| 【発明の名称】 |
呼制御装置、通信端末、及びこれらを含む通信システム |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 隆弘
【氏名】佐藤 廣行
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| 【要約】 |
【課題】装置コストを抑えつつ、呼制御障害に対応する。
【構成】LAN回線9を介して接続されている二つの呼制御装置10a,10bは、IPパケット通信を行うための通信インタフェース11a,11bと、各端末20,28,29相互の呼制御を行う呼制御部12a,12bと、自身の呼制御部12a及び他方の呼制御装置の状態を監視する監視部13bと、を備えている。第1の呼制御装置10aが運用系で、第2の呼制御装置10bが予備系のときに、第1の呼制御装置10aに障害が発生して、第2の呼制御装置10bの監視部13bが、第1の呼制御装置10aからの動作可通知を受信できなくなると、第1の呼制御装置10aに障害が発生したと認識して、待機状態である呼制御部12bを運用状態にして、第2の呼制御装置10bを運用系にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 IPパケット通信を行う複数の通信端末相互間の呼制御を行う呼制御装置において、 複数の前記通信端末及び他の呼制御装置との間でIPパケット通信を行う通信手段と、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御手段と、 前記通信手段を介して、前記他の呼制御装置から呼制御可能状態であることを示す動作可通知を受け付け、該動作可通知が一定時間以上受信できない場合、該他の呼制御装置が呼制御不可状態であると判断し、待機状態の前記呼制御手段を起動させて、運用状態にする監視手段と、 を備えていることを特徴とする呼制御装置。 【請求項2】 請求項1に記載の呼制御装置において、 複数の前記端末の呼サービスに関する設定情報であって、前記呼制御手段が呼制御を行う際に用いる呼サービス設定情報を、前記待機状態において、前記通信手段を介して、前記他の呼制御装置から取得し管理する設定情報管理手段を備えている、 ことを特徴とする呼制御装置。 【請求項3】 請求項2に記載の呼制御装置において、 前記呼制御手段が運用状態になると、 前記設定情報管理手段は、前記通信手段を介して、該設定情報管理手段が管理している呼サービス設定情報を前記他の呼制御装置へ送り、 前記監視手段は、前記呼制御手段による呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に、前記一定時間毎に前記他の呼制御装置へ動作可通知を送り、前記呼制御手段による呼制御に障害が発生していることを認識すると、該他の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御手段を運用状態から待機状態にする、 ことを特徴とする呼制御装置。 【請求項4】 IPパケット通信を行う複数の通信端末相互間の呼制御を行う呼制御装置において、 複数の前記通信端末及び他の呼制御装置との間でIPパケット通信を行う通信手段と、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御手段と、 前記呼制御手段による呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に前記他の呼制御装置へ動作可通知を送り、前記呼制御手段による呼制御に障害が発生していることを認識すると、前記他の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御手段を運用状態から待機状態にする監視手段と、 を備えていることを特徴とする呼制御装置。 【請求項5】 請求項4に記載の呼制御装置において、 複数の前記端末の呼サービスに関する設定情報であって、前記呼制御手段が呼制御を行う際に用いる呼サービス設定情報を管理すると共に、前記運用状態において、前記通信手段を介して、一定時間毎に該呼サービス設定情報を前記他の呼制御装置へ送る設定情報管理手段を備えている、 ことを特徴とする呼制御装置。 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の呼制御装置において、 前記呼制御手段が運用状態である際には、前記監視手段は、前記通信手段を介して、複数の前記通信端末に対して、呼制御可能な状態である旨を通知する、 ことを特徴とする呼制御装置。 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の呼制御装置において、 前記呼制御手段が運用状態である際、前記監視手段は、複数の前記通信端末のうちいずれかから、現時点で呼制御可能な運用状態である呼制御装置に対しての応答要求を、前記通信手段を介して受信すると、該応答要求を送信してきた前記通信端末に対して、呼制御装置のIPアドレスを送信する、 ことを特徴とする呼制御装置。 【請求項8】 他の通信端末とIPパケット通信を行うために、複数の呼制御装置のうちの一つに呼制御される通信端末であって、 前記他の通信端末及び複数の前記呼制御装置との間でIPパケット通信を行う通信手段と、 複数の前記呼制御装置のうちの一の呼制御装置が呼制御可能な運用状態で、他の呼制御装置が待機状態であるときに、前記通信手段を介して、該一の呼制御装置から呼制御可能な運用状態である旨を一定時間毎に受信して、該運用状態の該一の呼制御装置を監視し、該呼制御可能な運用状態である旨を該一定時間以上受信できない場合には、該一の呼制御装置による呼制御に障害が発生していると認識して、該一の呼制御装置に対する呼制御接続を該通信手段に解放さる監視手段と、 を備えていることを特徴とする通信端末。 【請求項9】 請求項8に記載の通信端末において、 前記監視手段は、前記呼制御可能な運用状態である旨を前記一定時間以上受信できず、前記一の呼制御装置に対する呼制御接続を解放させた後、複数の前記呼制御装置のうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置からの応答を、前記通信手段を介して、要求する、 ことを特徴とする通信端末。 