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【発明の名称】 発信者認証方法および発信者認証システム
【発明者】 【氏名】徳元 誠一

【要約】 【課題】評価データを蓄積することなく、発信者を認証して、着信の許可および拒絶を行うことができるようにする。

【構成】発信者情報提供サーバ装置2の発信者情報蓄積部28に、予め、発信者端末装置4の電話番号を含む登録情報と発信者端末装置4の使用状態情報とを含む発信者情報を蓄積しておく。発信者情報は、同一の電話番号の使用期間のような情報を含む。また、着信者端末装置5に、予め、着信を許可する発信者情報の条件を設定しておく。条件は、例えば、同一の電話番号の使用期間が5年以上とする。着信者端末装置5は、発呼があると、発信者情報提供サーバ装置2に発信者情報要求情報を送り、発信者情報提供サーバ装置2から、発信者情報を取得し、取得した発信者情報が予め設定した着信を許可する発信者情報の条件に合致しているかどうかを判定して、着信の許可、拒否を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置間の通信時において、着信の際に通信ネットワークから送出される発信者電話番号に基づき発信者を認証する発信者認証方法であって、
発呼を行う発信者端末装置の電話番号を含む登録情報と発信者端末装置の使用状態情報とを含む発信者情報を提供する発信者情報提供サーバ装置に、予め、前記発信者情報を蓄積しておくステップと、
前記発信者端末装置からの発呼を受ける着信者端末装置に、予め、着信を許可する発信者情報の条件を設定しておくステップと、
前記発信者端末装置から発呼を受けた着信者端末装置が、前記発信者情報提供サーバ装置に、前記発信者情報を要求する発信者情報要求情報を送信するステップと、
前記発信者情報提供サーバ装置が、前記発信者情報要求情報を受信して、前記発呼している発信者端末装置の発信者情報を検索するステップと、
前記発信者情報提供サーバ装置が、検索された発信者情報を前記発呼を受けた着信者端末装置に送信するステップと、
前記発呼を受けた着信者端末装置が、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報と、予め設定されている前記着信を許可する発信者情報の条件とを比較し、条件に合致しているかどうかを判定するステップと、
前記発呼を受けた着信者端末装置が、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致している場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可し、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致していない場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を拒否するステップと
を含むことを特徴とする発信者認証方法。
【請求項2】
前記着信者端末装置に、予め、着信を許可する発信者の電話番号と、着信を拒否する発信者の電話番号とを設定しておくステップと、
前記発呼を受けた着信者端末装置が、前記発呼している発信者端末装置から取得した電話番号と、予め設定された着信を許可する発信者の電話番号および着信を拒否する発信者の電話番号とを比較して、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可するか拒否するかを判定するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の発信者認証方法。
【請求項3】
更に、前記発呼を受けた着信者端末装置は、一定時間以内に着信者による応答がない場合には、前記発信者情報に応じて前記発信者端末装置に連絡先情報を送信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の発信者認証方法。
【請求項4】
端末装置間の通信時において、着信の際に通信ネットワークから送出される発信者電話番号に基づき発信者を認証する発信者認証システムであって、
発呼を行う発信者端末装置と、
前記発信者端末装置からの発呼を受ける着信者端末装置と、
前記発信者端末装置の電話番号を含む登録情報と前記発信者端末装置の使用状態情報とを含む発信者情報を提供する発信者情報提供サーバ装置とを備え、
前記発信者情報提供サーバ装置は、
予め、前記発信者情報が蓄積される発信者情報蓄積手段と、
前記発呼を受けた着信者端末装置から、前記発信者情報を要求する発信者情報要求情報を受信すると、前記発呼している発信者端末装置の発信者情報を検索する発信者情報検索手段と、
