| 【発明の名称】 |
遠隔操作システム、遠隔操作方法および遠隔操作プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】小甲 昌弘
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| 【要約】 |
【課題】ユーザが携帯端末の設定変更を行おうとしたときに操作方法がわからなかった場合でも、簡単に、かつ、正確に、携帯端末のメンテナンスを実行できるようにする。
【構成】遠隔操作用PC4のオペレータによる音声の説明で問題が解決しない場合に、遠隔操作用PC4は、USSDコマンドを携帯端末1に送信する。遠隔操作用PC4には、携帯端末1の表示部13の表示に同期した表示を行う擬似ディスプレイが構築される。USSDデータ解析処理部123は、受信したUSSDコマンドを記憶部15に格納されている操作リストに従って解析する。そして、解析したコマンドにもとづく設定変更の実行中に、表示部13の表示が切り替わる度に、携帯端末表示情報管理部122は、ディスプレイ表示情報を遠隔操作用PC4に送信する。擬似ディスプレイは、表示情報をもとに更新される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯端末を遠隔操作端末からネットワークを介して操作する遠隔操作システムにおいて、 遠隔操作端末は、 遠隔操作を実行するために携帯端末にUSSDコマンドを送信する遠隔操作手段と、 遠隔操作を実行しているときに、携帯端末の表示部に表示される画面を擬似的に表示する擬似表示手段とを備えた ことを特徴とする遠隔操作システム。 【請求項2】 擬似表示手段は、携帯端末の表示部に表示される画面を示す情報を受信し、受信した情報にもとづいて、前記画面に同期した画面を表示する 請求項1記載の遠隔操作システム。 【請求項3】 遠隔操作端末は、遠隔操作を実行するために、音声信号を送受信する音声送受信手段を備えた 請求項1または請求項2記載の遠隔操作システム。 【請求項4】 携帯端末のユーザを認証する認証用サーバを備えた 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の遠隔操作システム。 【請求項5】 パケット通信機能を有する携帯端末を遠隔操作端末からネットワークを介して操作する遠隔操作方法であって、 遠隔操作を実行するために携帯端末にUSSDコマンドを送信し、 遠隔操作を実行しているときに、携帯端末の表示部に表示される画面を示す情報を受信し、 受信した情報にもとづいて、前記画面に同期した画面を表示する ことを特徴とする遠隔操作方法。 【請求項6】 携帯端末と遠隔操作端末との通信を開始するときに、携帯端末のユーザを認証する 請求項5記載の遠隔操作方法。 【請求項7】 パケット通信機能を有する携帯端末を遠隔操作端末からネットワークを介して操作する遠隔操作プログラムであって、 遠隔操作端末のコンピュータに、 遠隔操作を実行するために携帯端末にUSSDコマンドを送信する処理と、 遠隔操作を実行しているときに、携帯端末の表示部に表示される画面を示す情報を受信する処理と、 受信した情報にもとづいて、前記画面に同期した画面を表示する処理とを 実行させるための遠隔操作プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、遠隔操作システム、遠隔操作方法および遠隔操作プログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)端末をはじめとする携帯端末の設定項目は増加し、操作方法は複雑化している。携帯端末に添付されている取扱説明書を熟読しない人も多く、また、取扱説明書を参照しただけでは対処方法がわからないという場合も多い。そのような場合、ユーザは、携帯端末の販売店舗やサービスセンタへ直接問い合わせを行う必要があり、サービスセンタのオペレータ(以下、単にオペレータという。)から電話で操作指示を受ける場合もある。それでも解決できない場合には、ユーザは、販売店舗に携帯端末を持ち込む必要がある。携帯端末の利便性が向上している反面、操作方法が複雑になっているので、ユーザに対して余計な手間を発生させる可能性がある。 