【請求項10】 請求項4及び5のいずれか一項に記載の呼制御装置(以下、第1の呼制御装置とする)と、 請求項1から3のいずれか一項に記載の呼制御装置(以下、第2の呼制御装置とする)と、 請求項8に記載の複数の通信端末と、 を備え、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置と複数の通信端末のそれぞれとは、互いに回線で接続され、 複数の通信端末のうち、一の通信端末と他の通信端末との間で通信する際には、前記第1の呼制御装置の前記呼制御手段と前記第2の呼制御装置の呼制御手段とのうち、前記運用状態の呼制御手段により、呼制御が行われる、 ことを特徴とする通信システム。 【請求項11】 請求項4及び5のいずれか一項に記載の呼制御装置(以下、第1の呼制御装置とする)と、 前記第1の呼制御装置に対して、LAN(Local Area network)回線を介して接続されている複数の、請求項8に記載の通信端末(以下、第1の通信端末とする)と、 前記第1の呼制御装置に対して、WAN(Wide Area network)を介して接続されている請求項1から3のいずれか一項に記載の呼制御装置(以下、第2の呼制御装置とする)と、 前記第2の呼制御装置に対して、LAN(Local Area network)回線を介して接続されている複数の、請求項8に記載の通信端末(以下、第2の通信端末とする)と、 を備え、 複数の前記第1の通信端末と複数の前記第2の通信端末とのうちのいずれか二つの通信端末相互間で通信する際には、前記第1の呼制御装置の前記呼制御手段と前記第2の呼制御装置の呼制御手段とのうち、前記運用状態の呼制御手段により、呼制御が行われる、 ことを特徴とする通信システム。 【請求項12】 請求項10及び11のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、前記呼制御手段が運用状態である呼制御装置の前記監視手段は、前記通信手段を介して、複数の前記通信端末に対して、呼制御可能な状態である旨を一定時間毎に通知し、 複数の前記通信端末の前記監視手段は、前記呼制御可能な運用状態である旨を前記一定時間以上受信できないときには、前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置からの応答を要求し、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置の前記監視手段は、複数の前記通信端末からの前記応答要求に対して、該応答要求を送信してきた前記通信端末に対して、該呼制御装置のIPアドレスを送信する、 ことを特徴とする通信システム。 【請求項13】 IPパケット通信を行う複数の通信端末相互間の呼制御障害の対策方法において、 複数の通信端末とIPパケット通信が可能な第1の呼制御装置及び第二の呼制御装置を設け、 前記第1の呼制御装置は、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御工程と、 前記呼制御工程での呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に前記第2の呼制御装置へ一定時間毎に動作可通知を送り、前記呼制御工程での呼制御に障害が発生していることを認識すると、該第2の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御工程を運用状態から待機状態にする監視工程と、 を実行し、 前記第2の呼制御装置は、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御工程と、 前記第1の呼制御装置から呼制御可能状態であることを示す動作可通知を受け付け、該動作可通知が前記一定時間以上受信できない場合、該第1の呼制御装置が呼制御不可状態であると判断し、待機状態の前記呼制御工程を起動させて、運用状態にする監視工程と、 を実行する、 ことを特徴とする呼制御障害の対策方法。 【請求項14】 請求項13に記載の呼制御障害の対策方法において、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、前記呼制御工程が運用状態である呼制御装置の前記監視工程では、複数の前記通信端末に対して、呼制御可能な状態である旨を一定時間毎に通知し、 複数の前記通信端末は、前記呼制御可能な運用状態である旨を前記一定時間以上受信できないときには、前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置からの応答を要求し、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置の監視工程では、複数の前記通信端末からの前記応答要求に対して、該応答要求を送信してきた前記通信端末に対して、該呼制御装置のIPアドレスを送信する、 ことを特徴とする呼制御障害の対策方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、IPパケット通信を行う複数の通信端末相互間の呼制御を行う呼制御装置、通信端末、これらを含む通信システム、及び呼制御障害の対策方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、IPパケット通信システムとしては、例えば、図8に示すようなものがある。 【0003】 このIPパケット通信システムは、IPパケット通信を行う複数の通信端末7,8と、複数の通信端末7,8相互間の呼制御を行う呼制御装置3と、を有している。複数の通信端末7,8や呼制御装置3の相互間は、LAN回線9で接続されている。通信端末7,8としては、IP電話機や、IPゲートウエイや、一般電話機が複数接続されるIP・PBX(Private Branch Exchanger)等があげられる。 【0004】 呼制御装置3は、無停止呼サービスを行うために、第1の呼制御部5aと、第2の呼制御部5bと、これらの呼制御部5a,5bを管理する呼制御管理部6と、IPパケット通信を行うための通信インタフェース4と、を有している。この呼制御装置3は、仮に、第1の呼制御部5aが運用状態である際には、第2の呼制御部5bは待機状態になっている。この際、呼制御管理部6は、運用状態にある第1の呼制御部5aに障害が発生していないかを常時監視していると共に、第1の呼制御部5bが所有している呼サービス設定情報や呼制御状態情報をそのまま第2の呼制御部5bに与えている。言い換えると、第1の呼制御部5aが呼サービス情報や呼制御状態情報を取得すると、これとほぼ同時にこれらの情報を第2の呼制御部5bにデッドコピーしている。