前記発呼を受けた着信者端末装置に前記検索された発信者情報を送信する発信者情報送信手段とを備え、
前記発信者端末装置は、
前記発信者情報提供サーバ装置に、前記登録情報を送信する登録情報送信手段を備え、
前記着信者端末装置は、
予め、着信を許可する前記発信者情報の条件が設定される設定条件蓄積手段と、
前記発信者端末装置から発呼があると、前記発信者情報要求情報を前記発信者情報提供サーバ装置に送信する発信者情報要求情報送信手段と、
前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報と、前記設定条件蓄積手段に予め蓄積されている着信を許可する発信者情報の条件とを比較し、前記着信を許可する発信者情報の条件に合致しているかどうかを判定する設定条件判定手段と、
前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致している場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可し、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致していない場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を拒否する接続処理手段と
を備えることを特徴とする発信者認証システム。
【請求項5】
前記着信者端末装置は、更に、着信を許可する発信者の電話番号と、着信を拒否する発信者の電話番号とが設定される発信者電話番号蓄積手段を備え、
前記発呼している発信者端末装置から取得した電話番号と、予め設定された着信を許可する発信者の電話番号および着信を拒否する発信者の電話番号とを比較して、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可するか拒否するかを判定することを特徴とする請求項4に記載の発信者認証システム。
【請求項6】
前記着信者端末装置は、更に、一定時間以内に着信者による応答がない場合には、前記発信者情報に応じて前記発信者端末装置に連絡先情報を送信する連絡先情報送信手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の発信者認証システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、着信の際に通信ネットワークから送出される発信者電話番号に基づき発信者を認証する発信者認証方法および発信者認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
発信者の電話番号に基づき発信者を認証する従来の認証技術としては、通信ネットワーク上に発信者評価パラメータ記憶装置を置き、通信ネットワークにつながった多くの端末装置(電話機、メール受信端末装置など)が、着信があり通話あるいは通信した呼について評価を行い、本評価データを発信者の端末装置(発信者電話番号)、あるいは発信者の識別子を付けて、発信者評価パラメータ記憶装置に送信するものがある。発信者評価パラメータ記憶装置は、それらの評価データを蓄積する。そして、あらためて着信があったときには、端末装置は、発信者評価パラメータ記憶装置に、発信者の端末装置(発信者電話番号)あるいは発信者の識別子を付けて問合せを行い、発信者評価パラメータ記憶装置から送り返されてくる評価データを受信する。着信者は受信した評価データを参照することにより「着信を許可する」あるいは「着信を拒否する」を決める。
これにより着信があったとき、着信者は発信者の端末装置(発信者電話番号)あるいは発信者の識別子をもとにして、「着信を許可する」あるいは「着信を拒否する」を判定する参照情報を応答に先立って入手することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−018324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、これらの従来の発信者電話番号に基づき発信者を認証する認証技術では、参照情報の入手は評価データが蓄積されていることが条件になることから、評価データが蓄積されるまでは参照情報が入手できないものであり、また「着信を許可する」か、あるいは「着信を拒否する」か判定する参照情報が得られたとしても、それによりどう判定するかは着信者に任されることになり、例えば、判断力が低下した高齢者などにとっては使いにくいものである。
【0004】
