| 【発明の名称】 |
通信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷本 好史
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| 【要約】 |
【課題】送信者と受信者が各々の所望する時に所望する場所で、効率よく原稿を送受信することができる通信装置を提供することを課題とする。
【構成】ユーザAがサーバ2の管理するファクシミリ装置(送信機1A)を使って、原稿を送信する場合には、まず、送信機1Aのアカウントをサーバに登録しておく(S1)。このような状態で、ユーザAが送信先であるユーザBのアカウントを送信機1Aに入力すると、送信機1AはユーザBの登録状態をサーバ2に問い合わせる(S3)。サーバ2はユーザBのアカウントの登録状態を調べる。ユーザBがいずれかのファクシミリ装置(たとえば受信機1B)にアカウントを登録している場合には、サーバ2はユーザBが受信機1Bにアカウントを登録していることを送信機1Aに通知する(S9)。そして送信機1Aは受信機1Bに接続要求を行い、原稿データを送信する(S11〜S14)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送信データを入力する入力手段と、 受信者識別情報がサーバに登録されているかどうかを前記サーバに問い合わせる手段と、 前記サーバに前記受信者識別情報が登録されている場合、前記受信者識別情報の送信元である受信装置に対して前記送信データを送信する手段と、 前記サーバに前記受信者識別情報が登録されていない場合、前記サーバに前記受信者識別情報が登録されるまで前記送信データを記憶手段に格納する保持手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。 【請求項2】 請求項1に記載の通信装置において、さらに、 送信者識別情報を入力する手段と、 前記送信データの送信先である受信装置に対して前記送信者識別情報を送信する手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の通信装置において、 前記保持手段は、 前記サーバに前記受信者識別情報が登録されたとき、前記受信者識別情報の送信元である受信装置に対して前記送信データを送信する手段、 を含むことを特徴とする通信装置。 【請求項4】 受信者識別情報を入力し、前記受信者識別情報をサーバに登録する登録手段と、 前記サーバに前記受信者識別情報を登録している状態で、前記受信者識別情報を指定した送信データの送信要求を前記サーバに登録している送信装置から、前記送信データを受信する手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。 【請求項5】 請求項4に記載の通信装置において、 前記登録手段は、 前記受信者識別情報の登録期間を指定する手段と、 前記登録期間が経過したとき、前記サーバに対して前記受信者識別情報の登録削除を要求する手段と、 を含むことを特徴とする通信装置。 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の通信装置において、さらに、 前記受信者識別情報を解除する指示を受けつけて、前記サーバに対して、前記受信者識別情報の登録削除を要求する手段、 を備えることを特徴とする通信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、通信装置によるデータの送受信をサーバで管理する技術に関する。 【背景技術】 【0002】 ファクシミリ装置を使う場合において、あるユーザ(送信者)が原稿を送信したときに相手(受信者)が不在の場合がある。この場合、受信者側のファクシミリ装置においてプリント出力された送信原稿が残ったままとなる。このような状態は、第3者が原稿を読み取る可能性があるため、セキュリティの面において対策が必要である。 【0003】 受信者が、送信原稿を確実に受け取るために、送信者と電話や電子メールを使って連絡を取る方法もあるが、時間と手間がかかる。そのため、送信者が所望する時に所望する場所で原稿を送信することができ、受信者が所望する時に所望する場所で送信原稿を受信することができるファクシミリ装置が要望されている。 【0004】 その解決策の1つとして受信者が所望する場所で原稿を受け取ることができるように、送信原稿を転送することが可能なファクシミリ装置が存在する。しかし、受信者が所望する場所に転送されてきた送信原稿をすぐに受け取ることができない場合には、上記のセキュリティ面の問題は解決されない。