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【発明の名称】 携帯端末
【発明者】 【氏名】岸野 雅彦

【要約】 【課題】消費電流を低減するような携帯端末を提供する。

【構成】携帯端末100は、音声データを保持する記憶部と、記憶部13からの音声データを音声信号にデコードするためのデコード処理部12と、デコード処理部12からの音声信号を増幅するための第1の増幅処理部14と、第1の増幅処理部14によって増幅された音声信号を出力するための音声出力部15と、イヤホンを接続するためのイヤホン接続部17と、イヤホン接続部17を介してイヤホンの着脱を識別するためのイヤホン着脱識別部18と、デコード処理部12からの音声信号を増幅し、イヤホン接続部17に与える第2の増幅処理部16と、イヤホン着脱識別部18からのイヤホン着脱情報に基づき、第1の増幅処理部14または第2の増幅処理部16のいずれか一方に対し、音声信号を増幅するよう指示する制御部11とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データを保持する記憶手段と、
前記記憶手段からの前記音声データを音声信号にデコードするためのデコード処理手段と、
前記デコード処理手段からの前記音声信号を増幅するための第1の増幅処理手段と、
前記第1の増幅処理手段によって増幅された前記音声信号を出力するための音声出力手段と、
イヤホンを接続するためのイヤホン接続手段と、
前記イヤホン接続手段を介して前記イヤホンの着脱を識別するためのイヤホン着脱識別手段と、
前記デコード処理手段からの前記音声信号を増幅し、前記イヤホン接続手段に与える第2の増幅処理手段と、
前記イヤホン着脱識別手段からのイヤホン着脱情報に基づき、前記第1の増幅処理手段または前記第2の増幅処理手段のいずれか一方に対し、前記音声信号を増幅するよう指示する制御手段とを備える、携帯端末。
【請求項2】
前記イヤホン着脱識別手段は、前記イヤホンの着脱を識別したことに応じて、前記制御手段に割り込み信号および前記イヤホン着脱情報を与え、
前記制御手段は、前記割り込み信号および前記イヤホン着脱情報に基づき、前記第1の増幅処理手段または前記第2の増幅処理手段のいずれか一方に対し、前記音声信号を増幅するよう指示する、請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記第2の増幅処理手段と前記イヤホン接続手段とを接続する第1の配線と、前記第1の増幅処理手段と前記イヤホン接続手段とを接続する第2の配線とが、前記第1の増幅処理手段によって増幅された前記音声信号を前記イヤホン接続手段に与えるように結線されている、請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記記憶手段からの前記音声データを前記音声出力手段のために処理する第1のデータ処理回路と、
前記記憶手段からの前記音声データを前記イヤホン接続手段のために処理する第2のデータ処理回路とを含み、
前記イヤホン着脱識別手段からの前記イヤホン着脱情報に基づき、前記第1のデータ処理回路または前記第2のデータ処理回路のいずれか一方に対し、データ処理をするよう指示する、請求項2記載の携帯端末。
【請求項5】
前記第1の増幅処理手段は、前記第1の増幅処理手段が増幅した前記音声信号を前記第2の増幅処理手段に与え、
前記第2の増幅処理手段は、前記第1の増幅処理手段からの前記音声信号と、前記第2の増幅処理手段が増幅した前記音声信号とを選択的に出力するための切替器を含む、請求項2記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の消費電流を削減する技術に関する。特に、イヤホンの着脱情報に応じて、活性・非活性化制御を行なう技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の携帯端末における小型軽量化が求められている。このような携帯端末に搭載できるCPU(Central Processing Unit)の処理能力やバッテリの容量には限界があるため、不必要な処理負担や消費電流を削減することが非常に重要となる。
【0003】
消費電流を削減する方法として、たとえば、特許文献1,2,3に、携帯電話機のイヤホン着脱情報に基づき、消費電流を削減する方法が開示されている。
【0004】
携帯電話機等の携帯端末は、イヤホン着脱情報によりイヤホンコネクタにイヤホンプラグが挿入されたことを認識する。そして、イヤホンコネクタへ音声、再生音楽信号等を出力するよう制御する。
【0005】
図8は、イヤホンの着脱を認識する機能を備えた携帯端末の構成の一例を示すブロック図である。
【0006】
図8を参照して、イヤホンの着脱を認識する機能を備えた携帯端末800について説明する。