本発明は、上述の課題を鑑み、評価データを蓄積することなく、着信を許可する発信者を認証することができ、また、着信者側での判定が不要で、操作が容易な発信者認証方法および発信者認証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決するために、本発明は、端末装置間の通信時において、着信の際に通信ネットワークから送出される発信者電話番号に基づき発信者を認証する発信者認証方法であって、発呼を行う発信者端末装置の電話番号を含む登録情報と発信者端末装置の使用状態情報とを含む発信者情報を提供する発信者情報提供サーバ装置に、予め、前記発信者情報を蓄積しておくステップと、前記発信者端末装置からの発呼を受ける着信者端末装置に、予め、着信を許可する発信者情報の条件を設定しておくステップと、前記発信者端末装置から発呼を受けた着信者端末装置が、前記発信者情報提供サーバ装置に、前記発信者情報を要求する発信者情報要求情報を送信するステップと、前記発信者情報提供サーバ装置が、前記発信者情報要求情報を受信して、前記発呼している発信者端末装置の発信者情報を検索するステップと、前記発信者情報提供サーバ装置が、検索された発信者情報を前記発呼を受けた着信者端末装置に送信するステップと、前記発呼を受けた着信者端末装置が、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報と、予め設定されている前記着信を許可する発信者情報の条件とを比較し、条件に合致しているかどうかを判定するステップと、前記発呼を受けた着信者端末装置が、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致している場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可し、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致していない場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を拒否するステップとを含むことを特徴とする。
【0006】
また、本発明では、前記着信者端末装置に、予め、着信を許可する発信者の電話番号と、着信を拒否する発信者の電話番号とを設定しておくステップと、前記発呼を受けた着信者端末装置が、前記発呼している発信者端末装置から取得した電話番号と、予め設定された着信を許可する発信者の電話番号および着信を拒否する発信者の電話番号とを比較して、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可するか拒否するかを判定するステップを含むことを特徴とする。
【0007】
更に、本発明では、前記発呼を受けた着信者端末装置は、一定時間以内に着信者による応答がない場合には、前記発信者情報に応じて前記発信者端末装置に連絡先情報を送信するステップを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明は、端末装置間の通信時において、着信の際に通信ネットワークから送出される発信者電話番号に基づき発信者を認証する発信者認証システムであって、発呼を行う発信者端末装置と、前記発信者端末装置からの発呼を受ける着信者端末装置と、前記発信者端末装置の電話番号を含む登録情報と前記発信者端末装置の使用状態情報とを含む発信者情報を提供する発信者情報提供サーバ装置とを備え、前記発信者情報提供サーバ装置は、予め、前記発信者情報が蓄積される発信者情報蓄積手段と、前記発呼を受けた着信者端末装置から、前記発信者情報を要求する発信者情報要求情報を受信すると、前記発呼している発信者端末装置の発信者情報を検索する発信者情報検索手段と、前記発呼を受けた着信者端末装置に前記検索された発信者情報を送信する発信者情報送信手段とを備え、前記発信者端末装置は、前記発信者情報提供サーバ装置に、前記登録情報を送信する登録情報送信手段を備え、前記着信者端末装置は、予め、着信を許可する前記発信者情報の条件が設定される設定条件蓄積手段と、前記発信者端末装置から発呼があると、前記発信者情報要求情報を前記発信者情報提供サーバ装置に送信する発信者情報要求情報送信手段と、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報と、前記設定条件蓄積手段に予め蓄積されている着信を許可する発信者情報の条件とを比較し、前記着信を許可する発信者情報の条件に合致しているかどうかを判定する設定条件判定手段と、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致している場