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【発明の名称】 表示装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラム
【発明者】 【氏名】上島 敦彦

【要約】 【課題】臨場感をもって表示内容を楽しむことができる表示装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムを提供する。

【構成】制御部330は、入力される放送信号に字幕情報が含まれると判別した場合(ステップS101;Yes)、ユーザメモリ350のキーワードテーブル3501、3502を参照し(ステップS103)、キーワードが含まれると判別すると、PESヘッダ104に設定される同期情報に合わせて振動させる(ステップS105)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示情報を入力する入力手段と、
この入力手段によって入力された表示情報を表示する表示手段と、
前記表示情報が前記表示手段に表示されるタイミングを検出する第1の検出手段と、
この第1の検出手段によって検出されたタイミングに基づいて、振動する振動手段と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示情報には文字情報が含まれると共にキーワードを記憶するキーワード記憶手段をさらに備え、
前記振動手段は、前記表示手段に表示情報が表示されるタイミングで、前記キーワード記憶手段に記憶されたキーワードが当該表示情報に含まれているときに、前記表示情報の表示に同期して振動することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記入力手段は、前記表示情報に同期する音声情報を入力し、
この音声情報に含まれる音声の出力パワーを検出する第2の検出手段と、
この第2の検出手段によって検出された出力パワーの度合いを計測する計測手段とをさらに備え、
前記振動手段は、前記表示手段に表示情報が表示されるタイミングで、前記計測手段により計測した出力パワーに基づいて振動することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記入力手段は外部から放送を受信する放送受信手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
表示情報を入力する入力ステップと、
この入力ステップにて入力された表示情報を表示する表示ステップと、
前記表示情報が表示されるタイミングを検出する検出ステップと、
この検出ステップにて検出されたタイミングに基づいて、振動する振動ステップと
からなることを特徴とする表示制御方法。
【請求項6】
コンピュータを、
表示情報を入力する入力手段、
この入力手段によって入力された表示情報を表示する表示手段、
前記表示情報が前記表示手段に表示されるタイミングを検出する第1の検出手段、
この第1の検出手段によって検出されたタイミングに基づいて、振動する振動手段
として機能させることを特徴とする表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、放送等により受信・入力された情報を表示する表示装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭用テレビや携帯端末で地上波デジタル放送が視聴可能となってきている。例えば、特許文献1には、地上波デジタル放送が受信できる携帯型デジタルテレビが開示されている。
【0003】
この特許文献1では、放送信号の受信状態、例えば、電波の受信状態が悪く、音声が出力できない場合は字幕表示に切り換えるなどして、ユーザの視聴をよりよくするようにしている。
【0004】
しかしながら、受信状態の良し悪しに関わらず字幕表示を有効にするよう設定されている状態であっては、ユーザは字幕を追いながら映像を観るという状態を取らなければならない。この際、家庭内に設置される大型の表示画面を備えた受像機であれば、字幕の文字情報も大きく、これを追いながらの映像再生、音声再生も苦にはならないが、携帯電話等、小型の表示画面で視聴する場合には、時として字幕を読むことに集中しがちであり、映像再生、音声再生について十分に視聴を楽しむということが困難であった。
【特許文献1】特開2006−50013号公報(第8頁、図4参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、臨場感をもって表示内容を楽しむことができる表示装置、表示制御方法、及び、表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る請求項1記載の表示装置は、
表示情報を入力する入力手段と、
この入力手段によって入力された表示情報を表示する表示手段と、
前記表示情報が前記表示手段に表示されるタイミングを検出する第1の検出手段と、
この第1の検出手段によって検出されたタイミングに基づいて、振動する振動手段と
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記表示情報には文字情報が含まれると共にキーワードを記憶するキーワード記憶手段をさらに備え、
