| 【発明の名称】 |
電話応答システムおよび通信制御プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】平形 悟
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| 【要約】 |
【課題】電話をかけてきた顧客の使用する音声言語に応じて適切な応答を行う。
【構成】電話応答システム1は、通信回線を介して電話端末10との間で発着信処理を実行する回線制御部21と、回線制御部21で着信した着信情報に含まれる言語コードを取得する着信情報処理部26と、前記言語コードに対応する音声言語を使用した音声ファイルを選択し、当該選択された音声ファイルに基づいて音声応答信号を生成しこれを回線制御部21を介して電話端末10に送信する音声データ制御部と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信回線を介して電話端末に音声応答信号を送信する電話応答システムであって、 前記通信回線を介して前記電話端末との間で発着信処理を実行する回線制御部と、 前記回線制御部で受信された着信情報に含まれる言語コードを取得する着信情報処理部と、 前記言語コードに対応する音声言語を使用した音声ファイルを選択し、当該選択された音声ファイルに基づいて前記音声応答信号を生成しこれを前記回線制御部を介して前記電話端末に送信する音声データ制御部と、 を備えることを特徴とする電話応答システム。 【請求項2】 請求項1記載の電話応答システムであって、前記音声ファイルと当該音声ファイルで使用されている音声言語との対応関係を記録する音声データベースをさらに備え、 前記音声データ制御部は、前記音声データベースを参照して前記音声ファイルを選択することを特徴とする電話応答システム。 【請求項3】 請求項1または2記載の電話応答システムであって、 前記着信情報処理部は、前記着信情報に含まれる言語コードの変更を検出して当該変更後の言語コードを取得し、 前記音声データ制御部は、前記変更後の言語コードに対応する音声言語を使用した音声ファイルを選択し、当該選択された音声ファイルを再生して前記電話端末に送信すべき音声応答信号を生成することを特徴とする電話応答システム。 【請求項4】 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の電話応答システムであって、 所定の音声言語を使用可能なオペレータと当該オペレータの使用するオペレータ端末との対応関係を記録する端末管理データベースと、 前記端末管理データベースを参照して、前記着信情報処理で取得された言語コードに対応するオペレータ端末を検索し、当該検索されたオペレータ端末を呼び出して当該オペレータ端末に前記電話回線を接続する呼分配制御部と、 をさらに備えることを特徴とする電話応答システム。 【請求項5】 請求項4記載の電話応答システムであって、前記検索されたオペレータ端末に前記言語コードを含む着信情報を転送する着信情報通知部をさらに備えることを特徴とする電話応答システム。 【請求項6】 通信回線を介して電話端末に音声応答信号を送信する通信制御プログラムであって、 (a)前記通信回線を介して前記電話端末との間で発着信処理を実行する手順と、 (b)前記電話端末から受信された着信情報に含まれる言語コードを取得する手順と、 (c)前記言語コードに対応する音声言語を使用した音声ファイルを選択し、当該選択された音声ファイルに基づいて前記音声応答信号を生成しこれを前記電話端末に送信する手順と、 をプロセッサに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、顧客からの電話に対して音声による自動応答を行う技術に関する。 【背景技術】 【0002】 IVRシステム(Interactive Voice Response System:音声自動応答システム)は、顧客からの電話を受けると、状況に応じた音声ファイルを再生して顧客に応答を要求し、当該応答に応じた処理を実行するものである。たとえば、IVRシステムは、顧客からの電話を受けると、「A部門を希望される場合は"1"、B部門を希望される場合は"2"、C部門を希望される場合は"3"のプッシュボタンを押してください。」といった案内用の音声ファイルを再生して顧客に回答を促す。その後、IVRシステムは、顧客によるプッシュボタンの入力を検出すると、その検出内容に応じてその電話をA部門、B部門あるいはC部門の電話に転送する処理を実行することができる。あるいは、顧客の発した音声を自動的に認識し、その認識内容に応じた処理を行うIVRシステムも存在する。このようなIVRシステムに関する従来技術は、たとえば、特許文献1(特開2002−281158号公報)に開示されている。 