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【発明の名称】 電話システム、記録再生装置および通話記録再生方法
【発明者】 【氏名】是恒 修二

【要約】 【課題】ユーザが通話中に通話した内容の一部をすぐに確認することが可能な電話システムおよび通話記録再生方法を提供する。

【構成】ボタン電話機20は、継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置を受け付けられると、その再生開始位置をボタン電話装置10に提供する。ボタン電話装置10は、その再生開始位置以降の音声データをボタン電話機20に提供して、ボタン電話機20から、その音声データが表す通話内容を出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話機と、前記電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供する記録再生装置と、を含む電話システムであって、
前記電話機は、
前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置を受け付ける再生位置受付部と、
前記再生位置受付部にて受け付けられた再生開始位置を、前記記録再生装置に提供する提供部と、
前記記録再生装置から提供された音声データが表す通話内容を出力する出力部と、を含み、
前記記録再生装置は、
記憶部と、
前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録部と、
前記記憶部に記録された音声データの中から、前記提供部より提供された前記再生開始位置の音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取部と、
前記読取部にて読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理部と、を含む、電話システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記電話機は、表示部と、前記電話機で継続中の通話の内容を再生する旨の再生指示を受け付ける再生指示受付部と、をさらに含み、
前記提供部は、さらに、前記再生指示受付部にて受け付けられた再生指示を、前記記録再生装置に提供し、
前記処理部は、前記提供部から前記再生指示を受け付けると、前記再生開始位置を設定するための設定用画面を表す設定用画面データを前記電話機に提供して該設定用画面を前記表示部に表示し、
前記再生位置受付部は、前記設定用画面を用いて設定された前記再生開始位置を受け付ける、電話システム。
【請求項3】
請求項2に記載の電話システムにおいて、
前記設定用画面は、前記電話機で継続中の通話の継続期間を表すタイムバーと、前記再生開始位置に対応する前記タイムバーでの位置を示す指標と、を含み、
前記再生位置受付部は、前記指標の位置を移動させる移動指示をさらに受け付け、該移動指示にて移動された該指標が示す前記タイムバーでの位置を、前記再生開始位置として受け付ける、電話システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電話システムにおいて、
前記処理部は、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記出力部に提供し、前記読取部が前記記憶部から前記音声データを読み出すと、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データに替えて、前記読取部にて読み取られた音声データを、前記電話機に提供する、電話システム。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電話システムにおいて、
前記電話機は、前記出力部が前記通話内容を出力している間も、前記電話機で継続中の通話の内容を出力する通話内容出力部を、さらに含む、電話システム。
【請求項6】
電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供する記録再生装置であって、
記憶部と、
前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録部と、
前記記憶部に記録された音声データの中から、前記電話機から提供された前記音声データの再生開始位置に対応する音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取部と、
前記読取部にて読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理部と、を含む、記録再生装置。
【請求項7】
請求項6に記載の記録再生装置において、
前記処理部は、前記電話機から、前記電話機で継続中の通話の内容を再生する旨の再生指示を受け付けると、前記再生開始位置を設定するための設定用画面を表す設定用画面データを前記電話機に提供して該設定用画面を前記電話機に表示する、記録再生装置。
【請求項8】
請求項7に記載の記録再生装置において、
前記設定用画面は、前記電話機で継続中の通話の継続期間を表すタイムバーと、前記再生開始位置に対応する前記タイムバーでの位置を示す移動可能な指標と、を含む、記録再生装置。
【請求項9】
電話機と、前記電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供し、記憶部を含む記録再生装置と、を含む電話システムが行う通話記録再生方法であって、
前記電話機が、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置を受け付ける再生位置受付ステップと、