前記振動手段は、前記表示手段に表示情報が表示されるタイミングで、前記キーワード記憶手段に記憶されたキーワードが当該表示情報に含まれているときに、前記表示情報の表示に同期して振動することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記入力手段は、前記表示情報に同期する音声情報を入力し、
この音声情報に含まれる音声の出力パワーを検出する第2の検出手段と、
この第2の検出手段によって検出された出力パワーの度合いを計測する計測手段とをさらに備え、
前記振動手段は、前記表示手段に表示情報が表示されるタイミングで、前記計測手段により計測した出力パワーに基づいて振動することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、
前記入力手段は外部から放送を受信する放送受信手段を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の観点に係る請求項5記載の表示制御方法は、
表示情報を入力する入力ステップと、
この入力ステップにて入力された表示情報を表示する表示ステップと、
前記表示情報が表示されるタイミングを検出する検出ステップと、
この検出ステップにて検出されたタイミングに基づいて、振動する振動ステップと
からなることを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の観点に係る請求項6記載の表示制御プログラムは、
コンピュータを、
表示情報を入力する入力手段、
この入力手段によって入力された表示情報を表示する表示手段、
前記表示情報が前記表示手段に表示されるタイミングを検出する第1の検出手段、
この第1の検出手段によって検出されたタイミングに基づいて、振動する振動手段
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、文字情報を含む表示情報が入力されると、この入力された表示情報を表示する。そして、この表示情報が表示されるタイミングを検出し、この検出されたタイミングに基づいて振動する。したがって、臨場感をもって表示内容を楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施形態1)
本発明の実施形態について説明する。
まず、地上波デジタル放送システムにて採用されるMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group-2 Transport Stream)のTSパケットセクションの構造について図1を用いて説明する。100はMPEG−2方式により圧縮符号化されたトランスポートストリーム(以下TSと称す。)であり、このTS100には、トランスポートストリームパケット(以下TSPと称す。)101、101、101が連続して設定される。TSP101は、TSヘッダ102とTSペイロード103とからなり、更に、TSペイロード103は、PES(Packetized Elementary Stream)ヘッダ104と、ES(Elementary Stream)105とで構成され、PESヘッダ104には、ES105に設定される、オーディオフレーム、ビデオフレーム、データフレーム(字幕等の文字情報)の再生出力に関する同期情報が設定されている。
【0014】
すなわち、このようなデータストリームを受信することにより、オーディオフレームに設定された音声情報、ビデオフレームに設定された映像情報、及び、データフレームに設定された字幕等の文字情報を再生する場合は、それぞれのデータフレームとともに設定されたPESヘッダ104に含まれる同期情報に基づいて、夫々の情報が遅延無く、最適なタイミングで同期されて再生出力される。
【0015】
次に、本発明の実施形態に係る表示装置を備える無線通信端末300について、図面を参照して説明する。無線通信端末300は、携帯電話であってもよいし、PHS(Personal Handyphone System)であってもよいが、図1で説明した地上波デジタル放送システムにて採用されるMPEG−2 TS100を受信・記憶し、再生出力する機能を備えるものとする。
【0016】
図2は、実施形態1の無線通信端末300の機能ブロック図である。
無線通信端末300は、図2に示すように、通信処理部310、表示部320、制御部330、プログラムメモリ340、ユーザメモリ350、操作部360、振動部370、音声処理部380、放送受信部390、復号処理部400、再生処理部410、などから構成される。
【0017】
通信処理部310は、アンテナ311を介して通信網から音声信号を受信する。そして、受信した音声信号を後述する音声処理部380に送出する。また、通信処理部310は、音声処理部380から受信した音声信号を、アンテナ311を介して通信網へ送信する。さらに、通信処理部310は、データ通信機能にかかる通信を制御し、例えば、ウェブサイトへのアクセスや電子メールの送受信をおこなう。
【0018】
表示部320は、制御部330の制御のもと、操作画面などの各種画面を表示するとともに、デジタルテレビ放送を受信することによる、映像情報や文字情報を再生表示する。
【0019】