【0007】
携帯端末800では、制御部81は記憶部83に記録された音データS81を読み出す。制御部81は音データS82をデコード処理部82に送る。デコード処理部82は音データS82をデコードした音信号S83を増幅処理部84に送る。増幅処理部84は音信号S83を増幅して出力信号S84を音声出力部85に、出力信号S85をイヤホン接続部87に与える。音声出力部85は、たとえば、レシーバ、スピーカ、USB(Universal Serial Bus)ハンズフリーなどから構成される。イヤホン接続部87には、イヤホンが接続される。なお、増幅処理部84は、音声出力部の各構成要素やイヤホンでの出力に対応した増幅処理を行なう回路を有しており、各回路で信号の増幅処理が行なわれる。音声出力部85やイヤホン89は増幅処理部84から音源電力を受け、音声を出力する。
【0008】
増幅処理部84から音声出力部85やイヤホン89へ電力供給するには、たとえば、次のような方法がある。イヤホン着脱識別部88は、イヤホン接続部87からの識別信号C83によりイヤホンの着脱を認識し、制御部81に割り込み信号C81とイヤホンの着脱情報を送る。そして、制御部81はイヤホン着脱識別部88から送られた割り込み信号C81により割り込み処理を誘起させる。制御部81の割り込み処理内ではイヤホン着脱識別部88から送られたイヤホン着脱情報を取得する。そして、着脱情報に基づいた制御信号C82を増幅処理部84に送り、増幅処理部84の必要回路を動作中状態(活性化)にし、不必要な回路を動作停止状態(非活性化)にする。音声出力部85やイヤホン89は動作中の回路から電力供給を受ける。
【特許文献1】特開2002−191071号公報
【特許文献2】特開2006−101012号公報
【特許文献3】特開2001−333176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したように、イヤホン着脱情報によって増幅回路の活性・非活性制御を行なえば、不必要な回路で電流を消費することを防ぐことができる。
【0010】
しかしながら、回路の活性・非活性制御は、予め定められた増幅回路を有する処理ブロックごとにしか行なうことができない。たとえば、図8では、増幅処理部84は、レシーバ、スピーカ、USBハンズフリー、イヤホン用の増幅回路が同一の処理ブロックとして定められている。このため、イヤホンで音楽を聴く場合であっても、イヤホン用の増幅回路のみを活性化させることはできず、その他の、レシーバ、スピーカ、USBハンズフリー用の増幅回路も活性化される。このため、イヤホン用の増幅回路のみを活性化させるときよりも消費電流は増大することとなる。
【0011】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、消費電流を低減するような携帯端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の1つの局面に従うと、携帯端末であって、音声データを保持する記憶手段と、記憶手段からの音声データを音声信号にデコードするためのデコード処理手段と、デコード処理手段からの音声信号を増幅するための第1の増幅処理手段と、第1の増幅処理手段によって増幅された音声信号を出力するための音声出力手段と、イヤホンを接続するためのイヤホン接続手段と、イヤホン接続手段を介してイヤホンの着脱を識別するためのイヤホン着脱識別手段と、デコード処理手段からの音声信号を増幅し、イヤホン接続手段に与える第2の増幅処理手段と、イヤホン着脱識別手段からのイヤホン着脱情報に基づき、第1の増幅処理手段または第2の増幅処理手段のいずれか一方に対し、音声信号を増幅するよう指示する制御手段とを備える。
【0013】
好ましくは、イヤホン着脱識別手段は、イヤホンの着脱を識別したことに応じて、制御手段に割り込み信号およびイヤホン着脱情報を与え、制御手段は、割り込み信号およびイヤホン着脱情報に基づき、第1の増幅処理手段または第2の増幅処理手段のいずれか一方に対し、音声信号を増幅するよう指示する。
【0014】
好ましくは、第2の増幅処理手段とイヤホン接続手段とを接続する第1の配線と、第1の増幅処理手段とイヤホン接続手段とを接続する第2の配線とが、第1の増幅処理手段によって増幅された音声信号をイヤホン接続手段に与えるように結線されている。
【0015】
好ましくは、制御手段は、記憶手段からの音声データを音声出力手段のために処理する第1のデータ処理回路と、記憶手段からの音声データをイヤホン接続手段のために処理する第2のデータ処理回路とを含み、イヤホン着脱識別手段からのイヤホン着脱情報に基づき、第1のデータ処理回路または第2のデータ処理回路のいずれか一方に対し、データ処理をするよう指示する。
【0016】