なお、呼サービス設定情報とは、各端末が設定し得る呼サービスに関する情報で、例えば、端末自身への着信を他の端末へ転送する着信転送サービス等の各種サービスである。また、呼制御状態情報とは、いずれの端末が通話中であるか等、各端末の状態に関する情報である。 【0005】 この呼制御装置3は、第1の呼制御部5aに障害が生じた場合、呼制御管理部6が、この障害を直ちに検知して、第1の呼制御部5aの全ての情報を所有している待機中の第2の呼制御部5bを起動させて、無停止呼サービスを実現している。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、以上の従来技術では、第1の呼制御部5aの他に、予備機としての第2の呼制御部5bを設けておくと共に、二つの呼制御部5a,5bから独立したハードウェアーとしての呼制御管理部6を設けておく必要があるため、装置コストがかさむという問題点がある。特に、呼制御管理部6は、前述したように、第1の呼制御部5aが端末の呼サービス設定情報や呼制御状態情報を取得すると、ほぼ同時に、これらの情報を第2の呼制御部5bにデッドコピーするために、特殊なハードウェアーで構成され、非常に高価である。 【0007】 本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたもので、装置コストを抑えつつ、呼制御に障害が生じても対応することができる、装置、これを含む通信システム、及び呼制御障害の対策方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記目的を達成するため呼制御装置は、 複数の通信端末及び他の呼制御装置との間でIPパケット通信を行う通信手段と、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御手段と、 前記通信手段を介して、前記他の呼制御装置から呼制御可能状態であることを示す動作可通知を受け付け、該動作可通知が一定時間以上受信できない場合、該他の呼制御装置が呼制御不可状態であると判断し、待機状態の前記呼制御手段を起動させて、運用状態にする監視手段と、 を備えていることを特徴とするものである。 【0009】 ここで、前記呼制御装置は、 複数の前記端末の呼サービスに関する設定情報であって、前記呼制御手段が呼制御を行う際に用いる呼サービス設定情報を、前記待機状態において、前記通信手段を介して、前記他の呼制御装置から取得し管理する設定情報管理手段を備えていることが好ましい。 【0010】 この場合、前記呼制御手段が運用状態になると、 前記設定情報管理手段は、前記通信手段を介して、該設定情報管理手段が管理している呼サービス設定情報を前記他の呼制御装置へ送り、 前記監視手段は、前記呼制御手段による呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に、前記一定時間毎に前記他の呼制御装置へ動作可通知を送り、前記呼制御手段による呼制御に障害が発生していることを認識すると、該他の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御手段を運用状態から待機状態にする、ことが好ましい。 【0011】 また、前記目的を達成するための他の呼制御装置は、 複数の通信端末及び他の呼制御装置との間でIPパケット通信を行う通信手段と、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御手段と、 前記呼制御手段による呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に前記他の呼制御装置へ動作可通知を送り、前記呼制御手段による呼制御に障害が発生していることを認識すると、前記他の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御手段を運用状態から待機状態にする監視手段と、 を備えていることを特徴とするものである。 【0012】 ここで、前記呼制御装置は、 複数の前記端末の呼サービスに関する設定情報であって、前記呼制御手段が呼制御を行う際に用いる呼サービス設定情報を管理すると共に、前記運用状態において、前記通信手段を介して、一定時間毎に該呼サービス設定情報を前記他の呼制御装置へ送る設定情報管理手段を備えていることが好ましい。 【0013】 また、以上の各呼制御装置は、 前記呼制御手段が運用状態である際には、前記監視手段は、前記通信手段を介して、複数の前記通信端末に対して、呼制御可能な状態である旨を通知することが好ましい。 【0014】 さらに、以上の各呼制御装置は、 前記呼制御手段が運用状態である際、前記監視手段は、複数の前記通信端末のうちいずれかから、現時点で呼制御可能な運用状態である呼制御装置に対しての応答要求を、前記通信手段を介して受信すると、該応答要求を送信してきた前記通信端末に対して、呼制御装置のIPアドレスを送信することが好ましい。 【0015】 前記目的を達成するための通信端末は、 他の通信端末及び複数の呼制御装置との間でIPパケット通信を行う通信手段と、 複数の前記呼制御装置のうちの一の呼制御装置が呼制御可能な運用状態で、他の呼制御装置が待機状態であるときに、前記通信手段を介して、該一の呼制御装置から呼制御可能な運用状態である旨を一定時間毎に受信して、該運用状態の該一の呼制御装置を監視し、該呼制御可能な運用状態である旨を該一定時間以上受信できない場合には、該一の呼制御装置による呼制御に障害が発生していると認識して、該一の呼制御装置に対する呼制御接続を該通信手段に解放さる監視手段と、 を備えていることを特徴とするものである。 【0016】 ここで、前記通信端末の前記監視手段は、前記呼制御可能な運用状態である旨を前記一定時間以上受信できず、前記一の呼制御装置に対する呼制御接続を解放させた後、複数の前記呼制御装置のうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置からの応答を、前記通信手段を介して、要求することが好ましい。 【0017】 また、前記目的を達成するための呼制御装置の動作プログラムは、 複数の通信端末の呼制御を行う呼制御手順と、 他の呼制御装置から呼制御可能状態であることを示す動作可通知を受け付け、該動作可通知が一定時間以上受信できない場合、該他の呼制御装置が呼制御不可状態であると判断し、待機状態の前記呼制御手段を起動させて、運用状態にする監視手順と、 を演算装置に実行させることを特徴とするものである。 