【0003】 ユーザにパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)などの端末に携帯端末を接続してもらい、オペレータが、遠隔でユーザの操作を確認して操作方法を説明する方式がある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されている携帯電子機器操作支援システムでは、ユーザは、撮像カメラの操作について質問事項や疑問事項が発生すると、まずサービスセンタに電話し、オペレータから電話で説明を受ける。そして、電話による説明で問題が解決しない場合には、ユーザにPC端末に撮像カメラを接続してもらい、オペレータが、ネットワークを介してユーザ操作を確認しながら、電話によって操作方法を説明する。ユーザは、携帯端末を直接店舗に持ち込む手間を省略することができ、操作方法を容易に理解できる。 【0004】 また、公衆電話回線に接続されたコマンド実行装置を、DTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号を用いて遠隔操作する技術がある(特許文献2参照。)。例えば、特許文献2に記載されている遠隔操作装置では、ユーザによって識別子の送出が指示されると、識別子を暗号化してDTMF記号列に変換し、送出する。そして、コマンド実行装置は、公衆電話回線を介してDTMF信号を受信すると、DTMF信号を復号してコマンドを実行する。コマンド実行装置の遠隔操作は確実に、かつ、容易に実行される。 【0005】 【特許文献1】特開2002−084374号公報(段落0031−0037、図1) 【特許文献2】特開平7−203052号公報(段落0021−0029、図4) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 特許文献1に記載されている方式によれば、ユーザは、オンラインで、携帯端末の操作方法を知ることができる。しかし、ユーザは、携帯端末を使用するための操作方法を理解していても、設定変更の操作が複雑である場合には、容易に設定変更を行うことができない(例えば、携帯電話機における待ち受け画面の変更や着信音の変更など。)。そのような場合には、ユーザは、取扱説明書を参照して設定変更操作を理解しなければならないが、取扱説明書には様々な設定項目が記載されているため、取扱説明書にもとづいて設定変更操作を理解することは、ユーザにとって煩雑である。また、オペレータから電話で説明を受ける場合であっても、ユーザは、設定変更操作を容易に理解できない場合が多い。 【0007】 そこで、本発明は、ユーザが携帯電話機やPHS端末などの携帯端末のメンテナンス(例えば、携帯端末の設定変更など。)を行おうとしたときに操作方法がわからなかった場合でも、簡単に、かつ、正確に、携帯端末のメンテナンスを実行できる遠隔操作システム、遠隔操作方法および遠隔操作プログラムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明による遠隔操作システムは、携帯端末を遠隔操作端末からネットワークを介して操作する遠隔操作システムであって、遠隔操作端末は、遠隔操作を実行するために携帯端末にUSSDコマンドを送信する遠隔操作手段と、遠隔操作を実行しているときに、携帯端末の表示部に表示される画面を擬似的に表示する擬似表示手段とを備えたことを特徴とする。 【0009】 擬似表示手段は、携帯端末の表示部に表示される画面を示す情報を受信し、受信した情報にもとづいて、携帯端末における画面に同期した画面を表示することが好ましい。 【0010】 遠隔操作端末は、遠隔操作を実行するために、音声信号を送受信する音声送受信手段を備えていることが好ましい。 【0011】 携帯端末のユーザを認証する認証用サーバを備えていることが好ましい。 【0012】 本発明による遠隔操作方法は、パケット通信機能を有する携帯端末を遠隔操作端末からネットワークを介して操作する遠隔操作方法であって、遠隔操作を実行するために携帯端末にUSSDコマンドを送信し、遠隔操作を実行しているときに、携帯端末の表示部に表示される画面を示す情報を受信し、受信した情報にもとづいて、携帯端末における画面に同期した画面を表示することを特徴とする。 【0013】 携帯端末と遠隔操作端末との通信を開始するときに、携帯端末のユーザを認証することが好ましい。 