好ましくは、第1の増幅処理手段は、第1の増幅処理手段が増幅した音声信号を第2の増幅処理手段に与え、第2の増幅処理手段は、第1の増幅処理手段からの音声信号と、第2の増幅処理手段が増幅した音声信号とを選択的に出力するための切替器を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、イヤホンの着脱情報に基づき携帯端末の消費電流を低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明は繰り返さない。
【0019】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る携帯端末100の構成を示すブロック図である。
【0020】
図1を参照して、携帯端末100の構成について説明する。
携帯端末100は、音声データや録画データ等を保持する記憶部13と、記憶部13からデータS1を読み込み、デコード処理を行なうデコード処理部12と、デコード処理部12によってデコードされたデータS2に対し増幅処理を行なう第1の増幅処理部14および第2の増幅処理部16と、第1の増幅処理部14からの出力信号S3を出力する音声出力部15と、イヤホン19を接続するためのイヤホン接続部17と、イヤホン接続部17からの識別信号C5によりイヤホン19の着脱を識別するためのイヤホン着脱識別部18と、デコード処理部12に対し記憶部13から読み込むデータを指示する制御信号C1を与えるとともに、イヤホン着脱識別部18からの割り込み制御信号C2を受け第1の増幅処理部14に対しては制御信号C3を、第2の増幅処理部16に対しては制御信号C4を与える制御部11とを備える。なお、携帯端末100は、バッテリ(図示しない)を備えており、外部からの電源供給のない場合にはバッテリにて動作する。
【0021】
音声出力部15は、レシーバ、スピーカ、USBハンズフリー等から構成される。第1の増幅処理部14から音源電力を供給され、出力信号S3を出力する。
【0022】
イヤホン接続部17は、イヤホン19を接続するためのイヤホンコネクタである。イヤホン接続部17には、第2の増幅処理部16によって増幅処理された出力信号S5が与えられる。また、第2の増幅処理部16とイヤホン接続部17とを接続する配線は、第1の増幅処理部14とイヤホン接続部17とを接続する配線と結線されている。これにより、イヤホン接続部17には、第1の増幅処理部14によって増幅処理された出力信号S4も与えられる。なお、イヤホン19は、第1の増幅処理部14または第2の増幅処理部16から音源電力が供給される。
【0023】
また、イヤホン接続部17は、イヤホンの着脱を識別する識別信号C5をイヤホン着脱識別部18に与える。
【0024】
イヤホン着脱識別部18は、識別信号C5によりイヤホンの着脱を識別する。そして、制御部11へ割り込み制御信号C2を与える。
【0025】
第1の増幅処理部14は、レシーバ用増幅回路(REC)、左スピーカ用増幅回路(SPK_L)、右スピーカ用増幅回路(SPK_R)、USBハンズフリー用増幅回路(HF)、左イヤホン用増幅回路(EP_L)、右イヤホン用増幅回路(EP_R)を有するような既存の増幅処理部である。これらを同一の処理ブロックとして制御部11からの制御信号C3により動作中状態または動作停止状態となる。
【0026】
以下では、処理ブロックが動作中状態であることを活性状態と呼ぶ。処理ブロックが活性状態では、各増幅回路は入力信号を増幅して出力する。この際、入力信号の変化により出力信号の変化があり、それに伴って増幅回路へと流れ込む電流は変化する。
【0027】
また、処理ブロックが動作停止状態であることを非活性状態と呼ぶ。処理ブロックが非活性状態では、各処理回路は増幅処理を行なわず、信号が入力されても出力しない。
【0028】
以下の説明では、処理ブロックが活性・非活性状態の場合、処理ブロックごとの電源は入れられているとするが、処理ブロックが非活性状態の場合には、消費電流をさらに低減するために処理ブロックの電源を切るような構成にしてもよい。
【0029】
第2の増幅処理部16は、左イヤホン用増幅回路(EP_L)、右イヤホン用増幅回路(EP_R)を有する。これらを同一の処理ブロックとして制御部11からの制御信号C4により活性状態または非活性状態となる。
【0030】
制御部11は、携帯端末100全体を制御するCPUである。以下に説明する処理は、たとえばCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0031】
制御部11は、イヤホン着脱識別部18から割り込み制御信号C2を受け取る。そして、記憶部13にイヤホン着脱情報S6を書き込む。制御部11は、イヤホン19が接続されていると判断すれば、制御信号C3に第1の増幅処理部14の非活性化信号を、制御信号C4に第2の増幅処理部16の活性化信号を送る。一方、制御部11は、イヤホン19が接続されていないと判断すれば、制御信号C3に第1の増幅処理部14の活性化信号を、制御信号C4に第2の増幅処理部16の非活性化信号を送る。