つまり受信側のファクシミリ装置に送信原稿が印刷され、残留する時間がある。 【0005】 さらに受信者が所望する時間に送信原稿の受信ができるファクシミリ装置として、セキュリティ受信機能がついたファクシミリ装置が存在する。セキュリティ受信機能とは、夜間や休日などの受信者が不在時に受信した原稿を印刷せずにメモリに蓄積する機能である。送信者がパスワードを設定することで、受信者側ではパスワードを知っている関係者のみがメモリに蓄積された原稿を取り出すことが可能となっている。しかし、原稿は受信者が印刷するまで受信者のファクシミリ装置のメモリに蓄積されるため、長時間不在のときはセキュリティの面で懸念が残る。 【0006】 下記特許文献1の接続予約サービスは、電話の発信者が通話をしようとする相手の状態に応じて機能が変わるサービスである。このサービスでは、発信者の通話相手が在席の場合には通常の電話機と同じように通話が可能であり、不在の場合には通話相手が在席するまで接続予約を行ない、通話相手が在席するとともに通話が成立する。 【0007】 【特許文献1】特開平6−121046号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 特許文献1のサービスを利用すれば、送信者と受信者がお互いを確認しながら情報を伝達することができる。しかし、この接続予約サービスは双方の通話者が同時刻に双方の電話機を使うために工夫されたサービスであるため、このサービスをファクシミリ装置やデータ転送装置に応用すると、原稿の送信者と受信者が同時刻に双方のファクシミリ装置やデータ通信装置を使うことになる。これは送信者と受信者が各々の在席時間に合わせなければならないという制約がある。 【0009】 そこで、本発明は前記問題点に鑑み、送信者と受信者が各々の所望する時に所望する場所で、効率よく原稿を送信することができる通信装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、送信データを入力する入力手段と、受信者識別情報がサーバに登録されているかどうかを前記サーバに問い合わせる手段と、前記サーバに前記受信者識別情報が登録されている場合、前記受信者識別情報の送信元である受信装置に対して前記送信データを送信する手段と、前記サーバに前記受信者識別情報が登録されていない場合、前記サーバに前記受信者識別情報が登録されるまで前記送信データを記憶手段に格納する保持手段と、を備えることを特徴とする。 【0011】 請求項2記載の発明は、請求項1に記載の通信装置において、さらに、送信者識別情報を入力する手段と、前記送信データの送信先である受信装置に対して前記送信者識別情報を送信する手段と、を備えることを特徴とする。 【0012】 請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の通信装置において、前記保持手段は、前記サーバに前記受信者識別情報が登録されたとき、前記受信者識別情報の送信元である受信装置に対して前記送信データを送信する手段、を含むことを特徴とする。 【0013】 請求項4記載の発明は、受信者識別情報を入力し、前記受信者識別情報をサーバに登録する登録手段と、前記サーバに前記受信者識別情報を登録している状態で、前記受信者識別情報を指定した送信データの送信要求を前記サーバに登録している送信装置から、前記送信データを受信する手段と、を備えることを特徴とする。 【0014】 請求項5記載の発明は、請求項4に記載の通信装置において、前記登録手段は、前記受信者識別情報の登録期間を指定する手段と、前記登録期間が経過したとき、前記サーバに対して前記受信者識別情報の登録削除を要求する手段と、を含むことを特徴とする。 【0015】 請求項6記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の通信装置において、さらに、前記受信者識別情報を解除する指示を受けつけて、前記サーバに対して、前記受信者識別情報の登録削除を要求する手段、を備えることを特徴とする。 【発明の効果】 【0016】 本発明の通信装置は、原稿を送信する者によって入力された送信相手(受信者)が、受信者識別情報をサーバに登録しているかどうかを、サーバを介して検索することができる。このため、受信者の登録状況に応じて原稿を送信することができる。 【0017】 また、本発明の通信装置は、受信者が通信装置を通じてサーバに受信者識別情報を登録するまで、送信者が使う通信装置に送信データを保持することができるため、セキュリティの面で安全である。 