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可し、前記発信者情報提供サーバ装置から送られてきた発信者情報が前記着信を許可する発信者情報の条件に合致していない場合には、前記発呼している発信者端末装置の着信を拒否する接続処理手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明では、前記着信者端末装置は、更に、着信を許可する発信者の電話番号と、着信を拒否する発信者の電話番号とが設定される発信者電話番号蓄積手段を備え、前記発呼している発信者端末装置から取得した電話番号と、予め設定された着信を許可する発信者の電話番号および着信を拒否する発信者の電話番号とを比較して、前記発呼している発信者端末装置の着信を許可するか拒否するかを判定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明では、着信者端末装置は、更に、一定時間以内に着信者による応答がない場合には、発信者情報に応じて発信者端末装置に連絡先情報を送信する連絡先情報送信手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、発信者情報提供サーバ装置に、予め、発信者端末装置の電話番号を含む登録情報と発信者端末装置の使用状態情報とを含む発信者情報が蓄積され、また、着信者端末装置には、予め、着信を許可する発信者情報の条件が設定される。着信者端末装置は、発呼があると、発信者情報提供サーバ装置に発信者情報要求情報を送り、発信者情報提供サーバ装置から、発信者情報を取得し、取得した発信者情報が予め設定した着信を許可する発信者情報の条件に合致しているかどうかを判定して、着信の許可、拒絶を行っている。このため、評価データが蓄積されるまでは使えないということがなく、はじめから使うことができ、また、着信者端末の利用者は、「着信を許可する」か、あるいは「着信を拒否する」か判定する必要がなく、判断力が低下した高齢者にとって使い易い。また、本発明によれば、応答できないほどの何かがあったときは、行政(例えば警察)に限って家族等の連絡先を告げることができることから、緊急時の対応が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるシステムの構成を示す接続図である。図1に示すように、本発明の実施形態のシステムは、通信ネットワーク1と、発信者情報提供サーバ装置2と、発信者端末装置4と、着信者端末装置5とから構成されている。発信者情報提供サーバ装置2、発信者端末装置4および着信者端末装置5は、通信ネットワーク1を介して接続されている。
【0013】
通信ネットワーク1は、電話網、IP網、移動体網等である。発信者端末装置4および着信者端末装置5は、固定電話装置等、通信ネットワーク1を介して音声通信等を行う端末装置である。ここでは、発信者6が保有している端末装置を、発信者端末装置4と呼び、着信者7の保有している端末装置を、着信者端末装置5と呼ぶことにする。
【0014】
なお、ここでは、説明を簡単とするため、発信者端末装置4、着信者端末装置5は、それぞれ、1つずつ図示しているが、発信者端末装置4、着信者端末装置5は、それぞれ複数存在していていることは勿論のことである。
【0015】
また、本発明の発信者端末装置4および着信者端末装置5は、固定電話装置をはじめ、携帯電話装置、PHS(Personal Handy−phone System)、カーナビゲーション装置等の移動体通信端末装置、通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)やパーソナルコンピュータ等であっても良い。ここでは固定電話装置をとりあげて説明する。
【0016】
次に、本システムの動作概要および構成装置の概要について説明する。なお、一般的な固定電話装置の通信処理に関する部分については記述を省略して説明する。
【0017】
先ず、発信者6が発信者端末装置4を操作して、着信者7の着信者端末装置5に対して発呼する場合を例に説明する。
【0018】
図1において、発信者情報提供サーバ装置2は、発信者情報を保有する発信者情報蓄積部28を有している。発信者6の発信者端末装置4からは、予め、通信事業者が管理する発信者情報提供サーバ装置2に、発信者電話番号、住所、氏名、業者等を含む登録情報が送信され、発信者情報提供サーバ装置2の発信者情報蓄積部28には、これらの登録情報が蓄積されている。更に、発信者情報提供サーバ装置2で、例えばその発信者電話番号がそれまでに使用されてきた期間(年数)等の使用状態情報が取得され、その使用状態情報は、登録情報と対応付けられて発信者情報蓄積部28に蓄積される。これら登録情報および使用状態情報を発信者情報ということにする。