【0032】
このように、制御部11は、第1の増幅処理部14と第2の増幅処理部16とのいずれか一方が活性状態であり他方が非活性状態になるように制御する。これにより、一方の増幅処理部は、他方に比べ消費電流が少ない状態になる。
【0033】
また、制御部11は、音声出力部15に特化したデータ処理回路とイヤホン19に特化したデータ処理回路とを有していてもよい。この場合、制御部11は、上述の増幅処理部に対する制御と同様に、イヤホン着脱識別情報に基づき、個別に各データ処理回路を活性・非活性化処理する。これにより、一方のデータ処理部は、他方に比べ消費電流が少ない状態になる。
【0034】
ここで、制御部11の割り込み処理について説明する。
イヤホン着脱識別部18がイヤホンの着脱を検出したとき、イヤホン着脱識別部18は制御部11に割り込み信号C2を送る。制御部11は、割り込み信号C2によって割り込み処理を誘起させ、イヤホン着脱識別部18からイヤホン着脱情報を取得する。制御部11は、イヤホンが接続されたと判断すれば、制御信号C3に第1の増幅処理部14の非活性化信号を、制御信号C4に第2の増幅処理部16の活性化信号を送る。また、制御部11は、イヤホンが抜かれたと判断すれば、制御信号C3に第1の増幅処理部14の活性化信号を、制御信号C4に第2の増幅処理部16の非活性化信号を送る。
【0035】
次に、上述した処理について、フローチャートを用いて説明する。
図2は、制御部11が行なうメイン処理を示したフローチャートである。
【0036】
図2を参照して、制御部11が行なうメイン処理について説明する。なお、以下では例として、録画再生の要求が発生した場合について説明する。
【0037】
まず、ステップS200では、制御部11は、各処理ブロックの状態の初期化を行なう。
【0038】
次いで、ステップS202では、制御部11は、イヤホン着脱識別部18からイヤホン着脱情報を取得する。
【0039】
そして、ステップS204では、制御部11は、イヤホン着脱情報を記憶部13に書き込む。
【0040】
続いて、ステップS206では、制御部11は、記憶部13が記憶しているイヤホン着脱情報に従って、各増幅処理部の活性・非活性化処理を行なう。詳細は後述する。
【0041】
次いで、ステップS208では、制御部11は、ユーザから録画再生の要求があるかどうかを確認する。
【0042】
そして、ステップS210では、制御部11は、録画再生の要求があったかどうかを判定する。
【0043】
録画再生の要求があったと判断すれば(ステップS210において、YES)、制御部11は、デコード処理部12に対して自走コマンドを発行する(ステップS212)。これにより、デコード処理部12は、記憶部13から該当のデータを読み込み、制御部11の指示に従った処理を行なう。次いで、制御部11は、終了条件を満たすかどうか判定する(ステップS214)。
【0044】
一方、録画再生の要求がなかったと判断すれば(ステップS210において、NO)、制御部11は、終了条件を満たすかどうか判定する(ステップS214)。
【0045】
ここで、終了条件として、本実施の形態では、メイン処理を開始してから所定時間経過すれば処理を終了すると設定されているとする。ただし、終了条件はこの他に、要求確認を所定の回数行なったか等、ユーザが任意に設定することができるものとする。
【0046】
終了条件を満たすと判断すれば(ステップS214において、YES)、メイン処理を終了する。一方、終了条件を満たさないと判断すれば(ステップS214において、NO)、再び要求確認を行なう(ステップS208)。
【0047】
次に、待機状態(ステップS208〜214)においてイヤホンの着脱があった場合の割り込み処理について説明する。
【0048】
図3は、制御部11が行なう割り込み処理を示したフローチャートである。
図3を参照して、割り込み処理について説明する。
【0049】
制御部11が待機状態において、イヤホンの着脱があった場合、イヤホン接続部17は、イヤホン着脱識別部18に識別信号C5を送る。イヤホン着脱識別部18は、制御部11に割り込み制御信号C1を送る。制御部11は、割り込み制御信号C1により、図2で示したメイン処理を中断し、割り込み処理を開始する。
【0050】
まず、ステップS300では、制御部11は、イヤホン着脱情報を取得する。
次いで、ステップS302では、制御部11は、イヤホン着脱情報を記憶部13に書き込む。
【0051】
続いて、ステップS304では、制御部11は、記憶部13が記憶しているイヤホン着脱情報に従って、各増幅処理部の活性・非活性化処理を行なう。詳細は後述する。