前記電話機が、前記再生開始位置を、前記記録再生装置に提供する提供ステップと、
前記記録再生装置が、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録ステップと、
前記記録再生装置が、前記記憶部に記録された音声データの中から、前記再生開始位置の音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取ステップと、
前記記録再生装置が、前記読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理ステップと、
前記電話機が、前記記録再生装置から提供された音声データが表す通話内容を出力する出力ステップと、を含む通話記録再生方法。
【請求項10】
請求項9に記載の通話記録再生方法において、
前記電話機が、前記電話機で継続中の通話の内容を再生する旨の再生指示を受け付ける再生指示受付ステップと、
前記電話機が、前記再生指示を、前記記録再生装置に提供する再生指示提供ステップと、
前記記録再生装置が、前記再生指示を受け付けると、前記再生開始位置を設定するための設定用画面を表す設定用画面データを前記電話機に提供して該設定用画面を前記電話機に表示する表示ステップと、をさらに含み、
前記再生位置受付ステップでは、前記電話機が、前記設定用画面を用いて設定された前記再生開始位置を受け付ける、通話記録再生方法。
【請求項11】
請求項10に記載の通話記録再生方法において、
前記設定用画面は、前記電話機で継続中の通話の継続期間を表すタイムバーと、前記再生開始位置に対応する前記タイムバーでの位置を示す指標と、を含み、
前記電話機が、前記指標の位置を移動させる移動指示を受け付ける移動指示受付ステップと、
前記電話機が、前記移動指示に基づいて前記指標の位置を移動する移動ステップと、をさらに含み、
前記再生位置受付ステップでは、前記電話機が、前記移動指示にて移動された前記指標が示す前記タイムバーでの位置を、前記再生開始位置として受け付ける、通話記録再生方法。
【請求項12】
請求項9ないし11のいずれか1項に記載の通話記録再生方法において、
前記記録再生装置が、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記電話機に提供する音声データ提供ステップと、
前記記録再生装置が、前記記憶部から前記音声データを読み取ると、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データに替えて、前記読取部にて読み取られた音声データを、前記電話機に提供する切替ステップと、をさらに含む、通話記録再生方法。
【請求項13】
請求項9ないし11のいずれか1項に記載の通話記録再生方法において、
前記電話機は、前記記憶部から読み出された音声データが表す通話内容を出力している間も、前記電話機で継続中の通話の内容を出力する通話内容出力ステップを、さらに含む、通話記録再生方法。
【請求項14】
電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供し、また、記憶部を含む、記録再生装置が行う通話記録再生方法であって、
前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録ステップと、
前記記憶部に記録された音声データの中から、前記電話機から提供された前記音声データの再生開始位置に対応する音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取ステップと、
前記読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理ステップと、を含む、通話記録再生方法。
【請求項15】
請求項14に記載の通話記録再生方法において、
前記電話機から、前記電話機で継続中の通話の内容を再生する旨の再生指示を受け付けると、前記再生開始位置を設定するための設定用画面を表す設定用画面データを前記電話機に提供して該設定用画面を前記電話機に表示する表示ステップをさらに含む、通話記録再生方法。
【請求項16】
請求項15に記載の通話記録再生方法において、
前記設定用画面は、前記電話機で継続中の通話の継続期間を表すタイムバーと、前記再生開始位置に対応する前記タイムバーでの位置を示す移動可能な指標と、を含む、通話記録再生方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電話システム、記録再生装置および通話記録再生方法に関し、特には、電話機での通話内容を記録し再生する電話システム、記録再生装置および通話記録再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通話内容を記録し再生する電話システムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開平9−116940号公報)には、録音された通話メッセージを再生する電話システムが記載されている。この電話システムでは、録音された通話メッセージが、その先頭から再生される。
【0004】
また、特許文献2(特開2004−297352号公報)には、録音中の通話内容を再生する旨の再生指示を受け付けると、その通話内容を、その先頭から再生する通話記録再生装置が記載されている。
【特許文献1】特開平9−116940号公報
【特許文献2】特開2004−297352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、電話会議などの通話中に聞き逃した通話内容を、その通話中にすぐに確認したいという要求がある。
【0006】