【0019】
また、着信者7は、各自の保有する着信者端末装置5に、着信を許可する発信者の電話番号と、着信を拒否する発信者の電話番号とを登録しておく。このようにしておくと、着信を許可した電話番号の発信者6からの発呼だけを受付け、又は、着信を拒否した電話番号の発信者6からの発呼を拒否できる。更に、着信者7は、事前に、着信者端末装置5に、登録者情報に基づく、着信/規制の条件を設定しておく。この条件は、どのような発信者情報を受信したら着信を許可し、あるいは着信を拒否するかの条件である。例えば、着信電話番号が使用されてきた期間が5年以上なら着信を許可し、5年未満なら着信を拒否するというようなものである。
【0020】
発信者6が発信者端末装置4を使って、着信者7の着信者端末装置5を発呼すると、着信者端末装置5では、発信者端末装置4の電話番号が取得される。上述のように、着信者端末装置5には、予め、着信を許可する発信者の電話番号と、着信を拒否する発信者の電話番号とが登録されている。発信者端末装置4の電話番号が取得されると、着信者端末装置5は、この電話番号が予め登録されている着信を許可する発信者の電話番号又は着信を拒否する発信者の電話番号に該当するかどうかを判定する。そして、取得した電話番号が予め登録されている着信を許可する発信者の電話番号に該当すれば、着信を許可し、また、取得した電話番号が予め登録されている着信を拒否する発信者の電話番号に該当すれば、着信を拒否する。
【0021】
また、取得した電話番号が、着信を許可する発信者の電話番号にも、着信を拒否する発信者の電話番号にも該当しない場合には、着信者端末装置5から発信者情報提供サーバ装置2に、該当する発信者情報の送信を要求する発信者情報要求情報が、取得した電話番号と共に送信される。
【0022】
発信者情報提供サーバ装置2は、着信者端末装置5から、発信者情報要求情報を受信すると、送信されてきた電話番号に基づいて、発信者情報蓄積部28からその発信者6の発信者情報を検索し、検索された発信者情報を着信者端末装置5に送信する。発信者情報には、電話番号の使用期間のような使用状態情報が含められている。着信者端末装置5には、前述したように、各着信者毎に、予め、着信/規制の条件が設定されている。着信者端末装置5は、その発信者6の発信者情報を受け取ると、着信/規制の条件に合致しているかどうかを判定する。
【0023】
例えば、着信/規制の条件が「着信電話番号が使用されてきた期間が5年以上」となっていとする。この場合、着信者端末装置5は、発信者情報提供サーバ装置2から発信者情報として送信されてきた電話番号の使用期間の情報(使用状態情報)から、その発信者端末装置4の電話番号が5年以上使用されているかどうかを判定する。そして、着信者端末装置5は、この使用状態情報に基づいて、着信の許可又は規制を行う。すなわち、着信者端末装置5は、その発信者端末装置4の発信者情報が着信/規制の条件に合致していれば、発信者端末装置4を呼び出し、接続処理を行う。条件に合致していなければ、発信者端末装置4との切断処理を行う。
【0024】
このように、本発明の第1実施形態のシステムでは、発信者情報提供サーバ装置2の発信者情報蓄積部28には、発信者電話番号、住所、氏名、業者等を含む登録情報と共に、例えばその発信者電話番号がそれまでに使用されてきた期間の情報(使用状態情報)が発信者情報として蓄積されている。また、着信者端末装置5には、発信者情報に基づいて、着信/規制の条件が設定されている。これにより、着信者7は、強引な勧誘を行う者や、詐欺まがいの行為を行う発信者6に対して、着信を拒否することができる。
【0025】
例えば、発信者6が強引な勧誘を行う者であったとする。このような強引な勧誘を行う者は、長く同一の電話番号を使用していないことが殆どである。ここでは、発信者6がその電話番号を使用している期間は1年であるとする。また、着信者7は、着信者端末装置5に、着信/規制の条件として「着信電話番号が使用されてきた期間が5年以上」と設定したとする。
【0026】
この場合、この発信者6が発信者端末装置4で、着信者7の着信者端末装置5を発呼したとすると、着信者端末装置5は、発信者端末装置4の電話番号を取得し、取得した電話番号が、着信を許可する発信者の電話番号又は着信を拒否する発信者の電話番号に該当するかどうかを判定する。着信を許可する発信者の電話番号にも、着信を拒否する発信者の電話番号にも該当しない場合には、着信者端末装置5から発信者情報提供サーバ装置2に、発信者情報要求情報が送信される。
【0027】