【0014】 本発明による遠隔操作プログラムは、遠隔操作を実行するために携帯端末にUSSDコマンドを送信する処理と、遠隔操作を実行しているときに、携帯端末の表示部に表示される画面を示す情報を受信する処理と、受信した情報にもとづいて、携帯端末における画面に同期した画面を表示する処理とを実行させることを特徴とする。 【0015】 また、本発明による遠隔操作システムの好ましい一態様は、特殊なネットワーク構成を構築せずに、従来の3GPP標準で定義される無線通信ネットワークおよびインターネットを用いて、遠隔操作の対象になる携帯端末と遠隔操作用PCとの間でUSSDコマンドの送受信が行われるような態様である。 【0016】 また、本発明による遠隔操作システムの好ましい他の態様は、ユーザが携帯電話等の携帯端末のメンテナンス(例えば、携帯端末の設定変更など。)を行うことを望む場合に、操作方法がわからなかったときに、操作認識者(例えば、遠隔操作用PCのオペレータなど。)による遠隔操作によって、携帯端末の設定変更を可能とするような態様である。そのような態様では、ユーザは、音声通話により説明を受けながら、設定を確認することができるため、次回からは問い合わせを行わなくとも設定変更方法を理解することができる。また、DTMF送信によるユーザ認証サーバ(例えば、図1に示す問い合わせ受付サーバ3など。)を設けることにより、所有者以外のユーザが勝手に所有者の許可なく携帯端末の設定変更をすることを防ぐ仕組みを持つ。 【発明の効果】 【0017】 本発明によれば、簡単に、かつ、正確に、携帯端末のメンテナンスを実行できる。特に、遠隔操作端末のオペレータは、設定変更の進行を確認しながら遠隔操作を実施できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による遠隔操作システムの構成を示すシステム構成図である。図1に示すように、本実施の形態の遠隔操作システムは、携帯端末1と、無線ネットワーク2と、問い合わせ受付サーバ3と、遠隔操作用PC4とを含む。携帯端末1は、例えば携帯電話機、PHS端末、PDA(Personal Digital Assistants )端末等のパケット通信が可能な携帯端末である。なお、以下、携帯端末1として携帯電話機を例にする。無線ネットワーク2は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)に定義される音声通信、Supplementary Service 、および、IPパケット通信が可能である。 【0019】 携帯端末1は、無線部11、制御部12、表示部13、操作部14および記憶部15を備えている。無線部11は、携帯端末の無線制御を行う無線制御処理部111を含む。制御部12は、携帯端末のアプリケーションを制御する制御処理部121、携帯端末表示情報管理部122およびUSSD(Unstructured Supplementary Service Data )データ解析処理部123を含む。 【0020】 無線部11は、所定の通信プロトコルに従って信号の変復調を行う機能を有する。具体的には、無線部11は、携帯端末1の無線制御(例えば、音声通信、付加サービスおよびパケット通信など。)を行う。 【0021】 制御部12は、携帯端末1のアプリケーション全般を制御している。制御部12は、例えばCPU(中央処理装置)と、図示しない各種の周辺回路とで構成される。そして、携帯端末1の全体的な制御は制御処理部121で実行される。携帯端末表示情報管理部122は、携帯端末1で表示される情報を管理し、遠隔操作情報が表示される状態に移行した後に遠隔操作用PC4に送信する表示情報を作成する。USSDデータ解析処理部123は、遠隔操作用PC4から携帯端末を遠隔操作するために送信されるUSSDコマンドを、記憶部15に保持されている操作リストに従って変換する。 【0022】 表示部13は、携帯端末1における情報表示処理部である。表示部13は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)によって構成される。操作部14は、ユーザが携帯端末を操作するためのキー入力部である。操作部14は、電話番号の入力等を行うためのキーボタンやファンクションキーを含む。