【0018】 更に本発明の通信装置は、サーバから受信者識別情報の登録通知を受け取ると、保持していた送信データを送信する。これにより、受信者が受信可能なタイミングで送信データを送信することができる。 【0019】 また、本発明の通信装置は、受信装置に対して送信者の識別情報が送信されるので、受信者は送信者の情報を得ることができる。 【0020】 また、本発明の通信装置はサーバで管理されているため、ユーザは、サーバで管理されているどの通信装置を用いても原稿を送受信することができる。 【0021】 更に本発明の通信装置は、受信者識別情報をサーバに登録する期間を設定することができ、また、受信者識別情報の登録を削除したい場合には、設定期間内であってもサーバに登録されているアカウントの削除要求を行うことができる。これにより、受信者の都合に合わせて、受信可能なタイミングでデータを受信可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るファクシミリ装置を用いた通信システムの全体図である。 【0023】 この通信システムは、図1に示すようにファクシミリ装置1A、1B、1Cと、サーバ2と、これらファクシミリ装置1A、1B、1Cとサーバ2とを接続するネットワーク3とで構成される。図1ではファクシミリ装置1A、1B、1Cは3台のみ図示しているが、多数であっても構わない。また、ネットワーク3はインターネットやLANを含むネットワークである。なお、以下の説明において、ファクシミリ装置1A、1B、1Cについて共通の内容を説明する場合には、適宜ファクシミリ装置1として説明する。 【0024】 サーバ2は、ユーザデータベース4を保有している。ユーザデータベース4は、ファクシミリ装置1およびファクシミリ装置1を使用するユーザを管理するデータベースである。表1にユーザデータベース4の登録例を示す。ここでは、ファクシミリ装置1A(termial1)とユーザ(accountB)のアカウントが登録されている状態を示している。 【0025】 【表1】
【0026】 表1において、terminal1は、ファクシミリ装置1Aのアカウントであり、ファクシミリ装置1AのIPアドレス(192.168.0.2)が登録されている。なお、サーバ2のIPアドレスは、192.168.0.1である。また、accountBは、ユーザBのアカウントである。そして、ユーザBのアカウントには、terminal2のIPアドレスが登録されている。つまり、ユーザB(accountB)が、ファクシミリ装置1B(terminal2)を利用して、ユーザの登録操作を行った状態を示している。 【0027】 次にファクシミリ装置1の構成について説明する。図2は本実施の形態に係るファクシミリ装置1の機能ブロック図である。ファクシミリ装置1は通信部11、制御部12、印刷部13、読み取り部14、入力部15、表示部16を備えている。 【0028】 通信部11はネットワーク3を介してサーバ2あるいは原稿を送受信する相手のファクシミリ装置1との間でデータの送受信を行う。つまり、本実施の形態において、各ファクシミリ装置1は、電話回線ではなく、インターネットやLANを介してデータの送受信を行う。したがって、送受信するデータはファクシミリ原稿に限られるものではないが、本実施の形態においては、読取った原稿を相手の端末に送信する場合を例に説明する。 【0029】 制御部12はファクシミリ装置1の全体制御を行う処理部であり、CPUやメモリなどを備える。制御部12は通信部11が受信したデータのうち、原稿のデータを復調し、印刷部13で原稿を印刷させる。また、制御部12は読み取り部14(スキャナー)で読み取られた原稿のデータをメモリに蓄積する機能を備えている。 【0030】 本実施の形態においては入力部15と表示部16とはタッチパネル式ディスプレイ17で構成されている。ユーザA、Bはタッチパネル式ディスプレイ17を用いてアカウント やパスワード、原稿送信先のアカウントなどを入力する。 【0031】 以上の機能部を備えたファクシミリ装置1の通信処理の流れを説明する。図3は送信機1Aと受信機1Bとサーバ2とを含めた通信システムの処理の流れを示す図である。図3の説明においては、ファクシミリ装置1Aが送信側の装置として機能するので送信機1Aとして説明し、ファクシミリ装置1Bが受信側の装置として機能するので、受信機1Bとして説明する。 【0032】 なお、送信機1A、受信機1Bが実行する処理は、各々の装置が内蔵している制御部12において実行されるプログラムによる処理である。