【0018】 前記目的を達成するための他の呼制御装置の動作プログラムは、 複数の通信端末の呼制御を行う呼制御手順と、 前記呼制御手順での呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に他の呼制御装置へ動作可通知を送り、前記呼制御手順での呼制御に障害が発生していることを認識すると、前記他の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御手順を運用状態から待機状態にする監視手順と、 を演算装置に実行させることを特徴とするものである。 【0019】 前記目的を達成するための通信端末の動作プログラムにおいて、 複数の呼制御装置のうちの一の呼制御装置が呼制御可能な運用状態で、他の呼制御装置が待機状態であるときに、該一の呼制御装置に対して、他の通信端末との通信のために呼制御を、通信手段を介して依頼する呼制御依頼手順と、 前記一の呼制御装置から呼制御可能な運用状態である旨を一定時間毎に受信して、該運用状態の該一の呼制御装置を監視し、該呼制御可能な運用状態である旨を該一定時間以上受信できない場合には、該一の呼制御装置による呼制御に障害が発生していると認識して、該一の呼制御装置に対する呼制御接続を前記通信手段に解放させ、前記一の呼制御装置に対する呼制御接続を解放させた後、複数の前記呼制御装置のうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置からの応答を、前記通信手段を介して、要求する監視手順と、 を演算装置に実行させることを特徴とするのである。も また、前記目的を達成するための呼制御障害の対策方法は、 複数の通信端末とIPパケット通信が可能な第1の呼制御装置及び第二の呼制御装置を設け、 前記第1の呼制御装置は、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御工程と、 前記呼制御工程での呼制御に障害が発生しているか否かを監視し、障害が発生しておらず呼制御可能状態である際に前記第2の呼制御装置へ一定時間毎に動作可通知を送り、前記呼制御工程での呼制御に障害が発生していることを認識すると、該第2の呼制御装置への前記動作可通知の送信を中止して、前記呼制御工程を運用状態から待機状態にする監視工程と、 を実行し、 前記第2の呼制御装置は、 複数の前記通信端末の呼制御を行う呼制御工程と、 前記第1の呼制御装置から呼制御可能状態であることを示す動作可通知を受け付け、該動作可通知が前記一定時間以上受信できない場合、該第1の呼制御装置が呼制御不可状態であると判断し、待機状態の前記呼制御工程を起動させて、運用状態にする監視工程と、 を実行することを特徴とするものである。 【0020】 ここで、以上の呼制御障害の対策方法において、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、前記呼制御工程が運用状態である呼制御装置の前記監視工程では、複数の前記通信端末に対して、呼制御可能な状態である旨を一定時間毎に通知し、 複数の前記通信端末は、前記呼制御可能な運用状態である旨を前記一定時間以上受信できないときには、前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置からの応答を要求し、 前記第1の呼制御装置と前記第2の呼制御装置とのうち、現時点で該呼制御可能な運用状態である呼制御装置の監視工程では、複数の前記通信端末からの前記応答要求に対して、該応答要求を送信してきた前記通信端末に対して、該呼制御装置のIPアドレスを送信することが好ましい。 【発明の効果】 【0021】 本発明によれば、2台の呼制御装置のうち、運用状態の呼制御装置に障害が生じても、待機状態の呼制御装置が運用状態となって、各通信端末相互の呼制御を行うので、呼制御障害による被害を最小限に抑えることができる。また、2台の呼制御装置相互間で、呼制御可能な状態であるか否かを通信で確認しあっているので、2台の呼制御装置の他に別途、これらを管理する呼制御管理装置が不要になり、装置コストを抑えることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明に係るIPパケット通信システムの各種実施形態について、図面を用いて説明する。 【0023】 まず、図1〜図4を用いて、本発明に係る第1の実施形態としてのIPパケット通信システムについて説明する。 【0024】 本実施形態のIPパケット通信システムは、図1に示すように、IPパケット通信を行う複数の通信端末20,28,29と、複数の通信端末相互間の呼制御を行う第1及び第2の呼制御装置10a,10bと、を有している。複数の通信端末20,28,29や各呼制御装置10a,10bの相互間は、LAN回線9で接続されている。この実施形態において、複数の通信端末20,28,29のうち、一つはIPゲートウエイ20で、残りはIP電話機28,29である。 【0025】 第1及び第2の呼制御装置10a,10bは、いずれも、IPパケット通信を行うための通信インタフェース11a,11bと、各通信端末相互間の呼制御を実際に行う呼制御部12a,12bと、この呼制御部12a,12b及び他方の呼制御装置10b,10aの状態を監視する監視部13aと、各端末20,28,29の呼制御サービスに関する設定情報を管理する設定情報管理部14aと、呼サービス設定情報や各通信端末のIPアドレス等を記憶する記憶部15a,15bと、を備えている。 【0026】 監視部13a,13bは、呼制御部12a,12b及び通信インタフェース11a,11bを監視し、これらの障害がなければ、通信インタフェース11a,11bを介して、呼制御可能状態であることを示す動作可能通知を他方の呼制御装置に送信する。また、他方の呼制御装置からは、通信インタフェース11a,11bを介して、動作可能通知を受信する。監視部13a,13bは、呼制御部12a,12b及び通信インタフェース11a,11bの監視結果、及び他方の呼制御装置からの動作可能通知に基づき、呼制御部12a,12b及び設定情報管理部14a,14bを待機状態から運用状態へ、又は運用状態から待機状態へ切り替える。 【0027】 設定情報管理部14a,14bは、運用状態の際、通信インタフェース11a,11bを介して、記憶部15a,15bに記憶されている呼サービス設定情報を他方の呼制御装置へ送信し、待機状態の際には、他方の呼制御装置から呼サービス設定情報を取得し、記憶部15a,15bに登録する。 