特許文献1に記載の電話システム、および、特許文献2に記載の通話記録再生装置では、録音された通話に参加していない第三者が、その通話を確認することは可能である。
【0007】
しかしながら、どちらも、録音内容を先頭から再生するものであり、間近の録音内容を即座に再生するには不向きである。このため、どちらも、電話会議通話中などに聞き逃した通話内容を、その通話中にすぐに確認したいという要求に、十分に応えることができない。
【0008】
本発明の目的は、ユーザが、通話中に、通話した内容の一部をすぐに確認することが可能な電話システム、記録再生装置および通話記録再生方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の電話システムは、電話機と、前記電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供する記録再生装置と、を含む電話システムであって、前記電話機は、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置を受け付ける再生位置受付部と、前記再生位置受付部にて受け付けられた再生開始位置を、前記記録再生装置に提供する提供部と、前記記録再生装置から提供された音声データが表す通話内容を出力する出力部と、を含み、前記記録再生装置は、記憶部と、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録部と、前記記憶部に記録された音声データの中から、前記提供部から提供された前記再生開始位置の音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取部と、前記読取部にて読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理部と、を含む。
【0010】
また、本発明の通話記録再生方法は、電話機と、前記電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供し、記憶部を含む記録再生装置と、を含む電話システムが行う通話記録再生方法であって、前記電話機が、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置を受け付ける再生位置受付ステップと、前記電話機が、前記再生開始位置を、前記記録再生装置に提供する提供ステップと、前記記録再生装置が、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録ステップと、前記記録再生装置が、前記記憶部に記録された音声データの中から、前記再生開始位置の音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取ステップと、前記記録再生装置が、前記読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理ステップと、前記電話機が、前記記録再生装置から提供された音声データが表す通話内容を出力する出力ステップと、を含む。
【0011】
また、本発明の記録再生装置は、電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供する記録再生装置であって、記憶部と、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録部と、前記記憶部に記録された音声データの中から、前記電話機から提供された前記音声データの再生開始位置に対応する音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取部と、前記読取部にて読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理部と、を含む。
【0012】
また、本発明の通話記録再生方法は、電話機での通話内容を表す音声データを記録し該記録された音声データを前記電話機に提供し、また、記憶部を含む、記録再生装置が行う通話記録再生方法であって、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記記憶部に記録する記録ステップと、前記記憶部に記録された音声データの中から、前記電話機から提供された前記音声データの再生開始位置の音声データ以降に記録された音声データを読み取る読取ステップと、前記読み取られた音声データを前記電話機に提供する処理ステップと、を含む。
【0013】
上記発明によれば、記録再生装置は、電話機から、電話機で継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置を受け付けると、その再生開始位置以降の音声データを電話機に提供し、電話機は、その音声データが表す通話内容を出力する。
【0014】
このため、ユーザは、通話中に再生開始位置を電話機に入力して、その再生開始位置を電話機から再生開始位置に提供すれば、その再生開始位置以降の通話内容を確認することが可能になる。よって、ユーザは、通話中に聞き逃した内容(通話した内容の一部)を、通話を切断することなく、通話中にすぐに確認することが可能になる。
【0015】
なお、前記電話機は、表示部と、前記電話機で継続中の通話の内容を再生する旨の再生指示を受け付ける再生指示受付部と、をさらに含み、前記提供部は、さらに、前記再生指示受付部にて受け付けられた再生指示を、前記記録再生装置に提供し、前記処理部は、前記提供部から前記再生指示を受け付けると、前記再生開始位置を設定するための設定用画面を表す設定用画面データを前記電話機に提供して該設定用画面を前記表示部に表示し、前記再生位置受付部は、前記設定用画面を用いて設定された前記再生開始位置を受け付けることが望ましい。
【0016】