また、サーバ2が送信機1Aと受信機1Bの状態管理を行うために、SIP(Session Initiation Protocol)が利用される。 【0033】 送信機1A、1B間でデータの送受信が行われる前に、あらかじめ、送信機1Aから、送信機1Aのアカウント登録要求(REGISTER)が、サーバ2に送信される(ステップS1)。サーバ2はこの登録要求を受けて、送信機1Aのアカウントをデータベース4に登録し、送信機1Aに応答する(ステップS2)。表1で示したように、送信機1AのアカウントがIPアドレス(192.168.0.2)と関連付けられて登録される。 【0034】 次に、ユーザAが送信機1Aに原稿を読み取らせた後、ユーザAのアカウントとデータの送信先としてユーザBのアカウントを入力すると、送信機1Aがサーバ2に、ユーザBのアカウントに対する状態の問い合わせ(SUBSCRIBE)を行う(ステップS3)。サーバ2はその問い合わせに応答する(ステップS4)。そして、サーバ2がユーザデータベース4を検索して、ユーザBのアカウントの登録状態を調べる。図3の例では、ステップS3の問い合わせ(SUBSCRIBE)をした時点では、ユーザBが未だサーバ2にアカウントを登録していないので、サーバ2はユーザBがアカウント登録していないことを送信機1Aに通知(NOTIFY)する(ステップS5)。送信機1Aはこの通知に応答する(ステップS6)。そして、送信機1Aは、サーバ2にユーザBのアカウントが登録されるまで、読み込んだ原稿のデータをメモリに保持し、送信を予約する状態となる。 【0035】 この後、ユーザBが受信機1Bにアカウントを登録すると、受信機1Bはサーバ2にユーザBのアカウントの登録要求(REGISTER)を行う(ステップS7)。このときユーザBは、受信機1Bにアカウントを登録している状態を保持する時間を設定することができる。保持する時間が設定された場合には、メモリにアカウント登録時間が保存される。そしてサーバ2は表1に示すように、ユーザBのアカウント(accountB)と、受信機1BのIPアドレス(192.168.0.3)とを関連付けてユーザデータベース4に登録し、受信機1Bに応答する(ステップS8)。続いてサーバ2はユーザBがアカウントを登録していることを送信機1Aに通知(NOTIFY)する(ステップS9)。送信機1Aはこの通知に応答する(ステップS10)。 【0036】 そして送信機1Aは、サーバ2を介して受信機1Bに接続要求(INVITE)を行う(ステップS11)。受信機1Bは送信機1Aに対してこの要求に対する応答を行う(ステップS12)。送信機1Aが応答を受信すると、送信機1Aと受信機1Bとの間でメディアセッションが確立される(ステップS13)。そして送信機1Aに保持されていた原稿のデータが受信機1Bに送信される(ステップS14)。 【0037】 送信機1Aから受信機1Bへのデータの送信が完了すると、送信機1Aは、サーバ2を介して受信機1Bに切断要求(BYE)を行う(ステップS15)。受信機1Bは送信機1Aに対してこの要求に対する応答を行う(ステップS16)。このようにして送信機1Aから受信機1Bへのデータの送信が完了する。 【0038】 その後、受信機1Bはサーバ2から他の接続要求が送信されてくるのを待機する状態になる。そして受信機1Bは、ユーザBが設定したアカウントの登録状態を保持する時間が経過した時点で、サーバ2に登録されているユーザBのアカウントの削除要求(REGISTER)を行う(ステップS17)。同時に受信機1Bの表示部16には受信データがない旨(新着データなし)表示される。そしてサーバ2は、ユーザデータベース4からユーザBのアカウントの削除を実行し、受信機1Bに応答する(ステップS18)。 【0039】 前述のように送信機1A、受信機1B、サーバ2との間の情報交換には、SIPが利用されている。図4では図3の通信システムで使われるSIPコマンドの例を示す。図4の12AはユーザBのアカウント登録(REGISTER)(図3のステップS7)コマンドを表わす。Fromフィールドには登録の要求を発行する者(ユーザB)のアカウント(accountB@sample.net)が記述され、Toフィールドには登録したい対象(ユーザB)のアカウント(accountB@sample.net)が記述されている。また、expiresフィールドにはユーザBが設定したアカウントの登録状態を保持する時間(ここでは、1800秒)が秒単位で記述されている。 【0040】 12Bは送信機1Aから受信機1Bへの接続要求(図3のステップS11)コマンドを表わす。