操作部14は、ユーザの操作に応じた入力信号を制御処理部121に出力する機能を有する。記憶部15は、携帯端末1の設定情報を管理する。記憶部15は、例えばRAM等の記憶媒体によって構成され、制御部12が実行する制御プログラム等の各種データが格納される。なお、記憶部15の一部がROMによって構成されていてもよく、ROM部分に制御プログラムが格納されていてもよい。また、本発明においては、記憶部15に、遠隔操作用PC4から送信されるUSSDコマンドに対する操作リスト(例えば、図4参照。)が格納される。 【0023】 無線ネットワーク2は、例えば3GPPで定義されているUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)網およびGPRS(General Packet Radio Service)網である。問い合わせ受付サーバ3は、遠隔操作用PC4によって遠隔操作される携帯端末1のユーザを認証するための(例えば、携帯端末1の所有者であるかどうかを認証する。)サーバすなわち認証用サーバである。 【0024】 遠隔操作用PC4は、携帯端末1を遠隔操作するためのプログラムで実現されるアプリケーションを有する。すなわち、遠隔操作用PC4のCPUは、遠隔操作プログラムにもとづいて、以下に説明するアプリケーションを実現する。特に、遠隔操作を実行するために携帯端末1にUSSDコマンドを送信する遠隔操作手段と、遠隔操作を実行しているときに、携帯端末1の表示部13に表示される画面を擬似的に表示する擬似表示手段を実現する。アプリケーションにより、携帯端末1の擬似ディスプレイが遠隔操作用PC4に構築される。そして、オペレータは、遠隔操作用PC4から遠隔操作する携帯端末1のディスプレイ表示情報を擬似的に確認し、USSDコマンドを送信することにより、遠隔から携帯端末1の設定を変更できる。本発明による遠隔操作システムでは、オペレータが、携帯端末1を離れた場所からその状態(例えば、携帯端末1のディスプレイ表示内容など。)を確認しながら、遠隔操作で設定を変更できる。擬似ディスプレイは、遠隔操作用PC4の表示部に表示される画面であり、携帯端末1の表示部13の画面の内容に同期した内容を表示する。「同期した内容」とは、そのときの携帯端末1の表示部13の画面の内容と全く同じ内容、または実質的に同じ内容を意味する。 【0025】 また、遠隔操作用PC4は、遠隔操作を実行するためにオペレータが入力した音声を、音声信号に変換して携帯端末1に送信する機能と、携帯端末1から受信した音声信号を音声に変換して出力する機能を有する。すなわち、遠隔操作を実行するために音声信号を送受信する音声送受信手段を備えている。 【0026】 次に、本実施の形態の動作について説明する。本実施の形態の動作は大きく3つの動作に分けられる。以下、処理順序に従って説明する。図2は、本実施の形態の動作を説明する説明図である。ユーザが携帯端末1の設定変更をオペレータに遠隔操作で行ってもらう際に、問い合わせ受付サーバ3は、ユーザが携帯端末1の所有者であることを認証する。 【0027】 まず、ユーザは、オペレータが遠隔操作できるように、携帯端末1の遠隔操作機能を有効にする(ステップS1)。遠隔操作の有効/無効を示す情報は、携帯端末1の記憶部15に格納されている。ユーザは、携帯端末用の暗証番号(例えば、4桁−8桁の番号)を入力することによって、有効/無効を示す情報を無効を示す状態から有効を示す状態に変更できる。次に、ユーザは、音声発信により問い合わせ受付サーバ3に問い合わせを行う(ステップS2)。例えば、ユーザは、携帯端末1の記憶部15、または、3GPPにて定義されるUSIM(Universal Subscriber Identity Module:汎用加入者識別モジュール)カード内のEF_SDN(3GPP TS 31. 102 Service Dialing Numbers )に予め登録してある電話番号に対して発信する。USIMカード内には、例えば、ユーザの電話番号や問合せ先電話番号、契約している携帯電話事業者の情報などが記録される。USIMカードを携帯端末に装着すると、その携帯端末をカード内に記録されている電話番号で利用することができる。ただし、発信操作に関しては、携帯端末1の遠隔操作機能の設定が有効であることを前提とする。 