制御部330は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などから構成され、無線通信端末300の各部の動作を制御する。制御部330は、プログラムメモリ340に格納されているプログラムに基づき、各処理を実行する。なお、無線通信端末300の各構成はそれぞれ制御部330と接続されており、各構成間でのデータ送受は制御部330を介しておこなわれるものとする。
【0020】
プログラムメモリ340は、制御部330が実行するプログラムを格納する。プログラムメモリ340には、無線通信端末300全体の動作を制御するための基本ソフトウェア(いわゆる、OSなど)や、デジタルテレビ放送用のソフトウェアのほか、種々の機能を実現するためのアプリケーションソフトウェアなどが格納される。
【0021】
デジタルテレビ放送受信用のソフトウェアは、無線通信端末300をデジタルテレビ放送の再生装置(表示装置)として機能させるためのソフトウェアである。当該ソフトウェアが制御部330にロードされると、放送受信部390にてチューニングされた周波数帯でアンテナ391によって受信されたMPEG−2 TS100を復号処理部400にてパケット分離、復号化処理を施し、再生処理部410で、映像情報、字幕等のデータ情報を表示部320に再生表示させると共に、音声情報をスピーカ411から再生出力させる。
【0022】
ユーザメモリ350は、主にユーザが入力するデータを記憶する。ユーザメモリ350は、アドレス帳データ、メールデータ、及び、後述するキーワードテーブル3501、若しくは、3502を備える。
【0023】
キーワードテーブル3501は、図3(a)に示すような、所定の言語をキーワードとして格納するテーブルである。キーワードとしては、「うれしい」「やったー」「コラー」など感情を表す言語が用いられる。ユーザは後述する操作部360の所定の操作により、任意のキーワードを設定することができる。
【0024】
したがって、制御部330は、放送を受信し、音声情報の出力がキャンセル設定された状態で再生出力する時、受信したES105においてデータストリームに字幕データ(文字情報)が含まれていると、この文字情報に、上記キーワードテーブル3501にて設定したキーワードが含まれるか否かを判断する。そして、キーワードが含まれていると判断されると、このキーワードが含まれる文字情報(データフレーム)が設定されるES105に設定されたPESヘッダ104の同期情報に基づいて、振動部370を制御して、図4に示すように無線通信端末300を振動させる。したがってユーザは、字幕を追うことを意識して視聴していても、この字幕に含まれるキーワードによって、音声情報の再生タイミングを逸することなく、臨場感のある視聴を楽しむことができる。
なお、キーワードテーブル3502に図3(b)に示すように、キーワードの意味に応じて、振動時間(例えば、長い、短いなど)と振動パターン(穏やか、徐々に強く、激しくなど)とを対応付けて格納させると、キーワードの意味に応じた振動を行うことができ、これにより、音声情報の再生タイミングを逸することなく、より臨場感を高めることができる。
【0025】
操作部360は、無線通信端末300の外面上に構成されたキーからユーザの操作を受け付ける。操作部360は、ユーザの操作に応じた入力信号を制御部330に送出する。
【0026】
振動部370は、制御部330の制御のもと、無線通信端末300を振動させる。また、デジタルテレビ放送の視聴にあっては、キーワードの再生出力に同期して、振動する。
【0027】
音声処理部380は、制御部330の制御のもと、通信処理部310からデジタル音声信号の入力を受け、アナログ音声に復号してスピーカ381により出力する。
また、音声処理部380は、マイクロフォン382から入力された音声をデジタル音声信号に符号化する。そして、符号化したデジタル音声信号を制御部330の制御のもと、通信処理部310に送出する。
【0028】
放送受信部390は、ユーザによる操作部360の選局操作に基づいて取得する周波数帯が制御され、アンテナ391を介してデジタルテレビ放送の放送信号を受信する。
【0029】
復号処理部400は、放送受信部390が受信した放送信号を復号する。復号した放送信号は、制御部330を介して再生処理部410に送出される。
また、字幕情報等の文字情報も制御部330及び再生処理部410に送出される。
【0030】
再生処理部410は、復号処理部400が復号した放送信号を入力する。そして、制御部330の制御のもと、入力された映像情報と字幕情報を表示部320に再生出力する。また、入力された音声をスピーカ411に出力する。所定のイヤホン端子にイヤホンが接続されている場合は、イヤホンに出力する。無線通信端末300がマナーモードや出力音量ゼロであるなど、音声を出力しない設定である場合は、再生処理部410は、音声情報を出力しない。
字幕の表示、非表示は、ユーザが操作部360の所定の操作により設定可能である。再生処理部410は、字幕を非表示の設定である場合、字幕を表示部320に出力しない。
【0031】
次に、上記構成の無線通信端末300でデジタルテレビ放送視聴中の動作について説明する。制御部330は、受信される図1にて図示されるTSペイロード103のES105に字幕情報が含まれる場合、この字幕情報にキーワードテーブル3501、3502に設定されているキーワードが含まれるか否か判別する。そして、字幕情報にキーワードが含まれる場合、振動により視聴者に報知する。