【0028】 各通信端末20,28,29は、IPパケット通信を行うための通信インタフェース21と、この通信インタフェース21で受信したIPパケットを音声信号等に変換する一方で、音声信号等をIPパケットに変換する符号化・復号化部22と、符号化・復号化部22で復号化された音声信号をアナログ信号に変換するA/D変換器23と、二つの呼制御装置10a,10bの状態を監視する監視部25と、を有している。なお、通信端末がIPゲートウエイ20である場合には、A/D変換器23に、PBX等との間で音声信号等を送受信するためのインタフェース24が接続されることになる。また、通信端末がIP電話機28,29である場合には、A/D変換器に、ハンドセット等が接続されることになる。 【0029】 次に、以上で説明した本実施形態の通信システムの動作について、図2を用いて説明する。なお、同図では、初期設定により、第1の呼制御装置10aの呼制御部11aが運用状態で、この第1の呼制御装置10aが運用系として働き、第2の呼制御装置10bの呼制御部11bが待機状態で、この第2の呼制御装置10bが予備系として働くよう、設定されているものとする。また、通信端末20は、運用系として働いている第1の呼制御装置10aに対して接続運用中であるとする。 【0030】 運用系である第1の呼制御装置10aの監視部13aは、定期的に、自身の呼制御部12a及び通信インタフェース11aを監視し、呼制御可能な状態であることを確かめて、通信インタフェース11a及びLAN回線9を介して、動作可通知を第2の呼制御装置10bへ送信する(ステップ1)。また、予備系である第2の呼制御装置10bの監視部13bも、以上と同様に、動作可通知を定期的に第1の呼制御装置10aへ送信する(ステップ2)。また、第1の呼制御装置10aの設定情報管理部14aは、定期的に、記憶部15aに記憶されている各通信端末の呼サービス設定情報を、通信インタフェース11a及びLAN回線9を介して、第2の呼制御装置10bへ送信する(ステップ3)。なお、各通信端末20の呼サービス設定情報は、各通信端末20において、ユーザ等による操作で設定され、この情報が、後述の呼制御通信(ステップ4)で、呼制御装置10aの設定情報管理部14aに渡される。 【0031】 通信端末20が他の通信端末と通話する場合には、この通信端末20が運用系であると認識している呼制御装置10aとの間で呼制御通信が行われる、つまり、この通信端末20と他の通信端末との間の呼制御が呼制御装置10aに依頼される(ステップ4)。この呼制御通信により、他の通信端末との通信回線が確立すると、他の通信端末との間で通話が可能になる。 【0032】 運用系呼制御装置10aの監視部13aは、動作可通知を送信する際と同様、定期的に、自身の呼制御部12a及び通信インタフェース11aの監視し、呼制御可能な状態であることを確かめて、通信インタフェース11a及びLAN回線9を介して、呼制御可能な状態であることを示すと共に、その応答を要求する動作確認要求を各通信端末20に送信する(ステップ5)。通信端末20の監視部25は、この動作確認要求を受け取ると、この動作確認要求元が運用系であると認識する。そして、この動作確認要求に対する返答として、動作確認応答を運用系呼制御装置10aへ送信する(ステップ6) つまり、運用系呼制御装置10aは、定期的に、例えば、5秒毎に、動作可通知及び呼サービス設定情報を予備系呼制御装置10bへ送信し(ステップ1,3)、予備系呼制御装置10bは、定期的に、動作可通知を運用系呼制御装置10aへ送信する(ステップ2)。さらに、運用系呼制御装置10aは、定期的に、各通信端末20に動作確認要求を送信する(ステップ5)。 【0033】 以上のように、二つの呼制御装置10a,10bが互いに他方の呼制御装置10b,10aに対して動作可通知を送信し合うことで、他方の呼制御装置が呼制御可能な状態であるか否かを認識することができる。また、運用系呼制御装置10aが定期的に呼サービス設定情報を予備系呼制御装置20bへ送信することで、この呼サービス設定情報の共有化を図ることができる。また、運用系呼制御装置10aが定期的に動作確認要求を送信することで、各端末10はいずれの呼制御装置が現在運用系であるかを認識することができる。 【0034】 運用系呼制御装置10aの呼制御部12a又は通信インタフェース11aに障害が生じると(ステップ7)、運用系呼制御装置10aの監視部13aは、この障害を認識し、現在の予備系呼制御装置10bへの動作可通知及び各通信端末への動作確認要求を停止し、呼制御部を待機状態にして、予備系に切り替える(ステップ8)。 【0035】 予備系である第2の呼制御装置10bの監視部13bは、当初、運用系であった第1の呼制御装置10aから、一定期間、動作可通知が送信されてこないことから、この第1の呼制御装置10aに障害が発生したと認識して、待機状態であった呼制御部12bを運用状態にして、当該第2の呼制御装置10bを運用系に切り替える(ステップ9)。 【0036】 また、各通信端末20の監視部25も、当初、運用系であった第1の呼制御装置10aから、一定期間、動作確認要求が送信されてこないことから、この第1の呼制御装置10aに障害が発生したと認識して、この第1の呼制御装置10aとの接続を解放する(ステップ10)。 【0037】 各通信端末20の監視部25は、呼制御可能な呼制御装置を検索するため、端末自身のIPアドレスと共に、検索応答要求をマルチキャストで送信する(ステップ11)。この検索応答要求に対して、予備系に切り替わった第1の呼制御装置10bは応答せず、運用系に切り替わった第2の呼制御装置10bの監視部13bは、検索応答要求のあった通信端末20に対して、検索応答と共に第2の呼制御装置10bのIPアドレスを送信して、現在運用状態にある呼制御装置10bを認識させると共に(ステップ12)、検索応答要求のあった通信端末20のIPアドレスを記憶する(ステップ15)。検索応答と共に第2の呼制御装置10bのIPアドレスを受信した通信端末20の通信インタフェース21は、このIPアドレスを記憶し(ステップ13)、その後、この運用系になった第2の呼制御装置10bとの間で、呼制御通信のための接続処理を行う(ステップ14)。 