上記発明によれば、再生開始位置を、設定用画面を用いて設定することが可能となる。
【0017】
また、前記設定用画面は、前記電話機で継続中の通話の継続期間を表すタイムバーと、前記再生開始位置に対応する前記タイムバーでの位置を示す指標と、を含み、前記再生位置受付部は、前記指標の位置を移動させる移動指示をさらに受け付け、該移動指示にて移動された該指標が示す前記タイムバーでの位置を、前記再生開始位置として受け付けることが望ましい。
【0018】
上記発明によれば、ユーザは、タイムバーに対して指標を動かすことで、再生開始位置を設定できるため、確認したい通話内容をスムーズに探し当てることが可能になる。
【0019】
また、前記処理部は、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データを前記出力部に提供し、前記読取部が前記記憶部から前記音声データを読み取ると、前記電話機で継続中の通話の内容を表す音声データに替えて、前記読取部にて読み取られた音声データを、前記電話機に提供することが望ましい。
【0020】
上記発明によれば、継続中の通話の内容に替えて、確認したい通話内容が出力されるため、ユーザは、確認したい通話内容を聞き取りやすくなる。
【0021】
また、前記電話機は、前記出力部が前記通話内容を出力している間も、前記電話機で継続中の通話の内容を出力する通話内容出力部を、さらに含むことが望ましい。
【0022】
上記発明によれば、継続中の通話内容と、再生中の通話内容の両方が出力されるため、ユーザは、継続中の通話を中断することなく、再生された通話内容を確認することが可能になる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザは、通話中に、通話した内容の一部をすぐに確認することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施例の電話システムを示したブロック図である。図1において、電話システムは、ボタン電話装置10と、ボタン電話機20と、を含む。
【0026】
ボタン電話装置10は、記録再生装置の一例であり、ボタン電話機20での通話内容を表す音声データを記録し、また、ボタン電話機20からの再生指示および再生開始位置に応じて、その記録された音声データの一部をボタン電話機20に提供する。
【0027】
なお、再生指示は、ボタン電話機20で継続中の通話の内容を再生する旨を表し、再生開始位置は、ボタン電話装置10に記録された音声データの再生開始位置を示す。
【0028】
図2は、ボタン電話機20の一例を示したブロック図である。なお、図2において、図1に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0029】
図2において、ボタン電話機20は、LCD20a、録音キー20b、再生キー20c、巻き戻しキー20d、早送りキー20e、制御部20f、ハンドセット20g、および、スピーカ20hを備える。
【0030】
LCD20aは、表示部の一例である。録音キー20bは、録音指示を受け付ける。
【0031】
再生キー20cは、再生指示受付部の一例であり、再生指示を受け付ける。具体的には、再生キー20cは、押下されることによって、再生指示を受け付ける。
【0032】
巻き戻しキー20dは、再生指示受付部および再生位置受付部の一例であり、再生指示および再生開始位置を受け付ける。具体的には、巻き戻しキー20dは、押下されることによって、再生指示および再生開始位置を受け付ける。
【0033】
早送りキー20eは、再生位置受付部の一例であり、再生開始位置を受け付ける。具体的には、早送りキー20eは、押下されることによって、再生開始位置を受け付ける。
【0034】
制御部20fは、提供部の一例であり、録音キー20b、再生キー20c、巻き戻しキー20dおよび早送りキー20eのそれぞれが受け付けた各情報を、ボタン電話装置10に提供する。なお、制御部20fは、ボタン電話機20に内蔵される。
【0035】
ハンドセット20gは、出力部および音声内容出力部の一例であり、いわゆる受話器である。スピーカ20hは、出力部の一例である。
【0036】
図1に戻って、ボタン電話装置10は、ボイスメール録音部11、ボイスメール再生部12、保存用メモリ13、および、ボタン電話装置メイン処理部14を備える。
【0037】
ボイスメール録音部11は、記録部の一例であり、保存用メモリ13での書き込み領域(アドレス)を示す書き込み用ポインタを有し、その書き込み用ポインタにて示された保存用メモリ13の領域に、ボタン電話機20で継続中の通話の内容を表す音声データを記録する。
【0038】
具体的には、ボイスメール録音部11は、継続中の通話の内容を表す音声データを記録するとき、随時、書き込み用ポインタを更新し、その更新された書き込み用ポインタで示された各領域に、その領域に記録可能な量の音声データを分割して記録していく。
【0039】
ボイスメール再生部12は、読取部の一例であり、保存用メモリ13での読み取り領域(アドレス)を示す読み取り用ポインタを有する。ボイスメール再生部12は、ボタン電話機20から再生開始位置を受け付けるまでは、読み取りポインタが示す領域が、書き込み用ポインタが示す領域と同じになるように更新する。
【0040】
また、ボイスメール再生部12は、ボタン電話機20から再生開始位置を受け付けると、読み取りポインタが示す領域を、その再生開始位置に応じた領域に更新し、その後、再生要求を受け付けると、その読み取り用ポインタにて示された保存用メモリ13の領域から分割された音声データを読み出す。
【0041】