【0032】
図5は、その動作を実行するフローチャートである。
制御部330は、デジタルテレビ放送視聴モードにおいて、復号処理部400から送出される放送信号を入力し、これを再生処理部410に送出するとともに、定期的にこの放送信号のES105において字幕情報が設定されているか否かを判別する。
【0033】
先ず、制御部330は、復号処理部400より入力される放送信号に字幕情報が含まれるか否かを判別する(ステップS101)。
【0034】
放送信号に字幕情報が含まれない場合(ステップS101;No)、振動は行わず、映像情報を表示部320に再生表示させつつ、音声情報をスピーカ411を介して出力する(ステップS102)。
【0035】
ステップS101で放送信号に字幕情報が含まれると判別した場合(ステップS101;Yes)、ユーザメモリ350のキーワードテーブル3501、3502を参照して、字幕情報にキーワードが含まれるか否かを判別する(ステップS103)。
【0036】
キーワードが含まれない場合(ステップS103;No)、振動は行わず、映像情報、字幕情報を表示部320に再生表示させつつ、音声情報をスピーカ411を介して出力する(ステップS104)。
【0037】
ステップS103で字幕情報にキーワードが含まれると判別した場合(ステップS103;Yes)、制御部330は振動部370を制御し、PESヘッダ104に設定される同期情報に合わせて振動させる(ステップS105)。尚、振動時間の長さについては、キーワードテーブルとして、図3(b)に示すテーブルを用いる場合、該テーブルに格納される時間の長さで振動させる。
【0038】
以上のように、本実施形態によれば、デジタルテレビ放送の放送信号に字幕情報が含まれ、その字幕情報に所定のキーワードが含まれる場合、この字幕情報が含まれるES105に設定されたPESヘッダ104の同期情報に合わせて無線通信端末300が振動する。これによってユーザは音声情報の再生タイミングを逸することなく、臨場感のある視聴を楽しむことができる。
【0039】
続いて、変形例を図6に示す。図6は、上記構成の無線通信端末300でデジタルテレビ放送視聴中の動作において、例えばマナーモード等、音声出力が規制されている状態でのフローチャートを示すものである。
【0040】
制御部330は、デジタルテレビ放送視聴モードにおいて、復号処理部400から送出される放送信号を入力し、これを再生処理部410に送出するとともに、定期的にこの放送信号のES105において字幕情報が設定されているか否かを判別する(ステップS201)。
【0041】
放送信号に字幕情報が含まれない場合(ステップS201;No)、マナーモード設定等、音声出力が規制された状態か否かを判断する(ステップS202)。音声出力が規制された状態であれば(ステップS202;Yes)、映像情報のみを表示部320に再生表示する(ステップS203)。一方、音声出力が規制された状態でない場合(ステップS202;No)、映像情報を表示部320に再生表示し、音声情報をスピーカ411を介して出力する(ステップS204)。
【0042】
ステップS201で放送信号に字幕情報が含まれると判別した場合(ステップS201;Yes)、マナーモード設定等、音声出力が規制された状態か否かを判断する(ステップS205)。音声出力が規制された状態であれば(ステップS205;Yes)、ステップS207に進み、一方、音声出力が規制された状態でない場合(ステップS205;No)、映像情報、字幕情報を表示部320に再生表示し、音声情報をスピーカ411を介して出力する(ステップS206)。
【0043】
音声出力が規制された状態である場合(ステップS205;Yes)、ユーザメモリ350のキーワードテーブル3501、3502を参照して、字幕情報にキーワードが含まれるか否かを判別する(ステップS207)。
【0044】
キーワードが含まれない場合(ステップS207;No)、振動は行わず、映像情報、字幕情報を表示部320に再生表示させる(ステップS208)。
【0045】
ステップS207で字幕情報にキーワードが含まれると判別した場合(ステップS207;Yes)、制御部330は映像情報、字幕情報を表示部320に再生表示させるとともに振動部370を制御し、PESヘッダ104に設定される同期情報に合わせて振動させる(ステップS209)。
【0046】
したがってこの変形例によれば、音声情報を出力する場合は振動しないので省電力が図れる。また、無音状態であっても音声情報の再生タイミング知ることができ、臨場感のある視聴を楽しむことができる。
【0047】
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。
実施形態2では、字幕情報にキーワードが含まれるか否かではなく、音声情報に含まれる再生出力時の出力パワーに基づいて、振動を行うようにするものである。
上記のデジタルテレビ放送では、音声情報はMPEG−2AAC(Advanced Audio Coding)方式やAAC+SBR(Spectral Bandwidth Replication)方式で符号化されることが知られている。
したがって、図2に示す復号処理部400は、図7(a)に示すように音声復号部401を備え、これらの方式で符号化された音声信号を音声復号部401で復号して制御部330に出力する。実施形態2では、このときの音圧レベル(出力パワー)を抽出して制御部330に出力する。