着信者端末装置5は、発信者情報提供サーバ装置2から発信者情報を受信すると、この情報に基づいて、着信の許可又は拒否の判定を行う。ここでは、着信/規制の条件として「着信電話番号が使用されてきた期間が5年以上」と設定されていたのに対して、発信者6がその電話番号を使用している期間が「1年」であり、着信拒否となる。このようにして、着信者端末装置5は、強引な勧誘を行う発信者6からの発呼を拒否することができる。
【0028】
次に、本システムの構成装置について詳細に説明する。図2に示すように、発信者情報提供サーバ装置2は、通信ネットワークインタフェース21と、登録情報受信部22と、使用状態情報取得部23と、発信者情報作成部24と、発信者情報了解要求情報送信部25と、発信者情報了解情報受信部26と、発信者情報確定部27と、発信者情報蓄積部28と、発信者情報要求情報受信部29と、発信者情報検索部30と、発信者情報送信部31とを有する。
【0029】
通信ネットワークインタフェース21は、通信ネットワーク1とのインタフェースをとるものである。
登録情報受信部22は、発信者端末装置4から送信される登録情報を受信する。発信者端末装置4からの登録情報は、登録情報受信部22で受信され、使用状態情報取得部23および発信者情報作成部24に入力される。
【0030】
使用状態情報取得部23は、登録情報受信部22において登録情報を受信すると、該当する発信者端末装置4の通信ネットワーク1の使用状態情報を、営業部門等が有する管理装置(図示せず)から取得する。
【0031】
なお、使用状態情報としては、使用されてきた期間(年数)情報がある。例えば5年以上は区分A,5年未満1年以上は区分B、1年未満は区分Cとすることができる。また行政で使用している端末装置であること示す情報がある。
【0032】
発信者情報作成部24は、登録情報および使用状態情報を含む発信者情報を作成する。発信者情報作成部24で作成された発信者情報は、発信者情報確定部27に入力される。また、発信者情報作成部24は、作成が完了したことを示す完了情報を発信者情報了解要求情報送信部25に入力する。発信者情報了解要求情報送信部25は、完了情報が入力されると、発信者情報を登録する旨の了解を要求する発信者情報了解要求情報を、通信ネットワークインタフェース21を介して発信者端末装置4に送信する。
【0033】
発信者情報了解要求情報送信部25からの発信者情報了解要求情報が発信者端末装置4に送信されると、発信者6の登録が了解なら、発信者端末装置4からは、発信者情報了解情報が送られてくる。発信者情報了解情報受信部26は、発信者端末装置4からの発信者情報了解情報を受信する。
【0034】
発信者情報確定部27は、発信者情報了解情報受信部26において発信者情報了解情報を受信したことにより、発信者情報を確定する。そして、発信者情報蓄積部28には、発信者情報確定部27において確定された発信者情報が蓄積される。
【0035】
また、着信者端末装置5からの発信者情報要求情報および電話番号は、発信者情報要求情報受信部29で受信され、この発信者情報要求情報および電話番号は、発信者情報検索部30に入力される。発信者情報検索部30は、発信者情報要求情報受信部29からの発信者情報要求情報を受信すると、発信者情報蓄積部28に蓄積された発信者情報から、該当する電話番号の発信者情報を検索する。この検索された発信者情報は、発信者情報送信部31から通信ネットワークインタフェース21を介して送信され、着信者端末装置5に送られる。
【0036】
図3に示すように、発信者端末装置4は、通信ネットワークインタフェース41と、入出力インタフェース42と、登録情報送信部43と、発信者情報了解要求情報受信部44と、発信者情報了解情報送信部45とを有する。
【0037】
通信ネットワークインタフェース41は、通信ネットワーク1とのインタフェースをとるものである。入出力インタフェース42は、発信者6とインタフェースをとるものである。
【0038】
発信者端末装置4は、発信者電話番号を含む登録情報を送信する場合には、通信ネットワークインタフェース41を介して登録情報送信部43から登録情報を送信する。この登録情報が発信者情報提供サーバ装置2に送られる。また、発信者情報提供サーバ装置2で、登録する発信者情報が作成されると、発信者情報提供サーバ装置2から発信者情報了解要求情報が送信される。この発信者情報了解要求情報は、発信者情報了解要求情報受信部44によって受信される。
【0039】
発信者情報了解情報送信部45は、発信者情報了解要求情報受信部44で発信者情報了解要求情報を受信すると、発信者情報を了解する発信者情報了解情報を、通信ネットワークインタフェース41を介して発信者情報提供サーバ装置2に送信する。
【0040】