ボイスメール再生部12は、分割された音声データを読み出すと、読み取り用ポインタが示す領域を、その分割された音声データに続く分割された音声データが記録された領域に更新する。その後、ボイスメール再生部12は、その更新された読み取り用ポインタにて示された保存用メモリ13の領域から分割された音声データを読み出す。ボイスメール再生部12は、以下、上記と同様の動作を繰り返す。
【0042】
保存用メモリ13は、記憶部の一例である。
【0043】
ボタン電話装置メイン処理部14は、処理部の一例であり、種々の処理を実行する。
【0044】
例えば、ボタン電話装置メイン処理部14は、ボタン電話機20から再生指示を受け付けると、再生開始位置を設定するための設定用画面を表す設定用画面データをボタン電話機20に提供して、その設定用画面をボタン電話機20のLCD20aに表示する。このとき、ボイスメール録音部11は、継続中の通話の音声データを保存用メモリ13に記録する動作を継続してもよい。
【0045】
図3は、設定用画面の一例を示した説明図である。
【0046】
図3において、設定用画面は、ボタン電話機20で継続中の通話の継続期間(記録時間)を表すタイムバー3aと、再生開始位置に対応するタイムバー3aでの位置を示す指標3bと、を含む。
【0047】
タイムバー3aは、ボタン電話機20で継続中の通話の音声データを格納している領域が多くなるほど長くなる。また、先端部3a1が、その音声データの先頭に対応し、末端部3a2が、その音声データの末端に対応する。
【0048】
なお、ボイスメール録音部11が、継続中の通話の音声データを保存用メモリ13に記録する動作を継続している場合、タイムバー3aは、時間の経過とともに長くなっていく。
【0049】
初期状態では、指標3bは、読み取り用ポインタが示す領域に対応する、タイムバー3aでの位置を示す。
【0050】
ボタン電話装置メイン処理部14は、設定用画面が表示されている際に巻き戻しキー20dが押下されている間(すなわち、再生開始位置を受け付けている間)、読み取り用ポインタが示す領域を巻き戻し方向に更新し、その更新に合わせて指標3bを先端部3a1側に移動し、また、設定用画面が表示されている際に早送りキー20eが押下されている間(すなわち、再生開始位置を受け付けている間)、読み取り用ポインタが示す領域を早送り方向に更新し、その更新に合わせて指標3bを末端部3a2側に移動する。
【0051】
ボタン電話装置メイン処理部14は、ボタン電話機20の制御部20fから、巻き戻しキー20dまたは早送りキー20eの押下の終了を受け付けると、そのときの読み取り用ポインタが示す領域(再生開始位置)に記録されている分割された音声データ以降に記録された音声データを保存用メモリ13から読み出す処理を、ボイス再生部12に実行させる。
【0052】
ボタン電話装置メイン処理部14は、ボイス再生部12にて読み取られた音声データをボタン電話機20に提供し、その音声データが表す通話内容を、ボタン電話機20のハンドセット20gから出力させる。
【0053】
次に、動作を説明する。
【0054】
図4は、電話システムの動作を説明するためのフローチャートである。以下、図4を参照して電話システムの動作を説明する。
【0055】
以下では、図5に示すように、ボタン電話機20および21と、携帯電話30とが、会議通話を行っているものとし、ボイスメール録音部11が、その継続中の通話内容の音声データを保存用メモリ13に保存しているものとする。なお、図5において、図1に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
【0056】
なお、ボイスメール録音部11は、ボタン電話機20での通話が開始されると、自動的に、その通話内容の音声データを保存用メモリ13に保存していってもよいし、ボタン電話機20から録音指示を受け付けたときに、その通話内容の音声データを保存用メモリ13に保存していってもよい。
【0057】
会議通話中に、ボタン電話機20の制御部20fは、巻き戻しキー20dの押下を受け付けると、そのキー操作を示す信号(再生指示)を、ボタン電話装置メイン処理部14に提供する(ステップ4a)。
【0058】
なお、制御部20fは、再生キー20cの押下を受け付けたときにも、そのキー操作を示す信号(再生指示)を、ボタン電話装置メイン処理部14に提供する。
【0059】
ボタン電話装置メイン処理部14は、ボタン電話機20からのキー操作を解析し(ステップ4b)、その解析の結果、そのキー操作が再生指示であると、タイムバー3aと指標3bを表す設定用画面データをボタン電話機20に提供してLCD20aに表示する。具体的には、ボタン電話装置メイン処理部14は、その設定用画面データをボタン電話機20に提供し、ボタン電話機20の制御部20fは、その設定用画面データを受け付けると、その設定用画面にて表されたタイムバー3aと指標3bをLCD20aに表示する(ステップ4c)。
【0060】
ボタン電話装置メイン処理部14は、タイムバー3aと指標3bが表示されている際に巻き戻しキー20dが押下されている間、随時、タイムバー3aと、指標3bの位置を更新する(ステップ4a〜4c)。このとき、ボタン電話装置メイン処理部14は、読み取り用ポインタが示す領域(再生開始位置)も、巻き戻しキー20dの押下に応じて更新する。
【0061】
なお、ボタン電話装置メイン処理部14は、タイムバー3aと指標3bが表示されている際に早送りキー20eが押下されている間も、随時、タイムバー3aと、指標3bの位置を更新する。このとき、ボタン電話装置メイン処理部14は、読み取り用ポインタが示す領域(再生開始位置)も、早送りキー20eの押下に応じて更新する。
【0062】
ボタン電話装置メイン処理部14は、ボタン電話機20から、巻き戻しキー20dの押下終了または早送りキー20eの押下終了を受け付けると(ステップ4d、4e)、ボタン電話機20のパスを、現在通話中のパスからボイスメールとのパスに切り替え(ステップ4f)、ボイスメール再生部12に対して、再生要求を通知する(ステップ4g)。