【0028】 問い合わせ受付サーバ3への音声発信は、無線ネットワーク2を介して行われる。無線ネットワーク2は、例えば3GPPにて定義されるUMTS網およびGPRS網であり、既存の設備で実行可能である。ユーザによる音声発信後、問い合わせ受付サーバ3は、携帯端末の所有者であることを認証するために、携帯端末1または使用しているUSIMカードに依存するネットワーク用の暗証番号(例えば、3GPPに定義されるSupplementary Service のCall Barringにて使用する暗証番号など。)の要求を、ユーザに対して音声ガイダンスを用いて行う(ステップS3)。ユーザは、携帯端末1の操作部14で1〜9のダイヤルボタンを操作し、DTMF信号によりネットワーク用の暗証番号を送信させる(ステップS4)。問い合わせ受付サーバ3は、暗証番号を受信し、受信した暗証番号にもとづいてユーザの認証を行う。DTMF信号の送信によりユーザ認証が確立された場合のみ、遠隔操作を行うオペレータにユーザの音声発信が転送される(ステップS5)。しかし、数度(例えば、3回。)にわたりユーザ認証が失敗した場合(例えば、ネットワークに登録している暗証番号と異なる番号が指定された場合など。)、問い合わせ受付サーバ3は、紛失/盗難された携帯端末であると判定する。その場合、問い合わせ受付サーバ3は、ネットワークにおいて携帯端末1が行う通信(つまり、回線交換での通信及びパケット交換での通信)をすべて規制する。 【0029】 ユーザ認証が確立され、オペレータに音声発信が転送された場合は、設定変更などの処理の主導権はオペレータ側に移行される。その後、オペレータは、ユーザに対して携帯端末のどの操作において問題が発生するかの確認を行う(ステップS6)。音声による問い合わせで問題が解決した場合には、オペレータによる遠隔操作は不要になる。オペレータの説明でユーザが携帯端末の設定変更に関する操作方法などの問題を解決できない場合、オペレータは、遠隔操作による設定(つまり、USSDコマンド送信による操作。)および操作説明(例えば、ユーザに対する音声通話による遠隔操作内容の説明など。)を行う。オペレータは、携帯端末を所持するユーザに対して、遠隔操作を行うことを通知し、遠隔操作を実行するアプリケーションがインストールされた遠隔操作用PC4を起動する(ステップS7)。その際、オペレータは、携帯端末1を遠隔操作モードに切り替えるUSSDコマンドを送信するための操作を行う。遠隔操作用PC4のアプリケーションは、オペレータの操作に応じてUSSDコマンドを送信する。 【0030】 図3は、アプリケーションを起動した際の画面の一例を示す図である。図3に示すように、起動されたアプリケーションは、オペレータが遠隔操作する携帯端末1の状態を常に把握できるように、アプリケーション画面41を構築する。アプリケーション画面41は、遠隔操作する携帯端末1の擬似ディスプレイ42および擬似キーボード43、キー操作ボタン一覧44を含む。なお、擬似ディスプレイ42および擬似キーボード43は、携帯端末1の機種により異なる。擬似キーボード43とは、携帯端末1における操作部14に設けられているキー等を擬似的に表示される画面である。「擬似」とは、表示内容は携帯端末1における表示部13の表示内容や操作部14のキー等の配置などと同じでなくてもよいが、表示内容に含まれる情報が実質的に同じであることを意味する。なお、擬似ディスプレイ42および擬似キーボード43の表示内容は携帯端末1における表示部13の表示内容や操作部14のキー等の配置などと全く同じであってもよい。 【0031】 一般に、携帯端末1の機種が異なると使用されるMMI(Man Machine Interface )も異なる。携帯端末1の機種は、携帯端末1と無線ネットワーク2とが音声通話を確立する過程で判別される。例えば、携帯端末1から送信されるMobility Management Message でのIMEI(移動機識別番号)にもとづいて判別される。擬似ディスプレイ42および擬似キーボード43は、音声発信時に判別された機種情報をもとに構築される。例えば、あらかじめアプリケーションに対応する携帯端末ごとに擬似MMIを用意しておき、ユーザからの音声発信時に判別された機種情報から、起動する擬似MMIの種類を特定してもよい。そのような構成を有すれば、擬似ディスプレイ42および擬似キーボード43は、携帯端末1の機種に対応して起動される。 