【0052】
以上のような割り込み処理の終了後、制御部11は再びメイン処理に戻る。
図4は、制御部11が行なう活性・非活性化処理を示したフローチャートである。
【0053】
図4を参照して、活性・非活性化処理について説明する。
まず、ステップS400では、制御部11は、記憶部13に記憶しているイヤホン着脱情報について判定する。
【0054】
イヤホン着脱情報から、イヤホンが接続されていないと判断すれば(ステップS400において、イヤホン脱の場合)、制御部11は、第2の増幅処理部16に非活性化信号を送る(ステップS402)。これにより、第2の増幅処理部16は非活性状態となる。さらに、第1の増幅処理部14に活性化信号を送る(ステップS404)。これにより、第1の増幅処理部14は活性状態となる。
【0055】
一方、イヤホン着脱情報から、イヤホンが接続されていると判断すれば(ステップS400において、イヤホン着の場合)、制御部11は、第1の増幅処理部14に非活性化信号を送る(ステップS406)。これにより、第1の増幅処理部14は非活性状態となる。さらに、第2の増幅処理部16に活性化信号を送る(ステップS408)。これにより、第2の増幅処理部16は活性状態となる。
【0056】
このようにして制御部11は、活性・非活性化処理を行なう。
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末は、イヤホンの着脱情報に基づき、増幅処理部の活性・非活性化処理を行なう。これにより、必要な回路を活性化させ、不必要な回路を非活性化させることができるため、消費電流の低減を図ることができる。したがって、バッテリの消費電力を抑えることができるため、ユーザは長い時間携帯端末を使用できるようになる。
【0057】
また、本実施の形態に係る携帯端末は、イヤホンの着脱情報に基づき、制御部のデータ処理回路の活性・非活性化処理を行なう。これにより、必要な回路を活性化させ、不必要な回路を非活性化させることができるため、消費電流の低減を図ることができる。したがって、バッテリの消費電力を抑えることができるため、ユーザは長い時間携帯端末を使用できるようになる。
【0058】
また、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の増幅処理部として既存の増幅処理部を使用している。そして、既存の構成にイヤホン用の増幅回路を備えた第2の増幅処理部を加え、第2の増幅処理部からイヤホン接続部へ出力信号を送るような構成をとっている。このように、既存の構成を利用しているため、製造コストを抑えることができる。
【0059】
また、本実施の形態に係る携帯端末は、活性・非活性化処理をソフトウェアによって制御する。これにより、増幅処理部に対する制御を単純化することができる。
【0060】
また、本実施の形態に係る携帯端末は、音声出力部、イヤホンのそれぞれに対応した増幅処理を行なう増幅処理部を有する。これにより、他のアンプによるノイズ発生を低減することができる。
【0061】
また、本実施の形態に係る携帯端末は、割り込み制御を行なう。これにより、低消費電力状態あるいは他の処理中のステータスから、イヤホン認識での処理にスムーズに遷移することができる。
【0062】
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2に係る携帯端末500の構成を示すブロック図である。
【0063】
図5を参照して、携帯端末500の構成について説明する。
携帯端末500は、図1に示す携帯端末100の第1の増幅処理部14に代わって、第1の増幅処理部24を備える。
【0064】
第1の増幅処理部24は、レシーバ用増幅回路(REC)、左スピーカ用増幅回路(SPK_L)、右スピーカ用増幅回路(SPK_R)、USBハンズフリー用増幅回路(HF)を有しており、レシーバ、スピーカ、USBハンズフリーに特化した増幅処理を行なう。ただし、第1の増幅処理部24は、第1の増幅処理部14のようにイヤホン用増幅回路(EP_L,EP_R)を有していてもよいが、この場合は、仕様設計段階において、回路設計者がイヤホン用増幅回路を使用しないことを決定する。そして、ハードウェア的に回路は残っていても内部の論理回路で結線された信号線端子をハイ・インピーダンス状態とすることで、イヤホン用増幅回路が実装されていない状態と同様にすることができる。また、USBハンズフリー用増幅回路についても、システム上不要な場合は、仕様設計段階において使用しないとしてもよい。
【0065】
第1の増幅処理部24は、制御部11からの制御信号C3によって活性・非活性状態となる。
【0066】
制御部11は、実施の形態1で説明したのと同様に、第1の増幅処理部24と第2の増幅処理部16とのいずれか一方が活性状態であり他方が非活性状態になるように制御する。