【0063】
ボイスメール再生部12は、そのときの読み取り用ポインタが示す領域(再生開始位置)に記録されている分割された音声データ以降に記録された分割された音声データを保存用メモリ13から読み出し、その音声データをボタン電話装置メイン処理部14に提供する。ボタン電話装置メイン処理部14は、ボイス再生部12にて読み取られた音声データをボタン電話機20に提供し、その音声データが表す通話内容を、ボタン電話機20のハンドセット20gから出力させる(ステップ4h)(図6参照)。
【0064】
本実施例によれば、以下の効果を奏する。
1.電話会議中に聞き逃した内容を、会議を中断させることなく確認することが可能。
2.画面上のタイムバーを見ながら、巻き戻し、早送りが可能なため、確認したい通話内容をスムーズに探し当てることが可能。
【0065】
また、本実施例によれば、ボタン電話機20で継続中の通話の内容を表す音声データの再生開始位置が、ボタン電話機20にて受け付けられると、その再生開始位置以降の音声データが、ボタン電話装置10からボタン電話機20に提供され、ボタン電話機20は、その音声データが表す通話内容を出力する。
【0066】
このため、ユーザは、通話中に再生開始位置をボタン電話機20に入力すれば、その再生開始位置以降の通話内容を確認することが可能になる。よって、ユーザは、通話中に聞き逃した内容(通話した内容の一部)を、通話を切断することなく、通話中にすぐに確認することが可能になる。
【0067】
なお、本実施例では、ボタン電話機20は、再生指示をボタン電話装置10に提供し、ボタン電話装置10のボタン電話装置メイン処理部14は、再生指示を受け付けると、再生開始位置を設定するための設定用画面を、ボタン電話機20のLCD20aに表示し、巻き戻しキー20dまたは早送りキー20eは、その設定用画面を用いて設定された再生開始位置を受け付ける。
【0068】
この場合、再生開始位置を、設定用画面を用いて設定することが可能となる。
【0069】
また、本実施例では、設定用画面は、タイムバー3aと指標3bとを含み、巻き戻しキー20dまたは早送りキー20eは、指標3bの位置を移動させる移動指示(指標3bが表示されているときの押下)をさらに受け付け、その移動指示にて移動された指標3bが示すタイムバー3aでの位置を、再生開始位置として受け付ける。
【0070】
この場合、ユーザは、タイムバー3aに対して指標3bを動かすことで、再生開始位置を設定できるため、確認したい通話内容をスムーズに探し当てることが可能になる。
【0071】
また、ボタン電話装置メイン処理部14は、ボタン電話機20で継続中の通話の内容を表す音声データをハンドセット20gに提供し、また、ボイスメール再生部12が保存用メモリ13から音声データを読み出すと、ボタン電話機20で継続中の通話の内容を表す音声データに替えて、ボイスメール再生部12にて読み取られた音声データを、ハンドセット20gに提供する。
【0072】
この場合、継続中の通話の内容に替えて、確認したい通話内容が出力されるため、ユーザは、確認したい通話内容を聞き取りやすくなる。
【0073】
なお、本実施例は、以下のように変形されてもよい。
【0074】
ボタン電話装置メイン処理部14は、現在通話中の音声を、ハンドセット20gから出力させ、録音内容の再生(保存用メモリ13から読み出した音声データの再生)をスピーカ20hから出力させてもよい。
【0075】
この場合、通話中の音声と、録音内容の再生を各々他デバイス(スピーカとハンドセットなど)から行なうことにより、通話を中断することなく録音内容の確認を行なうことが可能となる。
【0076】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
(発明の利用が考えられる分野)
本実施例は、通話録音機能を有したボタン電話装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の一実施例の電話システムを示したブロック図である。
【図2】ボタン電話機20の一例を示したブロック図である。
【図3】設定用画面の一例を示した説明図である。
【図4】電話システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の電話システムの動作を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施例の電話システムの動作を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
【0078】
10 ボタン電話装置
11 ボイスメール録音部
12 ボイスメール再生部
13 保存用メモリ
14 ボタン電話装置メイン処理部
20 ボタン電話機
20a LCD
20b 録音キー
20c 再生キー
20d 巻き戻しキー
20e 早送りキー
20f 制御部
20g ハンドセット
20h スピーカ
【出願人】 【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECインフロンティア株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫

【識別番号】100106138
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 政幸

【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭


【公開番号】 特開2008−11362(P2008−11362A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−181638(P2006−181638)