1行目には、宛先であるユーザBのアカウント(accountB@sample.net)が記述され、2行目には自装置のURI(terminal1@sample.net)が示されている。Fromフィールドにはリクエスト発行者として、ユーザAのアカウント(accountA@sample.net)が記述され、Toフィールドには、リクエスト宛先としてユーザBのアカウント(accountB@sample.net)が記述されている。このように、Fromフィールドに、送信元識別情報であるユーザAのアカウントが記述されているので、受信側では、このFromフィールドを参照することで、送信データの送信元ユーザを特定することが可能である。 【0041】 12Cは受信機1Bにおける接続要求に対する応答(図3のステップS12)コマンド(200 OK)を表わす。 【0042】 図3では、ユーザAが送信機1Aにアカウントを登録した後に、ユーザBが受信機1Bにアカウントを登録して、データの送信処理が行われるという場合を例に説明した。しかし、これ以外にも様々な場合が考えられる。例えばユーザAが送信機1Aにアカウントを登録した後に、ユーザBが受信機1Bにアカウントを登録しない場合などである。様々な場合に対応した処理の内容について、図5から図9のフローチャートを参照して説明する。 【0043】 図5、図6及び図7は送信機1Aに注目した送信処理のフローチャートである。送信処理のメインフローについて、図5のフローチャートを参照して説明する。ユーザによって原稿送信処理などが行われる前に、あらかじめ、送信機1Aは、送信機1Aのアカウント登録要求(REGISTER)をサーバ2に送信する(ステップS21)。登録が行われている状態で、送信機1Aのタッチパネル式ディスプレイ17がユーザAによって操作され、原稿を送信するのに必要な表示に変更される(ステップS22)。送信機1Aのタッチパネル式ディスプレイ17が原稿を送信するのに必要な表示に変更されると、ユーザAが送信する原稿を読み取り部14に読み込ませる。 【0044】 続いて、ユーザAが、ユーザAのアカウントとパスワードを入力し、さらに、送信先のユーザBのアカウントを入力する。(ステップS23)。このように、送信先のアカウントと合わせて、送信元のユーザAのアカウントも入力するようにしている。この送信元のアカウントは上述したように、ヘッダに記録されて送信先の端末に送られるので、送信先の端末では、この情報をもとに、送信元のユーザAを特定することが可能である。たとえば、操作パネルに送信元のユーザAの名称等を表示すれば利便性がよい。また、送信元のアカウントが通知されるので、ユーザAは、いずれの装置を利用して送信操作を行ってもよい。いずれの装置から送信した場合でも、送信元がユーザAであることが通知されるので、所望の場所から原稿を送信することができる。そして、ユーザAを宛先とする原稿を所望の場所で受信することができるのである。 【0045】 次に、入力された送信先のアカウント情報をもとに、送信先の問い合わせ(SUBSCRIBE)コマンドがサーバ2に送られる(ステップS24)。サーバ2は、ユーザデータベース4を検索して、ユーザBのアカウントの登録状態を調べる。 【0046】 ユーザBがいずれかのファクシミリ装置1(たとえば受信機1B)においてアカウントを登録している場合には、送信機1AはユーザBがアカウントを登録していることをサーバ2から通知される。この通知を受けることで、ユーザBは受信可能状態であると判断できるので(ステップS25でYES)、送信機1Aは、送信処理を行う(ステップS27)。これは図3における送信機1A側のステップS9以降のステップに対応している。また、この送信処理については図7のフローチャートを用いて、後で説明する。 【0047】 ユーザBが他のファクシミリ装置1にアカウントを登録していない場合には、サーバ2はユーザBがアカウントを登録していないことを通知する。この通知を受けることで、ユーザBが受信可能状態にないと判断できるので(ステップS25でNO)、送信機1AはユーザBのアカウントが登録されるまで、読み込んだ原稿のデータをメモリに保持し、送信予約処理(ステップS26)を行なう。 【0048】 次に上記の送信予約処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。送信機1AはユーザA以外にも個人のアカウントを持っている複数のユーザによって使用される。以下のフローでは、ユーザAの送信予約処理がある場合を例に説明するが、実際には、複数のユーザにより送信予約が行われる。 