図4に示すように、着信者端末装置5は、通信ネットワークインタフェース51と、入出力インタフェース52と、発信者電話番号蓄積部53と、設定条件蓄積部54と、発信者情報要求情報送信部55と、発信者情報受信部56と、設定条件合致判定部57と、連絡先情報送信部58と、電話番号取得部59と、接続処理部60とを有する。
【0041】
通信ネットワークインタフェース51は、通信ネットワーク1とのインタフェースをとるものである。入出力インタフェース52は、着信者7とインタフェースをとるものである。
【0042】
発信者電話番号蓄積部53は、予め、着信を許可する発信者の電話番号および着信を拒否する発信者の電話番号が蓄積される。
設定条件蓄積部54には、予め、発信者情報提供サーバ装置2からどんな発信者情報を受信したら着信とするかの設定条件が蓄積される。例えば使用されてきた期間が5年以上を条件にする場合には、設定条件蓄積部54には、設定された区分Aが蓄積される。
【0043】
着信者端末装置5は、発信者端末装置4からの発呼があると、電話番号取得部59で発信者端末装置4の電話番号を取得し、発信者電話番号蓄積部53に蓄積されている着信を許可する発信者の電話番号および着信を拒否する発信者の電話番号を参照して、着信の許可および規制を判定する。そして、接続処理部60により、着信の許可又は拒否の処理を行う。
【0044】
また、取得した電話番号が、着信を許可する発信者の電話番号にも、着信を拒否する発信者の電話番号にも該当しない場合には、発信者情報要求情報送信部55は、発信者情報提供サーバ装置2に、電話番号と共に、発信者情報を要求する発信者情報要求情報を、通信ネットワークインタフェース51を介して送信する。
【0045】
発信者情報提供サーバ装置2は、発信者情報要求情報を受け取ると、前述したように、該当する発信者情報を発信者情報蓄積部28から検索し、この検索された発信者情報を着信者端末装置5に送信する。
【0046】
発信者情報受信部56は、発信者情報提供サーバ装置2から送信される発信者情報を受信する。そして、設定条件合致判定部57は、発信者情報受信部56が発信者情報を受信したことにより、設定条件に合致しているか否かを判定する。そして、設定条件に合致してれば、接続処理部60により、発信者端末装置4との接続処理を行い、設定条件に合致していなければ、発信者端末装置4との接続を遮断する。
【0047】
更に、着信者端末装置5には、連絡先情報送信部58が設けられている。この連絡先情報送信部58は、着信者7が一定時間以内に応答しなかった場合は、発信者情報受信部56が受信した発信者情報に応じて発信者端末装置4に、着信者7の電話番号などの連絡先情報を送信するものである。
【0048】
このように、着信者7が一定時間以内に応答しなかったことを知ることにより、また応答できないほどの何かがあったときは、行政(例えば警察)に限って家族等の連絡先を告げることが可能となる。
【0049】
次に、本システムの動作について詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態のシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。同図は着信者7と、着信者端末装置5と、発信者情報提供サーバ装置2と、発信者端末装置4と、発信者6間のシーケンスを示している。
【0050】
発信者端末装置4によって発信者6などが登録操作を行い(ステップS1)、さらに、所定の送信操作を行うと、発信者端末装置4は登録情報を送信する(ステップS2)。発信者情報提供サーバ装置2は、その登録情報を受信すると、通信ネットワーク1の使用状態情報(使用期間情報)を取得し(ステップS3)、発信者情報を作成する(ステップS4)。そして、発信者情報提供サーバ装置2は、発信者情報了解要求情報を送信する(ステップS5)。
発信者端末装置4は、その発信者情報了解要求情報を受信し、発信者情報を登録するか否かを問い合わせる旨を不図示の表示部に表示する(ステップS6)。発信者6が発信者端末装置4によって了解の操作を行うと(ステップS7)、発信者端末装置4は、発信者情報了解情報を送信する(ステップS8)。発信者情報提供サーバ装置2は、その発信者情報了解情報を受信すると、その発信者情報を確定し(ステップS9)、発信者情報を蓄積する(ステップS10)。
【0051】
また、着信者7が発信者の許可または拒否の設定操作(発信者電話番号操作)を行うと(ステップS11)、着信者端末装置5は着信の許可または拒否を行う発信者電話番号を蓄積する(ステップS12)。また、着信者7が着信の許可または拒否の条件設定操作を行うと(ステップS13)、着信者端末装置5は、設定条件を蓄積する(ステップS14)。