【特許文献1】特開2002−281158号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、従来のIVRシステムは、顧客の使用する音声言語に関わりなく、所定の音声言語を用いた音声ファイルを再生するので、顧客が音声ファイルの内容を認識できない事態が生ずるという問題がある。たとえば、日本語のみを使用する顧客からの電話に対して英語の音声ファイルを再生しても、顧客は適切に応答することができない。そこで、IVRシステムは、電話をかけてきた顧客の発した音声を自動認識して顧客の使用する音声言語を識別するという自動識別機能を持つことができる。しかしながら、顧客の使用する音声言語の識別に失敗したりその識別に長時間を要したりする場合がある。 【0004】 上記に鑑みて本発明の目的は、電話をかけてきた顧客の使用する音声言語に応じて適切な応答を実行し得る電話応答システムを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成すべく、第1の発明は、通信回線を介して電話端末に音声応答信号を送信する電話応答システムであって、前記通信回線を介して前記電話端末との間で発着信処理を実行する回線制御部と、前記回線制御部で受信された着信情報に含まれる言語コードを取得する着信情報処理部と、前記言語コードに対応する音声言語を使用した音声ファイルを選択し、当該選択された音声ファイルに基づいて前記音声応答信号を生成しこれを前記回線制御部を介して前記電話端末に送信する音声データ制御部と、を備えることを特徴としている。 【0006】 第2の発明は、通信回線を介して電話端末に音声応答信号を送信する通信制御プログラムであって、(a)前記通信回線を介して前記電話端末との間で発着信処理を実行する手順と、(b)前記電話端末から受信された着信情報に含まれる言語コードを取得する手順と、(c)前記言語コードに対応する音声言語を使用した音声ファイルを選択し、当該選択された音声ファイルに基づいて前記音声応答信号を生成しこれを前記電話端末に送信する手順と、をプロセッサに実行させることを特徴としている。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明に係る種々の実施例について説明する。 【0008】 図1は、本発明に係る実施例の電話応答システム(コンタクトセンタ・サーバ)20の概略構成を示す機能ブロック図である。この電話応答システム20は、回線制御部21、IVR(Interactive Voice Response System)制御部(自動音声応答制御部)22、音声データ制御部23、ACD(Automatic Call Distributor)制御部(自動呼分配制御部)24、着信情報通知部25、着信情報処理部26、LANインターフェース(LANI/F)部27およびデータベース群30を含む。 【0009】 通信網NWには、顧客の電話端末10が接続されている。通信網NWは、インターネットなどのパケット交換網でもよいし、あるいは公衆電話回線網でもよく、限定されるものではない。電話端末10は、たとえば、固定電話、携帯電話、船舶電話あるいは衛星電話であればよい。 【0010】 回線制御部21は、発着信処理を実行する呼制御機能を有する。具体的には、回線制御部21は、電話端末10からの着信呼に応じて接続要求、呼び出し、応答、通話および切断などのシーケンスを制御する。また回線制御部21は、接続先であるオペレータ端末オペレータ端末41k(kは1〜Nの整数)へのルーティングをも行う。ACD制御部24は、回線制御部21と協働して、オペレータ端末411の稼働状況を監視したり、呼び出しシーケンスを制御する機能を持つ。なお、通信網NWがIP(Internet Protocol)を用いたパケット交換網であれば、回線制御部21は、IETF(Internet Engineering Task Force)の技術仕様であるSIP(Session Initiation Protocol)や、ITU−T(ITU Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合・電気通信標準化部門)勧告のH.323などの呼制御プロトコルを使用できる。 【0011】 IVR制御部22は、後述する音声応答処理を実行する。音声データ制御部23は、IVR制御部22からの要求に応じて、データベース群30の音声データベース30Cを参照して音声ファイルを選択または検索し、当該選択または検索された音声ファイルを再生することによって顧客の電話端末10に送信すべき音声応答信号を生成する機能を持つ。音声ファイルは、電話応答システム20に組み込まれたハードディスクなどの大容量記憶媒体から取得されてもよいし、あるいは、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介してサーバ(図示せず)から取得されてもよい。 