【0049】 まず、送信機1Aは、送信予約が存在するかどうかチェックし(ステップS251)、送信予約が存在する場合には、送信ジョブを読み出す(ステップS252)。この送信ジョブには、送信原稿データを指定する情報、送信元識別情報(ここではユーザAのアカウント)と送信先識別情報(ここではユーザBのアカウント)が登録されている。 【0050】 次に、送信機1Aは、サーバ2にユーザBのアカウントの登録状態を問い合わせる(ステップS253)。 【0051】 ユーザBがいずれかのファクシミリ装置1にアカウントを登録している場合(ステップS254でYES)には、そのファクシミリ装置1を送信先として原稿データの送信処理を行う(ステップS255)。送信処理については図7のフローチャートを用いて、後で説明する。 【0052】 ユーザBが他のファクシミリ装置1にアカウントを登録していない場合(ステップS254でNO)には、他の送信予約が存在するかどうかをチェックし(ステップS256)、上記の送信予約処理を繰り返す。 【0053】 次に送信処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。これは図3における送信機1A側のステップS11以降の処理に対応する。まず、送信機1Aは送信元の識別情報(アカウント)を読み出し、接続要求データを生成する(ステップS261)。次に、サーバ2を介して受信機1Bに接続要求を送る(ステップS262)。これは図3におけるステップS11に対応し、また図4における12BのSIPコマンドに対応している。 【0054】 次に受信機1Bから接続要求に対する応答が送られてくると(ステップS263でYES)、送信機1Aはその応答を受信し、送信機1Aと受信機1Bとの間で通信コネクションが確立される(ステップS264)。 【0055】 送信機1Aと受信機1Bとの間で通信コネクションが確立された後、メディアセッションが確立され、送信機1Aは原稿のデータを受信機1Bに送信する(ステップS265)。送信機1Aから受信機1Bへのデータの送信が完了すると、送信機1Aは、サーバ2を介して受信機1Bに切断要求を行う(ステップS266)。 【0056】 そして送信機1Aが切断要求に対する応答を受信すると(ステップS267でYES)、送信機1Aと受信機1Bとの間での通信コネクションが切断される(ステップS268)。 【0057】 次に受信機1Bに注目した受信処理について、図8、図9のフローチャートを参照しながら説明する。まず受信処理のメインフローについて、図8のフローチャートを参照しながら説明する。 【0058】 ユーザBが原稿を受信するために、受信機1Bのタッチパネル式ディスプレイ17を操作すると、受信機1Bのタッチパネル式ディスプレイ17が原稿を受信するのに必要な表示に変更される(ステップS31でYES)。そして、ユーザBが受信機1Bのタッチパネル式ディスプレイ17でアカウントとパスワードを入力して、受信機1Bにアカウントを登録する(ステップS32)。このときユーザBは、受信機1Bにアカウントを登録している状態を保持する時間を設定することができる。受信機1BはユーザBのアカウント登録情報を生成すると(ステップS33)、サーバ2にアカウント情報の登録要求を行う(ステップS34)。これは図3におけるステップS7に対応し、また図4における12Aで示すSIPコマンドに対応している。 【0059】 サーバ2において、ユーザBのアカウントが登録され、その応答が受信機1Bへ送信されてくると(ステップS35でYES)、受信機1Bは接続要求の受信待機状態になる。 【0060】 更に受信機1Bがサーバ2を介して送信機1Aからの接続要求を受信した場合(ステップS36でYES)、受信機1Bは受信処理を行う(ステップS38)。ここで、送信機1Aから送信されてくる接続要求には、前述したように、送信元識別情報として、ユーザAのアカウントが登録されている。たとえば、受信機1Bは、表示部16に送信元情報を表示させることができる。受信機1Bの受信処理については後で説明する。 【0061】 送信機1Aからの接続要求が送信されてこない場合(ステップS36でNO)、制御部12が備えるタイマーが作動し、ユーザBがアカウントを登録してからの時間を計測する(ステップS37)。ユーザBが設定したアカウントの登録状態を保持する時間が経過すると(ステップS39でYES)、受信機1Bの表示部16に受信データがない旨(新着なし)表示される(ステップS41)。次に、受信機1Bは、ユーザBのアカウントを登録削除するための情報を生成し(ステップS42)、サーバ2に対して登録削除要求を送信する(ステップS43)。 