、260を起動し、保留音Webファイル名920から特定される「S社CM」の音声データをTFTPサーバの保留音記憶テーブル370からそれぞれ取得し、取得した「S社CM」の音声データを記憶部165、265にそれぞれ記憶する。この結果、保守PC400による指示に応じて、特定のグループ化されたIP電話機100、200の保留音のみが更新される。 【0080】 (6−1)(6−2)保留音更新終了通知 このようにして、特定のグループ化されたIP電話機100、200の保留音がそれぞれ更新されると、IP電話機100、200の通信部150、250は、保留音の更新が終了したことをIP−PBX500にそれぞれ通知する。これにより、保留音更新処理は終了する。 【0081】 以上に説明したように、本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、保守者が複数のIP端末群a1、b1をグループ化して特定し、これにしたがって、図7の(1−1)および(1−2)に示したように、IP−PBX500から特定のIP端末群a1、b1へ向けて保留音の更新要求が通知され、(2−1)および(2−2)に示したように、通知されたIP端末群a1、b1が、TFTPサーバ300から保留音データをそれぞれ取得することにより、グループ化された特定のIP端末群の保留音のみを更新することができる。これにより、たとえば、一つのIP−PBXを複数の企業で共有する場合であっても、企業毎にユニークな保留音を登録することができる。また、ある拠点に設置されたIP端末群毎に保留音を変更することもできる。 【0082】 また、本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、TFTPプロトコルのアプリケーションを持ったPCがあれば、従来の保留音データの更新処理のように専用の保留音サーバを必要とせずに、にかかる保留音データの更新処理を実行することができる。すなわち、本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、保留音の更新時にのみIPネットワーク700上にTFTPプロトコルをもったPCを接続すれば、常時、IPネットワーク700上に専用の保留音サーバを配置することなく、保留音データの更新要求に応じて、特定のIP端末群のみが、TFTPプロトコルをもったPCから所望の保留音データを取得することができる。 【0083】 このとき、特定された複数のIP端末は、異なる拠点に構築され、IPネットワークを介して接続されたLANまたはIP−VPNを経由した(遠隔地の)拠点のいずれかにそれぞれ所属していてもよい。たとえば、図7に示したように、保留音を更新する対象となったIP端末a1、b1が、異なる拠点であるA拠点のLANおよびB拠点のLANに接続されていても、本実施形態にかかる保留音更新システム10によれば、対象となったIP端末a1、b1の保留音のみを更新することができる。これにより、IP−PBX500を用いて、IPネットワーク700に接続された特定のIP端末の保留音を遠隔的に更新することができる。 【0084】 また、上記特定された複数のIP端末は、1または2以上の保留音データを記憶する同一の情報処理機器から上記保留音データ識別情報により特定された保留音データをそれぞれ取り込むようにしてもよい。 【0085】 これによれば、企業内の異なる拠点に構築されたLAN毎(またはIP−VPNを経由した拠点毎)に保留音データを保持したサーバを設ける必要がない。たとえば、図7のA拠点、B拠点およびC拠点に構築されたLAN毎にサーバを設ける必要がなく、IPネットワーク700に少なくとも一つ情報処理機器を設ければよい。これにより、IP−PBXシステム導入時のコストを低減することができるだけでなく、通信システムのメンテナンスを容易にすることができる。 【0086】 また、更新要求を受けたIP端末は、保留音データを取得するタイミングを制御することができる。すなわち、更新要求を受けたIP端末は、そのときの処理負荷に基づいて、処理の負荷を分散させるタイミングに保留音データの取得処理を開始することができる。 【0087】 これにより、保留音データのパケット送信時、パケットの衝突が生じることを極力避けることができる。この結果、パケットの再送やパケットの廃棄を最小限に抑えることにより、通信効率を高めながら、特定のIP端末の保留音のみを所望の音声に更新することができる。 【0088】 IPネットワーク700に接続された情報処理機器は、複数存在していてもよい。この場合、特定のIP端末は、IP−PBX500から保留音データ識別情報および保留音データの更新要求に加えて情報処理機器識別情報を受けることにより、上記情報処理機器識別情報から特定される情報処理機器から上記特定の保留音データを取得し、取得した保留音データを特定のIP端末の記憶部に記憶することによりその端末の保留音を更新するようにしてもよい。これによれば、IPネットワーク700に接続された複数の情報処理機器のうち、特定の情報処理機器を一つ指定して、その特定の情報処理機器から保留音データを取得することができる。 【0089】 上記実施形態において、各部の動作はお互いに関連しており、互いの関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができる。そして、このように置き換えることにより、保留音更新システムの発明の実施形態を保留音更新方法の実施形態とすることができる。 【0090】 また、上記各部の動作を、各部の処理と置き換えることにより、保留音更新システムの発明の実施形態を保留音更新処理を実行するために機能するプログラムの実施形態とすることができる。 【0091】 以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 【0092】 たとえば、上記実施形態では、保留音を更新する対象としてIP電話機を例に挙げて説明したが、保留音を更新する対象であるIP端末は、IP電話機に限られず、IP−PBXからの保留音の更新指示を受けられ、それを解釈して保留音を保存している情報処理機器との間で保留音データを取得することができ、その保留音を再生できる装置であれば、どのような情報処理機器であってもよい。 【0093】 保留音を更新する対象であるIP端末としては、たとえば、GW装置600を含んでいてもよい。GW装置600に記憶されている保留音を更新する場合においても、上記各実施形態にて説明したIP電話機の保留音の更新方法と同じ更新方法を用いることができる。これによれば、GW装置600の保留音を更新(変更)することにより、外部からの電話に対して保留中に、たとえば、CM(コマーシャル)ソングを送出することができる。 【図面の簡単な説明】 【0094】 【図1】本発明の第1および第2実施形態にかかる保留音更新システムの全体構成を示す図である。 【図2】第1および第2実施形態にかかるIPネットワーク700に接続された各デバイスのハードウエア構成図である。 【図3】第1および第2実施形態にかかるIPネットワーク700に接続された各デバイスの機能構成図である。 【図4】第1実施形態にて保留音を更新するための各デバイスの動作を示したタイムチャートである。 【図5】第1実施形態かかる保留音更新処理に基づく保留音の更新状況を説明するための図である。 【図6】第2実施形態にて保留音を更新するための各デバイスの動作を示したタイムチャートである。 【図7】第2実施形態かかる保留音更新処理に基づく保留音の更新状況を説明するための図である。 【符号の説明】 【0095】 10 保留音更新システム 100、200 IP電話機 150、250、350、450、560 通信部 155、255 保留音Webファイル取得部 160、260、360 TFTP接続部 165、265 記憶部 300 TFTPサーバ 370 保留音記憶テーブル 400 保守PC 455 入力部 500 IP−PBX 550 通信制御部 555 保留音情報管理テーブル 570 保留音更新部 600 GW装置 700 IPネットワーク
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000295 【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月14日(2006.8.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095957 【弁理士】 【氏名又は名称】亀谷 美明
【識別番号】100096389 【弁理士】 【氏名又は名称】金本 哲男
【識別番号】100101557 【弁理士】 【氏名又は名称】萩原 康司
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| 【公開番号】 |
特開2008−48103(P2008−48103A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−221216(P2006−221216) |
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