【0048】
ここで、AAC+SBR方式で符号化された音声を復号し、音圧レベルを抽出する動作について説明する。
【0049】
図7(b)に示すように、AAC+SBR方式で符号化された音声を復号するときの音声復号部401は、分離部420と、AACデコーダ430と、SBRデコーダ440と、から構成される。
【0050】
まず、分離部420が、入力されたAAC+SBR方式で符号化された音声を
AAC符号化信号とSBR符号化信号とに分離する。
分離部420は、AAC符号化信号をAACデコーダ430に入力し、SBR符号化信号をSBRデコーダ440に入力する。
【0051】
AACデコーダ430は、入力されたAAC符号化信号を復号する。復号したAAC復号信号をSBRデコーダ440に入力する。
【0052】
SBRデコーダ440は、さらに、32サブバンド分析フィルタ441と、符号分離部442と、高域サブバンド信号生成部443と、ゲイン算出調整部444と、加算部445と、64サブバンド合成フィルタ446と、から構成される。
【0053】
32サブバンド分析フィルタ441は、AACデコーダ430から入力されたAAC復号信号を低域の32バンドのサブバンド信号に変換する。変換した低域の32バンドのサブバンド信号を高域サブバンド信号生成部443及び加算部445に入力する。
【0054】
符号分離部442は、分離部420から入力されたSBR符号化信号をコピー処理時の位置情報、逆フィルタの係数、コピー信号、付加ノイズ信号、付加トーン信号のゲイン情報、などに分離する。そしてそれらを高域サブバンド信号生成部443又はゲイン算出調整部444に入力する。
【0055】
高域サブバンド信号生成部443は、32サブバンド分析フィルタ441から入力された低域の32バンドのサブバンド信号から、高域のサブバンド信号を生成する。このとき、符号分離部442から入力されるコピー信号や付加ノイズ信号などを用いて波形の整形を行う。そして、高域サブバンド信号生成部443は、生成した高域のサブバンド信号をゲイン算出調整部444に入力する。
【0056】
ゲイン算出調整部444は、高域サブバンド信号生成部443から入力された高域のサブバンド信号を、符号分離部442から入力される付加トーン信号のゲイン情報などを用いて波形を補正する。こうして生成された高域のサブバンド信号を加算部445に入力する。
また、ゲイン算出調整部444は、高域のサブバンド信号を生成する際に、その信号の音圧レベルを抽出して制御部330に出力する。
【0057】
加算部445は、32サブバンド分析フィルタ441から入力された低域の32バンドのサブバンド信号と、ゲイン算出調整部444から入力された高域のサブバンド信号と、を加算して64サブバンド合成フィルタ446に入力する。
【0058】
64サブバンド合成フィルタ446は、加算部445から入力された低域の32バンドのサブバンド信号及び高域のサブバンド信号を合成して、64サブバンドの復号音声信号(AAC+SBR復号信号)を制御部330に出力する。
こうしてSBRデコーダ440により、音声信号の帯域拡大とアップサンプリングをすることができる。
【0059】
以上のようにして、AAC+SBR方式で符号化された音声を復号し、音圧レベルを抽出する。なお、AACデコーダ430の処理とSBRデコーダ440の処理とは完全に独立しており、MPEG−2AACと互換性を備えている。入力された音声信号がMPEG−2AACで符号化されている場合、AACデコーダ430から復号した音声信号を出力することができる。
【0060】
実施形態2では、抽出した音圧レベルが時系列で増大した場合、その増大した値が閾値以上である場合であって、字幕情報が含まれるES105に設定されたPESヘッダ104の同期情報に合わせて振動する。したがって、実施形態2では上記実施形態1のようなキーワードテーブル3501、3502が不要になり、特定のキーワードに限らず、音圧レベルが増大した場合に振動させることができる。また、字幕の表示タイミング(ES105に設定されたPESヘッダ104の同期情報)の時に振動を行うので、字幕情報の表示によらない、例えば、爆発音やその他の環境音の出力については反応して振動することは無く、飽くまでも字幕情報の表示、例えば、字幕を伴って再生表示される映像情報において、人物が発した音声に基づく音声情報の出力について反応して振動するので、音声情報の再生タイミング知ることができ、臨場感を高めることができる。
【0061】
続いて、その動作について説明する。図8は、実施形態2の音圧判別振動処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【0062】
制御部330は、定期的な割り込みで本処理を実行する。先ず、制御部330は、放送受信部390が放送信号を受信したか否かを判別する(ステップS301)。
【0063】
放送信号を受信していない場合は(ステップS301;No)、本処理を終える。
【0064】
放送信号を受信した場合(ステップS301;Yes)、制御部330は、復号処理部400を制御して放送信号を復号するとともに、音声復号部401により放送信号、すなわち、ES105に設定されたオーディオフレームのMPEG−2AAC(若しくはAAC+SBR)方式で符号化された音声情報から音圧レベルを抽出する(ステップS302)。