【0032】 遠隔操作の対象の携帯端末1のディスプレイ表示情報(つまり、表示部13に表示される情報。)は、オペレータの操作にもとづく遠隔操作開始のUSSDコマンドの受信を契機にして、パケット通信によって携帯端末1から遠隔操作用PC4に送信される(ステップS8)。 【0033】 ディスプレイ表示情報の送信のタイミングは、携帯端末1のパフォーマンスに依存する。ディスプレイ表示情報は、携帯端末1の表示部13が切り替わるごとに送信されることが好ましい。携帯端末1が送信するディスプレイ表示情報は、携帯端末表示情報管理部122で作成される。ディスプレイ表示情報には、遠隔操作用PC4で表示するディスプレイを識別する番号および表示内容(例えば、携帯端末1の設定項目などの情報。)が含まれる。遠隔操作用PC4は、ディスプレイを識別する番号に従って擬似ディスプレイ42を構築する。その場合、擬似ディスプレイ42は、表示内容によりカーソルや設定されたパラメータを表示し、携帯端末1の表示部13が表示する内容と同期する。したがって、オペレータは、表示部13の表示内容を確認しながら遠隔操作を実施できる。 【0034】 オペレータは、遠隔操作用PC4よりUSSDコマンドを用いて携帯端末1の遠隔操作を実施し、遠隔操作用PC4の擬似ディスプレイ42で、携帯端末1の表示内容を確認できる。また、オペレータの操作に応じて遠隔操作用PC4のアプリケーションがUSSDコマンドを送信する際に、3G PP TS 27. 007に定義されるATコマンド(AT+CUSD)が使用される。音声通信とSupplementary Service (つまり、USSDコマンド送信。)とは同時に行うことが可能であるため、オペレータは、ユーザに対して設定手順を説明しながら、遠隔操作で携帯端末1の設定を変更できる(ステップS9)。遠隔操作用PC4から無線ネットワーク2を介して送信されるUSSDコマンドは、携帯端末1のUSSDデータ解析処理部123において解析される。その際、USSDデータ解析処理部123は、記憶部15に格納されている操作リストにしたがってUSSDコマンドを解析する。 【0035】 図4は、USSDコマンドに対する操作リストの一例を示すテーブルである。図4に示すように、USSDコマンドに対応した設定操作リストに従って、遠隔操作用PC4から携帯端末1が遠隔操作される。なお、USSDコマンドのフォーマットは、3GPP TS 22. 030 に従う。また、USSDコマンドは、携帯端末1の操作可能な範囲内において定義される。 【0036】 次に、遠隔操作用PC4から携帯端末1を遠隔操作モードに切り替え、ダイヤル”1”を遠隔操作する際に送受信されるコマンドの一例を以下に示す。 (1) (携帯端末<<NW) コマンド:*1357*1# (2) (携帯端末>>NW) ”Return result ” (3) (携帯端末<<NW) コマンド:*2468*0010# (4) (携帯端末>>NW) ”Return result ” 【0037】 ここで、「携帯端末<<NW」は、遠隔操作用PC4から携帯端末1へコマンドを送信することを意味し、「携帯端末>>NW」は、携帯端末1から遠隔操作用PCへコマンドの実行結果を送信することを意味する。また、図4に示すように、”1357”は遠隔操作モードの有効(ON)/無効(OFF)コマンドを意味する。”1”は有効とすることを意味し、”2”は無効とすることを意味する。オペレータが、例えば、図3に示されているキー操作ボタン一覧44のなかの「1キー」ボタンを選択してカーソルを合わせ、クリックすると、遠隔操作用PC4のアプリケーションは、対応するUSSDコマンドを送信する。 【0038】 なお、本実施の形態の操作リストには、キー操作ごとにUSSDコマンドが定義されているが、設定操作ごとにUSSDコマンドを定義してもよい。例えば、遠隔操作用PC4のスクリプトでUSSDコマンドを生成し、携帯端末1を遠隔操作してもよい。 【0039】 携帯端末1において、USSDデータ解析処理部123、または、USSDデータ解析処理部123から解析結果を入力した制御処理部121は、受信したUSSDコマンドの解析結果に応じて、携帯端末1を制御する。例えば、コマンド:*2468*0010#(図4参照)が受信されると、携帯端末1の状態を、操作部14における「1」キーが押下されたときと同じ状態にする。