| 【発明の名称】 |
携帯電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮川 達也
|
| 【要約】 |
【課題】カバーが機器の落下などにより不本意に開く危険性を少なくした携帯電子機器を提供する。
【構成】機器ケース1の側面に形成された開口を覆うカバー5が備えられる携帯電子機器であって、カバー5の短手方向の一端部に、当該カバーを機器ケース1に取り付けるための枠状の連結片55・56が設けられ、カバー5の長手方向の両端部に、当該カバーを開口に嵌めた際にその状態を維持するための係合部57が設けられている。そして、連結片55・56の先端部は、カバー5の短手方向の一端部側を回動中心として他端部側を所定角度以上回動させた際にのみ、カバー5の短手方向の一端部側が機器ケース1から引き出せるように、機器ケース1に係止されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機器ケースの側面に形成された開口を覆うカバーが備えられ、該カバーの長手方向の両端部に、当該カバーを前記開口に嵌めた際にその状態を維持するための係合部が設けられる携帯電子機器であって、 前記カバーの短手方向の一端部に、当該カバーを前記機器ケースに取り付けるための枠状の連結片が設けられ、 該連結片の先端部は、前記カバーの短手方向の一端部側を回動中心として他端部側を所定角度以上回動させた際にのみ前記カバーの短手方向の一端部側が前記機器ケースから引き出せるように、前記機器ケースに係止されていることを特徴とする携帯電子機器。 【請求項2】 前記機器ケースは、キー操作部が設けられた第一の筐体と表示部が設けられた第二の筐体とが第一の筐体上に第二の筐体を重ねた状態に畳むことが出来るように連結された携帯電子機器における第一の筐体であり、 前記連結片は、前記カバーの短手方向において、筐体を畳んだ際に外になる側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。 【請求項3】 前記カバーには前記開口内に嵌合する防水パッキンが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機器ケースの側面に設けられる開口部をカバーで閉塞する構成を備えた携帯電子機器に関する。 【背景技術】 【0002】 携帯電話などの携帯用電子機器には、通信ケーブル用のコネクタやメモリカード用のコネクタを内蔵したものがあり、これらの機器では、機器ケースの側面にコネクタ用の開口部が設けられ、該開口部をカバーで覆う構成となっている。 機器ケースの側面に設けられた開口部をカバーで覆う構成としては、カバーの長手方向一端部に長手方向に延出するアームを設け、該アームの先端部を機器ケースの側面に取り付けて、前記カバーが前記アームの先端部を回動中心として回動できるようにするとともに、カバー内面の長手方向他端部に、機器ケースの開口部内に設けられた係合部に係合して、前記カバーが開口部から容易に外れないようにするための係合部を設けるようにしたものがある(特許文献1参照)。 また、他の構造として、カバー内面の短手方向一端部に、カバー内面に垂直な方向に立設し、かつその立設方向に長尺の貫通孔が形成された弾性を有する平板状の舌片を設け、該舌片を機器ケースに設けられた係合ピンが前記貫通孔内に位置するように機器ケースに取り付けて、前記カバーが機器ケースから引き出せるようにするとともに、カバー内面の長手方向両端部に、機器ケースの開口部内に設けられた係合部に係合して、前記カバーが開口部から容易に外れないようにするための係合部を設けるようにしたものもある(特許文献2参照)。 【特許文献1】特開2006−157795公報(段落0017、0020、0021、図4) 【特許文献2】特開2004−165851公報(段落0017、0018、0021、図2〜5) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、特許文献1の構成では、カバーの短手方向両端部の保持力が弱く、機器の落下などにより、カバーの短手方向一端部に、カバーを機器ケースから引き剥がす方向の外力が掛かると、カバーが開口部から外れたり浮き上がったりする危険性がある。 また、特許文献2の構成は、係合部が長手方向両端部に設けられており、また短手方向一端部に舌片が設けられているので、保持力は特許文献1よりも大きいが、舌片部が平板状であり、引き出され易いので、機器の落下などにより、カバーの舌片側端部に、カバーを機器ケースから引き剥がす方向の外力が掛かると、カバーが開口部から外れたり浮き上がったりする危険性がある。 【0004】 本発明の課題は、カバーが機器の落下などにより不本意に開く危険性を少なくした携帯電子機器を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、機器ケースの側面に形成された開口を覆うカバーが備えられ、該カバーの長手方向の両端部に、当該カバーを前記開口に嵌めた際にその状態を維持するための係合部が設けられる携帯電子機器であって、前記カバーの短手方向の一端部に、当該カバーを前記機器ケースに取り付けるための枠状の連結片が設けられ、該連結片の先端部は、前記カバーの短手方向の一端部側を回動中心として他端部側を所定角度以上回動させた際にのみ前記カバーの短手方向の一端部側が前記機器ケースから引き出せるように、前記機器ケースに係止されていることを特徴とする。 