【0012】 着信情報処理部26は、回線制御部21で受信された着信情報を処理する機能を有する。また着信情報通知部25は、LANインターフェース部27を介してその着信情報をいずれかのオペレータ端末41kに転送する機能を有する。 【0013】 電話応答システム20のLANインターフェース部27は、LAN40を介して複数のオペレータ端末411〜41N(Nは2以上の整数)に接続されている。オペレータ端末411〜41Nは、それぞれ、着信情報処理部(IDP)および着信情報表示部(IDD)を備えている。オペレータ端末41kには、英語や日本語などの所定の音声言語を使用可能なオペレータが割り当てられる。オペレータの識別子と当該オペレータの使用可能な音声言語とオペレータ端末41kとの間の対応関係は、データベース群30の端末管理データベース30Bに記録されている。後述するように、ACD制御部24は、端末管理データベース30Bを参照して所望の音声言語を使用するオペレータによって操作されるオペレータ端末41kを検索することができる。 【0014】 また、顧客情報データベース30Aには顧客情報が記録されている。たとえば、オペレータがオペレータ端末41kを操作して入力した顧客情報が記録されていたり、着信情報に含まれる言語コードが顧客と関連づけられて記録されていたりする。 【0015】 上記構成を有する電話応答システム20の動作を図2を参照しつつ以下に説明する。図2は、本実施例の電話応答システム20による処理シーケンスの一例を概略的に示す図である。 【0016】 図2を参照すると、顧客の電話端末10では、顧客であるユーザーは、予め、電話端末10を操作して「発信情報の設定」を行う必要がある。ここで、ユーザーは自己の使用可能な音声言語(たとえば、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語またはロシア語)を登録し、当該登録された音声言語に対応するコード(言語コード)を記憶することができる。電話端末10の言語コード挿入部11は、発信呼とともに送信される制御情報にその言語コードを挿入する。 【0017】 電話応答システム20の回線制御部21は、電話端末10からの着信呼とともに制御情報すなわち着信情報を受信する。着信情報処理部26は「着信情報の取得」を行い、その着信情報から言語コードを抽出する。続けて、音声データ制御部23は「音声データ制御」を実行する。すなわち、音声データ制御部23は、音声データベース30Cを参照して、着信情報処理部26で抽出された言語コードに対応する音声ファイルを選択する。その音声ファイルの選択後、回線制御部21は前記着信呼に対して応答することによって、電話端末10と回線制御部21との間の接続を確立させる。 【0018】 その後、IVR制御部22は「IVR処理」を実行する。すなわち、IVR制御部22は音声データ制御部23に案内用の音声ファイルの再生を要求する。この要求に応じて、音声データ制御部23は、選択された音声ファイルを取得し再生することによって音声応答信号を生成し、この音声応答信号を回線制御部21を介して電話端末10に送出する。この音声応答信号は、前記言語コードに対応した音声言語を使用した内容を示し、たとえば、「・・・をご希望の場合は"1"、・・・をご希望の場合は"2"、・・・をご希望の場合は"3"のプッシュボタンを押してください。」あるいは「ご希望の番号を発音してください。」といった音声ガイダンスを示すものである。 【0019】 このように電話応答システム20は、発信元である電話端末10のユーザーが認識可能な音声言語を自動的に識別し、その音声言語を使用した音声応答を行うことができる。したがって、電話応答システム20は短時間で適切な音声言語を使用した音声応答を実行できる。 【0020】 ただし、電話端末10のユーザーが音声ガイダンスの音声言語を認識できない場合があり得る。たとえば、電話端末10に音声言語を登録した顧客とは異なる音声言語を使用するユーザーが電話端末10を使用している場合である。かかる場合には、図2に示すように、ユーザーは電話端末10を操作して「言語コードの変更」を実行できる。電話端末10は、その変更後の言語コードを含む制御情報を電話応答システム20に送信する。電話応答システム20の着信情報処理部26は、回線制御部21で受信された着信情報から言語コードの変更を検出し、その着信情報から変更後の言語コードを取得して音声データ制御部23とIVR制御部22とに与える。 【0021】 音声データ制御部23は変更後の言語コードに応じた「音声データ制御」を実行する。すなわち、音声データ制御部23は、音声データベース30Cを参照して、変更後の言語コードに対応する音声ファイルを選択する。その後、IVR制御部22は「IVR処理」を実行して音声データ制御部23にその音声ファイルの再生を要求する。