そして、携帯端末表示情報管理部122は、表示部13の表示が変更される状態になると、ディスプレイ表示情報を作成する。作成されたディスプレイ表示情報は、制御処理部121および無線部を介して遠隔操作用PC4に送信される。つまり、USSDデータ解析処理部123、または、USSDデータ解析処理部123から解析結果を入力した制御処理部121は、遠隔操作用PC4から受信したUSSDコマンドに従って携帯端末1の状態を遷移させ、操作部14に対して直接操作がなされた場合と同様に携帯端末1の状態を変化させる。遠隔操作用PC4が、携帯端末1の設定変更のために状態を変化させるUSSDコマンドを順次送信することによって、遠隔操作による設定変更が実現される。そして、設定変更を実現するための状態の変化の進行中に表示部13の表示が変更される状態になると、ディスプレイ表示情報が遠隔操作用PC4に送信される。 【0040】 そして、携帯端末1の設定変更がすべて完了すると、オペレータは、遠隔操作が完了したことをユーザに通知する(ステップS10)。例えば、オペレータによる携帯端末1の遠隔操作を終了する際に、音声通話を切断する。その場合、携帯端末1の遠隔操作の設定は、音声通話の終了と同時に自動的に無効化される(ステップS11)。また、例えば、USSDコマンドの送信により、遠隔操作モードを無効化してもよい。その場合、オペレータは、音声通話の終了と同時に遠隔操作用PC4からUSSDコマンドを送信し、遠隔操作モードを無効化する。 【0041】 以上のように、本実施の形態の遠隔操作システムによると、ユーザは、携帯端末をPCなどの端末に別途接続しなくても、オペレータによる遠隔操作で設定を変更してもらうことができる。その場合、ユーザは、オペレータから音声通話で説明を受けながら、遠隔操作の工程を確認することができる。また、本実施の形態はユーザ認証機能を有するため、第三者による遠隔操作システムの利用を回避することができる。 【0042】 さらに、遠隔操作用PC4の擬似ディスプレイ42には、携帯端末1の表示部13が表示する内容と同期した内容が表示されるので、遠隔操作用PC4のオペレータは、設定変更処理の進行に伴う携帯端末1における表示を確認しながら、設定変更のための遠隔操作を進めることができる。すなわち、遠隔操作をより正確に実行することができる。 【産業上の利用可能性】 【0043】 本発明は、携帯電話機、PHS端末、PDA端末等のパケット通信が可能な携帯端末に好適に適用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明による遠隔操作システムの一構成例を示すシステム構成図である。 【図2】本発明による遠隔操作システムの動作を説明する説明図である。 【図3】アプリケーション画面の一構成例を示す構成図である。 【図4】記憶部15に格納される操作リストの一例を示すテーブルである。 【符号の説明】 【0045】 1 携帯端末 2 無線ネットワーク 3 問い合わせ受付サーバ(認証用サーバ) 4 遠隔操作用PC 11 無線部 12 制御部 13 表示部 14 操作部 15 記憶部 41 アプリケーション画面 42 擬似ディスプレイ 43 擬似キーボード 44 キー操作ボタン一覧 111 無線制御処理部 121 制御処理部 122 携帯端末表示情報管理部 123 USSDデータ解析処理部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月5日(2006.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103090 【弁理士】 【氏名又は名称】岩壁 冬樹
【識別番号】100124501 【弁理士】 【氏名又は名称】塩川 誠人
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| 【公開番号】 |
特開2008−17083(P2008−17083A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−185135(P2006−185135) |
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