【0038】 運用系に切り替わった第2の呼制御装置10bの監視部13bは、第1の呼制御装置10aが運用系であったときと同様に、定期的に、自身の呼制御部12b及び通信インタフェース11bを監視し、呼制御可能な状態であることを確かめて、動作可通知を予備系である第1の呼制御装置10aへ送信すると共に(ステップ21)、各通信端末に動作確認要求を送信する(ステップ25)。この動作確認要求に対して、各通信端末20は、現在運用系である第2の呼制御装置10bに動作確認応答を返す(ステップ26)。また、第2の呼制御装置10bの設定情報管理部14bは、呼サービス設定情報を第1の呼制御装置10aへ送信する(ステップ23)。予備系である第1の呼制御装置10aの監視部13aは、自身の呼制御部12a及び通信インタフェース11aを監視し、故障等の障害が復旧して呼制御可能な状態になると、第2の呼制御装置10bに対して、動作可通知を定期的に送信し始める。 【0039】 通信端末20が他の通信端末と通話する場合には、ステップ4と同様に、この通信端末20の監視部が運用系であると認識している呼制御装置、この場合は、第2の呼制御装置10bとの間で呼制御通信が行われる(ステップ24)。この呼制御通信により、他の通信端末との通信回線が確立すると、他の通信端末との間で通話が可能になる。 【0040】 なお、以上で説明したステップ11〜14の処理は、各通信端末20の立ち上げ時にも、各通信端末20が運用系呼制御装置を認識等するために、初期処理として行われる。具体的は、図3のフローチャートに示すように、まず、通信端末20の監視部25が、呼制御可能な呼制御装置を検索するため、端末自身のIPアドレスと共に、検索応答要求をマルチキャストで送信する(ステップ11)。続いて、監視部25は、この検索応答要求に対する運用系呼制御装置からの検索応答の受信を待ち(ステップ12)、この検索応答を受信すると、監視部25は、検索応答と共に送られてきた運用系呼制御装置のIPアドレスを記憶部26に登録する(ステップ13)。さらに、監視部25は、通信インタフェース21に、運用系呼制御装置との間での呼制御通信を行うための接続処理を実行させる(ステップ14)。 【0041】 その後、この通信端末20が他の通信端末と通話する場合には、この通信端末20の記憶部26に運用系として記憶されている呼制御装置との間で、呼制御通信が行われる(ステップ24)。また、監視部25は、運用系呼制御装置からの動作確認要求を定期的に受信しているか否かを判断し(ステップ25)、動作確認要求を受信できない場合には、ステップ11に戻り、動作確認要求を受信できた場合には、運用系呼制御装置へ動作確認応答を送る(ステップ26)。 【0042】 ここで、図4を用いて、各呼制御装置の動作について、まとめて説明する。 【0043】 運用系呼制御装置は、障害がない場合、予備系呼制御装置に障害が在ろうが無かろうが、予備系呼制御装置に対して、動作可通知及び呼サービス設定情報を定期的に送信する。また、通信端末に対しては、動作確認要求を送信し、検索応答要求に対して検索応答を返し、呼制御接続時の呼サービス指示を与える。 【0044】 運用系呼制御装置に障害が発生し、この運用系が予備系に移行し、予備系が運用系に移動した場合、予備系から運用系に移動した呼制御装置は、運用系から予備系に移行した呼制御装置に対して、この呼制御装置に障害が在ろうが無かろうが、動作可通知及び呼サービス設定情報を定期的に送信する。また、通信端末に対しては、動作確認要求を送信し、検索応答要求に対して検索応答を返し、呼制御接続時の呼サービス指示を与える。 【0045】 予備系呼制御装置は、障害がない場合、運用系呼制御装置に対して、動作可通知を定期的に送信する。運用系呼制御装置に対する呼サービス設定情報の送信、通信端末に対する動作確認要求の送信、通信端末からの検索応答要求に対する検索応答、呼制御接続時の呼サービス指示は、いずれも、運用系呼制御装置が行い、予備系呼制御装置は行わない。 【0046】 運用系呼制御装置に障害が発生し、この運用系が予備系に移行した場合、運用系から予備系に移行した呼制御装置は、運用系呼制御装置に対する動作可通知及び呼サービス設定情報の送信を行わない。さらに、通信端末に対する動作確認要求の送信、通信端末からの検索応答要求に対する検索応答、呼制御接続時の呼サービス指示も行わない。 【0047】 以上のように、本実施形態では、2台の呼制御装置10a,10bのうち、運用系呼制御装置10aに障害が生じても、予備系呼制御装置10bが運用系となって、各通信端末相互の呼制御を行うので、呼制御障害による被害を最小限に抑えることができる。また、2台の呼制御装置10a,10b相互間で、呼制御可能な状態であるか否かを通信で確認しあっているので、2台の呼制御装置10a,10bの他に別途、これらを管理する呼制御管理装置が不要になり、装置コストを抑えることができる。 【0048】 次に、図5〜図7を用いて、本発明に係る第2の実施形態としてのIPパケット通信システムについて説明する。 【0049】 本実施形態のIPパケット通信システムは、図5に示すように、IP網であるWAN(Wide Area network)1及びルータ等の中継装置2a,2bを介して、二つの通信拠点A,Bが接続されているものである。各通信拠点A,Bには、呼制御装置10a,10bと、前述の中継装置2a,2bと、複数の通信端末20a,29a,20b,29bとを備えている。呼制御装置10a,10b、中継装置2a,2b、複数の端末20a,29a,20b,29b相互は、LAN回線9a,9bで接続されている。つまり、第1の実施形態は、ある拠点内に2台の呼制御装置と複数の通信端末とを設けたものであるが、本実施形態は、WAN1を介して、二つの通信拠点にそれぞれ一台ずつの呼制御装置と複数の通信端末とを設けたものである。 【0050】 各拠点A,Bの呼制御装置10a,10bは、第1の実施形態と同様に、IPパケット通信を行うための通信インタフェース11a,11bと、各通信端末相互間の呼制御を実際に行う呼制御部12a,12bと、この呼制御部12a,12b及び他方の呼制御装置の状態を監視する監視部13a,13bと、各端末の呼制御サービスに関する設定情報を管理する設定情報管理部14a,14bと、呼サービス設定情報等を記憶する記憶部15a,15bと、を備えている。 【0051】 また、各拠点A,Bの通信端末20a,20bも、第1の実施形態と同様に、IPパケット通信を行うための通信インタフェース21と、この通信インタフェース21で受信したIPパケットを音声信号等に変換する一方で、音声信号等をIPパケットに変換する符号化・復号化部22と、符号化・復号化部22で復号化された音声信号をアナログ信号に変換するA/D変換器23と、二つの呼制御装置の状態を監視する監視部25と、記憶部26と、を備えている。 