【0067】
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末は、イヤホンの着脱情報に基づき、増幅処理部の活性・非活性化処理を行なう。この際、第1の増幅処理部は、音声出力部に特化した処理を行なうため、実施の形態1の効果に加え、さらに消費電流の低減を図ることができる。
【0068】
また、本実施の形態に係る携帯端末は、音声出力部、イヤホンに特化した増幅処理部を有する。このため、一定の長時間データ(たとえば、音楽データ)などを再生する場合に消費電流の低減を図ることができる。
【0069】
[実施の形態3]
図6は、実施の形態3に係る携帯端末600の構成を示すブロック図である。
【0070】
図6を参照して、携帯端末600の構成について説明する。
携帯端末600は、図1に示す携帯端末100の第2の増幅処理部16に代わって、第2の増幅処理部36を備える。
【0071】
第2の増幅処理部36は、イヤホン接続部17に出力信号S7を与える。
図7は、第2の増幅処理部36の構成を示すブロック図である。
【0072】
図7を参照して、第2の増幅処理部36の構成について説明する。
第2の増幅処理部36は、デコード処理部12によってデコードされたデータS2を増幅処理するための増幅処理回路72と、第1の増幅処理部からの出力信号S4または増幅処理回路72からの出力信号S8のいずれか一方を選択して出力信号S7として出力する切替器71とを有する。
【0073】
切替器71は、制御部11からの制御信号C4により出力信号S4またはS8のいずれか一方を選択する。
【0074】
制御部11は、イヤホン接続部17にイヤホン19が接続されているときは、出力信号S8を選択するよう切替器71に指示する。この際、第1の増幅処理部14は非活性状態であり、増幅処理回路72は活性状態である。一方、イヤホン接続部17にイヤホン19が接続されていないときは、第1の増幅処理部14を活性化、第2の増幅処理部36を非活性化であり、増幅処理回路72は活性状態である。
【0075】
なお、制御部11は、デコード処理部12が読み込むデータに応じて、第1の増幅処理部14および第2の増幅処理部36の活性・非活性化処理を行なってもよい。たとえば、制御部11が、デコード処理部12に対し、制御信号C1により音声や動画を読み込むよう指示していた場合であって、イヤホン接続部17にイヤホン19が接続されているときは、制御信号C4によって、出力信号S4を選択するよう切替器71に指示してもよい。この際、増幅処理回路72は非活性状態であり、第1の増幅処理部14は活性状態である。このような構成をとれば、デコード処理部12が扱うデータによってソフトウェアにより制御を柔軟にすることができる。
【0076】
以上のように、本実施の形態に係る携帯端末は、第2の増幅処理部が切替器を有する。これにより、実施の形態1の効果に加え、制御に不都合があったり予期せぬアクシデントが発生した場合であっても、出力信号S4とS5が衝突したり、電流が逆流したりすることを防ぐことができる。
【0077】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】実施の形態1に係る携帯端末100の構成を示すブロック図である。
【図2】制御部11が行なうメイン処理を示したフローチャートである。
【図3】制御部11が行なう割り込み処理を示したフローチャートである。
【図4】制御部11が行なう活性・非活性化処理を示したフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る携帯端末500の構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態3に係る携帯端末600の構成を示すブロック図である。
【図7】第2の増幅処理部36の構成を示すブロック図である。
【図8】イヤホンの着脱を認識する機能を備えた携帯端末の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0079】
11,81 制御部、12,82 デコード処理部、13,83 記憶部、14,24 第1の増幅処理部、16,36 第2の増幅処理部、15,85 音声出力部、17 イヤホン接続部、18,88 イヤホン着脱識別部、71 切替器、72 増幅処理回路、84 増幅処理部、100,500,600,800 携帯端末。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−48038(P2008−48038A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−220035(P2006−220035)