【0062】 また、ユーザBが設定したアカウントの登録状態を保持する時間が経過する前(ステップS39でNO)に、ユーザBが受信停止の指示を受信機1Bに与える場合(ステップS40でYES)にも上記で説明したステップS42とステップS43の処理が行われる。たとえば、ユーザBは、30分間登録状態を保持する設定をしたが、外出する用事ができた場合などには、受信機1Bに対して登録削除指示を行うのである。これにより、サーバ2からユーザBの登録が削除され、受信不可能な状態に遷移する。 【0063】 サーバ2がユーザBのアカウント削除を実行すると、サーバ2から受信機1Bにその応答が送信される(ステップS44でYES)。 【0064】 次に受信機1Bにおける受信処理(ステップS38)について、図9のフローチャートを用いて説明する。受信機1Bはサーバ2を介して送信機1Aからの接続要求を受信すると(ステップS381でYES)、サーバ2を介して送信機1Aにこの要求の応答を行う(ステップS382)。これは図3におけるステップS11とステップS12に対応する。また図4における12Cで示すSIPコマンド(200 OK)に対応している。 【0065】 送信機1Aが応答を受信すると、送信機1Aと受信機1Bとの間で通信コネクションが確立される(ステップS383)。そしてメディアセッションが確立され、受信機1Bは送信機1Aに保持されていた原稿のデータを受信する(ステップS384)。 【0066】 送信機1Aから受信機1Bへのデータの送信が完了すると、受信機1Bは送信機1Aからの切断要求を受信する(ステップS385でYES)。受信機1Bは切断要求を受信した後に、送信機1Aに対して切断要求に対する応答を行う(ステップS386)。そして送信機1Aと受信機1Bとの間での通信コネクションが切断される(ステップS387)。このようにして受信機1Bにおける受信処理が行われるのである。 【0067】 上記に説明したように、本実施の形態に係るファクシミリ装置1を使用することで、ユーザが原稿の送信者である場合、所望する時に所望する場所で、効率よく原稿を送信することができる。上記の例では送信者(ユーザA)は特定の送信機1Aを使用していたが、サーバが管理するファクシミリ装置1のうち、どれを使用しても構わない。送信する原稿は送信者が使うファクシミリ装置1に保持されるため、セキュリティの面でも安心である。また、ファクシミリ装置1のユーザが受信者(ユーザB)である場合にも、上記と同様の理由で、所望する時に所望する場所で効率よく送信原稿を受信することができるのである。 【0068】 また、上述したように、本発明は、ファクシミリ装置以外にも様々なデータ通信端末に適用可能である。つまり、スキャナで原稿を読取って相手の端末に送信するという形態以外にも、メモリに蓄積されているデータを相手端末に送信する端末などに広く適用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】実施の形態に係るファクシミリ装置を用いた通信システムの全体図である。 【図2】ファクシミリ装置の機能ブロック図である。 【図3】通信システム全体の処理の流れを示す図である。 【図4】通信システムで使われるSIPコマンドの例を示す図である。 【図5】送信機に注目した送信処理を示すメインフローチャートである。 【図6】送信機に注目した送信予約処理を示すフローチャートである。 【図7】送信機に注目した送信処理を示すフローチャートである。 【図8】受信機に注目した受信処理を示すメインフローチャートである。 【図9】受信機に注目した受信処理を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0070】 1,1A,1B,1C ファクシミリ装置 2 サーバ 3 ネットワーク
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006297 【氏名又は名称】村田機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100125704 【弁理士】 【氏名又は名称】坂根 剛
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| 【公開番号】 |
特開2008−11028(P2008−11028A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−177834(P2006−177834) |
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