【0052】 次に、以上で説明した本実施形態の通信システムの動作について、図6を用いて説明する。なお、同図では、初期設定により、拠点Aの第1の呼制御装置10aが運用系として働き、拠点Bの第2の呼制御装置10bが予備系として働くよう、設定されているものとする。また、各拠点A,Bの通信端末20a,20bは、運用系として働いている第1の呼制御装置10aに対して接続運用中であるとする。 【0053】 運用系である第1の呼制御装置10aの監視部13aは、第1の実施形態と同様に、通信インタフェース11a、中継装置2a,2b及びWAN1を介して、動作可通知及び各通信端末の呼サービス設定情報を予備系である第2の呼制御装置10bへ送信する(ステップ31,33)。また、予備系である第2の呼制御装置10bの監視部13bも、以上と同様に、動作可通知を定期的に第1の呼制御装置10aへ送信する(ステップ32)。 【0054】 拠点A,Bの通信端末20a,20bが他の通信端末20b,20aと通話する場合には、この通信端末20a,20bが運用系であると認識している呼制御装置10aとの間で呼制御通信が行われる(ステップ34a,34b)。 【0055】 拠点Aの運用系呼制御装置10aの監視部13aは、動作確認要求を各拠点A,Bの通信端末20a,20bに送信する(ステップ35a,35b)。各拠点A,Bの通信端末20a,20bの監視部13a,13bは、この動作確認要求を受け取ると、この動作確認要求元が運用系であると認識し、この動作確認要求に対する返答として、動作確認応答を運用系呼制御装置10aへ送信する(ステップ36a,36b)。 【0056】 つまり、以上のステップ31〜36bまでの処理は、第1の実施形態におけるステップ1〜6までの処理と同様の処理である。 【0057】 拠点A,B間の中継回線に障害が生じた場合(ステップ37)、運用系呼制御装置10aの監視部13aは、自身の呼制御部12aの障害ではないため、この中継回線障害を認識せず、拠点Bの予備系呼制御装置10bへ動作可通知を送信する共に(ステップ38)、拠点A,Bの各通信端末20a,20bへ動作確認要求を送信する(ステップ40a,40b)。また、拠点Bの予備系呼制御装置10bの監視部13bも、拠点Aの運用系呼制御装置10aへ動作確認要求を送信する(ステップ39)。しかしながら、拠点A,B間の中継回線に障害が生じているため、拠点Aの運用系呼制御装置10aから拠点Bへの動作可通知及び動作確認要求は、拠点Bに到達せず(ステップ38,ステップ40b)、また、拠点Bの予備系呼制御装置10bから拠点Aへの動作可通知も、拠点Aに到達しない(ステップ39)。 【0058】 拠点Aの運用系呼制御装置10aは、拠点Bの予備系呼制御装置からの動作可通知を受信できないため、拠点Bで障害が生じたと認識して、以降、拠点Aの通信端末20aにのみ、動作確認要求を送信し(ステップ40a)、この端末20aから動作確認応答を受信する(ステップ41a)。さらに、拠点Aの通信端末とのみ、呼制御通信を行う(ステップ42a)。但し、拠点Bへの動作確認要求の送信は、以降も定期的に行う(ステップ38,38,…)。 【0059】 一方、拠点Bの予備系呼制御装置10bの監視部13bは、拠点Aの運用系呼制御装置10aから、一定期間、動作可通知が送信されてこないことから(ステップ38)、拠点Aの運用系呼制御装置10aに障害が発生したと認識して、待機状態であった呼制御部12bを運用状態にして、予備系であった第2の呼制御装置10bを運用系に切り替える(ステップ43)。 【0060】 また、拠点Bの各通信端末20bの監視部25も、当初、運用系であった第1の呼制御装置20aから、一定期間、動作確認要求が送信されてこないことから(ステップ40b)、拠点Aの第1の呼制御装置10aに障害が発生したと認識して、この第1の呼制御装置10aとの接続を解放する(ステップ41)。 【0061】 そして、拠点Bの各通信端末20bの監視部25は、呼制御可能な呼制御装置を検索するため、端末自身のIPアドレスと共に、検索応答要求をマルチキャストで送信する(ステップ44)。この検索応答要求に対して、運用系に切り替わった第2の呼制御装置10bの監視部13bは、検索応答要求のあった拠点Bの通信端末20bに対して、検索応答と共に第2の呼制御装置10bのIPアドレスを送信して、現在運用状態にある呼制御装置10bを認識させると共に(ステップ45)、検索応答要求のあった通信端末20bのIPアドレスを記憶する(ステップ48)。検索応答と共に第2の呼制御装置10bのIPアドレスを受信した通信端末20bの通信インタフェース21は、このIPアドレスを記憶部25に記憶し(ステップ46)、その後、この運用系になった第2の呼制御装置10bとの間で、呼制御通信のための接続処理を行う(ステップ47)。 【0062】 運用系に切り替わった第2の呼制御装置10bの監視部13bは、第1の呼制御装置10aが運用系であったときと同様に、定期的に、自身の呼制御部12b及び通信インタフェース11bを監視し、呼制御可能な状態であることを確かめて、動作可通知を拠点Aの第1の呼制御装置10aへ送信すると共に(ステップ52)、拠点Bの各通信端末20bに動作確認要求を送信する(ステップ50b)。この動作確認要求に対して、拠点Bの各通信端末20bは、動作確認応答を返す(ステップ51b)。 【0063】 以上のように、中継回線に障害が発生した場合には、拠点Aの第1の呼制御装置10aは、運用系を維持するものの、拠点Aの各通信端末20aに対してのみ呼制御装置として機能し、当初、予備系であった拠点Bの第2の呼制御装置10bは、運用系に切り替わるものの、拠点Bの各通信端末20bに対してのみ呼制御装置として機能する。つまり、中継回線に障害が発生している際中は、各拠点の呼制御装置が、それぞれの拠点の運用系呼制御装置となる。 【0064】 次に、図7を用いて、中継回線の障害が復旧した場合の動作について、説明する。 【0065】 中継回線の障害が復旧すると(ステップ55)、拠点Bの第2の呼制御装置10bからの動作可通知が拠点Aの第1の呼制御装置10aへ到達するようになる(ステップ56)。同様に、拠点Aの第1の呼制御装置10aからの動作可通知が拠点Bの第2の呼制御装置10bへ到達するようになる(ステップ57)。 