この要求に応じて、音声データ制御部23は、選択された音声ファイルを取得し再生することによって音声応答信号を生成し、この音声応答信号を回線制御部21を介して電話端末10に送出する。 【0022】 このように電話応答システム20は、発信元である電話端末10のユーザーによる言語コードの変更を自動的に検出し、現在の音声応答を、当該変更後の言語コードに対応した音声応答へ素早く切り替えることが可能である。したがって、電話応答システム20は、通話を切断することなく言語コードの変更に素早く対応し、適切な音声言語を使用した音声応答を実行できる。 【0023】 上記のように音声応答が行われている間に、ACD制御部24は「オペレータ選択」を実行する。すなわち、ACD制御部24は、端末管理データベース30Bを参照して、着信情報処理部26で取得された言語コードに対応するオペレータ端末41m(mは1〜Nの整数)を検索し、当該検索されたオペレータ端末41mを呼び出す。さらにACD制御部24は、オペレータ端末41mが通話中でないことを確認したうえで、電話回線をそのオペレータ端末41mに接続するというルーティングを実行する。かかるルーティングが成功した場合、ACD制御部24の要求に応じて、着信情報通知部25はオペレータ端末41mに言語コードを含む着信情報を転送する。 【0024】 オペレータ端末41mでは、着信情報処理部(IDP)は転送された着信情報を処理して、たとえば、その着信情報を文字情報すなわち顧客情報に変換する。そして着信情報表示部(IDD)はその文字情報を表示する。これにより、オペレータは、顧客と通話する前に、顧客の使用可能な音声言語を素早く視認することができる。なお、本実施例のオペレータ端末41mは、着信情報を着信情報表示部(IDD)に表示してオペレータに知らせているが、この代わりに、着信情報を音波信号に変換してこの音波信号をスピーカー(図示せず)から発してもよい。 【0025】 オペレータは、自己の使用可能な音声言語と着信情報表示部(IDD)に表示された音声言語とが一致する場合に、オペレータ端末41mを操作して接続了解を示す旨の応答を行う。この応答を確認した後にACD制御部24は電話回線をオペレータ端末41mに接続する「切替処理」を行う。この結果、電話端末10とオペレータ端末41mとの間で通話が可能になる。 【0026】 なお、図2に示されていないが、自己の使用可能な音声言語と着信情報表示部(IDD)に表示された音声言語とが一致しない場合には、オペレータは、オペレータ端末41mを操作して通話不可を示す旨応答を行うことができる。かかる場合には、ACD制御部24は上記の「オペレータ選択」を再度実行して他のオペレータ端末を検索する。 【0027】 上記の如く、本実施例の電話応答システム20は、オペレータ端末を選択する際に、顧客の使用可能な音声言語に対応するオペレータ端末を素早く且つ確実に選択することが可能である。 【0028】 ところで、回線制御部21、IVR制御部22、音声データ制御部23、ACD制御部24、着信情報通知部25および着信情報処理部26はハードウェアで構成することができるが、これら処理ブロック21、22、23、24、25、26の処理の全手順または一部手順を、CPU(Central Processing Unit)を含むDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサに実行させるプログラムで実現してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】本発明に係る実施例の自動応答システムの概略構成を示すブロック図である。 【図2】本実施例の自動応答システムによる処理シーケンスの一例を概略的に示す図である。 【符号の説明】 【0030】 20 電話応答システム(コンタクトセンタ・サーバ) 21 回線制御部 22 IVR(音声自動応答)制御部 23 音声データ制御部23 24 ACD(自動着信呼分配)制御部 25 着信情報通知処理部 26 着信情報処理部 27 LANインターフェース(LANI/F) 30 データベース群
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000295 【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079119 【弁理士】 【氏名又は名称】藤村 元彦
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| 【公開番号】 |
特開2008−11163(P2008−11163A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179435(P2006−179435) |
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