【0006】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯電子機器であって、前記機器ケースは、キー操作部が設けられた第一の筐体と表示部が設けられた第二の筐体とが第一の筐体上に第二の筐体を重ねた状態に畳むことが出来るように連結された携帯電子機器における第一の筐体であり、前記連結片は、前記カバーの短手方向において、筐体を畳んだ際に外になる側に形成されていることを特徴とする。 【0007】 請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の携帯電子機器であって、前記カバーには前記開口内に嵌合する防水パッキンが設けられていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、カバーの短手方向一端部側を回動中心として他端部側を所定角度以上回動させた際にのみ、カバーの短手方向一端部側が機器ケースから引き出せるように、カバーの短手方向一端部に設けた枠状の連結片の先端部が機器ケースに係止されているので、機器の落下などによりカバーが不本意に開く危険性を少なくできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。 図1は本発明を適用した携帯電子機器の一実施形態としての折り畳み式携帯電話機を開いた状態を示すもので、第一の筐体1と第二の筐体2はヒンジ部3を介して互いに折り畳み自在に連結されている。 第一の筐体1には、各種キーによる操作部4とコネクタカバー5等が備えられている。第二の筐体2には、メイン表示部6等が備えられている。 【0010】 図2から図5は第一の筐体1のコネクタカバー5を備える部分を示すもので、第一の筐体1は、下ケース11、上ケース12及び中ケース13をネジ止め等により合体して構成されている。なお、下ケース11の電池パック用開口部には、電池パックと一体化された電池蓋14が装着される。 そして、中ケース13の長手方向の一端部に形成されたコネクタ用開口部13aに通信ケーブル用のコネクタ7が組み付けられている。中ケース13は機械的強度の強い材質、例えばガラス入りナイロン(商標)により形成されている。 【0011】 コネクタカバー5は、図6に示すように、カバー部51及びパッキン固定部52からなり、パッキン固定部52に防水パッキンであるコネクタパッキン53を備えている。 カバー部51はエラストマー素材、例えばポリエステル系のエラストマーにより形成されている。パッキン固定部52はポリカーボネートにより形成されている。このパッキン固定部52を覆うようにカバー部51が一体成型されている。コネクタパッキン53はシリコンゴムによりステンレス板54を一体成型したもので、図示のように、パッキン固定部52にネジ止めして取り付けられている。 【0012】 また、中ケース13のコネクタ用開口部13aの左右両側方には、コネクタカバー5を装着状態に保持するための係合部をなす左右一対のフック8が組み付けられている。フック8は潤滑性のある(表面が滑りやすい)エラストマー素材、例えばポリアセタール系の樹脂POM(ポリオキシメチレン)により形成されている。 【0013】 そして、コネクタカバー5の短手方向一端部の下辺部には、下ケース11と中ケース13との間に組み込まれる枠状の連結片を構成する左右一対の延出片55及びその先端間の連続片56が備えられている。すなわち、カバー部51の下辺部に左右一対の延出片55及びその先端間の連続片56からなる枠状の連結片を薄肉状に一体形成している。また、延出片55は連続片56が低く位置するよう折れ曲がり形状となっている(図8参照)。 さらに、カバー部51の長手方向両端部の左右両側部に係合部をなす一対の係止片57が突出して一体形成されており、この係止片57の外側面の先端に係止突部58が形成されている。 なお、係止片57の内側面には、パッキン固定部52の左右両側部から突出して一体形成されたバックアップ部59が位置しており、このバックアップ部59により係止片57が補強されている。 【0014】 また、下ケース11のコネクタカバー装着部には、図7に示すように、コネクタカバー5の一対の延出片55の間に位置するリブ15が一体形成されている。 そして、中ケース13のコネクタカバー装着部には、コネクタカバー5の一対の延出片55及び連続片56を収容する凹部16が形成されるとともに、その左右両側方に離れた部分には一対のボス17が一体化して備えられている。このボス17にフック8が組み付けられる。 【0015】 フック8には、中央に圧入穴81が形成されて、外周に係止突部82が形成されている。 すなわち、フック8は、ボス17を圧入穴81に圧入して、内側に係止突部82を向けて取り付けられている。なお、フック8は、中ケース13に一体形成されたストッパ18に外周面が当たって、外側に回転しないよう回転止めがなされている。 【0016】 以上の折り畳み式携帯電話機における第一の筐体1において、中ケース13のコネクタカバー装着部の凹部16に、コネクタカバー5の下辺部に備えた左右一対の延出片55及び連続片56を収容した状態で、下ケース11を中ケース13にネジ止めする。また、上ケース12も中ケース13にネジ止めする。 