【0066】 この結果、拠点Bの第2の呼制御装置10bの監視部13bは、当初、運用系であった拠点Aの第1の呼制御装置10aの障害が復旧したと認識して、運用状態であった呼制御部12bを待機状態にして、運用系であった第2の呼制御装置10bを予備系に切り替える(ステップ58)。そして、予備系として、拠点Aの第1の呼制御装置10aに動作可通知を送信する(ステップ60)。なお、拠点Bの第2の呼制御装置10bの監視部13bは、予備系に切り替わった時点から、拠点Bの各通信端末20bへ動作確認要求を送信しなくなる。 【0067】 また、拠点Aの第1の呼制御装置10aの監視部13bは、障害発生中も定期的に送っていた動作可通知を拠点Bの第2の呼制御装置10bへ送信すると共に(ステップ57)、拠点Bの第2の呼制御装置10bからの動作可通知により(ステップ60)、この第2の呼制御装置10bが復旧したと認識して、第1の呼制御装置10aの設定情報管理部14aは、呼サービス設定情報を拠点Bの第2の呼制御装置10bへ送信し始める(ステップ61)。 【0068】 一方、拠点Bの通信端末20bの監視部25は、今まで運用系であった第2の呼制御装置10bから、一定期間、動作確認要求が送信されてこないことから(ステップ50b)、拠点Bの第2の呼制御装置10bに障害が発生したと認識して、この第2の呼制御装置10bとの接続を解放する(ステップ62)。 【0069】 そして、拠点Bの各通信端末20bの監視部25は、呼制御可能な呼制御装置を検索するため、端末自身のIPアドレスと共に、検索応答要求をマルチキャストで送信する(ステップ63)。この検索応答要求に対して、再び、運用系になった第1の呼制御装置10aの監視部13aは、検索応答要求のあった拠点Bの通信端末20bに対して、検索応答と共に第1の呼制御装置10aのIPアドレスを送信して、現在運用状態にある呼制御装置10aを認識させると共に(ステップ64)、検索応答要求のあった通信端末20bのIPアドレスを記憶する(ステップ68)。検索応答と共に第1の呼制御装置10aのIPアドレスを受信した通信端末20bの通信インタフェース21は、このIPアドレスを記憶し(ステップ65)、その後、この運用系になった第1の呼制御装置10aとの間で、呼制御通信のための接続処理を行う(ステップ67)。 【0070】 以降、図7に示す中継回線に障害が発生する前と同様に、拠点Aの第1の呼制御装置10aは、拠点A,Bの通信端末20a,20bに対して、動作確認要求を送信し(ステップ35a,35b)、拠点A,Bの通信端末20a,20bから動作確認応答を受信する(ステップ36a,36b)。さらに、第1の呼制御装置10aは、再び予備系になった第2の呼制御装置10bに動作可通知及び呼サービス設定情報を送信し(ステップ31,33)、この第2の呼制御装置10bから動作可通知を受信する(ステップ32)。 【0071】 以上のように、本実施形態では、二つの拠点間の中継回線に障害が生じても、各拠点に設けられている呼制御装置が運用系になり、各拠点内での各通信端末相互の呼制御を行うので、中継回線障害による被害を最小限に抑えることができる。また、中継回線に障害が生じて、予備系であった呼制御装置が運用系に切り替わっても、当初から運用系であった呼制御装置から、呼サービス設定情報を取得しているので、各拠点で同じサービスを提供することができる。 【0072】 なお、本実施形態で、当初、運用系である第1の呼制御装置10aに障害が発生した場合には、第1の実施形態と同様に、第2の呼制御装置10bが運用系になり、この第2の呼制御装置10bが各拠点A,Bの各通信端末20a,20bの呼制御を行うことになる。従って、本実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。 【0073】 また、本実施形態では、二つの拠点A,Bにそれぞれ呼制御装置10a,10bを設けた例を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、三つ以上の拠点にそれぞれ呼制御装置を設けてもよい。この場合、複数の拠点の各予備系呼制御装置に関して、予め優先順位を定めておき、一つの拠点の運用系呼制御装置に障害が発生すると、この優先順位に従って、複数の予備系のうちの一つが運用系になるようにするとよい。 【図面の簡単な説明】 【0074】 【図1】本発明に係る第1の実施形態における通信システムの機能ブロック図である。 【図2】本発明に係る第1の実施形態における通信システムのシーケンス図である。 【図3】本発明に係る第1の実施形態における通信端末の立ち上がり時からの動作を示すフローチャートである。 【図4】本発明に係る第1の実施形態における呼制御装置の各状態での動作を示す説明図である。 【図5】本発明に係る第2の実施形態における通信システムの回路ブロック図である。 【図6】本発明に係る第2の実施形態における通信システムのシーケンス図(その1)である。 【図7】本発明に係る第2の実施形態における通信システムのシーケンス図(その2)である。 【図8】従来の通信システムの機能ブロック図である。 【符号の説明】 【0075】 1…WAN、2a,2b…中継装置、3,10a,10b…呼制御装置、9,9a,9b…LAN回線、11a,11b…通信インタフェース、12a,12b…呼制御部、13a,13b…監視部、14a,14b…設定情報管理部、15a,15b…記憶部、20,20a,20b,28,29,29a,29b…通信端末、21…通信インタフェース、22…符号化・複合化部、25…監視部、26…記憶部。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153465 【氏名又は名称】株式会社日立コミュニケーションテクノロジー
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| 【出願日】 |
平成19年10月1日(2007.10.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000198 【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−61269(P2008−61269A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2007−257271(P2007−257271) |
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