【0065】
そして、ステップS302で抽出した音圧レベルを制御部330が備えるRAMなどに記録する(ステップS303)。一度に記録する音圧レベルは所定間隔分の平均値などであってもよい。
【0066】
続いて、制御部330は、今回ステップS303で記録した音圧レベルを直前に記録(計測)した音圧レベルと比較する(ステップS304)。
【0067】
ステップS304で比較した結果、音圧レベルが増大した場合であって、その差分が閾値以上であるか否かを判別する(ステップS305)。
【0068】
音圧レベルの差分が閾値未満であった場合(ステップS305;No)、本処理を終える。
【0069】
音圧レベルの差分が閾値以上であった場合(ステップS305;Yes)、
制御部330は、字幕情報の表示タイミングであるか否かを、この音声情報の再生出力と同期情報を同じくする字幕情報が存在するか否かで判別する(ステップS306)。
【0070】
字幕情報の表示タイミングでない場合(ステップS306;No)、本処理を終える。
【0071】
字幕情報の表示タイミングであった場合(ステップS306;Yes)、制御部330は振動部370を制御して、その字幕の表示タイミングに合わせて振動を行う(ステップS307)。この振動は、対応する字幕情報が表示されている間に行ってもよいし、振動開始から所定時間行うようにしてもよい。
【0072】
このように、実施形態2によれば、再生されるべき音声情報の音圧レベルが閾値を超えた差分で増大したときの字幕の表示タイミングで振動するので、音声情報の再生タイミング知ることができ、ユーザは音声情報の再生タイミングを逸することなく、臨場感のある視聴を楽しむことができる。
【0073】
また、例えば、爆発音やその他の環境音の出力時に字幕情報が表示されていることも考えられる。その場合、環境音に基づく音声情報の出力について反応して振動するケースが発生することも考えられる。それを解消するために、音声復号部401に音声信号の周波数を判別する手段を設けて、該手段が人間の発する音声の周波数帯域であると判別した場合にのみ、振動するようにしてもよい。
【0074】
なお、図8に示すフローチャートは適宜変更することができる。例えば、図6に示す実施形態1の変形例のように音声を出力しない設定である場合のみ振動するようにしてもよい。また、本実施形態では音圧レベルを前回の計測値と比較していたが、計測した音圧レベルの値を所定の閾値と比較するようにしてもよい。また、パワースペクトラムの変化度合いから判別するようにしてもよい。
【0075】
なお、この発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【0076】
上記実施形態では、本発明の表示装置を備える無線通信端末300について説明したが、本発明を、デジタルテレビ放送を受信できる専用の受信器やPDA(Personal Digital Assistants)などの情報端末に適用することもできる。
【0077】
上記実施形態では、制御部330が実行するプログラムは、予めプログラムメモリ340に格納されていたが、通信網や外部記録媒体を介してプログラムメモリ340に格納するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】MPEG−2 TSのTSパケットセクションの構造を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の無線通信端末の機能ブロック図である。
【図3】キーワードテーブルの例を示す図である。
【図4】無線通信端末が振動した際の外観図である。
【図5】実施形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】実施形態1の変形例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】実施形態2における音声復号部を説明するための図である。
【図8】実施形態2の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
300…無線通信端末、310…通信処理部、311…アンテナ、320…表示部、330…制御部、340…プログラムメモリ、350…ユーザメモリ、360…操作部、370…振動部、380…音声処理部、381…スピーカ、382…マイクロフォン、390…放送受信部、391…アンテナ、400…復号処理部、401…音声復号部、410…再生処理部、411…スピーカ、420…分離部、430…AACデコーダ、440…SBRデコーダ、441…32サブバンド分析フィルタ、442…符号分離部、443…高域サブバンド信号生成部、444…ゲイン算出調整部、445…加算部、446…64サブバンド合成フィルタ
【出願人】 【識別番号】504149100
【氏名又は名称】株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満


【公開番号】 特開2008−16882(P2008−16882A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−182681(P2006−182681)