そして、コネクタカバー5の左右両側部に備えた一対の係止片57を、中ケース13のコネクタ用開口部13aの左右両側方に挿入する。 以上によるコネクタカバー5の装着状態を図8に示した。 【0017】 コネクタカバー5は、装着状態において、中ケース13のコネクタ用開口部13aに、図8に示したように、コネクタパッキン53が嵌合しているとともに、下辺部の左右の延出片55間の連続片56が、凹部16内で下ケース11のリブ15の奥方に位置している。そして、左右両側部の係止片57の外側面先端の係止突部58が、フック8の係止突部82をそれぞれ乗り越えて係止状態となっている。これによりコネクタカバー5の開放が防止される。 この状態で、例えばコネクタカバー5の下面を手指で押し上げようとしても、コネクタカバー5の一対の延出片55の先端部を連結している連続片56が下ケース11のリブ15に引っ掛かり、延出片55を引き出すことが出来ないので、左右両側部における係止突部58・82が係止状態に保持される。つまり、コネクタカバー5は下面側からは開放不可能となっている。 【0018】 次に、図8に矢印を付して示したように、コネクタカバー5の上面を手指で押し下げると、コネクタ用開口部13aからコネクタパッキン53が外れると同時に、左右両側部における係止突部58・82の係止状態が解除される。このとき、延出片55を介して連続片56が上方に移動してリブ15より上方に位置する。 続いて、コネクタカバー5を引き出すことで、延出片55及び連続片56が凹部16内を前進するが、凹部16内で横切る連続片56の存在によりコネクタカバー5の引き抜きが防止される。 【0019】 以上のとおり、コネクタカバー5は、その下辺部側を回動中心として上辺部側を所定角度以上回動させた際にのみ、その下辺部側が第一の筐体1から引き出せるように、下辺部に設けた枠状をなす左右の延出片55の先端部が、図8に示すように、下ケース11側に折れ曲がり形状となっていて、図7に示すように、その左右の延出片55の先端部とその間の連続片56の左右両側部が下ケース11のリブ15に係止状態となっている。 従って、機器の落下などによってコネクタカバー5が不本意に開く危険性を極力少なくできるものとなっている。 【0020】 なお、以上の実施形態においては、コネクタカバーとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、メモリカード用のスロットを閉塞するカバーにも適用可能である。 そして、実施形態では、携帯電子機器として折り畳み式携帯電話機としたが、PDA、その他の携帯型の電子機器であっても良い。 さらに、実施形態では、キー操作部が設けられた第1の筐体と表示部が設けられた第2の筐体とを折り畳む構成であったが、キー操作部が設けられた第1の筐体上を、表示部が設けられた第2の筐体がスライドする構成の物でも良い。また、キー操作部と表示部が1つの筐体に設けられたワンボックスタイプのものでもよい。 また、筐体及びカバーの形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】本発明を適用した携帯電子機器の一実施形態の構成を示すもので、折り畳み式携帯電話機を開いた使用状態を示す斜視図である。 【図2】図1のコネクタカバーを備える筐体部分を示すもので、上ケースを外した状態を示した斜視図である。 【図3】図2のコネクタカバーを備える筐体部分を裏面側から示すもので、下ケースを外した状態を示した斜視図である。 【図4】図2において、コネクタカバー及びフックを分解して示した斜視図である。 【図5】図3において、コネクタカバーを分解して示した斜視図である。 【図6】コネクタカバーを内側から示す斜視図である。 【図7】コネクタカバーと下ケースとの関係を示す斜視図である。 【図8】図1のコネクタカバー部分の縦断側面図である。 【符号の説明】 【0022】 1 第一の筐体(機器ケース) 11 下ケース 12 上ケース 13 中ケース 13a コネクタ用開口部 14 電池蓋 15 リブ 16 凹部 17 ボス 18 ストッパ 2 第二の筐体(機器ケース) 3 ヒンジ部 4 操作部 5 コネクタカバー 51 カバー部 52 パッキン固定部 53 コネクタパッキン(防水パッキン) 54 ステンレス板 55 延出片(連結片) 56 連続片(連結片) 57 係止片(係合部) 58 係止突部 59 バックアップ部 6 表示部 7 通信コネクタ 8 フック 81 圧入穴 82 係止突部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】504149100 【氏名又は名称】株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
|
| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司
【識別番号】100093045 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 良男
|
| 【公開番号】 |
特開2008−11055(P2008−11055A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178227(P2006−178227) |
|