【0052】
この状態で、発信者6が着信者7に電話をかけるものとする。
まず、発信者6が発信操作を行うと(ステップS15)、発信者端末装置4は、発信して着信者端末装置5に着信接続する(ステップS16)。着信者端末装置5は、発信者電話番号を取得して、着信を許可または拒否するかを判定する(ステップS17)。そして、着信を許可するか拒否するか判定できない(発信者電話番号蓄積部53に、着信を許可または拒否する電話番号として、取得した発信者電話番号が蓄積されていない)と(ステップS17:「できない」)、着信者端末装置5は、発信者情報要求情報を送信する(ステップS18)。発信者情報提供サーバ装置2は、その発信者情報要求情報を受信すると、該当する発信者情報を検索し(ステップS19)、その発信者情報を送信する(ステップS20)。
さらに、着信者端末装置5は、発信情報を受信し、その発信者情報が設定条件に合致しているか否かを判定する(ステップS21)。着信者端末装置5は、設定条件に合致したと判定すると(ステップS21:「合致した」)、または、ステップS17において、着信の許可を判定すると(ステップS17:「許可」)、呼び出し音を発音する(ステップS22)。そして、着信者7が応答操作を行うと(ステップS23)、通話状態に移行する(ステップS24)。
【0053】
一方、着信者端末装置5は、ステップS17において、着信の拒否を判定し(ステップS17:「拒否」)、または、ステップS21において、設定条件に合致しないと判定すると(ステップS21:「合致しない」)、着信接続を切断する。
また、ステップS22において、着信者7が一定時間以内に応答しなかった場合は、発信者情報に応じて連絡先情報を送信し(ステップS25)、発信者端末装置4は、その連絡先情報を受信し表示部に表示する(ステップS26)。
【0054】
上記に述べたとおり、本発明の実施形態によれば、発信者情報提供サーバ装置2に登録情報を送信することによって使い始めることができ、また「着信を許可する」か、あるいは「着信を拒否する」かを着信者が判定する必要がなくなる。また、応答できないほどの何かがあったときは、行政(例えば警察)に限って家族等の連絡先を告げることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、既存の電話回線、移動電話回線、IP電話回線等、各種の通信回線において、着信の際に、「着信を許可する」かあるいは「着信を拒否する」かを判定するためのシステムに広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施の形態の発信者認証システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の発信者認証システムにおける発信者情報提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の発信者認証システムにおける発信者端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の発信者認証システムにおける着信者端末装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の発信者認証システムの動作例を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 通信ネットワーク
2 発信者情報提供サーバ装置
4 発信者端末装置
5 着信者端末装置
6 発信者
7 着信者
21、41、51 通信ネットワークインタフェース
22 登録情報受信部
23 使用状態情報取得部
24 発信者情報作成部
25 発信者情報了解要求情報送信部
26 発信者情報了解情報受信部
27 発信者情報確定部
28 発信者情報蓄積部
29 発信者情報要求情報受信部
30 発信者情報検索部
31 発信者情報送信部
42、52 入出力インタフェース
43 登録情報送信部
44 発信者情報了解要求情報受信部
45 発信者情報了解情報送信部
53 発信者電話番号蓄積部
54 設定条件蓄積部
55 発信者情報要求情報送信部
56 発信者情報受信部
57 設定条件合致判定部
58 連絡先情報送信部
【出願人】 【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦


【公開番号】 特開2008−48020(P2008−48020A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−219647(P2006−219647)